JP2010117387A - 撮像レンズ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】開口絞り1と、正の屈折力を有する接合型複合レンズ10とを具え、物体側から像側に向って、開口絞り、接合型複合レンズの順に配列されて構成される撮像レンズである。接合型複合レンズは、物体側から像側に向って、第1レンズ2、第2レンズ3及び第3レンズ4の順に配列されている。第1レンズ2、第2レンズ3及び第3レンズ4のいずれもが硬化性樹脂材料で形成されている。第1レンズ2の物体側面及び第3レンズ4の像側面が非球面である。
【選択図】図1
Description
を用いた撮像装置の撮像レンズ に関するものであり、より詳しくは、ハンダリフロー実装が可能な撮像レンズを提供するものである。
しかしながら、ガラスの表面に硬化性樹脂材料を接着させる構造においては、基本的に光学ガラスの界面と硬化性樹脂材料の界面の間での「高温高湿下のおける剥離問題」が内包していることは言うまでもない。
なお、上述の「高温高湿下における剥離問題」に対して、例えば光ファイバ等の「他の技術分野」において、様々な提案がなされているものの、いずれも、光軸から外れた位置での物理的及び/又は化学的対策であって、光軸における光路の影響を考慮された対策が施されたものはない。(例えば特許文献2参照)。
また、特許文献3では、耐リフロー性を向上させるために、ガラス転移温度(Tg)が250℃以上の硬化性樹脂材料を使用することが提案されている。
0≦|N2−N1|≦0.1 (1)
0≦|N2−N3|≦0.1 (2)
ただし、
N1:前記第1レンズの屈折率
N2:前記第2レンズの屈折率
N3:前記第3レンズの屈折率
「本質的に同一の材料」と見なすこととする。
0≦t1≦1/5*t2 (3)
0<t3≦1/5*t2 (4)
ただし、
t1:前記第1レンズの光軸方向の最大厚さ
t2:前記第2レンズの光軸方向の最大厚さ
t3:前記第3レンズの光軸方向の最大厚さ
(Thermosetting resin)材料及び紫外線硬化性樹脂(UV-Curable Resin)材料のいずれかを指す。
(1)まず、第2レンズとなる樹脂平板を準備する。
この樹脂平板のアニール処理として、予め、245℃に設定された電気炉の中に5分間 投入し、その後、オーブンより取り出し、大気中で冷却を行った。
冷却後は、ゴミや埃を除去するために、樹脂平板の表面を、アルコール等で洗浄するの が望ましい。
(2)次に、形状が凸状で且つ非球面状に形成された金型を準備する。
(3)(2)で準備した金型内に、第1レンズ用の樹脂を充填する。
樹脂は、気泡を混入させないように、予め、真空脱泡処理するのが望ましい。
(4)(3)の樹脂の充填が完了したら、その上方より、(1)で準備した第2レンズ用の樹脂平 板を被せ、さらにその上方より、紫外線を照射し、第1レンズ用の樹脂を硬化させるこ とにより、第2レンズ上に、凸状で且つ非球面状の第1レンズを形成する。
(5)(4)により、第2レンズ側面に第1レンズが形成されたら、第2レンズ上に第1レンズ が形成された、所謂「中間体」を金型より取り出し、該「中間体」の第2レンズの反対 側面に、(2)〜(4)と同様の工程を繰り返すことにより、第3レンズを形成する。
0<ta≦1/20*t2 (5)
の条件を満たすことが好適である。式(5)の条件を満足するのであれば、上述の式(1),(2)にとらわれることなく、比較的自由に接着剤を選定してもよい。ここで、「比較的自由に」とは、通常、市販されている「レンズ用途として、「透明」な接着剤」であれば、ほとんど全ての接着材が適用出来得るという意味である。もちろん、接着剤が、硬化性樹脂であるか、熱可塑性樹脂であるかも問わないが、接着力の観点から見た場合には、硬化性樹脂の方が好適である場合が多い。
光軸方向の最大厚さである。
また、○:合格(剥離せず)、×:不合格(剥離した)を表す。
260℃に温度設定したオーブンに、5分間、大気中、ベークを行い、前後での剥れを目視による検査で評価した。
恒温恒湿装置で温度60℃、湿度90%の条件下で1000時間まで放置し、前後での剥れを目視による検査で評価した。
1:開口絞り
2:第1レンズ
3:第2レンズ
4:第3レンズ
Claims (8)
- 開口絞りと、正の屈折力を有する接合型複合レンズとを具え、
物体側から像側に向って、前記開口絞り、前記接合型複合レンズの順に配列されて構成され、
前記接合型複合レンズは、物体側から像側に向って、第1レンズ、第2レンズ及び第3レンズを、この順に接合した接合型複合レンズであって、
前記第1レンズ、第2レンズ及び第3レンズのいずれもが、ガラス転移温度(Tg)が250℃未満の硬化性樹脂材料で形成され、
前記第1レンズの物体側面及び前記第3レンズの像側面の少なくとも一方が非球面であり、
以下の条件(1)〜(4)を満たすことを特徴とする撮像レンズ。
0≦|N2−N1|≦0.1 (1)
0≦|N2−N3|≦0.1 (2)
0≦t1≦1/5*t2 (3)
0<t3≦1/5*t2 (4)
ただし、
N1:前記第1レンズの屈折率
N2:前記第2レンズの屈折率
N3:前記第3レンズの屈折率
t1:前記第1レンズの光軸方向の最大厚さ
t2:前記第2レンズの光軸方向の最大厚さ
t3:前記第3レンズの光軸方向の最大厚さ - 前記第1レンズ、第2レンズ及び第3レンズを形成する硬化性樹脂材料は、本質的に同一の材料であることを特徴とする請求項1記載の撮像レンズ。
- 前記第2レンズは、前記接合型複合レンズを形成する以前に、単体レンズとして成形され、所定の温度条件下でアニール処理されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の撮像レンズ。
- 前記所定の温度は、200〜260℃であることを特徴とする請求項3に記載の撮像レンズ。
- 前記第2レンズ の少なくとも一方の面がコーティング処理されていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の撮像レンズ 。
- 前記第2レンズが、平行平板であって、
前記第1レンズが、当該第1レンズの物体側面が物体側に凸面を向けた平凸レンズであって、
前記第3レンズが、当該第3レンズの像側面が像側に凸面を向けた平凸レンズであることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の撮像レンズ。 - 前記第2レンズが、平行平板であって、
前記第3レンズが、当該第3レンズの物体側面が物体側に凸面を向けた平凸レンズであって、前記第1レンズの光軸方向の最大厚さt1が、t1=0であることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の撮像レンズ。 - 前記硬化性樹脂材料が、紫外線硬化性のアクリル系樹脂であることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の撮像レンズ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008288405A JP2010117387A (ja) | 2008-11-11 | 2008-11-11 | 撮像レンズ |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2008288405A JP2010117387A (ja) | 2008-11-11 | 2008-11-11 | 撮像レンズ |
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Publication Number | Publication Date |
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JP2010117387A true JP2010117387A (ja) | 2010-05-27 |
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ID=42305112
Family Applications (1)
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JP2008288405A Pending JP2010117387A (ja) | 2008-11-11 | 2008-11-11 | 撮像レンズ |
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Country | Link |
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JP (1) | JP2010117387A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2012160983A1 (ja) * | 2011-05-20 | 2012-11-29 | コニカミノルタアドバンストレイヤー株式会社 | 撮像レンズ、撮像装置及び携帯端末 |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO1981002648A1 (en) * | 1980-03-04 | 1981-09-17 | Lumalampan Ab | Low-loss reactor |
JP3976780B1 (ja) * | 2007-05-17 | 2007-09-19 | マイルストーン株式会社 | 撮像レンズ |
-
2008
- 2008-11-11 JP JP2008288405A patent/JP2010117387A/ja active Pending
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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US9304293B2 (en) | 2011-05-20 | 2016-04-05 | Konica Minolta, Inc. | Imaging lens, imaging apparatus and mobile terminal device |
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