JP2010116845A - 内燃機関の燃料供給装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】低圧燃料ポンプの消費電力を低減しつつ筒内噴射とポート噴射とを適切に行うことができる内燃機関の燃料供給装置を提供する。
【解決手段】燃料供給装置2は、筒内噴射弁3だけで燃料噴射を行う筒内噴射モード、ポート噴射弁4だけで燃料噴射を行うポート噴射モード及び筒内噴射弁3とポート噴射弁4とのそれぞれで燃料噴射を行う噴き分け噴射モードの間で燃料噴射モードを切り替えるとともに、筒内噴射モード時には低圧燃料ポンプ6によるフィード圧を高圧燃料ポンプ7の吐出不良が生じないように変化させる一方で、ポート噴射モード時にはフィード圧を一定値に維持させる。
【選択図】図2

Description

本発明は、気筒内へ燃料を噴射する筒内噴射と吸気ポートへ燃料を噴射するポート噴射とを併用する内燃機関の燃料供給装置に関する。
内燃機関の燃料供給装置として、筒内噴射とポート噴射との両方を1サイクル中に行う際に、その噴き分け率をアイドル運転時の機関温度に応じて変更するものが知られている(特許文献1)。この装置では、低圧燃料ポンプによるフィード圧がプレッシャーレギュレータによって一定値に制御される。その他、本発明に関連する先行技術文献として特許文献2〜6が存在する。
特開2007−9815号公報 特開2007−16663号公報 特開2005−307931号公報 特開平11−210582号公報 特開平11−182371号公報 特開平9−184460号公報
特許文献1のような装置の場合、筒内噴射時に必要な燃圧を高圧燃料ポンプで調整できるため、低圧燃料ポンプによるフィード圧を高圧燃料ポンプの吐出不良が生じない限度まで低下させることが可能である。しかし、ポート噴射時の燃圧は低圧燃料ポンプによるフィード圧に相当するから、フィード圧を筒内噴射時を基準として設定すると、ポート噴射時の燃圧が不足して燃焼悪化を招くおそれがある。従って、特許文献1の装置のように、筒内噴射とポート噴射とを併用する場合には、筒内噴射及びポート噴射のそれぞれが適切に行われるように、低圧燃料ポンプによるフィード圧をポート噴射時を基準として設定せざるを得ない。このため、筒内噴射のみを行う場合にはフィード圧が過剰になり、低圧燃料ポンプによって余分な電力が消費される。
そこで、本発明は、低圧燃料ポンプの消費電力を低減しつつ筒内噴射とポート噴射とを適切に行うことができる内燃機関の燃料供給装置を提供することを目的とする。
本発明の第1の燃料供給装置は、内燃機関の気筒内に燃料を噴射する筒内噴射手段と、前記内燃機関の吸気ポート内に燃料を噴射するポート噴射手段と、前記内燃機関にて駆動され、前記筒内噴射手段に対して燃料を送る高圧燃料ポンプと、前記ポート噴射手段及び前記高圧燃料ポンプのそれぞれに対して燃料を送る電動式の低圧燃料ポンプと、前記筒内噴射手段による燃料噴射を行う一方で前記ポート噴射手段による燃料噴射を中止する筒内噴射モード、前記筒内噴射手段による燃料噴射を中止する一方で前記ポート噴射手段による燃料噴射を行うポート噴射モード及び前記筒内噴射手段と前記ポート噴射手段とのそれぞれで燃料噴射を行う噴き分け噴射モードの間で燃料噴射モードが切り替えられるように、前記筒内噴射手段及び前記ポート噴射手段をそれぞれ制御する噴射制御手段と、前記筒内噴射モード時には前記低圧燃料ポンプによるフィード圧が前記高圧燃料ポンプの作動状態に応じて変化するように前記低圧燃料ポンプを制御する一方で、前記ポート噴射モード時には前記フィード圧が一定値に維持されるように前記低圧燃料ポンプを制御する低圧ポンプ制御手段と、を備えるものである(請求項1)。
第1の燃料供給装置によれば、筒内噴射モード時に高圧燃料ポンプの作動状態に応じてフィード圧が変化するように制御される一方で、ポート噴射モード時にフィード圧が一定値に維持されるように制御されるため、それぞれの噴射モードを適正に実行できる限度でフィード圧を低下させることが可能である。これにより、噴射モードが切り替えられた場合でも過剰なフィード圧になることを回避できるので、低圧燃料ポンプの消費電力を低減しつつ筒内噴射とポート噴射とを適切に行うことができる。
第1の燃料供給装置の一態様において、前記筒内噴射モード時に、燃料の飽和蒸気圧と前記高圧燃料ポンプの燃料吸引時の圧力損失との和に基づいて前記フィード圧の不足を要因とした前記高圧燃料ポンプの吐出不良を回避できる要求フィード圧を算出するフィード圧算出手段を更に備え、前記低圧ポンプ制御手段は、前記筒内噴射モード時に、前記フィード圧算出手段が算出した前記要求フィード圧によって燃料が前記高圧燃料ポンプへ送られるように前記低圧燃料ポンプを制御してもよい(請求項2)。この態様によれば、高圧燃料ポンプの吐出不良を回避できるように低圧燃料ポンプが制御されるため、高圧燃料ポンプの吐出不良を回避できる限度までフィード圧を下げることができる。従って、低圧燃料ポンプの消費電力を高圧燃料ポンプの吐出不良を招くことなく限界まで低減できる。
この態様において、前記低圧ポンプ制御手段は、前記フィード圧算出手段が算出した前記要求フィード圧が大気圧以下の場合に前記低圧燃料ポンプを停止させてもよい(請求項3)。この場合には、要求フィード圧が大気圧以下の場合に低圧燃料ポンプが停止するため、低圧燃料ポンプの駆動期間をより短縮できる。
要求フィード圧は燃料の飽和蒸気圧と高圧ポンプの燃料吸引時の圧力損失との和に基づいて算出されるが、演算誤差や燃料の性状のばらつき等の種々の要因が存在するため、高圧燃料ポンプの吐出不良を回避できる適正値から要求フィード圧がずれる可能性がある。そこで、以下の態様のように要求フィード圧を補正することができる。
即ち、前記高圧燃料ポンプには、前記内燃機関に供給する燃料の燃圧を調整可能な調整手段が設けられており、実際の燃圧と標準値との偏差が低減するように、前記偏差に応じた制御量を前記調整手段に与えることにより前記調整手段を制御する高圧ポンプ制御手段と、前記高圧ポンプ制御手段が前記調整手段に与える前記制御量に基づいて前記フィード圧算出手段が算出した前記要求フィード圧を補正するフィード圧補正手段と、を更に備えてもよい(請求項4)。仮に、要求フィード圧が適正値からずれることにより高圧燃料ポンプの吐出不良が生じた場合には、その適正値からのずれが高圧燃料ポンプ下流の燃圧の標準値からのずれとして現れるため調整手段に与えられる制御量が変化する。この態様によれば、要求フィード圧の補正がこうした制御量に基づいて行われるため、要求フィード圧の適正値からのずれに適切に対応できる。
要求フィード圧の補正方法としては種々の方法が考えられるが、例えば、前記フィード圧補正手段は、前記制御量が所定値以上になった場合に前記要求フィード圧を増加方向に補正してもよい(請求項5)。制御量が所定値以上になった場合は、高圧燃料ポンプ下流の燃圧が不足していることになるので、フィード圧が不足側にずれていることが分かる。この態様によれば、制御量が所定値以上になった場合に要求フィード圧が増加方向に補正されるのでフィード圧の不足側のずれを解消することができる。また、前記フィード圧補正手段は、前記制御量が所定範囲内に維持されることを条件として前記要求フィード圧を減少方向に徐々に補正してもよい(請求項6)。このような補正を行うことによって、要求フィード圧を可能な限り低くできるので低圧燃料ポンプの消費電力の低減効果が向上する。
こうした要求フィード圧の補正結果を学習させて、以後の要求フィード圧の算出に反映させることも可能である。例えば、前記飽和蒸気圧に相関する前記内燃機関の機関温度と、前記圧力損失に相関する機関回転数とのそれぞれを変数として前記要求フィード圧を与えるフィード圧特定手段を記憶する記憶手段と、前記フィード圧補正手段による補正後の前記要求フィード圧を前記機関温度及び前記機関回転数に関連づけて記憶し、その記憶内容に基づいて前記フィード圧特定手段が与える前記要求フィード圧を修正する学習処理を行う学習手段と、を更に備え、前記フィード圧算出手段は、前記機関温度及び前記機関回転数のそれぞれを取得するとともに前記フィード圧特定手段を利用して前記要求フィード圧を算出してもよい(請求項7)。
燃料の飽和蒸気圧の温度特性は燃料の性状によって変化する。例えば、季節に応じて燃料メーカが燃料成分を調整することが一般的である。こうした調整では、夏場は高温再始動性を改善する目的で燃料の飽和蒸気圧が低くなるように調整してベーパーの発生を抑制する一方で、冬場は低温始動性を改善する目的で燃料の飽和蒸気圧が高くなるように調整して燃料の気化性を高めている。このような事情から、要求フィード圧の算出をフィード圧特定手段に基づいて行う場合、燃料の飽和蒸気圧に相関する機関温度、圧力損失に相関する機関回転数、及び要求フィード圧の三者の対応関係が固定されていると、要求フィード圧の補正量が拡大して制御が不安定になるおそれがある。この態様によれば、学習処理を行うことにより要求フィード圧の補正結果がフィード圧特定手段に反映されるので、要求フィード圧の補正量の拡大を抑えることができ要求フィード圧の制御性が向上する。
ここで、フィード圧特定手段について説明する。飽和蒸気圧は燃料温度に依存する物理量であるため、燃料温度が与えられれば燃料の飽和蒸気圧は一意的に定められる。燃料温度は冷却水温や潤滑油温に代表される機関温度と略等価と見ることができるため、機関温度を燃料温度とみなしても特段の支障はない。特に、燃料温度が機関温度を上回ることは殆どないため、機関温度を燃料温度とみなした場合には余裕代が発生し安全側に働く。一方、高圧燃料ポンプの圧力損失は、ポンプ入口面積に反比例し、燃料のポンプへの流入速度に比例する。燃料の流入速度は燃料ポンプの駆動速度で決まる。駆動速度は機関回転数と比例し、ポンプ入口面積は固定値であるから、機関回転数に基づいて駆動速度を求めることにより高圧燃料ポンプの吸引時の圧力損失を算出できる。以上のような考え方に基づいて、フィード圧特定手段は、要求フィード圧を与えるための変数として飽和蒸気圧の代りに機関温度を、圧力損失の代りに機関回転数をそれぞれ用いて、これらと要求フィード圧との対応関係を定めているので、機関温度及び機関回転数のそれぞれを取得した上でフィード圧特定手段を利用することにより飽和蒸気圧と圧力損失との和に基づいた要求フィード圧を算出することが可能になる。
学習処理の実行又は禁止の条件は適宜定めることができる。例えば、前記機関温度の変化が所定範囲を超えて大きい場合に前記学習手段による前記学習処理を中止させる中止手段を更に備えてもよい(請求項8)。例えば、始動後暖機完了前の期間のように、機関温度の変化が大きい場合には機関温度と燃料温度との相関性が低くなる。そのため、このような場合に学習処理を実行すると却って実態からずれた学習が行われるおそれがある。この態様によれば、機関温度の変化が大きい場合には学習処理が中止されるため、こうした弊害を回避することができる。
また、前記機関回転数の変化が所定範囲を超えて大きい場合に、前記フィード圧補正手段による前記要求フィード圧の補正と、前記学習手段による前記学習処理とをそれぞれ中止させる中止手段を更に備えてもよい(請求項9)。例えば、加減速時のように、機関回転数の変化が大きい場合は、高圧燃料ポンプの調整手段に与える制御量の変化が大きくなる。従って、このような場合には、調整手段に与える制御量に基づく補正が不安定になる可能性がある。この態様によれば、機関回転数の変化が所定範囲を超えて大きい場合に要求フィード圧の補正と学習処理のそれぞれが禁止されるため、フィード圧の制御精度を良好な状態に維持することができる。
本発明の第2の燃料供給装置は、内燃機関の気筒内に燃料を噴射する筒内噴射手段と、前記内燃機関の吸気ポート内に燃料を噴射するポート噴射手段と、前記内燃機関にて駆動され、前記筒内噴射手段に対して燃料を送る高圧燃料ポンプと、前記ポート噴射手段及び前記高圧燃料ポンプのそれぞれに対して燃料を送る電動式の低圧燃料ポンプと、前記筒内噴射手段による燃料噴射を行う一方で前記ポート噴射手段による燃料噴射を中止する筒内噴射モード、前記筒内噴射手段による燃料噴射を中止する一方で前記ポート噴射手段による燃料噴射を行うポート噴射モード及び前記筒内噴射手段と前記ポート噴射手段とのそれぞれで燃料噴射を行う噴き分け噴射モードの間で燃料噴射モードが切り替えられるように、前記筒内噴射手段及び前記ポート噴射手段をそれぞれ制御する噴射制御手段と、前記噴き分け噴射モード時に、前記筒内噴射手段による燃料噴射に適した要求フィード圧の第1候補と前記ポート噴射手段による燃料噴射に適した要求フィード圧の第2候補とをそれぞれ算出し、前記第1候補及び前記第2候補のうちの高い方を要求フィード圧として決定するフィード圧算出手段と、前記筒内噴射モード時に、前記低圧燃料ポンプによるフィード圧が前記高圧燃料ポンプの作動状態に応じて変化するように前記低圧燃料ポンプを制御する一方で、前記噴き分け噴射モード時に、前記フィード圧算出手段が算出した前記要求フィード圧にて前記ポート噴射手段及び前記高圧燃料ポンプのそれぞれに対して燃料が送られるように前記低圧燃料ポンプを制御する低圧ポンプ制御手段と、を備えるものである(請求項10)。
第2の燃料供給装置によれば、筒内噴射手段による燃料噴射に適した要求フィード圧の第1候補とポート噴射手段による燃料噴射に適した要求フィード圧の第2候補とがそれぞれ算出され、これらの候補のうちの高い方が要求フィード圧として決定されるため、フィード圧の不足が防止されて筒内噴射とポート噴射とを適切に行うことができるとともに、可能な限り低圧燃料ポンプの消費電力を抑えることができる。
第2の燃料供給装置の一態様において、前記フィード圧算出手段は、前記ポート噴射モード時に、燃料の飽和蒸気圧を下回らないようにして要求フィード圧を算出するとともに、算出された前記要求フィード圧が前記内燃機関の燃焼悪化を回避できる下限値を下回る場合に、前記要求フィード圧を当該下限値以上に変更し、前記低圧ポンプ制御手段は、前記ポート噴射モード時に、前記フィード圧算出手段が算出又は変更した前記要求フィード圧にて前記ポート噴射手段に対して燃料が送られるように前記低圧燃料ポンプを制御してもよい(請求項11)。この態様によれば、燃料のベーパー発生を防止しつつポート噴射時に必要な燃圧(要求フィード圧)を確保することができる。これにより、燃料のベーパー発生に伴うポート噴射手段の噴射不良を防止できるとともに、ポート噴射手段が噴射する燃料噴霧の性状悪化(噴霧粒径の増大や噴霧形状の異常等)に伴う内燃機関の燃焼悪化を防止できる。
第1又は第2の燃料供給装置の一態様において、前記内燃機関の始動時に前記高圧燃料ポンプによる燃圧を速やかに上昇させる必要性がある場合に、前記低圧燃料ポンプが前記高圧燃料ポンプ及び前記ポート噴射手段に始動時に燃料を送る際の始動時フィード圧を上限値に設定する一方で、前記必要性がない場合に前記始動時フィード圧を前記内燃機関の機関温度に基づいて設定する始動時設定手段を更に備え、前記低圧ポンプ制御手段は、前記内燃機関の始動時に前記始動時設定手段が設定した前記始動時フィード圧によって燃料が前記高圧燃料ポンプ及び前記ポート噴射手段に対して送られるように前記低圧燃料ポンプを制御してもよい(請求項12)。この態様によれば、内燃機関の始動時に適したフィード圧を得ることができる。
この態様において、前記始動時設定手段は、前記機関温度が常温領域の上限値よりも高くなるほど大きな値となるように、前記機関温度が前記常温領域の下限値よりも低くなるほど大きな値となるように、前記始動時フィード圧を設定してもよい(請求項13)。これにより、機関温度が常温領域よりも低い場合には始動時フィード圧が高く設定されるため、燃料の気化促進と燃料流量の確保を十分に行うことができる。そして、機関温度が常温領域よりも高い場合には始動時フィード圧が高く設定されるため、燃料のベーパーの発生を抑制することができる。
以上説明したように、本発明の第1の燃料供給装置によれば、筒内噴射モード時に高圧燃料ポンプの作動状態に応じてフィード圧が変化するように制御される一方で、ポート噴射モード時にフィード圧が一定値に維持されるように制御されるため、それぞれの噴射モードを適正に実行できる限度でフィード圧を低下させることが可能である。これにより、噴射モードが切り替えられた場合でも過剰なフィード圧になることを回避できるので、低圧燃料ポンプの消費電力を低減しつつ筒内噴射とポート噴射とを適切に行うことができる。また、本発明の第2の燃料供給装置によれば、筒内噴射手段による燃料噴射に適した要求フィード圧の第1候補とポート噴射手段による燃料噴射に適した要求フィード圧の第2候補とがそれぞれ算出され、これらの候補のうちの高い方が要求フィード圧として決定されるため、フィード圧の不足が防止されて筒内噴射とポート噴射とを適切に行うことができるとともに、可能な限り低圧燃料ポンプの消費電力を抑えることができる。
<第1の形態>
図1は本発明の一形態に係る燃料供給装置が適用された内燃機関の燃料供給系を模式的に示している。内燃機関1は不図示の車両に走行用動力源として搭載される。内燃機関1は直列4気筒型の火花点火内燃機関として構成されている。燃料供給装置2は内燃機関1の気筒毎に設けられた筒内噴射手段としての筒内噴射弁3と、各気筒の吸気ポート毎に設けられたポート噴射手段としてのポート噴射弁4とを備えている。各筒内噴射弁3は先端部を気筒内に臨ませるようにして、各ポート噴射弁4は先端部を吸気ポート内に臨ませるようにして不図示のシリンダヘッドにそれぞれ取り付けられている。
内燃機関1は筒内噴射弁3による燃料噴射とポート噴射弁4による燃料噴射とが併用される。内燃機関1の燃料噴射モードとしては、筒内噴射弁3による燃料噴射が行われる一方でポート噴射弁4による燃料噴射が中止される筒内噴射モード、筒内噴射弁3による燃料噴射が中止される一方でポート噴射弁4による燃料噴射が行われるポート噴射モード、及び筒内噴射弁3とポート噴射弁4とのそれぞれで1サイクル中に燃料噴射が行われる噴き分け噴射モードが設けられており、運転状態に応じて各噴射モードが適宜切り替えられる。
各噴射弁3、4による燃料供給を行うため、燃料供給装置2は燃料であるガソリンが貯留された燃料タンク5から燃料を汲み上げる低圧燃料ポンプ6と、燃料の圧力(燃圧)を高圧化する高圧燃料ポンプ7と、高圧燃料ポンプ7から吐出された燃料を各筒内噴射弁3へ分配する高圧用デリバリパイプ8Aと、低圧燃料ポンプ6から吐出された燃料を各ポート噴射弁4へ分配する低圧用デリバリパイプ8Bとを備えている。高圧燃料ポンプ7には低圧燃料ポンプ6の利用によって燃料が送られ、高圧燃料ポンプ7にて加圧された燃料は高圧用デリバリパイプ8Aを介して内燃機関1の気筒毎に分配される。また、低圧燃料ポンプ6によって低圧用デリバリパイプ8Bに送られた燃料は各気筒の吸気ポート毎に分配される。
低圧燃料ポンプ6と高圧燃料ポンプ7とは低圧通路9によって結ばれている。低圧通路9は、低圧燃料ポンプ6と高圧燃料ポンプ7との間から分岐して低圧用デリバリパイプ8Bにも延びており、その端部は低圧用デリバリパイプ8Bに接続されている。低圧通路9には燃料を濾過するフィルタ10と、ポンプ駆動に伴う燃料の脈動を減衰させるパルセーションダンパ11とがそれぞれ取り付けられている。また、低圧通路9には低圧燃料ポンプ6の下流から分岐する分岐通路12が接続されており、その分岐通路12には低圧通路9内の圧力が設定圧力を超えることを防止するプレッシャーレギュレータ13が設けられている。高圧燃料ポンプ7と高圧用デリバリパイプ8Aとは高圧通路14にて結ばれている。
高圧用デリバリパイプ8A及び低圧用デリバリパイプ8Bのそれぞれには余剰燃料を燃料タンク5に戻すリターン通路15が接続されている。高圧用デリバリパイプ8A側のリターン通路15には高圧用リリーフバルブ16Aが、低圧用デリバリパイプ8B側のリターン通路15には低圧用リリーフバルブ16Bがそれぞれ取り付けられている。各リリーフバルブ16A、16Bは、各デリバリパイプ8A、8B内の燃圧が上限値を超えた場合にリターン通路15を開通させる。これにより、各デリバリパイプ8A、8Bの余剰燃料は燃料タンク5に戻される。リターン通路15は高圧燃料ポンプ7とも通じており、高圧燃料ポンプ7の余剰燃料もリターン通路15を介して燃料タンク5に戻される。
低圧燃料ポンプ6は燃料タンク5内に取り付けられている。低圧燃料ポンプ6は、その内部構造の図示を略したが、直流電動モータとそのモータにて駆動されるインペラーとを備えた周知の回転型電動式ポンプとして構成されている。
高圧燃料ポンプ7は内燃機関1のカムシャフト17から取り出した動力にて駆動される周知のプランジャ式ポンプとして構成されている。高圧燃料ポンプ7はポンプハウジング18に形成された吸入口18a及び吐出口18bを有しており、吸入口18aには低圧通路9が吐出口18bには高圧通路14がそれぞれ接続されている。ポンプハウジング18にはプランジャ20が往復自在に収容されるプランジャ室18cが形成されていて、このプランジャ室18cは吸入口18a及び吐出口18bのそれぞれと連通している。吸入口18aには電磁駆動式の吸入弁21が設けられており、吐出口18bには燃料の逆流を防止するチェックバルブ22が設けられている。高圧燃料ポンプ7には、カムシャフト17の回転をプランジャ20の往復運動に変換するプランジャ駆動装置23が設けられており、この駆動装置23はカムシャフト17に形成されたポンプ駆動カム24と、プランジャ20に連結されたカムフォロア25と、カムフォロア25をポンプ駆動カム24に押し付けるリターンスプリング26とを備えている。
高圧燃料ポンプ7は、内燃機関1の運転によりカムシャフト17が回転するとプランジャ20がプランジャ室18c内を往復運動する。プランジャ20の往復運動に合わせて吸入弁21の開閉動作が制御されることにより吐出量を調整することができる。吸入弁21はソレノイド27にて駆動される。ソレノイド27への通電が停止された場合に吸入口18aが開かれるように、吸入弁21には開弁スプリング28が取り付けられている。高圧燃料ポンプ7の圧縮行程中における吸入弁21の閉弁期間を増減させることにより、ポンプ下流の燃圧を変化させることができる。従って、図示の吸入弁21は本発明に係る調整手段に相当する。
低圧燃料ポンプ6及び高圧燃料ポンプ7のそれぞれの動作はエンジンコントロールユニット(ECU)30にて制御される。周知のように、ECU30は各種センサの出力情報を取得し、燃料噴射量や点火時期等の運転パラメータを演算し、各噴射弁3、4や不図示の点火プラグ等の制御対象を動作させるコンピュータとして構成されている。図示を省略したが、ECU30には主演算装置として機能するマイクロプロセッサ及びその動作に必要な記憶装置等の周辺装置が内蔵されている。ECU30に接続される各種センサは多岐に亘るため本発明に関連するもののみを図示する。本発明に関連するセンサとしては、高圧用デリバリパイプ8A内の圧力(燃圧)に応じた信号を出力する高燃圧センサ31、低圧用デリバリパイプ8B内の燃圧に応じた信号を出力する低燃圧センサ32、内燃機関1の回転速度(機関回転数)に応じた信号を出力するクランク角センサ33、内燃機関1の吸入空気量に応じた信号を出力するエアフローメータ34及び内燃機関1内を循環する冷却水の温度(冷却水温)に応じた信号を出力する水温センサ35が設けられている。
図2は、ECU30が実行する燃料噴射制御の制御ルーチンの一例を示したフローチャートである。このルーチンのプログラムはECU30の記憶装置に保持されており、適時に読み出されて所定間隔で繰り返し実行される。
ステップS1では、燃料噴射制御に必要な各種のパラメータを取得する。ここで、ECU30は、クランク角センサ33の出力信号を参照して内燃機関1の機関回転数を取得するとともに、エアフローメータ34の出力信号を参照して内燃機関1の吸入空気量を取得する。
ステップS2では、ステップS1で取得したパラメータに基づいて燃料噴射モードを選択する。一例として、ECU30は、機関回転数と吸入空気量とで定義された領域に各燃料噴射モードが対応付けられた噴射モード選択マップを参照し、現在の機関回転数と吸入空気量に対応する噴射モードを検索することにより、内燃機関1の運転状態に応じた燃料噴射モードを、上述した筒内噴射モード、ポート噴射モード及び噴き分け噴射モードのなかから選択する。
ステップS3では、ステップS2で筒内噴射モードが選択されたか否かを判定し、筒内噴射モードが選択されている場合はステップS4に進み、そうでない場合はステップS5に進む。
ステップS4では、筒内噴射モードを実現するための燃料噴射量の噴き分け率rを設定する。噴き分け率rは1サイクル当たりの燃料噴射量に対して筒内噴射弁3による筒内噴射量が占める割合を意味し、いわゆるDI比率(ダイレクトインジェクション比率)と同義である。例えば、噴き分け率rが0.3であれば、筒内噴射量が3割、ポート噴射弁4によるポート噴射量が7割ということになる。筒内噴射モードは筒内噴射弁3のみによる燃料噴射が行われる噴射モードであるため、噴き分け率rは1に設定される。
ステップS5では、ステップS2でポート噴射モードが選択されたか否かを判定し、ポート噴射モードが選択されている場合はステップS6に進み、そうでない場合はステップS7に進む。
ステップS6では、ポート噴射モードを実現するための燃料噴射量の噴き分け率rを設定する。即ち、ポート噴射モードはポート噴射弁4のみによる燃料噴射が行われる噴射モードであるため、噴き分け率rは0に設定される。
ステップS7では、噴き分け噴射モードを実現するための噴き分け率rを設定する。噴き分け噴射モードにおける噴き分け率rは、例えば所定のマップ等を参照することにより、0<r<1の範囲内で内燃機関1の運転状態に応じて設定される。
ステップS8では、不図示の別ルーチンで算出された燃料噴射量に噴き分け率を乗じることにより、筒内噴射弁3にて噴射させるべき筒内噴射量とポート噴射弁4にて噴射させるべきポート噴射量とをそれぞれ算出する。ちなみに、筒内噴射モードの際はポート噴射量は0であり、ポート噴射モードの際は筒内噴射量は0である。そして、算出された筒内噴射量及びポート噴射量で燃料噴射が行われるように各噴射弁3、4が制御され、その後今回のルーチンを終える。
図2の制御ルーチンによれば、筒内噴射モード、ポート噴射モード及び噴き分け噴射モードの間で燃料噴射モードが切り替えられるように筒内噴射弁3及びポート噴射弁4がそれぞれ制御されるため、ECU30は本発明に係る噴射制御手段として機能する。
図3は燃料供給装置2の制御系の構成を示す構成図である。ECU30は、高圧燃料ポンプ7を制御する高圧ポンプ制御部41と、低圧燃料ポンプ6を制御する低圧ポンプ制御部42と、これらの制御部41、42で使用される各種情報を読み書きできる記憶部43とを有している。高圧ポンプ制御部41及び低圧ポンプ制御部42のそれぞれは各センサ31〜35から出力された信号に基づいて各噴射モードに対応した制御を実行する。本形態は各制御部41、42の機能を各噴射モードに対応して切り替えることに特徴を有している。そこで、以下においては、筒内噴射モード時、ポート噴射モード時及び噴き分け噴射モード時における各制御部41、42の機能を、噴射モード毎に用意した機能ブロック図を参照しながら説明する。
(筒内噴射モード時の制御)
図4は筒内噴射モード時における制御系の機能ブロック図である。高圧ポンプ制御部41は高燃圧センサ31から実際の燃圧Prhを取得し、比較部45にて燃圧Prhと標準値Psとの偏差δを算出し、その偏差δを駆動デューティ算出部46に送る。燃圧の標準値Psは標準値算出部47にて算出される。標準値算出部47は記憶部43に記憶されている現在の燃料噴射量Qを読み出して、その燃料噴射量Qに基づいて標準値Psを算出する。なお、燃料噴射量Qは機関回転数や負荷率等の各種物理量に基づいて別途演算される。駆動デューティ演算部46は偏差δに応じた制御量である駆動デューティDuを算出し、その駆動デューティDuを実行部48及び低圧ポンプ制御部42のそれぞれに送る。実行部48は駆動デューティDuで吸入弁21のソレノイド27に通電する。これにより、高圧燃料ポンプ7(の吸入弁21)は偏差δが低減する方向に制御されて、燃圧は運転状態に見合った標準値に落ち着く。
低圧ポンプ制御部42はクランク角センサ33から機関回転数Neを、水温センサ35から冷却水温Twをそれぞれ取得し、要求フィード圧算出部50にて機関回転数Ne及び冷却水温Twに基づいて要求フィード圧Pdを算出する。要求フィード圧算出部50はその要求フィード圧Pdを補正部51に送る。要求フィード圧Pdは高圧燃料ポンプ7による吐出不良を回避できる値となるように要求フィード圧算出部50にて算出される。要求フィード圧算出部50は記憶部43に記憶されている筒内噴射用算出マップM1を読み出して、このマップM1を用いて要求フィード圧Pdを算出する。データ構造の図示を省略したが、筒内噴射用算出マップM1は冷却水温Twと機関回転数Neとのそれぞれを変数として要求フィード圧Pdを与えるように構成されている。高圧燃料ポンプ7の吐出不良はその内部(プランジャ室18c)で燃料が沸騰してベーパーが発生することにより引き起こされる。こうした燃料の沸騰は高圧燃料ポンプ7内の圧力が燃料温度に対応した飽和蒸気圧未満になると発生する。
図5は、燃料の飽和蒸気圧線図に要求フィード圧算出部50が算出した要求フィード圧Pdを重ね合わせた図であり、燃料の飽和蒸気圧Pvと要求フィード圧Pdとの関係が示されている。この図から明らかなように、要求フィード圧Pdは、燃料の飽和蒸気圧Pvに沿って燃料温度Tfに対して同傾向で変化しており、各燃料温度Tfで飽和蒸気圧Pvよりも高い値を示している。要求フィード圧Pdと飽和蒸気圧Pvとの差は、高圧燃料ポンプ7の燃料吸引時の圧力損失Lに相当している。高圧燃料ポンプ7内の圧力は、低圧燃料ポンプ6によるフィード圧から高圧燃料ポンプ7による燃料吸引時の圧力損失を減算した値である。従って、図5の要求フィード圧Pdで燃料が高圧燃料ポンプ7へ送られていれば、高圧燃料ポンプ7内の圧力は飽和蒸気圧Pvを下回ることがない。そのため、高圧燃料ポンプ7のプランジャ室18cで燃料が沸騰することなく、ベーパーの発生もないので高圧燃料ポンプ7の吐出不良を回避することができる。図5に明示されているように、要求フィード圧Pdには大気圧を下回る場合がある。即ち、算出マップM1には、ゲージ圧で負となる値も要求フィード圧Pdとして定義されている。要求フィード圧Pdがゲージ圧で負となる範囲Rnにおいては、実際のフィード圧がゲージ圧にして0であっても高圧燃料ポンプ7の吐出不良を回避できる。
飽和蒸気圧は燃料温度に依存する物理量であるため、燃料温度が与えられれば飽和蒸気圧は一意的に定められる。燃料温度は冷却水温と略等価と見ることができるため、冷却水温を燃料温度とみなしても特段の支障はない。特に、燃料温度が冷却水温を上回ることは殆どないため、冷却水温を燃料温度とみなした場合には余裕代が発生し安全側に働く。高圧燃料ポンプ7の圧力損失は、ポンプ入口面積に反比例し、燃料のポンプへの流入速度に比例する。燃料の流入速度は燃料ポンプの駆動速度で決まる。駆動速度は機関回転数と比例し、ポンプ入口面積は固定値であるから、機関回転数に基づいて駆動速度を求めることにより高圧燃料ポンプの吸引時の圧力損失を算出できる。このように、冷却水温Twは燃料の飽和蒸気圧Pvに相関し、機関回転数Neは高圧燃料ポンプ7の燃料吸引時の圧力損失Lに相関する。従って、筒内噴射用算出マップM1は要求フィード圧Pdを与えるための変数として飽和蒸気圧Pvの代りに冷却水温Twを、圧力損失Lの代りに機関回転数Neをそれぞれ用いて、これらと要求フィード圧Pdとの対応関係が定められている。筒内噴射用算出マップM1に記述される各物理量の対応関係は予め実機を用いて実験的に調査することもできるし、所定の演算モデルを利用したシミュレーションにより調査することもできる。具体的には、筒内噴射用算出マップM1は、飽和蒸気圧Pvと圧力損失Lとの和(図5参照)と同一値の要求フィード圧Pdを与えるように構成されている。これにより、低圧燃料ポンプ6の消費電力を抑えつつ高圧燃料ポンプ7の吐出不良を回避できる。なお、燃料の性状や圧力損失のばらつきを考慮して、飽和蒸気圧Pvと圧力損失Lとの和よりも数%大きな値が要求フィード圧Pdとして与えられるように筒内噴射用算出マップM1を構成することも可能である。
図4に示すように、補正部51は、高圧ポンプ制御部41から受け取った駆動デューティDuと記憶部43に保持された所定値Thとを比較し、駆動デューティDuが所定値Th以上になった場合に要求フィード圧Pdを増加方向に補正し、補正後の要求フィード圧Pdを要求電力変換部52へ送る。所定値Thは燃料噴射量Qの関数として定義されている。既述のように、要求フィード圧算出部50は筒内噴射用算出マップM1に基づいて要求フィード圧Pdを算出しているが、演算誤差や燃料の性状のばらつき等の種々の要因が存在するため、高圧燃料ポンプ7の吐出不良を回避できる適正値から要求フィード圧Pdがずれる可能性がある。仮に、要求フィード圧Pdが適正値からずれることにより高圧燃料ポンプ7の吐出不良が生じた場合には、その適正値からのずれが高圧燃料ポンプ7下流の燃圧の標準値Psからのずれとして現れる。そのため、吸入弁21のソレノイド27に与えられる駆動デューティDuが変化する。駆動デューティDuが増加した場合は燃圧が不足していることになるので要求フィード圧Pdが不足側にずれていることが分かる。
補正部51は駆動デューティDuの増加の程度を所定値Thにて評価し、所定値Th以上になった場合に要求フィード圧Pdを増加方向に補正しているため要求フィード圧Pdの不足側のずれを解消できる。これにより、高圧燃料ポンプ7の吐出不良が顕在化する前に要求フィード圧Pdを適正値に回復できる。駆動デューティDuが所定値Th未満の場合は、高圧燃料ポンプ7の吐出不良が発生する心配がないので、補正部51は要求フィード圧Pdの補正を行わずにこれを要求電力変換部52へ送る。こうした補正が駆動デューティDuに基づいて行われるため要求フィード圧Pdの適正値からのずれに適切に対応できる。なお、補正部51が行う補正方法としては、上記とは異なる方法を採用することもできる。即ち、補正部51は、駆動デューティDuが予め記憶部43に保持した所定範囲内に維持されることを条件として要求フィード圧Pdを減少方向に徐々に補正することもできる。このような補正を行うことによって、要求フィード圧Pdを可能な限り低くできるので低圧燃料ポンプ6の消費電力をより低減できる。この補正は、補正部51が行う上記の補正とともに同時に実施することも可能である。
要求電力変換部52は、補正部51から送られた要求フィード圧Pdを要求電力Wdに変換して、その要求電力Wdを実行部53に送る。要求電力Wdは低圧燃料ポンプ6による要求フィード圧Pdの実現に必要な供給電力である。要求電力変換部52は記憶部43に予め保持された、要求フィード圧Pdを変数として要求電力Wdを与える変換マップM2を読み出して、その変換マップM2を検索することにより要求フィード圧Pdを要求電力Wdに変換する。要求電力変換部52は、要求フィード圧Pdがゲージ圧にして0以下である場合はそれを要求電力Wdに変換することなくポンプ停止信号Sgを実行部53に送る。
実行部53は要求電力Wd相当の電力を低圧燃料ポンプ6(の直流モータ)に供給する。これにより、低圧燃料ポンプ6が駆動されて要求フィード圧Pdを実現することができる。また、実行部53は、要求電力変換部52から停止信号Sgを受け取った場合、低圧燃料ポンプ6への電力供給を中断して低圧燃料ポンプ6を停止させる。これにより、要求フィード圧Pdが大気圧以下の場合に低圧燃料ポンプ6が停止するため、低圧燃料ポンプ6の駆動期間を短縮できる。
このように、筒内噴射モード時においては、ECU30の低圧ポンプ制御部42により、高圧燃料ポンプ7の吐出不良を回避できるように低圧燃料ポンプ6が制御されるため、高圧燃料ポンプ7の吐出不良を回避できる限度までフィード圧を下げることができる。従って、低圧燃料ポンプ6の消費電力を高圧燃料ポンプ7の吐出不良を招くことなく限界まで低減できる。しかも、低圧燃料ポンプ6のフィード圧がゲージ圧にして0であっても高圧燃料ポンプ7の吐出不良を回避できる場合には低圧燃料ポンプ6が停止されるから、内燃機関1の運転中に低圧燃料ポンプ6を常時稼働させる場合と比べて低圧燃料ポンプ6の消費電力をより低減することができる。
(ポート噴射モード時の制御)
次に、ポート噴射モード時の制御について説明する。図6はポート噴射モード時における制御系の機能ブロック図である。ポート噴射モード時においては、ECU30の高圧ポンプ制御部41及び低圧ポンプ制御部42のそれぞれの機能は図示の通りに切り替えられる。高圧ポンプ制御部41は記憶部43からポート噴射モード時用の基準圧力Ps1を読み出し、高圧燃料ポンプ7の下流の燃圧がこの基準圧力Ps1となるように制御する。即ち、記憶部43から読み出した基準圧力Ps1と高燃圧センサ31から取得した実際の燃圧Prhとの偏差δを比較部45にて算出し、その偏差δを駆動デューティ算出部46に送る。駆動デューティー算出部46では、その偏差δを打ち消すような駆動デューティーDuを算出して実行部48に送る。そして、実行部48はその駆動デューティDuで吸入弁21のソレノイド27に通電する。これにより、高圧燃料ポンプ7(の吸入弁21)は偏差δが低減する方向に制御されて燃圧は基準圧力Ps1に落ち着く。この基準圧力Ps1は、筒内噴射モード時の燃圧よりも低い値であり、かつポート噴射モードから他モードへ切り替わった場合に、燃圧を適正値に応答遅れが少なく速やかに復帰できる程度の値に設定される。なお、ポート噴射モード時においては、燃圧をこうした基準圧力Ps1に保持する制御の代りに、高圧ポンプ制御部41による制御を休止してもよい。つまり、ポート噴射モード時においては、筒内噴射弁3を使用しないので、吸入弁21に対する通電を停止して吸入弁21を開弁状態にしておくこともできる。
低圧ポンプ制御部41は、フィード圧が一定値に維持されるように低圧燃料ポンプ6を制御する。具体的には、要求電力算出部54は、低圧燃料ポンプ6の駆動によってフィード圧がプレッシャーレギュレータ13(図1)の設定圧力に維持できる基準電力Wdsを記憶部43から読み出し、この基準電力Wdsを要求電力Wdとして実行部53に送る。実行部53はその要求電力Wd相当の電力を低圧燃料ポンプ6に供給する。これにより、フィード圧(ポート噴射弁4に対する燃圧)がプレッシャーレギュレータ13の設定圧力に維持される。この設定圧力は想定された燃料温度範囲で燃料の蒸発を防止でき、かつ内燃機関1の燃焼悪化を回避できる値として予め設定されている。このように、本形態のポート噴射モード時の制御は、フィード圧を一定値に維持するためにフィードバック制御する必要がないため制御内容が簡素化する。もっとも、こうした簡素な制御の代りに低燃圧センサ32の出力を利用して、フィード圧を一定値にフィードバック制御することも可能である。
(噴き分け噴射モード時の制御)
次に、噴き分け噴射モード時の制御について説明する。図7は、噴き分け噴射モード時における制御系の機能ブロック図である。図7から明らかなように、高圧ポンプ制御部41の機能は筒内噴射モード時と略同じである(図4参照)。即ち、高圧ポンプ制御部41は、高圧燃料ポンプ7下流の燃圧が内燃機関1の運転状態に適した燃圧となるように、高圧燃料ポンプ7がデューティー制御される。高圧ポンプ制御部41による処理の詳細は筒内噴射モード時と同様であるので、繰り返しとなる説明を省略する。
また、低圧ポンプ制御部42の機能はポート噴射モード時と同様である(図6参照)。従って、低圧ポンプ制御部42により、フィード圧が一定値につまりプレッシャーレギュレータ13の設定圧力に維持されるように低圧燃料ポンプ6が制御される。
第1の形態によれば、筒内噴射モード時に高圧燃料ポンプ7の作動状態に応じてフィード圧が変化するように制御される一方で、ポート噴射モード時にフィード圧が一定値に維持されるように制御される。このため、それぞれの噴射モードを適正に実行できる限度でフィード圧を低下させることが可能であるから、噴射モードがポート噴射モードから筒内噴射モードに切り替えられた場合でも過剰なフィード圧になることを回避できるので、低圧燃料ポンプ6の消費電力を低減しつつ筒内噴射とポート噴射とを適切に行うことができる。
本形態においては、ECU30の低圧ポンプ制御部42が本発明に係る低圧ポンプ制御手段に、高圧ポンプ制御部41が本発明に係る高圧ポンプ制御手段に、要求フィード圧算出部50が本発明に係るフィード圧算出手段に、補正部51が本発明に係るフィード圧補正手段に、それぞれ相当する。
<第2の形態>
次に、本発明の第2の形態について説明する。なお、第2の形態の物理的構成及び各噴射モードを設定する噴射制御は第1の形態と共通であるから重複する説明を省略する。第2の形態は、ポート噴射モード時及び噴き分け噴射モード時のそれぞれで状況に応じてフィード圧を変化させる点に特徴を有している。筒内噴射モード時の制御内容は第1の形態と同一であるから、第1の形態との共通部分については第1の形態についての説明を援用し、以下、第2の形態の特徴であるポート噴射モード時の制御及び噴き分け噴射モード時の制御をそれぞれ説明する。
(ポート噴射モード時の制御)
図8は第2の形態に係るポート噴射モード時における制御系の機能ブロック図である。図8から明らかなように、高圧ポンプ制御部41の機能は第1の形態のポート噴射モード時と同様である。つまり、高圧燃料ポンプ7は、その燃圧が上述した基準圧力Ps1に維持されるように高圧ポンプ制御部41にて制御される。本形態においても、ポート噴射モード時には筒内噴射弁3を使用しないので、吸入弁21に対する通電を停止して吸入弁21を開弁状態にしておくこともできる。
低圧ポンプ制御部42は、水温センサ35から冷却水温Twを取得し、要求フィード圧算出部50にて冷却水温Twに基づいて要求フィード圧Pdを算出し、その要求フィード圧Pdを補正部51に送る。ポート噴射モード時においてはポート噴射弁4に対する燃圧がフィード圧に相当するので、フィード圧を低くしすぎると内燃機関1の燃焼悪化を招くおそれがある。そのため、要求フィード圧算出部50では、燃料の飽和蒸気圧を下回らないように要求フィード圧を算出するとともに、その算出結果が内燃機関1の燃焼悪化を回避できる下限値を下回る場合には、その算出結果を下限値以上に変更する。つまり、要求フィード圧算出部50には、冷却水温に基づく算出結果に対して燃焼悪化を回避できる下限値のガードが設けられている。
要求フィード圧算出部50は記憶部43に記憶されているポート噴射用算出マップM3と、上述した下限値ThLとをそれぞれ読み出して、ポート噴射用算出マップM3を用いて要求フィード圧Pdを算出する。データ構造の図示を省略したが、ポート噴射用算出マップM3は冷却水温Twを変数として要求フィード圧Pdを与えるように構成されている。このマップM3においては、低圧経路内における燃料の沸騰を防止できるフィード圧の限界値が算出されるようになっていて、燃料の飽和蒸気圧を下回ることがない可能な限り小さな値が設定されている。要求フィード圧算出部50は、ポート噴射用算出マップM3に基づいて算出した要求フィード圧Pdと下限値ThLとを比較し、その要求フィード圧Pdが下限値ThLを下回る場合には燃焼悪化を回避するために要求フィード圧Pdの値を下限値ThLに変更し、その変更後の要求フィード圧Pdを補正部51に送っている。なお、下限値ThLを下回らない場合、つまり要求フィード圧Pdが下限値ThL以上の場合は、算出マップM3に基づいた算出結果が補正部51に送られる。
図9は、燃料の飽和蒸気圧線図に要求フィード圧算出部50が算出した要求フィード圧Pdを重ね合わせた図であり、燃料の飽和蒸気圧Pvと要求フィード圧Pdとの関係が示されている。この図から明らかなように、要求フィード圧Pdは燃料の飽和蒸気圧Pvと、燃焼悪化を回避できる下限値ThLに沿って延びている。即ち、飽和蒸気圧Pvが下限値ThLを上回る領域AR1においては、要求フィード圧Pdが飽和蒸気圧Pvと等しくなるように算出されており、他方、飽和蒸気圧Pvが下限値ThLを下回る領域AR2においては、要求フィード圧Pdが下限値ThLと同一となるように算出されている。これにより、燃料のベーパー発生を防止しつつポート噴射時に必要な燃圧(要求フィード圧)を確保することができる。従って、燃料のベーパー発生に伴うポート噴射弁4の噴射不良を防止できるとともに、ポート噴射弁4が噴射する燃料噴霧の性状悪化(噴霧粒径の増大や噴霧形状の異常等)に伴う内燃機関1の燃焼悪化を防止できる。なお、ポート噴射用算出マップM3において、冷却水温Twを燃料温度とみなしているのは筒内噴射モード時と同様の理由による。また、燃料の性状や低圧燃料ポンプ6の圧力損失を考慮して、飽和蒸気圧Pvよりも数%大きな値が要求フィード圧Pdとして与えられるように算出マップM3を構成することも可能である。
図8に示すように、補正部51は低燃圧センサ32からフィード圧に相当する実際の圧力Prlを取得し、その圧力Prlと、要求フィード圧算出部50から送られた要求フィード圧Pdとのずれを演算し、そのずれを解消できるように要求フィード圧Pdを補正し、その補正後の要求フィード圧Pdを要求電力変換部52へ送る。要求電力変換部52及び実行部53のそれぞれが行う処理内容は筒内噴射モード時と同様である。
(噴き分け噴射モード時の制御)
次に、噴き分け噴射モード時の制御について説明する。図10は第2の形態に係る噴き分け噴射モード時における制御系の機能ブロック図であり、図11は噴き分け噴射モード時における要求フィード圧算出部50の機能の詳細を示した図である。図10に示すように、噴き分け噴射モード時における高圧ポンプ制御部41の機能は筒内噴射モード時と同様であるが、低圧ポンプ制御部42の機能は筒内噴射モード時と若干相違する。具体的には要求フィード圧算出部50の処理内容が異なっている。その他は筒内噴射モード時と同様である。
図10及び図11に示すように、噴き分け噴射モード時では、要求フィード圧算出部50は記憶部43から筒内噴射用算出マップM1、ポート噴射用算出マップM3及び上述した下限値ThLをそれぞれ読み出して、筒内噴射モード時及びポート噴射モード時の場合と同様にして、筒内噴射に適した要求フィード圧の候補とポート噴射に適した要求フィード圧の候補とをそれぞれ算出する。即ち、要求フィード圧算出部50に設けられた第1候補算出部50aは、取得した機関回転数Ne及び冷却水温Twに基づいて筒内噴射用算出マップM1を検索し、筒内噴射に適した要求フィード圧の第1候補p1を算出し、その候補p1を比較部50cに送る。一方、第2候補算出部50bは、取得した冷却水温Twに基づいてポート噴射用算出マップM3を検索して暫定的な要求フィード圧の暫定候補を算出し、その暫定候補が燃焼悪化を回避できる下限値ThLを下回る場合にはその暫定候補を下限値ThLに変更することにより、要求フィード圧の第2候補p2を算出する。そして、第2候補算出部50bは第2候補p2を比較部50cに送る。
比較部50cは、各算出部50a、50bから送られた第1候補p1及び第2候補p2を互いに比較して、それらの候補のうちの大きい方を要求フィード圧Pdとして確定し、算出結果として出力する。
第2の形態によれば、相対的に条件が厳しい方を優先して要求フィード圧Pdが算出されるため、フィード圧の不足が防止されて筒内噴射とポート噴射とを適切に行うことができるとともに、可能な限り低圧燃料ポンプの消費電力を抑えることができる。
第2の形態においては、ECU30の低圧ポンプ制御部42が本発明に係る低圧ポンプ制御手段に、高圧ポンプ制御部41が本発明に係る高圧ポンプ制御手段に、要求フィード圧算出部50が本発明に係るフィード圧算出手段に、それぞれ相当する。
<第3の形態>
次に、本発明の第3の形態を説明する。なお、第3の形態の物理的構成及び各噴射モードを設定する噴射制御は第1の形態と共通であるから重複する説明を省略する。第3の形態は、補正部51による要求フィード圧の補正後に筒内噴射用算出マップM1の内容を修正する学習処理を行う点に特徴を有している。図12は、第3の形態に係る筒内噴射モード時における燃料供給装置2の制御系の機能ブロック図を示している。なお、特に断らない限り、図12に上記各形態の場合と同一の参照符号が付された構成は上記各形態の構成と同一機能を持つ。
図12に示すように、ECU30は、要求フィード圧Pdの補正結果を筒内噴射用算出マップM1に反映させる学習部55を有している。本形態の補正部51は補正後の要求フィード圧Pdを要求電力変換部52に送るとともに学習部55にも送る。学習部55は補正部51から得た要求フィード圧Pdを、クランク角センサ33及び水温センサ35から得た機関回転数Ne及び冷却水温Twに関連付けて記憶する。その一方で、学習部55は記憶部43から筒内噴射用算出マップM1を読み出し、記憶した機関回転数Ne及び冷却水温Twに基づいて筒内噴射用算出マップM1を検索し、その検索により得られた要求フィード圧Pdを補正後の要求フィード圧Pdに書き換える。これにより、筒内噴射用算出マップM1の内容が修正される。そして、学習部55は修正後の筒内噴射用算出マップM1を記憶部43に記憶させる。これにより、要求フィード圧Pdの補正結果が筒内噴射用算出マップM1に反映されるので、補正部51による要求フィード圧Pdの補正量の拡大を抑えることができ制御性が向上する。仮に、こうした学習処理を行わない場合には、燃料の性状変化に対して補正部51による補正が追い付かなかったり、補正量が拡大して制御が不安定になるおそれがある。例えば、季節に応じて燃料メーカが燃料成分を調整することが一般的であるが、こうした調整では、夏場は高温再始動性を改善する目的で燃料の飽和蒸気圧が低くなるように調整してベーパーの発生を抑制する一方で、冬場は低温始動性を改善する目的で燃料の飽和蒸気圧が高くなるように調整して燃料の気化性を高めている。学習部55が行う学習処理はこうした事情に柔軟に対応することができる。
ECU30は、補正部51による要求フィード圧Pdの補正及び学習部55による学習処理の少なくともいずれか一方を所定の条件で中止させる中止部56を更に備えている。例えば、内燃機関1の始動後暖機完了前の期間のように、冷却水温Twの変化が大きい場合には冷却水温Twと燃料温度との相関性が低くなる。そのため、このような場合に学習処理を実行すると却って実態からずれた学習が行われるおそれがある。そこで、中止部56は冷却水温Twを水温センサ35から取得し、その変化が記憶部43から読み出した所定範囲R1を超えて大きい場合は学習部55に対して中止指令を送る。その中止指令を受けた学習部55は上述した学習処理を直ちに中止する。これにより、冷却水温Twの変化が大きい場合に学習処理が中止されるため、こうした弊害を回避することができる。
また、加減速時のように、機関回転数Neの変化が大きい場合は、高圧燃料ポンプ7の吸入弁21に与える駆動デューティDuの変化が大きくなる。従って、このような場合には、補正部51が行う駆動デューティDuに基づく補正が不安定になる可能性がある。そこで、中止部56は機関回転数Neをクランク角センサ33から取得し、その機関回転数Neの変化が記憶部43から読み出した所定範囲R2を超えて大きい場合には補正部51及び学習部55のそれぞれに中止指令を送る。その中止指令を受けた補正部51は要求フィード圧Pdの補正を、中止指令を受けた学習部55は学習処理を、それぞれ直ちに中止する。これにより、機関回転数Neの変化が大きい場合に要求フィード圧Pdの補正と学習処理のそれぞれが禁止されるため、フィード圧の制御精度を良好な状態に維持することができる。
第3の形態において、筒内噴射用算出マップM1が本発明に係るフィード圧特定手段に、筒内噴射用算出マップM1を記憶する記憶部43が本発明に係る記憶手段に、それぞれ相当する。また、ECU30の学習部55が本発明に係る学習手段に、中止部56が本発明に係る中止手段にそれぞれ相当する。
<第4の形態>
次に、本発明の第4の形態を説明する。なお、第4の形態の物理的構成及び各噴射モードを設定する噴射制御は第1の形態と共通であるから重複する説明を省略する。第4の形態は、内燃機関1の始動時と始動後とで制御内容を切り替える点に特徴を有している。図13は、ECU30の低圧ポンプ制御部42が行う第4の形態に係る制御ルーチンの一例を示したフローチャートであり、図14は図13でサブルーチンとして定義された始動時制御の制御ルーチンを示している。
図13に示すように、ステップS11では、内燃機関1が始動後であるか否かを判定する。この始動後判定は機関回転数Neをクランク角センサ33から取得し、機関回転数Neが所定の始動判定閾値を超えているか否かにより行われる。始動後である場合はステップS12に進んで通常制御を行い、始動後でない場合つまり始動時である場合はステップS13に進んで始動時制御を実行する。ステップS12の通常制御は上記各形態に係る制御のことである(図2〜図12参照)。
図14の始動時制御は、まずステップS131において各種パラメータを取得する。ここで取得するパラメータは、いわゆる始動昇圧の要否判断に影響を与える冷却水温や排気系の触媒温度である。始動昇圧は始動時のエミッション低減のため内燃機関の始動時に高圧燃料ポンプ下流の燃圧を速やかに上昇させて高燃圧で燃料を供給する周知の操作である。続くステップS132では、取得したパラメータに基づいて始動昇圧の要否を判断し、始動昇圧が必要な場合はステップS133に進み、始動昇圧が不要の場合はステップS134に進む。
ステップS133では、低圧燃料ポンプ6が高圧燃料ポンプ7及びポート噴射弁4へ始動時に燃料を送る際の始動時フィード圧Pfsを上限値に設定する。この上限値は低圧燃料ポンプ6の能力の限界に対応する。一方、ステップS134では、始動時フィード圧Pfsを冷却水温Twに基づいて設定する。ここでの始動時フィード圧Pfsの設定はECU30に保持された図15に示す始動時フィード圧算出マップMsを検索することにより実現される。図示するように、算出マップMsは冷却水温Twを変数として始動時フィード圧Pfsを与えるように構成されている。マップMsが与える始動時フィード圧Pfsの値は、冷却水温Twがその常温領域Raの上限値よりも高くなるほど大きな値となるように、冷却水温Twが常温領域Raの下限値よりも低くなるほど大きな値となるように設定されている。そして、常温領域Ra内では始動時フィード圧Pfsは一定値に設定されている。冷却水温Twが常温領域Raよりも低い場合には始動時フィード圧Pfsが高く設定されるため、燃料の気化促進と燃料流量の確保を十分に行うことができる。また、冷却水温Twが常温領域Raよりも高い場合には始動時フィード圧が高く設定されるため、燃料のベーパーの発生を抑制することができる。
ステップS135では、ステップS133又はステップS134で設定した始動時フィード圧Pfsを低圧燃料ポンプ6へ供給する供給電力に変換し、続くステップS136においてその供給電力を低圧燃料ポンプ6(の直流モータ)へ与えることにより、必要な始動時フィード圧Pfsを確保することができる。
第4の形態によれば、始動昇圧が必要な場合に始動時の燃圧を速やかに上昇させることができるため、始動時のエミッションを低減することができる。第4の形態において、ECU30が図14に示した制御ルーチンを実行することにより、ECU30は本発明に係る始動時設定手段として、低圧ポンプ制御手段として、それぞれ機能する。なお、始動時における燃料噴射は筒内噴射モードにて行うことが好ましい。
本発明は、上述した各形態に限定されず、種々の形態にて実施できる。上記各形態は内燃機関への燃料供給を行うことを前提にしているが、燃料供給が中止される場合、例えば、減速時における燃料噴射カット時や燃圧低減時などのように高圧燃料ポンプによる燃料噴射弁への圧送が中止される場合には低圧燃料ポンプを停止させてもよい。この場合は低圧ポンプによって高圧燃料ポンプへ燃料を送る必要がないためである。これにより余分な電力消費を抑えることができる。
また、要求フィード圧の補正は上記各形態の補正方法に限らない。近年、ガソリン機関をベースとしてアルコール燃料でもガソリンとアルコールとの混合燃料でも運転できる内燃機関が提案されており、そのような内燃機関を搭載した車両はフレキシブル・フューエル・ビークル(FFV)と呼ばれている。本発明の適用対象としてこのような内燃機関を考えた場合には、燃料中のアルコール濃度が高いほど飽和蒸気圧が高くなる傾向にあるため、ガソリンを基準としたマップを利用しただけではフィード圧の算出結果にずれが生じる。そこで、燃料中のアルコール濃度を検出するアルコール濃度検出手段を設けるとともに、アルコール濃度が高いほどフィード圧算出手段が算出した要求フィード圧を増加方向に補正するようにすることができる。このような補正方法によれば、燃料中のアルコール濃度が高いほど要求フィード圧が増加方向に補正されるため、フィード圧算出手段の算出結果と適正値とのずれに適切に対処できる。
上記各形態では、要求フィード圧Pdを算出ないし補正してから、その圧力値を低圧燃料ポンプ6に与える電力値に変換しているが本発明はこの形態に限定されない。例えば、こうした変換プロセスを省略できるように、機関回転数Neや冷却水温Tw等の各種パラメータを変数として、適正な要求フィード圧Pdを実現できる供給電力を与えるマップを準備し、そのマップから直接的に必要な供給電力を算出することもできる。こうすることにより、圧力から電力への変換処理が不要になるのでECU30内の処理を簡素化できる。第4の形態における始動時フィード圧Pfsの取り扱いについても同様に変更できる。
上記各形態では、機関温度として冷却水温Twを用いたが、機関温度としては潤滑油温を用いることもできる。
本発明の一形態に係る燃料供給装置が適用された内燃機関の燃料供給系を模式的に示した図。 燃料噴射制御の制御ルーチンの一例を示したフローチャート。 図1に示された燃料供給装置の制御系の構成を示す構成図。 第1の形態に係る筒内噴射モード時における制御系の機能ブロック図。 筒内噴射モード時における燃料の飽和蒸気圧Pvと要求フィード圧Pdとの関係を示した図。 第1の形態に係るポート噴射モード時における制御系の機能ブロック図。 第1の形態に係る噴き分け噴射モード時における制御系の機能ブロック図。 第2の形態に係るポート噴射モード時における制御系の機能ブロック図。 ポート噴射モード時における燃料の飽和蒸気圧Pvと要求フィード圧Pdとの関係を示した図。 第2の形態に係る噴き分け噴射モード時における制御系の機能ブロック図。 噴き分け噴射モード時における要求フィード圧算出部の機能の詳細を示した図。 第3の形態に係る筒内噴射モード時における燃料供給装置2の制御系の機能ブロック図。 第4の形態に係る制御ルーチンの一例を示したフローチャート。 図13でサブルーチンとして定義された始動時制御の制御ルーチンを示したフローチャート。 始動時フィード圧算出マップの一例を示した図。
符号の説明
1 内燃機関
2 燃料供給装置
3 筒内噴射弁(筒内噴射手段)
4 ポート噴射弁(ポート噴射手段)
6 低圧燃料ポンプ
7 高圧燃料ポンプ
21 吸入弁(調整手段)
30 ECU(噴射制御手段、始動時設定手段、低圧ポンプ制御手段)
41 高圧ポンプ制御部(高圧ポンプ制御手段)
42 低圧ポンプ制御部(低圧ポンプ制御手段)
50 要求フィード圧算出部(フィード圧算出手段)
51 補正部(フィード圧補正手段)
55 学習部(学習手段)
56 中止部(中止手段)
Du 駆動デューティ(制御量)
M1 フィード圧算出マップ(フィード圧特定手段)

Claims (13)

  1. 内燃機関の気筒内に燃料を噴射する筒内噴射手段と、前記内燃機関の吸気ポート内に燃料を噴射するポート噴射手段と、前記内燃機関にて駆動され、前記筒内噴射手段に対して燃料を送る高圧燃料ポンプと、前記ポート噴射手段及び前記高圧燃料ポンプのそれぞれに対して燃料を送る電動式の低圧燃料ポンプと、前記筒内噴射手段による燃料噴射を行う一方で前記ポート噴射手段による燃料噴射を中止する筒内噴射モード、前記筒内噴射手段による燃料噴射を中止する一方で前記ポート噴射手段による燃料噴射を行うポート噴射モード及び前記筒内噴射手段と前記ポート噴射手段とのそれぞれで燃料噴射を行う噴き分け噴射モードの間で燃料噴射モードが切り替えられるように、前記筒内噴射手段及び前記ポート噴射手段をそれぞれ制御する噴射制御手段と、前記筒内噴射モード時には前記低圧燃料ポンプによるフィード圧が前記高圧燃料ポンプの作動状態に応じて変化するように前記低圧燃料ポンプを制御する一方で、前記ポート噴射モード時には前記フィード圧が一定値に維持されるように前記低圧燃料ポンプを制御する低圧ポンプ制御手段と、を備えることを特徴とする内燃機関の燃料供給装置。
  2. 前記筒内噴射モード時に、燃料の飽和蒸気圧と前記高圧燃料ポンプの燃料吸引時の圧力損失との和に基づいて前記フィード圧の不足を要因とした前記高圧燃料ポンプの吐出不良を回避できる要求フィード圧を算出するフィード圧算出手段を更に備え、
    前記低圧ポンプ制御手段は、前記筒内噴射モード時に、前記フィード圧算出手段が算出した前記要求フィード圧によって燃料が前記高圧燃料ポンプへ送られるように前記低圧燃料ポンプを制御する請求項1に記載の燃料供給装置。
  3. 前記低圧ポンプ制御手段は、前記フィード圧算出手段が算出した前記要求フィード圧が大気圧以下の場合に前記低圧燃料ポンプを停止させる請求項2に記載の燃料供給装置。
  4. 前記高圧燃料ポンプには、前記内燃機関に供給する燃料の燃圧を調整可能な調整手段が設けられており、
    実際の燃圧と標準値との偏差が低減するように、前記偏差に応じた制御量を前記調整手段に与えることにより前記調整手段を制御する高圧ポンプ制御手段と、前記高圧ポンプ制御手段が前記調整手段に与える前記制御量に基づいて前記フィード圧算出手段が算出した前記要求フィード圧を補正するフィード圧補正手段と、を更に備える請求項2又は3に記載の燃料供給装置。
  5. 前記フィード圧補正手段は、前記制御量が所定値以上になった場合に前記要求フィード圧を増加方向に補正する請求項4に記載の燃料供給装置。
  6. 前記フィード圧補正手段は、前記制御量が所定範囲内に維持されることを条件として前記要求フィード圧を減少方向に徐々に補正する請求項4又は5に記載の燃料供給装置。
  7. 前記飽和蒸気圧に相関する前記内燃機関の機関温度と、前記圧力損失に相関する機関回転数とのそれぞれを変数として前記要求フィード圧を与えるフィード圧特定手段を記憶する記憶手段と、前記フィード圧補正手段による補正後の前記要求フィード圧を前記機関温度及び前記機関回転数に関連づけて記憶し、その記憶内容に基づいて前記フィード圧特定手段が与える前記要求フィード圧を修正する学習処理を行う学習手段と、を更に備え、
    前記フィード圧算出手段は、前記機関温度及び前記機関回転数のそれぞれを取得するとともに前記フィード圧特定手段を利用して前記要求フィード圧を算出する請求項2〜6のいずれか一項に記載の燃料供給装置。
  8. 前記機関温度の変化が所定範囲を超えて大きい場合に前記学習手段による前記学習処理を中止させる中止手段を更に備える請求項7に記載の燃料供給装置。
  9. 前記機関回転数の変化が所定範囲を超えて大きい場合に、前記フィード圧補正手段による前記要求フィード圧の補正と、前記学習手段による前記学習処理とをそれぞれ中止させる中止手段を更に備える請求項7に記載の燃料供給装置。
  10. 内燃機関の気筒内に燃料を噴射する筒内噴射手段と、前記内燃機関の吸気ポート内に燃料を噴射するポート噴射手段と、前記内燃機関にて駆動され、前記筒内噴射手段に対して燃料を送る高圧燃料ポンプと、前記ポート噴射手段及び前記高圧燃料ポンプのそれぞれに対して燃料を送る電動式の低圧燃料ポンプと、前記筒内噴射手段による燃料噴射を行う一方で前記ポート噴射手段による燃料噴射を中止する筒内噴射モード、前記筒内噴射手段による燃料噴射を中止する一方で前記ポート噴射手段による燃料噴射を行うポート噴射モード及び前記筒内噴射手段と前記ポート噴射手段とのそれぞれで燃料噴射を行う噴き分け噴射モードの間で燃料噴射モードが切り替えられるように、前記筒内噴射手段及び前記ポート噴射手段をそれぞれ制御する噴射制御手段と、前記噴き分け噴射モード時に、前記筒内噴射手段による燃料噴射に適した要求フィード圧の第1候補と前記ポート噴射手段による燃料噴射に適した要求フィード圧の第2候補とをそれぞれ算出し、前記第1候補及び前記第2候補のうちの高い方を要求フィード圧として決定するフィード圧算出手段と、前記筒内噴射モード時に、前記低圧燃料ポンプによるフィード圧が前記高圧燃料ポンプの作動状態に応じて変化するように前記低圧燃料ポンプを制御する一方で、前記噴き分け噴射モード時に、前記フィード圧算出手段が算出した前記要求フィード圧にて前記ポート噴射手段及び前記高圧燃料ポンプのそれぞれに対して燃料が送られるように前記低圧燃料ポンプを制御する低圧ポンプ制御手段と、を備えることを特徴とする内燃機関の燃料供給装置。
  11. 前記フィード圧算出手段は、前記ポート噴射モード時に、燃料の飽和蒸気圧を下回らないようにして要求フィード圧を算出するとともに、算出された前記要求フィード圧が前記内燃機関の燃焼悪化を回避できる下限値を下回る場合に、前記要求フィード圧を当該下限値以上に変更し、
    前記低圧ポンプ制御手段は、前記ポート噴射モード時に、前記フィード圧算出手段が算出又は変更した前記要求フィード圧にて前記ポート噴射手段に対して燃料が送られるように前記低圧燃料ポンプを制御する請求項10に記載の燃料供給装置。
  12. 前記内燃機関の始動時に前記高圧燃料ポンプによる燃圧を速やかに上昇させる必要性がある場合に、前記低圧燃料ポンプが前記高圧燃料ポンプ及び前記ポート噴射手段に始動時に燃料を送る際の始動時フィード圧を上限値に設定する一方で、前記必要性がない場合に前記始動時フィード圧を前記内燃機関の機関温度に基づいて設定する始動時設定手段を更に備え、
    前記低圧ポンプ制御手段は、前記内燃機関の始動時に前記始動時設定手段が設定した前記始動時フィード圧によって燃料が前記高圧燃料ポンプ及び前記ポート噴射手段に対して送られるように前記低圧燃料ポンプを制御する請求項1〜11のいずれか一項に記載の燃料供給装置。
  13. 前記始動時設定手段は、前記機関温度が常温領域の上限値よりも高くなるほど大きな値となるように、前記機関温度が前記常温領域の下限値よりも低くなるほど大きな値となるように、前記始動時フィード圧を設定する請求項12に記載の燃料供給装置。
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