JP2010116719A - 鎖樋 - Google Patents
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Abstract
【課題】取付環境に応じた長さ調節が簡便にでき、施工性に優れる鎖樋を提供する。
【解決手段】鎖樋を、短筒状体からなる雨水ガイド体と、該雨水ガイド体が係止される鎖樋素体1とを上下方向に連設してなる鎖樋であって、該鎖樋素体1は、先端外周面に雄ネジ121が形成された軸部12と、前記軸部12よりも大径であって、かつ前記雄ネジ121に螺合しうる雌ネジ111孔が中央に形成された頭部11とを有するものとする。
【選択図】図1
【解決手段】鎖樋を、短筒状体からなる雨水ガイド体と、該雨水ガイド体が係止される鎖樋素体1とを上下方向に連設してなる鎖樋であって、該鎖樋素体1は、先端外周面に雄ネジ121が形成された軸部12と、前記軸部12よりも大径であって、かつ前記雄ネジ121に螺合しうる雌ネジ111孔が中央に形成された頭部11とを有するものとする。
【選択図】図1
Description
本発明は、雨水を下方へ流下せしめる鎖樋に関するものである。
従来より、鎖樋として、チェーン構造体を利用し、軒樋から吊るして雨水を排水するものが知られている(例えば、特許文献1〜2参照)。
しかし、このような鎖樋では、チェーン構造体のため任意生産ができない上に、施工時においては、住宅仕様の多様化等の取付環境に応じてその都度長さを調整する必要があり、例えば鎖樋の長さに比し屋根高さが低過ぎる物件に対しては鎖樋の切断加工を要し、それに伴い廃棄物が生じるのを免れないし、また、屋根高さが高過ぎる物件に対しては継ぎ足し部材を要し、施工工数が多大になる等の煩瑣な施工作業の労を免れないという問題がある。
しかし、このような鎖樋では、チェーン構造体のため任意生産ができない上に、施工時においては、住宅仕様の多様化等の取付環境に応じてその都度長さを調整する必要があり、例えば鎖樋の長さに比し屋根高さが低過ぎる物件に対しては鎖樋の切断加工を要し、それに伴い廃棄物が生じるのを免れないし、また、屋根高さが高過ぎる物件に対しては継ぎ足し部材を要し、施工工数が多大になる等の煩瑣な施工作業の労を免れないという問題がある。
本発明は、このような事情の下、取付環境に応じた長さ調節が簡便にでき、施工性に優れる鎖樋を提供することを課題とするものである。
本発明者らは、上記課題を解決すべく鋭意検討した結果、鎖樋を、短筒状体からなる雨水ガイド体と、それが係止される鎖樋素体とを連設してなるものとし、その鎖樋素体は、先端外周面に雄ネジが形成された軸部と、それよりも大径であって、かつ前記雄ネジが螺合しうる雌ネジ孔が中央に形成された頭部とを有するものとすることにより、上記課題が達成されることを見出し、この知見に基づいて本発明をなすに至った。
すなわち、本発明の第1の発明によれば、短筒状体からなる雨水ガイド体と、該雨水ガイド体が係止される鎖樋素体とを上下方向に連設してなる鎖樋であって、該鎖樋素体は、先端外周面に雄ネジが形成された軸部と、前記軸部よりも大径であって、かつ前記雄ネジが螺合しうる雌ネジ孔が中央に形成された頭部とを有することを特徴とする鎖樋が提供される。
また、本発明の第2の発明によれば、第1の発明において、前記鎖樋素体は、前記雨水ガイド体の径やその狭隘部の径に対し、軸部の径が小さく、かつ頭部の径が大きく形成されてなるものであることを特徴とする鎖樋が提供される。
また、本発明の第3の発明によれば、第1の発明において、前記頭部は、その側部に雨水ガイド体が係止される突起または鍔部を具備することを特徴とする鎖樋が提供される。
本発明の鎖樋によれば、鎖樋素体を任意に取り付け、取り外すのが可能となり、取付環境に応じた長さ調節が簡便にでき、施工性に優れ、従来のような切断された鎖樋廃棄物の発生等の不具合を生じないという顕著な効果が奏される。
また、本発明の鎖樋によれば、その構成部材の鎖樋素体は、その材料を合成樹脂とすれば射出成形で容易に成形することができ、製造コストを抑えうるという利点がある。
また、本発明の鎖樋によれば、その構成部材の鎖樋素体は、その材料を合成樹脂とすれば射出成形で容易に成形することができ、製造コストを抑えうるという利点がある。
本発明の鎖樋において、それを特徴付ける鎖樋素体について、先ず、説明する。
鎖樋素体は、先端外周面に雄ネジが形成された軸部と、前記軸部よりも大径の頭部とを有し、かつ該頭部には前記雄ネジが螺合しうる雌ネジ孔が中央に形成されてなるものである。そして、その雄ネジと雌ネジとの関係は、鎖樋素体間相互において、一方の鎖樋素体における雄ネジ部と他方の鎖樋素体における雌ネジ部とが互いに螺合し合えるように形成され、それにより鎖樋素体同士がスムーズに連結されるようになっている。
鎖樋素体は、先端外周面に雄ネジが形成された軸部と、前記軸部よりも大径の頭部とを有し、かつ該頭部には前記雄ネジが螺合しうる雌ネジ孔が中央に形成されてなるものである。そして、その雄ネジと雌ネジとの関係は、鎖樋素体間相互において、一方の鎖樋素体における雄ネジ部と他方の鎖樋素体における雌ネジ部とが互いに螺合し合えるように形成され、それにより鎖樋素体同士がスムーズに連結されるようになっている。
前記頭部は、ほぼ対称的構造のもの、中でも左右対称のものが好ましい。
また、その断面形状について、凹状とするのが好ましく、その他、側壁部位において下部より上部の方がサイズの大きい形状、例えば皿状等にしてもよいし、側壁部位において上部より下部の方がサイズの大きい形状、例えば笠状や、山形状にしてもよい。
また、その断面形状について、凹状とするのが好ましく、その他、側壁部位において下部より上部の方がサイズの大きい形状、例えば皿状等にしてもよいし、側壁部位において上部より下部の方がサイズの大きい形状、例えば笠状や、山形状にしてもよい。
前記軸部は、前記頭部よりも小径のものであり、軸芯部が中空であってもよい。
鎖樋素体は、その材料に合成樹脂や金属等を用いることができる。
合成樹脂としては、熱可塑性樹脂や熱硬化性樹脂が挙げられ、中でも熱可塑性樹脂が好ましい。熱可塑性樹脂としては、例えばポリオレフィン、ポリスチレン、ポリ塩化ビニル、ナイロン等のポリアミド、ABS、EVA、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート等のポリエステル、アクリル系樹脂、フッ素樹脂、ポリウレタン、ポリカーボネート、ポリフェニレンオキシド、ポリフェニレンスルフイド、ポリアセタール等が挙げられる。ポリオレフィンとしては具体的には、LLDPE(線状低密度ポリエチレン)、HDPE(高密度ポリエチレン)、LDPE(低密度ポリエチレン)等のポリエチレン、ポリプロピレン、プロピレン・エチレンブロック共重合体、プロピレン・エチレンランダム共重合体、これら共重合体以外のプロピレン・α−オレフィンブロック共重合体やプロピレン・α−オレフィンランダム共重合体等が挙げられ、中でも耐候性、耐衝撃性に優れるもの、特にポリ塩化ビニルや、その変性物、例えば塩素化ポリ塩化ビニル等が好ましい。
金属としては、りん青銅、黄銅、青銅、ステンレス鋼、ベリリウム銅、アルミニウム等が挙げられる。
鎖樋素体は射出成形体であるのが好ましく、例えば熱可塑性樹脂、中でもポリ塩化ビニルや、その変性物、例えば塩素化ポリ塩化ビニル等の射出成形体が挙げられる。
合成樹脂としては、熱可塑性樹脂や熱硬化性樹脂が挙げられ、中でも熱可塑性樹脂が好ましい。熱可塑性樹脂としては、例えばポリオレフィン、ポリスチレン、ポリ塩化ビニル、ナイロン等のポリアミド、ABS、EVA、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート等のポリエステル、アクリル系樹脂、フッ素樹脂、ポリウレタン、ポリカーボネート、ポリフェニレンオキシド、ポリフェニレンスルフイド、ポリアセタール等が挙げられる。ポリオレフィンとしては具体的には、LLDPE(線状低密度ポリエチレン)、HDPE(高密度ポリエチレン)、LDPE(低密度ポリエチレン)等のポリエチレン、ポリプロピレン、プロピレン・エチレンブロック共重合体、プロピレン・エチレンランダム共重合体、これら共重合体以外のプロピレン・α−オレフィンブロック共重合体やプロピレン・α−オレフィンランダム共重合体等が挙げられ、中でも耐候性、耐衝撃性に優れるもの、特にポリ塩化ビニルや、その変性物、例えば塩素化ポリ塩化ビニル等が好ましい。
金属としては、りん青銅、黄銅、青銅、ステンレス鋼、ベリリウム銅、アルミニウム等が挙げられる。
鎖樋素体は射出成形体であるのが好ましく、例えば熱可塑性樹脂、中でもポリ塩化ビニルや、その変性物、例えば塩素化ポリ塩化ビニル等の射出成形体が挙げられる。
次に、鎖樋素体に係止される雨水ガイド体は、短筒状体からなり、その形状は特に限定されないが、円形状や、多角形状(好ましくは正多角形状)の断面形状、中でも円筒状や、漏斗状であるのが好ましく、下端開口のU字状、V字状、チュウリップ形状等であってもよい。また、雨水ガイド体は、装飾的模様が付されていてもよい。
鎖樋素体は、前記雨水ガイド体が均一な径の円筒状である場合には、その径に対し、また、その他漏斗状等、部位により径が変動する形状のものについては、その狭隘部の径に対し、軸部の径が小さく、かつ頭部の径が大きく形成されているのがよい。このようにすれば、雨水ガイド体は、鎖樋素体の頭部上に載置状態で係止されるようになる。
また、鎖樋素体は、頭部の側部に雨水ガイド体が係止される突起または鍔部を具備させるようにしてもよく、このようにすれば、雨水ガイド体を、その下端開口縁や、その狭隘部、例えば下端開口のチュウリップ形状体の窄まった個所で鎖樋素体における該突起または鍔部において係止させることができる。
また、鎖樋素体は、頭部の側部に雨水ガイド体が係止される突起または鍔部を具備させるようにしてもよく、このようにすれば、雨水ガイド体を、その下端開口縁や、その狭隘部、例えば下端開口のチュウリップ形状体の窄まった個所で鎖樋素体における該突起または鍔部において係止させることができる。
鎖樋素体の連結は、鎖樋素体間相互において、一方の鎖樋素体における雄ネジ部と他方の鎖樋素体における雌ネジ部とを螺合させて吊下げられるようにすることによって容易に行われ、その作業前に予め、作業後作製された鎖樋において下方となる方の鎖樋素体に雨水ガイド体を係止させておけばよい。
以下、図示の実施例により本発明をさらに詳しく説明するが、本発明はこの例によって何ら限定されるものではない。
図1は、鎖樋素体の一例を示す概略斜視図である。図1において、1は鎖樋素体であって、それは拡径の頭部11と該頭部の後端から延設された、該頭部より小径の軸部12からなり、該頭部の先端から軸芯に雌ネジ孔が穿設され、雌ネジ111が刻設され、頭部の側部には略対称的に突起112、112が突出されている。また、該軸部の先端部位には雄ネジ121が刻設されている。
図2は、図1の鎖樋素体を用い、雨水ガイド体を係止させたものを連結してなる鎖樋の一例を示す部分概略図である。図2において、Aは鎖樋であって、それにおいては、雨水ガイド体(下端開口状のもの(図示せず))2がその下端開口縁で鎖樋素体1の頭部上に載置状態で係止されている。
図1は、鎖樋素体の一例を示す概略斜視図である。図1において、1は鎖樋素体であって、それは拡径の頭部11と該頭部の後端から延設された、該頭部より小径の軸部12からなり、該頭部の先端から軸芯に雌ネジ孔が穿設され、雌ネジ111が刻設され、頭部の側部には略対称的に突起112、112が突出されている。また、該軸部の先端部位には雄ネジ121が刻設されている。
図2は、図1の鎖樋素体を用い、雨水ガイド体を係止させたものを連結してなる鎖樋の一例を示す部分概略図である。図2において、Aは鎖樋であって、それにおいては、雨水ガイド体(下端開口状のもの(図示せず))2がその下端開口縁で鎖樋素体1の頭部上に載置状態で係止されている。
本発明の鎖樋は、取付環境に応じて長さ調節を簡便に行うことができ、施工性に優れるし、また、その構成部材の鎖樋素体を、合成樹脂製とすれば、射出成形で容易に成形することができ、製造コストを抑えることができるので、産業上大いに有用である。
A 鎖樋
1 鎖樋素体
11 頭部
111 雌ネジ
112 突起
12 軸部
121 雄ネジ
2 雨水ガイド体
1 鎖樋素体
11 頭部
111 雌ネジ
112 突起
12 軸部
121 雄ネジ
2 雨水ガイド体
Claims (3)
- 短筒状体からなる雨水ガイド体と、該雨水ガイド体が係止される鎖樋素体とを上下方向に連設してなる鎖樋であって、該鎖樋素体は、先端外周面に雄ネジが形成された軸部と、前記軸部よりも大径であって、かつ前記雄ネジが螺合しうる雌ネジ孔が中央に形成された頭部とを有することを特徴とする鎖樋。
- 前記鎖樋素体は、前記雨水ガイド体の径やその狭隘部の径に対し、軸部の径が小さく、かつ頭部の径が大きく形成されてなるものであることを特徴とする請求項1記載の鎖樋。
- 前記頭部は、その側部に雨水ガイド体が係止される突起または鍔部を具備することを特徴とする請求項1記載の鎖樋。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008290602A JP2010116719A (ja) | 2008-11-13 | 2008-11-13 | 鎖樋 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2008290602A JP2010116719A (ja) | 2008-11-13 | 2008-11-13 | 鎖樋 |
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JP2010116719A true JP2010116719A (ja) | 2010-05-27 |
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JP2008290602A Pending JP2010116719A (ja) | 2008-11-13 | 2008-11-13 | 鎖樋 |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014202013A (ja) * | 2013-04-08 | 2014-10-27 | 瀬尾製作所株式会社 | 鎖樋 |
-
2008
- 2008-11-13 JP JP2008290602A patent/JP2010116719A/ja active Pending
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