JP2010115488A - 超弾性ループ管腔外物質送達器具 - Google Patents

超弾性ループ管腔外物質送達器具 Download PDF

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Abstract

【課題】シーリング材または接着剤を吻合の外周に適用して、治癒の間、組織を共に保持することができ、さらに、様々な薬剤を吻合の円周に適用して、治癒を容易にし、かつ促進することのできる物質送達システムを提供すること。
【解決手段】物質送達器具であって、該物質送達器具は、治療管腔を有する細長い管であって、該治療管腔は、器具の近位端から延びて、該器具の遠位端の手前で終端する、細長い管と、該治療管腔と該器具の遠位端の外部との間に延びる少なくとも1つのポートと、該器具の遠位端内に配置された超弾性ワイヤであって、該超弾性ワイヤは、応力を受けた状態では直線状の構成を有し、応力を受けていない状態ではループ構成を有し、該器具の遠位端は、管状組織区域を取り囲むために、超弾性部材の形状を呈する、超弾性ワイヤとを備えている、物質送達器具。
【選択図】図1

Description

(1.技術分野)
本開示は、物質送達器具に関する。より詳細には、本開示は、吻合部位の周縁へ治療物質を管腔外送達するための予め形成された超弾性材料のループを有する物質送達器具に関する。
(2.関連技術の背景)
様々な外科処置は、管状組織または器官から、罹患した組織の区域を除去すること、および残る健康な管状組織区域の端部を再接続することを含む。これは、管状組織区域間で吻合を形成することと称される。吻合を形成する方法は、2つの一般的なカテゴリーに大まかに分類され得る。第1のカテゴリーにおいて、健康な管状組織区域を再接合するために使用される締め具は、組織区域によって画定された管腔内に適用され、一方、第2のカテゴリーにおいては、締め具は、組織区域の外部に適用される。
例えば結腸または腸の外科手術のような第1のカテゴリーにおいて、組織の罹患した区域は切除され、残る組織の健康な区域は再接合される。これは通常、アンビルを1つの管状組織区域内に、ステープルヘッドを相対する管状組織区域内に配置することによって達成される。健康な組織区域の自由端は、アンビルをステープルヘッドに接続するシャフトの近くで半径方向内向きに固定されるか、または「巾着縫合」される。アンビルおよびステープルヘッドは次に接近させられて、健康な管状組織区域を互いに近くに引き寄せる。その後、ステープルが、組織の内向きに向けられたエッジを介してステープルヘッドから排出されて、アンビルの中に入り、組織区域を共に固定する。管状組織区域の管腔の中に延びる過剰な組織は切除されて、吻合の形成を完了する。
あるいは、第2のカテゴリーにおいて、例えば脈管組織区域のような比較的小さい管状組織区域が手術されるとき、脈管組織区域の切断された自由端は、半径方向外向きに反転されるか、またはフレア状にされる。半径方向に延びる組織の自由端は次に、共にステープルされるか、または縫合されて吻合を形成する。
第1のカテゴリーまたは第2のカテゴリーのいずれかで吻合を形成するとき、吻合の際に空隙を通って体液の漏れが生じ得る。さらに、健康な組織が共に癒える機会を有する前に、ステープルされたまたは縫合された組織の相当な量の壊死または死亡が生じ得、結果として不完全な吻合が生じる。
したがって、シーリング材または接着剤を吻合の外周に適用して、治癒の間、組織を共に保持することのできる物質送達システムに対する必要性が存在する。さらに、様々な薬剤を吻合の周縁に適用して、治癒を容易にし、かつ促進することのできる送達システムに対する必要性が存在する。
(概要)
治療管腔を有する細長い管を含む物質送達器具が開示される。治療管腔は、器具の近位端から延びて、器具の遠位端の手前で終端する。少なくとも1つのポートが、治療管腔と器具の遠位端の外部との間に延びる。超弾性ワイヤが、器具の遠位端内に配置される。超弾性ワイヤは、応力を受けた状態では直線状の構成を有し、応力を受けていない状態ではループ構成を有し、器具の遠位端は、管状組織区域を取り囲むために、超弾性ワイヤの形状を呈する。
外側シースは、器具を覆って可動的に配置され、超弾性ワイヤは、シースの中に引き込まれたときは応力を受けた状態にあり、器具がシースの遠位端を越えて延ばされたときは、応力を受けていない状態にある。
治療物質の供給源が、少なくとも1つのポートへの送達のため、治療管腔の近位端に提供される。一実施形態において、治療物質は接着剤である。特定の実施形態において、接着剤は、フィブリングルー(fibrin glue)である。別の実施形態において、治療物質は、シーリング材である。代替実施形態において、治療物質は薬剤である。
一実施形態において、超弾性ワイヤは、器具の遠位端に埋め込まれる。代替実施形態において、器具は、器具の遠位端内に位置する成形管腔を含み、超弾性ワイヤは、成形管腔内に配置される。
別の実施形態において、超弾性ワイヤが応力を受けていない状態にあるとき、超弾性ワイヤは、ループによって画定された平面に対して垂直に配向される近位部分を有する。
細長い管を含む物質送達器具も開示され、細長い管は、そこを通して治療物質を受け入れるための治療管腔を有する。治療管腔は、器具の近位端から器具の遠位端へ延びる。空気圧を受け入れるため、補助的管腔が提供され、補助的管腔は、器具の近位端から器具の遠位端へ延びる。超弾性ワイヤが、器具の遠位端内に配置される。超弾性ワイヤは、応力を受けた状態では直線状の構成を有し、応力を受けていない状態ではループ状構成を有し、器具の遠位端は、管状組織区域を取り囲むために、超弾性ワイヤの形状を呈する。
外側シースは、器具を覆って可動的に配置され、超弾性ワイヤは、シースの中に引き込まれたときは応力を受けた状態にあり、器具が該シースの遠位端を越えて延ばされたときは、応力を受けていない状態にある。
一実施形態において、デフレクタが、補助的管腔の遠位端の近くに配置され、治療管腔の遠位端から排出される治療物質に向かって気流を方向づける。
一実施形態において、成形管腔が、器具の遠位端内に形成され、超弾性ワイヤは、成形管腔内に配置される。
特定の実施形態において、超弾性ワイヤは近位部分を有し、近位部分は、超弾性ワイヤが応力を受けていない状態にあるとき、ループによって画定される平面に対して実質的に垂直に配向される。
一対の管状組織区域間に形成された吻合に治療物質を送達する方法も開示される。方法は、物質送達器具を提供することを含み、物質送達器具は、治療管腔を有する細長い管であって、治療管腔は、器具の近位端から器具の遠位端に向かって延びる、細長い管と、治療管腔と器具の遠位端の外部との間に延びる少なくとも1つのポートと、器具の遠位端内に配置された超弾性ワイヤであって、超弾性ワイヤは、応力を受けた状態では直線状の構成を有し、応力を受けていない状態ではループ状構成を有し、器具の遠位端は、管状組織区域を取り囲むために、超弾性ワイヤの形状を呈する、超弾性ワイヤと、外側シースであって、外側シースは、器具を覆って可動的に配置され、超弾性ワイヤは、器具が該シースの中に引き込まれたときは応力を受けた状態にあり、器具がシースの遠位端を越えて延ばされたときは、応力を受けていない状態にある、外側シースとを含む。
方法は、物質送達器具の遠位端を一対の管状組織区域間に形成された吻合の近くに配置するステップと、超弾性ワイヤを応力を受けた状態から応力を受けていない状態へ解放し、それによって器具が吻合を取り囲むようにするために、シースの遠位端を越えて器具を延ばすステップとを含む。その後、治療物質が、少なくとも1つのポートから吻合の外面に対してスプレーされる。
一実施形態において、少なくとも1つのポートは、器具の側壁を介して延び、治療物質は、少なくとも1つのポートを通して吻合の全外周に対して同時にスプレーされる。
代替実施形態において、治療物質は、器具がシースから吻合の周りに延びるとき、吻合に対して漸次スプレーされる。
さらなる代替実施形態において、治療物質は、器具がシースの中に引き戻されるとき、吻合に対してスプレーされる。
さらなる代替実施形態において、物質送達器具の遠位端は、治療物質を吻合に対してスプレーする前に、管状組織区域に対して実質的に垂直に配置され、管状組織区域に対しては実質的に平行に再配向される。
本発明は、さらに以下の手段を提供する。
(項目1)
物質送達器具であって、該物質送達器具は、
治療管腔を有する細長い管であって、該治療管腔は、器具の近位端から延びて、該器具の遠位端の手前で終端する、細長い管と、
該治療管腔と該器具の遠位端の外部との間に延びる少なくとも1つのポートと、
該器具の遠位端内に配置された超弾性ワイヤであって、該超弾性ワイヤは、応力を受けた状態では直線状の構成を有し、応力を受けていない状態ではループ構成を有し、該器具の遠位端は、管状組織区域を取り囲むために、超弾性部材の形状を呈する、超弾性ワイヤと
を備えている、物質送達器具。
(項目2)
外側シースをさらに備え、該外側シースは、上記器具を覆って可動的に配置され、上記超弾性部材は、該シースの中に引き込まれたときは応力を受けた状態にあり、該超弾性部材は、該シースの遠位端を越えて延ばされたときは応力を受けていない状態にある、上記項目に記載の物質送達器具。
(項目3)
治療物質の供給源をさらに備え、該治療物質の供給源は、上記少なくとも1つのポートへの送達のために上記治療管腔の近位端に提供されている、上記項目のうちのいずれか一項に記載の物質送達器具。
(項目4)
上記治療物質は接着剤である、上記項目のうちのいずれか一項に記載の物質送達器具。
(項目5)
上記接着剤は、フィブリングルーである、上記項目のうちのいずれか一項に記載の物質送達器具。
(項目6)
上記治療物質は、シーリング材である、上記項目のうちのいずれか一項に記載の物質送達器具。
(項目7)
上記治療物質は、薬剤である、上記項目のうちのいずれか一項に記載の物質送達器具。
(項目8)
上記超弾性ワイヤは、上記器具の遠位端に埋め込まれる、上記項目のうちのいずれか一項に記載の物質送達器具。
(項目9)
上記器具は、該器具の遠位端内に位置する成形管腔を含み、上記超弾性部材は、該成形管腔内に配置される、上記項目のうちのいずれか一項に記載の物質送達器具。
(項目10)
上記超弾性部材は、上記応力を受けていない状態にあるとき、上記ループによって画定された平面に対して垂直に配向される近位部分を有する、上記項目のうちのいずれか一項に記載の物質送達器具。
(項目11)
物質送達器具であって、該物質送達器具は、
細長い管であって、該細長い管は、そこを通して治療物質を受け入れるための治療管腔を有し、該治療管腔は、該器具の近位端から該器具の遠位端へ延びる、細長い管と、
空気圧を受け入れるための補助的管腔であって、該器具の近位端から該器具の遠位端へ延びる、補助的管腔と、
該器具の遠位端内に配置された超弾性ワイヤであって、該超弾性ワイヤは、応力を受けた状態では直線状の構成を有し、応力を受けていない状態ではループ構成を有し、該器具の遠位端は、管状組織区域の周りに延びるために、超弾性ワイヤの形状を呈する、超弾性ワイヤと
を備えている、物質送達器具。
(項目12)
外側シースをさらに備え、該外側シースは、細長い送達器具を覆って可動的に配置され、上記超弾性ワイヤは、該シースの中に引き込まれたときは応力を受けた状態にあり、超弾性ワイヤが、該シースの遠位端を越えて延ばされたときは応力を受けていない状態にある、上記項目のうちのいずれか一項に記載の物質送達器具。
(項目13)
デフレクタをさらに備え、該デフレクタは、上記補助的管腔の遠位端の近くに配置され、気流を上記治療管腔の遠位端から排出される治療物質に向けて方向づける、上記項目のうちのいずれか一項に記載の物質送達器具。
(項目14)
成形管腔をさらに備え、該成形管腔は、上記器具の遠位端内に形成され、上記超弾性部材は、該成形管腔内に配置される、上記項目のうちのいずれか一項に記載の物質送達器具。
(項目15)
上記超弾性ワイヤは近位部分を有し、該近位部分は、該超弾性ワイヤが応力を受けていない状態にあるとき、上記ループによって画定される平面に対して垂直に配向される、上記項目のうちのいずれか一項に記載の物質送達器具。
(摘要)
物質送達器具が提供され、物質送達器具は、外側シースと、外側シース内に可動的に取り付けられた器具とを含む。器具は治療管腔を含み、治療管腔は、実質的に器具の長さに延びて、治療物質を受け入れる。超弾性ワイヤが、少なくとも器具の遠位端に配置される。超弾性ワイヤは、応力を受けていない状態においてループを形成して、器具が、一対の管状組織区域間に形成された吻合を取り囲むことを可能にする。超弾性ワイヤは、器具が外側シース内に引き込まれたとき、応力を受けた状態にあり、器具が、外側シースから延びて吻合を取り囲むとき、応力を受けていない状態にある。超弾性ワイヤの近位端は、ループによって形成された平面に対して実質的に垂直に配向されて、器具が、吻合のスプレーの間、管状組織区域に対して平行になることを可能にする。空気圧の供給源が器具を通して提供され得、治療物質を吻合に対してスプレーすることを容易にする。
本開示の物質送達器具の様々な実施形態が、図面を参照して本明細書に開示される。
図1は、物質送達器具の一実施形態の斜視図である。 図2は、部品が取り外された図1の物質送達器具の斜視図であり、物質送達器具の一部分が、物質送達器具のシースの外に延びている。 図3は、一対の管状組織区域の間に形成された吻合の近くに配置された物質送達器具の遠位端の斜視図である。 図4は、管状組織区域間の吻合を最初に取り囲む器具の斜視図である。 図5は、管状組織区域間の吻合を完全に取り囲み、そして治療物質を吻合に対してスプレーする器具の斜視図である。 図6は、図5のライン6−6に沿って取られた断面図である。 図7は、図1の物質送達器具において使用するための超弾性ワイヤの代替実施形態の、一部分が断面で示される斜視図である。 図8は、一対の管状組織区域の間に形成された吻合の近くに最初に配置された図7の物質送達器具の斜視図である。 図9は、最初に吻合を取り囲む図7の物質送達器具の斜視図である。 図10は、完全に吻合を取り囲む図7の物質送達器具の斜視図である。 図11は、管状組織区域に対して平行になるように一部分再配向され、そして治療物質を吻合に対してスプレーする図7の物質送達器具の斜視図である。 図12は、物質送達器具の代替実施形態の斜視図である。 図13は、図12の物質送達器具の遠位端の拡大図である。 図14は、一対の管状組織区域の間に形成された吻合の近くに最初に配置され、そして治療物質を器具から吻合に対して最初にスプレーする図12の物質送達器具の遠位端の斜視図である。 図15は、吻合の周りに前進させられて、治療物質を吻合に対してスプレーする物質送達器具の器具の斜視図である。 図16は、吻合を完全に取り囲み、完全な円の治療物質を吻合に対してスプレーする器具の斜視図である。 図17は、吻合の周りで引き戻され、治療物質の別の被覆を吻合に対してスプレーする器具の斜視図である。 図18は、カテーテルシースの中に引き込まれ、そして吻合部位から取り除かれる器具の斜視図である。
(実施形態の詳細な説明)
ここで本開示の物質送達器具の実施形態が、図面を参照して詳細に記述され、該図面においては、同様の数字は、幾つかの図面の各々において、同一の要素または対応する要素を示す。当技術分野において普通であるように、用語「近位の」は、ユーザまたはオペレータ、すなわち外科医または内科医により近い部品またはコンポーネントを指し、一方、用語「遠位の」は、ユーザからより離れた部品またはコンポーネントを指す。
図1を参照すると、2つの管状組織区域間に形成された吻合の周縁へ治療物質を管腔外送達するための物質送達器具10が開示される。10で示される物質送達器具は概して、外側シース12と、外側シース12の管腔16内に可動的に取り付けられた細長い管状部材14とを含む。物質送達器具10は、遠位端18を含み、遠位端18は、以下本明細書により詳細に記述されるように、吻合の円周に治療物質を送達するために、吻合の近くに配置可能である。治療物質の供給源20が、物質送達器具10との使用のために提供される。
外側シース12の管腔16が、外側シース12の近位端22から外側シース12の遠位端24へ延びる。細長い管状部材14に対して外側シース12を動かすため、ハンドル26が、外側シース12の近位端22に形成される。比較的可撓性の中央部分28が、ハンドル26から遠位方向に延びて、患者の身体内での物質送達器具10の操作を容易にする。外側シース12の比較的硬い遠位部分30が、外側シース12の可撓性の中央部分28から遠位方向に延びる。硬い遠位部分30は、細長い管状部材14が外側シース12に対して近位位置にあるときは、細長い管状部材14の遠位部分32を拘束するために、細長い管状部材14が外側シース12に対して遠位方向に動かされるときは、細長い管状部材14の遠位部分32を解放するために提供される。細長い管状部材14の近位端34は、治療物質の供給源20を受け入れるように構成される。
図1および図2を参照すると、複数の管腔、例えば補助的な管腔または第1の管腔36、治療管腔または第2の管腔38、および成形管腔または第3の管腔40が細長い管状部材14内に提供される。第1の管腔36は、細長い管状部材14の近位端34から細長い管状部材14の遠位端42へ完全に延びる。第1の管腔36は、様々な補助的機能、例えば空気圧の供給源、光デバイス、焼灼デバイスなどを収容するために提供される。
第2の管腔38は、その近位端44において治療流体の供給源20を受け入れるために提供される。図6をここで参照すると、第2の管腔38は、遠位端48をシーリングするため、第2の管腔38の遠位端48内に配置されたプラグ46を含む。
図1および図2を引き続き参照すると、第3の管腔40は、細長い管状部材14の遠位端42から近位方向に延び、形状記憶合金から形成される超弾性構造物またはワイヤ50を受け入れるように構成される。形状記憶合金の性質は、合金が応力を受けていないか、または拘束されていない状態にあるとき、合金が予め形成された状態または形状を保持することを可能にし、合金を応力を受けた状態に拘束することによって、合金が別の形状に変形することを可能にする。超弾性ワイヤ50は、様々な形状の材料、例えば丸いワイヤ、長方形のワイヤ、薄板合金などから形成され得る。超弾性ワイヤ50は、遠位部分32が、外側シース12の遠位端24を越えて延びるとき、細長い管状部材14の遠位部分32の形状を構成するように提供される。
図1に最も良く示されるように、かつ上述のように、超弾性ワイヤ50は、細長い管状部材14の遠位部分32に形成された第3の管腔40内に配置される。図示のように、細長い管状部材14の遠位部分32が、外側シース12の硬い遠位部分30内に引き込められたとき、超弾性ワイヤ50は、比較的直線状の形状または応力を受けた状態に拘束される。超弾性ワイヤは、細長い管状部材14の第3の管腔40内に配置されるように開示されるが、超弾性ワイヤ50は、細長い管状部材14またはその一部分の中に直接的に埋め込まれ得ることも想定されていることに留意されるべきである。
ここで図2を参照すると、応力を受けていないか、または拘束されていない状態において、超弾性ワイヤ50は、比較的直線状の近位部分52と、直線状の近位部分52の遠位端56から遠位方向に延びる取り囲み部分、またはループ部分54とを含む。ループ部分54の遠位端58は、細長い管状部材14の遠位端42における第3の管腔40内で終端する。超弾性ワイヤ50は、細長い管状部材14の遠位端42内に位置し、管は、比較的可撓性の材料から形成されているので、遠位端42は、超弾性ワイヤ50が応力を受けている状態および応力を受けていない状態にあるとき、超弾性ワイヤ50の形状を取る。特に、超弾性ワイヤ50が予め形成された応力を受けていない状態にあるとき、超弾性ワイヤ50のループ部分54は、細長い管状部材14の遠位端42をループ部分60に構成し、一方、細長い管状部材14の近位の直線状の部分62は、超弾性ワイヤ50の比較的直線状の近位部分52に従う。超弾性ワイヤ50のループ部分54の形状に従う細長い管状部材14のループ部分60は、2つの管状組織区域間に形成された吻合を取り囲み、治療物質を吻合の全周縁に適用することを容易にする。
ここで図1および図3〜図6を参照すると、一対の管状組織区域間に形成された吻合の周縁に治療物質を適用するための物質送達器具10の使用が、ここで記述される。図1を最初に参照すると、本明細書に上述されたように、治療物質の供給源20が、物質送達器具10との使用のために提供される。治療物質の供給源20は概して、加圧カニスタ64を含み、加圧カニスタ64は、治療物質を含む。弁66が、カニスタ64からの治療物質の流れを制御するため、カニスタ64に提供される。管68が、弁66から延び、コネクタ70で終端し、コネクタ70は、第2の管腔38の近位端44と係合して、治療物質を第2の管腔38を通して細長い管状部材14の遠位端42に供給し、吻合に適用する。物質を物質送達器具に駆動するために、例えばポンプ式圧縮性チャンバ、またはプランジャー駆動供給源のような他の供給源が使用され得る。
細長い管状部材14は最初、外側シース12に対して引き込められた位置にあり、これによって超弾性ワイヤ50および遠位部分32は、外側シース12の硬い遠位部分30内で比較的直線状の構成に拘束される。
図3を参照すると、物質送達器具10の遠位端18は最初、一対の管状組織区域BとCとの間に形成された吻合Aの近くに配置される。その後、細長い管状部材14は、外側シース12(図1)を通って遠位方向に前進させられ、細長い管状部材14の遠位部分32が、外側シース12の硬い遠位部分30をから遠位方向に延びるようにする。細長い管状部材14の遠位部分32が、遠位部分30から延びると、超弾性ワイヤ50および遠位部分32は、応力を受けていない態勢または状態に戻り始める。このようにして、遠位部分32は、ループ状部分60に変形し始め、最初に吻合Aを取り囲み始める。
ここで図5を参照すると、細長い管状部材14の遠位部分32が、外側シース12の硬い遠位部分30から完全に延びたとき、ループ60が、吻合Aの円周の周りに完全に形成される。ここで、細長い管状部材14の遠位部分32は、治療物質TMを吻合の円周に適用する構成にある。治療物質TMが、カニスタ64から管68および第2の管腔38を通って流れることを可能にするため、弁66が開かれる。図5および図6を参照すると、複数のポート72が、第2の管腔38の遠位端48と流体連通する。特定の実施形態において、ループ60は望ましくは、360度の円の周りに延びる。しかしながら、本開示による一部の実施形態は、弓形の形状をなし、360度未満に延びるループ形状部分を含む。
図6を特に参照すると、ポート72は、細長い管状部材14の遠位部分32に形成された側壁74を通って延びる。治療物質TMを吻合Aに放出またはスプレーするため、ポート72は、第2の管腔38と流体連通する。本明細書において上述されたように、第2の管腔38は、プラグ46によって遠位端48においてシーリングされる。一旦、弁46が開かれると、治療物質TMがカニスタ64から解放されて、第2の管腔38およびポート72を通り、吻合Aの全周縁に同時にスプレーされる。このようにして、細長い管状部材14の遠位部分32をループ部分60に構成するために超弾性ワイヤ50を使用することは、物質送達器具10が、例えばシーリング材、接着剤、または薬剤のような様々な上述された治療物質TMによって吻合Aの全周縁を同時にスプレーすることを可能にする。一旦、吻合Aが所望の治療物質TMによって覆われると、細長い管状部材14の近位端44(図1)は、外側シース12内で近位方向に引かれ得、細長い管状部材14の遠位部分32を外側シース12の硬い遠位部分30内に引き戻し、それによって、超弾性ワイヤ50を外側シース12の硬い遠位端30内で比較的直線状の状態、または応力を受けた状態に戻す。
ここで図7を参照すると、物質送達器具10との使用のための超弾性ワイヤ80の代替実施形態が開示される。治療物質を吻合にスプレーする間に吻合の円周をより良く視覚化するため、超弾性ワイヤ80は、細長い管状部材14の近位の直線状の部分62を細長い管状部材14のループ部分60に対して垂直に配向するように構成される。超弾性ワイヤ80は概して、比較的直線状の近位部分82と、近位部分82の遠位端86から遠位方向に延びる取り囲み部分、またはループ部分84とを含む。ループ部分84は、細長い管状部材14の遠位端42の近くに位置する遠位端88において終端する。この実施形態において、実質的に直角、すなわち90°のベンド90は、直線状の部分82の遠位端86とループ部分84の近位端92との間に形成される。応力を受けていない状態において、これは、細長い管状部材14の直線状の部分62と細長い管状部材14のループ部分60との間に、実質的に直角、すなわち90°のベンド94の形成を生じる。このようにして、細長い管状部材14のループ部分60は、平面X−Y内に形成され、一方、細長い管状部材14の比較的直線状の部分62は、軸Z−Zに沿ってループ部分60に対して垂直に延びる。
ここで図1および図8〜図11を参照すると、管状組織区域BとCとの間に形成された吻合Aの周縁に治療物質を適用する超弾性ワイヤ80を組み込む物質送達器具10の使用がここで、記述される。図1を最初に参照すると、物質送達器具10は最初の位置にあり、細長い管状部材14は、外側シース12内で最も近位の位置にあり、外側シース12の硬い遠位部分30は、超弾性ワイヤ80を硬い遠位部分30内で比較的直線状の状態、または応力を受けた状態に拘束する。図8において最も良く示されるように、物質送達器具10の遠位端18は、第1の管状組織区域Bと第2の管状組織区域Cとの間に形成された吻合Aの近くに配置される。
図9および図10に最も良く示されるように、細長い管状部材14の遠位部分32は最初、外側シース12の遠位端24から前進させられ、最初に、吻合A(図9)の周縁の周りに遠位部分32でループ60を形成し始める。遠位部分32の引き続く前進は、吻合A(図10)の周縁の周りにループ60を完全に形成する。
ここで図10および図11を参照すると、一旦、ループ60が完全に形成され、完全に吻合Aを取り囲むと、外側シース12の硬い遠位部分30からの細長い管状部材14の直線状の部分62の引き続く前進は、超弾性ワイヤ80を拘束された状態から拘束されない状態へさらに解放し、超弾性ワイヤ80の直線状の部分82とループ部分84との間にベンド90が形成されることを可能にする。これによって、細長い管状部材14のループ部分60と細長い管状部材14の直線状の部分62との間に、ベンド90が、細長い管状部材14において形成される。詳細には、細長い管状部材14の直線状の部分62は、管状組織区域BおよびCの長手方向軸W−Wに対して垂直の配向から、直線状の部分62の長手方向軸Z−Zが、管状組織区域BおよびCの長手方向軸W−Wに対して実質的に平行となる配向へ、矢印Eの方向に動く。これによって、治療物質TMを吻合Aに適用する間に、吻合Aのより良い可視化が可能となる。
図11を特に参照すると、一旦、細長い管状部材14および特にループ60が、吻合Aの周りに正しく配置されると、治療物質TMが、すべてのポート72を通って吻合Aの周縁に同時にスプレーされる。
ここで、図12を参照すると、物質送達器具100の代替実施形態が開示され、物質送達器具100は、本明細書に上述された物質送達器具10と実質的に同様である。物質送達器具100は概して、外側シース102と、外側シース102の管腔106を貫通する器具104とを含む。外側シース102は、ハンドル108を含み、ハンドル108は、ハンドル108から遠位方向に延びる可撓性の中央部分110を有する。比較的硬い遠位部分112は、可撓性の中央部分110から遠位方向に延びる。管腔106は、ハンドル108から硬い遠位部分112の遠位端114へ延びる。
器具104は、本明細書に上述された細長い管状部材14と同様であり、補助的な管腔または第1の管腔116と、治療管腔または第2の管腔118と、成形管腔または第3の管腔120とを含む。第1の管腔116は、器具104の遠位端124に形成された遠位端面122に対して開いており、器具104の近位端128に形成された近位の開口部126に向かって器具104を貫通する。第1の管腔116は、例えば空気圧の供給源130のような空気圧の供給源を受け入れて、組織に治療物質をスプレーすることを助けるために提供される。空気圧の供給源130は概して、加圧空気のカニスタ132と、カニスタ132からの空気圧の解放を制御する弁134とを含む。コネクタ136が弁134に提供され、第1の管腔116の近位の開口部138と係合するように構成される。
第2の管腔118も遠位端面122に対して開いており、近位の開口部138に向かって器具104を貫通する。第2の管腔118が、治療物質の供給源140を受け入れるために提供され、治療物質の供給源140は、物質送達器具10に関して本明細書に上述された治療物質の供給源20と実質的に同一である。治療物質の供給源140は概して、加圧カニスタ142を含み、加圧カニスタ142は、治療物質と、カニスタ142からの、または上に論議されたような別の供給源からの治療物質の流れを制御するためにカニスタ142に提供された弁144とを含む。管146は弁144から延び、第2の管腔118の近位の開口部138と係合するように構成されたコネクタ148において終端する。
第3の管腔120は、超弾性ワイヤを受け入れるように構成され、該超弾性ワイヤは、物質送達器具10に関して本明細書に上述された、かつより詳細に以下に記述されるような超弾性ワイヤ50と実質的に同一である。
ここで図13を参照すると、シールドまたはデフレクタ150が、第1の管腔116の近くの端面122に提供される。空気圧の供給源130から第1の管腔116を通して受け入れられる気流のストリームSAを、第2の管腔118から排出される治療物質TMの中に方向づけて、治療物質TMを霧状化し、これを所望の組織Tに一様にスプレーすることを容易にするため、デフレクタ150が提供される。
ここで図12および図14〜図18を参照すると、最初に図12に関して、一対の管状組織区域BとCとの間に形成された吻合Aに治療物質TMをスプレーするための物質送達器具100の使用が、ここで記述される。最初の位置において、器具104は、外側シース102内で最も近位の位置にある。治療流体の供給源140は、第2の管腔118の近位の開口部138に接続され、空気圧の供給源130は、第1の管腔116の近位の開口部126に接続される。ここで図14を参照すると、最初に、物質送達器具100の遠位端152が、吻合Aの近くに配置される。治療物質TMを第2の管腔118から吻合Aに向かわせるため、治療物質の供給源140(図12)の弁144が開かれる。同様に、気流のストリームSAを第1の管腔116を通って器具104の遠位端面122から出るように強制するため、空気圧の供給源130(図12)の弁134が開かれる。気流のストリームSAが遠位端面122を出るとき、気流のストリームSAは、デフレクタ150と係合し、デフレクタ150によって治療物質TMに向かって方向づけられて、治療物質TMを霧状化し、そして治療物質TMが吻合Aに適用されるとき、治療物質TMの一様なパターンを提供する。
ここで図15を参照すると、器具104は、外側シース102に対して遠位方向に動かされ、器具104の遠位部分154が、外側シース102の遠位端114に対して遠位方向に動くことを可能にする。本明細書において上述されたように、器具104は、本明細書において上述された細長い管状部材14と同様であり、超弾性ワイヤ156を含み、超弾性ワイヤ156は、器具104の遠位端部分154において第3の管腔内120に配置される。超弾性ワイヤ156は、本明細書において上述された超弾性ワイヤ50と同一であり、細長い管状部材14のループ部分60に関して、本明細書において上述された方法と同一の方法で、遠位部分154をループ構成に成形するために提供される。器具104の遠位部分154が矢印Gの方向に前進させられると、気流のストリームSAによって助けられる治療物質TMは、細長い管状部材104の遠位端124の端面122から吻合Aに対してスプレーされ続ける。
図16に最も良く示されるように、矢印Gの方向への遠位部分154の引き続く前進は、吻合Aの全周縁で治療物質TMのラインの形成を生じる。このようにして、物質送達器具100は、遠位部分154が吻合Aの周りを前進するとき、吻合Aの円周の周りで治療物質TMを漸次スプレーするように構成される。これによって、外科医が、吻合Aへの適用の間に、スプレーされる治療物質TMを止めるか、またはスプレーされる治療物質TMの方向を再配向することを可能にして、治療物質TMが、吻合Aの周縁に正確、かつ一様にスプレーされることを保証する。
ここで図17および図18を参照すると、吻合Aへの治療物質TMのより完全で一様な適用を送達するために、気流SAの供給源によって助けられる治療物質TMは、遠位部分154が、矢印Hの方向に吻合Aの周りで外側シース102の遠位端114の中に引き戻されると、治療物質TMが既に適用された層の上に引き続きスプレーされ続け得る。あるいは、遠位部分154は、治療物質TMの放出に先立って、吻合Aの円周の周り矢印G(図15および図16)の方向に前進させられ得、遠位部分154が矢印Hの方向に引き込められるとき、気流SAの供給源によって助けられた治療物質TMの吻合Aに対するスプレーを開始し、完全にスプレーする。
このようにして、物質送達器具100は、遠位部分154が前進させられて、吻合Aの周りにループを形成するときと、遠位部分154が吻合Aの周りから引き込められるときの両方で、治療物質TMを吻合Aに対して漸次スプレーする能力を提供する。あるいは、治療物質TMのスプレーは止められ得、いずれの方向にも再配向されて、治療物質TMを吻合Aに対してより正確に適用する。本明細書において上述されたように、これによって、外科医は、治療物質TMの完全かつ一様な層が吻合Aに適用されることを保証することが可能となる。
本開示のさらなる実施形態において、物質送達器具は、管腔内において使用され得る。物質を外向きに放出するため、ポートは、細長い管状部材の外側面に配置される。その他の点では、器具は、図1〜図6に記述されたとおりである。
本明細書に開示された実施形態にはさまざまな変更がなされ得ることは理解される。例えば、本明細書において上述されたように、開示された超弾性ワイヤは、開示された器具の管腔内に含まれ得るか、または開示された器具の遠位端内に直接的に埋め込まれ得るか、いずれかであり得る。さらに、超弾性ワイヤの予め形成された形状は、例えば螺旋、楕円などの他の構成を取り得る。さらに、さらなる追加的な管腔が、開示された器具内に提供され得、例えば光デバイス、電気焼灼デバイスなどの提供のような様々な他の機能を収容し得る。したがって、上述は、限定するものとして解釈されるべきではなく、特定の実施形態の単なる例示として解釈されるべきである。当業者は、他の変更が、本明細書に添付された請求項の範囲および精神内であることを想定する。
10 物質送達器具
12 外側シース
14 細長い管状部材
16 管腔
20 治療物質の供給源
26 ハンドル
28 比較的可撓性の中央部分
30 比較的硬い遠位部分
36 第1の管腔
38 第2の管腔
40 第3の管腔
50 超弾性ワイヤ
64 加圧カニスタ

Claims (15)

  1. 物質送達器具であって、該物質送達器具は、
    治療管腔を有する細長い管であって、該治療管腔は、器具の近位端から延びて、該器具の遠位端の手前で終端する、細長い管と、
    該治療管腔と該器具の遠位端の外部との間に延びる少なくとも1つのポートと、
    該器具の遠位端内に配置された超弾性ワイヤであって、該超弾性ワイヤは、応力を受けた状態では直線状の構成を有し、応力を受けていない状態ではループ構成を有し、該器具の遠位端は、管状組織区域を取り囲むために、超弾性部材の形状を呈する、超弾性ワイヤと
    を備えている、物質送達器具。
  2. 外側シースをさらに備え、該外側シースは、前記器具を覆って可動的に配置され、前記超弾性部材は、該シースの中に引き込まれたときは応力を受けた状態にあり、該超弾性部材は、該シースの遠位端を越えて延ばされたときは応力を受けていない状態にある、請求項1に記載の物質送達器具。
  3. 治療物質の供給源をさらに備え、該治療物質の供給源は、前記少なくとも1つのポートへの送達のために前記治療管腔の近位端に提供されている、請求項2に記載の物質送達器具。
  4. 前記治療物質は接着剤である、請求項3に記載の物質送達器具。
  5. 前記接着剤は、フィブリングルーである、請求項4に記載の物質送達器具。
  6. 前記治療物質は、シーリング材である、請求項3に記載の物質送達器具。
  7. 前記治療物質は、薬剤である、請求項3に記載の物質送達器具。
  8. 前記超弾性ワイヤは、前記器具の遠位端に埋め込まれる、請求項2に記載の物質送達器具。
  9. 前記器具は、該器具の遠位端内に位置する成形管腔を含み、前記超弾性部材は、該成形管腔内に配置される、請求項2に記載の物質送達器具。
  10. 前記超弾性部材は、前記応力を受けていない状態にあるとき、前記ループによって画定された平面に対して垂直に配向される近位部分を有する、請求項1に記載の物質送達器具。
  11. 物質送達器具であって、該物質送達器具は、
    細長い管であって、該細長い管は、そこを通して治療物質を受け入れるための治療管腔を有し、該治療管腔は、該器具の近位端から該器具の遠位端へ延びる、細長い管と、
    空気圧を受け入れるための補助的管腔であって、該器具の近位端から該器具の遠位端へ延びる、補助的管腔と、
    該器具の遠位端内に配置された超弾性ワイヤであって、該超弾性ワイヤは、応力を受けた状態では直線状の構成を有し、応力を受けていない状態ではループ構成を有し、該器具の遠位端は、管状組織区域の周りに延びるために、超弾性ワイヤの形状を呈する、超弾性ワイヤと
    を備えている、物質送達器具。
  12. 外側シースをさらに備え、該外側シースは、細長い送達器具を覆って可動的に配置され、前記超弾性ワイヤは、該シースの中に引き込まれたときは応力を受けた状態にあり、超弾性ワイヤが、該シースの遠位端を越えて延ばされたときは応力を受けていない状態にある、請求項11に記載の物質送達器具。
  13. デフレクタをさらに備え、該デフレクタは、前記補助的管腔の遠位端の近くに配置され、気流を前記治療管腔の遠位端から排出される治療物質に向けて方向づける、請求項11に記載の物質送達器具。
  14. 成形管腔をさらに備え、該成形管腔は、前記器具の遠位端内に形成され、前記超弾性部材は、該成形管腔内に配置される、請求項11に記載の物質送達器具。
  15. 前記超弾性ワイヤは近位部分を有し、該近位部分は、該超弾性ワイヤが応力を受けていない状態にあるとき、前記ループによって画定される平面に対して垂直に配向される、請求項11に記載の物質送達器具。
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