JP2010115385A - 身体運動機能増強装置、ボディースーツ、および身体運動機能増強方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】従来、生体の運動機能を向上できなかった。
【解決手段】2以上の電極と、当該電極に電流を印加し、前記電極を介して生体に電気刺激を与える低周波電気刺激装置を具備する身体運動機能増強装置であって、前記低周波電気刺激装置は、筋収縮を引き起こさない範囲の強さの電流である非筋収縮電流を発生する電流発生手段と、所定時間のインターバルで、2回以上、前記電流発生手段に前記非筋収縮電流を発生させる制御手段と、前記制御手段が行う制御により、前記電流発生手段が発生した非筋収縮電流を前記電極に出力する電流出力手段とを具備する身体運動機能増強装置により、生体の運動機能を向上できる。
【選択図】図1

Description

本発明は、身体の運動機能を増強する身体運動機能増強装置等に関するものである。
従来、電気刺激を生体に与える機器として、低周波治療器があった(例えば、非特許文献1、2参照)。かかる低周波治療器は、運動により疲労した筋肉を運動後にマッサージすることが目的である。また、かかる低周波治療器において、5分から15分程度の長時間の刺激を生体に施すことが一般的である。この長時間刺激は、刺激した筋肉の興奮性を減弱させる効果を奏する。
また、従来の低周波治療器は、通常、50μ秒から250μ秒の短い刺激パルス幅に設定されている。
"低周波治療器 SUN MASSEUR"、[online]、[平成20年11月8日検索]、インターネット<URL://www.marubishi.com/product-info/sun-masseur/hot22bl/> "オムロン低周波治療器 エレパルス"、[online]、[平成20年11月8日検索]、インターネット<URL://www.healthcare.omron.co.jp/product/hvf128_1.html>
しかしながら、従来の低周波治療器においては、運動機能を効果的に向上させることができなかった。
また、従来の低周波治療器では、運動に先立った中枢神経のウォーミングアップを行う目的で、利用されていなかった。
本第一の発明の身体運動機能増強装置は、2以上の電極と、当該電極に電流を印加し、前記電極を介して生体に電気刺激を与える低周波電気刺激装置を具備する身体運動機能増強装置であって、前記低周波電気刺激装置は、筋収縮を引き起こさない範囲の強さの電流である非筋収縮電流を発生する電流発生手段と、所定時間のインターバルで、2回以上、前記電流発生手段に前記非筋収縮電流を発生させる制御手段と、前記制御手段が行う制御により、前記電流発生手段が発生した非筋収縮電流を前記電極に出力する電流出力手段とを具備する身体運動機能増強装置である。
かかる構成により、生体の運動機能を向上できる。
また、本第二の発明の身体運動機能増強装置は、第一の発明に対して、前記制御手段は、予め決められた総刺激時間、または予め決められた回数で、前記非筋収縮電流を前記電極に出力することを停止するように制御する停止機構を具備する身体運動機能増強装置である。
かかる構成により、より確実に、かつ容易に生体の運動機能を向上できる。
また、本第三の発明の身体運動機能増強装置は、第二の発明に対して、前記停止機構は、前記総刺激時間が3分以下となるように、前記非筋収縮電流を前記電極に出力することを停止するように制御する身体運動機能増強装置である。
かかる構成により、より確実に、かつ容易に生体の運動機能を向上できる。
また、本第四の発明の身体運動機能増強装置は、第三の発明に対して、前記停止機構は、前記総刺激時間が30秒以上であり、かつ1分以下となるように、前記非筋収縮電流を前記電極に出力することを停止するように制御する身体運動機能増強装置である。
かかる構成により、より確実に、かつ短時間で生体の運動機能を向上できる。
また、本第五の発明の身体運動機能増強装置は、第一から第四いずれかの発明に対して、前記非筋収縮電流は、0.5mAから4mAの間の電流の強さである身体運動機能増強装置である。
かかる構成により、生体の運動機能を向上できる。
また、本第六の発明の身体運動機能増強装置は、第一から第五いずれかの発明に対して、前記電流発生手段は、周波数が略50Hzから略100Hzの非筋収縮電流を発生する身体運動機能増強装置である。
かかる構成により、より効果的に生体の運動機能を向上できる。
また、本第七の発明の身体運動機能増強装置は、第一から第六いずれかの発明に対して、前記制御手段は、所定時間のインターバルで、略3秒から略11秒の時間、連続的に2回以上、前記電流発生手段に前記非筋収縮電流を発生させる身体運動機能増強装置である。
かかる構成により、より効果的に生体の運動機能を向上できる。
また、本第八の発明の身体運動機能増強装置は、第一から第七いずれかの発明に対して、前記所定時間のインターバルは、略3秒である身体運動機能増強装置である。
かかる構成により、より効果的に生体の運動機能を向上できる。
また、本第九の発明の身体運動機能増強装置は、第一から第八いずれかの発明に対して、前記電流発生手段は、1パルス幅250μ秒以上の非筋収縮電流を発生する身体運動機能増強装置である。
かかる構成により、生体の運動機能を向上できる。
また、本第十の発明の身体運動機能増強装置は、第九の発明に対して、前記電流発生手段は、1パルス幅500μ秒以上の非筋収縮電流を発生する身体運動機能増強装置である。
かかる構成により、より効果的に生体の運動機能を向上できる。
本発明による身体運動機能増強装置によれば、生体の運動機能を向上できる。
以下、身体運動機能増強装置等の実施形態について図面を参照して説明する。なお、実施の形態において同じ符号を付した構成要素は同様の動作を行うので、再度の説明を省略する場合がある。
(実施の形態)
本実施の形態において、生体の運動機能を向上できる身体運動機能増強装置について説明する。脳損傷や加齢は、人間の運動機能の低下を引き起こす。運動機能の向上を図るために、現在、様々なリハビリテーション法が開発されているが、多くは病院などの専門施設でのみ可能な大掛かりな方法が多い。
本実施の形態における身体運動機能増強装置1は、簡便かつ効果的に身体運動機能を増強できる装置である。身体運動機能増強装置1は、例えば、自宅で、テレビを見ながら自分で利用できる身体運動機能増強装置である。
図1は、身体運動機能増強装置1の概念図である。身体運動機能増強装置1は、低周波電気刺激装置11、および2以上の電極12を具備する。低周波電気刺激装置11は、2以上の電極12に電流を印加し、当該電極12を介して生体に電気刺激を与える装置である。
次に、本実施の形態における身体運動機能増強装置1の動作例、利用方法例の概要について説明する。まず、人間の身体運動の直前にその制御に関連する筋肉に対して、皮膚の上から、極めて微弱な電気刺激を施す。この電気刺激は、筋収縮を引き起こさない電流である非筋収縮電流(好適には、0.5mAから4mAの電流)を用いた刺激である。さらに、非筋収縮電流では、通常、痛みを伴わない。
また、身体運動機能増強装置1は、運動機能の向上を所望する箇所に直接制御する筋肉に対して、電気刺激を与える。
また、この電気刺激は、1パルス幅250μ秒以上であり、周波数50Hz〜500Hz(さらに好適には、50Hz〜100Hz)の刺激である。また、周波数は、さらに好ましくは、80Hz程度である。
また、身体運動機能増強装置1は、この電気刺激を、略3秒程度の間隔で、略3秒から11秒程度、連続的にリラックスした筋肉に与える。
そして、身体運動機能増強装置1が与える電気刺激の総刺激時間は、略3秒の間隔を含み、概ね30秒から略3分程度以下(さらに好適には、略30秒から略1分程度)である。
身体運動機能増強装置1を用いて、上記のような電気刺激を筋肉に与えると、当該電気刺激を与えた直後には、刺激した筋肉を制御する脳運動皮質−脊髄路の興奮性が飛躍的に増大する。そして、その結果として、短時間の刺激後に、身体の効率的運動制御が可能となる。
さらに、例えば、毎日、電気刺激と運動とを組み合わせたトレーニングを繰り返すと、この効率的な運動制御様式が脳に獲得され、電気刺激前には頭打ちになっていた運動技能のレベルを、さらに向上させることができる。
以下、身体運動機能増強装置1の構造例について説明する。図2は、本実施の形態における身体運動機能増強装置1のブロック図である。
身体運動機能増強装置1は、低周波電気刺激装置11、および2以上の電極12を具備する。
低周波電気刺激装置11は、電流発生手段111、制御手段112、電流出力手段113を具備する。
制御手段112は、停止機構1121を具備する。
電流発生手段111は、非筋収縮電流を発生する。非筋収縮電流とは、筋収縮を引き起こさない程度の強さの電流である。非筋収縮電流は、0.5mAから4mAの間の電流の強さであることは好適である。ただし、0.5mAから4mAは、非筋収縮電流の好適な例であり、他の範囲の電流でも良い。電流発生手段111は、後述する制御手段112の制御に従って、電流を発生する。また、電流発生手段111は、周波数が略50Hzから略100Hzの非筋収縮電流を発生することは好適である。また、電流発生手段111は、1パルス幅250μ秒以上の非筋収縮電流を発生することは好適である。さらに、電流発生手段111は、1パルス幅500μ秒以上の非筋収縮電流を発生することは、さらに好適である。電流発生手段111は、電源や周波数発振器などから実現され得る。
制御手段112は、所定時間のインターバルで、2回以上、電流発生手段111に非筋収縮電流を発生させる。ここで、所定時間のインターバルは、略3秒程度であることは好適である。所定時間のインターバルは、2秒から4秒程度でも良い。また、制御手段112は、所定時間のインターバルで、連続的に2回以上、電流発生手段111に非筋収縮電流を発生させる。電流発生手段111が電流を連続的に発生させている時間は、略3秒から略11秒であることは好適である。また、電気刺激の総刺激時間は、略3秒の間隔(インターバル)を含み、概ね30秒から略3分程度以下(さらに好適には、略30秒から略1分程度)になるように、電流発生手段111が電気を発生させることは好適である。
制御手段112は、通常、MPUやメモリ等から実現され得る。制御手段112の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。但し、ハードウェア(専用回路)で実現しても良い。
停止機構1121は、予め決められた総刺激時間または予め決められた回数で、非筋収縮電流を電極12に出力することを停止するように制御する。停止機構1121は、総刺激時間が3分以下となるように、非筋収縮電流を電極12に出力することを停止するように制御することは好適である。停止機構1121は、総刺激時間が30秒以上であり、かつ1分以下となるように、非筋収縮電流を電極12に出力することを停止するように制御することは、さらに好適である。停止機構1121は、電流発生手段111に働きかけても良いし、電流出力手段113に働きかけても良い。つまり、結果として、電流が電極12に出力されないような状態になれば良い。停止機構1121は、通常、MPUやメモリ等から実現され得る。停止機構1121の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。但し、ハードウェア(専用回路)で実現しても良い。
なお、停止機構1121は、被験者の停止指示(例えば、停止ボタンの押下)を受け付け、2以上の電極12に非筋収縮電流を出力することを停止するように制御しても良い。
電流出力手段113は、制御手段112が行う制御により、電流発生手段111が発生した非筋収縮電流を電極12に出力する。
以下、本実施の形態における身体運動機能増強装置1の実験結果について説明する。身体運動機能増強装置1の概念図は図1である。
(実験1)
図3に示すような2つの金属製の玉を、被験者の手のひらに置いて、二人の被験者(被験者A、および被験者B)が指を使って、できるだけ多く、2つの玉を回転させ、回転数を測定する実験を行った。本実験では、1試行15秒で行った。つまり、被験者ごとに、15秒間における、2つの金属製の玉を回転させる回数を測定した。二人の被験者に、試行を14回行わせた。また、本実験において、被験者Aには、身体運動機能増強装置1を用いた電気刺激を、全く与えなかった。被験者Bに対しては、最初の5回の試行では、被験者Aと同様に、身体運動機能増強装置1を用いた電気刺激を与えなかったが、5回の試行後であり、6回目以降の各試行直前に身体運動機能増強装置1を用いた電気刺激を与え、6回目以降の試行を行った。電気刺激は、親指筋に与えた(電極12を親指に付与した)。なお、図3において、親指と薬指の変位量を測定するために、親指と薬指にセンサーを貼付している。また、親指筋とは、短母指屈筋のことである。
その測定結果を示す図が、図4である。図4において、横軸は、試行(Trials)の進行を示す。縦軸は、1秒あたりの回転数(回転周波数[Hz])を示す。図4の41は、被験者Aが実験を行った場合のグラフであり、身体運動機能増強装置1を用いた電気刺激を与えなかった場合のグラフである。図4の42は、被験者Bが実験を行った場合のグラフであり、6回目以降の試行では、身体運動機能増強装置1を用いた電気刺激を与えた場合のグラフである。
図4の41によれば、試行回数が増えても、回転周波数の増大は見られなかった。14回のすべての試行において、回転周波数は、2.15程度(2.1以上、かつ2.2未満)であった。
図4の42によれば、電気刺激を与えた直後以降の試行において、電気刺激を与える前と比較して、明らかに回転周波数の増大が見られた。
(実験2)
実験1と同様に、図3に示すような2つの金属製の玉を、被験者の手のひらに置いて、被験者が指を使って、できるだけ多く、2つの玉を回転させ、回転数を測定する実験を行った。実験2において、総刺激時間が30秒の場合と、90秒の場合とを測定した。
その測定結果を示す図が、図5である。図5において、横軸は、試行(Trials)の進行を示す。縦軸は、回転周波数[Hz]を示す。図5において、51は、電気刺激前の7回の試行の回転周波数を示すグラフである。また、52は、総刺激時間30秒の電気刺激を与えた後の、7回の試行の回転周波数を示すグラフである。
また、図5において、53は、電気刺激前の7回の試行の回転周波数を示すグラフである。また、54は、総刺激時間90秒の電気刺激を与えた後の、7回の試行の回転周波数を示すグラフである。
図5の52、54によれば、総刺激時間30秒の電気刺激を与えた場合の方が、90秒の電気刺激を与えた場合より、良好な結果が出ているが、総刺激時間30秒および90秒の双方、回転周波数が向上していることが分かる。
図6は、電気刺激前後の親指と薬指の変位量を測定した結果を示す図である。図6(A)は電気刺激前の親指の変位量、図6(B)は電気刺激後の親指の変位量を示す。また、図6(C)は電気刺激前の薬指の変位量、図6(D)は電気刺激後の薬指の変位量を示す。図6(A)から(D)によれば、親指と薬指の両方の指において、電気刺激後の変位量は、電気刺激前の変位量と比較して、小さくなっている。また、図6において、電気刺激を受けていない薬指でも、変位量の改善が見られることが分かる。また、図6において、試行の1回転目から、改善が見られることが分かる。さらに、図6では、1回転あたりの指の変位量の減少によって、回転周波数の増大がもたらされることが分かる。
以上、本実施の形態の身体運動機能増強装置1によれば、生体の運動機能を向上できる。さらに具体的には、本実施の形態の身体運動機能増強装置1によれば、リラックスした手への受動的な求心性感覚情報操作で、直後の能動的運動制御過程の効率化を導ける。また、本実施の形態の身体運動機能増強装置1によれば、手指主要筋のみへの簡便な感覚情報操作が、手指全体の協調運動を要求する運動技能を、再現性高く向上させ得る。
なお、本実施の形態の具体例によれば、皮膚の上に電極を貼り付け、皮膚の上から、電気刺激を与えた。しかし、筋肉(例えば、親指の筋)に微少電極を挿入し、上記と同様の運動閾値以下の電気刺激(非筋収縮電流による刺激)を生体の主要筋に与えても良い。かかる場合も、上記の実験結果等で示したと同様の効果が見られる。かかる効果を図7に示す。図7における実験では、電気刺激を与えた時間は、30秒または90秒である。図7の横軸は、試行(Trials)の進行を示す。図7の縦軸は回転周波数[Hz]を示す。図7の71は、電気刺激を与える前の7回の試行結果、72は電気刺激を与えた後の7回の試行結果である。電気刺激を与えた後は、明らかに、回転周波数が増大している。図7は、電気による筋深部刺激が、運動能力向上に大きく寄与していることを示す。
また、本実施の形態において、電気刺激を与える筋は問わない。ただし、生体の運動に大きく影響する上肢または下肢の主要筋に対して、電気刺激を与えることは好適である。
また、本実施の形態において、電気刺激を与える電極12の数も問わない。ただし、電極12の数は、2以上であることは好適である。
また、本実施の形態において、身体運動機能増強装置1が口輪筋に電気刺激を与えることにより、構音制御(早口言葉の制御)の向上も期待できる。
また、本実施の形態において、電極12をボディースーツの内部に配置しても良いことは言うまでもない。かかる場合、生体の主要筋に電気刺激を与え得る位置に2以上の電極を配置したボディースーツであることは好適である。かかる位置は自明であるので、詳細な説明を省略する。また、かかる位置は生体の大きさや形状など(人の身長や体型など)によって、若干の差異が生じ得ることも言うまでもない。さらに、ボディースーツは、小型の低周波電気刺激装置11を含んでいることは好適である。
また、本実施の形態の身体運動機能増強装置1によれば、効率的な運動制御様式は、脳内に保存され、プラトー状態(頭打ち)にある運動技能を再向上させることも可能である。かかる効果を示す実験結果を図8に示す。図8の横軸は日の経過(時間軸)を示し、縦軸は回転周波数[Hz]である。図8の81、82は、電気刺激なしの日における試行結果を示す。81は、試行の1回目から5回目までの平均値である。82は、試行の6回目から14回目までの平均値である。日によって若干のばらつきがあるものの、電気刺激なしであるので、1回目から5回目と6回目から14回目までとでは、回転周波数の差がほとんど無い、と言える。図8の83、84に対応する日は、試行の1回目から5回目までは電気刺激なし、である。試行の5回目の後に電気刺激を付与し、試行の6回目から14回目までは、電気刺激がある場合を示している。電気刺激を付与した1日目の電気刺激を付与する前の試行(1回目から5回目まで)の回転周波数は、概ね2.15であった(図8の831参照)。また、電気刺激を付与した1日目の電気刺激を付与した後の試行(6回目から14回目まで)の回転周波数は、概ね2.25であった(図8の841参照)。そして、電気刺激を付与した2日目の電気刺激を付与する前の試行(1回目から5回目まで)の回転周波数は、概ね2.20であった(図8の832参照)。また、電気刺激を付与した2日目の電気刺激を付与した後の試行(6回目から14回目まで)の回転周波数は、概ね2.28であった(図8の842参照)。これは、前の日の電気刺激による向上効果が次の日に持ち越され、電気刺激の無い試行でも、回転周波数の向上が見られたことを示す。
また、上記各実施の形態において、各処理(各機能)は、単一の装置(システム)によって集中処理されることによって実現されてもよく、あるいは、複数の装置によって分散処理されることによって実現されてもよい。
本発明は、以上の実施の形態に限定されることなく、種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含されるものであることは言うまでもない。
以上のように、本発明にかかる身体運動機能増強装置は、生体の運動機能を向上できる、という効果を有し、身体運動機能増強装置等として有用である。
実施の形態における身体運動機能増強装置の概念図 同身体運動機能増強装置のブロック図 同身体運動機能増強装置を利用した実験を示す図 同測定結果を示す図 同測定結果を示す図 同電気刺激前後の親指と薬指の変位量を測定した結果を示す図 同身体運動機能増強装置の効果を示す図 同身体運動機能増強装置の効果を示す図
符号の説明
1 身体運動機能増強装置
11 低周波電気刺激装置
12 電極
111 電流発生手段
112 制御手段
113 電流出力手段
1121 停止機構

Claims (8)

  1. 2以上の電極と、当該電極に電流を印加し、前記電極を介して生体に電気刺激を与える低周波電気刺激装置を具備する身体運動機能増強装置であって、
    前記低周波電気刺激装置は、
    筋収縮を引き起こさない範囲の強さの電流である非筋収縮電流を発生する電流発生手段と、
    所定時間のインターバルで、2回以上、前記電流発生手段に前記非筋収縮電流を発生させる制御手段と、
    前記制御手段が行う制御により、前記電流発生手段が発生した非筋収縮電流を前記電極に出力する電流出力手段とを具備する身体運動機能増強装置。
  2. 前記制御手段は、
    予め決められた総刺激時間、または予め決められた回数で、前記非筋収縮電流を前記電極に出力することを停止するように制御する停止機構を具備する請求項1記載の身体運動機能増強装置。
  3. 前記停止機構は、
    前記総刺激時間が3分以下となるように、前記非筋収縮電流を前記電極に出力することを停止するように制御する請求項2記載の身体運動機能増強装置。
  4. 前記非筋収縮電流は、
    0.5mAから4mAの間の電流の強さである請求項1から請求項3いずれか記載の身体運動機能増強装置。
  5. 前記電流発生手段は、
    周波数が略50Hzから略100Hzの非筋収縮電流を発生する請求項1から請求項4いずれか記載の身体運動機能増強装置。
  6. 前記電流発生手段は、
    1パルス幅250μ秒以上の非筋収縮電流を発生する請求項1から請求項5いずれか記載の身体運動機能増強装置。
  7. 請求項1から請求項6いずれか記載の身体運動機能増強装置を具備するボディースーツであり、
    前記2以上の電極をボディースーツの内部に配置し、かつ、生体の主要筋に前記電気刺激を与え得る位置に前記2以上の電極を配置したボディースーツ。
  8. 電流発生手段、制御手段、および電流出力手段とを用いて実現される身体運動機能増強方法であって、
    前記電流発生手段により、筋収縮を引き起こさない範囲の強さの電流である非筋収縮電流を発生する電流発生ステップと、
    前記制御手段により、所定時間のインターバルで、2回以上、前記電流発生手段に前記非筋収縮電流を発生させる制御ステップと、
    前記電流出力手段を用いて、前記制御ステップによる制御を行って、前記電流発生ステップで発生した非筋収縮電流を電極に出力する電流出力ステップとを具備する身体運動機能増強方法。
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