JP2010115033A - 電力変換装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】電力系統の瞬低発生時、系統連系用高速スイッチを遮断し、負荷を偏磁させることなく、所要の電力を負荷に安定供給することができる電力変換装置を提供する。
【解決手段】系統瞬低発生時に、オフアシスト制御を行なって電力系統1と負荷2を接続する高速スイッチ3を遮断動作させた後、負荷2に所定の給電を行うようナトリウム−硫黄電池システム9の交直変換器5と直流チョッパ7を制御する変換制御回路102の自立運転制御回路18が、負荷電圧検出信号と、オフアシスト制御回路21の出力に基づくオフアシスト期間フラグ信号と、電力系統電圧検出信号に基づく位相同期制御回路からの系統電圧ベクトル位相信号とに基づき、負荷2の直流偏磁を抑制する出力電圧指令信号を生成する偏磁抑制制御回路110を備えている。
【選択図】図1

Description

本発明は、電力系統の事故により瞬時停電、瞬時低下などの瞬低等が発生した場合に、負荷に対して所要の電力を、例えば二次電池のナトリウム−硫黄電池等の直流定電圧源を用いた直流定電圧電源システムから供給可能にした電力変換装置に関する。
近年、半導体工場などのコンピュータ制御された機器、設備等を有する施設では、商用電源から送配電網等を通じて電力供給を行う電力系統が、落雷、地絡等による系統事故で瞬時停電や瞬時の電圧低下などの瞬低等を起こした時でも安定した電力供給が行えるよう瞬低電力補償のための電力変換装置などを備えるようにしている。そして、事故時には速やかに負荷を電力系統から遮断し、電力変換装置から負荷に対して所要の電力を供給するようにして瞬低電力補償を行っている。
こうした瞬低電力補償を行う電力変換装置には、例えば引用文献1に示されるようなものがある。引用文献1に示されたものは、図7及び図8に示すように、商用電力等の電力系統1に対して負荷2が高速スイッチ3を介して接続されており、さらに負荷2には変圧器4を介して交直変換器5が交流側を接続している。そして、交直変換器5の直流側には、ナトリウム−硫黄電池6と直流チョッパ7から構成される電源ユニット8を、必要な電池(電源)容量を確保し負荷2に対し所望の電力を供給し得るように、複数並列接続して構成されるナトリウム−硫黄電池システム9が接続されている。なお、高速スイッチ3には、VCB(真空遮断器)や半導体スイッチを用い、直流チョッパ7は、例えば、IGBTを用いた双方向チョッパ回路10により構成されたものとなる。
このように構成される常時商用給電システム(SPS)は、系統が健全時は負荷平準化またはピークカット運転を行うが、電力系統1で瞬低が発生した場合は、高速スイッチ3を遮断し、ナトリウム−硫黄電池6から必要とされる(通常の数倍の)負荷全電力を放電することにより瞬低補償制御運転を行う。
また、こうしたシステムで高速スイッチ3に低コストのサイリスタスイッチを適用した場合には、サイリスタスイッチを高速に遮断動作させるために、例えば引用文献2に示されるようなオフアシスト制御を利用する場合がある。
そして、オフアシスト制御を利用した瞬低電力補償のための電力変換装置としては、図9に示すようなものが考えられる。
電力変換装置11は、電力系統1と負荷2との間に挿入された高速スイッチ3と、負荷2と高速スイッチ3との間に変圧器4を介して接続された交直変換器5と、ナトリウム−硫黄電池システム9(並列接続された複数の電源ユニット8の1つだけを図示)を制御する変換制御回路12と、パルス制御回路13とを備え、負荷平準化機能を有するものとなっている。
変換制御回路12は、固定値回路14と、直流電流制御回路15と、直流電圧制御回路16と、系統連系運転制御回路17と、自立運転制御回路18と、系統事故検出回路19と、スイッチ駆動回路20と、オフアシスト制御回路21と、系統連系スイッチオフ状態検出回路22と、制御モード切替器23とから構成されている。またオフアシスト制御回路21は、極性判定回路24と、オフアシスト電圧指令生成回路25と、逆関数回路26とから構成されている。なお、27は変圧器4と交直変換器5の間に挿入されたLCのフィルタであり、28は直流電流制御回路15の入力を切替える切替スイッチである。
そして、電力系統1が健全な場合は、固有値回路14に予め設定した出力指令値に基づき直流チョッパを直流電流制御回路15で制御し、系統連系運転制御回路17からの出力電圧指令に基づき交直変換器5を制御することで電力系統1との連系運転が行われる。
一方、電力系統1の事故で瞬低等が発生した場合は、系統電圧の低下を系統事故検出回路19で検出し、瞬低発生信号を出力することでスイッチ駆動回路20から系統連係用高速スイッチ3にオフ信号が出力され、同時にオフアシスト制御回路21でのオフアシスト制御により高速スイッチ3が遮断動作する。また制御モード切替23も動作して系統連系運転制御回路17から自立運転制御回路18への切り替えが行われる。
さらに、高速スイッチ3が遮断動作した後、交直変換器5の直流電圧を所定値とするよう制御する直流電圧制御回路16の出力指令値とナトリウム−硫黄電池6の出力電圧値とから算出した直流電流指令値に基づき直流電流制御回路15により直流チョッパ7を制御し、自立運転制御回路18からは、負荷2に対し交直変換器5から所定電圧が出力されるようにする出力電圧指令が、負荷電圧に基づいて出力される。この自立運転制御回路18の出力電圧指令に基づき、パルス制御回路13はゲートパルス信号を出力して交直変換器5のスイッチング状態を制御し、負荷2に対し所定の電力が出力される。
しかしながら、電力系統1に瞬低等が発生し、電力変換装置11が系統連系運転制御回路17による制御モードからオフアシスト制御に切り替わり、高速スイッチ3が遮断動作した後、自立運転制御回路18による制御モードに移行して負荷電圧制御を開始した場合、ナトリウム−硫黄電池システム9、交直変換器5から送配電を行う給電網の所要とする電圧、例えば配電網の定格電圧である6.6kVが、ステップ状に100%変圧器4を介して負荷2に供給されることになる。すなわち0Vから瞬時に6.6kVに立ち上がる電圧が供給されることになる。また配電網に接続された負荷2は、図示しないが電動機や抵抗、整流器など種々のものでなり、それぞれ変圧器を設けて配電網に接続されるため、通常、配電網には不図示の力率補償用のコンデンサがインダクタンスを直列に挿入するようにして接続される。
こうした構成の負荷2に対し、0から瞬時に100%となるステップ状の電圧が加わることで、変圧器4や力率補償コンデンサに直列のインダクタンス等が磁気飽和を起こし、さらに継続して直流分が加わることで、負荷2が直流偏磁してしまう虞がある。そして、直流偏磁が起こった場合に、電力変換装置11の出力は、過電流状態になり、ゲートブロックによって電力変換装置11の運転が停止してしまう状況が生じることが考えられる。
特開2004−23860号公報 特開2006−166585号公報
上記のような状況に鑑みて本発明はなされたもので、その目的とするところは電力系統事故により瞬低等が発生した場合、系統連系用高速スイッチを遮断し、負荷を偏磁させることなく、負荷に対して所要の電力を安定に供給することができる電力変換装置を提供することにある。
本発明の電力変換装置は、
系統連系用高速スイッチが挿入された電路を介して負荷を接続する電力系統と、
直流定電圧源と直流チョッパを有する電源ユニットを複数並列に交直変換器の直流側に接続して、前記電力系統と連系運転を行うよう設けられた直流定電圧電源システムと、
前記電力系統健全時は、固有値回路に予め設定した出力指令値に基づき前記直流チョッパを直流電流制御回路で制御し、系統連系運転制御回路からの出力電圧指令に基づき前記交直変換器を制御して前記電力系統との連係運転を行うように構成され、
前記電力系統の瞬低等の発生時に、電力系統電圧検出による系統事故検出回路での瞬低発生信号に基づきスイッチ駆動回路から前記高速スイッチにオフ信号を出力すると共に、オフアシスト制御回路でのオフアシスト制御を行なって前記高速スイッチを遮断動作させた後、前記交直変換器の直流電圧を所定値とするよう制御する直流電圧制御回路の出力指令値と直流定電圧源の出力電圧値とから算出した直流電流指令値に基づき直流電流制御回路により前記直流チョッパを制御し、かつ前記交直変換器から前記負荷に対し所定電圧が出力されるようにする出力電圧指令を負荷電圧に基づいて自立運転制御回路から出力するように構成された変換制御回路と、
前記自立運転制御回路の出力した出力電圧指令に基づきゲートパルス信号を出力して前記交直変換器のスイッチング状態を制御するパルス制御回路と
を備える電力変換装置であって、
前記自立運転制御回路が、負荷電圧検出信号と、オフアシスト制御回路の出力に基づくオフアシスト期間フラグ信号と、電力系統電圧検出信号に基づく位相同期制御回路からの系統電圧ベクトル位相信号とに基づき、負荷の直流偏磁を抑制する出力電圧指令信号を生成する偏磁抑制制御回路を有することを特徴とするものである。
本発明によれば、電力系統事故により瞬低等が発生した場合でも、系統連系用高速スイッチを遮断して電力系統から負荷を切り離すと共に、直流定電圧源から負荷に対し、負荷を偏磁させることなく、所要の電力を安定的に供給することができる等の効果を有する。
以下本発明の実施の形態を、図面を参照して説明する。
先ず第1の実施形態を図1及び図2により説明する。図1は電力変換装置の構成を示すブロック図であり、図2は偏磁抑制制御回路の構成図である。なお、従来と同一部分には同一符号を付して説明を省略し、従来と異なる本実施形態の構成について説明する。
図1及び図2において、電力変換装置101は、電力系統1と負荷2との間に挿入された、例えばサイリスタで構成される系統連系用高速スイッチ3と、負荷2と系統連系用高速スイッチ3との間の送配電を行う電路の給電網に変圧器4を介して接続された交直変換器5と、この交直変換器5の直流側に、直流定電圧電源を構成する例えばナトリウム−硫黄電池6と双方向チョッパ回路10により形成された直流チョッパ7とからなる電源ユニット8を、複数(1つの電源ユニット8のみ図示)並列接続するようにして設けたナトリウム−硫黄電池システム9と、ナトリウム−硫黄電池システム9を制御する変換制御回路102と、交直変換器5のスイッチング状態を制御するゲートパルス信号を出力するパルス制御回路103とを備え、負荷平準化機能を有し、ピークカット運転が可能なものとなっている。
そして、変換制御回路102は、固定値回路14と、直流電流制御回路15と、直流電圧制御回路16と、系統連系運転制御回路17と、自立運転制御回路104と、系統事故検出回路19と、スイッチ駆動回路20と、オフアシスト制御回路21と、系統連系スイッチオフ状態検出回路22と、制御モード切替器105とを備えて構成されている。
また、自立運転制御回路104は、負荷電圧信号、電力系統電圧信号をPU化(無次元化)するPU化回路106a,106b,106cと、PU化された電力系統電圧検出信号から系統電圧ベクトル位相信号を出力する位相同期回路(PLL)107と、PU化された負荷電圧検出信号を3相/2相変換する3相/2相変換回路108と、2相からd軸とd軸に対して90度進みの方向をq軸とするdq軸の回転座標系への2相/dq変換を行う2相/dq変換回路109と、偏磁抑制制御回路110と、減算器111a,111bと、PI(比例積分)制御回路112a,112bと、dq/2相変換を行うdq/2相変換回路113と、2相/3相変換を行う2相/3相変換回路114と、キャリア発生回路115と、パルス幅変調回路116a,116b,116cとを備えて構成されている。
さらに、偏磁抑制制御回路110は、積分器203,204と、除算器205と、リミット付き積分器206と、乗算器207と、3相/2相変換回路210と、2相/dq変換回路211と、dq/2相変換回路212と、2相/3相変換回路213とを備えて構成されている。
そして、上記のように構成された電力変換装置101では、電力系統が健全な場合、直流電流制御回路15は、予め固定値回路14に設定され、切替スイッチ28を介して入力したナトリウム−硫黄電池6の出力指令値を、ナトリウム−硫黄電池6に並列接続されたコンデンサの端子電圧から得た電池出力電圧検出値で除算することにより直流電流指令値を算出する。そして、算出した直流電流指令値と、変流器を介して検出した電源ユニット8を流れる直流電流検出値との偏差がゼロになるように直流チョッパ7の双方向チョッパ回路10のスイッチをオン/オフする。この結果、ナトリウム−硫黄電池6は所定の電力を出力する。
これと平行して、直流電圧制御回路16は、ナトリウム−硫黄電池6の電池出力電圧に基づいて交直変換器5の直流電圧を一定に制御するように、有効電流指令値を系統連系運転制御回路17に出力する。
系統連系運転制御回路17は、直流電圧制御回路16からの有効電流指令値が入力し、交直変換器5の出力電流を変流器で検出してフィードバックすることで電流制御を実行し、制御モード切替器105を介してパルス制御回路103に対して交直変換器5の出力電圧指令を出力する。またパルス制御回路103は、入力した交直変換器5の出力電圧指令に基づきパルス幅変調制御を行ない、ゲートパルス信号を交直変換器5に対して出力する。これにより、電力変換装置101は、配電網に接続されている負荷2に対し、配電網にLCフィルタ27、変圧器4を介して接続されている交直変換器5を通じ、ナトリウム−硫黄電池システム9は電力系統1との連系運転を行う。
一方、電力系統1の事故により瞬時停電や瞬時の電圧低下などの瞬低等が発生した場合、先ず、系統電圧の低下を系統事故検出回路19が、電力系統1に接続した変成器で検出した系統電圧の振幅と瞬低等の検出のため予め設定記憶した閾値と比較することによって瞬低等の発生を検出し、瞬低発生信号を出力する。そして、この瞬低発生信号を検出することでスイッチ駆動回路20は、系統連系用高速スイッチ3をサイリスタのゲートを駆動しオフ動作させるオフ信号を出力する。また切替スイッチ28は、直流電流制御回路15の入力が直流電圧制御回路16側となるよう切り替わる。
同時に、オフアシスト制御回路21は、高速スイッチ3の負荷側に設けた変流器より、負荷側における電流(サイリスタ電流)の極性、すなわち電流方向が負荷方向の場合をプラス、逆方向の場合をマイナスとして、その極性を判定する極性判定回路24、瞬低発生信号を検出するオフアシスト電圧指令生成回路25、変圧器4とLCフィルタ27の伝達関数に基づき、その逆関数演算を行う逆関数回路26がそれぞれ動作し、オフアシスト電圧指令を生成、出力することによりオフアシスト制御を行ない、高速スイッチ3が速やかに遮断動作する。
また、系統連系スイッチオフ状態検出回路22は、高速スイッチ3の系統側の電圧と負荷側のサイリスタ電流を入力し、高速スイッチ3の両端の電圧が所定値以上であり、高速スイッチ3のスイッチ電流(負荷側のサイリスタ電流)が所定値以下である場合は高速スイッチ3がオフしたと判定しオフ信号を出力する。このオフ信号により制御モード切替器105は動作し、系統連系運転制御回路17は遮断し、オフアシスト制御から自立運転制御回路104による自立運転制御に制御モードが切り替わり、負荷電圧制御を開始する。そして直流電流制御回路15は、高速スイッチ3が遮断動作することで、ナトリウム−硫黄電池6の出力電圧値と直流電圧制御回路16の出力指令値とから算出した直流電流指令値に基づき、交直変換器5から負荷2に対し所定電圧を出力するよう直流チョッパ7を制御する。
また自立運転制御は、自立運転制御回路104により、次のように行われる。先ず、電力系統1に接続した変成器からの電力系統電圧信号をPU化回路106aで、例えば定格電圧6.6kVを1パーユニット(PU)とするようにしてPU化し、位相同期回路107において、PU化した電力系統電圧検出信号と、制御モード切替器105の出力とから系統電圧ベクトル位相信号209θsを得る。また配電網に接続した変成器からの負荷電圧信号をPU化回路106bでPU化し、負荷電圧検出信号201VuvL,201VvwL,201VwuLを得る。
続いて、偏磁抑制制御回路110には、各相のPU化した負荷電圧検出信号201VuvL,201VvwL,201VwuL、制御モード切替器105からの1,0の信号であるオフアシスト期間フラグ信号202VFLAG、系統電圧ベクトル位相信号209θsがそれぞれ入力する。そして、各相の負荷電圧検出信号201VuvL,201VvwL,201VwuLは、それぞれ同様の演算処理がなされるため、例えば負荷電圧検出信号201VuvLについて説明すると、積分器203は、オフアシスト期間フラグ信号202VFLAGが1にセットされている期間、負荷電圧検出信号201VuvLを積分し、磁束信号φを出力する。
一方、dq/2相変換回路212は、予め設定してあるd軸電圧指令値1、q軸電圧指令値0と系統電圧ベクトルの位相信号209θsが入力し、d軸電圧指令値1、q軸電圧指令値0を静止座標系における2相成分に変換して2相電圧指令信号を出力する。さらに、2相/3相変換回路213は、dq/2相変換回路212から入力した2相電圧指令信号を2相/3相変換して3相電圧指令値とし、電力系統健全時の正弦波状となっている負荷電圧のベース値信号VBASEを生成し、積分器204に出力する。
積分器204は、オフアシスト期間フラグ信号202VFLAGが1にセットされている期間、電力系統健全時の正弦波状となっている負荷電圧のベース値信号VBASEを積分し、ベース磁束信号φBASEを出力する。また除算器205は、磁束信号φをベース磁束信号φBASEで除算することにより、係数kを出力する。さらにリミッタ付き積分器206は、係数kを入力し、0以上1以下の実数に制限された係数kLIMを出力する。またさらに乗算器207は、負荷電圧のベース値信号VBASEと係数kLIMを掛け合わせて、その相の電圧指令信号を出力する。同様にして、各相についての電圧指令信号が得られ、3相/2相変換回路210に出力する。
そして、3相/2相変換回路210では、演算を行い、入力した各相の電圧指令信号から静止2相座標系における2相電圧指令信号を出力する。また2相/dq変換回路211は、3相/2相変換回路210からの静止2相座標系の電圧指令信号と、系統電圧ベクトルの位相信号209θsとを得て、2相/dq変換により回転座標系におけるd軸成分、q軸成分を算出し、電圧指令信号208VdREF,208VqREFを出力する。
偏磁抑制制御回路110が出力した電圧指令信号208VdREF,208VqREFは、それぞれ減算器111a,111bにおいて、PU化回路106cでPU化し、3相/2相変換回路108で3相/2相変換し、2相/dq変換回路109で位相同期回路107からの系統電圧ベクトル位相信号209θsを得て算出した負荷電圧信号の回転座標系のd軸成分、q軸成分との間で減算を行ない、減算結果に基づきPI制御回路112a,112bでPI制御を行い、偏差がゼロとなるようなd軸指令値、q軸指令値を出力する。
また、PI制御回路112a,112bの出力は、dq/2相変換回路113で系統電圧ベクトル位相信号209θsを得てdq/2相変換を行ない、さらに2相/3相変換回路114で2相/3相変換する。その後、パルス幅変調回路116a,116b,116cで、それぞれキャリア発生回路115のキャリア信号を得てパルス幅変調を行ない、パルス制御回路103に出力する。
さらにパルス制御回路103は、入力信号に基づいてゲートパルス信号を交直変換器5に出力し、交直変換器5のスイッチング状態を制御する。そしてスイッチング状態を制御された交直変換器5を通じ、ナトリウム−硫黄電池システム9から負荷2に対し所定の電力の供給が行なわれる。
このような自立運転制御を行う過程で、偏磁抑制制御回路110は、オフアシスト制御が完了した時点の負荷電圧から最大値の1[PU(パーユニット)]、例えば配電網の所要とする電圧である定格電圧6.6kVまで、電圧指令値を、1ms〜20msの範囲、例えば10msに設定したリミット付き積分器206の時定数に、主として基づく立上り時間で、緩やかに増加するように制御することになる。このように、0から瞬時に100%となるステップ状の電圧が加わることがなくなるため、変圧器4や力率補償コンデンサに直列のインダクタンス等が磁気飽和を起こすのが抑制でき、負荷2が直流偏磁してしまう虞が少なくなり、電力変換装置101の運転が停止することも少なくなる。
その結果、本実施形態によれば、電力系統1の事故により瞬時停電や瞬時の電圧低下などの瞬低等が発生した場合においても、速やかに自立運転制御状態に移行し、自立運転制御状態においても、負荷2を偏磁させることなく、安定な瞬低補償制御を実現させることが可能となる。
次に、第2の実施形態を図3により説明する。図3は偏磁抑制制御回路の構成図である。なお、本実施形態は、第1の実施形態と自立運転制御回路の偏磁抑制制御回路の構成が異なるのみで、他の構成は同一であるため、第1の実施形態の図面を参照し、第1の実施形態と同一部分及び対応する部分には同一符号を付して説明を省略し、第1の実施形態と異なる本実施形態の構成について説明する。
図3において、電力変換装置101の自立運転制御回路の偏磁抑制制御回路120は、3相/2相変換回路301と、2相/dq変換回路302と、積分器303と、パルス幅測定器304と、除算器305と、リミット付き積分器306と、ベクトルリミッタ307とを備えて構成されている。
そして、電力系統1の事故により瞬時停電や瞬時の電圧低下などの瞬低等が発生した場合、電力変換装置101は、第1の実施形態と同様に、系統連系運転制御回路17は遮断し、オフアシスト制御から自立運転制御回路104による自立運転制御に制御モードが切り替わり、負荷電圧制御を開始する。
自立運転制御に入ると、自立運転制御回路104において、先ず、電力系統1の電力系統電圧信号をPU化回路106aでPU化した電力系統電圧検出信号と、制御モード切替器105の出力とから位相同期回路107において、系統電圧ベクトル位相信号209θsを得る。また、負荷電圧信号をPU化回路106bでPU化して、負荷電圧検出信号201VuvL,201VvwL,201VwuLを得る。
また、偏磁抑制制御回路120において、3相/2相変換回路301は、PU化回路106bから入力したPU化した負荷電圧検出信号201VuvL,201VvwL,201VwuLの3相/2相変換を行い、静止座標系における2相成分VaL,VbLを2相/dq変換回路302に出力する。続いて、2相/dq変換回路302は、3相/2相変換回路301から入力した負荷電圧検出信号201VuvL,201VvwL,201VwuLの2相成分VaL,VbLと、位相同期回路107から入力した系統電圧ベクトル位相信号209θsとから2相/dq変換により回転座標系におけるd軸成分とq軸成分のVdL,VqLを算出し、対応する積分器303にそれぞれ出力する。
また、積分器303は、制御モード切替器105からの1,0の信号であるオフアシスト期間フラグ信号202VFLAGが入力し、その信号が1にセットされている間は、2相/dq変換回路302から入力した負荷電圧検出信号201VuvL,201VvwL,201VwuLのd軸成分またはq軸成分のVdL,VqLを積分し、対応する除算器305にそれぞれ出力する。一方、パルス幅測定器304は、制御モード切替器105からのオフアシスト期間フラグ信号202VFLAGが入力し、入力信号が1にセットされている時間を測定し、除算器305に出力する。
また、除算器305は、積分器303から入力した負荷電圧検出信号201VuvL,201VvwL,201VwuLのd軸またはq軸成分のVdL,VqLの時間積分信号を、パルス幅測定器304から入力したオフアシスト期間フラグ信号202VFLAGが1にセットされている時間信号で除算し、負荷電圧のd軸またはq軸成分の時間平均値を算出し、リミット付き積分器306に出力する。
そして、リミット付き積分器306は、入力した負荷電圧のd軸またはq軸成分の時間平均値を積分し、積分結果をベクトルリミッタ307に出力する。ベクトルリミッタ307は、リミット付き積分器306から入力した負荷電圧のd軸とq軸成分の時間平均値の積分値から構成されるベクトルの振幅が1[PU]を超えないように入力値を制限した値の電圧指令信号208VdREF,208VqREFを出力する。
その後、偏磁抑制制御回路120が出力した電圧指令信号208VdREF,208VqREFを、第1の実施形態と同様に、それぞれ減算器111a,111b、PI制御回路112a,112b、dq/2相変換回路113、さらに2相/3相変換回路114、パルス幅変調回路116a,116b,116cで処理し、パルス制御回路103に出力する。
さらにパルス制御回路103は、入力信号に基づいてゲートパルス信号を交直変換器5に出力し、交直変換器5のスイッチング状態を制御する。そしてスイッチング状態を制御された交直変換器5を通じ、ナトリウム−硫黄電池システム9から負荷2に対し所定の電力の供給が行なわれる。
このような自立運転制御を行う過程で、偏磁抑制制御回路120は、オフアシスト制御が完了した時点の負荷電圧から最大値の1[PU]まで、電圧指令値を、主にリミット付き積分器306の適正値に設定した時定数に基づく立上り時間で、緩やかに増加するように制御することになる。このため、第1の実施形態と同様に、電力系統1の事故により瞬時停電や瞬時の電圧低下などの瞬低等が発生した場合においても、速やかに自立運転制御状態に移行し、自立運転制御状態においても、負荷2を偏磁させることなく、安定な瞬低補償制御を実現させることが可能となる。そして、第1の実施形態よりも、偏磁抑制制御回路120をより低コストで実現することが可能である。
次に、第3の実施形態を図4により説明する。図4は偏磁抑制制御回路の構成図である。なお、本実施形態は、上記の各実施形態と自立運転制御回路の偏磁抑制制御回路の構成が異なるのみで、他の構成は同一であるため、各実施形態の図面を参照し、各実施形態と同一部分及び対応する部分には同一符号を付して説明を省略し、各実施形態と異なる本実施形態の構成について説明する。
図4において、電力変換装置101の自立運転制御回路の偏磁抑制制御回路130は、3相/2相変換回路401と、2相/dq変換回路402と、1次遅れ要素403と、リミット付き積分器404と、ベクトルリミッタ405とを備えて構成されている。なお、1次遅れ要素403は、1/(1+sT)で示されるRC回路で形成されたローパスフィルタで、T=RC、s=jωであり、R、Cの値は所要とする適正値に設定されている。
そして、電力系統1の事故により瞬時停電や瞬時の電圧低下などの瞬低等が発生した場合、電力変換装置101は、第1の実施形態と同様に、系統連系運転制御回路17は遮断し、オフアシスト制御から自立運転制御回路104による自立運転制御に制御モードが切り替わり、負荷電圧制御を開始する。
自立運転制御に入ると、自立運転制御回路104において、先ず、電力系統1の電力系統電圧信号をPU化回路106aでPU化した電力系統電圧検出信号と、制御モード切替器105の出力とから位相同期回路107において、系統電圧ベクトル位相信号209θsを得る。また、負荷電圧信号をPU化回路106bでPU化して、負荷電圧検出信号201VuvL,201VvwL,201VwuLを得る。
また、偏磁抑制制御回路130においては、3相/2相変換回路401は、PU化回路106bから入力したPU化した負荷電圧検出信号201VuvL,201VvwL,201VwuLの3相/2相変換を行い、静止座標系における2相成分VaL,VbLを2相/dq変換回路402に出力する。続いて、2相/dq変換回路402は、3相/2相変換回路401から入力した負荷電圧検出信号201VuvL,201VvwL,201VwuLの2相成分VaL,VbLと、位相同期回路107から入力した系統電圧ベクトル位相信号209θsとから2相/dq変換により回転座標系におけるd軸成分とq軸成分のVdL,VqLを算出し、対応する1次遅れ要素403にそれぞれ出力する。
そして、1次遅れ要素403は、入力した負荷電圧検出信号201VuvL,201VvwL,201VwuLの回転座標系におけるd軸成分とq軸成分のVdL,VqLと、制御モード切替器105から入力したオフアシスト期間フラグ信号202VFLAGとから、負荷電圧のd軸成分とq軸成分信号の1次遅れ信号を演算し、対応するリミット付き積分器404にそれぞれ出力する。
また、リミット付き積分器404は、1次遅れ要素403から入力した負荷電圧のd軸成分とq軸成分信号の時間平均値をそれぞれ積分して、積分値を、ベクトルリミッタ405に出力する。ベクトルリミッタ405は、リミット付き積分器404から入力した負荷電圧のd軸とq軸成分の時間平均値の積分値から構成されるベクトルの振幅が1[PU]を超えないように入力値を制限した値の電圧指令信号208VdREF,208VqREFを出力する。
その後、偏磁抑制制御回路130が出力した電圧指令信号208VdREF,208VqREFを、第1の実施形態と同様に、それぞれ減算器111a,111b、PI制御回路112a,112b、dq/2相変換回路113、さらに2相/3相変換回路114、パルス幅変調回路116a,116b,116cで処理し、パルス制御回路103に出力する。
さらにパルス制御回路103は、入力信号に基づいてゲートパルス信号を交直変換器5に出力し、交直変換器5のスイッチング状態を制御する。そしてスイッチング状態を制御された交直変換器5を通じ、ナトリウム−硫黄電池システム9から負荷2に対し所定の電力の供給が行なわれる。
このような自立運転制御を行う過程で、偏磁抑制制御回路130は、オフアシスト制御が完了した時点の負荷電圧から最大値の1[PU]まで、電圧指令値を、主にリミット付き積分器404の適正値に設定した時定数に基づく立上り時間で、緩やかに増加するように制御することになる。このため、各実施形態と同様に、電力系統1の事故により瞬時停電や瞬時の電圧低下などの瞬低等が発生した場合においても、速やかに自立運転制御状態に移行し、自立運転制御状態においても、負荷2を偏磁させることなく、安定な瞬低補償制御を実現させることが可能となる。そして、上記の各実施形態よりも、偏磁抑制制御回路130をより低コストで実現することが可能である。
次に、第4の実施形態を図5により説明する。図5は偏磁抑制制御回路の構成図である。なお、本実施形態は、上記の各実施形態と自立運転制御回路の偏磁抑制制御回路の構成が異なるのみで、他の構成は同一であるため、各実施形態の図面を参照し、各実施形態と同一部分及び対応する部分には同一符号を付して説明を省略し、各実施形態と異なる本実施形態の構成について説明する。
図5において、電力変換装置101の自立運転制御回路の偏磁抑制制御回路140は、、3相/2相変換回路501と、2相/dq変換回路502と、振幅計算器503と、最小値検出器504と、リミット付き積分器505と、ベクトルリミッタ506と、乗算器507とを備えて構成されている。
そして、電力系統1の事故により瞬時停電や瞬時の電圧低下などの瞬低等が発生した場合、電力変換装置101は、第1の実施形態と同様に、系統連系運転制御回路17は遮断し、オフアシスト制御から自立運転制御回路104による自立運転制御に制御モードが切り替わり、負荷電圧制御を開始する。
自立運転制御に入ると、自立運転制御回路104において、先ず、電力系統1の電力系統電圧信号をPU化回路106aでPU化した電力系統電圧検出信号と、制御モード切替器105の出力とから位相同期回路107において、系統電圧ベクトル位相信号209θsを得る。また、負荷電圧信号をPU化回路106bでPU化して、負荷電圧検出信号201VuvL,201VvwL,201VwuLを得る。
また、偏磁抑制制御回路140においては、3相/2相変換回路501は、PU化回路106bから入力したPU化した負荷電圧検出信号201VuvL,201VvwL,201VwuLの3相/2相変換を行い、静止座標系における2相成分VaL,VbLを2相/dq変換回路502に出力する。続いて、2相/dq変換回路502は、3相/2相変換回路501から入力した負荷電圧検出信号201VuvL,201VvwL,201VwuLの2相成分VaL,VbLと、位相同期回路107から入力した系統電圧ベクトル位相信号209θsとから2相/dq変換により回転座標系におけるd軸成分とq軸成分のVdL,VqLを算出し、対応する振幅計算器503とリミット付き積分器505にそれぞれ出力する。
振幅計算器503は、2相/dq変換回路502から入力した負荷電圧のd軸成分とq軸成分の信号から負荷電圧ベクトルの振幅を演算し、最小値検出器504に出力する。また最小値検出器504は、制御モード切替器105から入力したオフアシスト期間フラグ信号202VFLAGのもとに、振幅計算器503から入力した負荷電圧ベクトルの振幅の最小値検出を行い、最小値を検出した場合は、対応する乗算器507に対して信号1をそれぞれ出力する。
一方、リミット付き積分器505は、2相/dq変換回路502から入力した負荷電圧のd軸成分とq軸成分のVdL,VqLを積分し、積分値をベクトルリミッタ506に出力する。またベクトルリミッタ506は、リミット付き積分器505から入力した負荷電圧のd軸とq軸成分の積分値から構成されるベクトルの振幅が1[PU]を超えないように入力値を制限した値を、対応する乗算器507にそれぞれ出力する。
そして、乗算器507は、ベクトルリミッタ506からの入力信号に最小値検出器504からの入力信号を乗算することにより、電圧指令信号208VdREF,208VqREFを出力する。
その後、偏磁抑制制御回路140が出力した電圧指令信号208VdREF,208VqREFを、第1の実施形態と同様に、それぞれ減算器111a,111b、PI制御回路112a,112b、dq/2相変換回路113、さらに2相/3相変換回路114、パルス幅変調回路116a,116b,116cで処理し、パルス制御回路103に出力する。
さらにパルス制御回路103は、入力信号に基づいてゲートパルス信号を交直変換器5に出力し、交直変換器5のスイッチング状態を制御する。そしてスイッチング状態を制御された交直変換器5を通じ、ナトリウム−硫黄電池システム9から負荷2に対し所定の電力の供給が行なわれる。
このような自立運転制御を行う過程で、偏磁抑制制御回路140は、オフアシスト制御が完了した時点の負荷電圧から最大値の1[PU]まで、電圧指令値を、主にリミット付積分器505の適正値に設定した時定数に基づく立上り時間で、緩やかに増加するように制御することになる。このため、各実施形態と同様に、電力系統1の事故により瞬時停電や瞬時の電圧低下などの瞬低等が発生した場合においても、速やかに自立運転制御状態に移行し、自立運転制御状態においても、負荷2を偏磁させることなく、安定な瞬低補償制御を実現させることが可能となる。また、オフアシスト制御期間中の最小の負荷電圧から自立運転制御を開始するので、負荷2に対する外乱を最小に抑えることができる。
次に、第5の実施形態を図6により説明する。図6は偏磁抑制制御回路の構成図である。なお、本実施形態は、上記の各実施形態と自立運転制御回路の偏磁抑制制御回路の構成が異なるのみで、他の構成は同一であるため、各実施形態の図面を参照し、各実施形態と同一部分及び対応する部分には同一符号を付して説明を省略し、各実施形態と異なる本実施形態の構成について説明する。
図6において、電力変換装置101の自立運転制御回路の偏磁抑制制御回路150は、3相/2相変換回路601と、2相/dq変換回路602と、リミット付き積分器603と、ベクトルリミッタ604と、乗算器605とを備えて構成されている。
そして、電力系統1の事故により瞬時停電や瞬時の電圧低下などの瞬低等が発生した場合、電力変換装置101は、第1の実施形態と同様に、系統連系運転制御回路17は遮断し、オフアシスト制御から自立運転制御回路104による自立運転制御に制御モードが切り替わり、負荷電圧制御を開始する。
自立運転制御に入ると、自立運転制御回路104において、先ず、電力系統1の電力系統電圧信号をPU化回路106aでPU化した電力系統電圧検出信号と、制御モード切替器105の出力とから位相同期回路107において、系統電圧ベクトル位相信号209θsを得る。また、負荷電圧信号をPU化回路106bでPU化して、負荷電圧検出信号201VuvL,201VvwL,201VwuLを得る。
また、偏磁抑制制御回路150においては、3相/2相変換回路601は、PU化回路106bから入力したPU化した負荷電圧検出信号201VuvL,201VvwL,201VwuLの3相/2相変換を行い、静止座標系における2相成分VaL,VbLを2相/dq変換回路602に出力する。続いて、2相/dq変換回路602は、3相/2相変換回路601から入力した負荷電圧検出信号201VuvL,201VvwL,201VwuLの2相成分VaL,VbLと、位相同期回路107から入力した系統電圧ベクトル位相信号209θsとから2相/dq変換により回転座標系におけるd軸成分とq軸成分のVdL,VqLを算出し、リミット付き積分器603にそれぞれ出力する。
リミット付き積分器603は、2相/dq変換回路602から入力した負荷電圧のd軸成分とq軸成分のVdL,VqLを積分し、積分値をベクトルリミッタ604に出力する。またベクトルリミッタ604は、リミット付き積分器603から入力した負荷電圧のd軸とq軸成分の積分値から構成されるベクトルの振幅が1[PU]を超えないように入力値を制限した値を、対応する乗算器605にそれぞれ出力する。
そして、乗算器605は、ベクトルリミッタ604からの入力信号に制御モード切替器105から入力したオフアシスト期間フラグ信号202VFLAGを乗算することにより、電圧指令信号208VdREF,208VqREFを出力する。ただし、オフアシスト制御期間中、オフアシスト期間フラグ信号202VFLAGは0とし、オフアシスト制御期間を終了した時点でオフアシスト期間フラグ信号202VFLAGを1にリセットする。
その後、偏磁抑制制御回路150が出力した電圧指令信号208VdREF,208VqREFを、第1の実施形態と同様に、それぞれ減算器111a,111b、PI制御回路112a,112b、dq/2相変換回路113、さらに2相/3相変換回路114、パルス幅変調回路116a,116b,116cで処理し、パルス制御回路103に出力する。
さらにパルス制御回路103は、入力信号に基づいてゲートパルス信号を交直変換器5に出力し、交直変換器5のスイッチング状態を制御する。そしてスイッチング状態を制御された交直変換器5を通じ、ナトリウム−硫黄電池システム9から負荷2に対し所定の電力の供給が行なわれる。
このような自立運転制御を行う過程で、偏磁抑制制御回路150は、オフアシスト制御が完了し、自立運転制御状態に移行する時点での負荷電圧から自立運転制御を開始して最大値の1[PU]まで制御を行い、その際の電圧指令値を、主にリミット付積分器603の適正値に設定した時定数に基づく立上り時間で、緩やかに増加するように制御することになる。このため、各実施形態と同様に、電力系統1の事故により瞬時停電や瞬時の電圧低下などの瞬低等が発生した場合においても、速やかに自立運転制御状態に移行し、自立運転制御状態においても、負荷2を偏磁させることなく、安定な瞬低補償制御を実現させることが可能となる。
本発明の第1の実施形態の構成を示すブロック図である。 本発明の第1の実施形態における偏磁抑制制御回路の構成図である。 本発明の第2の実施形態における偏磁抑制制御回路の構成図である。 本発明の第3の実施形態における偏磁抑制制御回路の構成図である。 本発明の第4の実施形態における偏磁抑制制御回路の構成図である。 本発明の第5の実施形態における偏磁抑制制御回路の構成図である。 従来技術に係る電力変換装置の構成図である。 従来技術に係る直流チョッパの回路図である。 背景技術を説明するための電力変換装置の構成図である。
符号の説明
1…電力系統
2…負荷
3…高速スイッチ
4…変圧器
5…交直変換器
6…ナトリウム−硫黄電池
7…直流チョッパ
8…電源ユニット
9…ナトリウム−硫黄電池システム
14…固定値回路
15…直流電流制御回路
16…直流電圧制御回路
17…系統連系運転制御回路
18…自立運転制御回路
19…系統事故検出回路
20…スイッチ駆動回路
21…オフアシスト制御回路
27…LCフィルタ
101…電力変換装置
102…変換制御回路
103…パルス制御回路
110…偏磁抑制制御回路

Claims (5)

  1. 系統連系用高速スイッチが挿入された電路を介して負荷を接続する電力系統と、
    直流定電圧源と直流チョッパを有する電源ユニットを複数並列に交直変換器の直流側に接続して、前記電力系統と連系運転を行うよう設けられた直流定電圧電源システムと、
    前記電力系統健全時は、固有値回路に予め設定した出力指令値に基づき前記直流チョッパを直流電流制御回路で制御し、系統連系運転制御回路からの出力電圧指令に基づき前記交直変換器を制御して前記電力系統との連系運転を行うように構成され、
    前記電力系統の瞬低等の発生時に、電力系統電圧検出による系統事故検出回路での瞬低発生信号に基づきスイッチ駆動回路から前記高速スイッチにオフ信号を出力すると共に、オフアシスト制御回路でのオフアシスト制御を行なって前記高速スイッチを遮断動作させた後、前記交直変換器の直流電圧を所定値とするよう制御する直流電圧制御回路の出力指令値と直流定電圧源の出力電圧値とから算出した直流電流指令値に基づき直流電流制御回路により前記直流チョッパを制御し、かつ前記交直変換器から前記負荷に対し所定電圧が出力されるようにする出力電圧指令を負荷電圧に基づいて自立運転制御回路から出力するように構成された変換制御回路と、
    前記自立運転制御回路の出力した出力電圧指令に基づきゲートパルス信号を出力して前記交直変換器のスイッチング状態を制御するパルス制御回路と
    を備える電力変換装置であって、
    前記自立運転制御回路が、負荷電圧検出信号と、オフアシスト制御回路の出力に基づくオフアシスト期間フラグ信号と、電力系統電圧検出信号に基づく位相同期制御回路からの系統電圧ベクトル位相信号とに基づき、負荷の直流偏磁を抑制する出力電圧指令信号を生成する偏磁抑制制御回路を有することを特徴とする電力変換装置。
  2. 前記偏磁抑制制御回路の出力電圧指令信号を、オフアシスト期間中の負荷電圧の回転座標系d軸成分とq軸成分の時間平均値を用いて生成することを特徴とする請求項1記載の電力変換装置。
  3. 前記偏磁抑制制御回路の出力電圧指令値の振幅を、オフアシスト期間中の負荷電圧の回転座標系d軸成分とq軸成分の一次遅れ出力を用いて生成することを特徴とする請求項1記載の電力変換装置。
  4. 前記偏磁抑制制御回路の出力電圧指令値の振幅を、オフアシスト期間中の負荷電圧ベクトル振幅の最小値を用いて生成することを特徴とする請求項1記載の電力変換装置。
  5. 前記偏磁抑制制御回路の出力電圧指令値の振幅を、自立運転制御開始時における負荷電圧ベクトルを用いて生成することを特徴とする請求項1記載の電力変換装置。
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