JP2000060132A - 電力変換装置 - Google Patents

電力変換装置

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JP2000060132A JP10231741A JP23174198A JP2000060132A JP 2000060132 A JP2000060132 A JP 2000060132A JP 10231741 A JP10231741 A JP 10231741A JP 23174198 A JP23174198 A JP 23174198A JP 2000060132 A JP2000060132 A JP 2000060132A
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伸三 玉井
Naoki Morishima
直樹 森島
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眞男 船橋
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武司 角尾
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 変圧器の励磁電流の非線形な特性に影響され
ることなく変圧器の直流偏磁を安定して抑制できる電力
変換装置もしくは三相構成を採用した場合にも変圧器の
直流偏磁を確実に抑制できる電力変換装置を得ることを
目的とする。 【解決手段】 変圧器3の一次側および二次側電流を検
出する電流検出器5A、5B、両電流検出器5A、5B
の出力差から励磁電流を出力する減算器6、減算器6か
らの入力が第1の設定値T1以下の時または第2の設定
値T2(T2>T1)以上の時のみ出力を行う不感帯手
段15、不感帯手段15からの出力の直流成分を検出す
る直流成分検出器7、および電流制御手段11からの電
圧指令値と直流成分検出器7からの励磁電流の直流成分
とを加算する加算器12を備え、上記直流成分が零とな
るよう自励式変換器2の出力電圧を制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、変圧器を介して
交流電力系統や負荷などの交流線路と接続される電力変
換装置において、上記変圧器の直流偏磁を防止する技術
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図9は、例えば特開平7−28534号
公報に開示されたこの種の従来の電力変換装置を示す図
である。
【0003】図9において、1は交流電力系統、2はゲ
ート駆動信号に基づいて交流電圧を発生する自励式変換
器、3は交流電力系統1と自励式変換器2とを接続する
単相の変圧器、4は自励式変換器2に直流電圧を供給す
る直流電圧源、5A、5Bは変圧器3の巻線に流れる電
流を検出する電流検出器、6は電流検出器5Aと5Bと
の差分をとる減算器、7は減算器6の出力から直流成分
を検出する直流成分検出器、8は交流電力系統1の電圧
を検出する電圧検出器、9は交流電力系統1の設定電圧
を与える電圧基準、10は交流電力系統1の電圧と電圧
基準9との偏差に応じて自励式変換器2の電流指令を作
成する系統電圧制御手段、11は系統電圧制御手段10
の出力する電流指令と電流検出器5Aからの出力との偏
差に応じて自励式変換器2の出力電圧指令を作成する電
流制御手段、12は直流成分検出器7の出力と電流制御
手段11の出力とを加算する加算器、13は加算器12
の出力に従って自励式変換器2の自己消弧型素子の点弧
タイミングを決めゲートパルス信号を作成するパルス幅
変調(PWM)制御回路、14はパルス幅変調制御回路
13の出力を増幅して自励式変換器2にゲート駆動信号
を与えるゲートパルス増幅回路である。
【0004】次に図9に示した従来の電力変換装置の動
作について説明する。図9に示した電力変換装置におい
て、交流電力系統1の電圧もしくは自励式変換器2の出
力電圧に直流成分が含まれていた場合、変圧器3に直流
成分を含んだ励磁電流が流れることとなるが、この励磁
電流の直流成分が変圧器3を偏磁せしめ、その結果変圧
器3の鉄心が飽和する。
【0005】変圧器3の鉄心が飽和した場合、変圧器鉄
心は図10に示した励磁特性を有するため、わずかな電
圧変化で急激に電流が増加し、自励式変換器2にて過電
流が発生し保護停止する。
【0006】変圧器3の巻線電流のうち、交流電力系統
1に接続された巻線に流れる電流を一次側巻線電流と
し、自励式変換器2に接続された巻線に流れる電流を二
次側巻線電流とすると、電流検出器5Aによって検出さ
れた変圧器3の一次側巻線電流と、電流検出器5Bによ
って検出された変圧器3の二次側巻線電流とを入力とし
て、減算器6によって差分を得ることにより変圧器3の
励磁電流が求まるので、変圧器3の鉄心を偏磁せしめる
励磁電流に含まれる直流成分は、減算器6の出力から直
流分を検出する直流成分検出器7で検出される。
【0007】一方、系統電圧制御手段10は、電圧検出
器8にて検出された系統電圧の帰還値が電圧基準9と一
致するように自励式変換器2の出力すべき電流指令を作
成し、電流制御手段11は電流検出器5Aにて検出した
変圧器3の一次側電流が系統電圧制御手段10の出力す
る電流指令に一致するように自励式変換器2の出力すべ
き電圧指令を作成する。
【0008】直流成分検出器7にて検出された変圧器3
の励磁電流に含まれる直流成分は、電流制御手段11に
て作成された電力変換器2の電圧指令と加算器12によ
って加算され、自励式変換器2の電圧指令補正値として
作用する。
【0009】パルス幅変調制御回路13は加算器12の
出力に従ってゲートパルス幅信号を作成し、ゲートパル
ス増幅回路14ではゲートパルス幅信号に応じて自励式
変換器2の半導体素子を点弧、消弧するゲート駆動信号
を作成し、このゲート駆動信号を自励式変換器2に与え
ることにより、自励式変換器2は直流電圧源4の電圧に
従って自己消弧型素子をスイッチングして加算器12の
出力に相当する電圧を発生する。
【0010】以上述べたように、図9に示した従来の電
力変換装置は、自励式変換器2が加算器12の出力に相
当する電圧を出力するので、交流電力系統1の電圧もし
くは自励式変換器2の出力電圧に直流成分が含まれた場
合、変圧器3の励磁電流に含まれる直流成分を検出し加
算器12に与えることにより、交流電力系統1の電圧も
しくは自励式変換器2の出力電圧に含まれる直流成分を
打ち消す電圧を自励式変換器2が発生し、変圧器3の直
流偏磁を避けるように動作する。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】従来の電力変換装置は
以上のように構成されているので、減算器6にて変圧器
3の一次電流と二次電流との差分から励磁電流を求め、
その直流成分を直流成分検出器7にて抽出して加算器1
2に与えていることにより、自励式変換器2の出力する
電圧も励磁電流に比例した電圧となるが、図10に示し
た通り変圧器3の鉄心の磁束と励磁電流との関係は非線
形であるため、飽和領域付近で急激に増加する励磁電流
に比例した電圧を自励式変換器2で出力すると過補償と
なり、不安定になる問題点があった。
【0012】また、図10に示した励磁電流特性におい
て、飽和に達しない領域でも、特に励磁電流の小さい領
域ではその値が通常定格電流の数%以下となり、電流検
出器5A、5Bの精度を考えるとノイズ等による誤検出
や、デジタル制御系にてシステムを構築した場合の自励
式変換器2のスイッチングリップルに起因するエリアス
ノイズによる励磁電流直流成分の誤検出による動作不安
定の問題点があった。
【0013】また、変圧器3ならびに自励式変換器2が
三相構成を採用した場合に考慮すべき巻線電流と相電流
との関係、相電圧と線間電圧との関係等について考慮さ
れていないという問題点があった。
【0014】本発明は上記のような問題点を解決するた
めになされたものであり、変圧器の励磁電流の非線形な
特性に影響されることなく変圧器の直流偏磁を安定して
抑制できる電力変換装置もしくは三相構成を採用した場
合にも変圧器の直流偏磁を確実に抑制できる電力変換装
置を得ることを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】この発明に係る電力変換
装置は、変圧器を介して交流線路に接続された電力変換
装置であって、上記変圧器の励磁状態量を検出する励磁
状態量検出手段、この励磁状態量検出手段からの出力の
直流成分を検出する直流成分検出手段、およびこの直流
成分検出手段からの出力が所定の目標値となるよう電圧
指令値に当該出力を加算した値に基づき上記電力変換装
置の出力電圧を制御する制御手段を備えたものにおい
て、上記励磁状態量検出手段と上記直流成分検出手段と
の間または上記直流成分検出手段と上記制御手段との間
に挿入され、入力が第1の設定値以下の時または上記第
1の設定値より大きい第2の設定値以上の時のみ出力を
行い、上記入力が上記第1の設定値を越え上記第2の設
定値未満の時は出力を行わない不感帯手段を備えたもの
である。
【0016】また、この発明に係る電力変換装置は、変
圧器を介して交流線路に接続された電力変換装置であっ
て、上記変圧器の励磁状態量を検出する励磁状態量検出
手段、この励磁状態量検出手段からの出力の直流成分を
検出する直流成分検出手段、およびこの直流成分検出手
段からの出力が所定の目標値となるよう電圧指令値に当
該出力を加算した値に基づき上記電力変換装置の出力電
圧を制御する制御手段を備えたものにおいて、上記励磁
状態量検出手段と上記直流成分検出手段との間または上
記直流成分検出手段と上記制御手段との間に挿入され、
入力が第1の設定値以下の時または上記第1の設定値よ
り大きい第2の設定値以上の時、上記入力を制限した出
力を行うリミッタ手段を備えたものである。
【0017】また、この発明に係る電力変換装置の励磁
状態量検出手段は、変圧器の一次側電流を検出する第1
の電流検出器、上記変圧器の二次側電流を検出する第2
の電流検出器、および上記両電流検出器の出力差に基づ
き上記変圧器の励磁電流を算出する励磁電流算出手段を
備え、上記励磁電流を上記変圧器の励磁状態量として出
力するものである。
【0018】また、この発明に係る電力変換装置の励磁
状態量検出手段は、変圧器の一次側電圧を検出する第1
の電圧検出器、上記変圧器の二次側電圧を検出する第2
の電圧検出器、および上記両電圧検出器の出力に基づき
上記変圧器の磁束量を算出する磁束量算出手段を備え、
上記磁束量を上記変圧器の励磁状態量として出力するも
のである。
【0019】また、この発明に係る電力変換装置の励磁
状態量検出手段は、変圧器の鉄心に流れる磁束量を検出
する磁束量検出手段を備え、上記磁束量を上記変圧器の
励磁状態量として出力するものである。
【0020】また、この発明に係る電力変換装置は、三
相の変圧器を介して交流線路に接続された電力変換装置
であって、上記変圧器の三相の励磁状態量を検出する励
磁状態量検出手段、この励磁状態量検出手段からの三相
出力の直流成分を検出する直流成分検出手段、およびこ
の直流成分検出手段からの三相出力が所定の目標値とな
るよう三相電圧指令値に当該出力を加算した値に基づき
上記電力変換装置の出力電圧を制御する制御手段を備え
たものである。
【0021】また、この発明に係る電力変換装置は、直
流成分検出手段と制御手段との間に挿入され、上記直流
成分検出手段からの三相出力を三相相電圧出力に変換す
る相電圧算出手段を備え、制御手段は、上記相電圧算出
手段からの出力が所定の目標値となるよう三相電圧指令
値に当該出力を加算した値に基づき電力変換装置の出力
電圧を制御するようにしたものである。
【0022】また、この発明に係る電力変換装置の励磁
状態量検出手段は、変圧器の一次側三相巻線電流を検出
する第1の電流検出手段、上記変圧器の二次側三相巻線
電流を検出する第2の電流検出手段、および上記両電流
検出手段の出力差に基づき上記変圧器の三相励磁電流を
算出する励磁電流算出手段を備え、上記三相励磁電流を
上記変圧器の三相励磁状態量として出力するものであ
る。
【0023】また、この発明に係る電力変換装置の励磁
状態量検出手段は、変圧器の一次側三相電圧を検出する
第1の電圧検出手段、上記変圧器の二次側三相電圧を検
出する第2の電圧検出手段、および上記両電圧検出手段
の出力に基づき上記変圧器の三相磁束量を算出する磁束
量算出手段を備え、上記三相磁束量を上記変圧器の三相
励磁状態量として出力するものである。
【0024】また、この発明に係る電力変換装置の励磁
状態量検出手段は、変圧器の鉄心に流れる三相磁束量を
検出する磁束量検出手段を備え、上記三相磁束量を上記
変圧器の三相励磁状態量として出力するものである。
【0025】また、この発明に係る電力変換装置は、そ
の変圧器の一次側または二次側の巻線がスター結線され
その零相電流路が形成されている場合、励磁状態量検出
手段は、三相の励磁状態量からその零相成分を検出し上
記三相の励磁状態量から上記零相成分を減じたものを出
力するようにしたものである。
【0026】また、この発明に係る電力変換装置は、そ
の変圧器の一次側または二次側の巻線がデルタ結線され
たものである場合、当該デルタ結線された側の電流検出
手段は、上記デルタ結線された側の相電流を検出する相
電流検出器、およびこの相電流検出器の出力から上記デ
ルタ結線された巻線の三相巻線電流を算出する巻線電流
算出手段を備えたものである。
【0027】また、この発明に係る電力変換装置は、そ
の変圧器の一次側または二次側の巻線がデルタ結線され
たものである場合、当該デルタ結線された側の電流検出
手段は、上記デルタ結線された側の各巻線に挿入され上
記三相巻線の巻線電流を検出する巻線電流検出器を備え
たものである。
【0028】また、この発明に係る電力変換装置は、そ
の変圧器の一次側または二次側の巻線がスター結線され
その零相電流路が形成されている場合、当該スター結線
された側の電流検出手段は、上記スター結線された側の
巻線電流を検出する巻線電流検出器、この巻線電流検出
器からの出力の零相成分を検出する零相成分検出器、お
よび上記巻線電流検出器の出力から上記零相成分を減じ
て三相の巻線電流を出力する減算器を備えたものであ
る。
【0029】また、この発明に係る電力変換装置は、そ
の変圧器の一次側または二次側の巻線がデルタ結線され
たものである場合、当該デルタ結線された側の電圧検出
手段は、上記デルタ結線された側の相電圧を検出する相
電圧検出器、およびこの相電圧検出器の出力から上記デ
ルタ結線された巻線の三相巻線電圧を算出する巻線電圧
算出手段を備えたものである。
【0030】また、この発明に係る電力変換装置は、そ
の変圧器の一次側または二次側の巻線がデルタ結線され
たものである場合、当該デルタ結線された側の電圧検出
手段は、上記デルタ結線された側の各巻線の電圧を検出
する巻線電圧検出器を備えたものである。
【0031】また、この発明に係る電力変換装置は、そ
の変圧器の一次側または二次側の巻線がスター結線され
たものである場合、当該スター結線された側の電圧検出
手段は、上記スター結線された側の線間電圧を検出する
線間電圧検出器、およびこの線間電圧検出器の出力から
上記スター結線された巻線の三相巻線電圧を算出する巻
線電圧算出手段を備えたものである。
【0032】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の一形態を
説明する。 実施の形態1.図1は本発明の実施の形態1の電力変換
装置の構成を示す構成図である。図1において、1は交
流線路である交流電力系統、2はGTOサイリスタ、G
CTサイリスタ、IGBT、トランジスタ等の自己消弧
可能な半導体素子から構成され、ゲート駆動信号に基づ
いて交直変換可能な自励式変換器、3は交流電力系統1
と自励式変換器2とを接続する変圧器、4は自励式変換
器2に直流電圧を供給する直流電圧源、5A、5Bは変
圧器3の巻線に流れる電流を検出する電流検出器、6は
電流検出器5Aと5Bとの差分をとる減算器、7は減算
器6の出力から直流成分を検出する直流成分検出器、8
は交流電力系統1の電圧を検出する電圧検出器、9は交
流電力系統1の設定電圧を与える電圧基準、10は交流
電力系統1の電圧と電圧基準9との偏差に応じて自励式
変換器2の電流指令を作成する系統電圧制御手段、11
は系統電圧制御手段10の出力する電流指令と電流検出
器5Aからの出力との偏差に応じて自励式変換器2の出
力電圧指令を作成する電流制御手段、12は直流成分検
出器7の出力と電流制御手段11の出力とを加算する加
算器、13は加算器12の出力に従って自励式変換器2
の自己消弧型素子の点弧タイミングを決めゲートパルス
信号を作成するパルス幅変調(PWM)制御回路、14
はパルス幅変調制御回路13の出力を増幅して自励式変
換器2にゲート駆動信号を与えるゲートパルス増幅回
路、15は入力値が一定以上または一定以下の場合のみ
出力する不感帯手段である。
【0033】図2は、不感帯手段15の動作特性を示す
図である。図に示すように、不感帯手段15は、その入
力が第1の設定値T1以下の時または第2の設定値T2
(T2>T1)以上の時のみ出力を行う、即ち、設定値
T1〜T2の範囲の不感帯を設けている。この設定値T
1、T2の絶対値としては、この不感帯手段15を設け
なかった場合に誤動作の原因となる電流検出器5A、5
Bのオフセットやノイズ分、自励式変換器2のスイッチ
ングリップル等に起因するエリアスノイズ等を除去でき
るレベルに設定する。
【0034】次に動作について説明する。電流検出器5
Aにて検出された変圧器3の一次側巻線電流と電流検出
器5Bにて検出された変圧器3の二次側巻線電流とから
減算器6にて励磁状態量としての励磁電流成分を求め
る。尚、変圧器3の一次巻線と二次巻線との巻数比が1
でない場合は電流検出器5Aと減算器6との間に(式
1)に示した係数1を乗算するか、電流検出器5Bと減
算器6との間に(式2)に示した係数2を乗算すること
により励磁電流を求めることが出来る。 係数1=一次巻線巻数/二次巻線巻数 ・・・(式1) 係数2=二次巻線巻数/一次巻線巻数 ・・・(式2)
【0035】減算器6の出力には励磁電流直流成分の誤
検出を招く電流検出器5A、5Bのオフセット、ノイ
ズ、自励式変換器2のスイッチングリップルに起因する
エリアスノイズ等が含まれるが、上述した不感帯手段1
5によって一定以上一定以下の信号を除去することが可
能なため、これらを除去することができる。
【0036】図3は、この不感帯手段15の動作を示す
ものである。同図(a)は減算器6の出力として得られ
た変圧器3の励磁電流で、ここでは、変圧器3は偏磁し
ておらず、また、電流検出器5A、5Bの出力にもオフ
セットが存在しない場合を示している。なお、現実の励
磁電流の波形は変圧器3の鉄心のヒステリシス特性等に
より、歪んだものとなるが、ここでは、図示の適宜上、
正弦波状のものとしている。上記した条件においては、
変圧器3の励磁電流に直流成分が含まれないため、直流
成分検出器7の出力は同図(b)に示すように零とな
り、加算器12は電流制御手段11からの出力電圧指令
値をそのまま出力する。
【0037】次に、変圧器3は偏磁していないが、仮
に、電流検出器5Aまたは5Bの出力にオフセットが含
まれると、減算器6からの出力は同図(c)の如くにな
る。図において、Δはオフセット量である。従って、不
感帯手段15が存在しない従来の場合には、同図(d)
に示す直流成分検出器7からの直流出力がそのまま加算
器12に入力されることになる。このため、本来、変圧
器3は偏磁していないにもかかわらず、直流成分検出器
7からの誤った補正信号に基づいて自励式変換器2に直
流電圧成分を発生させ、変圧器3を偏磁に至らしめる。
【0038】これに対し、この発明の不感帯手段15を
設けた場合は、同図(e)に示すように、正常な範囲の
励磁電流分に電流検出器5Aまたは5Bのオフセットが
加わった値では、入力が不感帯手段15の不感帯の範囲
に入り、不感帯手段15の出力は零となる(同図
(f))。従って、当然ながら、直流成分検出器7の出
力も零となって、自励式変換器2が直流電圧成分を発生
する不要な動作を行うことはない。
【0039】減算器6からの励磁電流が、不感帯手段1
5の不感帯を越えて大きく、変圧器3を偏磁飽和に至ら
しめるその直流成分は、直流成分検出器7によって検出
される。直流成分検出器7は、直流成分を含む交流信号
から直流成分のみを抽出する検出器であり、例えば、ロ
ーパスフィルタ、積分器、移動平均フィルタなどで構成
することができる。
【0040】一方、系統電圧制御手段10は、電圧検出
器8にて検出された系統電圧の帰還値が電圧基準9と一
致するように自励式変換器2の出力すべき電流指令を作
成し、電流制御手段11は電流検出器5Aにて検出した
変圧器3の一次側電流が系統電圧制御手段10の出力す
る電流指令に一致するように自励式変換器2の出力すべ
き電圧指令を作成する。
【0041】不感帯手段15の設定値を超える、直流成
分検出器7にて検出された変圧器3の励磁電流に含まれ
る直流成分は、電流制御手段11にて作成された電力変
換器2の電圧指令と加算器12によって加算され、自励
式変換器2の電圧指令補正値として作用し、パルス幅変
調制御回路13は加算器12の出力に従ってゲートパル
ス幅信号を作成し、ゲートパルス増幅回路14ではゲー
トパルス幅信号に応じて自励式変換器2の半導体素子を
点弧、消弧するゲート駆動信号を作成し、このゲート駆
動信号を自励式変換器2に与えることにより、自励式変
換器2は直流電圧源4の電圧に従って自己消弧型素子を
スイッチングして加算器12の出力に相当する電圧を発
生するので、即ち、直流成分検出器7の出力が十分低レ
ベルの所定の設定値(通例は零レベル)となるよう制御
されることになり、自励式変換器2の出力する電圧が変
圧器3の偏磁を抑制するように作用する訳である。
【0042】尚、図1では不感帯手段15は加算器6と
直流成分検出器7との間に設けているが、電流検出器5
Aと減算器6との間もしくは電流検出器5Bと減算器6
との間または直流成分検出器7と加算器12との間に設
けても同様の効果が得られる。もっとも、不感帯手段1
5の挿入位置によって、その設定値は適当に変更する必
要があることは言うまでもない。
【0043】また、本実施の形態では変圧器3の巻数比
が1でない場合に(式1)もしくは(式2)に示した係
数を乗じて励磁電流を求める手法を説明したが、電流検
出器5Aと減算器6との間で一次巻線巻数を、電流検出
器5Bと減算器6との間で二次巻線巻数を乗算して得ら
れる起磁力を励磁状態量として求めるようにしても、励
磁電流に比例した量であるため同様の効果が期待でき
る。
【0044】また、本実施の形態では、変圧器3の励磁
状態量を、電流検出器5A、5Bにて検出した変圧器3
の一次側電流と二次側電流との差分を減算器6にて求め
て励磁電流を求めることによって得ているが、電流検出
器5A、5Bの代わりに電圧検出器を用いその出力を積
分した値に基づき励磁状態量を得ても、あるいは変圧器
3の鉄心の磁束量を検出する例えばホール素子やサーチ
コイル等の磁気検出器を設けて直接に変圧器3の励磁状
態量を得ても同様の効果が得られる。即ち、それぞれで
得られた磁気状態量を不感帯手段15を経て取り出し加
算器12で加算することにより、電流検出器のオフセッ
ト等に起因する不要な偏磁動作を防止するという効果が
得られる。
【0045】以上述べたように図1に示した実施の形態
1の電力変換装置は、励磁電流直流成分の誤検出を招
く、電流検出器5Aならび5Bにて検出した電流に含ま
れるオフセット、ノイズ、自励式変換器2のスイッチン
グリップルに起因するエリアスノイズ等を不感帯手段1
5によって除去することができるので、変圧器磁束の励
磁電流の直流成分を誤算出することなく正しい直流成分
を求めることによって、正しく出力電圧直流分補正を行
うことができるため、当該変圧器の直流偏磁を抑制する
効果が得られ、過電流による保護停止を避けて運転継続
性の高い高信頼の電力変換装置を提供することが出来
る。
【0046】実施の形態2.図4は本発明の実施の形態
2の電力変換装置の構成を示す構成図である。図1と異
なるのは、不感帯手段15に替えてリミッタ手段16を
設けた点である。
【0047】図5は、リミッタ手段16の動作特性を示
す図である。図に示すように、リミッタ手段16は、そ
の入力が第1の設定値T1以下の時または第2の設定値
T2(T2>T1)以上の時、その入力を制限した出力
を行う。この設定値T1、T2の絶対値は、変圧器3の
鉄心の飽和特性を考慮し、入力である励磁電流の急峻な
増大による過補償の電圧指令補正を出力を防止する観点
から決定される。
【0048】次に動作について説明する。電流検出器5
A、5Bにて検出された電流を減算器6にて減算し励磁
電流を求め、直流成分検出器7にて変圧器3を偏磁飽和
に至らしめる直流成分を抽出する動作は図1に示した実
施の形態1の電力変換装置と同様である。
【0049】従来技術にて説明したとおり、直流成分検
出器7の出力をそのまま電圧指令補正値として加算器1
2を介して出力した場合、変圧器3の鉄心の励磁電流と
磁束との関係は図10に示した通り非線形な関係である
ので、特に飽和領域付近で電圧の変化が小さいにもかか
わらず急激に励磁電流が増加し、励磁電流の直流成分を
そのまま電圧指令補正値として出力した場合、必要以上
の補正電圧を出力してしまい、不安定になる恐れがあ
る。
【0050】しかしながら、本実施の形態では、直流成
分検出器7の出力をリミッタ手段16を介してその最大
値ならびに最小値を制限することにより、図10に示し
た変圧器鉄心の非線形な関係に応じて、必要以上の過大
な電圧指令補正値を出力することなく、適切な電圧指令
補正値を出力する。リミッタ手段16の出力は加算器1
2にて加算され実施の形態1と同様電圧指令補正値とし
て作用する。
【0051】尚、本実施の形態では、リミッタ手段16
を直流成分検出器7と加算器12との間に設けている
が、実施の形態1の場合と同様、電流検出器5Aと減算
器6との間または電流検出器5Bと減算器6との間、も
しくは減算器6と直流成分検出器7との間に設けても同
様の効果が得られる。
【0052】また、実施の形態1と同様に、変圧器3の
巻数比が1でない場合に(式1)もしくは(式2)に示
した係数を乗じて励磁電流を求める手法を説明したが、
電流検出器5Aと減算器6との間で一次巻線巻数を、電
流検出器5Bと減算器6との間で二次巻線巻数を乗算し
て得られる起磁力を励磁状態量として求めるようにして
も、励磁電流に比例した量であるため同様の効果が期待
できる。
【0053】また、実施の形態1と同様に、変圧器3の
励磁状態量を、電流検出器5A、5Bにて検出した変圧
器3の一次側電流と二次側電流との差分を減算器6にて
求めて励磁電流を求めることによって得ているが、電流
検出器5A、5Bの代わりに電圧検出器を用いその出力
を積分した値に基づき励磁状態量を得ても、あるいは変
圧器3の鉄心の磁束量を検出する例えばホール素子やサ
ーチコイル等の磁気検出器を設けて直接に変圧器3の励
磁状態量を得ても同様の効果が得られる。即ち、それぞ
れで得られた磁気状態量をリミッタ手段16を経て取り
出し加算器12で加算することにより、変圧器鉄心の飽
和特性に起因する必要以上の補正電圧を出力するという
不具合が解消される。
【0054】以上述べたように、図4に示した実施の形
態2の電力変換装置は、リミッタ手段16を設けて電圧
指令補正値の最大値および最小値を制限することによ
り、変圧器鉄心の飽和領域付近で励磁電流が急激に増加
する場合でも、必要以上の過大な電圧指令補正値を制限
して正しく電圧指令値補正を行うことができるため、過
補償による不安定動作を避けて当該変圧器の直流偏磁を
抑制する効果が得られ、過電流による保護停止を避けて
運転継続性の高い高信頼の電力変換装置を提供すること
が出来る。
【0055】実施の形態3.図6は本発明の実施の形態
3の電力変換装置の構成を示す構成図である。図6にお
いて、3はスター結線された一次巻線とデルタ結線され
た二次巻線とを備えた変圧器、51A〜51Cは変圧器
3の一次側三相電流を検出する電流検出器、52A〜5
2Cは変圧器3の二次側三相電流を検出する電流検出
器、61A〜61Cは電流検出器52A〜52Cにて検
出した変圧器3の二次側三相電流から変圧器3の巻線電
流を算出するための減算を行う減算器、171A〜17
1Cは減算器61A〜61Cの出力を定数倍して変圧器
3の巻線電流を算出する乗算器、62A〜62Cは電流
検出器51A〜51Cにて検出した変圧器3の一次側三
相電流と乗算器171A〜171Cにて算出した変圧器
3の二次側三相巻線電流を減算して変圧器3の各相鉄心
巻線の励磁電流を算出する減算器、7A〜7Cは減算器
62A〜62Cにて算出した励磁電流から変圧器3の鉄
心を偏磁飽和に至らしめる直流成分を検出する直流成分
検出器、63A〜63Cは直流成分検出器7A〜7Cに
て検出した変圧器3の各相鉄心巻線の励磁電流の直流成
分から自励式変換器2の各相の電圧指令補正値を算出す
るための減算を行う減算器、172A〜172Cは減算
器63A〜63Cの出力を定数倍して自励式変換器2の
各相の電圧指令補正値を算出する乗算器、121A〜1
21Cは乗算器172A〜172Cにて算出した自励式
変換器2の各相の電圧指令補正値と電流制御手段11に
て算出した各相電圧指令値を加算して自励式変換器2の
最終電圧指令値を算出する加算器である。
【0056】次に動作について説明する。電流検出器5
2A〜52Cを自励式変換器2と変圧器3の二次側との
間の結線に設けた場合、検出可能な電流は各相の相電流
となる。ここで、変圧器3の二次側の相電流をIu2、
Iv2、Iw2、変圧器3の二次側巻線電流をIuv
2、Ivw2、Iwu2とすると(式3)〜(式5)が
成立する。 Iwu2+Iu2=Iuv2・・・(式3) Iuv2+Iv2=Ivw2・・・(式4) Ivw2+Iw2=Iwu2・・・(式5) 従って、(式3)〜(式5)より(式6)〜(式8)が求められる。 Iuv2=(Iu2−Iv2)/3+(Iuv2+Ivw2+Iwu2)/3 ・・・・・・・・・・・・・・・・・(式6) Ivw2=(Iv2−Iw2)/3+(Iuv2+Ivw2+Iwu2)/3 ・・・・・・・・・・・・・・・・・(式7) Iwu2=(Iw2−Iu2)/3+(Iuv2+Ivw2+Iwu2)/3 ・・・・・・・・・・・・・・・・・(式8) ここで、(Iuv2+Ivw2+Iwu2)は各相巻線
間のインピーダンスが不平衡の場合にのみ現れる項で、
通常無視しうる程度に小さいのでこれを零として相電流
Iu2、Iv2、Iw2から巻線電流Iuv2、Ivw
2、Iwu2を求めることができる。
【0057】従って、図6において、変圧器3の二次側
相電流Iu2、Iv2、Iw2を電流検出器52A〜5
2Cにて求め、減算器61A〜61Cにて減算を行い、
乗算器171A〜171Cにて1/3倍の乗算を行うこ
とにより(式6)〜(式8)の演算を行うことが出来る
ので、変圧器3の二次側巻線電流Iuv2、Ivw2、
Iwu2を正しく求めることが出来る。
【0058】乗算器171A〜171Cにて求めた変圧
器3の二次側巻線電流をそれぞれ電流検出器51A〜5
1Cにて検出された一次側巻線電流と減算器62A〜6
2Cにて減算することによって変圧器3の各相の鉄心の
励磁電流を励磁状態量として求めることが出来る。この
様にして求められた変圧器3の各相の鉄心の励磁電流よ
り直流成分検出器7A〜7Cにて直流成分を検出するこ
とにより、実施の形態1と同様に、自励式変換器2によ
り変圧器3の各相の鉄心に印加すべき各相の電圧指令補
正値を求めることができる。尚、本実施の形態では変圧
器3の構成が一次側スター結線、二次側デルタ結線の場
合について説明したため、相電流より巻線電流を求める
演算を二次側についてのみ行ったが、変圧器構成が一次
側デルタ結線、二次側スター結線の場合には(式6)〜
(式8)に相当する相電流より巻線電流を求める演算を
一次側について行い、変圧器構成が一次側デルタ結線、
二次側デルタ結線の場合には(式6)〜(式8)に相当
する相電流より巻線電流を求める演算を一次側および二
次側の両方で行えば同様の効果が期待できる。
【0059】直流成分検出器7A〜7Cの出力は変圧器
3の二次側各相鉄心の巻線に印加すべき電圧指令補正値
であるため、パルス幅変調制御回路13に与える最終電
圧指令値が相電圧指令値である場合、変圧器3の二次側
巻線に印加される巻線電圧から変圧器3に印加される二
次側相電圧を求める必要がある。
【0060】変圧器3の二次側巻線電圧をVuv2、V
vw2、Vwu2、二次側相電圧をVu2,Vv2,V
w2とすると、(式9)〜(式11)が成立する。 Vuv2=Vu2−Vv2・・・(式9) Vvw2=Vv2−Vw2・・・(式10) Vwu2=Vw2−Vu2・・・(式11) 従って、(式9)〜(式11)より(式12)〜(式14)が求められる。 Vu2=(Vuv2−Vwu2)/3+(Vu2+Vv2+Vw2)/3・・ ・・・・・・・・・・・・・・・・(式12) Vv2=(Vvw2−Vuv2)/3+(Vu2+Vv2+Vw2)/3・・ ・・・・・・・・・・・・・・・・(式13) Vw2=(Vwu2−Vvw2)/3+(Vu2+Vv2+Vw2)/3・・ ・・・・・・・・・・・・・・・・(式14) ここで、(Vu2+Vv2+Vw2)は二次側相電圧が
不平衡の場合にのみ現れる項であるが、変圧器巻線構成
がデルタ結線である場合、仮に零でない(Vu2+Vv
2+Vw2)成分が相電圧に印加された場合でも(式
9)〜(式11)よりわかるとおり、巻線電圧Vuv
2、Vvw2、Vwu2に影響を与えないため、(Vu
2+Vv2+Vw2)を零として(式12)〜(式1
4)の演算を行えばよい。
【0061】従って、直流成分検出器7A〜7Cの出力
は、減算器63A〜63Cおよび乗算器172A〜17
2Cにて(式12)〜(式14)に相当する演算を行う
ことによって、変圧器3の二次側各相鉄心の巻線に印加
すべき電圧指令補正値からパルス幅変調制御回路13に
与えるべき相電圧指令補正値を演算することが出来るの
で、加算器121A〜121Cにて加算してパルス幅変
調制御回路13に与えられることによって自励式変換器
2の出力電圧で変圧器3の偏磁を適切に補正することが
出来る。
【0062】尚、本実施の形態では、(式6)〜(式
8)に相当する演算ならびに(式12)〜(式14)に
相当する演算を行う手段として、減算を行った後に乗算
を行っているが、これらの順序は入れ替わっても同様の
効果が期待できる。
【0063】また、実施の形態1と同様に、変圧器3の
巻数比が1でない場合に(式1)もしくは(式2)に示
した係数を乗じて励磁電流を求める手法を説明したが、
電流検出器51A〜51Cと減算器62A〜62Cとの
間で一次巻線巻数を、電流検出器52A〜52Cと減算
器62A〜62Cの間で二次巻線巻数を乗算して得られ
る起磁力を励磁状態量として求めるようにしても、励磁
電流に比例した量であるため同様の効果が期待できる。
【0064】また、実施の形態1と同様に、変圧器3の
励磁状態量を、電流検出器51A〜51C、52A〜5
2Cにて検出した変圧器3の一次側電流と二次側電流と
の差分を減算器62A〜62Cにて求めて励磁電流を求
めることによって得ているが、電流検出器51A〜51
C、52A〜52Cの代わりに電圧検出器を用い、その
出力を積分した値に基づき励磁状態量を得ても、あるい
は変圧器3の鉄心の磁束量を検出する例えばホール素子
やサーチコイル等の磁気検出器を設けて直接に変圧器3
の励磁状態量を得ても同様の効果が得られる。
【0065】なお、電圧検出結果から励磁状態量を求め
る場合であって、変圧器の巻線がデルタ結線されている
ときは、以下の要領で巻線電圧を求めることができる。
即ち、当該デルタ結線された側の相電圧を検出する相電
圧検出器を備え、この相電圧検出器の出力から、図6で
説明したと同様の方式により、減算器および乗算器を使
用して上記デルタ結線された巻線の三相巻線電圧を算出
する。また、別方式として、変圧器のデルタ結線された
側の各巻線の電圧を検出する巻線電圧検出器を備えるよ
うにしてもよい。
【0066】更に、変圧器の巻線がスター結線されてい
るときは、当該スター結線された側の線間電圧を検出す
る線間電圧検出器を備え、この線間電圧検出器の出力か
ら、減算器および乗算器を使用して上記スター結線され
た巻線の三相巻線電圧を算出すればよい。
【0067】以上述べたように、図6に示した実施の形
態3の電力変換装置は、減算器61A〜61Cならびに
乗算器171A〜171Cにてデルタ巻線を有する三相
変圧器の相電流から巻線電流を求めることが出来るの
で、三相変圧器3の各相鉄心の励磁電流を正確に求める
ことが出来、三相変圧器3の励磁状態を正確に算出する
ことが出来ると共に、減算器63A〜63Cおよび乗算
器172A〜172Cにて三相変圧器3の巻線に印加す
べき電圧指令補正値からパルス幅変調制御回路13に与
えるべき相電圧指令補正値を算出することが出来るの
で、自励式変換器2の出力電圧により適正な補正出力を
得ることが出来、当該変圧器の直流偏磁を確実に抑制す
る効果が得られ、過電流による保護停止を避けて運転継
続性の高い高信頼の電力変換装置を提供することが出来
る。
【0068】実施の形態4.図7は本発明の実施の形態
4の電力変換装置の構成を示す構成図である。図7にお
いて、18は変圧器3の一次側スター結線の中性点を接
地する中性点接地、122は電流検出器51A〜51C
にて検出した変圧器3の一次側電流の加算を行う加算
器、173は加算器122の出力を定数倍する乗算器、
64A〜64Cは乗算器173の出力を電流検出器51
A〜51Cにて検出した変圧器3の一次側電流から減算
して零相成分を除く減算器である。
【0069】次に動作について説明する。図7に示した
とおり、変圧器3の一次側スター結線の中性点が接地さ
れていた場合、交流電力系統1で地絡事故が発生する
と、中性点接地18を介して零相電流が流れる場合があ
り、この零相電流が直流成分を含んだ場合、変圧器3の
鉄心は前記零相電流の直流成分に応じて偏磁する。先の
図6に示した実施の形態3の電力変換装置では、この零
相電流がそのまま減算器62A〜62Cの出力に残る
が、この零相成分の直流成分を直流成分検出器7A〜7
Cにて抽出し、電圧指令補正値を出力した場合、(式
9)〜(式11)より Vuv2+Vvw2+Vwu2=0・・・(式15) であるため、自励式変換器2の出力電圧により変圧器3
の二次側巻線零相成分電圧を印加することができない。
このため、自励式変換器2の出力電圧によって零相電流
による偏磁を抑制することが出来ないので、自然に減衰
していくまで直流成分検出器7A〜7Cの入力に直流成
分が含まれることになるが、直流成分検出器7A〜7C
等が積分要素を含んだ場合、この直流成分により直流成
分検出器7A〜7C等に含まれる積分要素等の飽和要素
が飽和する恐れがある。
【0070】図7に示した本実施の形態の電力変換装置
は、直流成分検出器7A〜7C等に含まれる積分要素を
飽和に至らしめる零相成分の直流成分を除去するもので
ある。図7において、電流検出器51A〜51Cにて検
出した変圧器3の一次側電流には、一次側スター結線の
中性点が接地されていた場合、交流電力系統1で地絡事
故等が発生して、中性点接地18を介して零相電流が流
れる場合がある。この場合、電流検出器51A〜51C
にて検出した変圧器3の一次側電流に含まれる零相成分
は、加算器122にて三相成分を加算し、乗算器173
にて定数倍することにより求めることが出来、減算器6
4A〜64Cにて変圧器3の一次側電流から減算するこ
とにより零相成分を除去することが出来る。
【0071】この様にして零相成分を除去した変圧器3
の一次側電流は減算器62A〜62Cにて二次側電流と
減算されることにより励磁電流が求められ、直流成分検
出器7A〜7C、減算器63A〜63C、乗算器172
A〜172Cにて電圧指令補正値を求めて加算器121
A〜121Cにて電流制御回路11の出力する電圧指令
値と加算されることにより電圧指令補正値として作用
し、変圧器3の一次側電流が零相成分を含んだ場合で
も、直流成分検出器7A〜7C等に含まれる積分要素等
飽和要素の飽和をさけることが出来る。
【0072】尚、本実施の形態では変圧器3の構成が一
次側スター結線、二次側デルタ結線の場合について説明
したため、零相成分を除去する演算を一次側についての
み行ったが、変圧器構成が一次側デルタ結線、二次側ス
ター結線の場合には零相成分を除去する演算を二次側に
ついて行い、変圧器構成が一次側スター結線、二次側ス
ター結線の場合には零相成分を除去する演算を一次側お
よび二次側の両方で行えば同様の効果が期待できる。
【0073】また、本実施の形態では、変圧器3のスタ
ー結線の中性点が直接接地された場合について説明した
が、直接接地されていなくても、抵抗等を介して間接に
接地された場合や、3相4線式等の中性点が別の中性点
と直接または抵抗等を介して接続された場合など、零相
電流路が形成されている場合に同様の効果が期待でき
る。
【0074】また、零相成分を抽出する演算を行う手段
として、減算を行った後に乗算を行っているが、これら
の順序は入れ替わっても同様の効果が期待できる。
【0075】また、実施の形態1と同様に、変圧器3の
巻数比が1でない場合に(式1)もしくは(式2)に示
した係数を乗じて励磁電流を求める手法を説明したが、
電流検出器51A〜51Cと減算器62A〜62Cとの
間で一次巻線巻数を、電流検出器52A〜52Cと減算
器62A〜62Cとの間で二次巻線巻数を乗算して得ら
れる起磁力を励磁状態量として求めるようにしても、励
磁電流に比例した量であるため同様の効果が期待でき
る。
【0076】また、実施の形態1と同様に、変圧器3の
励磁状態量を、電流検出器51A〜51C、52A〜5
2Cにて検出した変圧器3の一次側電流と二次側電流と
の差分を減算器62A〜62Cにて求めて励磁電流を求
めることによって得ているが、電流検出器51A〜51
C、52A〜52Cの代わりに電圧検出器を用い、その
出力を積分した値に基づき励磁状態量を得ても、あるい
は変圧器3の鉄心の磁束量を検出する例えばホール素子
やサーチコイル等の磁気検出器を設けて直接に変圧器3
の励磁状態量を得ても同様の効果が得られる。
【0077】以上述べたように、図7に示した実施の形
態4の電力変換装置は、電流検出器51A〜51Cにて
検出した変圧器3の一次側電流を加算器122にて加算
し、乗算器173にて定数を乗算し、減算器64A〜6
4Cにて減算することにより、変圧器3の中性点から中
性点接地18に流れる零相電流成分を除去することが出
来、直流成分検出器7A〜7C等に積分要素等の飽和要
素が含まれた場合でもその飽和を避けることができるの
で、自励式変換器2の出力電圧により適正な補正出力を
得ることが出来、当該変圧器の直流偏磁を確実に抑制す
る効果が得られ、過電流による保護停止を避けて運転継
続性の高い高信頼の電力変換装置を提供することが出来
る。
【0078】実施の形態5.図8は本発明の実施の形態
5の電力変換装置の構成を示す構成図である。図6に示
した実施の形態3の電力変換装置と異なる点は、電流検
出器52A〜52Cを変圧器3と自励式変換器2との間
の結線に設けるのではなく、変圧器3の二次側デルタ巻
線自体に設ける点である。
【0079】次に動作について説明する。図8におい
て、変圧器3の二次巻線の各相巻線電流は電流検出器5
2A〜52Cにて直接検出される。図6に示した実施の
形態3の電力変換装置では、電流検出器52A〜52C
にて検出した変圧器3の二次側相電流から減算器61A
〜61C、乗算器171A〜171Cを用いて(式6)
〜(式8)に示した演算を行うことによって変圧器3の
二次側巻線電流を求めるが、(Iuv2+Ivw2+I
wu2)の項を検出できないため、これが零であるとし
て変圧器3の二次側巻線電流を求めている。
【0080】一般に(Iuv2+Ivw2+Iwu2)
は各相巻線間のインピーダンスが不平衡の場合にのみ現
れる項で、通常無視しうる程度に小さいが、例えば、あ
る相の巻線のみ変圧器鉄心が飽和領域付近にある場合
は、図10に示した変圧器巻線の励磁電流と磁束の非線
形な関係により、インピーダンスが不平衡となる場合が
あり、その際には(Iuv2+Ivw2+Iwu2)が
零とならないため、変圧器3の励磁電流の直流成分を誤
検出する恐れがある。
【0081】図8に示した実施の形態5の電力変換装置
は、電流検出器52A〜52Cを変圧器3の二次側巻線
自体に設けたことにより、変圧器3の二次側巻線電流を
常に正確に検出できると共に、検出値が即巻線電流であ
るため、図6に示した実施の形態3の電力変換装置中の
減算器61A〜61Cおよび乗算器171A〜171C
による演算を必要とすることなく、電流検出器52A〜
52Cの出力を直接減算器62A〜62Cにて減算する
ことにより変圧器3の励磁電流を求めることが出来、部
品点数の削減もしくは演算時間の短縮を図ることが出来
る。
【0082】この様にして電流検出器52A〜52Cに
て検出された変圧器3の二次側巻線電流は電流検出器5
1A〜51Cにて検出された変圧器3の一次側電流と減
算器62A〜62Cにて減算されることによって励磁電
流が算出され、直流成分検出器7A〜7Cにて直流成分
が検出され、減算器63A〜63C、乗算器172A〜
172Cにてパルス幅変調制御回路13に与えられるべ
き相電圧指令補正値が算出され、加算器121A〜12
1Cにて加算されて相電圧指令補正値として作用する。
【0083】尚、本実施の形態では変圧器3の構成が一
次側スター結線、二次側デルタ結線の場合について説明
したため、電流検出器の設置場所を二次側のみ変更して
いるが、変圧器構成が一次側デルタ結線、二次側スター
結線の場合には電流検出器の設置場所の変更を一次側に
ついて行い、変圧器構成が一次側デルタ結線、二次側デ
ルタ結線の場合には電流検出器の設置場所の変更を一次
側および二次側の両方で行えば同様の効果が期待でき
る。
【0084】また、実施の形態1と同様に、変圧器3の
巻数比が1でない場合に(式1)もしくは(式2)に示
した係数を乗じて励磁電流を求める手法を説明したが、
電流検出器51A〜51Cと減算器62A〜62Cとの
間で一次巻線巻数を、電流検出器52A〜52Cと減算
器62A〜62Cとの間で二次巻線巻数を乗算して得ら
れる起磁力を励磁状態量として求めるようにしても、励
磁電流に比例した量であるため同様の効果が期待でき
る。
【0085】また、実施の形態1と同様に、変圧器3の
励磁状態量を電流検出器51A〜51C、52A〜52
Cにて検出した変圧器3の一次側電流と二次側電流との
差分を減算器62A〜62Cにて求めて励磁電流を求め
ることによって得ているが、電流検出器51A〜51
C、52A〜52Cの代わりに電圧検出器を用い、その
出力を積分した値に基づき励磁状態量を得ても、あるい
は変圧器3の鉄心の磁束量を検出する例えばホール素子
やサーチコイル等の磁気検出器を設けて直接に変圧器3
の励磁状態量を得ても同様の効果が得られる。
【0086】また、変圧器3の一次側中性点が接地され
る場合、本実施の形態に実施の形態4に用いた零相電流
除去手段を併せて設けても実施の形態4と同様の効果が
得られる。
【0087】以上述べたように、図8に示した実施の形
態5の電力変換装置は、電流検出器52A〜52Cを変
圧器3の二次側巻線に設けたことにより、変圧器3の二
次側巻線電流を正確に検出することが可能なため、三相
変圧器の各鉄心の励磁電流を正確に求めることが出来、
三相変圧器の励磁状態量を正確に算出することが出来る
ので、自励式変換器2の出力電圧により適正な補正出力
を得ることが出来、当該変圧器の直流偏磁を確実に抑制
する効果が得られ、過電流による保護停止を避けて運転
継続性の高い高信頼の電力変換装置を提供することが出
来る。
【0088】尚、実施の形態1〜実施の形態2では、説
明を簡単にするため単相構成にて説明したが、二相以上
の多相の場合でも構わず、三相構成で、変圧器結線がス
ター/スター結線でもスター/デルタ結線でもデルタ/
デルタ結線でも同様の手法を用いて同様の効果を得るこ
とが出来る。
【0089】また、実施の形態1〜実施の形態5では、
変圧器1段のみの構成にて説明したが、一次側もしくは
二次側を直列にした多段構成でも、共通の磁路を介して
外鉄型変圧器もしくは内鉄型変圧器にて多重接続した場
合でも同様の効果が得られる。
【0090】また、実施の形態1〜実施の形態5では、
パルス幅変調制御回路13の出力に従って電圧を発生す
る変換器としてGTO、GCT,IGBT、トランジス
タ等自己消弧可能な半導体素子を用いた自励式変換器を
用いて説明したが、電圧指令に従った電圧を発生する変
換器であればサイリスタ変換器、サイクロコンバータ等
何れでもよい。
【0091】
【発明の効果】以上のように、この発明に係る電力変換
装置は、変圧器を介して交流線路に接続された電力変換
装置であって、上記変圧器の励磁状態量を検出する励磁
状態量検出手段、この励磁状態量検出手段からの出力の
直流成分を検出する直流成分検出手段、およびこの直流
成分検出手段からの出力が所定の目標値となるよう電圧
指令値に当該出力を加算した値に基づき上記電力変換装
置の出力電圧を制御する制御手段を備えたものにおい
て、上記励磁状態量検出手段と上記直流成分検出手段と
の間または上記直流成分検出手段と上記制御手段との間
に挿入され、入力が第1の設定値以下の時または上記第
1の設定値より大きい第2の設定値以上の時のみ出力を
行い、上記入力が上記第1の設定値を越え上記第2の設
定値未満の時は出力を行わない不感帯手段を備えたの
で、特にこの不感帯手段により励磁状態量に含まれるオ
フセット、ノイズ、電力変換装置のスイッチングリップ
ルに起因するエリアスノイズ等が除去され、誤った直流
成分を電圧指令値に加算して変圧器を不要な偏磁状態に
至らしめる恐れがなくなり、変圧器の直流偏磁を確実に
抑制し、過電流による保護停止を避けて運転継続性の高
い高信頼の電力変換装置を提供することができる効果が
ある。
【0092】また、この発明に係る電力変換装置は、変
圧器を介して交流線路に接続された電力変換装置であっ
て、上記変圧器の励磁状態量を検出する励磁状態量検出
手段、この励磁状態量検出手段からの出力の直流成分を
検出する直流成分検出手段、およびこの直流成分検出手
段からの出力が所定の目標値となるよう電圧指令値に当
該出力を加算した値に基づき上記電力変換装置の出力電
圧を制御する制御手段を備えたものにおいて、上記励磁
状態量検出手段と上記直流成分検出手段との間または上
記直流成分検出手段と上記制御手段との間に挿入され、
入力が第1の設定値以下の時または上記第1の設定値よ
り大きい第2の設定値以上の時、上記入力を制限した出
力を行うリミッタ手段を備えたので、特にこのリミッタ
手段により変圧器鉄心の飽和領域付近で励磁状態量が急
変する場合でも過度な誤った直流成分を電圧指令値に加
算して変圧器を不要な偏磁状態に至らしめる恐れがなく
なり、変圧器の直流偏磁を確実に抑制し、過電流による
保護停止を避けて運転継続性の高い高信頼の電力変換装
置を提供することができる効果がある。
【0093】また、この発明に係る電力変換装置の励磁
状態量検出手段は、変圧器の一次側電流を検出する第1
の電流検出器、上記変圧器の二次側電流を検出する第2
の電流検出器、および上記両電流検出器の出力差に基づ
き上記変圧器の励磁電流を算出する励磁電流算出手段を
備え、上記励磁電流を上記変圧器の励磁状態量として出
力するので、変圧器の励磁状態量である励磁電流を電流
検出器から直接得ることができる。
【0094】また、この発明に係る電力変換装置の励磁
状態量検出手段は、変圧器の一次側電圧を検出する第1
の電圧検出器、上記変圧器の二次側電圧を検出する第2
の電圧検出器、および上記両電圧検出器の出力に基づき
上記変圧器の磁束量を算出する磁束量算出手段を備え、
上記磁束量を上記変圧器の励磁状態量として出力するの
で、変圧器の励磁状態量である磁束量を電圧検出器の出
力の積分演算出力から得ることができる。
【0095】また、この発明に係る電力変換装置の励磁
状態量検出手段は、変圧器の鉄心に流れる磁束量を検出
する磁束量検出手段を備え、上記磁束量を上記変圧器の
励磁状態量として出力するので、変圧器の励磁状態量で
ある磁束量を磁束量検出手段から直接得ることができ
る。
【0096】また、この発明に係る電力変換装置は、三
相の変圧器を介して交流線路に接続された電力変換装置
であって、上記変圧器の三相の励磁状態量を検出する励
磁状態量検出手段、この励磁状態量検出手段からの三相
出力の直流成分を検出する直流成分検出手段、およびこ
の直流成分検出手段からの三相出力が所定の目標値とな
るよう三相電圧指令値に当該出力を加算した値に基づき
上記電力変換装置の出力電圧を制御する制御手段を備え
たので、三相変圧器の場合の直流偏磁を抑制し、過電流
による保護停止を避けて運転継続性の高い高信頼の電力
変換装置を提供することができる効果がある。
【0097】また、この発明に係る電力変換装置は、そ
の直流成分検出手段と制御手段との間に挿入され、上記
直流成分検出手段からの三相出力を三相相電圧出力に変
換する相電圧算出手段を備え、制御手段は、上記相電圧
算出手段からの出力が所定の目標値となるよう三相電圧
指令値に当該出力を加算した値に基づき電力変換装置の
出力電圧を制御するようにしたので、励磁状態量の直流
成分の三相電圧指令値への加算補正を、相電圧基準によ
り適正に行うことができる。
【0098】また、この発明に係る電力変換装置の励磁
状態量検出手段は、変圧器の一次側三相巻線電流を検出
する第1の電流検出手段、上記変圧器の二次側三相巻線
電流を検出する第2の電流検出手段、および上記両電流
検出手段の出力差に基づき上記変圧器の三相励磁電流を
算出する励磁電流算出手段を備え、上記三相励磁電流を
上記変圧器の三相励磁状態量として出力するので、三相
変圧器の励磁状態量である三相励磁電流を電流検出器か
ら直接得ることができる。
【0099】また、この発明に係る電力変換装置の励磁
状態量検出手段は、変圧器の一次側三相電圧を検出する
第1の電圧検出手段、上記変圧器の二次側三相電圧を検
出する第2の電圧検出手段、および上記両電圧検出手段
の出力に基づき上記変圧器の三相磁束量を算出する磁束
量算出手段を備え、上記三相磁束量を上記変圧器の三相
励磁状態量として出力するので、三相変圧器の励磁状態
量である三相磁束量を電圧検出器の出力の積分演算出力
から得ることができる。
【0100】また、この発明に係る電力変換装置の励磁
状態量検出手段は、変圧器の鉄心に流れる三相磁束量を
検出する磁束量検出手段を備え、上記三相磁束量を上記
変圧器の三相励磁状態量として出力するので、三相変圧
器の励磁状態量である三相磁束量を磁束量検出手段から
直接得ることができる。
【0101】また、この発明に係る電力変換装置は、そ
の変圧器の一次側または二次側の巻線がスター結線され
その零相電流路が形成されている場合、励磁状態量検出
手段は、三相の励磁状態量からその零相成分を検出し上
記三相の励磁状態量から上記零相成分を減じたものを出
力するようにしたので、直流成分検出器等に積分要素等
の飽和要素が含まれている場合にもその飽和を避けるこ
とができ、三相変圧器の直流偏磁を確実に抑制し、過電
流による保護停止を避けて運転継続性の高い高信頼の電
力変換装置を提供することができる効果がある。
【0102】また、この発明に係る電力変換装置は、そ
の変圧器の一次側または二次側の巻線がデルタ結線され
たものである場合、当該デルタ結線された側の電流検出
手段は、上記デルタ結線された側の相電流を検出する相
電流検出器、およびこの相電流検出器の出力から上記デ
ルタ結線された巻線の三相巻線電流を算出する巻線電流
算出手段を備えたので、変圧器のデルタ結線された三相
巻線の各相巻線電流が検出でき、励磁状態量としての正
確な三相励磁電流を得ることができる。
【0103】また、この発明に係る電力変換装置は、そ
の変圧器の一次側または二次側の巻線がデルタ結線され
たものである場合、当該デルタ結線された側の電流検出
手段は、上記デルタ結線された側の各巻線に挿入され上
記三相巻線の巻線電流を検出する巻線電流検出器を備え
たので、変圧器のデルタ結線された三相巻線の各相巻線
電流が検出でき、励磁状態量としての正確な三相励磁電
流を得ることができる。
【0104】また、この発明に係る電力変換装置は、そ
の変圧器の一次側または二次側の巻線がスター結線され
その零相電流路が形成されている場合、当該スター結線
された側の電流検出手段は、上記スター結線された側の
巻線電流を検出する巻線電流検出器、この巻線電流検出
器からの出力の零相成分を検出する零相成分検出器、お
よび上記巻線電流検出器の出力から上記零相成分を減じ
て三相の巻線電流を出力する減算器を備えたので、スタ
ー結線された側に設けられた巻線電流検出器の出力自体
により、三相励磁電流からその零相成分を除去する処理
が可能となり、直流成分検出器等に積分要素等の飽和要
素が含まれている場合にもその飽和を避けることがで
き、三相変圧器の直流偏磁を確実に抑制し、過電流によ
る保護停止を避けて運転継続性の高い高信頼の電力変換
装置を提供することができる効果がある。
【0105】また、この発明に係る電力変換装置は、そ
の変圧器の一次側または二次側の巻線がデルタ結線され
たものである場合、当該デルタ結線された側の電圧検出
手段は、上記デルタ結線された側の相電圧を検出する相
電圧検出器、およびこの相電圧検出器の出力から上記デ
ルタ結線された巻線の三相巻線電圧を算出する巻線電圧
算出手段を備えたので、変圧器のデルタ結線された三相
巻線の各相巻線電圧が検出でき、その積分演算出力に基
づき励磁状態量としての三相磁束量を得ることができ
る。
【0106】また、この発明に係る電力変換装置は、そ
の変圧器の一次側または二次側の巻線がデルタ結線され
たものである場合、当該デルタ結線された側の電圧検出
手段は、上記デルタ結線された側の各巻線の電圧を検出
する巻線電圧検出器を備えたので、変圧器のデルタ結線
された三相巻線の各相巻線電圧が検出でき、その積分演
算出力に基づき励磁状態量としての三相磁束量を得るこ
とができる。
【0107】また、この発明に係る電力変換装置は、そ
の変圧器の一次側または二次側の巻線がスター結線され
たものである場合、当該スター結線された側の電圧検出
手段は、上記スター結線された側の線間電圧を検出する
線間電圧検出器、およびこの線間電圧検出器の出力から
上記スター結線された巻線の三相巻線電圧を算出する巻
線電圧算出手段を備えたので、変圧器のスター結線され
た三相巻線の各相巻線電圧が検出でき、その積分演算出
力に基づき励磁状態量としての三相磁束量を得ることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態1の電力変換装置を示す
構成図である。
【図2】 図1の不感帯手段15の特性図である。
【図3】 図1の不感帯手段15の動作を説明する図で
ある。
【図4】 本発明の実施の形態2の電力変換装置を示す
構成図である。
【図5】 図4のリミッタ手段16の特性図である。
【図6】 本発明の実施の形態3の電力変換装置を示す
構成図である。
【図7】 本発明の実施の形態4の電力変換装置を示す
構成図である。
【図8】 本発明の実施の形態5の電力変換装置を示す
構成図である。
【図9】 従来の電力変換装置を示す構成図である。
【図10】 変圧器鉄心の励磁電流と磁束の関係を示す
図である。
【符号の説明】
1 交流電力系統、2 自励式変換器、3 変圧器、4
直流電圧源、5A,5B,51A〜51C,52A〜
52C 電流検出器、6,61A〜61C,62A〜6
2C,63A〜63C,64A〜64C 減算器、7
直流成分検出器、8 電圧検出器、9 系統電圧基準、
10 系統電圧制御手段、11 電流制御手段、12,
121A〜121C 加算器、13 パルス幅変調制御
回路、14 ゲートパルス増幅回路、15 不感帯手
段、16 リミッタ手段、171A〜171C,172
A〜172C 乗算器、18 中性点接地、T1 第1
の設定値、T2 第2の設定値。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 森島 直樹 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 (72)発明者 船橋 眞男 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 (72)発明者 角尾 武司 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 Fターム(参考) 5G043 AA02 CC02 5H006 AA05 BB02 CA05 CA07 CB01 CB08 DA02 DA04 DB05 DC02

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 変圧器を介して交流線路に接続された電
    力変換装置であって、 上記変圧器の励磁状態量を検出する励磁状態量検出手
    段、この励磁状態量検出手段からの出力の直流成分を検
    出する直流成分検出手段、およびこの直流成分検出手段
    からの出力が所定の目標値となるよう電圧指令値に当該
    出力を加算した値に基づき上記電力変換装置の出力電圧
    を制御する制御手段を備えたものにおいて、 上記励磁状態量検出手段と上記直流成分検出手段との間
    または上記直流成分検出手段と上記制御手段との間に挿
    入され、入力が第1の設定値以下の時または上記第1の
    設定値より大きい第2の設定値以上の時のみ出力を行
    い、上記入力が上記第1の設定値を越え上記第2の設定
    値未満の時は出力を行わない不感帯手段を備えたことを
    特徴とする電力変換装置。
  2. 【請求項2】 変圧器を介して交流線路に接続された電
    力変換装置であって、 上記変圧器の励磁状態量を検出する励磁状態量検出手
    段、この励磁状態量検出手段からの出力の直流成分を検
    出する直流成分検出手段、およびこの直流成分検出手段
    からの出力が所定の目標値となるよう電圧指令値に当該
    出力を加算した値に基づき上記電力変換装置の出力電圧
    を制御する制御手段を備えたものにおいて、 上記励磁状態量検出手段と上記直流成分検出手段との間
    または上記直流成分検出手段と上記制御手段との間に挿
    入され、入力が第1の設定値以下の時または上記第1の
    設定値より大きい第2の設定値以上の時、上記入力を制
    限した出力を行うリミッタ手段を備えたことを特徴とす
    る電力変換装置。
  3. 【請求項3】 励磁状態量検出手段は、変圧器の一次側
    電流を検出する第1の電流検出器、上記変圧器の二次側
    電流を検出する第2の電流検出器、および上記両電流検
    出器の出力差に基づき上記変圧器の励磁電流を算出する
    励磁電流算出手段を備え、上記励磁電流を上記変圧器の
    励磁状態量として出力することを特徴とする請求項1ま
    たは2記載の電力変換装置。
  4. 【請求項4】 励磁状態量検出手段は、変圧器の一次側
    電圧を検出する第1の電圧検出器、上記変圧器の二次側
    電圧を検出する第2の電圧検出器、および上記両電圧検
    出器の出力に基づき上記変圧器の磁束量を算出する磁束
    量算出手段を備え、上記磁束量を上記変圧器の励磁状態
    量として出力することを特徴とする請求項1または2記
    載の電力変換装置。
  5. 【請求項5】 励磁状態量検出手段は、変圧器の鉄心に
    流れる磁束量を検出する磁束量検出手段を備え、上記磁
    束量を上記変圧器の励磁状態量として出力することを特
    徴とする請求項1または2記載の電力変換装置。
  6. 【請求項6】 三相の変圧器を介して交流線路に接続さ
    れた電力変換装置であって、 上記変圧器の三相の励磁状態量を検出する励磁状態量検
    出手段、この励磁状態量検出手段からの三相出力の直流
    成分を検出する直流成分検出手段、およびこの直流成分
    検出手段からの三相出力が所定の目標値となるよう三相
    電圧指令値に当該出力を加算した値に基づき上記電力変
    換装置の出力電圧を制御する制御手段を備えた電力変換
    装置。
  7. 【請求項7】 直流成分検出手段と制御手段との間に挿
    入され、上記直流成分検出手段からの三相出力を三相相
    電圧出力に変換する相電圧算出手段を備え、制御手段
    は、上記相電圧算出手段からの出力が所定の目標値とな
    るよう三相電圧指令値に当該出力を加算した値に基づき
    電力変換装置の出力電圧を制御するようにしたことを特
    徴とする請求項6記載の電力変換装置。
  8. 【請求項8】 励磁状態量検出手段は、変圧器の一次側
    三相巻線電流を検出する第1の電流検出手段、上記変圧
    器の二次側三相巻線電流を検出する第2の電流検出手
    段、および上記両電流検出手段の出力差に基づき上記変
    圧器の三相励磁電流を算出する励磁電流算出手段を備
    え、上記三相励磁電流を上記変圧器の三相励磁状態量と
    して出力することを特徴とする請求項6または7記載の
    電力変換装置。
  9. 【請求項9】 励磁状態量検出手段は、変圧器の一次側
    三相電圧を検出する第1の電圧検出手段、上記変圧器の
    二次側三相電圧を検出する第2の電圧検出手段、および
    上記両電圧検出手段の出力に基づき上記変圧器の三相磁
    束量を算出する磁束量算出手段を備え、上記三相磁束量
    を上記変圧器の三相励磁状態量として出力することを特
    徴とする請求項6または7記載の電力変換装置。
  10. 【請求項10】 励磁状態量検出手段は、変圧器の鉄心
    に流れる三相磁束量を検出する磁束量検出手段を備え、
    上記三相磁束量を上記変圧器の三相励磁状態量として出
    力することを特徴とする請求項6または7記載の電力変
    換装置。
  11. 【請求項11】 変圧器の一次側または二次側の巻線が
    スター結線されその零相電流路が形成されている場合、
    励磁状態量検出手段は、三相の励磁状態量からその零相
    成分を検出し上記三相の励磁状態量から上記零相成分を
    減じたものを出力するようにしたことを特徴とする請求
    項6ないし10のいずれかに記載の電力変換装置。
  12. 【請求項12】 変圧器の一次側または二次側の巻線が
    デルタ結線されたものである場合、当該デルタ結線され
    た側の電流検出手段は、上記デルタ結線された側の相電
    流を検出する相電流検出器、およびこの相電流検出器の
    出力から上記デルタ結線された巻線の三相巻線電流を算
    出する巻線電流算出手段を備えたことを特徴とする請求
    項8記載の電力変換装置。
  13. 【請求項13】 変圧器の一次側または二次側の巻線が
    デルタ結線されたものである場合、当該デルタ結線され
    た側の電流検出手段は、上記デルタ結線された側の各巻
    線に挿入され上記三相巻線の巻線電流を検出する巻線電
    流検出器を備えたことを特徴とする請求項8記載の電力
    変換装置。
  14. 【請求項14】 変圧器の一次側または二次側の巻線が
    スター結線されその零相電流路が形成されている場合、
    当該スター結線された側の電流検出手段は、上記スター
    結線された側の巻線電流を検出する巻線電流検出器、こ
    の巻線電流検出器からの出力の零相成分を検出する零相
    成分検出器、および上記巻線電流検出器の出力から上記
    零相成分を減じて三相の巻線電流を出力する減算器を備
    えたことを特徴とする請求項8記載の電力変換装置。
  15. 【請求項15】 変圧器の一次側または二次側の巻線が
    デルタ結線されたものである場合、当該デルタ結線され
    た側の電圧検出手段は、上記デルタ結線された側の相電
    圧を検出する相電圧検出器、およびこの相電圧検出器の
    出力から上記デルタ結線された巻線の三相巻線電圧を算
    出する巻線電圧算出手段を備えたことを特徴とする請求
    項9記載の電力変換装置。
  16. 【請求項16】 変圧器の一次側または二次側の巻線が
    デルタ結線されたものである場合、当該デルタ結線され
    た側の電圧検出手段は、上記デルタ結線された側の各巻
    線の電圧を検出する巻線電圧検出器を備えたことを特徴
    とする請求項9記載の電力変換装置。
  17. 【請求項17】 変圧器の一次側または二次側の巻線が
    スター結線されたものである場合、当該スター結線され
    た側の電圧検出手段は、上記スター結線された側の線間
    電圧を検出する線間電圧検出器、およびこの線間電圧検
    出器の出力から上記スター結線された巻線の三相巻線電
    圧を算出する巻線電圧算出手段を備えたことを特徴とす
    る請求項9記載の電力変換装置。
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