JP2010114561A - 受信回路 - Google Patents
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Abstract
【課題】テレビジョンチューナの入力回路において、それぞれの受信帯域にとって適切なゲインリダクション量を実現できると共に、回路規模を小型化すること。
【解決手段】テレビジョンチューナの入力回路20において、VHF帯の信号を受信する第1の高周波回路13、41、51,52と、UHF帯の信号を受信する第2の高周波回路14、42、53,54と、第1の高周波回路に設けられ、第1のAGC電圧で利得が制御されるVHF側アンプ41と、第2の高周波回路に設けられ、第2のAGC電圧で利得が制御されるUHF側アンプ42と、第1の高周波回路の入力端子T1と第2の高周波回路の一端との間に設けられ、ゲート1電圧がベースに印加されるNPN型トランジスタ23とを具備する。
【選択図】図1
【解決手段】テレビジョンチューナの入力回路20において、VHF帯の信号を受信する第1の高周波回路13、41、51,52と、UHF帯の信号を受信する第2の高周波回路14、42、53,54と、第1の高周波回路に設けられ、第1のAGC電圧で利得が制御されるVHF側アンプ41と、第2の高周波回路に設けられ、第2のAGC電圧で利得が制御されるUHF側アンプ42と、第1の高周波回路の入力端子T1と第2の高周波回路の一端との間に設けられ、ゲート1電圧がベースに印加されるNPN型トランジスタ23とを具備する。
【選択図】図1
Description
本発明は、複数の放送帯域(バンド)を含んだ高周波受信信号をバンド別に受信する受信回路に関する。
従来、テレビジョン信号のVHF帯/UHF帯を別々の高周波回路に振り分けて受信するテレビジョンチューナの入力回路がある(例えば、特許文献1参照)。
図7はVHF帯とUHF帯とを別々の高周波回路に振り分けて受信するテレビジョンチューナの入力回路の構成図である。アンテナフィルタ10に接続された入力端に対して、LNA(ローノイズアンプ)11及び可変アッテネータ回路12を介して、VHF用アンテナ入力回路13とUHF用アンテナ入力回路14とが並列に接続されている。VHF用アンテナ入力回路13及びUHF用アンテナ入力回路14の出力段に、デュアルゲートFET(電界効果トランジスタ)で構成されたAGC回路15が接続されている。なお、VHF用アンテナ入力回路13側にはVHF RF複同調回路及び混合器が接続され、UHF用アンテナ入力回路14側にはUHF RF複同調回路及び混合器が接続される。
UHF用アンテナ入力回路14の入力段にはダイオードD1が接続されている。ダイオードD1のアノードには直流電圧(+5V)が印加されており、ダイオードD1のカソードに対して抵抗16を介して印加するバンド選択信号に応じて、ダイオードD1がON/OFF制御される。ダイオードD1がONした場合は、UHF用アンテナ入力回路14が選択され、ダイオードD1がOFFした場合はVHF用アンテナ入力回路13が選択される。
上記テレビジョンチューナの入力回路は、高周波信号の信号レベルが高い場合には、AGC回路15のゲート2に印加するAGC電圧を0V付近まで下げてマイナスゲインとし、AGC回路15を減衰器として作用させる。
AGC回路15をFETで構成することで減衰器としても作用させることが可能であるが、UHF帯受信時にはFET周囲からVHF用アンテナ入力回路13への帰還量(回り込み)が多くなるので、AGC回路15のFETだけでは十分なゲインリダクションを実現できない。そのため、AGC回路15だけでは不足するゲインリダクション量を補うために、PINダイオードを組み合わせて構成された可変アッテネータ回路12を、VHF用アンテナ入力回路13及びUHF用アンテナ入力回路14の入力段に設けていた。
特開2001−320647号公報
しかしながら、従来のテレビジョンチューナの入力回路は、可変アッテネータ回路12がVHF用アンテナ入力回路13よりも前段に設置されているので、可変アッテネータ回路12で周波数全帯域を減衰させるため、AGC回路15だけでゲインリダクションが十分な周波数帯(VHF帯)では、逆にゲインリダクション量が大きくなり過ぎる(約80dB)こととなり、AGC回路15のレンジを十分に活用できないといった問題があった。
また、可変アッテネータ回路12を備えることで回路規模が大きくなり、コストアップになるといった問題もあった。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、それぞれの受信帯域にとって適切なゲインリダクション量を実現できると共に、回路規模を小型化できる受信回路を提供することを目的とする。
本発明の受信回路は、入力端子に第1の帯域及び第2の帯域を含んだ高周波受信信号が印加され、この高周波受信信号から前記第1の帯域の信号を受信する第1の高周波回路と、一端が前記入力端子に接続され、前記高周波受信信号から前記第2の帯域の信号を受信する第2の高周波回路と、前記第1の高周波回路に設けられ、第1のAGC電圧で利得が制御される第1のAGC増幅回路と、前記第2の高周波回路に設けられ、第2のAGC電圧で利得が制御される第2のAGC増幅回路と、前記入力端子と前記第2の高周波回路の一端との間に設けられ、第3のAGC電圧で利得が制御されるNPN型トランジスタを有する第3のAGC増幅回路とを具備したことを特徴とする。
この構成によれば、第1の高周波回路で受信する第1の帯域の信号を減衰させることなく、第2のAGC増幅回路で不足するゲインリダクション量を第3のAGC増幅回路において補うことができる。また、第3のAGC電圧で利得が制御されるNPN型トランジスタを有する第3のAGC増幅回路でゲインリダクションするので、PINダイオードを組み合わせて構成された可変アッテネータ回路に比べて回路規模を小さくすることができる。
また、本発明は、上記受信回路において、前記第3のAGC増幅回路は、前記NPN型トランジスタのコレクタが前記第2の高周波回路の一端に接続され、前記NPN型トランジスタのベースが前記入力端子に接続され、前記第3のAGC電圧が前記ベースに印加されるように構成され、前記第1の高周波回路で前記第1の帯域の信号を受信する場合、前記第3のAGC電圧によって前記NPN型トランジスタがオフするように構成することができる。
この構成により、第1の帯域受信時には、第3のAGC増幅回路のNPN型トランジスタがオフしてベース−コレクタ間が開放状態となるので、第2の高周波回路の一端を第1の高周波回路の入力端子から切り離すことができ、ダイオード等のスイッチング素子を別途設ける必要がなく、部品点数の削減を図ることができる。
本発明は、上記受信回路において、前記第2のAGC増幅回路は、前記第2のAGC電圧に基づいて当該第2のAGC電圧とは逆方向に変化する第3のAGC電圧を生成することを特徴とする。
この構成により、第2のAGC電圧に基づいて当該第2のAGC電圧とは逆方向に変化する第3のAGC電圧を生成して第3のAGC増幅回路のNPN型トランジスタのベースに印加されるので、入力信号が大きい場合には第2及び第3のAGC増幅回路のゲインを共に小さくでき、入力信号が小さい場合には第2及び第3のAGC増幅回路のゲインを共に高くすることができる。
上記受信回路において、前記第2のAGC回路が、前記第2のAGC電圧が低下することによって利得が下がるリバースAGC回路で構成され、前記第3のAGC回路が、前記第3のAGC電圧が低下することによって利得が上がるフォワードAGC回路で構成されるようにしても良い。
上記受信回路において、前記第1の高周波回路は、VHF帯を第1の帯域として受信するVHF帯受信用回路で構成され、前記第2の高周波回路は、UHF帯を第2の帯域として受信するUHF帯受信用回路で構成されるようにしても良い。
本発明によれば、それぞれの受信帯域にとって適切なゲインリダクション量を実現できると共に、回路規模を小型化できる受信回路を提供することができる。
以下、本発明の実施の形態について添付図面を参照して詳細に説明する。
本発明の一実施の形態は、テレビジョン信号のVHF帯/UHF帯を別々の高周波回路に振り分けて受信する受信回路である。
図1は本発明の一実施の形態に係る受信回路におけるテレビジョンチューナの入力回路の構成図である。このテレビジョンチューナの入力回路20は、不図示のアンテナ素子で受信しアンテナフィルタ10を通過した信号がLNA11で増幅されてから取り込まれる。LNA11の出力端子に対してVHF用アンテナ入力回路13とUHF用アンテナ入力回路14とが並列に接続されている。VHF用アンテナ入力回路13及びUHF用アンテナ入力回路14の出力信号はAGC回路15で入力信号レベルに応じて出力が一定となるようにゲインコントロールされて後段回路ヘと出力される。AGC回路15は、後述するデュアルゲートFETで構成されている。ゲート1に印加されるゲインコントロール信号(AGC電圧)によってゲート2の電圧を制御する。
本発明の一実施の形態は、テレビジョン信号のVHF帯/UHF帯を別々の高周波回路に振り分けて受信する受信回路である。
図1は本発明の一実施の形態に係る受信回路におけるテレビジョンチューナの入力回路の構成図である。このテレビジョンチューナの入力回路20は、不図示のアンテナ素子で受信しアンテナフィルタ10を通過した信号がLNA11で増幅されてから取り込まれる。LNA11の出力端子に対してVHF用アンテナ入力回路13とUHF用アンテナ入力回路14とが並列に接続されている。VHF用アンテナ入力回路13及びUHF用アンテナ入力回路14の出力信号はAGC回路15で入力信号レベルに応じて出力が一定となるようにゲインコントロールされて後段回路ヘと出力される。AGC回路15は、後述するデュアルゲートFETで構成されている。ゲート1に印加されるゲインコントロール信号(AGC電圧)によってゲート2の電圧を制御する。
UHF用アンテナ入力回路14の入力段に、第3のAGC回路となるAGC回路21が接続されている。AGC回路21は、NPN型トランジスタで構成され、ベース−エミッタ間の電位差により利得が変化するトランジスタ23を有する。トランジスタ23は、コレクタがUHF用アンテナ入力回路14の入力端に接続されると共に、インダクタ24を介して電圧(5V)が印加される。また、トランジスタ23は、ベースがコンデンサ22の一方の端子に接続されると共に、AGC回路15を構成するFETのゲート1が抵抗27、28を直列に介して直流的に接続されている。第3のAGC電圧となるゲート1電圧が、抵抗27及び28と抵抗29とで分圧され、トランジスタ23のベースに印加される。トランジスタ23のエミッタは、抵抗31を介して直流的に接地されると共に、コンデンサ32を介して高周波的に接地されている。なお、トランジスタ23のコレクタは抵抗33及びコンデンサ34を介して抵抗27,28の接続点に接続されている。AGC回路21は、入力端子がコンデンサ22を介してLNA11の出力端子に接続されている。
図2は、デュアルゲートFETで構成されたAGC回路15及びAGC回路15の前段に接続されるVHF用アンテナ入力回路13及びUHF用アンテナ入力回路14、AGC回路15の後段に接続される後段回路の構成を示している。
AGC回路15は、VHF用アンテナ入力回路13の出力端子に接続された第1のAGC回路となるVHF側AGCアンプ41と、UHF用アンテナ入力回路14の出力端子に接続された第2のAGC回路となるUHF側AGCアンプ42と、AGCアンプ41とAGCアンプ42とを切り替えるトランジスタTrs1とを備えている。AGCアンプ41、42はデュアルゲートFETで構成されており、それぞれのゲート2に印加される電圧が第1及び第2のAGC電圧となる。AGCアンプ42はゲート2電圧が低下することによって利得が下がるリバースAGC回路で構成される。
トランジスタTrs1のON/OFFは切替スイッチ44で行っている。トランジスタTrs1のベースは、UHF側AGCアンプ42の入力端子(ゲート1)に接続されると共に、抵抗R4,R3を直列に介して切替スイッチ44の出力端子に接続される。切替スイッチ44において、VHF側の端子44aを選択すると、トランジスタTrs1のベースが接地されてトランジスタTrs1がOFFすると共に、UHF側AGCアンプ42の入力端子が接地される。その結果、VHF側AGCアンプ41の出力電圧が抵抗45及び抵抗R0を直列に介して入力端子に印加されて増幅作用する。また、切替スイッチ44において、UHF側の端子44bを選択すると、トランジスタTrs1のベースに電圧が印加されてトランジスタTrs1がONするので、VHF側のAGCアンプ41の入力端子はトランジスタTrs1のコレクタ−エミッタ間を介して接地されてゼロバイアスになるので信号増幅の機能を果たさなくなる。
VHF側AGCアンプ41の出力端には、VHF RF複同調回路51及び混合器52が接続され、UHF側AGCアンプ42の出力端には、UHF RF複同調回路53及び混合器54が接続されている。
VHF用アンテナ入力回路13は、第1の帯域となるVHF帯を受信するアンテナ同調回路61と、VHFハイバンド/VHFローバンドを切り替える切替スイッチ62とを有する。アンテナ同調回路61は、入力端子T1に対してインダクタ63が並列に接続されており、当該インダクタ63はダイオード64を順方向に介してコンデンサ65で高周波的に接地されている。ダイオード64に対してコンデンサ66が並列接続されていて、当該コンデンサ66とダイオード64のカソードとの接続点が抵抗67を介して切替スイッチ62の出力端子に接続されている。また、入力端子T1に対して、インダクタ68及び69からなる直列回路が並列に接続されている。インダクタ69の接地側端部がコンデンサ71にて高周波的に接地されると共に抵抗72を介して接地されている。インダクタ68は、インダクタ73、ダイオードD2及びコンデンサ74と共に閉回路を形成可能に構成されている。ダイオードD2のカソードは、抵抗75を介して切替スイッチ62の出力端子に接続され、ダイオードD2のアノードには、抵抗76、インダクタ69、68、73を経由してDC電圧(+B)が印加される。
ダイオードD2のアノードとインダクタ73の一端との接続点は直流カット用のコンデンサ77を介してインダクタ78の一端に接続される。インダクタ78の他端にはバラクタダイオード79,81のカソードが接続されている。一方のバラクタダイオード79のカソードは接地されており、他方のバラクタダイオード81のアノードは抵抗82を介して接地されると共に直流カット用のコンデンサ83を介してVHF側のAGCアンプ41の入力端子(ゲート1)に接続されている。バラクタダイオード79,81のカソードにはチューニング電圧Tuを印加可能に構成されている。また、入力端子T1とVHF側のAGCアンプ41の入力端子との間にはコンデンサ84が並列に接続されている。
切替スイッチ62において、VHFハイバンド側の端子62aが選択された場合、ダイオードD2及び64がONしてカソードが接地され、VHFローバンド側の端子62bが選択された場合、ダイオードD2及び64がOFF状態となる。このように、ダイオードD2及び64のON/OFFを切り替えることで、グラウンドとの間に投入されるインダクタ63、68、69を切り替えることができ、VHFハイバンド/VHFローバンドを切り替えている。また、バラクタダイオード79,81に印加するチューニング電圧Tuを制御することで、VHFハイバンドまたはVHFローバンドにおける同調周波数を可変させることができる。
UHF用アンテナ入力回路14は、UHF帯に同調するアンテナ同調回路91を備える。アンテナ同調回路91は、直流カット用のコンデンサ22を介して入力端子T1に接続されている。コンデンサ22の一端に対してインダクタ93の一端が接続され、インダクタ93の他端とグラウンドとの間にインダクタ94が接続されている。また、インダクタ93の他端に対してバラクタダイオード95のアノードが接続され、バラクタダイオード95のカソードにバラクタダイオード96のカソードが接続されている。バラクタダイオード96のアノードはコンデンサ97で高周波的に接地されると共に抵抗98で直流的に接地されている。バラクタダイオード95、96のカソードには抵抗99を介してチューニング電圧Tuが印加されるように構成されている。アンテナ同調回路91の出力端は直流カット用のコンデンサ101を介してUHF側のAGCアンプ42の入力端子(ゲート1)に接続されている。UHF用アンテナ入力回路14の入出力端間にはコンデンサ102が並列に接続されている。
UHF帯とVHF帯とを切り替える切替スイッチ44の出力端子は、バイアス用の抵抗R3、抵抗R4を経由してUHF側のAGCアンプ42の入力端子(ゲート1)に接続されている。
以上のように、VHF用アンテナ入力回路13、VHF側AGCアンプ41、VHF RF複同調回路51及び混合器52等から第1の帯域となるVHF帯を受信する第1の高周波回路を構成し、UHF用アンテナ入力回路14、UHF側AGCアンプ42、UHF RF複同調回路53及び混合器54等から第2の帯域となるUHF帯を受信する第2の高周波回路を構成する。
次に、以上のように構成された本実施の形態の動作について説明する。
VHF帯受信時は、切替スイッチ44においてVHF側の端子44aが選択される。これにより、UHF側AGCアンプ42の入力端子がVHF側の端子44bを介して接地されるので、UHF側AGCアンプ42がDCバイアス的にはゼロバイアスとなり、信号増幅機能を果たさなくなる。また、トランジスタTrs1のベースが、抵抗R5、R4、R3及び接点44aを経由して接地されるので、トランジスタTrs1のコレクタ−エミッタ間は非導通となる。これにより、VHF側AGCアンプ41の入力端子が接地されなくなるので、信号増幅機能を果たすようになる。
VHF帯受信時は、切替スイッチ44においてVHF側の端子44aが選択される。これにより、UHF側AGCアンプ42の入力端子がVHF側の端子44bを介して接地されるので、UHF側AGCアンプ42がDCバイアス的にはゼロバイアスとなり、信号増幅機能を果たさなくなる。また、トランジスタTrs1のベースが、抵抗R5、R4、R3及び接点44aを経由して接地されるので、トランジスタTrs1のコレクタ−エミッタ間は非導通となる。これにより、VHF側AGCアンプ41の入力端子が接地されなくなるので、信号増幅機能を果たすようになる。
このとき、UHF側AGCアンプ42のゲート1は、抵抗R4、R3及び接点44aを経由して接地されるので、ゲート1電圧が0Vとなる。これにより、トランジスタ23のベース−コレクタ間が開放状態となるので、UHF用アンテナ入力回路14が開放状態となり入力端子T1から電気的に切り離される。
このように、AGC回路の増幅素子であるトランジスタ23のON/OFFでUHF用アンテナ入力回路14を接離できるので、別途にスイッチングダイオードを設ける必要がなくなる。
UHF帯受信時は、切替スイッチ44においてUHF側の端子44bが選択される。UHF帯受信時は、UHF側の端子44bに印加されているDC電圧(正側)が、抵抗R3,R4を経由してトランジスタTrs1のベースに印加される。これにより、トランジスタTrs1のコレクタ−エミッタ間が導通するので、VHF側AGCアンプ41の入力端子(ゲート1)が抵抗R0を介して接地される。AGCアンプ41はDCバイアス的にはゼロバイアスになるので信号増幅機能は果たさなくなる。
ところで、AGC回路15のゲート2に印加されるAGC電圧は、入力信号レベルが大きくなるのに応じて漸次小さくなり、逆に入力信号レベルが小さくなるのに応じて漸次大きくなるように制御される。
本実施の形態では、UHF側AGCアンプ42は、ゲート2に印加されるAGC電圧によってゲート1の電圧が制御され、ゲート2電圧(AGC電圧)が低下することによって利得が下がるリバースAGC回路として動作する。
図3にAGCアンプ42におけるゲート2電圧(AGC電圧)とゲート1電圧との関係を示す。ゲート2電圧(AGC電圧)が減少するのに応じて(FETのゲイン減少)、ゲート1電圧が大きくなる。このように変化するゲート1電圧を、フォワードAGCとしてトランジスタ23のベースに印加している。
図4はトランジスタ23のゲイン特性とコレクタ電流Icとの関係を示す特性図である。同図に示すように、ベース電圧(VB)が高くなるのに応じてコレクタ電流Icが増大し、コレクタ電流Icの増大に応じて利得が低下する(ゲインリダクション(G.R)が増大)特性を有している。
したがって、UHF側AGCアンプ42のゲート1電圧を第3のAGC電圧としてトランジスタ23のベースに印加することで、UHF側AGCアンプ42のゲート2電圧(AGC電圧)が小さくなると、トランジスタ23のコレクタ電流Icを多く流してゲインリダクション量が大きくなり、AGCアンプ42だけでは不足するゲインリダクション量をトランジスタ23で確保できる。また、UHF側AGCアンプ42のゲート2電圧(AGC電圧)が大きくなると、トランジスタ23のコレクタ電流Icを減少させてゲインリダクション量が小さくなり、ゲインリダクション量が過大とならないように調整される。
図6は、上記したUHF受信時、VHF受信時におけるUHF側AGCアンプ42のゲート1電圧、ゲート2電圧、トランジスタ23のゲイン、UHF側AGCアンプ42のゲインの関係を表した図である。なお、VHF帯受信時は、上記した通りトランジスタ23はOFF状態となる。
図5はFETからなるAGCアンプ42とトランジスタ23を組み合わせた場合のゲインリダクション特性を示す図である。同図に示すように、FET単体では約50dB程度であったリダクション量に対して、トランジスタ23を組み合わせることで約65dBまでリダクション量を確保できている。
このように本実施の形態によれば、UHF用アンテナ入力回路14の入力段に、NPN型のトランジスタ23で構成されるAGC回路21を設け、UHF側AGCアンプ42のゲート1電圧をトランジスタ23のベースに印加してフォワードAGCをかけるようにしたので、UHF受信時の入力信号が大きい場合には、AGC回路21及びUHF側AGCアンプ42の双方で十分なゲインリダクション量を確保でき、入力信号が小さい場合には、AGC回路21でのゲインリダクション量を小さくして、UHF側AGCアンプ42と共に適正なゲインを実現できる。
また、VHF用アンテナ入力回路13の入力端子T1とUHF用アンテナ入力回路14の入力端子との間を、VHF受信時に開放状態となるトランジスタ23のベース−コレクタ間を介して接続したので、VHF/UHF帯受信で切り替えるスイッチング素子を別途設ける必要がなくなり、部品点数の削減を図ることができる。
なお、以上の説明では、VHF用アンテナ入力回路13及びUHF用アンテナ入力回路14の前段にLNA11を設置しているが、本発明では必ずしもLNA11は必要ではない。
また、以上の説明では、テレビジョンチューナの入力回路を例に説明したが、ラジオ放送信号等のその他の無線放送信号の受信回路にも同様に適用可能である。
本発明は、テレビジョンチューナの入力回路に適用可能である。
10…アンテナフィルタ
11…LNA(ローノイズアンプ)
12…可変アッテネータ回路
13…VHF用アンテナ入力回路
14…UHF用アンテナ入力回路
15…AGC回路(第1及び第2のAGC回路)
20…テレビジョンチューナの入力回路
21…AGC回路(第3のAGC回路)
22…コンデンサ
23…トランジスタ
41…VHF側AGCアンプ
42…UHF側AGCアンプ
11…LNA(ローノイズアンプ)
12…可変アッテネータ回路
13…VHF用アンテナ入力回路
14…UHF用アンテナ入力回路
15…AGC回路(第1及び第2のAGC回路)
20…テレビジョンチューナの入力回路
21…AGC回路(第3のAGC回路)
22…コンデンサ
23…トランジスタ
41…VHF側AGCアンプ
42…UHF側AGCアンプ
Claims (5)
- 入力端子に第1の帯域及び第2の帯域を含んだ高周波受信信号が印加され、この高周波受信信号から前記第1の帯域の信号を受信する第1の高周波回路と、
一端が前記入力端子に接続され、前記高周波受信信号から前記第2の帯域の信号を受信する第2の高周波回路と、
前記第1の高周波回路に設けられ、第1のAGC電圧で利得が制御される第1のAGC増幅回路と、
前記第2の高周波回路に設けられ、第2のAGC電圧で利得が制御される第2のAGC増幅回路と、
前記入力端子と前記第2の高周波回路の一端との間に設けられ、第3のAGC電圧で利得が制御されるNPN型トランジスタを有する第3のAGC増幅回路と、
を具備したことを特徴とする受信回路。 - 前記第3のAGC増幅回路は、前記NPN型トランジスタのコレクタが前記第2の高周波回路の一端に接続され、前記NPN型トランジスタのベースが前記入力端子に接続され、前記第3のAGC電圧が前記ベースに印加されるように構成され、
前記第1の高周波回路で前記第1の帯域の信号を受信する場合、前記第3のAGC電圧によって前記NPN型トランジスタがオフすることを特徴とする請求項1記載の受信回路。 - 前記第2のAGC増幅回路は、前記第2のAGC電圧に基づいて当該第2のAGC電圧とは逆方向に変化する第3のAGC電圧を生成することを特徴とする請求項1又は請求項2記載の受信回路。
- 前記第2のAGC回路が、前記第2のAGC電圧が低下することによって利得が下がるリバースAGC回路で構成され、
前記第3のAGC回路が、前記第3のAGC電圧が低下することによって利得が上がるフォワードAGC回路で構成されていることを特徴とする請求項3記載の受信回路。 - 前記第1の高周波回路は、VHF帯を第1の帯域として受信するVHF帯受信用回路で構成され、
前記第2の高周波回路は、UHF帯を第2の帯域として受信するUHF帯受信用回路で構成されていることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれかに記載の受信回路。
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CN105450954A (zh) * | 2014-08-29 | 2016-03-30 | Tcl海外电子(惠州)有限公司 | 高频调谐器自动增益控制电路及方法 |
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