JP2010114011A - 電池用電極板のバリの検出装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】電極板を搬送手段で搬送しつつ、正極と負極との短絡発生の原因となる電極板のバリを簡単に検出する。
【解決手段】電極板11を搬送する搬送ローラコンベヤ2の途中に、電極板11よりも幅広の不織布カーテン3を保持する保持手段4を設ける。この不織布カーテン3を、電極板11の上面11aに触れるように吊り下げる。電極板11の上面11aより突出するバリSがある場合には、バリSが不織布カーテン3に引っ掛かり、引っ張られるので、保持手段4による保持が解除される。そして、電極板11にバリSがある場合には、不織布カーテン3が引っ掛かった状態で搬送されるので、その不織布カーテン3が検知センサ5より検知され、バリのある電極板であると検出される。
【選択図】 図4
【解決手段】電極板11を搬送する搬送ローラコンベヤ2の途中に、電極板11よりも幅広の不織布カーテン3を保持する保持手段4を設ける。この不織布カーテン3を、電極板11の上面11aに触れるように吊り下げる。電極板11の上面11aより突出するバリSがある場合には、バリSが不織布カーテン3に引っ掛かり、引っ張られるので、保持手段4による保持が解除される。そして、電極板11にバリSがある場合には、不織布カーテン3が引っ掛かった状態で搬送されるので、その不織布カーテン3が検知センサ5より検知され、バリのある電極板であると検出される。
【選択図】 図4
Description
本発明は、電池(例えば、アルカリ二次電池)に用いる電極板のバリ(尖状突起物)の検出装置に関するものである。
近年、例えば家電部品やコンピュータの分野は、全体に低価格化の傾向にあるため、これに対応して生産設備の低価格化、リードタイムの短縮化などが積極的に進められている。その一方で、部品及び製品の高機能化も進められているため、それらの商品には、高機能化と低コスト化といった厳しい状況のなかで今まで以上に品質の維持・向上が求められている。こうした状況から、特に商品の機能・構造上、使用中の安全性が高い商品が求められている。
このような背景から、例えば、近年普及しつつある水系電解液二次電池においても、電池内部で正の電極板と負の電極板とをショート(短絡)させないための技術を確立することが重要な課題となっている。ここで、水系電解液二次電池の代表的なものとしてニッケル水素二次電池が知られている。
このニッケル水素二次電池は、導電性基材に活物質を担持してなる正負各々の電極板を、多孔質シートからなるセパレータを介して積層あるいは巻回することにより、1つの電池素子(セル)を構成している。
ところで、自動車や電車などの車両用の電池として使用する大型電池の場合には、電池の性能や生産性の点から、円筒形の電池に用いられる巻き取り式の構造よりも、正の電極板と負の電極板とを交互に積層する構造の方が適していること、及び、電池が設置されるスペースを効率よく利用する必要性が大きいことから、円筒形よりも角形の電池を用いることが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
そのような角形の電池の場合には、前記各電極板は、シート状材料を、カッター等により所定形状の大きさに切断することにより製造されるので、電極板の切断端面に、高さが高く強度が強いバリが形成される場合があり、そのようなバリは概ね微小であるが、そのようなバリが積層方向において突出するように形成されると、隣のセパレータを貫通し正の電極板と対向する負の電極板とを電気的に接続して、電池の短絡不良を惹起することになる。
特に、前記電極板の、活物質を担持する基材が、フォームあるいはパンチングメタルで構成される場合には、前記切断により、切断端面が凹凸面となるため、バリが形成されやすい。また、車両用の電池とするために、高容量化を目的として積層する電極板の数を増やす場合には、前述したようなバリによる短絡が発生しやすくなる。
ここで、バリの大きさは、電極板の寸法や切断寸法により種々の寸法が考えられるが、多くは0.1〜0.5mmの範囲であって、ときには0.1mm以下の範囲となることもある。
このような短絡の問題を回避するために、セパレータの厚みを厚くし、正の電極板と負の電極板との距離を大きくすることによって、電極板のバリによる短絡を防止することも考えられるが、このようにすると、電池自体の大きさが大きくなる原因となり、積層する電極板の数を増やして高容量化を図る場合に不利となる。また、セパレータの厚みを厚くすることは、多孔度の低下によりイオン透過に対する抵抗が増加し,高出力化を図る上でも不利である。
ところで、アルカリ二次電池の短絡検査方法として、正極と負極との間に電気絶縁性のセパレータを介在させて形成した極板群を、負極端子を兼ねる有底の外装缶に収容して電池前駆体形成したのち、電池前駆体の正極および負極へ外部電源を接続して回路を構成し、外部電源により電池前駆体の正極と負極との間に100〜500Vの電圧を印加し、そのときの外部電源の電圧値を電圧監視装置により監視し外部電源の電圧降下を検出することが提案されている(例えば特許文献2参照)。
また、長尺材の表面突起欠陥検出装置において、長尺材である被検査物の表面に沿う先端形状を持つ薄板に金属抵抗素子内蔵のひずみゲージを貼り付けてなるセンサと、このセンサの先端が被検査物の表面に軽く突き当たるように保持するセンサ保持手段と、前記ひずみゲージの抵抗値の変化を検出するひずみ測定器とを備え、連続的に送られてくる被検査物の表面突起欠陥に前記センサの先端が当たると、当該センサが曲がり前記ひずみゲージの抵抗値が変化し、これをひずみ測定器が検出して、表面突起欠陥を検出するものも提案されている(例えば、特許文献3参照)。
特開2003−272593号公報(段落0009,0026,0027及び図2)
特開平11−40210号公報(段落0024〜0026及び図1)
特開2001−33380号公報(段落0013〜0017、及び図1、図2)
前記特許文献2に記載のものでは、正極と負極との間に電気絶縁性のセパレータを介在させて、極板群を形成し、その後、短絡を検出して不良品であると判定するので、再利用が困難である。つまり、極板群を形成して、ある程度電池として組立加工が進んでから検査測定するので、短絡の原因となるバリを有する電極板を、組み立て前に取り除くことができない。正極と負極との間に電気絶縁性のセパレータを介在させて、極板群を形成するまえに、短絡の原因となるバリを有する電極板を検出したいという要求がある。
前記特許文献3に記載のものでは、被検査材が長尺材であるので、短尺材である電極板のバリ(表面突起欠陥)の検出にそのまま適用することができない。つまり、電極板は短尺材であるので、ひずみ測定器を通過させるのに、電極板を支持しつつ移動させる搬送手段が必要となる。また、検出する表面突起欠陥は、0.4〜1.0mmと比較的大きく、微小突起の検出には不向きである。
また、多数の電極板を搬送手段にて搬送しつつ、連続的に検査をしたいという要求もある。
本発明は、電極板を搬送手段で搬送しつつ、短絡発生の原因となる電極板のバリを、電池の組立て前の部品レベルにおいて、簡単に検出することができる電極板のバリの検出装置を提供することを目的とする。
請求項1の発明は、所定形状の大きさに切断することで正負の電極板が形成され、前記正負の電極板が、セパレータを介して所定の方向に交互に積層されて製造される電池の前記製造に先立って、前記電極板に、前記セパレータを貫通して短絡の原因となるバリが存在するかどうかを検出する電極板のバリの検出装置であって、前記電極板を下側から支持しつつ搬送する搬送手段と、前記搬送手段の途中に設けられ、前記電極板の上面に触れるように吊り下げられ前記電極板よりも幅広の布状部材を保持する保持手段とを備えることを特徴とする。ここで、「布状部材」とは、織布、不織布、編物(メリヤス生地)、レース、フェルトなどを含み、電極板の上面より上方に突出するバリが引っ掛かるものを意味する。また、搬送手段による搬送は、電極板1枚ずつの搬送であってもよいし、複数の電極板が所定の間隔でもって間欠的に搬送される場合でもよい。また、搬送手段は、ローラコンベヤ、ベルトコンベヤなど、搬送している状態で電極板の上面より上方に突出するバリが布状部材に引っ掛かるのを妨げない態様で搬送するものであれば、すべて含む。ここにいうバリ(尖状突起物)は前述した寸法を想定しており、いわゆる微少バリに属するが、バリの寸法は必ずしも微小なものでなくてもよい。
このようにすれば、電極板を下側から支持しつつ搬送する搬送手段の途中に、前記電極板よりも幅広の布状部材を取り外し可能に保持する保持手段が設けられ、前記布状部材は前記電極板の上面に触れるように吊り下げられているので、電極板の上面より上方に突出するバリがある場合には、そのバリが前記布状部材に引っ掛かり、その布状部材が引っ張られる。これを作業者が視認するか、自動的に判別することで、電極板の上面より上方に突出するバリが存在する電極板を検出することができる。また、反転して反対側の面を上面として、前記搬送手段にて搬送するようにすれば、同様にして、反対側の面についてもバリの存在を検出することができる。
また、請求項2に記載のように、前記保持手段は、前記布状部材を取り外し自在に保持する構成とすることもできる。
このようにすれば、バリがある電極板の場合には、布状部材にバリが引っ掛かった状態で搬送されるので、布状部材は引っ張られて保持手段から取り外される。そして、布状部材が引っ掛かった状態で布状部材が電極板と一緒に搬送されてくるので、その保持手段の下流側の位置で、それを作業者が視認するか、自動的に判別することで、バリが存在する電極板を検出することができる。
この場合、請求項3に記載のように、前記保持手段は、複数の布状部材を、1枚ずつ取り外し可能に保持する構成とすることが望ましい。
このようにすれば、保持手段は、複数の布状部材を1枚ずつ取り外し自在に保持しているので、バリがある電極板が通過すると、バリが布状部材に引っ掛かり、引っ張られるので、保持手段による保持が1枚ずつ解除される。保持手段が保持する布状部材がなくなるまで、検出動作を繰り返すことができるので、複数の電極板についてバリがあるかどうかを連続して検出することができる。
請求項4に記載のように、前記保持手段の下流側において前記搬送手段に対して設けられ前記電極板と一緒に布状部材が搬送されていることを検出する検出手段を備える構成とすることができる。
このようにすれば、前記保持手段の下流側において検出手段を設けることで、自動的にバリがある電極板を検出することができる。
請求項5に記載のように、さらに、前記布状部材に接続され前記布状部材に対して前記布状部材を引き抜こうとする荷重が作用したことを検出する検出手段とを備えることが望ましい。
このようにすれば、バリがある電極板の場合には、バリが布状部材に引っ掛かり、布状部材を引き抜こうとする荷重が前記布状部材に作用するので、それが検出手段によって検出され、バリのある電極板であることが検出される。
本発明によるバリ検出は特にバリ寸法を限定するものではないが、バリが微小であれば、一般に検出が困難となる傾向があるが、本発明によれば、バリは微小であってもよい。
本発明は、上記のように、電極板を搬送する搬送手段の途中に、前記電極板よりも幅広の布状部材を保持する保持手段が設けられ、前記布状部材は前記電極板の上面に触れるように吊り下げられ、前記布状部材の状態が、バリがない電極板の場合と、バリがある電極板の場合とで異なるようにしているので、それを作業者が視認するか、自動的に判別することで、バリが存在する電極板を検出することができる。
以下、本発明の実施の形態を図面に沿って説明するが、それに先だって、まず、本発明の前提となる単位電池、それを用いる電池モジュールの一例について説明する。
図1は本発明の前提となる単位電池を用いる電池モジュールの一例の構造を、一部を切除して示す側面図である。
この電池モジュール51は、例えば電車に搭載されるものであって、密閉式の角形電池である単位電池52を、単位電池52の厚み方向に複数個(例えば、30個)積層した電池積層体53を備える。電池積層体53は、絶縁素材からなるケーシング54によって覆われ、このケーシング54は、左右の側面板、上下面板、及び前後の圧縮板がボルトなどにて結合されてなる(一方の側面板55,上面板56及び一方の圧縮板57のみ図示)。
単位電池52は、図2に示すように、アルカリ系電解液中で腐食など変質せず、電気的絶縁が可能で、イオンが通過するものからなるセパレータ61(例えばポリプロピレンからなる不織布)、正極活物質(例えば水酸化ニッケル)を担持する基材(例えばニッケルフォーム)からなる正の電極板62(正極)、および、負極活物質(例えば、水素吸蔵合金)を担持する基材(例えばニッケルフォーム)からなる負の電極板63(負極)を含む電極体64と、電極体64を電解液とともに収容する空間を形成する矩形の枠形部材65、第1蓋部材66、および第2蓋部材67を備え、繰り返し充放電が可能なニッケル水素二次電池として構成されている。ここで、セパレータ61としては、厚さ0.1mm〜0.5mm、目付量8g/m2〜40g/m2の不織布が用いられている。なお、実際に微小バリが出る電極板の切り落とし部(セパレータのコーナ部)では、引張られるためその半分くらいの厚さまで薄くなる可能性があり、また微小バリによる短絡は、微小バリが隣の電極板に直接触れないと発生しないので、検出する必要がある微小バリの長さは0.1mm以上であると考えられる。
第1蓋部材66は、図3に示すように、枠形部材65の一方の開口65aを覆う平板状の本体部66aを有しており、本体部66aの4つの各辺において一体に形成された縁部が、枠形部材65の4つの各辺65bにほぼ沿うように折り曲げられて、枠形部材65の外周面の一部を覆う側部66bを形成している。第2蓋部材67も、第1蓋部材66と同様に、本体部67aおよび側部67bを有しており、枠形部材65の他方の開口65cを覆っている。なお、第1および第2蓋部材66,67において、各側部66b同士、および67b同士は互いに接合していないが、溶接等により接合することもできる。
電極体64は、図2に示すように、正の電極板62と負の電極板63とが、セパレータ61を介して所定の方向に交互に積層されて対向する積層構造を有する。また、電極体64は、枠形部材65の、図3の左右方向に向い合う一組の辺65b,65bの一方から他方に向かう方向Yに積層されている。枠形部材65の上側の1辺65bに、単位電池52の内部ガスを排出するガス排出口68が設けられている。ガス排出口68は、ガス排出口68が設けられている辺65bにほぼ平行に、枠形部材65の中央に向かって突出する二又の排出部68aを有し、電池積層体53の内圧(単位電池52の内圧の総和)が所定の値を超えると、電池内のガスを外部に排出する電池モジュール51の圧力調整機構の一部を構成するようになっている。
第1蓋部材66および第2蓋部材67は、ニッケルめっきを施した鋼板で形成されており、第1および第2の蓋部材66,67がそれぞれ正の電極板62および負の電極板63に接続されている。つまり、第1および第2の蓋部材66,67は、それぞれ、単位電池52の正極側端子および負極側端子を兼ねている。枠形部材65は、第1蓋部材66と第2蓋部材67との絶縁を図るために、絶縁素材(例えば、変性ポリフェニレンエーテル(PPE樹脂))で形成されている。
このような単位電池52と、放熱板58とを積層して、電池モジュール51の電池積層体53が形成される(図1参照)。単位電池52は、隣接する単位電池52の一方の第1蓋部材66と、他方の第2蓋部材67とが互いに対向する方向に積層されており、さらに、2つの単位電池52に1つの割合で、放熱板58が介在している。
続いて、単位電池52に用いられる電極板62,63は、電極用板材を、所定形状の大きさに切断して製造されるので、その切断の際に電極板62,63の切断端面に微小バリSが発生する場合がある。この微小バリSは、前述したようにセパレータ61を貫通して、正負の電極板62,63を電気的に接続して、短絡不良を発生する。この短絡不良が発生するおそれがある電極板を予め取り除くために、単位電池の組み立てに先立って、電極板の微小バリを検出する装置が、本発明である。
具体的には、図4に示すように、検出装置1は、電極板11が下側から支持されつつ搬送される搬送手段としての搬送ローラコンベヤ2(搬送ローラ2a)と、この搬送ローラコンベヤ2の途中に設けられ電極板11の上面に触れるように吊り下げられ、電極板11よりも幅広の布状部材である不織布カーテン3(カーテン状の不織布)を保持する保持手段4とを備える。この保持手段4は、不織布カーテン3を取り外し自在に保持する保持枠4aを有する。ここで、不織布カーテン3は、厚さ0.5〜0.05mm(好ましくは0.1mm)、目付量10〜40g/m2(好ましくは20g/m2)の範囲のものを用いることができる。なお、保持枠4aは、複数の不織布カーテン3を、1枚ずつ取り外し可能に保持する構成とすることも可能である。
ところで、布状部材のうち不織布は、製法や素材によって,空隙率の調整が簡単であるため、摩擦力の調整範囲が広くなる。つまり、一般的に、空隙率が高ければ摩擦係数が高くなり、逆に空隙率が低ければ摩擦係数が低くなる。よって、微小バリの検出には、前記目付量に加えて、空隙率が重要となり、空隙率が高くなるほど摩擦係数が高くなり、飛び出した微小バリが引っ掛かる可能性が高くなる。
保持手段4の下流側であって搬送ローラコンベヤ2の上方には、電極板11と一緒に不織布カーテン3が搬送されていることを検出する検出手段としての検出センサ5が設けられている。
この装置1によれば、図5(a)に示すように、電極板11を下面を支持しつつ搬送する搬送ローラコンベヤ2の途中に、不織布カーテン3(保持手段4)が電極板11の上面に触れるように吊り下げられているので、電極板11の上面11aよりもさらに上方に所定量(例えば0.1mm程度)突出する微小バリSがある場合には、図5(b)に示すように、その微小バリSが不織布カーテン3に引っ掛かる。このとき、不織布カーテン3は取り外し自在に保持されているので、微小バリSがある電極板11が通過すると、微小バリSが不織布カーテン3に引っ掛かり、引っ張られるので、保持枠(保持手段4)による保持が解除される。そして、微小バリSのある電極板11は、図5(c)に示すように、不織布カーテン3が引っ掛かった状態で搬送されるので、その不織布カーテン3が検知センサ5より検知され、微小バリSのある電極板11であると検出される。この微小バリSのある電極板11は、図示しないプッシャー(押し出し部材)などにより搬送途中にコンベヤ2上から取り除かれ、微小バリSがない電極板11のみが搬送される。
そして、電極板11に、それの上面よりもさらに上方に突出する微小バリがない場合には、その後、電極板11を反転させ、同様にして反対側の面(下面11b)についても、その面よりも突出する微小バリSを検出する。
これにより、正の電極板と負の電極板とがセパレータを介して所定の方向に交互に積層されて対向する積層構造としても、上下面よりもさらに突出する微小バリがある電極板は取り除かれているので、短絡が起こることはない。
前記実施の形態では、保持手段4(不織布カーテン3)の下流側に検知センサ5を設けているが、図10に示すように、保持手段4’は、不織布カーテン3(布状部材)に接続され不織布カーテン3に対して不織布カーテン3を引き抜こうとする荷重が作用したか否かを検出する検出センサ5’(検出手段)を有する構成とすることもできる。
このようにすれば、図11(a)(b)に示すように、微小バリSがある電極板11が通過すると、微小バリSが不織布カーテン3に引っ掛かり、不織布カーテン3を引き抜こうとする荷重が作用するので、それが検出センサ5’によって検出され、微小バリSのある電極板11の通過が検出される。これにより、コンベヤ2が停止され、微小バリSのある電極板11が作業者によって取り除かれる。よって、微小バリSがない電極板11のみが搬送される。なお、下面11bについても、その下面11bよりも突出する微小バリSの有無を検出するのは、前記実施の形態と同様である。
前記実施の形態では、搬送手段としては、搬送ローラコンベヤ2とされているが、それに限定することなく、ベルトコンベヤなどの他の搬送手段を用いることもできる。
また、単位電池52をニッケル水素二次電池として構成しているが、各種一次電池および二次電池、例えば、ニッケルカドミウム電池やリチウムイオン電池などに適用することも可能である。
1 検出装置
2 搬送ローラコンベヤ(搬送手段)
3 不織布カーテン(布状部材)
4 保持手段
5 検出センサ
11 電極板
11a 上面
11b 下面
52 単位電池
61 セパレータ
62 正の電極板
63 負の電極板
2 搬送ローラコンベヤ(搬送手段)
3 不織布カーテン(布状部材)
4 保持手段
5 検出センサ
11 電極板
11a 上面
11b 下面
52 単位電池
61 セパレータ
62 正の電極板
63 負の電極板
Claims (5)
- 所定形状の大きさに切断することで正負の電極板が形成され、前記正負の電極板が、セパレータを介して所定の方向に交互に積層されて製造される電池の前記製造に先立って、前記電極板に、前記セパレータを貫通して短絡の原因となるバリが存在するかどうかを検出する電極板のバリの検出装置であって、
前記電極板を下側から支持しつつ搬送する搬送手段と、
前記搬送手段の途中に設けられ、前記電極板の上面に触れるように吊り下げられ前記電極板よりも幅広の布状部材を保持する保持手段とを備えることを特徴とする電極板のバリの検出装置。 - 前記保持手段は、前記布状部材を取り外し自在に保持する保持枠を有することを特徴とする請求項1記載の電極板のバリの検出装置。
- 前記保持枠は、複数の布状部材を、1枚ずつ取り外し可能に保持することを特徴とする請求項2記載の電極板のバリの検出装置。
- 前記保持手段の下流側において前記搬送手段に対して設けられ前記電極板と一緒に布状部材が搬送されていることを検出する検出手段を備えることを特徴とする請求項2または3記載の電極板のバリの検出装置。
- さらに、前記布状部材に接続され前記布状部材に対して前記布状部材を引き抜こうとする荷重が作用したことを検出する検出手段とを備えることを特徴とする請求項1記載の電極板のバリの検出装置。
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WO2012117767A1 (ja) * | 2011-02-28 | 2012-09-07 | 東レエンジニアリング株式会社 | 端面検査方法および端面検査装置 |
WO2013129098A1 (ja) * | 2012-03-01 | 2013-09-06 | 東レエンジニアリング株式会社 | 積層シート材料の端面を検査する装置 |
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- 2008-11-10 JP JP2008287257A patent/JP2010114011A/ja active Pending
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