JP2010112891A - 光センサ - Google Patents

光センサ Download PDF

Info

Publication number
JP2010112891A
JP2010112891A JP2008287091A JP2008287091A JP2010112891A JP 2010112891 A JP2010112891 A JP 2010112891A JP 2008287091 A JP2008287091 A JP 2008287091A JP 2008287091 A JP2008287091 A JP 2008287091A JP 2010112891 A JP2010112891 A JP 2010112891A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
light
hole
optical sensor
emitting element
led
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2008287091A
Other languages
English (en)
Inventor
Osamu Matsumoto
修 松本
Yuki Shirai
雄喜 白井
Takashi Yasuo
貴司 安尾
Yasuaki Yukimae
康章 幸前
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Inax Corp
Original Assignee
Inax Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Inax Corp filed Critical Inax Corp
Priority to JP2008287091A priority Critical patent/JP2010112891A/ja
Publication of JP2010112891A publication Critical patent/JP2010112891A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Abstract

【課題】本来の検知対象を後方の鉢や扉その他のものから正確に判別することができ、精度高く検知対象を検知することのできる光センサを提供する。
【解決手段】発光部36から検知対象に向けて発した光の検知対象からの反射光を受光部42で受光し、発光部36と受光部42の並びの方向をX方向として、反射光の検知対象からの反射角度に応じて変化する受光素子38上のX方向の受光位置を検出することによって検知対象の位置の検知を行う光センサ20において、発光素子32の発光方向の前方に、発光素子32からの光をX方向に絞り、X方向への光の拡がりを制限するスリット孔68を配置し、スリット孔68を透過した光を前方に配置した集光レンズ34を通して平行光として前方に照射するようになす。
【選択図】 図2

Description

この発明は発光部から検知対象に向けて光を発光し、検知対象からの反射光を受光部で受光して検知対象の位置を検知する光センサに関する。
従来より、人体等の検知対象を検知するための光センサが自動水栓や便器の自動洗浄装置その他において広く用いられている。
例えば自動水栓では、光センサにより人体(差し出された手)を検知することで、吐水口より自動吐水するようになしており、また便器の自動洗浄装置では、同じく光センサによる人体検知により便器に自動給水を行って便器を洗浄するようにしている。
この種の人体等の検知対象を検知する光センサとして、発光部から発光し、検知対象からの反射光を受光部で受光して、その反射光量の大小に応じて設定距離範囲内に検知対象があるか否かを判定する形式のものが従来広く用いられているが、この種のものは使用者の着ている服の色によって、例えば黒い服を着ている場合と白い服を着ている場合とで反射光量が大きく異なったとき、検知対象が設定距離範囲内にあるか否かを誤判定してしまう問題が指摘されている。
一方光センサとして、検知対象までの距離を検出することによって設定距離範囲内に検知対象があるか否かを判定する光センサが公知である。
この形式の光センサの場合、検知対象からの反射光量の大小に拘らず設定距離範囲内に検知対象があるか否かを判定することが可能である。
例えば下記特許文献1にこの種の光センサが開示されている。
この測距式の光センサでは、発光素子を備えた発光部から検知対象に向けて発した光の検知対象からの反射光を受光素子を備えた受光部で受光し、発光部と受光部の並びの方向をX方向として、反射光の検知対象からの反射角度に応じて変化する受光素子上のX方向の受光位置を検出することによって、三角測量の原理で検知対象の位置の検知を行う。
図9はその原理を模式的に示している。
図においてTは検知対象、200は発光素子202とレンズ204とを有する発光部で、206は発光部200から距離Sだけ離れた位置に設けられた位置検出素子からなる受光素子208とレンズ210とを有する受光部である。
この光センサの場合、発光素子202からの光はレンズ204で集光されて検知対象Tに向け照射され、その反射光が受光部206におけるレンズ210を透過して受光素子208上に受光される。
このとき、検知対象Tまでの距離Lが短く反射光の反射角度θが大きいときには、受光素子208上に受光された反射光の重心の位置は受光素子208の中心位置からより離れた位置となり、また一方、検知対象Tまでの距離Lが長く反射光の反射角度θが小さいときには、受光素子208上に受光された反射光の重心位置は受光素子208の中心により近い位置となる。
従って受光素子208の中心から受光素子208における受光の重心位置までの距離dの大小を知ることによって、三角測量の原理により検知対象Tまでの距離Lを知ることができる。
例えば受光素子208として一次元の位置検出素子からなるPSDを用いた場合、受光素子208は両端の出力端子から電流I,Iを出力し、それら電流IとIとの電流比は、受光素子208上に受光された反射光の重心位置に応じて変化する。
例えば受光素子208のX方向の長さをC,受光した反射光の重心位置の受光素子208端からの距離をXとすると、
:I=X:(C−X)
となり、両端からの出力の電流値I,Iを知ることによって検知対象Tまでの距離Lを知ることができる。
しかしながら、この測距式の光センサにおいてもまた次のような問題点を有している。
例えば発光素子202としてLEDを用いた場合、チップ(LEDチップ)から出た光は、これを包み込んでいる樹脂を通過する過程で拡散したり、またチップを囲んでいる反射板で反射し、拡がりをもった光としてレンズ204に到達し、そしてレンズ204を透過して前方に放射される。
そのためレンズ204からの光は大きな拡がりをもって検知対象Tに照射される。
この場合、図10に示しているように検知対象Tまでの距離とTまでの距離とが大きく異なっているにも拘らず、それら検知対象T,Tからの反射光の受光素子208への入射角度が等しいことによって、それらを同じ距離にあるものと誤判定してしまう。
即ち、本来設定距離範囲内の検知対象Tだけを検知したいにも拘らず、設定距離範囲外にある検知対象Tまでも設定距離範囲内にあるものと誤判定してしまうことが起り得る。
従ってこのような光センサを自動水栓の人体検知用のセンサとして用いた場合、差し出された手だけでなく、その背景の後方にある鉢までをも本来の検知対象と誤判定してしまう問題が生じ、このことが自動水栓の誤動作の原因となって自動水栓の使い勝手を悪くしてしまう。
またこの光センサを便器の自動洗浄装置の人体検知用のセンサとして用いた場合、トイレの扉等を人体と誤って誤判定してしまうことが生じ得る。
尚、本発明に類似する技術として下記特許文献2に開示されたものがある。
但しこのものは、発光素子からの光をレンズにて先ず平行光線とした後に、これをスリットにて発光素子と受光素子との並び方向であるX方向に絞るものであり、本発明とは別異のものである。
特開2004−251776号公報 特開2000−97630号公報
本発明は以上のような事情を背景とし、本来の検知対象を後方の鉢や扉その他のものから正確に判別することができ、精度高く検知対象を検知することのできる光センサを提供することを目的としてなされたものである。
而して請求項1のものは、発光素子を備えた発光部から検知対象に向けて発した光の該検知対象からの反射光を受光素子を備えた受光部で受光し、該発光部と受光部の並びの方向をX方向として、該反射光の該検知対象からの反射角度に応じて変化する該受光素子上の該X方向の受光位置を検出することによって該検知対象の位置の検知を行う光センサにおいて、前記発光素子の発光方向の前方に、該発光素子からの光を前記X方向に絞り、該X方向への光の拡がりを制限する絞り孔を配置し、該絞り孔を透過した光を該絞り孔の更に前方に配置したレンズを通して平行光とする方向に該光を前記X方向に集光することを特徴とする。
請求項2のものは、請求項1において、前記絞り孔は、前記X方向に対して直交方向のY方向に長手形状をなすスリット孔となしてあることを特徴とする。
請求項3のものは、請求項1において、前記発光素子がLEDであり、該LEDの前位置に貫通孔を有する遮光板を配置し、該貫通孔にて前記絞り孔を構成してあることを特徴とする。
請求項4のものは、請求項1において、前記発光素子がLEDであり、該LEDの表面の一部を残して該表面に遮光性の塗料を塗布し、該一部の該塗料の非塗布部にて前記絞り孔を構成してあることを特徴とする。
請求項5のものは、請求項1において、前記発光素子がLEDであり、前記絞り孔が前記X方向において該LEDのチップの幅よりも小さい幅で構成してあり、且つ該絞り孔の該X方向の幅は、該チップが該絞り孔に対して該X方向に設定した範囲内で最大の位置誤差を生じていても、該チップの該X方向の両端が該絞り孔周りの遮光部の後側に隠れるような幅で定めてあることを特徴とする。
請求項6のものは、請求項1において、前記発光素子がLEDであり、前記絞り孔が前記X方向において該LEDのチップの幅よりも大きい幅で構成してあり、且つ該絞り孔の該X方向の幅は、該チップが該絞り孔に対して該X方向に設定した範囲内で最大の位置誤差を生じていても、該チップの該X方向の両端が該絞り孔の該X方向の内側に位置するような幅で定めてあることを特徴とする。
発明の作用・効果
以上のように本発明の光センサは、発光素子の発光方向の前方に、発光素子からの光を発光部と受光部との並びの方向であるX方向に絞り、そのX方向への光の拡がりを制限する絞り孔を配置し、絞り孔を透過した光を、絞り孔の更に前方に配置したレンズを通して平行光とする方向に光をX方向に集光するようになしたものである。
本発明では、発光素子から出た光を絞り孔に通してそこで光をX方向に絞ることで、その絞り孔の部位において二次的な光源を形成し、その二次的な光源からの光をレンズに向けて投光することができる。
従って発光素子から出た光に反射光等が含まれ、発光素子からの光が拡がりをもった光であっても、これを絞り孔に通すことで、反射光等の余分な光をX方向において排除することが可能となる。
そして絞り孔のX方向の幅を小さくしておくことで、絞り孔の部位に形成される二次的な光源をX方向において点光源ないしこれに近いものとなすことができる。
而して絞り孔の位置をレンズ(集光レンズ)の焦点距離の位置に位置させておけば(但し場合によって焦点距離よりもレンズに対し離れた位置又は近い位置に位置させておくこともできる)、絞り孔からの光即ち二次的な光源からの光は、レンズを通過することで平行光となって検知対象に向け照射される。
即ち従来にあってはレンズからX方向に大きな拡がりを持って検知対象に照射されていた光を、本発明によればそのX方向に光を効果的に集光させた状態で検知対象に照射することができる。
これにより、検知対象の位置の検知を正確に行い得るようになり、従って検知対象が設定距離範囲内に位置しているか否かを後方の鉢その他の光反射体と明確に判別して、検知対象を精度高く検知できるようになる。
本発明において、上記絞り孔は、X方向に対して直交方向をなすY方向に長手形状をなすスリット孔となしておくことができる(請求項2)。
本発明では、上記絞り孔をX方向にも、またY方向にも同等の小寸法の、例えばピンホール孔となしておくことができるが、この場合、その絞り孔を通過して検知対象に照射される光の光量が少なくなり、従って検知対象から受光部に反射される反射光の受光量も少なくなってしまう。
従ってこの絞り孔は、請求項2に従ってX方向に対して直交方向をなすY方向に長手形状をなすスリット孔となしておくことが望ましい。
検知対象に向けて照射される光が、投光部と受光部との並び方向と直交方向のY方向に拡がりを持っていても、その拡がりの程度に拘らず、検知対象から受光部に向けて反射される反射光の角度は影響を受けず一定である。
一方でY方向に拡がりを持って投光部から光を照射すれば、検知対象で反射して受光部に受光される光の光量が多くなり、検知精度を高めることができる。
本発明では、発光素子をLEDとなし、そのLEDの前位置に貫通孔を有する遮光板を配置して、その貫通孔にて上記の絞り孔を構成するようになすことができる(請求項3)。
この場合遮光板はLEDの前面に密着させておくことが望ましい。
或いは発光素子をなすLEDの表面の一部を残してその表面に遮光性の塗料を塗布し、その一部の塗料の非塗布部にて上記の絞り孔を構成するようになすことができる(請求項4)。
このようにすれば、塗料の塗布にて形成される遮光部,絞り孔とLEDの前面との間の間隔をゼロとすることができる。
次に請求項5は、上記の絞り孔を、X方向においてLEDのチップの幅よりも小さい幅で構成し、且つその絞り孔のX方向の幅を、チップが絞り孔に対してX方向に設定した範囲内で最大の位置誤差を生じていても、チップのX方向の両端が絞り孔周りの遮光部の後側に隠れるような幅で定めたものである。
このようにしておけば、製造誤差等によってチップのX方向の位置がばらついていても、絞り孔から検知対象に向けて前方に照射される光の量を一定光量に規定することができ、ひいてはチップの位置誤差によって検知精度に悪影響が及ぶのを防ぐことができる。
一方、上記とは逆に絞り孔のX方向の幅を、LEDのチップの幅よりも大きい幅で構成し、且つ絞り孔のX方向の幅を、チップが絞り孔に対してX方向に設定した範囲内で最大の位置誤差を生じていても、チップのX方向の両端が絞り孔のX方向の内側に位置するような幅で定めたもので(請求項6)、このようになした場合においても、X方向のチップの位置誤差に拘らず絞り孔から一定光量で検知対象に向け光を照射することが可能となり、ひいてはチップの位置誤差により検知精度に悪影響が及ぶのを防ぐことができる。
次に本発明の光センサを、自動水栓の光センサに適用した場合の実施形態を図面に基づいて以下に詳しく説明する。
図1において、10はカウンターで、12はカウンター10に設けられた手洗器、14はこの手洗器12における鉢部13の奥部の平坦な取付部16から斜め前方に起立状態に設けられた自動水栓における吐水部である。
吐水部14には、前方に突き出した吐水口18と、吐水口18の上側に設けられた光センサ20(以下単にセンサ20とする)とを有しており、センサ20の前方に手を差し出すとセンサ20がこれを検知し、吐水口18から自動的に吐水する。
図1(B)に詳しく示しているように、吐水部14の根元部にはプレート22が設けられており、そのプレート22に、吐水口18からの吐水種類として水を選択する水スイッチ24と、吐水口18からの吐水種類として適温に温度調節された温水を選択する温水スイッチ26とが設けられている。
またこれら水スイッチ24,温水スイッチ26に近接して、水の吐水が選択されたことを表示する表示灯28,温水の吐水が選択されたことを表示する表示灯30が、それぞれ設けられている。
この実施形態の場合、水スイッチ24をオン操作して水を選択した状態でセンサ20の前方に手を差し出すと、センサ20がこれを検知して吐水口18から自動的に水を吐水する。
また手がセンサ20の検知から外れると、そこで吐水口18からの吐水が停止する。
一方温水スイッチ26を選択した状態の下でセンサ20の前方に手を差し出すと、センサ20がこれを検知して吐水口18から温水を自動的に吐水する。
また手がセンサの検知から外れると、そこで吐水口18からの温水の吐水が停止する。
図2にセンサ20の構成が具体的に示してある。
図に示しているようにセンサ20は、発光素子32及び集光レンズ34を備えた発光部36と、受光素子38及び集光レンズ40を備えた受光部42とを有しており、それら発光部36と受光部42とが水平方向(X方向)に並べて配置してある。
ここで発光部36と受光部42とはX方向に距離Sだけ離隔して配置してある。
この実施形態において、発光素子32はLEDからなっており、また受光素子38は、ここでは一次元の位置検出素子であるPSDからなっている。
この実施形態において、センサ20は発光部36から検知対象に向けて光を投光し、そして検知対象からの反射光を受光部42で受光する。
そして反射光の検知対象からの反射角度に応じて変化する受光素子38上のX方向の受光位置を検出することによって、三角測量の原理で検知対象の位置の検知を行う。
44は遮光性を有するセンサケースで、後壁46,左右一対の側壁48,前壁50及び仕切り壁52を有している。そしてその仕切り壁52にて仕切られた空間内に、上記の発光素子32と受光素子38とが収容されている。
また前壁50には一対の開口54,56が設けられていて、そこに集光レンズ34,40が位置決状態で保持されている。
尚集光レンズ34,40の周りの部分は前壁50にて遮光状態とされている。
従来、LEDにはリードフレームと一体形成したカップ内にチップ(LEDチップ)を実装し、そのカップ内に樹脂を封入して周りにエポキシ樹脂を砲弾型にモールドした形態の砲弾型LEDや、樹脂等で成形したキャビティの中にチップ(LEDチップ)を実装し、そしてキャビティの内面を反射板(反射コーン)として機能させるとともに、キャビティの内部に樹脂を封入した形態の表面実装型LED等が知られているが、ここではLEDとして表面実装型LEDが用いられている。
図において58はキャビティの中に実装されたチップ(LEDチップ)で、60はテーパ形状をなすキャビティ内面の反射膜(反射コーン)、62はキャビティに充填されてチップ58を封入する樹脂、64はパッケージ基板である。
66は、発光素子32の前面(図中右面)と外周面とを覆う状態に設けられた遮光性の板状の素子ケースで、その前面部に即ち発光素子32の発光方向の前方位置に、図中X方向に対して直交方向をなすY方向に長手形状をなすスリット孔(絞り孔)68を有している。
ここでスリット孔68と集光レンズ34との間隔lは、集光レンズ34の焦点距離fと同等とされている。
尚この実施形態において、素子ケース66はその前面部が発光素子32に密着する状態で設けられている。
この実施形態では、チップ58から発せられた光は反射膜60での反射光、更にはチップ58表面での反射、更には樹脂62を通過する際の光の散乱等を伴って図中右方向に投光されるが、この実施形態では発光素子32の前位置にY方向に長手形状をなすスリット孔68が設けられているため、発光素子32からの光がそのスリット孔68を通過することで反射光等の余分の光がそこでカットされる。そしてそのスリット孔68が二次的な光源となって、そこから光が集光レンズ34に向けて投光される。
このスリット孔68の部位の二次的な光源は、図2に示しているようにX方向においては実質的な点光源となり、その点光源からの光が集光レンズ34に向けて且つ焦点位置から集光レンズ34に向けて投光される。
その結果発光素子32から出た光は集光レンズ34を通過することで平行光となって、検知対象に向け前方に照射される。
但し絞り孔としてのスリット孔68は、投光部36と受光部42との並び方向と直交方向のY方向に長手形状をなしているため、図3(B)に示すように発光素子32からの光はY方向においては拡がりをもった光となって集光レンズ34に投光される。従って集光レンズ34を通過した光は所定の拡がりをもった光となって検知対象に向け前方に照射される。
尚、受光素子38とこれに対応する集光レンズ40との距離lもまた、集光レンズ40の焦点距離と同等とされており、集光レンズ40に入射した反射光はその焦点距離に位置している受光素子38に集光される。
以上のような本実施形態においては、発光素子32から出た光は、絞り孔としてのスリット孔68の絞り作用によって、X方向においては集光レンズ34から平行光となって検知対象に向け前方に照射される。
従って図3(A)に示しているように、この実施形態では図10中の検知対象Tに対して発光素子32からの光が照射されることはなく、それ故検知対象Tからの反射光が検知対象Tからの反射光と同じ角度で受光素子38に入射することによって、検知対象Tが目的とする設定距離範囲内にあるものと誤判定されてしまうことはなく、検知対象Tのみが正しく設定距離範囲内にあるものと判定される。
尚、図3(B)に示しているようにY方向に拡がって前方に投光された光の反射光は、X方向において同角度で反射する反射光となるため、Y方向に光が拡がって前方に照射されることによって、そのことが検知精度に悪影響を及ぼすことはない。
一方でこのようにY方向に光が拡がって投光されることで、検知対象からの反射光の光量が多くなり、センサ20による検知精度を高めることができる。
上例では絞り孔をY方向に長手形状を成すスリット孔、即ちX方向にだけ光を絞り、Y方向には絞りを効かせない形状の孔としているが、本発明ではかかる絞り孔をX方向にも、またY方向にも光を絞る形態の孔、例えばこれをピンホール孔となすこともできる。
図5は絞り孔をスリット孔として、そのスリット幅を種々変えた場合,及び絞り孔をピンホール孔としてその孔径を種々変えた場合の検知精度を、スリット孔やピンホール孔等の絞り孔による絞りを行わないで、LEDのチップのサイズを種々変えた場合(比較例)の検知精度と比較して示したものである。
尚測定は次のようにして行った。
即ち、絞り孔としてスリット孔を用いる場合には、図4(A)に示しているようにスリット孔と集光レンズ34との間隔lを、集光レンズ34の焦点距離fとし、そしてスリット幅を0.3mm,0.5mm,0.7mmと変えて検知精度に与える影響を調べた(但しチップのサイズは1mm角である)。
また絞り孔をピンホール孔とする場合には、図4(B)に示しているように絞り孔と集光レンズ34との間隔lを、(A)の場合と同様に集光レンズ34の焦点距離fとし、そしてピンホール孔の孔径をφ0.3mm,φ0.5mm,φ0.7mmと変化させて、それらによる検知精度への影響を調べた(但しチップのサイズは1mm角である)。
図4(C)は、(A),(B)と異なって絞り孔をLEDの前に置かず、LEDからの光を直接集光レンズ34に向けて投光するようにし、その際にチップのサイズを0.3mm角,0.7mm角,1.0mm角と変化させて、それらによる検知精度への影響を調べた。
これらの結果を示す図5において、横軸はスリット孔におけるX方向のスリット幅,ピンホール孔における孔径即ちX方向の寸法,チップサイズを種々変えたときのX方向のチップ幅をそれぞれ表している。
また縦軸はS/N比を表している。ここでSは目標とする設定距離範囲内の検知対象からの反射光から得られるシグナルとしての測定電圧値[mV]を、またNは設定距離範囲外の光反射体の反射光から得られるノイズの測定電圧値[mV]を表している。
但しS/N[dB]は次の式で与えられるものである。
S/N[dB]=10log10(S/N)
この図5の結果から、絞り孔としてピンホール孔を用いた場合にも検知精度を従来に較べて高めることができること、またピンホール孔に較べてスリット孔の方が絞り孔として効果が高いことが見て取れる。
上例ではスリット孔を有する遮光板にてLEDからなる発光素子32の前面を覆うことで、絞り孔としてのスリット孔68を形成しているが、図6に示しているようにLEDから成る発光素子32の前面に、その一部を残して遮光性の塗料70を塗布することによって、スリット孔68その他形状の絞り孔を構成することも可能である。
また本発明では、図7に示しているようにLEDから成る発光素子32のチップ(LEDチップ)58のX方向の幅に対して絞り孔、代表的にはスリット孔68のスリット幅を小さくしておくことができる。
但しこの場合、スリット孔68のX方向の幅は、チップ58がスリット孔68に対してX方向に設定した範囲内(交差の範囲内)で最大の位置誤差を生じている場合であっても、チップ58のX方向の両端がスリット孔68周りのX方向の縁部の後側に隠れるような幅で定めておく。
尚図7中72は電極を示している。
このようにしておけば、製造誤差等によってチップ58のX方向の位置がばらついていても、スリット孔68から検知対象に向けて前方に照射される光の量を一定光量に規定することができ、ひいてはチップ58の位置誤差によって検知精度に悪影響が及ぶのを防ぐことができる。
本発明ではまた、上記とは逆に図8に示すようにしてスリット孔68のX方向の幅を、チップ58の同方向の幅よりも大きくしておくことができる。
但しこの場合、スリット孔68のX方向の幅は、チップ58がスリット孔68に対してX方向に設定した範囲内(交差の範囲内)で最大の位置誤差を生じていても、チップ58のX方向の両端がスリット孔68のX方向の内側に位置するような幅で定めておく。
このようになした場合においても、X方向のチップ58の位置誤差に拘らずスリット孔68から一定光量で検知対象に向け光を照射することが可能となり、ひいてはチップ58の位置誤差により検知精度に悪影響が及ぶのを防ぐことができる。
以上本発明の実施形態を詳述したが、これはあくまで一例示である。
例えば上記実施形態では光センサを自動水栓における人体検知用のセンサとして用いているが、本発明の光センサは便器の自動洗浄装置における人体検知用の光センサとして、或いはその他各種の用途に用いることが可能である。
また光センサにおける受光素子として、上記の1次元のPSDの他にフォトダイオードを並べたものやCCD,CMOSイメージセンサ等を用いることが可能である等、本発明はその趣旨を逸脱しない範囲において種々変更を加えた形態で構成可能である。
本発明の光センサの適用対象の一例としての自動水栓を設置状態で示した図である。 図1における光センサの構成を具体的に示した図である。 同実施形態の光センサの作用説明図である。 図3の光センサの効果の測定方法の説明図である。 測定の結果得られた検知精度を比較例と比較して示した図である。 本発明の他の実施形態の要部を示した図である。 本発明の光センサの一形態例を示した図である。 図7とは異なる形態例を示した図である。 従来公知の測距式の光センサの原理説明図である。 図9の光センサの不具合の説明図である。
符号の説明
20 光センサ
32 発光素子
34,38 集光レンズ
36 発光部
42 受光素子
50 前壁
68 スリット孔(絞り孔)

Claims (6)

  1. 発光素子を備えた発光部から検知対象に向けて発した光の該検知対象からの反射光を受光素子を備えた受光部で受光し、該発光部と受光部の並びの方向をX方向として、該反射光の該検知対象からの反射角度に応じて変化する該受光素子上の該X方向の受光位置を検出することによって該検知対象の位置の検知を行う光センサにおいて
    前記発光素子の発光方向の前方に、該発光素子からの光を前記X方向に絞り、該X方向への光の拡がりを制限する絞り孔を配置し、該絞り孔を透過した光を該絞り孔の更に前方に配置したレンズを通して平行光とする方向に該光を前記X方向に集光することを特徴とする光センサ。
  2. 請求項1において、前記絞り孔は、前記X方向に対して直交方向のY方向に長手形状をなすスリット孔となしてあることを特徴とする光センサ。
  3. 請求項1において、前記発光素子がLEDであり、該LEDの前位置に貫通孔を有する遮光板を配置し、該貫通孔にて前記絞り孔を構成してあることを特徴とする光センサ。
  4. 請求項1において、前記発光素子がLEDであり、該LEDの表面の一部を残して該表面に遮光性の塗料を塗布し、該一部の該塗料の非塗布部にて前記絞り孔を構成してあることを特徴とする光センサ。
  5. 請求項1において、前記発光素子がLEDであり、前記絞り孔が前記X方向において該LEDのチップの幅よりも小さい幅で構成してあり、且つ該絞り孔の該X方向の幅は、該チップが該絞り孔に対して該X方向に設定した範囲内で最大の位置誤差を生じていても、該チップの該X方向の両端が該絞り孔周りの遮光部の後側に隠れるような幅で定めてあることを特徴とする光センサ。
  6. 請求項1において、前記発光素子がLEDであり、前記絞り孔が前記X方向において該LEDのチップの幅よりも大きい幅で構成してあり、且つ該絞り孔の該X方向の幅は、該チップが該絞り孔に対して該X方向に設定した範囲内で最大の位置誤差を生じていても、該チップの該X方向の両端が該絞り孔の該X方向の内側に位置するような幅で定めてあることを特徴とする光センサ。
JP2008287091A 2008-11-07 2008-11-07 光センサ Pending JP2010112891A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008287091A JP2010112891A (ja) 2008-11-07 2008-11-07 光センサ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008287091A JP2010112891A (ja) 2008-11-07 2008-11-07 光センサ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2010112891A true JP2010112891A (ja) 2010-05-20

Family

ID=42301550

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008287091A Pending JP2010112891A (ja) 2008-11-07 2008-11-07 光センサ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2010112891A (ja)

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012018110A (ja) * 2010-07-09 2012-01-26 Sharp Corp 光学式測距センサ、および、それを搭載した電子機器
WO2012043663A1 (ja) * 2010-09-30 2012-04-05 株式会社Lixil 人体検知センサ及び自動水栓
JP2012077472A (ja) * 2010-09-30 2012-04-19 Lixil Corp 自動給水装置及び測距センサ
JP2012226909A (ja) * 2011-04-18 2012-11-15 Lixil Corp 人体検知センサ及び自動水栓
JP2012233879A (ja) * 2011-04-18 2012-11-29 Lixil Corp 人体検知センサ及び自動水栓
JP2013148393A (ja) * 2012-01-17 2013-08-01 Sharp Corp 光学式測距センサおよび電子機器
KR20200089062A (ko) * 2019-01-16 2020-07-24 광전자 주식회사 이미지 센서를 가지는 로봇 청소기용 바닥 감지 센서
EP4119012A4 (en) * 2020-08-06 2023-08-30 Foshan Shunde Midea Water Dispenser Mfg. Co., Ltd. WATER DISPENSING DEVICE AND CONTROL METHOD FOR THE WATER DISPENSING DEVICE

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0245702A (ja) * 1988-08-08 1990-02-15 Nissan Motor Co Ltd 位置計測装置
JP2007121083A (ja) * 2005-10-27 2007-05-17 Nidec Copal Corp 測距装置
JP2008003075A (ja) * 2006-05-24 2008-01-10 Sharp Corp 光学式測距装置およびその製造方法

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0245702A (ja) * 1988-08-08 1990-02-15 Nissan Motor Co Ltd 位置計測装置
JP2007121083A (ja) * 2005-10-27 2007-05-17 Nidec Copal Corp 測距装置
JP2008003075A (ja) * 2006-05-24 2008-01-10 Sharp Corp 光学式測距装置およびその製造方法

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012018110A (ja) * 2010-07-09 2012-01-26 Sharp Corp 光学式測距センサ、および、それを搭載した電子機器
WO2012043663A1 (ja) * 2010-09-30 2012-04-05 株式会社Lixil 人体検知センサ及び自動水栓
JP2012077472A (ja) * 2010-09-30 2012-04-19 Lixil Corp 自動給水装置及び測距センサ
CN103119475A (zh) * 2010-09-30 2013-05-22 骊住株式会社 感测人体感应器及自动水龙头
JP2012226909A (ja) * 2011-04-18 2012-11-15 Lixil Corp 人体検知センサ及び自動水栓
JP2012233879A (ja) * 2011-04-18 2012-11-29 Lixil Corp 人体検知センサ及び自動水栓
JP2013148393A (ja) * 2012-01-17 2013-08-01 Sharp Corp 光学式測距センサおよび電子機器
KR20200089062A (ko) * 2019-01-16 2020-07-24 광전자 주식회사 이미지 센서를 가지는 로봇 청소기용 바닥 감지 센서
KR102140838B1 (ko) 2019-01-16 2020-08-03 광전자 주식회사 이미지 센서를 가지는 로봇 청소기용 바닥 감지 센서
EP4119012A4 (en) * 2020-08-06 2023-08-30 Foshan Shunde Midea Water Dispenser Mfg. Co., Ltd. WATER DISPENSING DEVICE AND CONTROL METHOD FOR THE WATER DISPENSING DEVICE

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2010112891A (ja) 光センサ
US8766195B2 (en) Distance detection induction device
EP2327957A1 (en) Distance detecting induction device
US7760332B2 (en) Optical range-finding sensor, object detection device, self-cleaning toilet seat, and method for manufacturing optical range-finding sensor
US20120229797A1 (en) Distance detecting induction device
JP6219602B2 (ja) 人体検知センサ及び自動水栓
JP2007225613A (ja) 光電子装置及び該装置を機能させるための方法
WO2010022667A1 (zh) 距离检测感应装置
JP2007101238A (ja) 光学式測距センサ及び電気機器
JP2008157648A (ja) オイルミスト検出装置
US20060219876A1 (en) Optical sensor and method for suppressing faults by diffused light
JP6614909B2 (ja) 光電センサ
RU2363073C1 (ru) Светодиодное устройство и оптический детектор, выполненный с помощью светодиодного устройства, для устройства проверки подлинности банкнот
JP5678318B2 (ja) 自動給水装置及び測距センサ
JP2016090584A (ja) センサ
JP2005017382A (ja) 測距センサおよびこれを備えた電子機器
JP2009030988A (ja) 粒子計数装置
JP2001208702A (ja) 欠点検査方法及び欠点検査装置
JP2004061482A (ja) 反射型光センサー
JP2011141142A (ja) 測距センサおよび電子機器
JP4837277B2 (ja) 測距センサおよびそれを搭載した機器
JP2020041935A (ja) トナー付着量センサ
JP2009289739A (ja) 光電センサ
JPH11248628A (ja) 光散乱式粒子検知センサ
JP5588401B2 (ja) 検出装置

Legal Events

Date Code Title Description
A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20110523

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20110831

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20121129

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20121211

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20130507