JP2010111294A - シートベルト装置及びリトラクタ - Google Patents

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和大 新宮
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Abstract

【課題】ウェビングやタングを把持しやすく、設置が容易なシートベルト装置の提供。
【解決手段】座席シート2に着座した乗員の身体を拘束させる帯状のウェビング5と、このウェビング5の両端部の少なくともいずれか一方に連結し当該ウェビング5を巻き取り可能なリトラクタ4と、ウェビング5を挿通させて摺動移動可能なタング6と、車両本体に固定されてタング6を係合可能なバックル7とを備えるシートベルト装置1において、タング6とバックル7とが分離している状態のウェビング5の一部を乗員の身体より前方の位置まで移動させるリーチャーヘッド10、リーチャーアーム9、モータ15、ギアボックス16、ラック用ピニオンギア17とリール用ピニオンギア18、樹脂ラック19、及びリール20と、リトラクタ4に直接固定するためのボルト14とを備えたリーチャー8を有する。
【選択図】図2

Description

本発明は、ウェビングで座席シートに着座した乗員の身体を拘束するシートベルト装置、及びこのシートベルト装置に利用するリトラクタに関するものである。
車両の座席に設けられるシートベルト装置は、車両の衝突時に生じる加速度による乗員の急激な移動を制限し、乗員の身体の安全を図る装置として不可欠な装置である。そして、このシートベルト装置としては、一般に、例えば乗員の肩から胸の前を通って斜め下に腰まで延びるショルダウェビングと、腰の前を横断するラップウェビングとを一連に備えたいわゆる3点式シートベルト装置が多く利用されている。
この3点式シートベルト装置の構成について具体的には、座席シートの側方の車体部分にその一端が固定されて装着時に乗員を拘束する帯状のウェビング(つまりシートベルト)と、座席シートの近傍の車体に固定され、通常時にはウェビングの他端の引き出しと巻き取りが可能で、また車両衝突時等の緊急時にはウェビングの引き出しを阻止して乗員を拘束保護するリトラクタと、ウェビングに摺動自在に設けられるタングと、例えば座席シートの上記リトラクタと反対側の側方の車体部分に固定されて上記タングを係脱可能なバックルとを備えている。
そして、リトラクタからウェビングを引き出して乗員の肩、胸にショルダウェビングを掛け渡しラップウェビングを腰に掛け渡すとともにタングをバックルに係合することによって、シートベルトが乗員に装着される。そして、通常時にはリトラクタが常に適宜な張力でウェビングを巻き取るよう作動することにより、ショルダウェビングとラップウェビングを乗員の身体に密着させ、拘束させている。
このような3点式シートベルトの装着動作において、座席シートに着座した乗員は最初に座席シートの側方に位置しているタングを取り出すために上半身を捻るなどの煩わしい動作が必要であった。そこで近年では、そのような動作を不要とするためにウェビングの一部を後方から係止して乗員より前方に移動させることでタングの取り出しを補助する装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2006−131090号公報
しかしながら、従来のタング取り出しのための補助装置は、シートベルト装置から独立した構成で車体に設置するものであったため、その設置のために車体やシートの設計を考慮する必要があった。そこでこの補助装置を備えてウェビングやタングを把持しやすく、より設置が容易なシートベルト装置が要望されていた。
本発明は、ウェビングやタングを把持しやすく、設置が容易なシートベルト装置、及びそれに利用するリトラクタを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、第1の発明は、座席シートに着座した乗員の身体を拘束させる帯状のウェビングと、このウェビングの両端部の少なくともいずれか一方に連結し当該ウェビングを巻き取り可能なリトラクタと、前記ウェビングを挿通させて摺動移動可能なタングと、車両本体に固定されて前記タングを係合可能なバックルとを備えるシートベルト装置において、前記タングと前記バックルとが分離している状態の前記ウェビングの一部を前記乗員の身体より前方の位置まで移動させるウェビング移動手段と、前記リトラクタに直接固定するための対リトラクタ固定手段と、を備えたリーチャーを有することを特徴とする。
これにより、ウェビング又はタングの把持を補助するリーチャーをリトラクタと一体に構成することができるため、リーチャーの専用の設置場所を確保する場合と比較して設置スペースの削減が可能となり、またリーチャーとリトラクタのそれぞれの給電線や制御信号線もほぼ同じ配置で配線できるため設計上においても製造上においても設置容易性が向上する。この結果、シートベルト装置のウェビングやタングを把持しやすく、設置が容易となる。
第2の発明は、上記第1の発明において、前記リトラクタは前記車両本体に固定され、前記リーチャーの前記対リトラクタ固定手段は前記リトラクタだけに当該リーチャーを固定することを特徴とする。
これにより、リーチャーはリトラクタを介して車両本体に固定することができるため、リーチャーを車両本体に固定するための専用の部品が不要となり製造コストを削減することが可能となる。
第3の発明は、上記第1又は第2の発明において、前記ウェビング移動手段は、挿通孔に前記ウェビングを挿通させて摺動移動可能な挿通型のリーチャーヘッドを有し、このリーチャーヘッドを前記乗員の身体より前方の位置まで移動させることを特徴とする。
これにより、リーチャーヘッドは挿通孔の周囲部分を介して常にウェビングに接触して外れることがないため、ウェビング移動手段は確実にウェビングを移動させることができる。
第4の発明は、上記第3の発明において、前記リーチャーヘッドは、前記挿通孔の周囲の一箇所に前記ウェビングを挿脱可能なスリット部を有していることを特徴とする。
これにより、シートベルト装置の組み立て時にはリーチャーとリトラクタの組み付けが容易となり、また乗員が任意にリーチャーヘッドからウェビングを取り外すことでウェビング移動手段の動作を無効にすることができる。
第5の発明は、上記第1又は第2の発明において、前記ウェビング移動手段は、前記ウェビングを後方から係止する係止型のリーチャーヘッドを有し、このリーチャーヘッドを前記乗員の身体より前方の位置まで移動させることを特徴とする。
これにより、リトラクタによって直接ウェビングを係止することができる。
第6の発明は、上記第3乃至第5の発明のいずれかにおいて、前記ウェビング移動手段は、複数本の筒形状部材又は棒形状部材を同軸的に配置して伸縮自在なテレスコピック構成のリーチャーアームを有しており、前記リーチャーアームの伸縮動作により前記リーチャーヘッドを移動させることを特徴とする。
これにより、リーチャーヘッドを直線的に移動させることができるため、室内におけるリーチャーの動作範囲を極力削減することができ、またリーチャーヘッドの後方引き込み時にはリーチャーアームの格納スペースを少容量化することができる。
第7の発明は、上記第3乃至第6の発明のいずれかにおいて、前記ウェビング移動手段は、前記ウェビングを移動させない際には前記リーチャーヘッドを前記リトラクタにおける前記ウェビングの挿通口の近傍に位置させることを特徴とする。
これにより、リーチャーヘッドを前方又は後方へ移動させる際にはウェビングの配置方向に沿ったムダのない移動が可能となり、またリーチャーヘッドを後方に引き込んでウェビングを移動させない状態では、ウェビングに付加される荷重をほとんどリトラクタの挿通口に受けさせることができ、リーチャーへの負担を軽減させることができる。
第8の発明は、上記第3乃至第7の発明のいずれかにおいて、前記リーチャーヘッドは、前後方向に沿う回転軸周りに回転可能に設けられていることを特徴とする。
これにより、タングとバックルの係合動作に伴うウェビングの上下方向及び左右方向の移動を、リーチャーヘッドの回転で吸収することができる。
第9の発明は、上記第8の発明において、前記リーチャーヘッドは、前記タングを前記バックルに係合させる際の前記ウェビングの配置方向に応じて回転するよう、前記リーチャーヘッドにおける回転中心位置と前記挿通孔の中心位置との間に偏差距離を設けていることを特徴とする。
これにより、リーチャーヘッドを前方に移動させてリトラクタから離間させた際には、挿通孔に挿通したウェビングの自重によりリーチャーヘッドが回転軸周りに傾き、その傾き方向が、タングをバックルに係合させる際のウェビングの配置方向に応じていることで、リーチャーヘッドに余分な負荷を与えることを回避することができる。
上記目的を達成するため、第10の発明は、車両の座席シートに着座した乗員の身体を拘束させる帯状のウェビングの両端部の少なくともいずれか一方に連結し当該ウェビングを巻き取り可能なリトラクタにおいて、前記ウェビングの一部を前記乗員の身体より前方の位置まで移動させるウェビング移動手段を備えたリーチャーを当該リトラクタに直接固定して有していることを特徴とするリトラクタ。
これにより、ウェビング又はタングの把持を補助するリーチャーをリトラクタと一体に構成することができるため、リーチャーの専用の設置場所を確保する場合と比較して設置スペースの削減が可能となり、またリーチャーとリトラクタのそれぞれの給電線や制御信号線もほぼ同じ配置で配線できるため設計上においても製造上においても設置容易性が向上する。この結果、ウェビングやタングを把持しやすく、リトラクタの設置が容易となる。
本発明によれば、ウェビングやタングを把持しやすく、設置が容易となる。
次に、本発明によるシートベルト装置の一実施の形態を図1乃至図9に基づいて説明する。
図1は本実施形態のシートベルト装置を備えた車両後部座席を斜め前方から見た斜視図である。なお、以下において、車両の左側後部座席に設置される座席シートへの適用例を示すものであり、図1中の右手前側(着座している乗員から見た左側)が窓側(車両外側)となっている。そして、特に注記しない限り、方向は乗員から見た方向で説明する。
図1において、本実施形態のシートベルト装置1を備えた座席シート2は、乗員(特に図示せず)が着座した際の座面となるシート部2aと、乗員の背面を支持するシートバック部2bと、このシートバック部2bの上端に設けられて乗員の頭部を支持するヘッドレスト部2cとを備えている。
座席シート2の左側(図1中の右側)の上後方側、すなわち乗員が着座した際の左肩の近傍に位置するシートバック部2bの後方側には、図示しない車両の強度構造部材に固定された平板形状のトレイ3が設けられており、このトレイ3の上面にリトラクタ4が固定的に設置されている。このリトラクタ4は、帯状のウェビング5の上方側端部に連結して巻き取りと引き出しを行うことができる。そしてウェビング5の下方側端部は、リトラクタ4とほぼ同じ左右方向の位置でシート部2aとシートバック部2bの間の隙間に挿入され、図示しない車両の強度構造部材に固定されている。これによりウェビング5は、後述するタング6とバックル7を係合させていない状態では、座席シート2の左側(図1中の右側)、すなわち着座した乗員の左側の近傍で上下方向に配置されている。
そしてウェビング5の途中位置には、このウェビング5を挿通させて摺動移動可能なタング6が設けられている。なおこのタング6はウェビング5の後方面の途中位置に固定されたストッパ(後述の図6、図7参照)に係止して所定の高さから下方に落下しないようになっている。また、座席シート2の右側(図1中の左側)、すなわち着座した乗員の右側の近傍には、上記タング6を係合可能なバックル7が、シート部2aとシートバック部2bの間の隙間を介して図示しない車両の強度構造部材に固定されて設けられている。
ここで、特に図示しないが、座席シート2に乗員が着座してタング6をバックル7に係合させてウェビング5を乗員に装着した際には、ウェビング5のタング6と下方側端部との間の部分が、乗員の腰部を拘束するラップウェビング部として機能する。また、ウェビング5のタング6とリトラクタ4との間の部分が、乗員の上半身を拘束するショルダーウェビング部として機能する。これにより、リトラクタ4、ウェビング5、タング6、及びバックル7がシートベルト装置として機能する。
そして、リトラクタ4の上方には、リーチャー8が固定されている。このリーチャー8は、前後方向に伸縮可能なリーチャーアーム9と、このリーチャーアーム9の前方側端部に回転可能に設けられたリーチャーヘッド10とを有している。リーチャーヘッド10は概略的に挿通孔10aを有するリング状に形成されており、その挿通孔10aにタング6より上方のウェビング5の部分を挿通させて摺動移動が可能となっている。リーチャーアーム9を前方に伸び出させた状態では、図1に示すようにリーチャーヘッド10がウェビング5を前方に移動させてシートバック部2bから離間させることができる。
図2は、図1中に示したリーチャー8とリトラクタ4との結合構成及び、リトラクタ4の設置構成を示す斜視図であり、図2(a)はリーチャー8とリトラクタ4が分解された状態を表す図、図2(b)はリーチャー8とリトラクタ4が一体となって固定された状態を表す図である。なお図2においては、上記図1と異なり、リーチャーアーム9を後方に引き込ませた状態を示している。
まず、図2(a)において、この例に示すリトラクタ4とリーチャー8は、それぞれ別体の筐体4a,8aに収容されて構成している。リトラクタ4は、筐体4aの内部に円筒形状のスプール11を回転可能に備えており、このスプール11に筐体4aの挿通口4bを介して挿通したウェビング5の上方側端部を固定して巻き付けている。このスプール11に対して図示しないロック機構を作動させることでウェビング5の自由な引き出しやその固定を制御したり、また図示しないモータによる駆動機構を作動させることでウェビング5の巻き取りを制御している。また、リトラクタ4の筐体4aの下方側には固定用のブラケット12が設けられており、ネジ13を用いてこのブラケット12をトレイ3(特に図示せず)に締結することによりリトラクタ4を固定的に設置することができる。
リーチャー8の筐体8aは、図示する例ではリトラクタ4の筐体4aとほぼ同じ大きさに形成されており、その内部から前方側面に突出する配置でリーチャーアーム9を備えている。また、リーチャー8の筐体8aの上方平面から見た4隅にはそれぞれボルト孔8bが形成されており、それぞれにボルト(対リトラクタ固定手段)14を挿通してリトラクタ4の上方平面に締結させることでリーチャー8をリトラクタ4に直接固定することができる。またこのリーチャー8とリトラクタ4の組み付け時には、ウェビング5の下方側端部(まだタング6を挿通させずに、車両の強度構造部材に固定する前の状態のウェビング5の自由端)をリーチャーヘッド10の挿通孔10aに挿通させておく。
このようにして図2(b)に示すようにリーチャー8とリトラクタ4とが一体に結合した構成となり、車両本体(トレイ3はこの一部として見なされる)に固定設置される。なおこの状態では、リトラクタ4は車両本体に直接固定されているものの、リーチャー8はリトラクタ4だけに固定されており、つまりリーチャー8はリトラクタ4を介して車両本体に間接的に固定されている。
図3は図2(a)中のIII−III断面によりリーチャー8の内部構成を模式的に表した水平断面図であり、図4は図3中のIV−IV断面により伸び出した状態のリーチャーアーム9の内部構造を表した側断面図である。なお、図3において、図示の煩雑を避けるために、リーチャーアーム9は筐体の内部に引き込ませた状態で示し、また筐体の4隅に位置するボルト孔8bは図示を省略している。
この図3において、リーチャー8は筐体8aの内部に、モータ15と、このモータ15に連結しているギアボックス16と、このギアボックス16に連結しているラック用ピニオンギア17及びリール用ピニオンギア18と、リーチャーアーム9に連結している樹脂ラック19と、この樹脂ラックを巻回しているリール20と、リーチャーアーム9を収容するアームシリンダ21とを備えている。
モータ15は、後述する制御ユニット33によって正転と逆転が制御されるようになっている。ギアボックス16はこのモータ15の出力軸に連結しており、この出力軸の回転速度を減速させて他の2本の出力軸に出力する。ギアボックスのこれら2本の出力軸にそれぞれラック用ピニオンギア17とリール用ピニオンギア18が連結されている。リール用ピニオンギア18は、リール20に同軸的に形成されたリールギア部20aに噛み合っており、つまりモータ15の回転方向に対応してリール20が正転と逆転が制御される。
また、リール20の外周には、全体が概略的に帯状に形成された樹脂ラック19が巻回されており、この樹脂ラック19の下方側(図3中の奥側)の縁部にはその長手方向に沿ってラック19aが形成されている(図4参照)。この樹脂ラック19のリール20から引き出した部分の下方側(図3中の奥側)にラック用ピニオンギア17が位置しており、このラック用ピニオンギア17のギア歯が樹脂ラック19のラック部分19aに噛み合っている。
これにより、モータ15が正転した場合には、リール用ピニオンギア18の回転駆動によってリール20から樹脂ラック19が繰り出されるとともに、ラック用ピニオンギア17の回転駆動によって樹脂ラック19がリーチャーアーム9に向けて強制的に押し出されることになる。また、モータ15が逆転した場合には、ラック用ピニオンギア17の回転駆動によって樹脂ラック19がリーチャーアーム9から強制的に引き込まれるとともに、リール用ピニオンギア18の回転駆動によってリール20が樹脂ラック19をその側面を撓ませるようにして巻き取ることになる。
リーチャーアーム9は、棒形状の第1アーム部(棒形状部材)22と、この第1アーム部22を内部に収納する筒形状の第2アーム部(筒形状部材)23と、この第2アーム部23を内部に収納する筒形状の第3アーム部(筒形状部材)24とを同軸的に配置して備えた、いわゆるテレスコピックの構成で組み立てられている。第3アーム部24は、リーチャー8の筐体8a内部に備えられているアームシリンダ21の内部に収納されている。第2アーム部23と第3アーム部24、及びアームシリンダ21の前方側端部には突出孔25が形成されており、それぞれ内部に収納しているアーム部22,23,24を突出孔25から前方に突出させている。また、各アーム部22,23,24の後方側端部には、当該アーム部22,23,24を外側から収納しているアーム部23,24(第3アーム部24に対してはアームシリンダ21)の突出孔25より大きく内部孔とほぼ同形で嵌合可能な後方係止部22a,23a,24aが形成されている。そして、第1アーム22の前方側端部にはリーチャーヘッド10が取り付けられており、また後方側端部には上記樹脂ラック19の前方側端部がネジ結合されている。
そして上述したようにモータ15が正転して樹脂ラック19が前方に押し出されると、第1アーム部22がそれに連動して前方に押し出され、第2アーム部23の内部で摺動移動して突出孔25から突出する。樹脂ラック19の押し出しが継続して、第1アーム部22の後方側係止部22aが第2アーム部23の内部孔の前方側端部に係止した際には、第2アーム部23がそれに連動して前方に押し出される。同様にして第3アーム部24も第2アーム部23に連動してアームシリンダ21から前方に押し出される。このようにして、図4に示すように、リーチャーアーム9は筐体(図4中では不図示)から前方に伸び出すよう動作する。逆にモータ15が逆転して樹脂ラック19が後方に引き込まれると、各アーム部22,23,24がそれに連動して後方に引き込まれ、最終的にリーチャーアーム9全体が短くなって筐体8aのアームシリンダ21の内部に収納される。
また、図示する例では、リーチャーヘッド10は筒形状のジョイント部26を介して第1アーム部22の前方側端部に取り付けられている。第1アーム部22はジョイント部26の後方側から内部穴に嵌入し、その嵌入部分の側方にジョイント部26を貫通したイモネジ27が留められてジョイント部26に結合している。そしてこのジョイント部26の前方側端部の中心にリーチャーヘッド10の回転軸28が軸設されている。これにより、リーチャーヘッド10は、前後方向に沿う配置のリーチャーアーム9の中心軸を回転軸としてその周りに回転可能に設けられている。
図5は、図2(a)中の矢視Aから見たリーチャーヘッド10の正面図である。この図5において、上述したようにリーチャーヘッド10は概略的にリング状に形成されており、帯状のウェビング5(図中では断面のみで図示)を挿通させる長穴形状の挿通孔10aの周囲を囲むリング部10bと、このリング部10bの上方に位置して上記回転軸28に軸支された回転支持部10cとが一体に形成されている。
そして、この例では、図示するようにリーチャーヘッド10の挿通孔10aの長手方向が水平方向に配置している状態、つまり挿通孔10aに挿通させているウェビング5の幅方向が水平に保持されている状態において、リーチャーヘッド10の回転中心位置Pと、挿通孔10aの中心位置G(つまりそこに挿通させているウェビング5の断面部分の重心位置)との間に、左右方向に対して偏差距離Lを設けた配置関係となっている。具体的には、リーチャーヘッド10の回転中心位置Pが、挿通孔10aの中心位置Gに対して右方向(図中の左方向、乗員に近い方向)に偏差距離Lだけずれた位置に設けられている。
図6は、タング6とバックル7を係合させずにリーチャーアーム9を引き込ませた初期状態のシートベルト装置1と座席シート2の外観を表した図であり、図7は、リーチャーアーム9を伸び出させた状態のシートベルト装置1と座席シート2の外観を表した図である。図6(a)、図7(a)は正面図を示し、図6(b)、図7(b)は側面図を示している。
まず図6において、リトラクタ4の挿通口4bは長手方向が水平方向に配置されており、またリーチャーアーム9を引き込んでいることでリーチャーヘッド10の挿通孔10aがリトラクタ4の挿通口4bの近傍に位置している。これにより、リトラクタ4の挿通口4bの近傍を通過するウェビング5は幅方向で水平な配置を保持されており、これを挿通するリーチャーヘッド10も水平な配置が保持されている。また、このようにリーチャーヘッド10をリトラクタ4の挿通口4bの近傍に位置させている状態では、ウェビング5に引っ張り荷重が付加されてもそのほとんどをリトラクタ4の挿通口4bに受けさせることができ、リーチャー8にはほとんど影響を与えない。なお、図6(b)に示すように、ウェビング5の途中位置にはストッパー29が設けられており、タング6はこのストッパー29に係止してそれより下方に落下することがない。
そしてリーチャーアーム9を前方へ伸び出させることで、図7に示すようにリーチャーヘッド10がリトラクタ4からウェビング5を引き出して前方に移動させる。これにより、タング6とその周辺のウェビング5の部分は乗員の身体より前方に移動することになり、ウェビング5とシートバック部2bとが大きく離間する。この状態では、乗員は上半身を何ら捻ることなくタング6又はウェビング5を容易に把持することができ、また一方の腕(特に図示しないが、この例では乗員の左腕)をウェビング5とシートバック部2bとの間の離間部分に容易に通すことが可能となる。そして、把持したタング6をそのままバックル7まで移動させて係合させるだけで、シートベルト装置1を容易に装着することができる(図中の点線部参照)。
ここで、リーチャーヘッド10は上記図5で説明したように、リーチャーヘッド10の回転中心位置Pが、挿通孔10aの中心位置Gに対して右方向(図7(b)中の左方向、乗員に近い方向)に偏差距離Lだけずれた位置に設けられている。このため、リーチャーアーム9が伸び出してリーチャーヘッド10がリトラクタ4の挿通口4bから離間するに従い、挿通孔10aに挿通したウェビング5の自重によりリーチャーヘッド10が左側(図7(a)中の右側)に下がるように傾く。このリーチャーヘッド10の傾き方向はタング6をバックル7に係合させる際のウェビング5の配置方向に対応しているため、シートベルト装置1を装着する際にリーチャーヘッド10には挿通孔10aの長手方向に対してウェビング5からの荷重がほとんど片寄りなく均一に付加されることになる。
以上のようなシートベルトの装着行程においては、乗員がタング6をバックル7に係合させる操作以外は全て自動的に行うことができ、乗員は簡易に3点式シートベルトを装着することができる。
図8は、本発明に係るシートベルト装置1の制御ブロック図である。図8において、このシートベルト装置1では、乗員がシート1に着座したことを検知するシートセンサ31と、バックル7におけるタング6の係合と離脱を検知するバックルセンサ32を備えている(これらセンサ31,32は図8以外で特に図示せず)。そして、これらのシートセンサ31、バックルセンサ32はそれぞれ制御ユニット33に接続されて検出信号を出力できるようになっている。また制御ユニット33は、リーチャーアーム9を伸縮させるようギアボックス16を回転駆動するモータ15に制御信号を出力可能に接続している。
図9は、上記のように構成されたシートベルト装置1の乗車時における動作フローチャートである。
図9のフローにおいて、まず上記図6に示したシートベルト装置1の初期状態で、乗員が座席シート2に着座すると、シートセンサ21によって乗員の着座が検出される(ステップS101)。そして、モータ15が正転駆動されてギアボックス16を介したラック用ピニオンギア17及びリール用ピニオンギア18の回転と樹脂ラック19の前方押し込みが行われ、上記図4に示すようにリーチャーアーム9が伸び出し、上記図7に示すようにウェビング5が前方に移動される(ステップS103)。
その後、バックルセンサ22によってウェビング5のタング6とバックル7の係合が検出(ステップS104)されると、モータ15が逆転駆動されて樹脂ラック19の後方引き込みが行われ、リーチャーアーム9が引き込む(ステップS105)。
以上において、リーチャーヘッド10、リーチャーアーム9、モータ15、ギアボックス16、ラック用ピニオンギア17とリール用ピニオンギア18、樹脂ラック19、及びリール20が、ウェビング移動手段を構成する。
以上説明した構成である本実施形態のシートベルト装置1によれば、以下の効果が得られる。
すなわち、本実施形態のシートベルト装置1においては、ウェビング5又はタング6の把持を補助するリーチャー8をリトラクタ4と一体に構成することができるため、リーチャー8の専用の設置場所を確保する場合と比較して設置スペースの削減が可能となり、またリーチャー8とリトラクタ4のそれぞれの給電線や制御信号線もほぼ同じ配置で配線できるため設計上においても製造上においても設置容易性が向上する。この結果、シートベルト装置1のウェビング5やタング6を把持しやすく、設置が容易となる。
また、本実施形態においては、リーチャー8はリトラクタ4を介して車両本体に固定することができるため、リーチャー8を車両本体に固定するための専用の部品が不要となり製造コストを削減することが可能となる。
また、本実施形態においては、挿通孔10aにウェビング5を挿通させて摺動移動可能な挿通型のリーチャーヘッド10を有し、このリーチャーヘッド10を乗員の身体より前方の位置まで移動させることにより、リーチャーヘッド10は挿通孔10aの周囲を囲むリング部10bを介して常にウェビング5に接触して外れることがないため、確実にウェビング5を移動させることができる。
なお、リーチャーヘッド10は、図5に対応する図10に示すように、挿通孔10aの周囲を囲むリング部10bにおいてあまり荷重を受けることのない一箇所に、ウェビング5を挿脱可能なスリット部10dを有していてもよい。これにより、シートベルト装置1の組み立て時にはリーチャー8とリトラクタ4の組み付けが容易となり、また乗員が任意にリーチャーヘッド10からウェビング5を取り外すことでリーチャー8がウェビング5を移動させる動作を無効にすることができる。
なお、本発明が備えるリーチャーヘッドは、上記挿通型のものに限られない。例えば、特に図示しないが、ウェビング5を後方から係止する係止型のリーチャーヘッドを有してもよく、このリーチャーヘッドを乗員の身体より前方の位置まで移動させるようにする。つまり、リーチャーヘッドを例えば上方から見て前方に開放したコの字形状に形成し、シートバック部2bの上端とウェビング5との間の隙間から前方に移動してウェビング5の後方から係止し、さらに前方に移動させることができる。これにより、リーチャーヘッドが後方に引き込んだ状態では、ウェビング5に対してリーチャーヘッドが何ら接触しないことから、リトラクタ4によって直接ウェビング5を拘束することができる。
また、本実施形態においては、リーチャー8が、棒形状の第1アーム部22と複数本の筒形状のアーム部23,24とを同軸的に配置して伸縮自在なテレスコピック構成のリーチャーアーム9を有しており、このリーチャーアーム9の伸縮動作によりリーチャーヘッド10を移動させる。これにより、リーチャーヘッド10を直線的に移動させることができるため、室内におけるリーチャー8の動作範囲を極力削減することができ、またリーチャーヘッド10の後方引き込み時にはリーチャーアーム9の格納スペースを少容量化することができる。
また、本実施形態においては、リーチャー8は、リーチャーアーム9を引き込んでウェビング5を移動させない際には、リーチャーヘッド10をリトラクタ4におけるウェビング5の挿通口4bの近傍に位置させる。これにより、リーチャーヘッド10を前方又は後方へ移動させる際にはウェビング5の配置方向に沿ったムダのない移動が可能となり、またリーチャーヘッド10を後方に引き込んでウェビング5を移動させない状態では、ウェビング5に付加される荷重をほとんどリトラクタ4の挿通口4bに受けさせることができ、リーチャー8への負担を軽減させることができる。
また、本実施形態においては、リーチャーヘッド10は、前後方向に沿う回転軸周りに回転可能に設けられていることにより、タング6とバックル7の係合動作に伴うウェビング5の上下方向及び左右方向の移動を、リーチャーヘッド10の回転で吸収することができる。
なお、本実施形態においては、上記図3、図4に示したように、第1アーム部の前方側端部に固定したジョイント部26に対して回転軸28を介してリーチャーヘッド10を回転可能に支持する構成としていたが、本発明はこれに限られない。例えば、上記図4に対応する図11に示すように、リーチャーヘッド10Aをジョイント部と一体に形成して第1アーム部22Aの前方側端部にイモネジ27で固定し、第1アーム部22Aを第2アーム部23Aに対して回転可能に設けてもよい。この場合、第1アーム部22A全体を円柱形状に形成し、第2アーム部23Aの突出孔25Aや内部穴もそれに対応して円柱形状に形成する必要がある。また、樹脂ラック19Aの前方側端部に球体19bを形成し、第1アーム部22Aの後方側端部がこの球体19bを把持する構造とすることで、樹脂ラック19Aと第1アーム部22Aとが前後方向に対する拘束性を維持しながら、軸周りの回転を許容する球体関節を構成させるとよい。この場合でも、リーチャーヘッド10Aは、前後方向に沿う配置のリーチャーアーム9Aの中心軸を回転軸としてその周りに回転可能に設けられることになる。
また、本実施形態においては、リーチャーヘッド10は、タング6をバックル7に係合させる際のウェビング5の配置方向に応じて回転するよう、リーチャーヘッド10における回転中心位置Pと挿通孔10aの中心位置Gとの間に偏差距離Lを設けている。これにより、リーチャーヘッド10を前方に移動させてリトラクタ4から離間させた際には、挿通孔10aに挿通したウェビング5の自重によりリーチャーヘッド10が回転軸周りに傾き、その傾き方向が、タング6をバックル7に係合させる際のウェビング5の配置方向に応じていることで、リーチャーヘッド10に余分な負荷を与えることを回避することができる。
なお、特に図示しないが、シートベルト装置1が上方にリング形状のショルダーアンカを備える構成の場合でも、ショルダーアンカをウェビング5の挿通方向に2分割した構成として、乗員側に位置するショルダーアンカの分割片をリーチャー8により前方に移動させるようにすることで、ウェビング5を移動させタング6やウェビング5の把持を容易にすることができる。この場合のリーチャー8をリトラクタ4に一体に固定することで、本発明の効果が得られる。
上述した本実施形態の具体的な構成は、本発明の内容を厳密に限定するものではなく、細部に関しては本発明の趣旨に沿って多様に変更できることはもちろんである。
本発明によるシートベルト装置の一実施の形態を示す後部座席用のシートベルト装置を斜め前方から見た斜視図である。 図1中に示したリーチャーとリトラクタとの結合構成及び、リトラクタの設置構成を示す斜視図である。 図2(a)中のIII−III断面によりリーチャーの内部構成を模式的に表した水平断面図である。 図3中のIV−IV断面により伸び出した状態のリーチャーアームの内部構造を表した側断面図である。 図2(a)中の矢視Aから見たリーチャーヘッドの正面図である。 タングとバックルを係合させずにリーチャーアームを引き込ませた初期状態のシートベルト装置と座席シートの外観を表した図である。 リーチャーアームを伸び出させた状態のシートベルト装置と座席シートの外観を表した図である。 本発明に係るシートベルト装置の制御ブロック図である。 乗車時におけるシートベルト装置の動作フローチャートである。 スリット部を有するリーチャーヘッドの正面図である。 リーチャーヘッドを第1アーム部に固定した変形例におけるリーチャーアームの内部構造を表した図である。
符号の説明
1 シートベルト装置
2 座席シート
3 トレイ(車両本体)
4 リトラクタ
4b 挿通口
5 ウェビング
6 タング
7 バックル
8 リーチャー
9,9A リーチャーアーム
10,10A リーチャーヘッド
10a 挿通孔
10b リング部
10c 回転支持部
10d スリット部
14 ボルト(対リトラクタ固定手段)
15 モータ(ウェビング移動手段)
16 ギアボックス(ウェビング移動手段)
17 ラック用ピニオンギア(ウェビング移動手段)
18 リール用ピニオンギア(ウェビング移動手段)
19 樹脂ラック(ウェビング移動手段)
19a ラック(ウェビング移動手段)
20 リール(ウェビング移動手段)
21 アームシリンダ
22,22A 第1アーム部(棒形状部材)
23,23A 第2アーム部(筒形状部材)
24 第3アーム部(筒形状部材)
28 回転軸
P リーチャーヘッドの回転中心位置
G 挿通孔の中心位置
L 偏差距離

Claims (10)

  1. 座席シートに着座した乗員の身体を拘束させる帯状のウェビングと、このウェビングの両端部の少なくともいずれか一方に連結し当該ウェビングを巻き取り可能なリトラクタと、前記ウェビングを挿通させて摺動移動可能なタングと、車両本体に固定されて前記タングを係合可能なバックルとを備えるシートベルト装置において、
    前記タングと前記バックルとが分離している状態の前記ウェビングの一部を前記乗員の身体より前方の位置まで移動させるウェビング移動手段と、
    前記リトラクタに直接固定するための対リトラクタ固定手段と、
    を備えたリーチャーを有することを特徴とするシートベルト装置。
  2. 請求項1記載のシートベルト装置において、
    前記リトラクタは前記車両本体に固定され、前記リーチャーの前記対リトラクタ固定手段は前記リトラクタだけに当該リーチャーを固定することを特徴とするシートベルト装置。
  3. 請求項1又は2記載のシートベルト装置において、
    前記ウェビング移動手段は、挿通孔に前記ウェビングを挿通させて摺動移動可能な挿通型のリーチャーヘッドを有し、このリーチャーヘッドを前記乗員の身体より前方の位置まで移動させることを特徴とするシートベルト装置。
  4. 請求項3記載のシートベルト装置において、
    前記リーチャーヘッドは、前記挿通孔の周囲の一箇所に前記ウェビングを挿脱可能なスリット部を有していることを特徴とするシートベルト装置。
  5. 請求項1又は2記載のシートベルト装置において、
    前記ウェビング移動手段は、前記ウェビングを後方から係止する係止型のリーチャーヘッドを有し、このリーチャーヘッドを前記乗員の身体より前方の位置まで移動させることを特徴とするシートベルト装置。
  6. 請求項3乃至5のいずれか1項記載のシートベルト装置において、
    前記ウェビング移動手段は、複数本の筒形状部材又は棒形状部材を同軸的に配置して伸縮自在なテレスコピック構成のリーチャーアームを有しており、前記リーチャーアームの伸縮動作により前記リーチャーヘッドを移動させることを特徴とするシートベルト装置。
  7. 請求項3乃至6のいずれか1項記載のシートベルト装置において、
    前記ウェビング移動手段は、前記ウェビングを移動させない際には前記リーチャーヘッドを前記リトラクタにおける前記ウェビングの挿通口の近傍に位置させることを特徴とするシートベルト装置。
  8. 請求項3乃至7のいずれか1項記載のシートベルト装置において、
    前記リーチャーヘッドは、前後方向に沿う回転軸周りに回転可能に設けられていることを特徴とするシートベルト装置。
  9. 請求項8記載のシートベルト装置において、
    前記リーチャーヘッドは、前記タングを前記バックルに係合させる際の前記ウェビングの配置方向に応じて回転するよう、前記リーチャーヘッドにおける回転中心位置と前記挿通孔の中心位置との間に偏差距離を設けていることを特徴とするシートベルト装置。
  10. 車両の座席シートに着座した乗員の身体を拘束させる帯状のウェビングの両端部の少なくともいずれか一方に連結し当該ウェビングを巻き取り可能なリトラクタにおいて、
    前記ウェビングの一部を前記乗員の身体より前方の位置まで移動させるウェビング移動手段を備えたリーチャーを当該リトラクタに直接固定して有していることを特徴とするリトラクタ。
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