JP2010111049A - 偽造防止用印刷物 - Google Patents

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Abstract

【課題】単一の判別具により鮮明な発現が可能な不可視画像を形成するとともに、有価証券、各種証明書及び重要書類等における曲線状の集合模様を主体とした意匠との親和性の高い偽造防止用印刷物を提供する。
【解決手段】基材の所定の領域に、中心を境に対向するように配置された第1の画線及び第2の画線を有するユニットが、第1の方向に沿って隣接する一方のユニットにおける前記中心から前記第1の画線の中心へ向かって通過する軸線の前記一方のユニットにおける境界上の第1の終点と、他方のユニットにおける前記中心から前記第2の画線の中心へ向かって通過する軸線の前記他方のユニットにおける境界上の第2の終点とが一致するように、ユニットが複数配置されることで線状列が形成されたことを特徴としている。
【選択図】図2

Description

本発明は、銀行券、株券、債券等の有価証券、各種証明書、重要書類等の偽造防止又は複製防止が必要とされる印刷物に関するものである。
一般的に有価証券、各種証明書及び重要書類等の貴重印刷物では、偽造防止効果を与えるために様々な技術が適用されているが、近年、カラー複写機の高画質化及びカラー製版技術のコンピュータ化に伴い、偽造技術が多様化する傾向にある。
有価証券、各種証明書、重要書類等の多くは、線画と呼ばれる曲線状の集合模様によって構成され、貴重印刷物の意匠的な特徴を成している。このような意匠的な特徴を維持しながら偽造防止策を付与したものとして、本願発明者らは、曲線状の集合模様を、潜像を施さない部分の線画を連続線、潜像を施した部分の線画を基本曲線方向に一定の間隔で配列された所定の形状の画線からなる定周期断絶線で構成し、潜像を施した部分の定周期断絶線のうち、基本曲線方向に連続した一つの画線部と非画線部から成る一周期に相当する部分の画線面積が、潜像を施さない部分の連続線のうち、基本曲線方向における前記一周期と同一の長さに相当する部分の画線面積と等しくなることを特徴とする複写防止模様の作成方法を既に出願している(例えば、特許文献5参照)。ただし、このような複写防止模様は、複写防止対策としては有効であるものの、真偽判別は、複写時にて行われるものであり、例えば、窓口業務での確認等においては、簡易的な道具を使って真偽判別するのが一般的である。
簡易的な道具を使って真偽判別するものとしては、紫外線や赤外線等の可視光外の波長域で励起する特殊な発光インキを用いる方法があり、例えば、諸外国では、店のカウンターの下に紫外線ランプを設置し、紙幣を受け取った際に、蛍光発光を確認して真偽判別するなどといった方法がある。こうした技術は、真偽判定が容易で、犯罪へのけん制効果があるとされ、今後も望まれる認証技術になっている。しかしながら、製造安定性やコスト面等において若干の課題を含んでおり、また、一方では、偽造防止策に費やす製造コストも上がり、偽造防止効果を確認する環境を得るために特殊な機械器具から成る専用設備を導入する等、真偽判定にて高コストとなる場合があった。
低コストで真偽判定を可能にする有用な方法に、印刷物上に判別具を重ねて行う技術がある。つまり、図1に示されたように、印刷物1に判別具2を重ね合わせることにより、容易に不可視画像を発現させて真偽性を判別することができるものである。この判別具の主な形態は、平行線スクリーンを印刷した透明シート(以下「万線フィルタ」という。)や、レンチキュラーレンズ等が上げられる。この判別具を用いて不可視画像を発現させる技術は、主に二種類の方法があり、点位相変調(Dot phase modulation)と線位相変調(Line phase modulation)とが存在する。
このような万線フィルタから成る判別具を重ね合わせることにより潜像画像が発現する印刷物とその真偽判別方法としては、万線(又は網点)画線で印刷した背景画像部と、背景画像部と異なる位相の万線(又は網点)画線で印刷した潜像画像部とを有する印刷物が存在する。当該印刷物の背景画像部と潜像画像部は、区分けして視認することが一見困難であるが、万線フィルタを印刷物に所定の位置で重ね合わせた場合には、背景画像部と潜像画像部を区分けして視認することができる方法が知られている。
点位相変調(Dot phase modulation)の一例としては、第1の方向と第2の方向に位相変調されたパターンが形成された印刷物と、当該印刷物の第1の方向と万線状フィルタの万線状パターンの方向とを一致するように前記万線状フィルタを重ね合わせることにより形成される第1の多階調画像と、前記万線状フィルタの重ね合わせる角度を前記印刷物の第2の方向に一致するように変えると第2の多階調画像が形成された印刷物及び画像形成法がある(例えば、特許文献1参照)。
また、点位相変調(Dot phase modulation)の一例としては、基材上に、レンズアレイ(ハエの目レンズ、ハニカムレンズ、レンチキュラーレンズ等)を重ねることにより画像が現れるドットパターンを構成するそれぞれのドットが、少なくとも二種類以上のスクリーン線数で、かつ、少なくとも二種類以上のスクリーン角度の網点から成る印刷物において、真正物であればドットパターンを構成するそれぞれのドットの網点面積率が同じであるため、レンズアレイを重ねることにより不可視画像が発現し、複写物の場合は、コピーすることによりスクリーン線数の大きさ又は網点角度で再現されるドットが潰れ、ドットの濃度が変化することにより前記不可視画像と異なる画像が発現する印刷物がある(例えば、特許文献2参照)。
また、海外の点位相変調(Dot phase modulation)の一例としては、アストロン・デザイン社(オランダ)のイソグラム(Isogram)がある(例えば、非特許文献1340頁参照)。これは、図16(a)に示された印刷物のように、一見して均一な濃度を有する平たんな模様の中に、拡大すると図16(b)に示されたような微細な網点の位相によって不可視画像が施され、印刷物上に専用のシートを重ねると、図16(c)又は図16(d)に示されるようにネガポジ状のどちらかに可視画像化されたものである。しかし、これは、均一な濃度を有する平坦な模様故に、鮮明に画像を発現させることができない。
また、本願出願人等は、点位相変調(Dot phase modulation)を用いた印刷物に関する特許出願を行っている。これは、基材上に複数の等色の画素が規則的に配列されて二つの潜像模様が形成された潜像印刷物であって、複数の画素において、第1の方向に位相をずらして配列された第1の領域による第1の潜像模様(不可視画像)と、機能性を有するインキにより印刷された第2の領域による第2の潜像模様(不可視画像)とを有する(例えば、特許文献3参照)。
線位相変調(Line phase modulation)の一例としては、基材上に、線部と非線部を有し、同一ピッチ及び幅から成る万線パターンに対し、万線位相を2分の1ピッチずらして形成された潜像部を備えている複数種の潜像万線パターンが、それぞれ異なる角度で重ね合わされて印刷された潜像を有する印刷物であって、複数種の潜像万線パターンがそれぞれ色違いであることを特徴とする印刷物と、印刷物の万線パターンと同一ピッチのフィルムを複数種の不可視画像に重ね合わせることにより潜像部を可視画像化されたものがある(例えば、特許文献4参照)。
また、海外の線位相変調(Line phase modulation)を用いた印刷物には、ユラ社(ハンガリー)のHIT(Hidden Image Technology)がある(非特許文献1341頁参照)。図17(a)に示されたように、一見して均一な濃度を有する平たんな模様の中に、拡大すると図17(b)に示されたような微細な万線の位相によって不可視画像が施され、印刷物上に専用のシートを重ねると、図17(c)又は図17(d)に示されるようにネガポジ状のどちらかに可視画像化されている。なお、図17(a)の印刷物では通常視でも不可視画像が確認できてしまうおそれがあるため、図17(b)に示されたように、カムフラージュ模様として万線の一部の画線幅を変化させて可視画像を設けている。また、白抜き画線によって可視画像を設けても良い。ただし、このカムフラージュ模様は、専用のシートを重ねて不可視画像を可視画像化した際、カムフラージュ模様も可視画像として同時に発現しているので、不可視画像の発現時の視認性を阻害するという問題がある。
一般的に、点位相変調(Dot phase modulation)又は線位相変調(Line phase modulation)により形成された模様は、平たんな形状となっている。それ故にこれらの技術は、有価証券、各種証明書及び重要書類等のように線画で構成された模様の意匠との親和性が低い。
Optical Security and Counterfeit Deterrence Techniques IV Vol.4677 ( by SPIE-The International Society for Optical Engineering ) 特許第4132122号公報 特許第4013450号公報 特願2007−43171号公報 特開2004−174997号公報 特許第3268418号公報
上述した従来の印刷物では、潜像模様が平坦な濃度を有する印刷画線から成るため、有価証券、各種証明書及び重要書類等の貴重印刷物における曲線状の集合模様を主体とした意匠との親和性が低いという問題があった。
また、何らかの可視画像を設けたとしても、特許文献2に記載された印刷物のように単純な白抜き画線から成るため、不可視画像を発現させた時の視認性を阻害するという問題があった。
本発明は、上記事情にかんがみ、単一の判別具により鮮明な発現が可能な不可視画像を形成するとともに、有価証券、各種証明書、重要書類等における曲線状の集合模様を主体とした意匠との親和性の高い偽造防止用印刷物を提供することを目的とする。
本発明における偽造防止用印刷物は、基材の所定の領域に、中心を境に対向するように配置された第1の画線及び第2の画線を有するユニットが、第1の方向に沿って隣接する一方のユニットにおける中心から第1の画線の中心へ向かって通過する軸線の前記一方のユニットにおける境界上の第1の終点と、他方のユニットにおける前記中心から前記第2の画線の中心へ向かって通過する軸線の他方のユニットにおける境界上の第2の終点とが一致するように、ユニットが複数配置されることで線状列が形成され、線状列のうち少なくとも一本を形成するユニットにおける中心と第1の画線及び第2の画線における各々の中心を通過する軸線と第1の方向とが成す角度には少なくとも二種類存在し、各々のユニットが第2の方向に沿って複数配置されることで線状列が複数形成され、各々のユニットにおける第1の画線と第2の画線とはオン、オフの関係にあり、かつ、面積が同一であり、第1の画線により不可視画像のポジ画像又はネガ画像が形成され、第2の画線により不可視画像のポジ画像又はネガ画像が形成されたことを特徴としている。
また、本発明における偽造防止用印刷物は、ユニットにおける軸線の長さが1mm以下であることを特徴としている。
各々のユニットにおける第1の終点又は第2の終点の少なくとも一部を第2の方向沿って任意にずらすことにより、レリーフ模様が形成されることを特徴としている。
また、本発明における偽造防止用印刷物は、不可視画像を形成するために任意に配置された第1の画線及び第2の画線のうち、第1の方向に隣接して配置されたユニットにおける、第1の画線及び第2の画線のオフとなる画線が隣接して配置された位置に、所定の領域内における濃度の不均衡を緩和するために、第1の終点又は第2の終点を中心とする第1の画線及び第2の画線の略半分の画線面積率で、かつ、略同色である第3の画線が配置されていることを特徴としている。
また、本発明における偽造防止用印刷物は、ユニットにおける第1の画線及び第2の画線が配置されないユニットは、所定の領域内における濃度の不均衡を緩和するために、ユニットの中心に第1の画線及び第2の画線における略半分の画線面積率で、かつ、略同色である第4の画線が配置されていることを特徴としている。
また、本発明における偽造防止用印刷物は、第1の画線、第2の画線、第3の画線及び第4の画線は、それぞれ円形、楕円形又は多角形の形状を有することを特徴としている。
また、本発明における偽造防止用印刷物は、第1の画線、第2の画線、第3の画線及び第4の画線の少なくとも一部は、第2の方向に対して画線幅を広く設定され、画線幅を広くした画線を任意に配置することにより可視画像が形成されていることを特徴としている。
また、本発明における偽造防止用印刷物は、第1の方向に沿って配置された第1の画線、第2の画線、第3の画線及び第4の画線を結ぶ曲線の位置に、第5の画線が形成されていることを特徴としている。
また、本発明における偽造防止用印刷物は、第5の画線における線幅が、第1の画線、第2の画線、第3の画線及び第4の画線より狭いことを特徴としている。
また、本発明における偽造防止用印刷物は、第1の画線、第2の画線、第3の画線及び第4の画線又は第1の画線、第2の画線、第3の画線、第4の画線及び第5の画線は光輝性材料を含むインキで印刷され、第1の画線、第2の画線、第3の画線及び第4の画線又は第1の画線、第2の画線、第3の画線、第4の画線及び第5の画線上における少なくとも一部の画線上に、無色透明材料を用いたベタ刷りにより、所望の模様が形成されていることを特徴としている。
本発明の偽造防止用印刷物によれば、簡易的な判別具により鮮明な発現が可能な不可視画像が形成されるとともに、有価証券、各種証明書、重要書類等の貴重印刷物の意匠性との親和性の高い偽造防止用印刷物が提供される。
以下、本発明の実施の形態1〜3による偽造防止用印刷物について、図面を用いて説明する。しかし、本発明は、以下に述べる実施の形態1〜3に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範囲内であれば、その他のいろいろな実施の形態が含まれる。
本発明の実施の形態1〜3による偽造防止用印刷物は、図1に示されたように、印刷物1に判別具2を重ね合わせることにより、容易に不可視画像を発現させて真偽性を判別することができるものである。判別具2は、透明性を有するフィルタに複数の直線が万線状に一方向に沿って形成された万線フィルタ又はレンチキュラーレンズ等である。印刷物1上には図2に示されたように印刷模様3が印刷されている。この印刷模様3は、通常の可視条件において目視により観察すると、曲線状の集合模様として観察されているが、図2中の円内の拡大図に示されるように、一見して曲線状の集合模様に見える線画が、細かな点で構成されている。あるいは、図15に示されるように、曲線状の集合模様を部分的に配置を変えることで一見してレリーフ状の意匠部5でありながら、図2中の円内の拡大図に示されるように、細かな点で構成されている。すなわち、曲線状の集合模様の配置は任意である。そして、印刷物1上に判別具2を所定の角度(例えばこれを0度とする)を持って重ね合わせると、図3(a)又は図3(b)に示されたような不可視画像4が可視画像となって発現する。図3(a)又は図3(b)に示されるようにネガポジ状のどちらかに見えるのは、判別具2と印刷物1との間の相対的な位置によって生ずるものであり、本発明の効果の範囲内である。
(1)実施の形態1
本発明の実施の形態1による偽造防止用印刷物について説明する。
図4は、本実施の形態1における印刷物に対する印刷模様の一画線の構成の部分的な拡大と、印刷物に印刷された印刷模様3が第1の方向に連続的に配置された構成が解るように簡易的に示した模式図である。ここで、縦の寸法Sは、例えば、340μmというように1mm以下の大きさである。図4(a)(b)の画線はユニットと称する最小単位であり、円形の画線Aと画線A’とで構成されている。この図4(a)の複数の画線が、印刷物の表面上において、軸線Rが終点pの一致をもって複数のユニットが連結する、すなわち、第1の終点及び第2の終点を有した各ユニット同士が隣接して配置されることで線状列が形成される。なお、画線Aと画線A’との距離は、縦の寸法Sの約半分であり、画線Aと画線A’の縦寸法は、縦の寸法Sの約半分の寸法を最大としている。
画線Aと画線A’とは、対を成しており、相互にオンオフの関係にある。このオンオフの関係とは、例えば、一方が黒(オン)のときは他方は白(オフ)、一方が有着色のときは他方は無着色であり、基本的には双方ともに黒又は双方ともに白であることがないということである。そして、画線Aと画線A’とは、面積が同一である。このような画線Aと画線A’とが存在することで通常の可視条件下では視認されず、画線Aのみにより不可視画像(ネガ又はポジ)、画線A’のみにより不可視画像(ポジ又はネガ)がそれぞれ形成されている。
図4(a)は、軸線Rが垂直となっているが、図4(b)に示されるように、軸線Rは傾いても良い。すなわち、図4(b)のような傾きのある軸線において、終点pをもって複数のユニットが連結するように隙間なく、連続的に、かつ、規則的に配置すると線状列が形成し、図4(c)に示されるように画線Aと画線A’が曲線状の配置となる。この図4(c)は、印刷物に印刷された印刷模様3を構成する曲線状に、第1の方向における縦ステップ数vと、第2の方向における横本数hをもって配置された複数の画線と、不可視画像がその構成が解るように太実線で簡易的に示した模式図である。なお、本実施の形態で言うステップ数とは、印刷模様3上で繰り返されるユニットの数のことを指すもので、縦ステップ数と横本数に何ら制限はなく、この縦ステップ数と横本数によって可視画像及び不可視画像の解像力と比例している。不可視画像で示される太実線はあくまで位置を説明するものであり、実際は図4(c)のように目視できるものではない。このとき、印刷模様3における画線Aの総面積と画線A’の総面積は等しい。また、画線A及び画線A’が横方向に並ぶことによって、画線A群から成る平行万線及び画線A’群から成る平行万線が形成される。すなわち図4(b)は、線位相変調(Line phase modulation)によって、不可視画像を施している状態となっているものである。しかし、この状態では肉眼視で、複数の画線Aと複数の画線A’とが線状列となって形成されたユニットの近傍部にて画線Aと画線A’の双方がオン(有着色)になるため濃度が高く(濃く)見えたり、また、複数の画線Aと複数の画線A’とが第1の方向に連続的に配置されたユニットの近傍部にて画線Aと画線A’の双方がオフ(無着色)になるため濃度が低く(淡く)見て、肉眼視では濃度が不均衡となって見えることもある。
この濃度の不均衡に見えるのを緩和するため、図5に示されたアルゴリズムによって最小単位であるユニット[h,v]ごとに、画線の削除並びに追加を実行するものである。なお、[v]はユニットを縦上から数えたステップ数で、[h]はユニットを横左から数えた曲線の本数である。まず、処理f1にて、第1の方向に連続的に配置した列ごとのユニット[h,v]において順次画線A[h,v]及び画線A’[h,v]の検知が行われる。なお、画線A[h,v]及び画線A’[h,v]を検知する方法は、例えば、印刷模様3がビットマップ形式の2値画像の場合、処理すべきユニット内において、一般的にラベリングと呼ばれる処理によって、画線A[h,v]又は画線A’[h,v]を識別して削除してもよい。
次に、処理f2にて、ユニット[h,v]に画線A’[h,v]を有し、かつ、ユニット[h,v+1]に画線A[h,v+1]を有する条件に一致したとき、処理f3にて、ユニット[v]における本来配置される位置である画線A’[h,v]の削除が行われる。すなわち、図6(a)に示めされるように、ユニット[h,v]、ユニット[h,v+1]、ユニット[h,v+2]の配置の際、ユニット[h,v]の画線A’[h,v]とユニット[h,v+1]の画線A[h,v]が隣接している場合、図6(b)に示めされるように、ユニット[h,v]の画線A’[h,v]が削除される。また、処理f2の条件に一致しない場合は処理4に移行する。なお、この処理f2、処理f3が図4(b)の印刷模様3に適用された場合、図6(c)に示される印刷模様3となる。また、部分的に画線A’が削除されることによって、画線Aの総面積に対し画線A’の総面積が少ない状態となる。
次に、処理f4にて、ユニット[h,v]に画線A[h,v]を有し、かつ、ユニット[h,v+1]に画線A’[h,v]を有する条件に一致したとき、処理f5にて、ユニット[h,v]における画線a[h,v]の追加を行う。すなわち、図7(b)に示されるように、ユニット[h,v]とユニット[h,v+1]の中間に、画線A又は画線A’の半分の画線面積を有する画線aが追加される。これにより、ユニット[h,v]とユニット[h,v+1]間における肉眼視での濃度の不均衡が緩和される。なお、図7(a)、(b)、(c)及び(d)の配置は、説明の都合上、直線的に配置しているが、図7(e)の一部分を拡大した説明であるため、本来は曲線状に形成されたものである。
次に、処理f6にて、ユニット[h,v]に画線A’[h,v]を有し、ユニット[h,v+1]に画線がなく、かつ、ユニット[h,v+2]に画線A[h,v]を有する条件に一致したとき、処理f7にて、ユニット[h,v]における画線E[h,v+1]の追加を行う。すなわち、図7(c)に示されるように、ユニット[h,v+1]の中心に、画線A又は画線A’の半分の画線面積を有する画線Eが追加される。これにより、ユニット[h,v]とユニット[h,v+2]間における肉眼視での濃度の不均衡が緩和される。
次に、処理f8にて、ユニット[h,v]に画線A’[h,v]を有し、ユニット[h,v+1]に画線がなく、かつ、ユニット[h,v+2]に画線A’[h,v]を有する条件に一致したとき、処理f9にて、ユニット[h,v+1]における画線E及びユニット[h,v+1]と[h,v+2]の中心に画線aの追加を行う。すなわち、図7(d)に示されるように、ユニット[h,v+1]の中心に、画線A又は画線A’の半分の画線面積を有する画線Eが追加され、ユニット[h,v+1]と[h,v+2]の中心に画線A又は画線A’の半分の画線面積を有する画線aが追加される。これにより、ユニット[h,v]とユニット[h,v+2]間における肉眼視での濃度の不均衡が緩和される。よって、これら処理f4から処理f8が図4(b)の印刷模様3に適用された場合、図7(e)に示される印刷模様3全域において、肉眼視での濃度の不均衡が緩和される。
この状態で、図8に示されたように、例えば、レンチキュラーレンズから成る判別具2を印刷物1上の印刷模様3に重ね合わせ、正面から目視で観察することによって、印刷模様3に施されている不可視画像を可視画像として発現させることができる。なお、本実施の形態1では、長さSが340μmで、印刷模様3がオフセット印刷によりコート紙に印刷されている。しかし、長さS、印刷物の基材、印刷方法、印刷材料、印刷装置等について何ら限定するものでない。
印刷物上の所定の位置に、判別具であるレンチキュラーレンズにおける各レンズの中心線が画線Aの中心、すなわち、図7における線L1に一致するように載置する。この場合、画線Aが拡大された状態となるため、画線Aにより構成されている画像(模様)を確認することができることとなる。画線A’が拡大されるように縦軸方向に沿って判別具を移動させた場合、画線Aにより視認された不可視画像のネガポジが反転して視認される。
印刷模様3に、所定の角度、より具体的には図7における線L1と各レンズの中心線とが一致するように、レンチキュラーレンズから成る判別具2を印刷物1上の印刷模様3に重ね合わせ、正面から目視で観察した状態を図9に示す。レンチキュラーレンズの中心線が図7における線L1と一致するように図9(a)に示された位置にあるとき、中心線に位置するのは、画線Aとなっている。レンチキュラーレンズの特性によって中心線に位置する画線Aが膨張して見えるため、目視では図9(b)に示されたようなポジ状の可視画像が発現する。
画線Aと画線A’とはネガポジの関係にある。ここで、図7における線L2と各レンズの中心線とが一致するように、レンチキュラーレンズから成る判別具2を印刷物1上の印刷模様3に重ね合わせ、正面から目視で観察した状態を図10に示す。レンチキュラーレンズの中心線が図7における線L2と一致するように図10(a)に示された位置にあるとき、中心線に位置するのは、画線A’となっている。レンチキュラーレンズの特性によって中心線に位置する画線A’が膨張して見えるため、目視では図10(b)に示されたようなネガ状の可視画像が発現する。すなわち、レンチキュラーレンズの中心線を併せる位置によって、不可視画像がネガポジ状のどちらかに見える可視画像となって発現する。
ここで判別具2は、レンチキュラーレンズにかかわらず、例えば、万線フィルタであっても同様の効果が得られる。この万線フィルタの場合は、フィルタ上の万線に該当する部分が可視画像を構成する画線を隠蔽することで、不可視画像を構成する画線のみを確認することができることとなるが、可視画像を完全には隠蔽することができずに若干視認されてしまうことがある。ただし、これによって本発明の効果を損なうことはないため、簡易的に判別を行うには、万線フィルタを用いても充分である。なお、後述する実施の形態2〜3についても同様である。
本実施の形態1によれば、印刷物上に判別具を重ね合わせることによって、画線A及びA’で形成される不可視画像を容易に、かつ、鮮明に発現させることが可能である。さらに、本発明における印刷物を構成する各画線を同一色とした単色印刷のみでも十分な偽造防止効果が得られる上に、製版及び印刷方法等について何ら限定しないため、コストを低減させることができる。
(2)実施の形態2
実施の形態1では円形の画線が線状列となって形成した例で説明したが、本実施の形態2は、レンチキュラーレンズを用いて真偽判別する際に、可視画像がより明瞭に出現される形態について説明する。
図7における線L1と各レンズの中心線とが一致するように、レンチキュラーレンズから成る判別具2を印刷物1上の印刷模様3に重ね合わせ、正面から目視で観察した状態を図11に示す。図11(a)に示された画線A、画線A’画線a及び画線Eは、実施の形態1に示された図9に示された画線A、画線A’画線a及び画線Eに対し、画線の横幅のみが200%の倍率となっている。
この際、図9に示された画線A、画線A’画線a及び画線Eと、図11(a)に示された画線A、画線A’画線a及び画線Eとは画線の縦幅が等しい。レンチキュラーレンズの中心線が図7における線L1と一致するように図11(a)に示された位置にあるとき、中心線に位置するのは、画線Aとなっている。レンチキュラーレンズの特性によって中心線に位置する画線Aが膨張して見えるため、目視では図11(b)に示されたようなポジ状の可視画像が発現する。
画線Aと画線A’とはネガポジの関係にある。ここで、図7における線L2と各レンズの中心線とが一致するように、レンチキュラーレンズから成る判別具2を印刷物1上の印刷模様3に重ね合わせ、正面から目視で観察した状態を図12に示す。レンチキュラーレンズの中心線が図7における線L2と一致するように図12(a)に示された位置にあるとき、中心線に位置するのは、画線A’となっている。レンチキュラーレンズの特性によって中心線に位置する画線A’が膨張して見えるため、目視では図12(b)に示されたようなネガ状の可視画像が発現する。なお、本実施の形態2に示された画線の横幅は任意であり、本発明の効果を奏する範囲ならば何ら限定するものではない。
(3)実施の形態3
実施の形態1及び2では円形又は楕円形の画線が線状列となって形成した例で説明したが、本実施の形態2は、所定の規則をもって配列した画線が、軸線Rに設定された画線によってつながっている例について説明する。
具体的には、図13に示されたように、画線Aと画線A’とが曲線状に連続した画線となっている。すなわち、曲線の画線幅の差異によって、不可視画像が施されている状態である。軸線Rに施された画線幅は、画線A及び画線A’の画線の横幅よりも少なく設定されている。レンチキュラーレンズの中心線が図7における線L1と一致するように図13(a)に示された位置にあるとき、中心線に位置するのは、画線Aとなっている。レンチキュラーレンズの特性によって中心線に位置する画線Aが膨張して見えるため、目視では図13(b)に示されたようなポジ状の可視画像が発現する。この時、軸線Rの画線幅についてもレンチキュラーレンズによって膨張される。このため、図13(b)に示されるように、軸線Rの画線幅によっては可視画像の視認性が阻害される場合があるので、画線A及び画線A’の画線の横幅と画線Rの画線幅の比は、少なくとも、2対1以上の差があることが望ましい。
実施の形態1〜2と同じく、画線Aと画線A’とはネガポジの関係にある。ここで、図7における線L2と各レンズの中心線とが一致するように、レンチキュラーレンズから成る判別具2を印刷物1上の印刷模様3に重ね合わせ、正面から目視で観察した状態を図14に示す。レンチキュラーレンズの中心線が図7における線L2と一致するように図12(a)に示された位置にあるとき、中心線に位置するのは、画線A’となっている。レンチキュラーレンズの特性によって中心線に位置する画線A’が膨張して見えるため、目視では図12(b)に示されたようなネガ状の可視画像が発現する。
(4)実施の形態4
実施の形態1及び2で示されたように、画線A、画線A’画線a及び画線Eに対し、画線の横幅の違いがあっても本発明の効果は等しい。したがって、各々のユニットにおける第1の終点又は第2の終点の少なくとも一部を第2の方向に沿って任意にずらすことにより、図15に示すレリーフ模様を形成することができる。また、画線A、画線A’画線a及び画線Eの横幅を任意に異ならせることにより、印刷模様3の濃淡を施すことができる。例えば、図16の印刷物1に示されるように、印刷模様3の一部に画線A、画線A’画線a及び画線Eの横幅を広くした模様部6を設けることにより、曲線状の集合模様にデザイン的な意匠を施すことが可能になる。さらに、各々のユニットにおける第1の終点又は第2の終点の少なくとも一部を第2の方向に沿って任意にずらし、かつ、画線A、画線A’画線a及び画線Eにおける少なくとも一部の横幅を任意に広くすることにより、図17に示されたレリーフ状の意匠部5と合わせることもできる。またさらに、画線A、画線A’画線a及び画線Eの横幅を段階的に変えて、グラデーションや写真階調を表現することも、実施の形態4における技術的思想の範囲内である。
(5)実施の形態5
本実施の形態5は、レンチキュラーレンズ等の判別具を用いて視認することができる少なくとも一種類以上の不可視画像に加え、判別具を用いなくとも視認することができる不可視画像を施した例について説明する。
本実施の形態5における基本的な画線構成は、実施の形態1乃至4にて示された画線の配置と同様であり、例えば、図18に示されるように、画線A、画線A’画線a及び画線Eは、光輝性材料を含むインキ、例えば、金属光沢を有する銀インキ等で印刷された印刷模様3を構成している。そして、印刷模様3上に無色透明材料、例えば、透明ニス等から成る模様Gを印刷している。この模様Gは、画線A、画線A’画線a及び画線Eの配置と特別な位置関係はない。本実施の形態5では、模様Gの配置にて「N」の文字を構成している。なお、本実施の形態5における光輝性材料及び無色透明材料は、何ら限定するものではい。
図19は、本実施の形態5における印刷模様3が印刷された印刷物1において、印刷物1を拡散光領域と正反射光領域とで観察したときのそれぞれの照明光源7と視点8と印刷物1の三つの位置関係を図示したものである。照明光源7と視点8と印刷物1が図19(a)の位置関係にあるとき、拡散光領域で観察したことになり、照明光源7と視点8と印刷物1が図19(b)の位置関係にあるとき、正反射光領域で観察したことになる。
図19(a)で示されたように、拡散光領域で印刷物1を目視で観察した場合、図20(a)で示されたように、印刷模様3上に施された無色透明材料から成る模様Gは完全に透過しているので、画線A、画線A’画線a及び画線Eで構成されたレリーフ状の意匠部5及び模様部6が視認できる状態となる。一方、図19(b)に示されたように、正反射光領域で印刷物1を目視で観察した場合、図20(b)で示されたように、銀インキから成る画線A、画線A’画線a及び画線Eは、正反射光がもたらす光輝性の作用によって明度が高まり、無色透明材料から成る模様Gの部分については、画線A、画線A’画線a及び画線Eの光輝性の作用が抑制される。これにより、模様Gのみが光輝性の違いで強調されて視認される。したがって、模様Gの配置で構成した「N」の文字が観察される。
印刷物と判別具とを示す斜視図である。 本発明の印刷物1における印刷模様3とその構成を拡大図で示す説明図である。 同印刷物に所定の角度で判別具を重ね合わせた時に視認される模様の一例を示す説明図である。 本発明の実施の形態1による印刷物における一画線の構成と、印刷物の一画線をマトリクス状に配置した様子を示す説明図である。 肉眼視では濃度が不均衡になるのを緩和するための、画線の削除並びに追加を実行するアルゴリズムを示したフローチャートである。 図5のアルゴリズムに従って、ユニット[h,v]の画線A’[h,v]が削除された状態を示した図である。 図5のアルゴリズムに従って、画線A又は画線A’の半分の画線面積を有する画線a及び画線Eが追加された状態を示した図である。 同実施の形態1による印刷物上にレンチキュラーレンズを重ね合わせて目視で観察する様子を示す説明図である。 実施の形態1による印刷物において画線A上に中心線が位置するようにレンチキュラーレンズを載置した状態及びこのときに視認される画線を拡大して示す説明図である。 実施の形態1による印刷物において画線A’上に中心線が位置するようにレンチキュラーレンズを載置した状態、並びにこのときに視認される画線を拡大して示す説明図。 実施の形態2による印刷物において画線A上に中心線が位置するようにレンチキュラーレンズを載置した状態及びこのときに視認される画線を拡大して示す説明図である。 実施の形態2による印刷物において画線A’上に中心線が位置するようにレンチキュラーレンズを載置した状態及びこのときに視認される画線を拡大して示す説明図である。 実施の形態3による印刷物において画線A上に中心線が位置するようにレンチキュラーレンズを載置した状態及びこのときに視認される画線を拡大して示す説明図である。 実施の形態3による印刷物において画線A’上に中心線が位置するようにレンチキュラーレンズを載置した状態及びこのときに視認される画線を拡大して示す説明図である。 本発明の印刷物1における印刷模様3とその構成を拡大図で示す説明図である。 画線A、画線A’画線a及び画線Eの横幅の違いによって印刷模様3の濃淡を施した状態を示した図である。 画線A、画線A’画線a及び画線Eの横幅の違いによって印刷模様3の濃淡を施した状態に、曲線状の集合模様にデザイン的な意匠を施した状態を示した図である。 光輝性材料から成る画線A、画線A’画線a及び画線Eと、無色透明材料から成る模様Gが印刷されている状態を示した図である。 印刷物1を拡散光領域と正反射光領域とで観察したときのそれぞれの照明光源7と視点8と印刷物1の三つの位置関係を示した図である。 拡散光領域で印刷物1を目視で観察した場合と、正反射光領域で印刷物1を目視で観察した場合とを示した図である。 従来の印刷物の一例を示す説明図である。 従来の印刷物の一例を示す説明図である。
符号の説明
1 印刷物
2 判別具
3 印刷模様
4 不可視画像
5 レリーフ状の意匠部5
6 模様部
7 照明光源
8 視点
a 画線
A 画線
A’ 画線
E 画線
L1 線
L2 線
p 終点
R 軸線
S 寸法

Claims (10)

  1. 基材の所定の領域に、中心を境に対向するように配置された第1の画線及び第2の画線を有するユニットが、第1の方向に沿って隣接する一方のユニットにおける前記中心から前記第1の画線の中心へ向かって通過する軸線の前記一方のユニットにおける境界上の第1の終点と、他方のユニットにおける前記中心から前記第2の画線の中心へ向かって通過する軸線の前記他方のユニットにおける境界上の第2の終点とが一致するように、前記ユニットが複数配置されることで線状列が形成され、前記線状列のうち少なくとも一本を形成する前記ユニットにおける前記中心と前記第1の画線及び前記第2の画線における各々の中心を通過する軸線と前記第1の方向とがなす角度には少なくとも二種類存在し、前記各々のユニットが第2の方向に沿って複数配置されることで前記線状列が複数形成され、
    前記各々のユニットにおける前記第1の画線と前記第2の画線とはオン、オフの関係にあり、かつ、面積が同一であり、前記第1の画線により不可視画像のポジ画像又はネガ画像が形成され、前記第2の画線により前記不可視画像のポジ画像又はネガ画像が形成されたことを特徴とする偽造防止用印刷物。
  2. 前記ユニットにおける前記軸線の長さが1mm以下であることを特徴とする請求項1記載の偽造防止用印刷物。
  3. 前記各々のユニットにおける前記第1の終点又は前記第2の終点の少なくとも一部を前記第2の方向沿って任意にずらすことにより、レリーフ模様が形成されることを特徴とする請求項1又は2記載の偽造防止用印刷物。
  4. 前記不可視画像を形成するために任意に配置された前記第1の画線及び前記第2の画線のうち、前記第1の方向に隣接して配置された前記ユニットにおける前記第1の画線及び前記第2の画線のオフとなる画線が隣接して配置された位置に、前記所定の領域内における濃度の不均衡を緩和するために、前記第1の終点又は前記第2の終点を中心とする前記第1の画線及び前記第2の画線の略半分の画線面積率で、かつ、略同色である第3の画線が配置されていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項記載の偽造防止用印刷物。
  5. 前記ユニットにおける前記第1の画線及び前記第2の画線が配置されないユニットは、前記所定の領域内における濃度の不均衡を緩和するために、前記ユニットの中心に前記第1の画線及び前記第2の画線における略半分の画線面積率で、かつ、略同色である第4の画線が配置されていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項記載の偽造防止用印刷物。
  6. 前記第1の画線、前記第2の画線、前記第3の画線及び前記第4の画線は、それぞれ円形、楕円形又は多角形の形状を有することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項記載の偽造防止用印刷物。
  7. 前記第1の画線、前記第2の画線、前記第3の画線及び前記第4の画線の少なくとも1部は、前記第2の方向に対して画線幅を広く設定され、前記画線幅を広くした画線を任意に配置することにより可視画像が形成されていることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項記載の偽造防止用印刷物。
  8. 前記第1の方向に沿って配置された前記第1の画線、前記第2の画線、前記第3の画線及び前記第4の画線を結ぶ前記曲線の位置に、第5の画線が形成されていることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項記載の偽造防止用印刷物。
  9. 前記第5の画線における線幅が、前記第1の画線、前記第2の画線、前記第3の画線及び前記第4の画線より狭いことを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項記載の偽造防止用印刷物。
  10. 前記第1の画線、前記第2の画線、前記第3の画線及び前記第4の画線又は前記第1の画線、前記第2の画線、前記第3の画線、前記第4の画線及び前記第5の画線は、光輝性材料を含むインキで印刷され、前記第1の画線、前記第2の画線、前記第3の画線及び前記第4の画線又は前記第1の画線、前記第2の画線、前記第3の画線、前記第4の画線及び前記第5の画線上における少なくとも一部の画線上に、無色透明材料を用いたベタ刷りにより、所望の模様が形成されていることを特徴とする請求項5乃至9のいずれか1項記載の偽造防止用印刷物。
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