JP6600874B2 - 偽造防止用印刷物 - Google Patents

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本発明は、紙幣、株券、債券等の有価証券、各種証明書、重要書類等の偽造防止又は複製防止が必要とされる偽造防止用印刷物に関するものである。
偽造防止を必要とされる印刷物において、簡便に真偽判定することは、偽造物を発見する上で重要である。簡便に真偽判定することができる方法として、不可視画像が可視画像となって発現する技術がある。印刷物に対して何らかの処理を加えて、不可視画像を可視画像として発現させる代表的な偽造防止技術として、潜像凹版、コピー防止画線と呼ばれる複写機で色が正常に再現されない図形、機能性材料を使ったインキ等がある。このうち、機能性材料を使ったインキとして、蛍光インキ、りん光インキ等、特定の光又は電子線の照射、特定の応力を与えることによって励起する機能性材料を印刷インキに用いる技術がある。
特に、簡便な道具を使う代表的な施行方法として、例えば、任意の図形を、蛍光顔料を含む無色透明インキ(以下「無色蛍光インキ」という。)で印刷し、その印刷物に紫外線ランプ等で紫外線を照射すると、無色蛍光インキで印刷された図形が可視光にて発光するといった効果がある。また、無色蛍光インキに対し有色蛍光インキは、印刷されると通常の可視光線下で可視画像とすることができ、紫外線等の所定の波長を照射すると該画像が発光することで真偽判別を可能にしている。
蛍光インキによる偽造防止策の一例を説明する。図1は、紫外線ランプ5を用い、紫外線を照射しながら印刷物1を視点6から目視にて観察した状態を示した斜視図であり、図2は、通常の可視光で観察された状態と紫外線ランプ5の紫外線を照射して観察した状態を示した説明図である。図1に示した印刷物1上には、無色蛍光インキによって印刷された印刷模様2と任意の模様4とが印刷されている。なお、図1では、模様4を説明上、分かりやすく点線にて表示している。通常の可視光での観察では、図2(a)に示した無色蛍光インキによって印刷された模様4は、目視では無色となっているため視認されない。なお、図2(a)では、模様4を説明上、分かりやすく点線にて表示している。
図2(b)は、印刷物1に紫外線ランプ5を用いて紫外線を照射したときの状態を示したものである。図2(b)のように、紫外線によって蛍光インキが励起し発光することによって、不可視画像として備わっていた模様4が視認可能となり、真正物であることが一目瞭然となる。ここで、蛍光インキの偽造防止策として要となっているのが、専用の機能性材料を使うことによる秘匿性である。例えば、容易に入手することができない機能性材料を使うことによって、偽造そのものを抑止することができる。こうした機能性材料を使った偽造防止技術は、古くから用いられているもので、例えば、諸外国では、店のカウンターの下に紫外線ランプを設置し、紙幣を受け取った際に、蛍光発光を確認して真偽判別する方法がある。こうした技術は、真偽判定が容易で、犯罪への牽制効果があるとされ、今後も望まれる認証技術になっている。
このように、紫外線照射によって何らかの色味に発光して見えるという現象は、偽造防止効果の確認方法として至って明瞭な効果といえる。しかし、そうした明瞭さ故に、昨今では、類似の効果を成す代替物が容易に入手可能であり、専用の材料を用いていながらも、組織的な偽造によって類似の効果を成す代替物を使用して贋造されてしまう場合がある。すなわち、紫外線を照射して画像が発光するだけでは、十分な偽造防止策になっていないという問題がある。
上記の問題に対し蛍光インキによる偽造防止策を高める方法として、二色性蛍光と呼ばれる蛍光インキを用いる方法が提案されている。この二色性蛍光とは、一つの印刷画線に対し、二種類の異なる波長の紫外線を照射することよって、それぞれ異なる発色で励起するものである。例えば、波長365nmの紫外線で励起された発色は、緑色となり、さらに、波長254nmの紫外線で励起された発色は、赤色となる。この方法には、秘匿性の高い機能性材料を用いるため、偽造防止効果も一層向上するものである。
本願発明者らは、一種類の蛍光インキを用い、一種類の励起発色でありながら、発色効果とは別の不可視画像を設けた方法を提案している。基材に基本画像を設け、基本画像は、潜像部及び潜像周囲部から成り、潜像部及び潜像周囲部は、目視では区別することはできず、一定周期で連続配置する網点の集合体により構成され、潜像部の網点は、潜像周囲部の網点と解像度が異なり、単位面積当たりの網点面積率が等しく、かつ単位面積当たりの網点周囲長(輪郭長さ)が異なる構成から成り、かつ潜像部及び潜像周囲部を有色蛍光インキで印刷することで、紫外線を照射した場合に不可視画像が可視画像となって発現する印刷物を出願している(例えば、特許文献1参照)。
また、本願発明者らは、三種類の無色蛍光インキを用いて、可視光下では無色であり、紫外線を照射するとそれぞれが異なる蛍光色で発光するフルカラー蛍光発光印刷物を出願している(例えば、特許文献2参照)。
一方、蛍光インキを使わずとも低コストで真偽判定を可能にする有用な方法に、印刷物上に判別具を重ねて行う技術がある。すなわち、不可視画像が施されている印刷物に判別具を重ねることによって、不可視画像を可視画像として発現させるもので、この判別具の主な形態は、平行線スクリーンを印刷した透明シート(以下「万線フィルタ」という。)であったり、レンチキュラーレンズであったりする。この判別具を用いて不可視画像を発現させる技術は、主に二種類の方法があり、点位相変調(Dot phase modulation)と線位相変調(Line phase modulation)とが存在する。
例えば、点位相変調(Dot phase modulation)の一例としては、第1の方向と第2の方向に位相変調されたパターンが形成された印刷物と、当該印刷物の第1の方向と万線フィルタの万線状パターンの方向とを一致するように万線フィルタを重ね合わせることにより形成される第1の多階調画像と、万線フィルタの重ね合わせる角度を印刷物の第2の方向に一致するように変えると第2の多階調画像が形成された印刷物が開示されている(例えば、特許文献3参照)。
また、点位相変調(Dot phase modulation)の一例としては、基材上に、レンズアレイ(ハエの目レンズ、ハニカムレンズ、レンチキュラーレンズ等)を重ねることにより画像が現れるドットパターンを構成するそれぞれのドットが、少なくとも二種類以上のスクリーン線数で、かつ少なくとも二種類以上のスクリーン角度の網点から成る印刷物において、真正物であればドットパターンを構成するそれぞれのドットの網点面積率が同じであるため、レンズアレイを重ねることにより不可視画像が発現し、複写物の場合は、複写することによりスクリーン線数の大きさ又は網点角度で再現されるドットが潰れ、ドットの濃度が変化することにより不可視画像と異なる画像が発現する印刷物が開示されている(例えば、特許文献4参照)。
線位相変調(Line phase modulation)の一例としては、基材上に、線部と非線部を有し、同一ピッチ及び幅から成る万線パターンに対し、万線位相を2分の1ピッチずらして形成された潜像部を備えている複数種の潜像万線パターンが、それぞれ異なる角度で重ね合わされて印刷された潜像を有する印刷物であって、複数種の潜像万線パターンがそれぞれ色違いであることを特徴とする印刷物と、印刷物の万線パターンと同一ピッチのフィルムを複数種の不可視画像に重ね合わせることにより潜像部を可視画像化されたものが開示されている(例えば、特許文献5参照)。
また、本願出願人は、機能性を有する無色透明な材料と点位相変調(Dot phase modulation)を用いた印刷物の特許出願をしている。これは、基材上に、機能性を有する無色透明な材料で印刷された模様に紫外線を照射することによって第1の不可視画像が発現されるとともに、さらに、紫外線を照射した状態で判別具を重ねて観察した場合に、第2の不可視画像と第3の不可視画像が視認可能となる偽造防止用印刷物である(例えば、特許文献6参照)。
特許第4085175号公報 特許第3680908号公報 特許第4132122号公報 特許第4013450号公報 特許第4415542号公報 特許第5050287号公報
上述した特許文献1乃至5は、紫外線を照射した場合に潜像画像を出現する技術、レンチキュラーレンズ等の判別具を重ね合わせることで潜像画像が出現する技術である。さらに、特許文献6は、紫外線を照射した場合に潜像画像を出現する技術とレンチキュラーレンズ等の判別具を重ね合わせることで潜像画像が出現する技術を組み合わせた偽造防止効果の高い技術である。
しかしながら、近年のコンピュータ機器等の技術進歩や蛍光インキ等の特殊な材料を容易に購入することが可能となったことにより、より優れた偽造防止技術が求められている。
そこで、特許文献6の印刷物を多色印刷にすることにより偽造防止効果が高まることが考えられる。図3(a)では、無色蛍光インキによって印刷された印刷模様2の模様7と模様8を分かりやすく黒色にて表示している。図3(a)に示した印刷物1は、通常の可視光での観察では、図3(a)に示した無色蛍光インキによって印刷された印刷模様2の模様7と模様8は、目視では無色となっているため視認されない。
図3(b)に示した印刷物1の版面9は、模様7が形成され、模様7は特許文献6に記載されている画線A及び画線A’、又は、画線B及び画線B’若しくは、画線A、画線A’、画線B及び画線B’で形成されている。ここでは、模様7は一定の濃度であるが、後述する本発明はこれに限定されるものではなく、図形、文字、数字、記号等の有意味情報を付与することができる。また、図3(c)に示した版面9は、模様8「桜」が形成され、模様8は特許文献6に記載されている画線C及び/又は画線Dで形成されている。図3(a)に示した印刷物1は、図3(b)に示した版面9と図3(c)に示した版面9を使用し印刷されたものになっている。図3(a)に示した印刷物1のように印刷模様2の模様7に有する特許文献6に記載されている画線A及び画線A’、又は、画線B及び画線B’若しくは、画線A、画線A’、画線B及び画線B’の画線構成を容易に分からなくするため、印刷模様2の模様8がカモフラージュ模様の役割を成している。
上記記載の例では二種類の版面、すなわち、二色のインキを用いることで偽造防止効果が高まっている。この図3(a)に示した印刷物1を、図1に示したように、視点6において、印刷物1に第1の判別具である紫外線ランプ5を用いて紫外線を照射すると、図5(a)のように、紫外線によって蛍光インキが励起し発光することによって、第1の不可視画像である印刷模様2の模様7と、第1の不可視画像の主体となる印刷模様2の模様8の「桜」が発現する。
また、この図3(a)に示した印刷物1を、図4に示されるように、印刷物1に対し第1の判別具である紫外線ランプ5で紫外線を照射し、かつ第2の判別具であるレンチキュラーレンズ10を重ね合わせると、図5(b)のように、紫外線によって蛍光インキが励起し発光することによって、第1の不可視画像の一部である印刷模様2の模様7がほとんど視認できなくなり、第2の不可視画像11の「JPN」として発現し、第1の不可視画像の模様8の「桜」が発現する。
しかしながら、図5(b)に示すように第2の不可視画像11として発現した「JPN」の領域内に「JPN」の文字の色彩とは異なる色彩である第1の不可視画像として発現した模様8の「桜」が重なり、「JPN」の文字が視認しにくくなる問題があった。
以上のことから、本発明は、前述した問題点を解決することを目的としたものであり、レンチキュラーレンズ等の判別具を重ねた場合に不可視画像の視認性に優れた偽造防止用印刷物を提供するものである。
本発明の偽造防止用印刷物は、基材の少なくとも一部に、中心を境に対向するように第1の画線及び第2の画線を有する画線要素が、一定のピッチで複数マトリクス状に配置されており、第1の画線及び第2の画線が有する領域及び/又は有しない領域に第5の画線を更に有し、第5の画線により、第1の不可視画像が形成され、第1の画線と第2の画線は、オン・オフの関係にあり、かつ面積が同一であり、第1の画線により第2の不可視画像のポジ画像及びネガ画像の一方が形成され、第2の画線により第2の不可視画像のネガ画像及びポジ画像の他方が形成され、第1の画線及び第2の画線は、第1の波長の紫外線を照射した場合に可視光領域で発光し、かつ第2の波長の紫外線を照射した場合に可視光領域で発光する無色透明又は淡色インキで形成され、第5の画線は、第1の波長の紫外線を照射した場合に第1の画線及び第2の画線とは少なくとも一つの異なる色彩で可視光領域で発光し、かつ第2の波長の紫外線を照射した場合に可視光領域で発光しない無色透明又は淡色インキで形成される印刷物であって、印刷物に対して第1の波長の紫外線を照射した場合に第1の不可視画像が視認され、印刷物に対して第2の波長の紫外線を照射し、かつ判別具を重ねて観察した場合に第2の不可視画像のネガ画像又はポジ画像のいずれか一方が視認されることを特徴とする。
本発明の偽造防止用印刷物は、第1の方向と直交する第2の方向に沿って、中心を境に対向するように第3の画線及び第4の画線とを有する画線要素が、一定のピッチで複数マトリクス状に配置されており、第3の画線と第4の画線は、オン・オフの関係にあり、かつ面積が同一であり、第3の画線により第3の不可視画像のポジ画像及びネガ画像の一方が形成され、第4の画線により第3の不可視画像のネガ画像及びポジ画像の他方が形成され、第1の画線及び第2の画線は、第1の波長の紫外線を照射した場合に可視光領域で発光し、かつ第2の波長の紫外線を照射した場合に可視光領域で発光する無色透明又は淡色インキで形成される印刷物であって、印刷物に対して第2の波長の紫外線を照射し、かつ判別具を重ねて観察した場合に第3の不可視画像のネガ画像又はポジ画像のいずれか一方が視認されることを特徴とする。
本発明の偽造防止用印刷物は、画線要素は、正方形の形状を有し、一辺の長さが1mm以下であることを特徴とする。
本発明の偽造防止用印刷物の第1の不可視画像は、第5の画線の形状を任意に設定することにより、連続階調を有する不可視画像が形成されたことを特徴とする。
本発明の偽造防止用印刷物の第1の波長は370nm未満の波長であり、第2の波長は370nm以上の波長であることを特徴とする。
本発明の偽造防止用印刷物は、第1の画線と第2の画線は、第1の波長の紫外線を照射した場合に可視光領域でG発光し、かつ第2の波長の紫外線を照射した場合に可視光領域でR発光又はB発光し、第3の画線と第4の画線は、第1の波長の紫外線を照射した場合に可視光領域でG発光し、かつ第2の波長の紫外線を照射した場合に可視光領域でR発光又はB発光し、第5の画線は、第1の波長の紫外線を照射した場合に可視光領域でR発光又はB発光し、かつ第2の波長の紫外線を照射した場合に可視光領域で発光しないことを特徴とする。
本発明の偽造防止用印刷物に対して第1の波長の紫外線を照射した場合に多色による第1の不可視画像が視認されることで、従来よりも偽造防止効果が高い。さらに、本発明の偽造防止用印刷物に対して第2の波長の紫外線を照射し、判別具を重ねた場合に第2の不可視画像が視認され、判別具の重ねる位置を変更した場合に第3の不可視画像が視認される。第2の波長の紫外線を照射した場合に第1の不可視画像は発光しないため、判別具を重ねた場合に視認される第2の不可視画像又は第3の不可視画像の視認性を阻害することがないため、メッセージを伝えるべき第2の不可視画像又は第3の不可視画像が鮮明に視認できるため容易に真偽判別することができる。
また、従来は、第2の不可視画像を構成する画線(例えば、画線A、画線A’)及び第3の不可視画像を構成する画線(例えば、画線B、画線B’)と、主体となる第1の不可視画像を構成する画線(例えば、画線C、画線D)を重ね合わせた場合、潜像として出現する第2の不可視画像又は第3の不可視画像の視認性を阻害する問題があったが、本発明の偽造防止用印刷物は、上記画線同士を重ね合わせて形成したとしても、潜像として出現する第2の不可視画像又は第3の不可視画像の視認性を阻害することはない。
紫外線ランプ5を用い、紫外線を照射しながら印刷物1を視点6から目視にて観察した状態を示した斜視図である。 通常の可視光で観察された状態と紫外線ランプ5の紫外線を照射して観察した状態を示した説明図である。 印刷物1に対し無色蛍光インキで印刷模様の模様が印刷された状態とその模様の版面構成を示した説明図である。 印刷物1に対し第1の判別具である紫外線ランプ5で紫外線を照射し、第2の判別具であるレンチキュラーレンズ10を重ね合わせている状態を示した斜視図である。 紫外線ランプ5の紫外線を照射して観察した状態と紫外線ランプ5の紫外線を照射し、第2の判別具であるレンチキュラーレンズ10を重ね合わせて観察した状態を示した説明図である。 通常の可視光で観察された状態と紫外線ランプ5の紫外線を照射して観察した状態を示した説明図である。 印刷物1上に第2の判別具であるレンチキュラーレンズ10を所定の角度(これを0度とする)をもって重ね合わせた状態を示した説明図である。 印刷物1上に第2の判別具であるレンチキュラーレンズ10を所定の角度(これを90度とする)をもって重ね合わせた状態を示した説明図である。 実施の形態1における印刷物1に対する印刷模様2の一画線の構成を示した拡大図である。 第2の不可視画像を構成する画線A及び画線A’と、第3の不可視画像を構成する画線B及び画線B’と、模様4を構成する画線Cと、模様8を構成する画線Dとのそれぞれの構成が分かるように簡易的に示した模式図である。 図10に示した印刷物1の印刷模様2を通常の可視光で観察した状態と、無色蛍光インキによって、それまで無色透明だった画線A、画線A’、画線B、画線B’、画線C及び画線Dが紫外線によって励起し発光した状態を示した説明図である。 第2の判別具であるレンチキュラーレンズ10を印刷物1上の印刷模様2に重ね合わせ、第1の判別具である紫外線ランプ5で紫外線を照射しながら印刷物1を視点6から目視にて観察した状態を示した斜視図である。 第2の判別具であるレンチキュラーレンズ10を印刷物1上の印刷模様2に重ね合わせ、第1の判別具である紫外線ランプ5で紫外線を照射し励起発光した印刷模様2を、正面から目視で観察した状態を示した説明図である。 第2の判別具であるレンチキュラーレンズ10を印刷物1上の印刷模様2に重ね合わせ、第1の判別具である紫外線ランプ5で紫外線を照射し励起発光した印刷模様2を、正面から目視で観察した状態を示した説明図である。 通常の可視光では無色であり、紫外線を照射するとそれぞれが異なる蛍光色で発光する三種類の蛍光インキの励起スペクトルを示した説明図である。 波長365nmの紫外線で励起された無色蛍光インキR、G、Bの発光スペクトルと波長375nmの紫外線で励起された無色蛍光インキR、G、Bの発光スペクトルを示した説明図である。 紫外線ランプ5の紫外線を照射して観察した状態と紫外線ランプ5の紫外線を照射し、第2の判別具であるレンチキュラーレンズ10を重ね合わせて観察した状態を示した説明図である。 印刷物1に対し無色蛍光インキで印刷模様の模様が印刷された状態とその模様の版面構成を示した説明図である。 紫外線ランプ5の紫外線を照射して観察した状態と紫外線ランプ5の紫外線を照射し、第2の判別具であるレンチキュラーレンズ10を重ね合わせて観察した状態を示した説明図である。 本発明の偽造防止用印刷物のその他の実施の形態を示す説明図である。
(実施の形態1)
本発明の偽造防止用印刷物は、基材上に、機能性を有する無色透明な材料で印刷された模様を、少なくとも二種類の判別具によって真偽判別を可能にするものである。真偽判別方法としては、第1の判別具のみを使用する方法又は第1の判別具と第2の判別具とを合わせて使用する方法があり、後者の方法を用いることで、より高い真偽判別性を備えることができる。以下、本発明の実施の形態1、2による偽造防止用印刷物について図面を用いて説明する。なお、本発明は、以下に述べる実施の形態1、2に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範囲内であれば、その他の様々な実施の形態が含まれる。
本発明の実施の形態1、2による偽造防止用印刷物は、少なくとも二種類の判別具によって真偽判別性を高めている。図6は通常の可視光で観察された状態と、第1の判別具である紫外線ランプ5の紫外線を照射して観察した状態を示した説明図である。
図6(a)に示した印刷物1は、通常の可視光での観察では、図6(a)に示したように、無色蛍光インキによって印刷された印刷模様2の模様4と模様8は、目視では無色となっているため視認されない。なお、図6(a)では、印刷模様2の模様4と模様8を分かりやすく点線にて表示している。
図6(a)に示した本発明の偽造防止用印刷物1を、図1に示したように、視点6において、印刷物1に第1の判別具である紫外線ランプ5を用いて紫外線を照射すると、図6(b)のように、紫外線によって蛍光インキが励起し発光することによって、第1の不可視画像である印刷模様2の模様4及び主体となる模様8が視認される。模様4と模様8は、図6のデザインに限定されることなく、図形、文字、数字、記号等の有意味情報を付与することができる。また、模様4と模様8とは、重畳するような配置となっているが、本発明はこれに限らず様々なデザイン表現を施すことができる。
さらに、図4に示されるように、印刷物1に対し第1の判別具である紫外線ランプ5で紫外線を照射し、かつ第2の判別具であるレンチキュラーレンズ10を重ね合わせることにより、容易に不可視画像を発現させて真偽判別することができるものである。レンチキュラーレンズ10は、透明性又は半透明性を有する素材であり、第1の判別具である紫外線ランプ5で照射された紫外線の光を十分に透過するものである。
印刷物1上に第2の判別具であるレンチキュラーレンズ10を所定の角度(これを0度とする。)をもって重ね合わせると、図7(a)又は図7(b)に示した第2の不可視画像12が発現する。また、印刷物1上に第2の判別具であるレンチキュラーレンズ10を所定の角度に対して90度を成す角度をもって重ね合わせると、図8(a)又は図8(b)に示した第3の不可視画像11が発現する。図7(a)又は図7(b)及び図8(a)又は図8(b)に示されるようにネガポジ状のどちらかに見えるのは、レンチキュラーレンズ10と印刷物1との間の相対的な位置によって生ずるものであり、本発明の効果の範囲内である。
さらに、本発明の実施の形態1、2は、無色蛍光インキを使用した例として説明しているが、淡色のインキとして、高明度の有色顔料を含む蛍光インキ又は顔料コンテントの低い状態にある有色顔料を含む蛍光インキ(以下「有色蛍光インキ」という。)であっても、本発明の効果の範囲内である。すなわち、第1の判別具である紫外線ランプ5で紫外線を照射していない通常の目視の状態において、第2の判別具であるレンチキュラーレンズ10を重ね合わせた際に、用いられる有色蛍光インキが、目視にて不可視画像11及び不可視画像12が視認することができないほどの高明度である場合、有色蛍光インキであっても本発明の効果が損なわれることはない。なお、本発明における淡色の材料とは、これらの高明度な有色蛍光インキ等のことである。
図9に、本実施の形態1における印刷物1に対する印刷模様2の一画線の構成を部分的に拡大して示す。ただし、無色蛍光インキを用いているため、可視光下では無色透明な状態である。以下の説明では、図形が見えているものと仮定して説明する。
縦横の寸法Sは、例えば、340μmというように1mm以下の大きさである。このような画線群はユニットと称する最小単位であり、印刷物の表面上においてマトリクス状に規則的に配置される。各画線は、図9(a)に示したように、画線A、画線A’、画線B、画線B’、画線C及び画線Dが、所定の位置関係をもって配置される。図9(b)に示した画線Aと画線A’は、対を成しており、相互にオン、オフの関係にある。そして、画線Aと画線A’とは、面積が同一である。このような画線Aと画線A’とが存在することで通常の可視条件下では視認されず、画線Aのみにより第2の不可視画像のネガ又はポジの一方が形成され、画線A’のみにより第2の不可視画像のポジ又はネガの他方が形成されている。
同様に、画線Bと画線B’とは、対を成してオン、オフの関係にあり、かつ面積が同一である。画線Bのみにより第3の不可視画像のネガ又はポジの一方が形成され、画線B’のみにより第3の不可視画像のポジ又はネガの他方が形成されている。
図9(d)に示した画線Cは、図6(b)に示した任意の図形及び文字から成る模様4を構成する画線となり、四角形の四隅には画線Cの中心がくるように4分の1ずつが配置されている。図9(e)に示した画線Dは、図6(b)に示した模様8を構成する画線となり、四角形の中心に画線Dの中心が一致するように配置されている。模様4と模様8は、図6(b)のデザインに限定されることなく、図形、文字、数字、記号等の有意味情報を付与することができる。また、模様4と模様8とは、重畳するような配置となっているが、本発明はこれに限らず様々なデザイン表現を施すことができる。また、上記記載の模様4を形成する画線C及び模様8を形成する画線Dを形成する画線の配置位置は、一例であり、画線A、 画線A’、画線B及び画線B’とは重なっていないが、本発明はこれに限定されることなく、画線C及び画線Dは、画線A、 画線A’、画線B及び画線B’と重なったとしても本発明の効果を得ることができる。
このような構成を有する画線を印刷物上にマトリクス状に隙間なく、連続的に、かつ規則的に配置すると図10のようになる。図10は、印刷物1に印刷された印刷模様2を構成するマトリクス状に配置された複数の画線において、第2の不可視画像を構成する画線A及び画線A’と、第3の不可視画像を構成する画線B及び画線B’と、模様4を構成する画線Cと、模様8を構成する画線Dとのそれぞれの構成が分かるように簡易的に示した模式図である。なお、図10(a)と図10(b)は、同じ印刷物であって、第2の不可視画像及び第3の不可視画像とそれぞれの位置構成が分かるように太実線で簡易的に示した模式図であり、図10(a)は第2の不可視画像「A」の位置を表し、図10(b)は第3の不可視画像「B」の位置を表したものである。
図11(a)は、図10に示した印刷物1の印刷模様2を通常の可視光で観察した状態であり、画線A、画線A’、画線B、画線B’、画線C及び画線Dは、目視では視認されない。なお、本実施の形態1では、印刷模様2をオフセット印刷によりコート紙に印刷したが、印刷方法、印刷装置等については、何ら限定するものではない。
通常の目視では、図11(a)に示されるように何ら模様を認識することができるものではないが、第1の判別具である紫外線ランプ5にて、印刷模様2に紫外線を照射すると図11(b)に示されるように、無色蛍光インキによって、それまで無色透明だった画線A、画線A’、画線B、画線B’、画線C及び画線Dが紫外線によって励起し発光する。この状態では、画線Cによって構成された模様4と、画線Dによって構成された模様8とが印刷模様2のデザインであるかのごとく目視で視認される。すなわち、図6(b)に示した印刷模様2の模様4と模様8の第1の不可視画像が視認される。
さらに、図12に示した第2の判別具であるレンチキュラーレンズ10を印刷物1上の印刷模様2に重ね合わせ、正面から目視で観察することによって、印刷模様2に施されている第2の不可視画像及び第3の不可視画像をそれぞれ発現させることができる。
第2の判別具であるレンチキュラーレンズ10を重ねていない状態では、模様4及び模様8が励起発光によって視認されるが、第2の不可視画像及び第3の不可視画像は、視認されない。レンチキュラーレンズ10を印刷模様2上の所定の位置に重ね合わせると、それまで視認されていた模様4及び模様8、すなわち、主体となる第1の不可視画像を全く確認することができなくなり、逆に第2の不可視画像又は第3の不可視画像が視認されるようになる。このような本実施の形態1による印刷物における画像のスイッチ効果の原理について、以下に説明する。
第1の判別具である紫外線ランプ5によって紫外線を照射し励起発光した印刷模様2を、正面から目視で観察した状態を図13に示す。図13(a)は、紫外線の照射によって励起発光した印刷模様2に対して、第2の判別具であるレンチキュラーレンズ10の各レンズの中心線13が、図9における線L1に一致するように、レンチキュラーレンズ10を印刷物1上の印刷模様2に重ね合わせた状態を示したものである。レンチキュラーレンズ10の中心線13が図13(a)に示した位置にある場合、中心線13上に位置するのは画線Aと、画線B及びB’となっている。レンチキュラーレンズの特性によって、中心線13に位置する画線Aと、画線B及びB’が膨張して見えるため、目視では図13(b)に示した励起発光による第2の不可視画像がポジ画像として発現する。ここで、画線B及びB’は、ネガポジの関係にあり、かつ面積が同一であるため、これらにより形成される画像は視認されない。このため、画線Aにより形成される第2の不可視画像のみが視認される。また、レンチキュラーレンズの中心線13が図9における線L2に一致した位置にあるときは、画線A’が膨張して見える。これにより、第2の不可視画像がネガ画像として発現する。
第1の判別具である紫外線ランプ5によって紫外線を照射し励起発光した印刷模様2を、正面から目視で観察した状態を図14に示す。図14(a)は、紫外線の照射によって励起発光した印刷模様2に対して、第2の判別具であるレンチキュラーレンズ10の各レンズの中心線13が、図9における線L3に一致するように、レンチキュラーレンズ10を印刷物1上の印刷模様2に重ね合わせた状態を示したものである。レンチキュラーレンズ10の中心線13が図14(a)に示した位置にある場合、中心線13上に位置するのは画線Bと、画線A及びA’となっている。レンチキュラーレンズの特性によって、中心線13に位置する画線Bと、画線A及びA’が膨張して見えるため、目視では図14(b)に示した励起発光による第3の不可視画像がポジ画像として発現する。ここで、画線A及びA’は、ネガポジの関係にあり、かつ面積が同一であるため、これらにより形成される画像は視認されない。このため、画線Bにより形成される第3の不可視画像のみが視認される。また、レンチキュラーレンズの中心線13が図9における線L4に一致した位置にあるときは、画線B’が膨張して見える。これにより、第3の不可視画像がネガ画像として発現する。
本実施の形態1では、第2の判別具としてレンチキュラーレンズを用いているが、紫外線を透過できる素材であれば何ら限定するものではない。例えば、万線フィルタであっても同様の効果が得られる。印刷物1に対してレンチキュラーレンズを重ねて観察した場合において、画線C及び画線Dはほとんど視認されないため、第2の不可視画像又は第3の不可視画像が発現したときの視認性を阻害することはない。
また、本実施の形態1における印刷物1の印刷模様2の画線は、図9に示した円形又は楕円の形状に限らない。画線Aと画線A’は、面積が同一であり、また、画線Bと画線B’も面積が同一である。このような構成を備えるものであれば、各々の画線の形状については、限定するものではない。さらに、画線C及び画線Dは画線の形状を任意に設定することにより、連続階調を有することもできる。
本発明の偽造防止用印刷物の画線を形成する印刷インキについて以下に記載する。画線A、画線A’、画線B及び画線B’は、第1の画線及び第2の画線は、第1の波長の紫外線を照射した場合に可視光領域で発光し、かつ第2の波長の紫外線を照射した場合に可視光領域で発光する無色透明又は淡色インキで形成される。画線C及び画線Dは、第1の波長の紫外線を照射した場合に画線A、画線A’、画線B及び画線B’とは少なくとも一つの異なる色彩で可視光領域で発光し、かつ第2の波長の紫外線を照射した場合に可視光領域で発光しない無色透明又は淡色インキで形成される。
さらに、印刷インキについて詳細に説明する。図15は、通常の可視光では無色であり、紫外線を照射するとそれぞれが異なる蛍光色で発光する三種類の蛍光インキの励起スペクトルを示した説明図である。図15に示した励起光365nm時の無色蛍光インキR、G、Bの励起は、無色蛍光インキGが若干高いが、ほぼ三種類とも同じとし、無色蛍光インキR、G、Bの発光は、ほぼ同じ発光をする。しかし、励起光375nm時の無色蛍光インキR、G、Bの励起は、無色蛍光インキGが高く、無色蛍光インキRと無色蛍光インキBは無色蛍光インキGと比較するとかなり低くなり、無色蛍光インキR、G、Bの発光は、無色蛍光インキGが強く発光し、無色蛍光インキRと無色蛍光インキBは無色蛍光インキGと比較すると弱く発光する。すなわち、波長365nmの紫外線では、無色蛍光インキR、G、Bは、ほぼ同じ発光をし、波長375nmの紫外線では、無色蛍光インキGが強く発光し、無色蛍光インキR、Bは、ほぼ発光しない状態になる。
図16は、波長365nmの紫外線で励起された無色蛍光インキR、G、Bの発光スペクトルと、波長375nmの紫外線で励起された無色蛍光インキR、G、Bの発光スペクトルを示した説明図である。図16(a)と図16(b)の発光スペクトルを比較すると、図16(a)に示した励起光365nmでの無色蛍光インキGの発光と、図16(b)に示した励起光375nmでの無色蛍光インキGの発光は、ほぼ同じである。すなわち、波長365nmの紫外線と波長375nmの紫外線では、無色蛍光インキGの発光は、ほぼ同じ発光をしていることになる。また、図16(a)に示した励起光365nmでの無色蛍光インキRの発光と、図16(b)に示した励起光375nmでの無色蛍光インキRの発光は、励起光365nmでの無色蛍光インキRの発光の方が強く、励起光375nmでの無色蛍光インキRの発光の方は弱いため、励起光375nmでの無色蛍光インキRは、ほぼ発光していないことになる。すなわち、波長375nmの紫外線では、無色蛍光インキRは、ほぼ発光していないことになる。さらに、図16(a)に示した励起光365nmでの無色蛍光インキBの発光と、図16(b)に示した励起光375nmでの無色蛍光インキBの発光は、励起光365nmでの無色蛍光インキBの発光の方が強く、励起光375nmでの無色蛍光インキBの発光の方は弱いため、励起光375nmでの無色蛍光インキBは、ほぼ発光していないことになる。すなわち、波長375nmの紫外線では、無色蛍光インキBは、ほぼ発光していないことになる。
図17は、紫外線ランプ5の紫外線を照射して観察した状態と紫外線ランプ5の紫外線を照射し、第2の判別具であるレンチキュラーレンズ10を重ね合わせて観察した状態を示した説明図である。図17(a)は、図3(a)に示した印刷物1に対して、紫外線ランプ5の紫外線を照射して観察した状態であり、図17(b)は、紫外線ランプ5の紫外線を照射し、第2の判別具であるレンチキュラーレンズ10を重ね合わせて観察した状態である。なお、図3(a)では、無色蛍光インキによって印刷された印刷模様2の模様7と模様8を分かりやすく黒色にて表示している。図3(a)に示した印刷物1は、通常の可視光での観察では、図3(a)に示した無色蛍光インキによって印刷された印刷模様2の模様7と模様8は、目視では無色となっているため視認されない。すなわち、印刷物1は、目視では何も印刷されていないように視認される。
この印刷物1の版面構成は、図3(b)に示した版面9は模様7を有し、詳細には図9(b)に示した画線A及び画線A’、図9(c)に示した画線B及び画線B’のいずれか一方又は双方を有している。また、図3(c)に示した版面9は模様8の「桜」を有し、詳細には図9(d)に示した画線C、図9(e)に示した画線Dのいずれか一方又は双方を有している。図3(a)に示した印刷物1は、図3(b)に示した版面9と図3(c)に示した版面9を使用し印刷されたものになっている。
図3(b)に示した版面9を図15、図16で示した特性の無色蛍光インキGを使用し、図3(c)に示した版面9を図15、図16で示した特性の無色蛍光インキRを使用し、図3(a)に示した印刷物1を印刷する。この印刷物1を、図1に示した視点6において、印刷物1に第1の判別具である紫外線ランプ5を用いて波長365nmの紫外線を照射すると、図17(a)のように、紫外線によって蛍光インキが励起し発光することによって、第1の不可視画像である印刷模様2の模様7と、第1の不可視画像の主体となる印刷模様2の模様8の「桜」が発現する。すなわち、波長365nmの紫外線では、図16(a)に示した無色蛍光インキGと無色蛍光インキRは、無色蛍光インキGの発光が若干強いが、無色蛍光インキGと無色蛍光インキRの発光は、ほぼ同じ発光をし、印刷模様2の模様7と模様8の「桜」が同時に発光をする。
また、図12に示したように、印刷物1に対し第1の判別具である紫外線ランプ5で波長375nmの紫外線を照射し、かつ第2の判別具であるレンチキュラーレンズ10を重ね合わせると、図17(b)のように、紫外線によって蛍光インキが励起し発光することによって、第1の不可視画像の一部である印刷模様2の模様7がほとんど視認できなくなり、第2の不可視画像11の「JPN」として発現し、第1の不可視画像の主体となっていた印刷模様2の模様8の「桜」がほとんど視認できなくなる。すなわち、波長375nmの紫外線では、図16(b)に示した無色蛍光インキGと無色蛍光インキRは、無色蛍光インキGが発光し続け、無色蛍光インキRは、ほぼ発光しない、印刷模様2の模様7と模様8の「桜」がほとんど視認できなくなり、第2の不可視画像11の「JPN」だけが発光をする。
すなわち、図15、図16で示した特性の無色蛍光インキGと無色蛍光インキRを使用したことにより、図5(b)に示した印刷模様2の模様8の「桜」に使用されている無色蛍光インキRが波長375nmの紫外線でほぼ視認できなくなり、図17(b)に示すように第2の不可視画像11の「JPN」がはっきりと発光し、文字としてのメッセージを伝えるべき「JPN」が発現された。
(実施の形態2)
図18は、図3(a)に示した印刷物1に対して、図18(d)に示した版面9の模様4を使用し、更に加えて印刷されたものである。また、図18(d)に示した版面9は模様4の「大きい桜」を有し、詳細には図9(d)に示した画線C、図9(e)に示した画線Dのいずれか一方又は双方を有している。例えば、図18(c)に示した版面9は模様8の「小さい桜」を図9(d)に示した画線Cで形成した場合、図18(d)に示した版面9は模様4の「大きい桜」は図9(e)に示した画線Dで形成することが好ましい。図19は、図18(a)に示した印刷物1に対して、紫外線ランプ5の紫外線を照射して観察した状態が図19(a)に示され、紫外線ランプ5の紫外線を照射し、第2の判別具であるレンチキュラーレンズ10を重ね合わせて観察した状態が図19(b)に示されている。なお、図18(a)では、無色蛍光インキによって印刷された印刷模様2の模様7、模様4及び模様8を分かりやすく黒色にて表示している。図18(a)に示した印刷物1は、通常の可視光での観察では、図18(a)に示した無色蛍光インキによって印刷された印刷模様2の模様7、模様4及び模様8は、目視では無色となっているため視認されない。すなわち、印刷物1は、目視では何も印刷されていないように視認される。
この印刷物1の版面構成は、図18(b)に示した版面9は模様7を有し、詳細には図9(b)に示した画線A及び画線A’、図9(c)に示した画線B及び画線B’のいずれか一方又は双方を有している。また、図18(c)に示した版面9は模様8の「小さい桜」を有し、詳細には図9(d)に示した画線C、図9(e)に示した画線Dの一方を有している。さらに、図18(d)に示した版面9は模様4の「大きい桜」を有し、詳細には図9(d)に示した画線C、図9(e)に示した画線Dの他方を有している。図18(a)に示した印刷物1は、図18(b)に示した版面9、図18(c)に示した版面9及び図18(d)に示した版面9を使用し印刷されたものになっている。
図18(b)に示した版面9を図15、図16で示した特性の無色蛍光インキGを使用し、図18(c)に示した版面9を図15、図16で示した特性の無色蛍光インキRを使用し、図18(d)に示した版面9を図15、図16で示した特性の無色蛍光インキBを使用し、図18(a)に示した印刷物1を印刷する。この印刷物1を、図1に示した視点6において、印刷物1に第1の判別具である紫外線ランプ5を用いて波長365nmの紫外線を照射すると、図19(a)のように、紫外線によって蛍光インキが励起し発光することによって、第1の不可視画像である印刷模様2の模様7、第1の不可視画像の主体となる印刷模様2の模様8の「小さい桜」及び印刷模様2の模様4の「大きい桜」が発現する。すなわち、波長365nmの紫外線では、図16(a)に示した無色蛍光インキG、無色蛍光インキR及び無色蛍光インキBは、無色蛍光インキGの発光が若干強いが、無色蛍光インキG、無色蛍光インキR及び無色蛍光インキBは、ほぼ同じ発光をし、印刷模様2の模様7、模様8の「小さい桜」及び模様4の「大きい桜」が同時に発光をする。
また、図12に示したように、印刷物1に対し第1の判別具である紫外線ランプ5で波長375nmの紫外線を照射し、かつ第2の判別具であるレンチキュラーレンズ10を重ね合わせると、図19(b)のように、紫外線によって蛍光インキが励起し発光することによって、第1の不可視画像の一部である印刷模様2の模様7がほとんど視認できなくなり、第2の不可視画像11の「JPN」として発現し、第1の不可視画像の主体となっていた印刷模様2の模様8の「小さい桜」と模様4の「大きい桜」がほとんど視認できなくなる。すなわち、波長375nmの紫外線では、図16(b)に示した無色蛍光インキGと無色蛍光インキRと無色蛍光インキBは、無色蛍光インキGが発光し続け、無色蛍光インキRと無色蛍光インキBは、ほぼ発光しない、印刷模様2の模様7、模様8の「小さい桜」及び印刷模様2の模様4の「大きい桜」がほとんど視認できなくなり、第2の不可視画像11の「JPN」だけが発光をする。
すなわち、図15、図16で示した特性の無色蛍光インキG、無色蛍光インキR及び無色蛍光インキBを使用したことにより、図5(b)に示した印刷模様2の模様8の「桜」に使用されている無色蛍光インキRが波長375nmの紫外線でほぼ視認できなくなり、図19(b)に示すように第2の不可視画像11の「JPN」がはっきりと発光し、文字としてのメッセージを伝えるべき「JPN」が発現された。図17と図19を比較すると、単純に図17(a)に図19(a)に示した模様4を加えただけで、図17(b)と図19(b)に示すように結果は同じであるが、図18に示した版面構成(b)、(c)、(d)を図15、図16で示した特性の無色蛍光インキR、無色蛍光インキG及び無色蛍光インキBを使用することにより、三種類の蛍光発光は異なるため、意匠性に優れる面と画線構成が複雑になるため偽造防止効果が更に高まることになる。
また、図20は、本発明の偽造防止用印刷物のその他の実施の形態を示す説明図である。図20に示すように本発明の偽造防止用印刷物は、可視光下で視認可能なインキを用いて可視情報を付与することができる。また、他の実施の形態として可視情報は、上記記載の画線A、画線A’、画線B、画線B’と同様の機能を有する無色蛍光インキを用いることによって可視情報を第1の不可視情報に組み込むことができる。さらに、図6〜図14に説明されたものと同じ、特許文献6に類する画線構成を有する版面、図3(b)に示した版面9は、機能性を有する画線とし、その画線に限定されるものではなく、例えば、微小文字も機能性を有する画線などに含み、その画線構成も本発明の範囲となる。
1 印刷物
2 印刷模様
3 可視情報
4、7、8 任意の図形及び文字から成る模様
5 紫外線ランプ
6 視点
9 版面
10 レンチキュラーレンズ
11、12 不可視画像
13 中心線
A、A’、B、B’、C、D 画線
L1、L2、L3、L4 線
S 寸法
R、G、B 無色蛍光インキ

Claims (6)

  1. 基材の少なくとも一部に、不可視画像を有する画線要素が複数配置された偽造防止用印刷物であって、
    第1の方向に沿って前記画線要素の中心を境に対向するように第1の画線及び第2の画線を有する画線要素が、一定のピッチで複数マトリクス状に配置されており、前記第1の画線及び前記第2の画線が有する領域及び/又は有しない領域に第5の画線を更に有し、
    前記第5の画線により、第1の不可視画像が形成され、
    前記第1の画線と前記第2の画線は、オン・オフの関係にあり、かつ面積が同一であり、前記第1の画線により第2の不可視画像のポジ画像及びネガ画像の一方が形成され、前記第2の画線により前記第2の不可視画像のネガ画像及びポジ画像の他方が形成され、
    前記第1の画線及び前記第2の画線は、第1の波長の紫外線を照射した場合に可視光領域で発光し、かつ第2の波長の紫外線を照射した場合に可視光領域で発光する第1の無色透明又は淡色インキで形成され、
    前記第5の画線は、前記第1の波長の紫外線を照射した場合に前記第1の画線及び前記第2の画線とは少なくとも一つの異なる色彩で可視光領域で発光し、かつ前記第2の波長の紫外線を照射した場合に可視光領域で発光しない前記第1の無色透明又は淡色インキとは異なる第2の無色透明又は淡色インキで形成される印刷物であって、
    前記印刷物に対して前記第1の波長の紫外線を照射した場合に前記第1の不可視画像が視認され、前記印刷物に対して前記第2の波長の紫外線を照射し、かつ判別具を重ねて観察した場合に、前記第1の不可視画像が消失し前記第2の不可視画像のネガ画像又はポジ画像のいずれか一方が視認されることを特徴とする偽造防止用印刷物。
  2. 前記第1の方向と直交する第2の方向に沿って、前記画線要素の中心を境に対向するように第3の画線及び第4の画線とを有する画線要素が、一定のピッチで複数マトリクス状に配置されており、
    前記第3の画線と前記第4の画線は、オン・オフの関係にあり、かつ面積が同一であり、前記第3の画線により第3の不可視画像のポジ画像及びネガ画像の一方が形成され、前記第4の画線により前記第3の不可視画像のネガ画像及びポジ画像の他方が形成され、
    前記第1の画線及び前記第2の画線は、第1の波長の紫外線を照射した場合に可視光領域で発光し、かつ第2の波長の紫外線を照射した場合に可視光領域で発光する前記第1の無色透明又は淡色インキで形成される印刷物であって、
    前記印刷物に対して前記第2の波長の紫外線を照射し、かつ判別具を重ねて観察した場合に、前記第1の不可視画像が消失し前記第3の不可視画像のネガ画像又はポジ画像のいずれか一方が視認されることを特徴とする請求項1記載の偽造防止用印刷物。
  3. 前記画線要素は、正方形の形状を有し、一辺の長さが1mm以下であることを特徴とする請求項1又は2記載の偽造防止用印刷物。
  4. 前記第1の不可視画像は、前記第5の画線の形状を任意に設定することにより、連続階調を有する不可視画像が形成されたことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項記載の偽造防止用印刷物。
  5. 前記第1の波長は370nm未満の波長であり、前記第2の波長は370nm以上の波長であることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項記載の偽造防止用印刷物。
  6. 前記第1の画線と前記第2の画線は、前記第1の波長の紫外線を照射した場合に可視光領域でG発光し、かつ前記第2の波長の紫外線を照射した場合に可視光領域でG発光し、
    前記第3の画線と前記第4の画線は、前記第1の波長の紫外線を照射した場合に可視光領域でG発光し、かつ前記第2の波長の紫外線を照射した場合に可視光領域でG発光し、
    前記第5の画線は、前記第1の波長の紫外線を照射した場合に可視光領域でR発光又はB発光し、かつ前記第2の波長の紫外線を照射した場合に可視光領域で発光しないことを特徴とする請求項2又は請求項2を引用する請求項3乃至5のいずれか一項記載の偽造防止用印刷物。
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