JP2010110986A - 電子タグの取り付け装置、その取り付け方法及び書籍 - Google Patents

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Abstract

【課題】書籍の生産効率の低下を確実に防止することができる電子タグの取り付け装置、その取り付け方法及び書籍を提供する。
【解決手段】電子タグ(30)を冊子(10)及び表紙(2)からなる書籍(1)に取り付ける装置(140)であって、冊子は、小口(12)の反対側に位置した背(14)に、接着剤が塗布された接着層(20,22)を有しており、接着層と表紙とを重ね合わせ、表紙に接着させない電子タグを表紙で包む前に、電子タグを接着層の周縁の内側に貼り付けるタグ貼り付け部(80)を具備する。
【選択図】図5

Description

本発明は、書籍の管理に好適な電子タグの取り付け装置、その取り付け方法及び書籍に関するものである。
一般に、書籍を管理するシステムでは、各書籍に取り付けられたバーコードをバーコード用のリーダで読み取るのではなく、RFID(Radio Frequency IDentification)を用いた手法が知られている(例えば、特許文献1〜3参照)。
詳しくは、当該手法では、電子タグ(RFタグ)が書籍に取り付けられている。このRFタグには、データの書き換え・追記機能を有するICチップが埋め込まれており、タグとリーダ/ライタとの間では非接触の無線通信が行われる。そして、タグをリーダ/ライタで読み取ると、タグのデータを得ることができ、書籍の生産や在庫の他、現在の位置等の管理も可能になる。
特開2004−351939号公報 特開2002−326474号公報 特開2003−63655号公報
ところで、上述した特許文献1,2に記載の技術では、タグが書籍の表紙に取り付けられており、これでは、書籍の生産効率が低下するとの問題が生ずる。
なぜならば、タグには、このタグと剥離紙とをリール状に構成させるための事前の加工が必要になるし、この巻回したタグには曲げ応力等の負荷が作用するからである。また、タグを貼り付けた表紙は、このタグの上に他の表紙を仮置きするとの平積みが困難になり、さらに、この表紙が冊子に向けて送り出される場合には、タグが周囲と干渉して搬送障害も招き得るからである。
一方、上記特許文献3に記載の技術では、タグが冊子に取り付けられており、上述した事前の加工の必要性や搬送障害等は生じない。
しかしながら、当該技術ではタグが接着剤に埋もれ、このタグは冊子及び表紙の双方に接着されていることから、1冊の書籍に多量の接着剤が必要になるし、また、このタグが特に接着剤の熱による影響を受け易くなり、タグを有した書籍の歩留まりが低下する。すなわち、当該技術でも書籍の生産効率の低下については依然として課題が残されている。
そこで、本発明の目的は、上記課題を解消し、書籍の生産効率の低下を確実に防止できる電子タグの取り付け装置、その取り付け方法及び書籍を提供することである。
上記目的を達成するための第1の発明は、電子タグを冊子及び表紙からなる書籍に取り付ける装置である。そして、冊子は、小口の反対側に位置した背に、接着剤が塗布された接着層を有しており、接着層と表紙とを重ね合わせ、表紙に接着させない電子タグを表紙で包む前に、電子タグを接着層の周縁の内側に貼り付けるタグ貼り付け部を具備する。
第1の発明によれば、電子タグの取り付け装置はタグ貼り付け部を備え、この貼り付け部は、電子タグを冊子の背に形成された接着層に貼り付けており、その後、冊子の背と表紙とが重ね合わされ、電子タグは冊子と表紙との間に配置される。
よって、電子タグを表紙に取り付けていた従来に比して、シール状の電子タグを巻回したリールを予め用意しなくて済むし、この巻回による曲げ応力が電子タグに作用することもない。
さらに、電子タグを表紙に取り付けていた場合には、冊子に向けて送り出す前の仮置き時に嵩張るし、この送り出し時にタグが周囲と干渉して搬送障害も招き得るが、上述した取り付け装置では当該問題も生じない。
また、この取り付け装置を既存の生産ライン中、つまり、接着層の形成工程と、表紙との同期工程との間に配置すれば良く、従来に比して工数は増えない。
しかも、電子タグは接着層の周縁の内側に貼り付けられる一方、表紙には貼り付けられないので、電子タグが冊子及び表紙の双方に接着されている場合に比して、1冊の書籍に要する接着剤の量を減らせるし、電子タグが接着剤の影響(例えば熱による影響)を受け難くなり、書籍の歩留まり向上に寄与する。
これらの結果、書籍の生産効率の低下を確実に回避できる。
第2の発明は、第1の発明の構成において、電子タグは、トレイに載置され、トレイは、その裏面と電子タグの載置面と貫通した孔を有しており、タグ貼り付け部は、孔を介して電子タグに向けてエアを噴射するエアノズルと、トレイと冊子の背との間に配設されており、電子タグの移動方向を指向する貼り付けガイドとを備えている。
第2の発明によれば、第1の発明の作用に加えてさらに、タグ貼り付け部はエアノズルや貼り付けガイドを備え、エアノズルから噴射したエアはトレイの孔に導入され、電子タグをトレイから離間させる。そして、この電子タグの移動方向は貼り付けガイドによって指向されており、電子タグは接着層に向けて移動する。よって、電子タグを非接触状態で接着層に確実に貼り付けできるので、タグに対する負荷をより一層軽減できる。
上記目的を達成するための第3の発明は、電子タグを冊子及び表紙からなる書籍に取り付ける方法である。そして、接着剤を冊子のうち小口の反対側に位置した背に塗布し、接着層を形成するステップと、電子タグを接着層の周縁の内側に貼り付けるステップと、表紙を接着層に貼り付け、電子タグを表紙に接着させずに表紙で包むステップとから構成される。
第3の発明によれば、まず、接着層が冊子の背に形成され、次いで、電子タグが冊子の接着層に貼り付けられる。その後、電子タグは表紙に包まれることから、電子タグを表紙に取り付けていた従来に比して、シール状の電子タグを巻回したリールを予め用意しなくて済むし、この巻回による曲げ応力が電子タグに作用することもない。
さらに、電子タグを表紙に取り付けていた場合には、冊子に向けて送り出す前の仮置き時に嵩張るし、この送り出し時にタグが周囲と干渉して搬送障害も招き得るものの、上述した取り付け方法では当該問題も生じない。
また、この取り付け方法によれば、電子タグを冊子の背に貼り付ける工程が増えることになっても、従来の如くタグと剥離紙とをリール状に予め構成させる作業が不要になり、工数は増えない。
さらにまた、冊子の背において、接着層は電子タグの周縁の外側にも形成されており、この接着層は、電子タグを冊子に貼り付ける機能の他、表紙を冊子に貼り付ける機能も兼ねる。よって、従来の構成、詳しくは、接着剤を背表紙又は冊子の背に塗布し、その後、接着剤を背表紙若しくは冊子の背に別途塗布する場合に比して、接着剤を冊子の背に塗布するのみで足りるので、接着剤の塗布作業が少なくて済む。
しかも、電子タグは表紙には貼り付けられないので、この電子タグが冊子及び表紙の双方に接着されている場合に比して、1冊の書籍に要する接着剤の量を減らせるし、電子タグが接着剤の影響(例えば熱による影響)を受け難くなり、書籍の歩留まり向上に寄与する。
これらの結果、書籍の生産効率の低下を確実に回避できる。
第4の発明は、第3の発明の構成において、電子タグは、エアの噴射によって接着層に向けて移動することを特徴とする。
第4の発明によれば、第3の発明の作用に加えてさらに、電子タグを非接触状態で接着層に確実に貼り付けできることから、タグに対する負荷をより一層軽減できる。
上記目的を達成するための第5の発明は書籍である。そして、小口の反対側に位置した背を有し、この背に接着層が形成される冊子と、接着層に接着される背表紙を有する表紙と、背と背表紙との間に配設され、接着層の周縁の内側にて背に接着する接着面、及び接着面に対峙して背表紙に接着しない当接面をそれぞれ有した電子タグとを具備する。
第5の発明によれば、電子タグは、接着面及び当接面を有し、前者の接着面が冊子の背に接着するのに対し、後者の当接面は背表紙に接着されず、この背表紙に接触している。そして、この背表紙は電子タグの周縁の外側にて背に接着される。よって、電子タグが冊子及び表紙の双方に接着されている場合に比して、1冊の書籍に要する接着剤の量を減らせるし、電子タグが接着剤の影響(例えば熱による影響)を受け難くなる。また、冊子の背にのみ接着される故、電子タグの回収も容易になる。
また、電子タグが、背表紙に接着されず、冊子の背に接着されており、背表紙に接着されていた場合に比しても曲げ応力等の影響もない。この結果、書籍の歩留まりも良好になる。
本発明によれば、電子タグを、表紙に貼り付けるのではなく、冊子に貼り付けており、書籍の生産効率の低下を確実に回避できる電子タグの取り付け装置、その取り付け方法及び書籍を提供することができる。
以下、本発明の好適な実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1には、本実施例に係る書籍、例えばコミック等の平綴じ本1が示されている。この本は糸や針金を用いず、糊(接着剤)のみで綴じられた無線の綴じ本である。
より詳しくは、この綴じ本1は表紙2及び冊子10を備え、この表紙2は、その開いた状態で略長方形をなし、その中央部分に幅狭の背表紙4を有している。この背表紙4の両側には幅広の表表紙6及び裏表紙8がそれぞれ連なっており、表紙2は、その閉じた状態では略コ字状に形成される。
冊子10は表紙2の内側に配置され、図2に示されるように、表表紙6の下側に見返し16を、裏表紙8の上側に見返し18をそれぞれ有し、これら見返し16,18の天地部分は表紙2で覆われていない。また、同図で見て冊子10の左端には、同じく表紙2で覆われない小口12を有する。
一方、同図で見て冊子10の右端、つまり、小口12とは反対側の面には略平面状の背14が形成されており、背表紙4に覆われている。
具体的には、この背14には、そのほぼ全面に亘って糊が塗布され、タグ用接着領域(接着層)20及び背表紙用接着領域(接着層)22が形成される。このタグ用接着領域20は背14の略中央部分に位置し、当該接着領域20にはRFタグ(電子タグ)30が貼り付けられている。
本実施例のRFタグ30は、電源を有しないパッシブタイプであり、略長方形のシート状に形成され、ICチップが埋め込まれている。当該チップは、そのメモリへのデータの書き換え・追記機能を有し、さらに、リーダ/ライタとの通信機能を有する。
また、このチップはループ状のアンテナに接続され、当該アンテナがリーダ/ライタのアンテナとの間で電波を送受信する。これにより、これらRFタグ30とリーダ/ライタとの間では非接触の無線通信が行われる。
これらチップやループ状のアンテナは可撓性のフィルムで被覆されており、このフィルムが当接面(背表紙当接面)32及び背接着面(接着面)34を有する(図9)。つまり、この背接着面34が上述したタグ用接着領域20に接着し、この背接着面34に対峙した当接面32が背表紙4に接触している。すなわち、糊は当接面32と背表紙4との間には介在しない。
これに対し、背表紙用接着領域22はタグ用接着領域20の周囲に位置しており、背表紙4は背表紙用接着領域22に接着している。これにより、タグ30は背14と背表紙4との間に配設される(図1,2)。
ところで、このタグ30を有した平綴じ本1は、図3に示された工程を経て生産される。
まず、ステップS301では、折り丁、つまり、両面印刷された1枚の用紙を折り畳んでページ順に並べたものを複数準備し、この複数の折り丁が1冊の冊子10となるように丁合する。図4に示した生産ライン100で見ると、丁合装置110にて実施され、冊子10は、見返し16(或いは見返し18)を下に向けて寝た状態で丁合装置110から送出される。
次いで、ステップS302では、冊子10の背14を切断し、この背14に鋸歯状の面を形成してステップS303に進む。
詳しくは、例えば図示しないクランプが所定の原点位置に待機しており、当該位置にて、丁合装置110からの冊子10の見返し16,18を両側から挟んで90°反転させる。これにより、冊子10は、背14を下に向けた起立状態でミーリング装置120に達し、その背14が削られる(図4)。
ステップS303では、糊を背14に塗布し、タグ用接着領域20及び背表紙用接着領域22を形成する。なお、これら各層20,22は、背糊塗布装置130にて実施され(図4)、図示しない塗布ローラを背14の下方から押し当てることにより、同じ糊で同時期に形成される。
続いて、ステップS304では、冊子10と表紙2とを重ね合わせる前に、RFタグ30を接着層の周縁の内側、つまり、背14のタグ用接着領域20に貼り付けてステップS305に進む。
具体的には、後述するタグ貼り付け装置(取り付け装置)140にて、タグ30は下方から持ち上げられ、背14に貼り付けられる。その後、この貼り付け装置140からの冊子10は、その進行方向を変え、表紙貼り込み装置150に達する。そして、当該貼り込み装置150が、表紙2を冊子10の背14に貼り付け、タグ30を表紙2で包む(ステップS305)。
より詳しくは、図4に示される如く、起立状態で仮置きした表紙2は、冊子10の下方にて寝た状態で左方向に向けて送り出される。
次いで、タグ30を有した冊子10が当該寝た状態の表紙2の上方に達すると、上記クランプが冊子10の保持を解除し、冊子10を表紙2に向けて落とし込み、背14と背表紙4とが同期される。その後、この貼り込み装置150では、図示しない押し付けローラを背表紙4の下方から接触させる。
続いて、表表紙6及び裏表紙8を背表紙4に対して折り曲げ、表紙2を冊子10の外形に沿わせる。
そして、上記クランプが、当該貼り込み装置150からの表紙2及び冊子10に対し、その表表紙6及び裏表紙8を両側から改めて挟んでステップS306に進み、検査装置160がタグ30の通信検査を実施する。
当該検査装置160は、リーダ/ライタ162や冊子検出センサ164を有している(図4)。詳しくは、センサ164がタグ30を配置した表紙2及び冊子10を検出すると、リーダ/ライタ162は、そのチップの認証番号を読み取っており、読み取れた場合にはOK品である旨を、読み取れない場合にはNG品である旨をそれぞれ判定する。
次に、ステップS307では、乾燥装置170にて、上記クランプで保持された表紙2及び冊子10を強制乾燥してステップS308に進む。なお、自然乾燥させても良い。
ここで、当該クランプが、乾燥装置170からの表紙2及び冊子10の保持を解除すると、これら表紙2及び冊子10は、見返し16(或いは見返し18)を下に向けて寝た状態でコンベアに載置され、図4の左方向に進む。そして、上述のNG品は、そのまま左方向に向けて移動し、ライン100の外部に排出される。
一方、上記OK品は、その進行方向を変えて断裁装置180に達し、冊子10の小口12、見返し16,18の天部分、及び地部分の3点を表紙2とともに断裁して一連のルーチンを抜ける(ステップS308)。
なお、表紙2及び冊子10の保持を解除した上記クランプは、上述した原点位置に戻り、丁合装置110からの冊子10を挟み、ミーリング装置120に向かう。
ところで、上述のタグ貼り付け装置140は、非接触の状態でRFタグ30を冊子10の背14に貼り付けている。
具体的には、本実施例の装置140は、図4の一部分を拡大した図5に示されるように、タグ/トレイ補給部60、タグ/トレイ搬送部70、タグ貼り付け部80、及びトレイ回収部90の順に配置されており、このトレイ回収部90の出口がタグ/トレイ補給部60の入口と同じ位置にある。なお、当該装置140において、タグ30が接する箇所は導電性材料で構成され、且つ、接地されており、静電気対策が施されている。
まず、このタグ/トレイ補給部60では、タグ30を搭載したトレイ40が補給ユニット62に積層状態でそれぞれ収納されており(図5,6)、各補給ユニット62は補給コンベア64に載置されている。
具体的には、このコンベア64は、ローラ68,68の間に掛け回され、図6で見て反時計回りに回転し、図5で見ると、左方向に向けて移動可能に構成されている。
また、このコンベア64は、その周方向外側に向けて所定間隔で突設された押し出し爪66を複数個有し、各補給ユニット62は押し出し爪66で押し出される。そして、タグ/トレイ搬送部70にてタグ30を有したトレイ40が所定量以下になった場合には、補給ユニット62が例えばロボット等を用いてタグ/トレイ搬送部70の供給スタッカ72に供給される。
次に、このタグ/トレイ搬送部70は、供給スタッカ72内のトレイ40をタグ貼り付け部80に向けて搬送する。
より詳しくは、この供給スタッカ72もまたトレイ40を積層状態で収納しており、搬送コンベア76の上方に配置されている(図5,7)。このコンベア76は、ローラ78,78の間に掛け回され、図7で見て時計回りに回転しており、図5で見ると、上方向に向けて移動する。なお、このコンベア76もまた、その周方向外側に向けて所定間隔で突設された取り出し爪77を複数個有している(図5〜7)。
また、図6で見て、供給スタッカ72の左右下端は脚73に支持されているが、この脚73の間には、コンベア76の進行方向で見て後側開口74及び前側開口75の順に形成されている(図7)。これら各開口74,75はトレイ40の1枚分の高さよりも大きな高さを有し、コンベア76上のトレイ40は前側開口75からタグ貼り付け部80に向けて送り出される。
一方、上述の取り出し爪77は、トレイ40の1枚分の高さよりも短い長さで構成される。これにより、取り出し爪77は、コンベア76の駆動に伴って後側開口74から供給スタッカ72内に進入する。供給スタッカ72内のトレイ40のうち、最下段のトレイ40は、取り出し爪77で1枚ずつ押し出されて前側開口75から送り出される。そして、この最下段のトレイ40が前側開口75から送出すると、供給スタッカ72内の残りのトレイ40が、いわゆる達磨落としの如く下方に向けて移動し、コンベア76上に載置される。
ここで、当該トレイ40は、図9に示されるように、平板状の本体42を備え、その長手方向の端面がコンベア76の進行方向に対して略直交して配置されており、上記取り出し爪77に当接する。
また、この本体42の中央部分には、上記長手方向の端面に対して略平行のセット部44が形成されており、このセット部44は下方に向けて窪んだ位置に載置面46を有している。
さらに、当該図9で見てセット部44の右寄りの位置にはエア導入孔(孔)50が例えば2個穿設され、各エア導入孔50は本体42の裏面48と載置面46と貫通している。
これに対し、タグ30は、各トレイ40に1枚ずつ用意されており、その背表紙当接面32が載置面46に対峙し、背接着面34を上に向けた状態でセット部44に搭載されている。そして、当該タグ30を有したトレイ40がタグ/トレイ補給部60やタグ/トレイ搬送部70を経てタグ貼り付け部80に向かう。
再び図5,7に戻り、このタグ貼り付け部80は、タグ30をタグ用接着領域20に貼り付けている。具体的には、この貼り付け部80は貼り付けガイド83を有し、コンベア76上のトレイ40は当該ガイド83の真下で待機する。
より詳しくは、図8に示される如く、当該ガイド83は筒状に形成され、その上端に上側開口84を有し、その長手方向がコンベア76の進行方向に対して略直交して配置されており、冊子10の背14に対向する(図7)。一方、この上側開口84の反対側には下側開口85が形成され、セット部44を囲繞するように、トレイに対向している。つまり、図5に示されるように、ガイド83を上方から見ると、ガイド83の内側にタグ30を見ることができる。
また、この貼り付けガイド83にはエア抜き孔86が複数穿設されており、本実施例では、図8で見てガイド83の右寄り、つまり、上記エア導入孔50の略上方位置にて、ガイド83の長手方向で対向した周面にそれぞれ設けられている。
さらに、貼り付けガイド83の下方、より詳しくは、各エア導入孔50の真下にはエアノズル87が配設されている(図7)。このノズル87は、電磁弁88及び制御部89に接続され(図4)、エア導入孔50に向けてエアを噴出する。
そして、背糊塗布装置130からの冊子10がコンベア76上の所定位置に達すると、図5に示された冊子検出センサ82が冊子10の先端位置を検出し、その検出信号を制御部89に向けて出力する。続いて、制御部89は電磁弁88に向けて駆動信号を出力し、電磁弁88が図示しないタンク内のエアをエアノズル87から噴射させる(図10(a))。
このノズル87のエアは、エア導入孔50から載置面46に達し、貼り付けガイド83内に進入する。これにより、タグ30の先端が載置面46から離間してガイド83に沿って上昇し、背接着面34の一部分が背14のタグ用接着領域20に貼り付けられる(図10(b))。
同時に、冊子10は上記クランプによって同図の右方向に向けて移動しており、タグ30の後端も順次引き上げられる。なお、このガイド83内に進入したエアはエア抜き孔86から外部に排出されており、タグ30は、ばたつくことなく、安定した姿勢で引き上げられる(図10(c))。
一方、制御部89は、冊子検出センサ82が冊子10の後端位置を検出するまで、電磁弁88に向けて駆動信号を出力し続けている。よって、冊子10に引き上げられたタグ30は、その後端に至るまでガイド83内のエアに押されてタグ用接着領域20に貼り付けられる(図10(d))。
なお、参照符号190は押し当てガイドであり、このガイド190は、タグ30の貼り付け途中に、仮にノズル87からのエア噴射が停止してしまった場合等にも、タグ30を接着領域20に押し当てる機能を有している。
タグ30が背14に貼り付けられ、コンベア76に残されたトレイ40は、図5で見てさらに上方に向けて1ピッチ分移動し、その後、トレイ回収部90に到達する。
このトレイ回収部90は回収マガジン92を有し、このマガジン92は空のトレイ40を収納することができる。そして、当該トレイ40で満たされたマガジン92は、同図で見て右方向に移動した後、タグ/トレイ補給部60の入口に向けて移動する。その後、当該トレイ40には新たなタグ30が搭載され、補給ユニット62に積層状態で収納されることになる。
以上のように、本発明は、RFタグ30を、表紙2に貼り付けるのではなく、冊子10に貼り付けることに着目したものである。
そして、本実施例によれば、タグ30の取り付け装置140はタグ貼り付け部80を備え、この貼り付け部80は、タグ30を冊子10の背14に形成されたタグ用接着領域20に貼り付けており、その後、背14と背表紙4とが重ね合わされ、タグ30は冊子10と表紙2との間に配置される。
よって、タグを表紙に取り付けていた従来に比して、シール状のタグを巻回したリールを予め用意しなくて済むし、この巻回による曲げ応力がタグ30に作用することもない。
さらに、タグを表紙に取り付けていた場合には、冊子に向けて送り出す前の仮置き時に嵩張るし、この送り出し時にタグが周囲と干渉して搬送障害も招き得るが、上述した取り付け装置140では当該問題も生じない。
また、この取り付け装置140を既存の生産ライン中、つまり、背糊塗布装置130と、表紙貼り込み装置150との間に配置すれば良く、従来に比して工程数は増えても作業時間は増えない。
しかも、タグ30はタグ用接着領域20に貼り付けられる一方、表紙2には貼り付けられないので、タグが冊子及び表紙の双方に接着されている場合に比して、1冊の書籍1に要する糊の量を減らせるし、タグが糊の熱による影響を受け難くなり、書籍1の歩留まり向上に寄与する。
これらの結果、書籍1の生産効率の低下を確実に回避できる。
また、タグ貼り付け部80はエアノズル87や貼り付けガイド83を備え、このノズル87から噴射したエアはトレイ40のエア導入孔50に導入され、タグ30をトレイ40から離間させる。そして、このタグ30の移動方向は貼り付けガイド83によって指向されており、タグ30はタグ用接着領域20に向けて上昇する。よって、タグ30を非接触状態で接着領域20に確実に貼り付けできるので、タグ30に対する負荷をより一層軽減でき、タグ30を取り付けた書籍1の信頼性も向上する。
さらに、仮にタグの形状が変更された場合にも、トレイ40や貼り付けガイド83を交換すれば足りるので、ライン100の大幅な変更を要しない。
さらにまた、冊子10の背14において、背表紙用接着領域22はタグ30の周縁の外側に形成されており、これら接着領域20,22からなる接着層は、タグ30を冊子10に貼り付ける機能の他、表紙2を冊子10に貼り付ける機能も兼ねる。よって、従来の構成、詳しくは、糊を背表紙又は冊子の背に塗布してタグを貼り、その後、糊を背表紙或いは冊子の背に別途塗布して表紙と冊子を重ねる場合に比して、背14に糊を塗布するのみで足りるので、糊の塗布作業が少なくて済む。
さらに、タグ30は、背接着面34及び背表紙当接面32を有し、背接着面34が背14に接着するのに対し、背表紙当接面32は背表紙4に接着されず、この背表紙4に接触している。そして、この背表紙4はタグ30の周縁の外側にて背14に接着される。よって、上述した作用効果に加え、タグ30の回収も容易になる。
また、このタグ30は背14と背表紙4との間、つまり、外部から目立たない位置に配置できることから、従前の書籍の状態を維持しつつ、タグ30による書籍1の管理が可能になる。
本発明は、上記実施例に限定されず、特許請求の範囲を逸脱しない範囲で種々の変更を行うことができる。例えば上記実施例の各構成は、その一部を省略したり、上記とは異なるように任意に組み合わせることができる。
本実施例に係る書籍の斜視図である。 図1の冊子の斜視図である。 図1の書籍の生産フローチャートである。 図1の書籍の生産ラインの平面図である。 図4のタグ貼り付け装置の平面図である。 図4のタグ貼り付け装置の正面図である。 図4のタグ貼り付け装置のうち、タグ/トレイ搬送部及びタグ貼り付け部の側面図である。 図7の貼り付けガイド及びトレイの斜視図である。 図7のトレイ及びRFタグの斜視図である。 図8のX−X線における矢視断面図であり、タグを冊子に貼り込む説明図である。
符号の説明
1 平綴じ本(書籍)
2 表紙
4 背表紙
10 冊子
12 小口
14 背
20 タグ用接着領域(接着層)
22 背表紙用接着領域(接着層)
30 RFタグ(電子タグ)
32 当接面(背表紙当接面)
34 背接着面(接着面)
40 トレイ
46 載置面
48 裏面
50 エア導入孔(孔)
80 タグ貼り付け部
87 エアノズル
130 背糊塗布装置
140 タグ貼り付け装置(取り付け装置)
150 表紙貼り込み装置

Claims (5)

  1. 電子タグを冊子及び表紙からなる書籍に取り付ける装置であって、
    前記冊子は、小口の反対側に位置した背に、接着剤が塗布された接着層を有しており、該接着層と前記表紙とを重ね合わせ、該表紙に接着させない前記電子タグを該表紙で包む前に、
    前記電子タグを該接着層の周縁の内側に貼り付けるタグ貼り付け部を
    具備することを特徴とする電子タグの取り付け装置。
  2. 請求項1に記載の電子タグの取り付け装置であって、
    前記電子タグは、トレイに載置され、該トレイは、その裏面と前記電子タグの載置面と貫通した孔を有しており、
    前記タグ貼り付け部は、
    前記孔を介して前記電子タグに向けてエアを噴射するエアノズルと、
    前記トレイと前記冊子の背との間に配設されており、前記電子タグの移動方向を指向する貼り付けガイドと
    を備えていることを特徴とする電子タグの取り付け装置。
  3. 電子タグを冊子及び表紙からなる書籍に取り付ける方法であって、
    接着剤を前記冊子のうち小口の反対側に位置した背に塗布し、接着層を形成するステップと、
    前記電子タグを前記接着層の周縁の内側に貼り付けるステップと、
    前記表紙を前記接着層に貼り付け、該電子タグを該表紙に接着させずに該表紙で包むステップと
    から構成される電子タグの取り付け方法。
  4. 請求項3に記載の電子タグの取り付け方法であって、
    前記電子タグは、エアの噴射によって前記接着層に向けて移動することを特徴とする電子タグの取り付け方法。
  5. 小口の反対側に位置した背を有し、この背に接着層が形成される冊子と、
    前記接着層に接着される背表紙を有する表紙と、
    前記背と前記背表紙との間に配設され、前記接着層の周縁の内側にて前記背に接着する接着面、及び該接着面に対峙して前記背表紙に接着しない当接面をそれぞれ有した電子タグと
    を具備することを特徴とする書籍。
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