JP2010110240A - 被覆剤及びその製造方法並びに装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 食物繊維を高濃度で効率よく摂取することが可能な被覆剤を提供するとともに、被覆剤の粘度が高く、添加量が多い場合であっても、装置内での詰まりや、米粒どうしの結着が生じることなく、連続的に大量に被覆米を製造することが可能な被覆剤の製造方法並びに装置を提供する。
【解決手段】 穀粒に対し重量比6.0〜8.0%の割合で被覆剤を添加して被覆米を製造するための被覆剤であって、該被覆剤は水溶性食物繊維及び不溶性食物繊維を含有する混合物からなり、前記水溶性食物繊維1重量部に対して前記不溶性食物繊維0.5〜2重量部となし、さらに、該混合物と水との希釈割合は混合物7重量部に対して水3重量部とした被覆剤。
【選択図】なし

Description

本発明は、被覆剤及びその製造方法並びに装置に係り、米粒表面に多量の食物繊維を被覆可能とする被覆剤及びその製造方法並びに装置に関する。
従来、栄養や食味の点で優れた商品を提供することを目的として、米粒の表面に様々な有効成分を被覆した被覆米が知られている。例えば、特許文献1には、搗精又は搗精後研米処理した精米の表面に、グァーガム,ローカストビーンガム,タマリンドガム,タラガム,ペクチン,キサンタンガムの各分解物又はプルラン等の群から選ばれた水溶性食物繊維の1種又は2種以上の水溶液を噴霧した後、乾燥することを特徴とする加工精米の処理方法が開示されている。また、特許文献2には、水溶性食物繊維として水飴等の糖類、セルロースを主原料とした水溶性高分子のうち、少なくとも何れか1つから成り、原料に対して、重量比0.5〜3%の割合で添加することを特徴とする被覆米の製造方法が開示されている。
上記特許文献1によれば、水溶性食物繊維を噴霧処理した加工精米を炊飯しご飯にすると、水溶性食物繊維が炊飯用水中に溶出し、炊飯終了時には水溶性食物繊維がデンプン組織に入り込むため、ご飯に米特有の粘り・コシ・光沢を与え著しく食味を向上改善されるという作用・効果が開示されている。一方、上記特許文献2にあっては、水飴等の糖類、セルロースを主原料にした水溶性高分子のうち少なくとも何れか2つを用いると、光沢のある外観的品質に優れた被覆米を得ることができるという作用・効果が開示されている。
しかしながら、これら特許文献1及び2に開示された被覆米の製造方法にあっては、米粒に噴霧・添加される被覆剤水溶液の粘度が100cP(センチポアズ)以下であり、これは例えば24℃環境下でのトマトジュースやサラダ油と同等の粘度であるから、さらさらした液状の被覆剤水溶液であり、これを噴霧し乾燥するといった処理を複数回繰り返して被覆層を積重ねて、米粒をムラなく被覆処理する必要があった。このため、従来の被覆剤では連続的に大量に被覆米を製造することに適していなかった。
特公平6−26507号公報 特開2003−169611号公報
本発明は上記問題点にかんがみ、食物繊維を高濃度で効率よく摂取することが可能な被覆剤を提供するとともに、米粒表面に添加される被覆剤の粘度が高く、添加量が多い場合であっても、被覆米製造装置内での詰まりや、米粒どうしの結着が生じることなく、連続的に大量に被覆米を製造することが可能な被覆剤の製造方法並びに装置を提供することを技術的課題とする。
上記課題を解決するため請求項1記載の発明は、穀粒に対し重量比6.0〜8.0%の割合で被覆剤を添加して被覆米を製造するための被覆剤であって、該被覆剤は水溶性食物繊維及び不溶性食物繊維を含有する混合物からなり、前記水溶性食物繊維1重量部に対して前記不溶性食物繊維0.5〜2重量部となし、さらに、該混合物と水との希釈割合は混合物7重量部に対して水3重量部としたことを特徴とする被覆剤とした。
また、請求項2記載の発明は、前記混合物と水とを希釈する際に温度40〜80℃の温水を用いて調製することを特徴とする。
請求項3記載の発明は、前記混合物と水とを希釈する際に粘度が320〜1480cPの範囲となるように調製することを特徴とする。
請求項4記載の発明は、前記被覆剤を調製する際に不溶性食物繊維の粒度が10〜20μmのものを使用することを特徴とする。
請求項5記載の発明は、原料が水溶性食物繊維と不溶性食物繊維を含有する混合物であって、前記水溶性食物繊維1重量部に対して前記不溶性食物繊維0.5〜2重量部を混合する混合工程と、前記混合物と温度40〜80℃の温水とを、混合物7に対して温水3の割合で希釈する希釈工程と、前記希釈した混合物が粘度320〜1480cPの範囲となるように所定の温度で保温しながら撹拌する保温・撹拌工程と、を含むことを特徴とする被覆剤の製造方法とした。
請求項6記載の発明は、水溶性食物繊維及び不溶性食物繊維を少なくとも含有する混合物を温水で希釈して被覆剤を作成する被覆剤の製造装置(11)であって、該製造装置(11)は、外側壁が保温ジャケット(14)で覆われ、内部に撹拌機(15)を備えた調製タンク(18)と、該調製タンク(18)とほぼ同構造で、かつ、ほぼ同容量の供給タンク(19)と、前記保温ジャケット(14)に温水を循環させるための温水貯留タンク(20)と、該温水貯留タンク(20)内の水を加温するためのスチーム供給手段(21)とを備えており、前記調製タンク(18)と前記供給タンク(19)とは、前記調製タンク(19)であらかじめ作成した被覆剤を前記供給タンク(19)に移し替えて貯留可能とすべく、前記調製タンク(18)を上段に、前記供給タンク(19)を下段に直列的に配置したことを特徴とする被覆剤の製造装置とした。
請求項1記載の発明によれば、米粒の表層全体を被覆する被覆剤の成分が、水溶性食物繊維及び不溶性食物繊維を少なくとも含有する混合物からなり、その混合割合は水溶性食物繊維1重量部に対して不溶性食物繊維0.5〜2重量部である。また、これら混合物と水との希釈割合としては、混合物7重量部に対し水3重量部である。このようにして出来上がった被覆剤は例えば24℃環境下でのとんかつソース、20℃環境下でのひまし油、21℃環境下での蜂みつ又はガムシロップと同等の粘度であり、従来技術と比較しても粘度が高く、被覆剤水溶液を噴霧し乾燥するといった処理を複数回繰り返して被覆層を積重ねる必要がなく、連続的に大量に被覆米を製造することに適する。また、極端に高粘度でないため、被覆米製造装置内での詰まりや、米粒どうしの結着が生じることが少ない。さらには、水溶性食物繊維と不溶性食物繊維とを同時に高濃度で摂取することが可能となり、健康補助食品として血糖値の上昇緩和作用や便秘を予防する効果が期待できる。
請求項2記載の発明によれば、水の温度条件として、40〜80℃の温水を用い、且つ、この温度範囲で保温しながら調製するので、粘度320〜1480cPでの調節が容易となる。
請求項3記載の発明によれば、混合物と水とを希釈する際に粘度が320〜1480cPの範囲となるように調製すれば、容易に24℃環境下でのとんかつソース、20℃環境下でのひまし油、21℃環境下での蜂みつ又はガムシロップ等の粘度に近づけることが可能になる。
請求項4記載の発明によれば、被覆剤を調製する際に不溶性食物繊維の粒度が10〜20μmのものを使用しているので、粒子の大きな不溶性食物繊維を配合して調製した場合、それら粒子の大きな不溶性食物繊維はタンク底部に沈殿する傾向が強く、被覆剤の均一な混合が困難になるが、粒子を10〜20μmに限定すれば、均一な被覆剤に調製することが可能である。さらに、粒子を10〜20μmに限定した不溶性食物繊維を用いて精白米を被覆すると、被覆膜内に粒子が埋め込まれ、被覆膜から剥離・離脱するものは少なくなり、精白米への付着歩留まりが飛躍的に向上する。また、仕上がった被覆米の外観は米粒表面が滑面化し、製品価値を向上させることにつながる。
請求項5記載の発明によれば、例えば24℃環境下でのとんかつソース、20℃環境下でのひまし油、21℃環境下での蜂みつ又はガムシロップと同等の粘度の被覆剤を製造することができる。また、水溶性食物繊維と不溶性食物繊維とを同時に摂取することが可能となり、健康補助食品として血糖値の上昇緩和作用や便秘を予防する効果のある被覆剤を製造することができる。
請求項6記載の発明によれば、前記調製タンク(18)及び供給タンク(19)は、ほぼ同構造で、かつ、ほぼ同容量であり、それぞれのタンク(18),(19)において半日分の被覆剤を調製することができる。そして、調製タンク(18)を上段に、供給タンク(19)を下段に直列的に配置することで、例えば、半日分の被覆剤を調製タンク(18)によって調製後、下段の供給タンク(19)に移し替えて貯留しておき、次いで、半日分の被覆剤を調製タンク(18)で調製することにより、1日分単位の被覆剤を作製することができる。また、被覆剤が不足した場合には追加的に被覆剤を作製することができ、被覆米を連続的、かつ、大量に製造することができる。さらに、半日分単位での被覆剤を作製することも可能で、米粒の品種の変更や、被覆材の種類の変更などによる小ロット単位の切り換えであっても容易に対応することが可能となる。
本発明を実施するための最良の形態を図面を参照しながら説明する。図1は本発明の被覆米の製造装置の概略を示すフロー図である。
図1に示すように、本実施形態に係る被覆米の製造装置10は、被覆剤調製部11と、被覆処理部12と、乾燥処理部13とから主要部が構成される。
被覆剤調製部11は、水溶性食物繊維及び不溶性食物繊維を少なくとも含有する2種の混合物を、適宜な温度に調整した溶媒(温水)に溶解・混合・撹拌し、所望の濃度及び粘度の被覆剤水溶液を調製するものである。この被覆剤調製部11は、外側壁が保温ジャケット14で覆われ、内部に撹拌機15、水温計16及び水位計17を備えた調製タンク18と、該調製タンク18とほぼ同構造の供給タンク19と、前記保温ジャケット14に温水を循環させるための温水貯留タンク20と、該温水貯留タンク20内の水を加温するためのスチーム供給手段21とから構成される。前記調製タンク18及び供給タンク19はいずれも400リットル容量であり、それぞれ半日分の被覆剤を調製することができる。これらを直列的に配置することにより、例えば、半日分の被覆剤を調製タンク18によって調製後、下段の供給タンク19に移し替えて貯留しておき、次いで、半日分の被覆剤を調製タンク18で調製することにより、1日分単位の被覆剤を作製することができる。このように、2つのタンクを直列的に配置すると、被覆剤が不足した場合に追加的に被覆剤を作製することができ、被覆米を連続的、かつ、大量に製造することができる。さらには、半日分単位での被覆剤を作製することも可能であり、米粒の品種の変更や、被覆材の種類の変更などによる小ロット単位の切り換えであっても容易に対応することが可能である。
符号22は温水貯留タンク20から保温ジャケット14に温水を循環させるためのポンプであり、温水貯留タンク20から保温ジャケット14に至る経路には温水供給管23が配設され、保温ジャケット14から温水貯留タンク20に至る経路には温水戻り管24が配設されている。また、符号25は供給タンク19から被覆剤処理部12に被覆剤を供給するためのポンプであり、供給タンク19から被覆剤処理部12の添加・撹拌部に亘り被覆剤供給管26が配設されている。なお、該被覆剤供給管26には内部を通過する被覆剤の液温が低下しないよう、断熱材を巻回しておくとよい。
被覆処理部12は、原料米を一次貯留する原料タンク27と、原料米の流量を設定・制御するロータリーバルブ28と、横設された筒体内に回転可能なスクリューコンベアを内装した構造の添加・撹拌部29と、該添加・撹拌部29の筒体に配設された噴霧機30とから構成される。原料タンク27には上下のレベルセンサ31a,31bが設けられ、運転開始及び運転終了の動作制御が可能である。また、ロータリーバルブ28と添加・撹拌部29と噴霧機30とは制御装置(図示せず)に電気的に連絡され、筒体内での米粒の詰まりを防止する制御、ロータリーバルブ28で設定された流量に応じた添加・撹拌部29の搬送速度の制御、並びに添加・撹拌部29の搬送速度に応じた噴霧機30の添加量の制御が可能な構成となっている。
前記噴霧機30には前記供給タンク19から連絡する被覆剤供給管26が接続される一方、前記ポンプ25から被覆剤供給管26に至る経路には、供給タンク19に戻る被覆剤循環路32が分岐して設けられている。また、噴霧機30には、エアーコンプレッサーからの加圧空気を送給するための加圧空気供給管33が接続されており、噴霧機30に供給された被覆剤を加圧空気供給管33からの加圧空気により気液混相流として霧状化することができる構成となっている。なお、被覆剤について詳しくは後述するが、水溶性食物繊維及び不溶性食物繊維を少なくとも含有する2種の混合物から成る。
乾燥処理部13は、前記添加・撹拌部29で搬送された被覆剤添加済みの米粒を受け入れ、乾燥用の熱風が内部に送風されるとともに、回転体が内装されたドラム本体34からなる。該ドラム本体34の周囲には、該ドラム本体34内部に熱風を送風するためのスチーム熱交換器などの温度調節可能なヒータ35、及び風量調節可能な送風機36が配設されている。また、ドラム本体34に内装される回転体(図示せず)としては、螺旋状にリボンを回転させるような形状をしたスクリュー羽根を回転軸に軸着した、リボンスクリューや、ドラム本体34底面に滞留した米粒を掻き揚げる作用を有する撹拌バーや、撹拌パドル、さらにはこれらを組み合わせたものを採用することができる。この撹拌体は、前記噴霧機30による被覆剤の添加割合、送風機36の送風出力、ヒータ35の温度設定により、その回転数が制御される構成となっている。前記ドラム本体34の搬送終端側には、被覆処理が終了した米粒を外部へ排出するための取出樋37が設けられている。
取出樋37近傍には、被覆済みの米粒を製品タンク38まで搬送するための上送式スクリューコンベア39が傾斜して配設され、該上送スクリューコンベア39周囲には、コンベア39内部に冷風を送風するための除湿冷却機など温湿度調節可能なエアコン40が配設されている。
製品タンク38は、被覆済みの米粒を一時貯留するものであり、その下端にある排出部には、ロータリーバルブなど自動で開閉駆動されるシャッター41が設けられる。
次に前記製造装置10の作用を説明する。原料となる精白米は、張込昇降機などで原料タンク27に送られる。原料タンク27内に一時貯留された精白米は、原料タンク下端の排出部にあるロータリーバルブ28を通って、被覆処理部12を構成する添加・撹拌部29の一端側に供給される。ここでロータリーバルブ28により設定された流量に応じて、添加・撹拌部29のスクリューコンベアにおける搬送速度、すなわち回転数が変更可能に設定することができる。
添加・撹拌部29に所定流量で連続的に供給された精白米は、スクリューコンベアで撹拌されながら搬送され、搬送途中の精白米には、ポンプ25によって供給タンク19より供給された被覆剤が加圧空気と混合されて、噴霧機30から噴霧される。ここで被覆剤の詳細な成分、混合割合などに関しては後述する。添加・撹拌部29の排出部から排出された被覆米は、続いて乾燥処理部13を構成するドラム本体34に受け入れられる。ドラム本体34では内部に熱風が送風されることにより、米粒の表面に被覆された被覆剤の余分な水分が除去されて乾燥されることになる。ここで、ドラム本体34に内装される回転体を回転して回転移動させながら撹拌すると、被覆剤が米粒にムラなく付着し、米粒表面を滑らかにすることが可能となる。なお、本実施例では、1時間当たり250kgの被覆米を製造するにあたり、熱風の温度を約50℃、風量を約10m/minとすると好適な結果が得られる。
被覆処理及び乾燥処理が終了した被覆米は、ドラム本体34の取出樋37から外部に取り出され、上送式スクリューコンベア39を介して製品タンク38に送られる。上昇式スクリューコンベア39では内部に冷風が送風されることにより、米粒が搬送されながら冷却され、米粒の変色や変質を生じさせる余分な粗熱が除去されて製品タンク38に送られることになる。本発明においては、被覆剤の粘度が100cP以上の高粘度のものを使用するため、米粒どうしの結着が生じることは極わずかであり、結着した米粒どうしをほぐすための塊状物を解砕する装置や、振動篩などを設ける必要はなく、上送式スクリューコンベア39のみ設けて、解砕装置の設置を省略化することができる。そして、製品タンク38に一時貯留された米粒は、シャッター41の駆動によって適宜取り出されて出荷されることになる。
次に、各種被覆米と、前記製造装置10による具体的な製造方法について説明する。精白米の表層全体を被覆する被覆剤は、水溶性食物繊維及び不溶性食物繊維を少なくとも含有する2種の混合物からなる。具体的な水溶性食物繊維としては、例えば、難消化性デキストリン、または米デンンプンから製造した加水分解物が実際の使用に適する。また、具体的な不溶性食物繊維としては、例えば、セルロース、ペクチン、不溶性ヘミセルロース、または木質素であるリグニン、さらには難消化性デンプンが実際の使用に適する。
水溶性食物繊維と不溶性食物繊維との混合割合としては、水溶性食物繊維1重量部に対して不溶性食物繊維0.5〜2重量部が好ましい。また、これら混合物と水(温水)とを撹拌・混合して被覆剤を調製するのであるが、混合物と水(温水)との希釈割合としては、混合物7重量部に対し水3重量部が好ましく、温度条件としては、40〜80℃の温水を用い、且つ、この温度範囲で保温しながら調製するのが好ましい。このようにして出来上がった被覆剤は粘度が320〜1480cP程度となり、これは例えば24℃環境下でのとんかつソース、20℃環境下でのひまし油、21℃環境下での蜂みつ又はガムシロップと同等の粘度であり、従来技術と比較しても粘度が高く、被覆剤水溶液を噴霧し乾燥するといった処理を複数回繰り返して被覆層を積重ねる必要がなく、連続的に大量に被覆米を製造することに適している。
また、水溶性食物繊維については、溶解性があるためにその粒度を限定する必要はないが、不溶性食物繊維については、被覆剤を調製する過程、又は米粒に被覆加工する上で粒子を限定する必要がある。すなわち、粒子の大きな不溶性食物繊維を配合して調製した場合、それら粒子の大きな不溶性食物繊維はタンク底部に沈殿する傾向が強く、被覆剤の均一な混合が困難になる。均一な被覆剤に調製すべく強力な撹拌を施したとしても、乳化状態とするには難しい。これに対し、粒子を10〜20μmに限定した不溶性食物繊維を用いて被覆剤を調製した場合、均一な被覆剤に調製することが可能である。
さらに、精白米へ被覆剤を添加し乾燥する場合、不溶性食物繊維の粒子が大きいと精白米表面に形成された被覆膜から剥離・離脱するものが多くなる。これに対し、粒子を10〜20μmに限定した不溶性食物繊維を用いて精白米を被覆すると被覆膜内に粒子が埋め込まれ、被覆膜から剥離・離脱するものは少なくなり、精白米への付着歩留まりが飛躍的に向上する。また、仕上がった被覆米の外観は米粒表面が滑面化し、製品価値を向上させることにつながる。
従来技術の改良品として、水溶性食物繊維のみを質量パーセント濃度で70%となるように希釈して被覆剤を調製し、精白米の被覆剤として適当であるか否かを検証した。水溶性食物繊維としては、市販されている水溶性難消化性デキストリン、商品名「ニュートリオース(登録商標)」(フランス国ロケット株式会社製、以下、「ニュートリオース」という。)を用いた。ニュートリオース3重量部に対して50℃の温水を7重量部として撹拌・混合して被覆剤を調製した。出来上がった被覆剤は精白米に対して、重量比で6.5%の割合で添加して被覆米を製造した(サンプル1)。
次に、水溶性食物繊維及び不溶性食物繊維を少なくとも含有する2種の混合物を希釈して被覆剤を調製し、精白米の被覆剤として適当であるか否かを検証した。水溶性食物繊維としては、前記ニュートリオースを使用し、不溶性食物繊維としては、難消化性デンプンである商品名「ファイバージムRW(登録商標)」(米国MGPイングリディエンツ株式会社製、以下、「ファイバージム」という。)を使用した。ニュートリオースとファイバージムとの混合割合は、ニュートリオース1重量部に対してファイバージム1重量部とした。また、これら混合物と水(温水)との混合割合は、混合物7重量部に対し水3重量部とした。温度条件としては、50℃の温水を用い、且つ、この温度で保温しながら調製した。出来上がった被覆剤は精白米に対して、重量比で6.5%の割合で添加して被覆米を製造した(サンプル2)。また、同様に調製した被覆剤を用いて精白米に対して、重量比で8.0%の割合で添加して被覆米を製造した(サンプル3)。
上記実施例1及び2の試験結果を下記表1に示す。
Figure 2010110240
表1のサンプル1は被覆剤の粘度が2000cP程度であり、これは例えば21℃環境下でのコンデンスミルクと同等の粘度であって、被覆米製造装置10内のロータリーバルブや、スクリューコンベアなどの羽根に米粒が付着してしまい、精白米の被覆剤としては適していないと思われる。
表1のサンプル2及び3は被覆剤の粘度が870cPであり、320〜1480cPの範囲内であってほどよい粘性を備えており、米粒への付着性を備えていながら、被覆米製造装置10内の金属材質への付着性が少なく、また、ポンプ22,25等のモータ負荷も小さくなり、精白米の被覆剤としては最適であり、連続的に被覆米を製造することにも適していることが分かった。
以上のように、本実施形態によれば、出来上がった被覆剤は例えば24℃環境下でのとんかつソース、20℃環境下でのひまし油、21℃環境下での蜂みつ又はガムシロップと同等の粘度であり、従来技術と比較しても粘度が高く、被覆剤水溶液を噴霧し乾燥するといった処理を複数回繰り返して被覆層を積重ねる必要がなく、連続的に大量に被覆米を製造することに適する。また、極端に高粘度でないため、被覆米製造装置内での詰まりや、米粒どうしの結着が生じることが少ない。さらには、水溶性食物繊維と不溶性食物繊維とを同時に高濃度で摂取することが可能となり、健康補助食品として血糖値の上昇緩和作用や便秘を予防する効果が期待できる。
本発明の被覆米の製造装置の概略を示すフロー図である。
符号の説明
10 被覆米製造装置
11 被覆剤調製部
12 被覆処理部
13 乾燥処理部
14 保温ジャケット
15 撹拌機
16 水温計
17 水位計
18 調製タンク
19 供給タンク
20 温水貯留タンク
21 スチーム供給手段
22 ポンプ
23 温水供給管
24 温水戻り管
25 ポンプ
26 被覆剤供給管
27 原料タンク
28 ロータリーバルブ
29 添加・撹拌部
30 噴霧機
31 レベルセンサ
32 被覆剤循環路
33 加圧空気供給管
34 ドラム本体
35 ヒータ
36 送風機
37 取出樋
38 製品タンク
39 上送式スクリューコンベア
40 エアコン
41 シャッター

Claims (6)

  1. 穀粒に対し重量比6.0〜8.0%の割合で被覆剤を添加して被覆米を製造するための被覆剤であって、該被覆剤は水溶性食物繊維及び不溶性食物繊維を含有する混合物からなり、前記水溶性食物繊維1重量部に対して前記不溶性食物繊維0.5〜2重量部となし、さらに、該混合物と水との希釈割合は混合物7重量部に対して水3重量部としたことを特徴とする被覆剤。
  2. 前記混合物と水とを希釈する際に温度40〜80℃の温水を用いて調製してなる請求項1記載の被覆剤。
  3. 前記混合物と水とを希釈する際に粘度が320〜1480cPの範囲となるように調製してなる請求項1又は2記載の被覆剤。
  4. 前記被覆剤を調製する際に不溶性食物繊維の粒度が10〜20μmのものを使用してなる請求項1乃至3のいずれかに記載された被覆剤。
  5. 原料が水溶性食物繊維と不溶性食物繊維を含有する混合物であって、
    前記水溶性食物繊維1重量部に対して前記不溶性食物繊維0.5〜2重量部を混合する混合工程と、
    前記混合物と温度40〜80℃の温水とを、混合物7に対して温水3の割合で希釈する希釈工程と、
    前記希釈した混合物が粘度320〜1480cPの範囲となるように所定の温度で保温しながら撹拌する保温・撹拌工程と、を含むことを特徴とする被覆剤の製造方法。
  6. 水溶性食物繊維及び不溶性食物繊維を少なくとも含有する混合物を温水で希釈して被覆剤を作成する被覆剤の製造装置(11)であって、
    該製造装置(11)は、外側壁が保温ジャケット(14)で覆われ、内部に撹拌機(15)を備えた調製タンク(18)と、該調製タンク(18)とほぼ同構造で、かつ、ほぼ同容量の供給タンク(19)と、前記保温ジャケット(14)に温水を循環させるための温水貯留タンク(20)と、該温水貯留タンク(20)内の水を加温するためのスチーム供給手段(21)とを備えており、前記調製タンク(18)と前記供給タンク(19)とは、前記調製タンク(19)であらかじめ作成した被覆剤を前記供給タンク(19)に移し替えて貯留可能とすべく、前記調製タンク(18)を上段に、前記供給タンク(19)を下段に直列的に配置したことを特徴とする被覆剤の製造装置。
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