JP2010110229A - コンバイン - Google Patents

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Yoichiro Yamamoto
陽一郎 山本
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Abstract

【課題】引起し装置の引起し動作時に引起し爪に過大な負荷が加わらないようにするものでありながら、引起し装置の停止時に引起し装置の間に空間を設けることで、引起し装置の停止時に穀稈の除去作業を円滑に行うことが可能なコンバインを提供する。
【解決手段】引起し装置13は、上昇側の爪付きチェーン15の内周側に、スプリング19a,19bによって該爪付きチェーン15に向けて付勢される起立ガイドプレート20を備えている。これにより、起立ガイドプレート20は、通常の引起し動作時には、引起し爪16の起立状態を保持し、過大な負荷が掛かる際には、引起し爪16の倒伏を許容するものでありながら、停止時には、起立状態の引起し爪16を倒伏させた際にもこの状態を保持することができ、空間部Sを形成して詰まった穀稈等の除去作業を容易に行える。
【選択図】図6

Description

本発明は、刈取作業などを行うコンバインに係り、詳しくは、引起しチェーンに対して起伏可能に取付けられた引起し爪を有する引起し装置を備えたコンバインに関する。
従来、コンバイン等の刈取り作業を行う刈取収穫機には、走行機体の前方に穀稈の刈取りを行う前処理部が配置され、該前処理部には、刈取る穀稈の引起しを行うための複数の引起し装置が所定の間隔で配置されている。
このような引起し装置は、上下方向に対向して配置される駆動スプロケット及び従動スプロケットと、これら駆動スプロケット及び従動スプロケットに巻掛けられると共に多数の引起し爪を起伏可能に設けられた引起しチェーンとを備えており、駆動スプロケットが駆動回転される引起し動作時には、引起しチェーンの上昇側に設けられた引起し爪が外周側に起立状態とされ、下降側に設けられた引起し爪が倒伏状態とされるようになっている(例えば特許文献1参照)。
また、上記特許文献1に示されている引起し装置は、上昇側の引起しチェーンに設けられた引起し爪に当接することで、該引起し爪を起立状態に保持する起立ガイドプレートが引起しチェーンの内周側に沿うように配置されており、該起立ガイドプレートは、スプリングによって外周側に付勢されるように構成されている。さらに、引起し装置は、絡んだ穀稈を引き上げることで引起し爪に過大な負荷が加わるような場合に、上記起立ガイドプレートがスプリングの付勢力に抗して内周側にスライドし、引起し爪が下方側に回動することで、該引起し爪に掛かる過大な負荷を逃がして引起し爪が破損してしまうこと等を防止している。
実開昭58−110240号公報
ところで、従来、コンバインの前処理部において搬送詰まりが生じた場合、引起し装置を停止させた状態で、引起し爪の間から腕を入れて、詰まった穀稈等を除去することで復旧作業を行っていた。
しかし、このような方法で復旧作業を行う場合、除去した穀稈等を引き出す際に引起し爪が邪魔して円滑に除去作業を行うことができないという問題があった。また、上記前処理部の奥側(後方側)に配置された搬送装置で搬送詰まりが生じた場合、詰まった穀稈等を除去するための腕が届かずに除去作業を行うことができないという問題があった。
そこで本発明は、引起し装置の引起し動作時に引起し爪に過大な負荷が加わらないようにするものでありながら、引起し装置の停止時に引起し装置の間に空間を設けることで、引起し装置の停止時に穀稈の除去作業を円滑に行うことが可能なコンバインを提供することを目的とする。
請求項1に係る本発明は(例えば図1乃至図8参照)、互いが上下方向となるように配置される駆動側回転体(17)及び従動側回転体(18)に巻掛けられ、多数の引起し爪(16)を起伏可能に有する引起しチェーン(15)を備え、
エンジンの回転に基づいて前記駆動側回転体(17)が駆動回転する引起し動作時に、上昇側の前記引起しチェーン(15)の前記引起し爪(16)が外周側に起立状態にされ、下降側の前記引起しチェーン(15)の前記引起し爪(16)が倒伏状態にされてなる引起し装置(13)を備えるコンバイン(1)において、
前記引起し爪(16)は、前記引起しチェーン(15)に対して回動可能に支持される回動支点部(16a)と、前記起立状態とされた際に前記回動支点部(16a)から外周側に突出して引起しを行う引起し部(16b)と、前記回動支点部(16a)から前記引起し部(16b)に対して回転方向後方側に突出する突出部(16c)とを有し、
前記上昇側の前記引起しチェーン(15)の内周側に沿って配置され、前記引起し爪(16)の前記突出部(16c)が当接することで前記起立状態を保持する起立ガイドプレート(20)と、
前記起立ガイドプレート(20)を前記上昇側の前記引起しチェーン(15)に向けて付勢する付勢手段(19a,19b)と、を備え、
前記起立状態の前記引起し爪(16)の前記引起し部(16b)を前記回動支点部(16a)を支点として下方側に回動させ、前記突出部(16c)と前記起立ガイドプレート(20)との接触部を前記回動支点部(16a)よりも上方側にさせることで、前記起立ガイドプレート(20)を付勢する前記付勢手段(19a,19b)の付勢力によって前記上昇側における前記引起し爪(16)の前記倒伏状態を保持してなる、
ことを特徴とするコンバイン(1)にある。
請求項2に係る本発明は(例えば図5及び図6参照)、前記起立ガイドプレート(20)は、前記上昇側の前記引起しチェーン(15)に対して接離方向に移動可能に付勢手段(19a,19b)によって支持されてなる、
ことを特徴とする請求項1記載のコンバイン(1)にある。
請求項3に係る本発明は(例えば図5乃至図8参照)、前記引起し装置(13)の前記引起し動作時に前記起立ガイドプレート(20)が移動されたことを検出するガイドプレートセンサ(73)と、
前記ガイドプレートセンサ(73)の検出信号に基づいて前記エンジンに停止信号を出力するエンジン停止手段(81)と、を備え、
前記ガイドプレートセンサ(73)の検出信号により前記引起し爪(16)に所定以上の負荷が加わったことを検出し、前記エンジン停止手段(81)により前記エンジンを停止してなる、
ことを特徴とする請求項1または2記載のコンバイン(1)にある。
なお、上記カッコ内の符号は、図面と対照するためのものであるが、これは、発明の理解を容易にするための便宜的なものであり、特許請求の範囲の構成に何等影響を及ぼすものではない。
請求項1に係る本発明によると、引起し装置の引起し動作時に引起し爪に過大な負荷が加わらないようにするものでありながら、引起し装置の停止時に、上昇側の引起し爪を倒伏状態にした際に、起立ガイドプレートを付勢する付勢手段の付勢力によって倒伏状態を保持することができるので、張出した引起し爪を倒伏させることで、引起し装置の間に空間ができ、この空間から詰まった穀稈等の除去作業を容易に行うことができて、作業効率を向上させることができる。
請求項2に係る本発明によると、起立ガイドプレートは、上昇側の引起しチェーンに対して接離方向に移動可能に付勢手段によって支持されているので、起立ガイドプレートを引起しチェーンに対して平行な状態で付勢することができ、起立ガイドプレートに対向した位置における引起し爪の倒伏状態を保持することができる。
請求項3に係る本発明によると、ガイドプレートセンサの検出信号により引起し爪に所定以上の負荷が加わったことを検出し、エンジン停止手段によりエンジンを停止するので、絡んだ穀稈等を引起し爪が引き上げることで該引起し爪に無理な力がかかるような場合にも、エンジンが停止することにより引起し装置が停止し、引起し爪を保護して、耐久性の向上を図ることができる。
以下、本発明に関する実施の形態を図1乃至図8に沿って説明する。
図1に示すように、コンバイン1は、進行方向左右のクローラ走行装置2,2に支持された走行機体3に、該走行機体3に対して昇降自在に接続されている前処理部11等を備えて構成される。走行機体3は、左右幅方向の左側(図1中手前側)に穀稈の脱穀を行うための脱穀装置5が配設され、該脱穀装置5の左側方には、前処理部11にて刈取られた穀稈を搬送する脱穀フィードチェーン(図示せず)が配設されると共に、該脱穀フィードチェーンの上方側に手扱ぎ作業等の際にエンジン(図示せず)を緊急停止させるためのエンジン停止スイッチ71が設けられている。脱穀装置5にて脱穀された穀粒は、揚上搬送されて、走行機体3の右側(図1中奥側)に配設されたグレンタンク8に一時的に貯留され、該グレンタンク8には、内部に貯留した穀粒を排出するためのオーガ9が配設されている。
また、走行機体3の右側前方、即ちグレンタンク8の前方には、キャビン6が設けられており、該キャビン6の内部には、詳しくは後述する運転席7aや操作パネル7b等(図4参照)が設けられる運転部7が配設されている。さらに、走行機体3の後部には、脱穀装置5により穀粒が脱穀された排ワラを処理する排ワラ処理装置10が配設されている。また、前処理部11から走行機体3にかけての左側方には、格納姿勢及び作業姿勢をとり得るように構成され、未刈り側から倒伏してきた穀稈を左側又は前方側に案内するナローガイド55が配設されている。
上記前処理部11は、図2に示すように、走行機体2の略々全幅にわたって穀稈を分草する複数の分草デバイダ12を有しており、該分草デバイダ12は、機体前方に延びる分草フレーム51にそれぞれ取付けられている。また、分草デバイダ12のそれぞれの後方には、分草された穀稈を引起す複数の引起し装置13が前方から後方に向けて上昇する傾斜状に設けられている。さらに、前処理部11の両側面には、それぞれ保守・整備のために簡単に着脱することを可能としたサイドカバー52が配設されている。
前処理部11は、図2及び図3に示すように、その作動基端側を伝動軸ケース21に固着され、かつ走行機体3の前方斜め下方に向けて延出する縦伝動ケース22に接続されている。該縦伝動ケース22は、その中間部に連結された図示を省略している油圧シリンダの伸縮に基づき昇降可能に前処理部11を支持している。この縦伝動ケース22の下端部、即ち前処理部11との接続部側では、機体左右方向に延設され、かつ該縦伝動ケース22と略々T字状に直交する横伝動ケース23が一体的に連結されている。
上記引起し装置13は、図2に示すように、詳しくは後述する爪付きチェーン(引起しチェーン)15(図5及び図6参照)と引起しケース14とを有し、該爪付きチェーン15には所定間隔で複数本の引起し爪16(図5及び図6参照)が取付けられ、これらの引起し爪16が引起しケース14内を上方に回動して穀稈を引起す。この爪付きチェーン15を駆動する動力は、伝動軸ケース21内の駆動軸から縦伝動ケース22内及び横伝動ケース23内の駆動軸を介し、該横伝動ケース23から機体前方側の上方向へ傾斜状に延びる引起し伝動ケース25内の駆動軸によって伝達されている。また、引起し装置13は、この引起し伝動ケース25によって上端部が支持されている。
上記引起し装置13の後方で、かつ横伝動ケース23の前方下部には、地面に近接して穀稈の株元を切断する刈刃53が設けられ、この刈刃53により切断された穀稈は、掻込み搬送装置30によって略々直立状態で掻込まれ、穀稈搬送装置35によって後方に搬送される。
掻込み搬送装置30は、図3に示すように、引起し装置13によって引起された穀稈の株元を掻き込む掻込み搬送ベルト31と、掻込み搬送ベルト31によって掻き込まれた穀稈を集束するスターホイール32とから構成されており、これら掻込み搬送ベルト31及びスターホイール32は、それぞれ刈取り条数に対応した数(本実施の形態においては8つ)だけ設けられている。
上記スターホイール32は、樹脂からなる略々星型の部材であり、一対のスターホイール間を噛合させて穀稈の搬送路を形成している。スターホイール32a,32b,32c,32d,32e,32f,32g,32hは、4組のスターホイール対33A,33B,33C,33Dを形成しており、このうち機体左右外側の2組のスターホイール対33A,33Dは、機体内側の2組のスターホイール対33B,33Cに対して平面視で上下に重複して配置されている。
また、これらスターホイール32a,32b,32c,32d,32e,32f,32g,32hと、掻込み搬送ベルト31とは同軸上に設けられ、同期して回転するように構成されている。
穀稈搬送装置35は、刈刃53によって刈取られた穀稈の穂先側を搬送する穂先搬送装置35aと、株元側を搬送する株元搬送装置35bとによって構成されている。該穂先搬送装置35aは機体進行方向右端(図3中左方側)から中央部まで機体幅方向に長く延設されると共に、該中央部で機体後方側に変向し、穀稈の穂先側を縦方向に脱穀装置5まで搬送する右主穂先搬送装置36と、機体進行方向左端(図3中右方側)から中央部まで延設され、穀稈の合流搬送部Iである前処理部11の中央部において、搬送してきた穀稈の穂先側を右主穂先搬送装置36に受け渡す左主穂先搬送装置37と、これら左右の主穂先搬送装置36,37間に位置し、前処理中央部で刈取られた穀稈の穂先側を後方に搬送して、左右の穂先搬送装置にそれぞれ受け渡す左右の副穂先搬送装置38,39と、前処理部11の左右端部において刈取られた穀稈の穂先上段を搬送する左右の上段穂先搬送装置40,41とから構成されている。
また、株元搬送装置35bは、上記穂先搬送装置35aの下方に位置し、機体進行方向右端から中央部まで延設された右主株元搬送装置42と、機体進行方向左端から合流搬送部Iである前処理部11の中央部まで延設された左主株元搬送装置43と、これら左右の主株元搬送装置42,43の間に配置され、前処理中央部において刈取られた穀稈を後送する左右の副株元搬送装置45,46と、合流搬送部Iで合流した穀稈の株元側を搬送し、穀稈の扱ぎ深さを調節する扱深搬送装置49(図2参照)と、扱深搬送装置49から搬送されてきた穀稈の株元側を脱穀フィードチェーン(図示せず)へと受け渡す補助株元搬送装置47(図2参照)などから構成されている。さらに、上記扱深搬送装置49は、図2に示すように、補助株元搬送装置47の上方に扱深センサ49aを有しており、穀稈は該扱深センサ49aによってその長さが感知され、予め設定しておいた扱深さに自動的に調節され、脱穀フィードチェーンにより、上述の脱穀装置5に向けて搬送されるように構成されている。なお、上記穂先搬送装置35a及び株元搬送装置35bは、複数のスプロケット間にタイン(爪付きチェーン)もしくはチェーンを巻装して構成されており、穀稈の穂先側の搬送はタイン、株元側の搬送はチェーンで行われる。
上記キャビン6内部に配設された運転部7は、図4に示すように、中央部分に運転席7aが配置され、該運転席7aの前方側と左側方には操作パネル7bが配置されている。該操作パネル7bにおける運転席7aの前方側には、エンジンキー(イグニッションスイッチ)61やコンバイン1の左右操向を操作すると共に前処理部11の昇降を操作するマルチレバー62等が設けられている。また、操作パネル7bにおける運転席7aの左側方には、主変速レバー63や前処理部11の駆動を入切する刈取クラッチ及び脱穀装置5の駆動を入切する脱穀クラッチの入切操作を行う電動クラッチスイッチ65等が設けられている。そして、上記マルチレバー62及び電動クラッチスイッチ65により前処理部11を制御可能に構成している。
ついで、本発明の要部である引起し装置13部分について、図2、図3、図5、及び図6に沿って詳しく説明する。
引起し装置13は、図2に示すように、引起しケース14と、該引起しケース14の背面側で上方側に配置された駆動スプロケット(駆動側回転体)17と、該駆動スプロケット17の下方側に配置された従動ホイール(従動側回転体)18と、これら駆動スプロケット17及び従動スプロケット18に巻装され、所定間隔で複数本の引起し爪16が取付けられた爪付きチェーン15(図5及び図6参照)とを有しており、刈取り作業時に駆動スプロケット17が回転駆動された際には、爪付きチェーン15の上昇側では引起し爪16が起立状態となって穀稈を引起し、爪付きチェーン15の下降側では引起し爪16が倒伏状態とされるように構成されている。
また、引起し装置13は、図3に示すように、4組のスターホイール対33A,33B,33C,33Dに対応する位置で、引起し爪16が起立状態となる爪付きチェーン15の上昇側が向き合うことで一対となるように配置されており、つまり4組の引起し装置対が搬送路上の穀稈を引起すように構成されている。
さらに、引起し装置13には、図5及び図6に示すように、上昇側の爪付きチェーン15に沿った内周側に、起立ガイドプレート20が設けられており、該起立ガイドプレート20は、機体幅方向、即ち上昇側の爪付きチェーン15に対して接離する方向に移動可能に配置されると共に、上端部においてスプリング19b、下端部においてスプリング19aにそれぞれ内周側から上昇側の爪付きチェーン15に向けて付勢されるように構成されている。また、起立ガイドプレート20には、該起立ガイドプレート20がスプリング19a,19bの付勢力に抗して移動したことを検出する爪倒伏センサ(ガイドプレートセンサ)73が隣接して配置されている。
上記引起し爪16は、爪付きチェーン15に対して回動可能に支持される回動支点部16aと、引起し爪16が起立状態とされた際に、該回動支点部16aから突出した形状で穀稈の引起しを行う引起し部16bと、同じく回動支点部16aから、引起し部16bに対して回転方向後方側(下方側)に突出した形状の突出部16cとが一体的に構成されている。これにより、引起し爪16は、図5に示すように、爪付きチェーン15の上昇側にあって突出部16cが起立ガイドプレート20に当接している際には、爪付きチェーン15の外周側に向けて引起し部16bを突出させた起立状態が保持される。
また、引起し爪16は、図6に示すように、上記起立状態を保持した状態から、例えば作業者の手によって引起し部16bが回動され、下方側に突出部16cと起立ガイドプレート20との接触部が回動支点部16aよりも上方側になるまで回動されて倒伏状態にされると、起立ガイドプレート20を介して伝達されるスプリング19a,19bの付勢力によって、この倒伏状態が保持される。これにより、起立ガイドプレート20に対応する位置の引起し爪16を倒伏状態とさせることで、向き合って配置された引起し装置対の間に空間部Sが形成され、該空間部Sから掻込み搬送装置30等における穀稈の詰まりを除去することができる。
さらに、引起し爪16は、駆動スプロケット17(図2参照)が回転駆動される刈取り作業時に、絡んだ穀稈を引き上げることで引起し爪16に過大な負荷が掛かるような場合にも、この絡んだ穀稈によって引起し部16bが下方側へ回動される形となり、突出部16cがスプリング19a,19bの付勢力に抗して起立ガイドプレート20を爪付きチェーン15の内周側へ押し込む。この際、引起し爪16は、起立ガイドプレート20を押し込む突出部16cが回動支点部16aよりも下方側の位置にあるときに、下方側に傾斜した引起し部16bから絡んだ穀稈が外れると、スプリング19a,19bの付勢力によって起立状態に戻される。また、起立ガイドプレート20を押し込む突出部16cが、回動支点部16aよりも上方側の位置になるまで引起し部16bが回動されると、上述のように引起し爪16は、倒伏状態とされる。
また、上記のように刈取り作業時に引起し爪16の引起し部16bが回動され、突出部16cが起立ガイドプレート20を押し込んだ際には、上記爪倒伏センサ73が起立ガイドプレート20の移動を検出することで引起し爪16の倒伏を検出し、詳しくは後述するエンジン停止制御に基づいて、エンジン停止ソレノイド(エンジン停止手段)81(図7参照)によりエンジンを停止して、引起し爪16の保護と安全性の向上を図るように構成されている。
次に、本実施の形態に係るコンバイン1の制御手段について図7に沿って説明する。
上記運転部7に配置された操作レバーやスイッチ、及び各部に備えられたセンサ等は、図7に示すように、CPUやRAM(図示せず)等を用いて構成されたマイコン100に接続されており、これら操作レバー、スイッチ、及びセンサからの入力に基づいてマイコン100が各種ソレノイドやモータ等を作動させるように構成されている。
例えば、上記マイコン100の入力側には、エンジン停止スイッチ71、電動クラッチスイッチ65、エンジン回転センサ72のほか、上記爪倒伏センサ73、前処理詰まりセンサ74、フィードチェーン詰まりセンサ75、排ワラ詰まりセンサ76、カッタ詰まりセンサ77、オーバーフローセンサ78が接続されており、出力側には、エンジン停止ソレノイド81、電動クラッチモータ82、ホーン83、電子ブザー84が接続されて構成されている。
ついで、本実施の形態に係るコンバイン1のエンジン停止制御について図8に沿って説明する。
図8に示すように、エンジン停止制御が開始され(S1)、エンジン停止スイッチ71に操作入力があり、該スイッチ71による操作入力が検出されると(S2のYES)、まず、マイコン100は、エンジン回転センサ72によりエンジン回転の状態を判定する(S7)。ここで、エンジンが回転状態であることが判定された場合は(S7の回転)、マイコン100からの指令信号に基づいて、エンジン停止ソレノイド81をONさせることでエンジンを停止させると共に、ホーン83に連続出力させることでエンジン停止を報知し(S9)、リターンする。更にここで、エンジンが停止状態であることが判定された場合は(S7の停止)、マイコン100からの指令信号に基づいて、電子ブザー84に断続出力させることでエンジンの停止状態を報知し(S8)、リターンする。
上記ステップS2において、エンジン停止スイッチ71に操作入力が検出されない場合(S2のNO)、マイコン100は、脱穀クラッチの接続状態を判定し、脱穀クラッチが接続されていない状態であることが判定された場合は(S3のNO)、そのままリターンする。ここで、脱穀クラッチが接続状態であることが判定された場合は(S3のYES)、ステップS4に進む。
続いて、ステップS4では、爪倒伏センサ73により引起し爪16に過大な負荷が掛かっていないかを判定する。ここで、爪倒伏センサ73からの出力を検出し、引起し爪16に過大な負荷が掛かったことが判定された場合は(S4のYES)、上記ステップS7に進み、上述したようなエンジン回転センサ72の出力に基づいた処理を行い、リターンする。また、爪倒伏センサ73からの出力が検出されない場合は(S4のNO)、ステップS5に進む。
続いて、ステップS5では、各種詰まりセンサ74,75,76,77により穀稈や排ワラの詰まりがないかを判定する。ここで、各種詰まりセンサ74,75,76,77からの出力を検出し、穀稈や排ワラの詰まりが生じたことが判定された場合は(S5のYES)、上記ステップS7に進み、上述したようなエンジン回転センサ72の出力に基づいた処理を行い、リターンする。また、各種詰まりセンサ74,75,76,77からの出力が検出されない場合は(S5のNO)、ステップS6に進む。
続いて、ステップS6では、オーバーフローセンサ78によりグレンタンク8に貯留された穀粒の量を判定し、オーバーフローセンサ78からの出力を検出しない場合は(S6のNO)、そのままリターンする。ここで、オーバーフローセンサ78からの出力を検出し、グレンタンク8に所定量の穀粒が貯留されたことが判定された場合は(S6のYES)、エンジン回転センサ72によりエンジン回転の状態を判定する(S10)。ここで、エンジンが回転状態であることが判定された場合は(S10の回転)、マイコン100からの指令信号に基づいて、エンジン停止ソレノイド81をONさせることでエンジンを停止させると共に、ホーン83に断続出力させることでエンジン停止を報知し(S12)、リターンする。更にここで、エンジンが停止状態であることが判定された場合は(S10の停止)、マイコン100からの指令信号に基づいて、電子ブザー84に断続出力させることでエンジンの停止状態を報知し(S11)、リターンする。
以上のように、本実施の形態に係るコンバイン1によると、引起し装置13の引起し動作時に引起し爪16に過大な負荷が加わらないようにするものでありながら、引起し装置13の停止時に、上昇側の引起し爪16を倒伏状態にした際に、起立ガイドプレート20を付勢するスプリング19a,19bの付勢力によって倒伏状態を保持することができるので、張出した引起し爪16を倒伏させることで、引起し装置13の間に空間部Sができ、この空間部Sから詰まった穀稈等の除去作業を容易に行うことができて、作業効率を向上させることができる。
また、起立ガイドプレート20は、上昇側の爪付きチェーン15に対して接離方向に移動可能にスプリング19a,19bによって支持されているので、起立ガイドプレート20を爪付きチェーン15に対して平行な状態で付勢することができ、起立ガイドプレート20に対向した位置における引起し爪16の倒伏状態を保持することができる。
また、爪倒伏センサ73の検出信号により引起し爪16に所定以上の負荷が加わったことを検出し、エンジン停止ソレノイド81によりエンジンを停止するので、絡んだ穀稈等を引起し爪16が引き上げることで該引起し爪16に無理な力がかかるような場合にも、エンジンが停止することにより引起し装置13が停止し、引起し爪16を保護して、耐久性の向上を図ることができる。
本実施の形態に係るコンバインを示す側面図。 前処理部を示す側面図。 前処理部を示す正面図。 運転部を示す平面図。 通常状態の引起し装置を示す正面図。 引起し爪を倒伏させた状態の引起し装置を示す正面図。 コンバインの制御装置を示すブロック図。 コンバインのエンジン停止制御を示すフローチャート。
符号の説明
1 コンバイン
13 引起し装置
15 引起しチェーン(爪付きチェーン)
16 引起し爪
16a 回動支点部
16b 引起し部
16c 突出部
17 駆動側回転体(駆動スプロケット)
18 従動側回転体(従動ホイール)
19a,19b 付勢手段(スプリング)
20 起立ガイドプレート
73 ガイドプレートセンサ(爪倒伏センサ)
81 エンジン停止手段(エンジン停止ソレノイド)

Claims (3)

  1. 互いが上下方向となるように配置される駆動側回転体及び従動側回転体に巻掛けられ、多数の引起し爪を起伏可能に有する引起しチェーンを備え、
    エンジンの回転に基づいて前記駆動側回転体が駆動回転する引起し動作時に、上昇側の前記引起しチェーンの前記引起し爪が外周側に起立状態にされ、下降側の前記引起しチェーンの前記引起し爪が倒伏状態にされてなる引起し装置を備えるコンバインにおいて、
    前記引起し爪は、前記引起しチェーンに対して回動可能に支持される回動支点部と、前記起立状態とされた際に前記回動支点部から外周側に突出して引起しを行う引起し部と、前記回動支点部から前記引起し部に対して回転方向後方側に突出する突出部とを有し、
    前記上昇側の前記引起しチェーンの内周側に沿って配置され、前記引起し爪の前記突出部が当接することで前記起立状態を保持する起立ガイドプレートと、
    前記起立ガイドプレートを前記上昇側の前記引起しチェーンに向けて付勢する付勢手段と、を備え、
    前記起立状態の前記引起し爪の前記引起し部を前記回動支点部を支点として下方側に回動させ、前記突出部と前記起立ガイドプレートとの接触部を前記回動支点部よりも上方側にさせることで、前記起立ガイドプレートを付勢する前記付勢手段の付勢力によって前記上昇側における前記引起し爪の前記倒伏状態を保持してなる、
    ことを特徴とするコンバイン。
  2. 前記起立ガイドプレートは、前記上昇側の前記引起しチェーンに対して接離方向に移動可能に前記付勢手段によって支持されてなる、
    ことを特徴とする請求項1記載のコンバイン。
  3. 前記引起し装置の前記引起し動作時に前記起立ガイドプレートが移動されたことを検出するガイドプレートセンサと、
    前記ガイドプレートセンサの検出信号に基づいて前記エンジンに停止信号を出力するエンジン停止手段と、を備え、
    前記ガイドプレートセンサの検出信号により前記引起し爪に所定以上の負荷が加わったことを検出し、前記エンジン停止手段により前記エンジンを停止してなる、
    ことを特徴とする請求項1または2記載のコンバイン。
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