JP2010109600A - 無線信号中継装置および無線信号中継方法 - Google Patents

無線信号中継装置および無線信号中継方法 Download PDF

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Abstract

【課題】シャドウイングが発生した場合でも、少ない無線リソースで無線通信を確実に効率良く行う無線信号中継装置および無線信号中継方法を提供する。
【解決手段】同一のデータを送信した回数を示す識別子とデータから構成される送信情報を、予め設定した送信回数予め決められた間隔で送信する送信機から、送信情報を受信して復調する受信部と、識別子とデータの復調または復号に成功したかを判定する判定部と、識別子の復調または復号が成功したとき、識別子と異なり送信機が次に送信する識別子と同じ第2の識別子を生成し、復調または復号したデータと結合して第2の送信情報を生成する生成部と、第2の送信情報生成後、予め決められた間隔で第2の送信情報を出力するタイミングを制御する送信制御部と、送信制御部より出力される第2の送信情報を送信する送信部と、を備える無線信号中継装置である。
【選択図】図2

Description

本発明は、移動通信における無線信号を中継する技術に関する。
従来、ITS(高度道路交通システム)などの無線を用いた移動通信では、路車間(固定無線機と移動無線機)または車車間(移動無線機と移動無線機)の通信がシャドウイングによって遮断されることがある。例えば、路車間または車車間で無線通信を行なっているときに、他の車両が通信をしている無線機間に遮蔽物として現れたときシャドウイングにより無線通信が遮断することがある。
そこで、この遮断を回避するため、特許文献1のようなシャドウイングの原因となる車両を介して、遮断された通信を中継する方式が提案されている。
路側機(固定無線機)からの情報を受けている大型車両(移動無線機)と普通車両(移動無線機)があり、大型車両が路側機と普通車両間の通信を遮断する状況であるとする。普通車両は路側機からの受信電力の低下を契機に、路側機の送信信号に干渉を与えない別の周波数により、大型車両と通信を行う。普通車両は受信できなかった路側機からの情報を大型車両にリクエストし、大型車両はその情報を正常に受信していた際は、普通車両に対し情報を中継する。
しかしながら、普通車両は路車間通信と車車間通信との両方を行う必要があり、両方の無線周波数を使用することになる。また、普通車両上で両無線機能を動作させる必要が生じる。
つまり、路側機からの情報中継を、別の周波数によって実現する場合、シャドウイング発生時は、本来必要な周波数リソースを最低でも2倍必要とする。また、普通車両と大型車両間で中継要求のシーケンスも発生するため、実際には2倍以上の周波数リソースが消費されるという問題がある。
特開2000−322690号公報
上記のような実情に鑑みてなされたものであり、シャドウイングが発生した場合でも、少ない無線リソースで無線通信を確実に効率良く行う無線信号中継装置および無線信号中継方法を提供することを目的とする。
態様のひとつである路車間または車車間で通信を行なう無線信号中継装置は、受信部、判定部、生成部、送信制御部、送信部を備えている。
受信部は、同一のデータを送信した回数を示す識別子と前記データとを含む送信情報を、予め設定した送信回数予め決められた間隔で送信する送信機から、前記送信情報を受信して復調する。判定部は、前記識別子と前記データの復調または復号に成功したかを判定する。
生成部は、前記識別子の復調または復号が成功したとき、前記送信機が次に送信する識別子と同じ第2の識別子を生成し、復調または復号した前記データと結合して第2の送信情報を生成する。送信制御部は、前記第2の送信情報生成後、予め決められた間隔で前記第2の送信情報を出力するタイミングを制御する。送信部は、前記送信制御部より出力さ
れる前記第2の送信情報を送信する。
送信信号を複数回送信することだけでは、その回数分、無線周波数リソースを消費する。しかし、中継を行わない無線機は、繰り返し送られる複数の情報を、ダイバーシチ合成することにより、より低いS/N比の信号を受信することができる。この結果、送信信号の電力を低くし、周波数利用効率を向上させることや、多値変調等の多値度を上げ、単位時間当たりの伝送レートを向上させる等、繰り返し送信による無線リソースの消費増加を抑制することができる。また、中継是非の判定は、自身の受信可否と識別子のみであるので、単純な構成により実現できる。
シャドウイングが発生した場合でも、少ない無線リソースで無線通信を確実に効率良く行うことができる。
以下図面に基づいて、本発明の実施形態について詳細を説明する。
図1のAは本発明の原理を示す図であり、路側機1に設置された固定無線機2(送信)から送信される情報を大型車両3に設置された移動無線機4(送信/受信:無線信号中継装置)と普通車両5に設置された移動無線機6(受信)が受けている状況を示している。そして、大型車両3が路側機1の固定無線機2と普通車両5の移動無線機6間の通信を遮断する状況にある。
固定無線機2から送信された送信情報(実線矢印7)は、移動無線機4では受信することができるが、移動無線機6では大型車両3により発生するシャドウイング、距離減衰、回折損失などにより直接固定無線機2から送信情報が受信できない(破線矢印8)。
そこで、固定無線機2から送信された送信情報を、大型車両3の移動無線機4を中継して移動無線機6に送信情報を送信する。
図1のBは、図1のAに示した固定無線機2と移動無線機4、6が行なう通信方法を示している。図1のBでは、路側機1の固定無線機2が、予め決められた間隔ごとに、識別子とデータを有する送信情報を送信する。ここで、予め決められた間隔とは、識別子(N1、N2)を送信する間隔であり、図1のBではデータ1についてフレーム1とフレーム2、データ2についてフレーム3とフレーム4・・・に示した期間である。
識別子は、所定の回数データを送信する期間、送信するごとに異なる識別子を同一の前記データとともに送信する。図1のBでは、所定の回数を2回と予め決めて、1回目のデータを送信するときは1回目の送信であることを示す識別子(N1)をデータとともに送信し、2回目のデータを送信するときは2回目の送信であることを示す識別子(N2)をデータとともに送信する。つまり、識別子(N1)とデータ(D1)、識別子(N2)とデータ(D1)の組み合わせで2回送信する。次のデータも同様に、識別子(N1)とデータ(D2)、識別子(N2)とデータ(D2)の組み合わせで2回送信する。ここで、識別子N1とN2は異なる内容であり、例えば、送信する順番に連番を付すことが考えられ、N1=1(1回目の送信)、N2=2(2回目の送信)とすることが考えられる。また、予め1回目と2回目で送る識別子のパターンを決めておいて、決められた順番で送ってもよい。
また、図1のBでは同一データを2回送る例を示したが、2回以上送ることも可能である。その場合、識別子の種類を送信回数に合わせて増やせばよい。
大型車両3の移動無線機4について説明する。
図1のAの大型車両3の移動無線機4は、上記固定無線機2から送信された送信情報を受信するとともに、普通車両5の移動無線機6に送信情報を送信する。
固定無線機2から送信情報を受信すると識別子とデータが正常に受信できたかが判断される。正常に受信できている場合に、受信した識別子と異なり、固定無線機2が次に送信する識別子と同じ識別子を生成する。図1のBでは、1回目の送信で送られてくる識別子(N1)を正常に復調(または復号)すると、1回目の送信で送られてきた識別子(N1)と異なる識別子を生成する。ここで、異なる識別子とは、固定無線機2が2回目に送る識別子(N2)と同じ識別子を生成することである。
次に、正常に復調(または復号)できたデータと生成した識別子とに基づいて第2の送信情報を生成する。ここで、第2の送信情報は普通車両5の移動無線機6、または大型車両3の周辺に存在し、大型車両3により遮蔽を受けている可能性のある、その他不特定の移動無線機に送信するために生成される。図1のBでは、識別子(N1)とデータ(D1)を受信したのち、識別子(N2)とデータ(D1)をとに基づいて生成した第2の送信情報を普通車両5に送信している。また、識別子(N1)とデータ(D2)を受信したのち、識別子(N2)とデータ(D2)とに基づいて生成した第2の送信情報を送信部が普通車両5に送信している。
また、生成した第2の送信情報を、受信部が受信したタイミングから予め決められた間隔の後に、固定無線機2が所定の回数データを送信する期間移動無線機4の送信部により送信する。図1のBでは、固定無線機2から送られてくる1回目の送信情報を受信して、正常に復調(または復号)できたことを認識し、その後固定無線機2が2回目の送信を行なう時間まで待機してから第2の送信情報を普通車両5に送信する。
なお、固定無線機2の送信情報の送信回数が3回であるとき、固定無線機2は識別子をN1〜N3まで用意し、同一データとともに送信する。移動無線機4は固定無線機2からの1回目の送信を正常に復調(または復号)できたときは、移動無線機4は固定無線機2の2回目、3回目の送信のタイミングで移動無線機6へ送信を2回行なう。移動無線機4が1回目で受信できず、2回目で受信ができたときは、移動無線機4は固定無線機2の3回目の送信のタイミングで送信を行なう。
なお、図1では路側機1の固定無線機2と大型車両3の移動無線機4と普通車両5の移動無線機6との間で行なわれる通信について示したが、固定無線機2は車両などの移動手段に搭載してもよい。また、移動無線機4は路側機や普通車両など全ての無線機に搭載してもよい。
普通車両5の移動無線機6(受信)について説明する。
普通車両5の移動無線機6は、路側機1の固定無線機2と大型車両3の移動無線機4から送信される送信情報を受信する。図1のBのデータ1の送信では、固定無線機2からの識別子(N1)とデータ(D1)を受信したが復調(または復号)できなかったが、移動無線機4からの識別子(N2)とデータ(D1)の復調(または復号)に成功しているため、2回目に送られたデータを採用する。また、固定無線機2からの識別子(N1)とデータ(D1)と、移動無線機4からの識別子(N2)とデータ(D1)の両方を受信したが復調(または復号)できなかった場合は、異なる時間に受信した2つのデータ(D1)をダイバーシチ合成しその結果を採用する。
上記のように通信を行なうことにより、図1のA、Bの例では2ホップしないので、所望のエリア以上に中継波が広がることを防ぐことが出来る。
また、通常シャドウウイングがなければ従来と同じリソースと同じエリアで同じ品質のデータを送信することができる。
また、従来シャドウウイングがある場合は、送信機から複数回送信をしても受信できないときがある。つまり、中継をしない場合2回の送信をしても大型車両の後方の普通車両が受信できないことがある。しかし、本発明では大型車両3が無線信号中継装置を搭載しているため、普通車両5は移動無線機6(無線信号中継装置)からの送信を品質を保って受信することができる。例えば、中継無し時の特性は、通常の運用法に対し、帯域2倍圧縮(BPSK(Binary Phase Shift Keying)→QPSK(quadrature phase shift keying)で劣化)しても時間ダイバーシチ(3dB向上)を行なうことにより、同等の品質の送信ができるが、遮蔽による減衰は10dB以上の大きな減衰となることが多く、ダイバーシチ受信だけで品質を確保出来ない場合がある。この損失分を、中継により補うことにより、無線リソースの増加無しにシステム内のリンク全体の品質を向上させることが出来る。
なお、高品質で受信が可能な車両は、時間ダイバーシチなどが不要なので、その分の時間を中継に用い、シャドウイングの影響を改善することができる。
(無線信号中継装置の構成の説明)
図2は無線信号中継装置(上記説明した移動無線機4)の構成を示すブロック図である。
無線信号中継装置は、受信部、判定部23、生成部24、送信制御部25、送信部、受信情報処理部215を備えている。
受信部は、アンテナ21、復調部22を備えている。
判定部23は、識別子判定部28、データ判定部29を備えている。
生成部24は、復調データ蓄積部210、復調信号合成部211、識別子生成部212、結合部213を備えている。
送信制御部25は電力制御部214を備えている。
送信部は、アンテナ27、変調部26を備えている。
受信部のアンテナ21は、送信機(固定無線機2)から送信された送信信号(送信情報を含む)を受信し、復調部22に転送する。復調部22では送信信号を復調する。
判定部23の識別子判定部28は、識別子が復調(または復号)に成功したか否かを判定する。例えば、誤り検出符号や誤り訂正符号、パイロット、固定パターンなどを送信信号に予め付加しておき、復調(または復号)された識別子に誤りがあるか否かを検出する。
データ判定部29は、データが復調(または復号)に成功したか否かを判定する。例えば、識別子の判定と同じように、誤り検出符号や誤り訂正符号、パイロット、固定パターンなどを送信信号に予め付加しておき、復調(または復号)したデータに誤りがあるか否かを検出する。
生成部24の復調データ蓄積部210は復調したデータ(復号したデータ)を記録する。例えば、復調データ蓄積部210に図3Bに示す蓄積データテーブルを用意して、送信回数が3回であれば3回分のデータを蓄積できるようにする。そして、受信した順にデータを蓄積し古いデータから順に消去し、常にテーブルには前々回、前回、今回のデータが蓄積される。
復調信号合成部211は、復調データ蓄積部210に記録された1回前のデータと今回復調したデータ(復号したデータ)に基づいてダイバーシチ合成(例えば、時間ダイバー
シチなど)をして受信成功データを生成する。受信成功データは受信情報処理部215と結合部213に出力する。例えば、固定無線機2から1回目の送信情報を受信した場合は、まだダイバーシチ合成するデータが無いため今回復調したデータ(復号したデータ)が受信成功データになる。また、2回目の送信情報を受信した場合は、2回目と1回目のデータをダイバーシチ合成して受信成功データを生成する。
識別子生成部212は、復調(または復号)した識別子に基づいて何回目のデータが送信されたかを認識する。さらに、識別子生成部212は、判定された識別子に基づいて、次の送信タイミングで送信する識別子を作成する(第2の識別子)。例えば、同一データに対する送信回数が3回であれば、1回目の送信を示す識別子が検出された場合、2回目の送信を示す識別子を生成する。このとき生成される識別子は次に送信機から送信される識別子と同じものを生成する。
結合部213は、復調信号合成部211と識別子生成部212により生成した、識別子と受信成功データを結合して、送信部で送信するための情報を生成する。つまり、固定無線機2から送信される識別子とデータを同じ形式にして移動無線機6に送信するデータ(第2の送信情報)を生成する。
送信制御部25は、受信と送信のタイミングを切り替えるとともに、同一データの送受信の時間を制御する。例えば、図1のBのような場合であれば、各フレーム時間(フレーム1、2や3、4の各時間)をタイマなどにより計測して受信と送信のタイミングを切り替える。
なお、送信制御部25には電力制御部214を設けて送信電力を調整することもできる。電力制御部214は識別子生成部212の生成した識別子の内容に応じて送信電力を制御する。例えば、識別子が2回目を示していれば送信電力を半分にして、中継により不要なエリアを拡大させないようにする。
受信情報処理部215は受信したデータに基づいて情報処理を行う。例えば、大型車両3や普通車両5であれば各車両が備えている各種装置の制御などを行う。
送信部のアンテナ27は、変調部26で変調された移動無線機6へ送信するための送信信号(第2の送信情報を含む)を送信する。変調部26は固定無線機2と同じ変調方式で第2の送信情報の変調を行なう。アンテナ共用器やスイッチ等を用いて、受信部のアンテナ21と共用してもよい。
上記に説明した無線信号中継装置は、例えば予め決められた送信回数が3回であり、送受信間隔(図1のBのフレーム間隔)が1秒の場合、復調信号に誤りが無く、受信した識別子が「1」の場合(1回目の送信を受信)は、1秒後及び2秒後に、それぞれ識別子「2」及び「3」を付加した信号を送信する。受信した識別子が「3」の場合は、第2の送信情報の送信を行わない。復調信号に誤りが有る場合は、現在の復調(または復号)したデータと、1秒後の復調(または復号)したデータと合わせ、時間ダイバーシチ合成(時間ダイバーシチ)を行う。ダイバーシチ合成の結果に誤りがある場合は、更に1秒後の復調(または復号)データとダイバーシチ合成を行う。ダイバーシチ合成により、復調(または復号)したデータに誤りが無くなり、かつ最新の識別子が判定できる場合は、識別子に従い、復調(または復号)したデータから生成したデータの送信是非を決定する。
ここで、中継を行うとき、繰り返し送信回数が「2」の場合の一方や、最後に送信するデータには識別子を付加しなくても良く、識別子の有無によって、復調(または復号)したデータから生成したデータの送信是非を決定しても良い。
また、不要に中継を発生させない為に、繰り返し送信するデータの識別子の内の一部は、データを送信しない値に定義しても良い。
なお、識別子の内容は、同期用信号の種類によって表現しても良い。例えばIEEE802.11a方式ではプリアンブル番号、CDMA(Code Division Multiple Access)方式では、同期用コード番号等を用いてもよい。
また、中継により不要にエリアを拡大させないために、識別子の値に応じて送信信号の送信電力を変化させる。例えば、識別子が「1」の場合は通常の送信電力とし、「2」の場合は送信電力を半減する。
なお、中継される受信機は、本来の送信機と、中継送信機から伝搬距離の違いによる時差を生じる。これは、マルチパスと同様に働く為、マルチパスの影響を簡易に除去できる、OFDM方式を用いることが好ましい。
(無線信号中継装置の動作の説明)
図3Aは無線信号中継装置の動作を示すフロー図である。
ステップS31では、送信機から最初に送信されてくる識別子と同じ識別子と、同一データが送信されてくる回数を設定する。例えば、同一データが送信される回数が3回であれば同一データ送信回数判定値Nmaxに「3」を設定する。また、識別子に連番(1、2、3)を用いる場合には、最初に受信する識別子として識別子判定変数N(または識別子Nという)に「1」を設定する。なお、識別子判定変数N、同一データ送信回数判定値Nmaxは、図2のブロック図の識別子生成部212に記録する。
また、ステップS31では送信機(固定無線機2)が送信する間隔に合わせて、送受信のタイミングを計測するためのタイマの初期値と無線信号中継装置の送受信間隔を設定する。送信機から送信された所望のデータを受信してからカウントを始めて、予め設定された送受信間隔(図1のBに示すフレーム1、フレーム2などの期間)を計測するタイマの計測値を記録するタイマ変数Tに初期値を設定する。また、送受信間隔の設定値として、送信機と同じ送信間隔を示す送受信間隔判定値Tmaxを設定する。なお、送受信間隔を計測するタイマは図2のブロック図の送信制御部25に設け、タイマ変数T、送受信間隔判定値Tmaxを記録する。
ステップS32では、他無線機からの電波を受信したかを判定し、受信している場合にはステップS33に移行し、受信していない場合には他無線機からの電波を受信するために待機する。例えば、電波を受信したか否かの判定は受信信号強度(RSSI)などを用いて判定する。
ステップS33では、送信機から送信された送信信号を復調処理して識別子判定変数Ns(以後、識別子Nsという)とデータDsを復調する。なお、識別子NsとデータDsは、図1のBに示す送信機から送信されたN1、D1、・・・である。
ステップS34では復調(または復号)した識別子NsとデータDsを分離する。
ステップS35では、識別子Nsが復調(または復号)できたかを判定し、復調(または復号)に成功していればステップS36に移行し、失敗していればステップS317に移行する。ここで、復調(または復号)に成功したか否かは識別子判定部28により判定を行う。
ステップS36では識別子判定変数Nに識別子Nsを代入する。送信機から送信される1回目の送信情報には識別子Nsとして「1」(1回目の送信を示す)が含まれている。そして、識別子生成部212の識別子判定変数Nには初期値「1」が設定されているので
、識別子判定変数Nには識別子Nsと同じ「1」が代入される。例えば、送受信間隔判定値Tmaxが「3」である場合に、1回目で復調(または復号)に失敗した場合には2回目の送信情報を受信すると識別子Nsには「2」が設定されているため、識別子判定変数Nには「2」が代入される。
ステップS37では、蓄積データテーブルに記録された過去の蓄積データと今回復調したデータ(復号したデータ)をダイバーシチ合成する。1回目の送信情報を受信した場合であれば、現在の識別子判定変数Nは「1」であり、まだ蓄積データがないため受信したデータだけでダイバーシチ合成が行なわれる。1回目で復調に失敗した場合は、失敗したデータ(1回目)と今回受信(2回目)したデータを用いてダイバーシチ合成をする。
ステップS38では、受信したデータの復調(または復号)に成功したかを判断し、受信したデータの復調(または復号)に成功していればステップS39に移行し、失敗していればステップS322に移行する。データの復調(または復号)に成功したか失敗したかはデータ判定部29で行い。例えば、パイロット信号に基づいて算出したS/N値を、予め設定した値と比較し、基準値を満たす品質であれば成功とする。また、成功した場合には判定を行ったデータを受信成功データとして記録する。つまり、図3Bの例であれば、蓄積テーブル(1回目〜4回目の状態)の最新のデータ(今回判定されたデータ)が復調(または復号)に成功した場合に受信成功データとして記録され、受信情報処理部215に転送する。
ステップS39では、識別子判定変数Nと同一データ送信回数判定値Nmaxを比較して、N<NmaxであればステップS310に移行し、それ以外であれば「エンド」に移行する(「スタート」に移行する)。
ステップS310では、識別子判定変数Nに「1」を加算する(N=N+1)。現在のNが「1」(1回目を示していれば)であれば、Nは「2」になり、現在のNが2回目であれば(2回目を示していれば)、Nは「3」になる。S39、S310の処理は、生成部24の識別子生成部212で行われる。
ステップS311では受信成功データと識別子Nを結合する。結合部213で説明したように処理を行う。なお、受信情報処理部215に受信成功データを転送する。
ステップS312では識別子の内容に基づいて送信電力を制御する。図3Bに示す送信電力制御テーブルを用いて送信電力を決定する。例えば、識別子判定変数Nが「1」であれば送信電力は「1/2」を選択して、通常の送信電力の「1/2」に変更する。なお、図3Aではテーブルを用いたが計算により送信電力を決定してもよい。
ステップS313では変調部26で移動無線機6へ送信するための送信信号(第2の送信情報を含む)を送信するために変調処理をする。また、ステップS314、S315ではタイマがカウントを開始してタイマ変数Tが送受信間隔判定値Tmaxになるまでカウントをする。
なお、上記においてタイマは予め設定された送受信間隔(図1のBに示すフレーム1、フレーム2などの期間)を計測しているが、送信機から送信された所望のデータを受信してからカウントを始めてもよい。
ステップS316ではタイマ変数Tが送受信間隔判定値Tmaxになると、無線信号中継装置は送信制御部25により送信状態に移行し、変調部26で固定無線機2と同じ変調方式で第2の送信情報を変調した送信信号を送信する。
ステップS317では、識別子Nsが復調(または復号)できなかったため識別子Nsの値が不定である。そこで、識別子判定変数Nの現在の値が「1」であるかどうかを判定する。N≠1であればステップS37に移行する。N=1であればステップS318に移行して受信したデータを蓄積する。識別子生成部212は、識別子判定変数Nの現在の値が「1」であることと、判定部23から復調(または復号)に失敗した判定結果を取得すると、復調データ蓄積部210に復調したデータ(復号したデータ)を記録する指示をする。
ステップS318では、復調したデータ(復号したデータ)を復調データ蓄積部210に記録する。
ステップS319では、過去Nmax−1個の蓄積データ(識別子またはデータの復調に失敗したデータ)と今回復調したデータ(復号したデータ)の内品質が最もよくなる組合せのダイバーシチ合成を受信情報処理部215に転送する。
例えば、Nmax=3であるときに、1回目、2回目の復調に失敗し、復調データ蓄積部210に2個の蓄積データが記録され、3回目にまた復調(または復号)に失敗する。その場合、今回(3回目)、1回目、2回目の復調したデータ(復号したデータ)を組み合わせてダイバーシチ合成を行い、その結果を比較する。比較して品質が最もよくなるダイバーシチ合成を選択して受信情報処理部215に転送する。ここで、最もよい品質は、パイロット信号などのS/Nを算出してS/Nが最もよいものを選択してもよい。今回復調したデータから、過去に遡る順で合成データを増やし、予め設定した基準の品質を満たす組み合わせが得られた時点で、その結果を採用してもよい。
図3Bの蓄積データ比較テーブルを用いて説明する。
「合成データ」は蓄積データテーブルの復調(または復号)したデータに基づいて、復調したデータ(復号したデータ)を組み合わせてダイバーシチ合成した合成データを示している。「S/N」は、例えばパイロット信号に基づいて算出したS/N値である。合成データを比較して最もよいS/N値が「S/N2」であれば、「S/N2」に対応する合成データ「gousei2」を選択して受信情報処理部215に転送する。なお、合成データの中で品質が最もよくても、予め設定した品質でなければ受信成功データを受信情報処理部215に転送しないし、送信しなくてもよい。
ダイバーシチ合成を行なう組み合わせは、予め決めた組み合わせだけでもよいし、全ての組み合わせで行なってもよい。
ステップS320、S321ではタイマがカウントを開始してタイマ変数Tが送受信間隔判定値Tmaxになるまでカウントをする(タイマ変数Tはクリアされる)。その後ステップS32に移行して待機(受信待ち状態に移行)する。
ステップS322では復調(または復号)に失敗した場合に、ステップS39と同様の判断を行なう。N<NmaxであればステップS323に移行し、それ以外の場合には「エンド」に移行する(「スタート」に移行する)。
ステップS323では復調したデータ(復号したデータ)を復調データ蓄積部210に記録する。
ステップS324では識別子判定変数Nに「1」を加算する(N=N+1)。
ステップS325、S326では、ステップS314、S315と同様にタイマがカウントを開始してタイマ変数Tが送受信間隔判定値Tmaxになるまでカウントをし、その後ステップS32に移行する(タイマ変数Tはクリアされる)。
(送信機の構成の説明)
図4は送信機(図1のAに示す路側機1の固定無線機2)の構成を示す図である。
送信機は、送信情報処理部41、送信情報複製部42、識別子付加部43、誤り検出信号付加部44、送信制御部45、変調部46、アンテナ47を備えている。
送信情報処理部41は、例えば路側機1が大型車両3、普通車両5などに送信するデータD1、D2・・・を生成する。
送信情報複製部42は送信情報処理部41で生成したデータを記録する。例えば、図1のBに示すようにデータD1を予め設定した送信回数(2回)送信する間記録し、そのデータD1の送信が終わると次に送信するデータD2を記録する。
識別子付加部43は、図1のBに示す路側機の送信機に示す識別子N1、N2・・・を生成して、送信情報処理部41で生成したデータに付加して、フレーム1、2、3、4・・・で送信する送信情報を生成する。また、識別子とデータを送信する送信回数を予め設定する機能を有する。
誤り検出信号付加部44は、識別子とデータに誤りを判定するために、例えば誤り検出符号や誤り訂正符号、パイロット、固定パターンなどを送信信号に予め付加する。また、同一データの送信回数分のデータを用意する。例えば、3回の送信を行なう場合であれば、識別子N1とデータD1、識別子N2とデータD1、識別子N3とデータD1(Nmax個)の送信データを用意する。
送信制御部45は、データを送信するタイミングを調整する機能を有している。例えば、送信回数は上記説明した識別子判定変数N、同一データ送信回数判定値Nmaxを用いたのと同様の方法により制御をする。つまり、初期値として識別子Nsに「1」を設定し、送信するたびに識別子Nsに「1」を加算し(Ns=Ns+1)、Ns=Nsmaxになるまで同一データを送信する。
また、データ送信のタイミングを上記説明したタイマ変数Tと送受信間隔判定値Tmaxを用いたのと同様の方法により制御をする。つまり、タイマにより時間を計測してTsmaxになるまでデータを送信する。また、タイマの計測値であるタイマ変数Tsを参照して各データの送信タイミングを制御する。
アンテナ47は、変調部46で変調された移動無線機へ送信信号を送信する。変調部46は他の無線機と同じ変調方式で送信情報の変調を行なう。
(送信機の動作の説明)
図5は送信機の動作を示すフロー図である。
ステップS51では送信データが発生したことを検出する。送信情報処理部41がデータを生成して、他の無線機(図1のAにおける大型車両3、普通車両5)に送信する指示を行なう。また、送信情報複製部42にデータを記録する。
ステップS52では最初の送信回数であることを示す識別子を設定する。例えば、識別子付加部43の識別子Nsに「1」を設定する。
ステップS53では識別子とデータを結合する。識別子付加部43により生成された識別子とデータを結合する。また、誤り検出信号付加部44で結合データに誤り検出を行なうためのデータを付加する。
ステップS54、ステップS55では、誤り検出を行なうためのデータを付加した結合データを変調処理して送信を行なう。
ステップS56では送信が行なわれるたびにNs=Ns+1の処理が行なわれる。
ステップS57ではNs<Nsmaxであるかを判定し、Ns<NsmaxであればステップS58に移行し、それ以外の場合には「エンド」に移行して待機する(「スタート」に移行)。
ステップS58ではタイマが時間を計測し始め、ステップS59では、Ts=TsmaxになるとステップS53に移行して、次の識別子と現在と同一のデータの送信を行なう処理を行う。
(変形例1)
送信制御部25は、予め設定した送信回数より少ない回数、第2の送信情報の送信を、予め決められたタイミングで1回以上行なう。送信制御部25に予め設定した送信回数より少ない値を設定し、その設定した値に第2の識別子がなったときに送信を行なう。
例えば、送信回数が5回で設定された値が3回目(3が設定)であれば、1回目に識別子とデータの復調または復号に成功しても2回目から連続して送信をせず、設定された「3」に第2の識別子がならないと第2の送信情報の送信を行なわないようにする。また、設定値に「3」(3回目)、「5」(5回目)を設定すれば、第2の識別子が「3」「5」のときのみ第2の送信情報を送信する。
または、判定部23に予め設定した送信回数より少ない値を設定し、その設定した値に送信機から送信された復調または復号に成功した識別子がなったときに、判定部23から送信制御部25を送信状態にする指示をしてもよい。
(変形例2)
図6は、無線信号中継装置に送信機を備えた場合の構成を示す図である。
無線装置60は、無線信号中継装置20に送信機40の機能を備えたものである。無線装置60では送信制御部61が送信制御部25、45の機能を有する。さらに、送信制御部61は次の中継送信の可能性があるときは無線信号中継装置20側の送信を行ない、送信機40側の送信情報処理部41で発生したデータがあるときは送信機40側の送信を行なう。無線信号中継装置20と送信機40の切り替え制御は、まず、中継を行っているかまたは行なう準備をしているかを判定する。中継を行っている場合は中継を優先し、準備中である場合はその間に送信機40側の送信が完了できるかを判断する。送信できる場合には送信機40側の送信を行なう。なお、受信データが無く、中継予定がなければ、送信機を優先とする。
(各無線機の通信動作の説明)
図7は、送信回数(リピテーション)が「3」、固定無線機(路側機)が1台、車両A(例えば、大型車両3)、車両B(例えば、普通車両5)が各1台のときの無線機間の通信シーケンスを示す図である。そして、車両Aが1回目で受信に成功して残り2回中継をし、車両Bが3回目のダイバーシチ合成で受信に成功した場合の例である。
ステップT1では、送信機の送信情報処理部41で送信するデータAが生成される。
ステップT2ではデータAに識別子付加部43により識別子Nsを付加する。識別子Ns=1であるので「1」をデータAに付加する。
ステップT3では識別子「1」が付加されたデータAが車両A、車両Bに送信される。
ステップT4では送信制御部45のタイマが計測を開始する。
車両Aでは、ステップM1において送信されたデータAを含む送信信号を受信し、ステップM2で識別子Nsの復号(または復調)を行い、識別子Nsの復号(または復調)に成功する。
ステップM3ではデータAの復号(または復調)を行い、データAの復号(または復調)に成功する。
ステップM4では識別子生成部212の識別子判定変数Nに「1」が記録される(NにNs=1が代入される)。また、データAが復調データ蓄積部210の蓄積データテーブルに保存される。
ステップM5では、受信が終了して送信制御部25のタイマが計測を開始する。
また、車両BではステップR1において車両Aに送信されたデータAを含む送信信号を受信し、ステップR2で識別子Nsの復号(または復調)を行い、識別子Nsの復号(または復調)に成功する。
ステップR3ではデータAの復号(または復調)を行い、データAの復号(または復調)に失敗し、ステップR4では識別子生成部212の識別子判定変数Nに「2」が記録される(NにN+1が代入される)。また、失敗したデータA(NGデータ1)が復調データ蓄積部210の蓄積データテーブルに保存される。そして、ステップR5で信号受信待機の状態に移行する。
次に、送信機はステップT5でタイマが満了し(Ts=Tsmax)、ステップT6では識別子付加部43の識別子判定変数Nに「2」が記録される(NsにNs+1=2が代入される)。ステップT7では再度データAを送信し、ステップT8では送信制御部45のタイマが計測を開始する。
また、車両AではステップM6でタイマが満了し(T=Tmax)、車両AはデータAの取得に成功したので、ステップM7では識別子生成部212の識別子判定変数Nに「2」が記録される(NにN+1=2が代入される)。そして、受信成功データと識別子N(N=2)を結合したデータを生成し、ステップM8では車両Bに送信するために送信状態に移行して、車両Bに送信をする。ステップM9では送信制御部25のタイマが計測を開始する。
車両BはステップR6において送信されたデータAを含む送信信号を受信し、ステップR7で識別子Ns(送信機または車両Aから送信された識別子)の復号(または復調)を行い、識別子Nsの復号(または復調)に成功または失敗したとする。
復号(または復調)に成功した場合には、ステップR8でデータAの復号(または復調)を行なう。データAの復号(または復調)に失敗したとすると、ステップR9では識別子生成部212の識別子判定変数Nに「2」が記録される(NにN+1=2が代入される)。また、失敗したデータA(2回目のデータA:NGデータ2)が復調データ蓄積部210の蓄積データテーブルに保存される。
ステップR10では、1回目と2回目のデータAのダイバーシチ合成を行なう。合成データが予め設定された品質でないので送信または処理をするデータが得られないため、ステップR11で信号受信待機の状態に移行する。
ステップR7で失敗した場合には、識別子判定変数Nは「1」のまま変化せずステップR10に移行する。
次に、路側機の送信機はステップT9でタイマが満了し(T=Tmax)、ステップT10では識別子付加部43の識別子判定変数Nに「3」が記録される(NにN+1=3が代入される)。
ステップT11では再度データAを送信し、ステップT12では送信機はデータAの送信が終了して、ステップT13で信号送信待機の状態に移行する。
また、車両AではステップM10でタイマが満了し(T=Tmax)、車両AはデータAの取得に成功したので、ステップM11では識別子生成部212の識別子判定変数Nに「3」が記録される(NにN+1=3が代入される)。そして、受信成功データと識別子N(N=3)を結合したデータを生成し、ステップM12では車両Bに送信するために送信状態に移行して、車両Bに送信をする。
ステップM13では車両Bの無線機はデータAの中継を終了し、ステップM14で信号受信待機状態に移行する。
車両BはステップR12において送信されたデータAを含む送信信号を受信し、ステップR13で2回目と同様、識別子Ns(送信機または車両Bから送信された識別子)の復号(または復調)を行い、識別子Nsの復号(または復調)に成功または失敗したとする。
識別子Nsの復号(または復調)に成功すると、ステップR14ではデータAの復号(または復調)を行なう。そして、データAの復号(または復調)に失敗したとすると、ステップR15では識別子生成部212の識別子判定変数Nに「3」が記録される(NにN+1=3が代入される)。また、失敗したデータA(3回目のデータA:NGデータ3)が復調データ蓄積部210の蓄積データテーブルに保存される。
ステップR13で識別子Nsの復号(または復調)に失敗すると、識別子Nは「1」のまま変化せずステップR16に移行する。
ステップR16では、蓄積データテーブルに保存された1回目〜3回目のデータの全ての組み合わせのダイバーシチ合成を行なう。しかし、各合成データが予め設定された品質でないため送信または処理をするデータが得られない、そのためステップR17では3回目の送信であるのでデータAの受信を終了する(N<Nmaxでないと判定)。ステップR17で信号受信待機の状態に移行する。
図8は、送信回数(リピテーション)が「3」、固定無線機(路側機)が1台、車両A、車両Bが各1台のときの無線通信を示す図である。そして、車両Aが1回目で受信に成功して残り2回中継をし、車両Bが2回目で受信に成功して、残り1回中継をした場合の例である。
送信機と車両Aの送信機の動作は同じであるので省略する。
車両BはステップR6において送信された2回目のデータAを含む送信信号を受信し、ステップR7で識別子Ns(送信機または車両Aから送信された識別子)の復号(または復調)を行い、識別子Nsの復号(または復調)に成功または失敗したとする。さらに、ステップR81ではデータAの復号(または復調)を行い、データAの復号(または復調)に成功したとする。
ステップR82では識別子生成部212の識別子判定変数Nに「2」が記録される(NにN+1=2が代入される)。また、データAが復調データ蓄積部210の蓄積データテーブルに保存される。
ステップR83では、受信が終了して送信制御部25のタイマが計測を開始する。
また、ステップR84でタイマが満了し(T=Tmax)、車両BはデータAの取得に成功したので、ステップR85では識別子生成部212の識別子判定変数Nに「3」が記録される(NにN+1=3が代入される)。そして、受信成功データと識別子N(N=3)を結合したデータを生成し、ステップR86では他の車両に送信するために送信状態に移行して送信をする。
ステップR87では車両Bの無線機はデータAの中継を終了し、ステップR88で信号受信待機状態に移行する。
図9は、送信回数(リピテーション)が「3」、固定無線機(路側機)が1台、車両A、車両Bが各1台のときの無線機間の通信シーケンスを示す図である。そして、車両Aが2回目のダイバーシチ合成で受信に成功し、残り1回中継をし、車両Bが3回目で受信に成功した場合の例である。
送信機の動作は同じであるので省略する。また、車両AにおいてステップM1、M2とM10〜M14は上記で説明したので省略する。車両BにおいてステップR1〜R10、R10a、R11〜R13は上記で説明したので省略する。
車両AはステップM91において、データAの復号(または復調)を行い、データAの復号(または復調)に失敗し、ステップM92では識別子生成部212の識別子判定変数Nに「1」が記録される(NにNs=1が代入される)。また、失敗したデータAが復調データ蓄積部210の蓄積データテーブルに保存される。
ステップM93では信号受信待機の状態に移行する。
ステップM94において送信されたデータAを含む送信信号を受信し、ステップM95で識別子Ns(送信機または車両Aから送信された識別子)の復号(または復調)を行い、識別子Nsの復号(または復調)に成功または失敗する。
識別子Nsの復号(または復調)に成功すると、ステップM96ではデータAの復号(または復調)を行なう。そして、データAの復号(または復調)に失敗したとする。
ステップM97では識別子生成部212の識別子判定変数Nに「1」が記録される(NにN+1=2が代入される)。また、失敗したデータA(2回目のデータA)が復調データ蓄積部210に保存される。
ステップM98では、1回目と2回目のデータAのダイバーシチ合成を行ない送信または処理をするデータが得られると、ステップM99で識別子N(N=3)と予め設定された品質を満たす合成データを生成部24に記録する。
ステップM95で識別子Nsの復号(または復調)に失敗すると、識別子Nは「1」のままステップM98に移行する。
ステップM910では、受信が終了して送信制御部25のタイマが計測を開始する。
その後、ステップM10でタイマが満了し(T=Tmax)、車両AではデータAの取得に成功したので、ステップM11では識別子生成部212の識別子判定変数Nに「3」が記録される(NにN+1=3が代入される)。そして、受信成功データと識別子N(N=3)を結合したデータを生成し、ステップM12では車両Bに送信するために送信状態に移行して送信をする。
車両BはステップR12において送信されたデータAを含む送信信号を受信し、ステップR13で2回目と同様、識別子Ns(送信機または車両Bから送信された識別子)の復号(または復調)を行い、識別子Nsの復号(または復調)に成功または失敗したとする。
ステップR91ではデータAの復号(または復調)を行い、データAの復号(または復調)に成功したとする。
ステップR92では識別子生成部212の識別子判定変数Nに「3」が記録される(NにN+1=3が代入される)。また、成功したデータA(3回目のデータA)が復調データ蓄積部210の蓄積データテーブルに保存される。
ステップR93では車両Bの無線機はデータAの中継を終了し、ステップR94で信号受信待機状態に移行する。
図10は、送信回数(リピテーション)が「3」、固定無線機(路側機)が1台、車両A、車両Bが各1台のときの無線機間の通信シーケンスを示す図である。そして、車両Aが3回目のダイバーシチ合成で受信に成功した場合の例である。
ステップT101は、送信機がデータAの3回目の送信を車両A、Bに行なう。このとき、識別子Nsは「3」である。ステップT102では、データAの3回目の送信が終了し、ステップS103では信号送信待機状態になり、次に送信するデータが送信情報処理部41で生成される。
ステップM101では、車両Aの無線機は受信待機状態で送信機からの送信信号がくるのを待ち、ステップM102において、送信機からの送信信号を受信する。
ステップM103で識別子Nsの復号(または復調)を行い、識別子Nsの復号(または復調)に失敗する。
ステップM104では現在識別子NがN=1であるので、蓄積データテーブルの最新のデータを記録する場所に、データAの復号(または復調)に成功または失敗しているデータ(NGデータ1)が記録される。
ステップM105では、データAを復号(または復調)した3個のデータ(NGデータ)の組み合わせでダイバーシチ合成を行い、品質を満たしているかを判定する。しかし、品質を満たしていないためTmax計測後ステップS106の信号受信待機状態に移行する。
次に、ステップT104のタイミングでデータBの1回目の送信を行なう。
車両AではこのデータBの送信信号をステップM107で受信する。
ステップM108で識別子Nsの復号(または復調)を行い、識別子Nsの復号(または復調)に失敗する。
ステップM109では、現在識別子NがN=1であるのでデータAの復号(または復調)を行ない、蓄積データテーブルの最新のデータを記録する場所に、データBの復号(または復調)に成功または失敗しているデータ(NGデータ2)が記録される。識別子判定変数Nは「1」のままである。
ステップM1010では、データBを復号(または復調)した最新のデータ(NGデータ2)と、データAの復号(または復調)した3回目のデータ(NGデータ1)の組み合わせを含めて、ダイバーシチ合成を行なう。合成データが全て品質を満たしていないため、Tmax計測後ステップS1011の信号受信待機状態に移行する。
同様に、ステップT105で2回目のデータBが送信されると、ステップM1012〜ステップM1016までの処理が行なわれ、ステップT106で3回目のデータBが送信されると、ステップM1017〜ステップM1022までの処理が行なわれる。
ステップM1012〜ステップM1016までの処理では、蓄積データテーブルにあるデータAを復号(または復調)したデータ(NGデータ1)と、データBを(または復調
)したデータ(NGデータ2、3)を組み合わせてダイバーシチ合成を行なう。しかし、合成データが全て品質を満たしていないため、Tmax計測後ステップS1016の信号受信待機状態に移行する。
また、ステップM1017〜ステップM1022までの処理では、蓄積データテーブルにあるデータBを(または復調)したデータ(新しいNGデータ1、2、3)を組み合わせてダイバーシチ合成を行なう。合成データのうち最も品質がよく品質を満たしている合成データを記録後、受信情報処理部215に転送する。Tmax計測後ステップS1022の信号受信待機状態に移行する。
図11は、送信回数(リピテーション)が「3」、固定無線機(路側機)が1台、車両A、車両Bが各1台のときの無線機間の通信シーケンスを示す図である。そして、車両Aで識別子の復号(または復調)を2回目の送信後のダイバーシチ合成で成功したが、3回目の受信でまた識別子が確定しないためデータを送信しない場合の例である。
ステップM1101では、データBを復号(または復調)した3個のデータ(NGデータ)の組み合わせでダイバーシチ合成を行い、品質を満たしているかを判定する。ここでは、品質を満たしているためTmax計測後ステップS1016の信号受信待機状態に移行する。
ステップM1017では現在識別子NがN=1であるので、蓄積データテーブルの最新のデータを記録する場所に、データAの復号(または復調)に成功または失敗しているデータ(NGデータ1)が記録される。
ステップM107でデータBの送信信号を受信する。ステップM108で識別子Nsの復号(または復調)を行い、識別子Nsの復号(または復調)に失敗すると、Tmax計測後ステップS1022の信号受信待機状態に移行し、中継送信は行なわない。
図12は、送信回数(リピテーション)が「3」、固定無線機(路側機)が1台、車両A、車両Bが各1台のときの無線機間の通信シーケンスを示す図である。車両Aで1回目の送信では識別子の復号(または復調)に失敗し、かつデータ受信には成功している。2回目の識別子の復号(または復調)に成功し、3回目でデータ中継を送信した場合の例である。
ステップT1201のタイミングで送信機から1回目の信号(データAを含む)が送信される。このとき、識別子Nsには「1」が設定されている。そして、ステップT1202で送信が終了し、2回目の送信のためのTsmax計測後ステップT1203で信号送信待機待状態になる。
ステップM1201では車両A側では信号受信待機状態で送信機からの信号を待ち、ステップM1202で送信機から送信された信号を復調し復号する。ステップM1203では識別子Nsの復号(または復調)に失敗したため、ステップT1204で復号(または復調)したデータ(復号(または復調)に成功または失敗したデータA)を蓄積テーブルに記録する。その後、Tmax計測後ステップM1206に移行して信号受信待機状態になる。
ステップT1204のタイミングで送信機から2回目の信号(データAを含む)が送信される。このとき、識別子Nsには「2」が設定されている。そして、ステップT1205で送信が終了し、2回目の送信のためのTsmax計測後ステップT1206で信号送信待機待状態になる。
ステップM1206で送信機から送信された信号を復調し復号する。ステップM1207では識別子Nsの復号(または復調)に成功したため、ステップS1208で識別子NにNs=2を代入する。
ステップT1209で蓄積データテーブルに記録されている前回と今回取得したデータのダイバーシチ合成を行ない、品質を満たしているかを判定する。ここでは、品質を満たしているため、ステップS1210で識別子N=N+1をし、合成データ(データA)と識別子N=3を結合する。ステップS1211では結合したデータの中継送信を行ない、ステップS1212で送信が終了し、Tmax計測後ステップS1013の信号受信待機状態に移行する。
また、送信機側でもステップT1207のタイミングで送信機から3回目の信号(データAを含む)が送信される。このとき、識別子Nsには「3」が設定されている。そして、ステップT1208で送信が終了し、2回目の送信のためのTsmax計測後ステップT1209で信号送信待機待状態になる。
上記のように、送信信号を複数回送信することだけでは、その回数分、無線周波数リソースを消費するが、中継を行わない無線機は、繰り返し送られる複数の情報を、ダイバーシチ合成することにより、より低いS/N比の信号を受信することができる。この結果、送信信号の電力を低くし、周波数利用効率を向上させることや、多値変調等の多値度を上げ、単位時間当たりの伝送レートを向上させる等、繰り返し送信による無線リソースの消費増加を抑制することができる。
その上で、受信品質の良い受信機は、受信成功以降において、受信用リソースを送信用リソースとして他の車両の為に情報を中継することができる。
ここで、ITSにおいて受信品質の良い車両は、車高が高い等、他の通信を遮蔽する可能性が高いが、中継は効率的に行なうことができる。
また、中継是非の判定は、自身の受信可否と識別子のみであり、単純な構成により実現可能である。
(上記本発明の実施形態の装置を実現できるコンピュータのハードウェア構成)
図13は本発明を実現するためのシステム構成を示すブロック図である。
図13において、上記実施例に示した無線信号中継装置を実現できるコンピュータのハードウェア130は、CPU131、メモリ132(ROM、RAMなど)、記録部133(ハードディスクドライブなど)、記録媒体読取装置134、入出力インタフェース135(入出力I/F)、通信インタフェース136(通信I/F)などを備えている。また、上記各構成部はバス137によってそれぞれ接続されている。
CPU131は、メモリ132、記録部133に格納されているプログラムやデータに応じた処理を実行し、コンピュータ130の全体の制御などをする。メモリ132は、CPU131が実行する基本的なプログラムやデータを記録するとともに、CPU131が実行途中のプログラムやデータを記録し、ワークエリアなどとして使用される。
記録部133には、CPU131が実行するOS(Operation System)やアプリケーションプログラム(上記説明した図に示したフローチャート)などが記録され、CPU131の制御にしたがいデータのリード/ライトを実行する。記録媒体読取装置134は、CPU131の制御にしたがって記録媒体134aに対するデータのリード/ライトを制御する。記録媒体134aは、記録媒体読取装置134の制御で書き込まれたデータを記憶したり、記録媒体134aに記憶されたデータを読み取らせたりする。
入出力I/F135は情報の入出力を入出力装置を介して行なう。
通信I/F136は、無線通信を行うためのインタフェースである。また、他のコンピュータとの間のLAN接続やインターネット接続のためのインタフェースである。
このようなハードウェア構成を有するコンピュータを用いることによって、上記説明した各種処理機能(上記説明した図に示したフローチャート)が実現される。その場合システムが有すべき機能の処理内容を記述したプログラムが提供される。そのプログラムをコンピュータで実行することにより、上記処理機能がコンピュータ上で実現される。処理内容を記述したプログラムは、コンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録しておくことができる。
プログラムを流通させる場合には、例えば、そのプログラムが記録されたDVD、CD−ROMなどの可搬型記録媒体が販売される。また、プログラムをサーバコンピュータの記憶装置に格納しておき、ネットワークを介して、サーバコンピュータから他のコンピュータにそのプログラムを転送することもできる。
プログラムを実行するコンピュータは、例えば、可搬型記録媒体に記録されたプログラムもしくはサーバコンピュータから転送されたプログラムを、自己の記憶装置に格納する。そして、コンピュータは、自己の記憶装置からプログラムを読み取り、プログラムに従った処理を実行する。なお、コンピュータは、可搬型記録媒体から直接プログラムを読み取り、そのプログラムに従った処理を実行することもできる。また、コンピュータは、サーバコンピュータからプログラムが転送されるごとに、逐次、受け取ったプログラムに従った処理を実行することもできる。
また、本発明は、上記実施の形態に限定されるものでなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の改良、変更が可能である。
以上実施例を含む実施形態に関し、更に以下の付記を開示する。
(付記1)
路車間または車車間で通信を行なう無線信号中継装置であって、
同一のデータを送信した回数を示す識別子と前記データとを含む送信情報を、予め設定した送信回数予め決められた間隔で送信する送信機から、前記送信情報を受信して復調する受信部と、
前記識別子と前記データの復調または復号に成功したかを判定する判定部と、
前記識別子の復調または復号が成功したとき、前記送信機が次に送信する識別子と同じ第2の識別子を生成し、復調または復号した前記データと結合して第2の送信情報を生成する生成部と、
前記第2の送信情報生成後、予め決められた間隔で前記第2の送信情報を出力するタイミングを制御する送信制御部と、
前記送信制御部より出力される前記第2の送信情報を送信する送信部と、
を備えることを特徴とする無線信号中継装置。
(付記2)
前記生成部は、前記識別子および前記データが復調または復号が成功しないときも、前記データを予め設定した送信回数だけ記録して、記録した前記データを組み合わせてダイバーシチ合成をして合成データを求め、予め設定した品質を満たし最も品質のよい前記合成データを選択して前記第2の送信情報を生成することを特徴とする付記1に記載の無線信号中継装置。
(付記3)
前記送信制御部は、前記生成部で生成した第2の識別子に基づいて送信電力を決定する
ことを特徴とする付記1に記載の無線信号中継装置。
(付記4)
前記送信制御部は、前記予め設定した送信回数より少ない回数、前記第2の送信情報の送信を、予め決められたタイミングで1回以上行なうことを特徴とする付記2に記載の無線信号中継装置。
(付記5)
路車間または車車間で通信を行なう無線信号中継方法であって、
同一のデータを送信した回数を示す識別子と前記データとを含むる送信情報を、予め設定した送信回数予め決められた間隔で送信する送信機から、前記送信情報を受信して復調し、
前記識別子と前記データの復調または復号に成功したかを判定し、
前記識別子の復調または復号が成功したとき、前記送信機が次に送信する識別子と同じ第2の識別子を生成し、
復調または復号した前記データと結合して第2の送信情報を生成し、
前記第2の送信情報生成後、予め決められた間隔で前記第2の送信情報を出力するタイミングを制御し、
前記送信制御部より出力される前記第2の送信情報を送信する、
ことを特徴とする無線信号中継方法。
(付記6)
前記識別子および前記データが復調または復号が成功しないときも、前記データを予め設定した送信回数だけ記録して、記録した前記データを組み合わせてダイバーシチ合成をして合成データを求め、予め設定した品質を満たし最も品質のよい前記合成データを選択して前記第2の送信情報を生成することを特徴とする付記5に記載の無線信号中継方法。(付記7)
前記生成部で生成した第2の識別子に基づいて送信電力を決定することを特徴とする付記5に記載の無線信号中継方法。
(付記8)
前記送信制御部は、前記予め設定した送信回数より少ない回数、前記第2の送信情報の送信を、予め決められたタイミングで1回以上行なうことを特徴とする付記6に記載の無線信号中継方法。
(付記9)
前記請求項1に記載の無線信号中継装置に、同一のデータを送信した回数を示す識別子と前記データとを含む送信情報を、予め設定した送信回数予め決められた間隔で送信する送信機を設け、
中継を行っている場合は中継を優先し、送信できる場合には前記送信機が送信を行ない、受信データが無く、中継予定がなければ、送信機を優先とすることを特徴とする請求項1に記載の無線信号中継装置。
(付記10)
前記識別子が前記予め設定した送信回数であるときは中継をしないことを特徴とする請求項4に記載の無線信号中継装置。
本発明の原理を示す図である。 無線信号中継装置の構成を示すブロック図である。 無線信号中継装置の動作を示すフロー図である。 蓄積データテーブル、蓄積データ比較テーブル、送信電力制御テーブルを示す図である。 送信機の構成を示すブロック図である。 送信機の動作を示すフロー図である。 無線信号中継装置に送信機を設けた構成を示すブロック図である。 無線機間の通信シーケンスを示す図である。 無線機間の通信シーケンスを示す図である。 無線機間の通信シーケンスを示す図である。 無線機間の通信シーケンスを示す図である。 無線機間の通信シーケンスを示す図である。 無線機間の通信シーケンスを示す図である。 実施形態の装置を実現できるコンピュータのハードウェア構成を示す図である。
符号の説明
1 路側機、
2 固定無線機(送信機)、
3 大型車両、
4 移動無線機、
5 普通車両、
6 移動無線機、
20 無線信号中継装置、
21 アンテナ、
22 復調部、
23 判定部、
24 生成部、
25 送信制御部、
26 変調部、
27 アンテナ、
28 識別子判定部、
29 判定部、
210 復調データ蓄積部、
211 復調信号合成部、
212 識別子生成部、
213 結合部、
214 電力制御部、
215 受信情報処理部、
40 送信機、
41 送信情報処理部、
42 送信情報複製部、
43 識別子付加部、
44 誤り検出信号付加部、
45 送信制御部、
46 変調部、
47 アンテナ、
60 無線装置、
61 送信制御部、

Claims (5)

  1. 路車間または車車間で通信を行なう無線信号中継装置であって、
    同一のデータを送信した回数を示す識別子と前記データとを含む送信情報を、予め設定した送信回数予め決められた間隔で送信する送信機から、前記送信情報を受信して復調する受信部と、
    前記識別子と前記データの復調または復号に成功したかを判定する判定部と、
    前記識別子の復調または復号が成功したとき、前記送信機が次に送信する識別子と同じ第2の識別子を生成し、前記第2の識別子と復調または復号した前記データと結合して第2の送信情報を生成する生成部と、
    前記第2の送信情報生成後、予め決められた間隔で前記第2の送信情報を出力するタイミングを制御する送信制御部と、
    前記送信制御部より出力される前記第2の送信情報を送信する送信部と、
    を備えることを特徴とする無線信号中継装置。
  2. 前記生成部は、前記識別子および前記データが復調または復号が成功しないときも、前記データを予め設定した回数記録して、記録した前記データを組み合わせてダイバーシチ合成をして合成データを求め、予め設定した品質を満たし最も品質のよい前記合成データを選択して前記第2の送信情報を生成することを特徴とする請求項1に記載の無線信号中継装置。
  3. 前記送信制御部は、前記生成部で生成した第2の識別子に基づいて送信電力を決定することを特徴とする請求項1に記載の無線信号中継装置。
  4. 前記送信制御部は、前記予め設定した送信回数より少ない回数、前記第2の送信情報の送信を、予め決められたタイミングで1回以上行なうことを特徴とする請求項2に記載の無線信号中継装置。
  5. 路車間または車車間で通信を行なう無線信号中継方法であって、
    同一のデータを送信した回数を示す識別子と前記データとを含む送信情報を、予め設定した送信回数予め決められた間隔で送信する送信機から、前記送信情報を受信して復調し、
    前記識別子と前記データの復調または復号に成功したかを判定し、
    前記識別子の復調または復号が成功したとき、前記送信機が次に送信する識別子と同じ第2の識別子を生成し、
    復調または復号した前記データと結合して第2の送信情報を生成し、
    前記第2の送信情報生成後、予め決められた間隔で前記第2の送信情報を出力するタイミングを制御し、
    前記送信制御部より出力される前記第2の送信情報を送信する、
    ことを特徴とする無線信号中継方法。
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