JP2010109413A - 受信装置 - Google Patents

受信装置

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Abstract

【課題】受信障害が発生したときに、受信障害の原因を自動的に判定し、障害情報収集装置に多大な負荷をかけることなく障害情報の通知を行う受信装置を提供する。
【解決手段】受信装置1は、放送の受信状態の異常を検知して受信異常検知情報を作成する受信異常判定手段31を備え、複数の受信装置1の中で最初に受信異常を検知した場合にのみ、複数の受信装置1の代表として受信装置リスト格納手段57に格納された受信装置リストに登録された他の受信装置1から受信異常検知情報を収集し、受信異常判定手段31で受信障害の解析を行って受信障害情報を作成し、通信情報処理手段40で受信障害情報を障害情報収集装置に送信する。また、他の受信装置1から受信異常検知情報の要求があった場合には、自受信異常検知情報を要求元の他の受信装置1に送信するだけで、残りの受信装置1とは受信異常検知情報の交換は行わない。
【選択図】図3

Description

本発明は、放送を受信する受信装置において、受信異常を検知したときに検知した受信異常に関する情報を、放送の受信障害情報を収集する障害情報収集装置に送信する受信装置に関する。
日本においてデジタル放送は、2000年にISDB−S(Integrated Services Digital Broadcasting for Satellite、衛星放送用の統合デジタル放送サービス)方式によるBS(Broadcasting Satellite、放送衛星)デジタル放送が、そして2003年にISDB−T(Integrated Services Digital Broadcasting for Terrestrial、地上波放送用の統合デジタル放送サービス)方式による地上デジタル放送が開始され、2008年2月現在の地上デジタル放送対応受信装置の世帯普及率は43.7%(総務省、「地上デジタルテレビ放送に関する浸透度調査の結果」参照)とデジタル放送の普及が進んでいる。
そして、2011年の地上及びBSアナログ放送の終了とともに日本のテレビ放送のアナログからデジタルへの移行が完了する。更に、移行に伴い、空いたアナログ放送の周波数帯を利用したサービスとして、リアルタイム型だけでなく、蓄積型の放送方式が検討されている。地上放送ではISDB−Tmm(Integrated Services Digital Broadcasting-Terrestrial for mobile multimedia、マルチメディア放送用の統合デジタル放送サービス)方式によるモバイル端末向けのサーバ型放送が、衛星放送では高度BSデジタル放送によるダウンロードサービスが検討されている。
このように放送のデジタル化が進展しているが、受信装置の高度化及び複雑化によって受信装置の障害の発生確率が増加する可能性も考えられる。また、異常気象の発生の増加に伴い、集中豪雨などに起因する降雨減衰によって受信障害の発生頻度が増加する可能性も考えられる。そして、障害が発生している時間は、放送サービスを享受できないこととなる。また、デジタル放送においては、その受信の特性により、受信状況が悪化すると、受信している放送プログラムに映像のブロックノイズや音声のミュートといった現象が発生し、ある閾値を越えると全く放送プログラムを視聴できない状況となる。
放送事業者は視聴者に放送サービスを安定して提供するために、様々な技術開発や運用の改善を行い、放送の受信障害への対策を講じている。以下に、代表的なデジタル放送における受信障害及び対策方法について説明する。
(1)受信障害の分類
(1−1)アンテナや受信装置の不適切な設置による障害
アンテナの設置方向や設置場所、アンテナから受信装置までのケーブルの劣化、アンテナや受信装置のコネクタ不良、受信装置の故障など、受信装置を設置している個々の世帯における設置方法に起因した障害である。
(1−2)放送設備の障害
地上デジタル放送においては、放送局の送出設備や、基幹局や中継局の送信設備における設備障害などがありうる。また、BS/CS(Communication Satellite、通信衛星)デジタル放送においては、放送局の送出設備や放送衛星の設備障害や、放送局から放送衛星へのアップリンク時の降雨減衰による障害などがありうる。更に、CATV(Cable TeleVision、ケーブルテレビ)を使って放送を受信している世帯においては、CATV事業者の設備障害も考えられる。
(1−3)放送波による障害
地上デジタル放送においては、電波障害として、放送波の反射や回折によるマルチパスによる障害、放送波のフェージングによるレベル低下、複数の中継局から送出される同一チャンネルの放送波の混信、建造物による遮蔽、などが代表的なものである。また、BS/CSデジタル放送においては、受信エリアでの気象状況に起因した降雨減衰による障害が発生することがある。
(2)対策方法
(2−1)放送事業者への問い合わせ
受信障害への問い合わせ窓口として、放送事業者をはじめ、総務省や自治体などの公共機関、受信装置メーカーなどにコールセンターやホームページなどが開設されている。視聴者が放送サービスを享受できなくなった場合には、このような窓口を通じて、受信障害の原因の特定と解決方法について知ることができる。
(2−2)放送事業者の運用
放送事業者は視聴者に安定した放送サービスを提供するために、障害を迅速に発見し通知するために次のような運用を行っている。
(2−2−1)障害の発見
放送事業者は受信障害を迅速に把握するために、各地域に配置した委託監視者、送信設備や送出設備の障害を運用者に通知するシステム、前記した(2−1)による問い合わせの情報、などを総合的に活用している。そして、これらの情報をもとに障害の原因の特定を行う。また、送信設備や送出設備における障害を抑制するために設備の保守や整備を計画的に行う。
(2−2−2)障害の通知
放送事業者は障害の発生を検知すると、放送サービスを享受する視聴者に対して障害の発生状況や原因などについての通知を行う。前記した(1−1)が原因の障害においては個別に対応するが、(1−2)や(1−3)が原因の障害においては、障害が発生しているエリアが広域におよぶことが考えられるので、放送プログラムの映像に文字スーパーを表示したり、放送事業者のホームページに情報を掲載したりして、広く通知を行う。
(2−3)放送システムとしての障害の抑制技術
非特許文献1には、BSデジタル放送における階層変調システムについて規定されており、2階層に変調した放送波を同時に送信することで、受信装置において通常は高品質の放送プログラムを視聴していながら、降雨減衰時においても、ある一定の段階までは低品質ながら放送プログラムの視聴を可能とする技術が開示されている。
非特許文献2には、次世代のBSデジタル放送において、気象庁のレーダーアメダスの降雨量データに基づき、放送衛星に搭載したフェーズドアレーアンテナを用いて降雨域への放射電力を増力することで、放送事業者による降雨域への柔軟な補償を可能にする技術が開示されている。
非特許文献3及び非特許文献4には、デジタル放送波を用いた受信装置の自動ソフトウェアアップデートを実現するエンジニアリングサービスについて開示されており、受信装置ソフトウェアの不具合を自動的に修正することを可能とする。
特許文献1には、受信障害に関する情報の収集を視聴者から放送事業者に収集し、障害通知と原因の特定を的確に行うことを実現する技術が開示されている。
また、日本においては、インターネットの普及が急速に進んでおり、2007年末でのインターネットの人口普及率は69.0%、中でもFTTH(Fiber To The Home、家庭用光ファイバ通信)やxDSL(x Digital Subscriber Line、各種デジタル加入者線)といったブロードバンド回線の利用者数のインターネット利用者数に占める割合は66.1%(総務省、「平成19年通信利用動向調査の結果」参照)となり、ブロードバンドインターネットを利用した通信が当たり前となりつつある。
このようなブロードバンド環境においては、HD(High Definition、高精細度)映像をはじめとする大容量のコンテンツの配信が可能となる。映像をはじめとするコンテンツ配信サービスといえば、パソコン向けのサービスが中心だったが、2007年11月のアクトビラ社による対応受信装置向けの有料映像配信サービスの開始、2008年6月のIPTVフォーラムの設立に代表されるように、デジタル放送受信装置向けの通信を利用したコンテンツ配信サービス(IPTV(Internet Protocol TeleVision、インターネットテレビ)サービス)も盛んになりつつある。
このようなコンテンツ配信サービスでは、クライアント−サーバ型のシステム構築が一般的となっているが、コンテンツ配信事業者は、大規模なサービスやユーザ数を想定すると、アクセスの集中によるサーバやネットワークの負荷増大の問題を解決するために、大規模なシステム構築やネットワークインフラ整備などに、莫大なコストが必要となる。
これらの問題の解決策として、P2P(Peer-to-Peer、ピア・トゥ・ピア)ネットワークを用いたコンテンツ配信技術が注目されてきている(例えば、「P2P教科書」、インプレスコミュニケーションズ社、2008年1月を参照)。
世界では、例えば、P2P技術を用いた電話サービスや、ストリーミング型やダウンロード型のコンテンツ配信を行うサービスなどが行われている。また、日本でもP2P技術を用いたエンドユーザ向けのいくつかのコンテンツ配信サービスが行われている。このP2P技術は、サーバからの情報トラフィック量を極力減らすとともに端末間でコンテンツのやり取りなどを行うため、システムやネットワークインフラの構築の規模を抑えられるだけでなく、輻輳によってかかるサーバ負荷やネットワーク負荷を大幅に軽減することができるという特徴をもつ。
また、P2Pのアプリケーションは、大きくは「ハイブリッド型P2P」及び「ピュア型P2P」の二つのモデルに分類できる。ハイブリッド型P2Pには、論理ネットワークを管理するセンターサーバが存在する。 個々のノードは、最初にセンターサーバに接続して、論理ネットワークに参加する。 実際のファイル転送は、センターサーバを介さずにノード間で行う。ハイブリッドP2Pは、論理ネットワークに参加するノードを認証できるので、セキュリティ・管理・課金の面で有用である。 しかし、センターサーバがダウンした場合に通信が行えなくなるなど、従来のクライアント−サーバ型での通信の欠点を継承している。
ピュア型P2Pには、ハイブリッド型P2Pのようなセンターサーバが存在しない。 個々のノードだけで論理ネットワークを構成する。 あるノードの情報は、ノードからノードへと中継され、論理ネットワーク全体で情報の共有を行う。ピュア型P2Pは、センターサーバを必要としないため、障害に強いシステムを構築できる特徴があるが、ノードの管理が難しいという点でセキュリティに弱いという欠点がある。
「ARIB STD−B20 衛星デジタル放送の伝送方式」、ARIB標準規格(放送分野) 「21GHz帯衛星搭載フェーズドアレーアンテナの整形増力ビームの検討」、電子情報通信学会技術研究報告、Vol.107, No.11(20070413) pp.7-12 SAT2007-2 「ARIB TR−B15 BS/広帯域CSデジタル放送運用規定」、ARIB技術資料(放送分野) 「ARIB TR−B14 地上デジタルテレビジョン放送運用規定」、ARIB技術資料(放送分野) 特開2002−111617号公報(段落0035〜段落0037、図1、図2)
地上デジタル放送及びBS/CSデジタル放送においては、様々な受信障害が発生する。アナログ放送における受信障害では、例えば、ゴースト障害のために通常の画質では放送プログラムを視聴できないが、品質が悪化した状態でならば視聴できるといったようなことがある。しかし、デジタル放送における受信障害では、放送プログラムが全く視聴できなくなることとなり、視聴者は放送サービスを全く享受できなくなってしまう。そのようなデジタル放送の受信障害の特徴を考慮すると、放送事業者はアナログ放送と比較して迅速な対応をとることが要求される。このような要求に対して種々の技術開発がなされているが、以下に示すような問題がある。
放送事業者は、受信障害の発生への問い合わせの窓口を設置して対応しているが、障害が広範囲に及ぶ場合においては、問い合わせが殺到し、視聴者への対応が十分にできない可能性がある。また、放送事業者に対して、委託監視者による連絡や、送信設備や送出設備の障害通知システムを使って、受信障害の発生を知らせる仕組みもある。しかし、委託監視者はあらゆる地域に存在し常時監視をしているわけではないという点や、障害通知システムも設備のすべての障害に対応できるわけではないという点から、迅速かつ確実に受信障害を放送事業者が知ることのできる運用システムは構築されていない。
放送事業者が広範囲に影響のある受信障害を把握した際に、放送プログラムの映像に文字スーパーを表示して視聴者に通知することがあるが、文字スーパーを表示するチャンネルやメディア(地上デジタル放送、BS放送など)自体に障害が発生している場合には視聴者にそのメッセージを伝えることはできない。更に、障害の発生していない地域の視聴者にも文字スーパーを表示することもあり、そのような地域の視聴者にとっては放送プログラムの視聴の妨げともなりうる。
放送システムとして障害抑制する非特許文献1に開示された技術は、デジタル放送においても低品質ながらも放送プログラムを提示する技術であるが、受信障害の原因の特定をすることはできない。
非特許文献2に開示された技術は、アメダスの降雨量データを利用して降雨域への放送衛星の放射電力を増力する技術であるが、アメダスの分解能が約17kmと低いこと、測定間隔が10分であることから、詳細な地域の情報がリアルタイムに反映できないという課題がある。
特許文献1に開示された受信障害通知システムでは、受信障害を検知したときに視聴者が受信装置を介してその受信障害の情報を放送事業者の障害情報収集装置に送信し、それをもとに放送事業者が障害の原因などを分析して視聴者の受信装置に通知する。しかし、視聴者が情報を入力する必要があるため手間がかかること、視聴者は放送事業者を介さないと障害の有無や障害の原因を把握できないこと、また、障害情報を収集するシステムがクライアント−サーバ型のシステムであるため、広範囲で障害が発生したときなど大量の障害通知が発生したときに放送事業者のサーバ(障害情報収集装置)の負荷が増大すること、といった問題があった。
そこで、本発明では、受信障害が発生したときに、受信障害の原因を自動的に判定し、障害情報収集装置に多大な負荷をかけることなく障害情報の通知を行う受信装置を提供することを目的とする。
前記した目的を達成するために、請求項1に記載の受信装置は、放送の受信障害が発生したときに受信障害の発生原因を解析する受信装置であって、受信異常判定手段と、受信装置リスト格納手段と、通信手段と、通信情報処理手段と、受信障害判定手段と、を備える構成とした。
かかる構成によれば、受信装置は、受信異常判定手段によって、放送の受信状態に異常があるか否かを検知して、受信状態に異常があるか否かを示す情報を含む受信異常検知情報を作成するが、受信異常判定手段が他の受信装置から当該受信装置の受信異常検知情報である受信異常検知情報を要求される前に受信異常を検知したときには、通信情報処理手段によって、受信装置リスト格納手段に予め格納されたリストに登録された他の受信装置から当該他の受信装置の受信異常検知情報である他受信異常検知情報を、通信手段を介して取得する。取得した他受信異常検知情報は、受信障害判定手段によって解析し、異常があることを示す他受信異常検知情報が予め定めた数を超えたときに、自受信異常検知情報及び取得した他受信異常検知情報を集約した受信障害情報を作成する。
また、受信装置は、通信手段を介して他の受信装置から自受信異常検知情報を要求されたときには、受信異常判定手段によって、自受信異常検知情報を作成し、作成した自受信異常検知情報を要求元の他の受信装置に通信手段を介して送信する。
すなわち、受信装置は、複数の受信装置の中で、最初に受信異常を検知した場合にのみ、複数の受信装置の代表として他の受信装置から受信異常検知情報を収集し、受信障害の解析を行って受信障害情報を作成する。一方、他の受信装置から受信異常検知情報の要求があった場合には、自受信異常検知情報を要求元の他の受信装置に送信するだけで、残りの受信装置とは受信異常検知情報の交換は行わない。
そして、受信装置に障害が発生した場合、受信装置は、通信情報処理手段によって、受信障害情報に基づいて、他の受信装置との間で修正データを認識し、その修正データの送受信を行うことで障害の復旧を行う。同様のしくみで、受信装置は、降雨減衰や放送事業者の設備障害などによって、受信装置が受信すべきであったコンテンツに欠落が生じた場合においても、補完データの送受信を行うことによりコンテンツの補完を行う。これによって、受信装置同士で相互に通信するネットワーク構成で接続して受信状態の情報を互いに通信するため、受信装置は自律的に受信障害の解析、障害の復旧、コンテンツの補完を行うことができる。
請求項2に記載の受信装置は、請求項1に記載の受信装置において、通信情報処理手段が、他の受信装置に受信異常検知情報を要求して他受信異常検知情報を取得した場合にのみ、受信障害判定手段が作成した受信障害情報を、当該受信障害情報を収集する障害情報収集装置に通信手段を介して送信する構成とした。
かかる構成によれば、受信装置は、複数の受信装置の中で、最初に受信異常を検知した場合にのみ、複数の受信装置の代表として他の受信装置から受信異常検知情報を収集し、受信障害の解析を行って受信障害情報を作成し、作成した受信障害情報を障害情報収集装置に送信する。
これによって、複数の受信装置の内の代表のみが、他の受信装置から収集した情報を集約してサーバである障害情報収集装置に送信するため、受信装置と障害情報収集装置との間をサーバ−クライアント型のネットワーク構成で接続しながら、障害情報収集装置は少ない通信量で、かつ広範な受信装置からの情報を収集することができる。
請求項3に記載の受信装置は、請求項1又は請求項2に記載の受信装置において、受信装置リスト格納手段が、当該受信装置が設置された位置を含む所定の地域内に設置された他の受信装置のリストである位置情報依存受信装置リストを予め格納し、受信異常判定手段が他の受信装置から受信異常検知情報を要求される前に受信異常を検知したときには、通信情報処理手段が、位置情報依存受信装置リストに登録された他の受信装置から他受信異常検知情報を、通信手段を介して取得する構成とした。
かかる構成によれば、受信装置は、受信異常判定手段が他の受信装置から受信異常検知情報を要求される前に受信異常を検知したときには、受信装置は通信情報処理手段によって、受信装置リスト格納手段に格納された位置情報依存受信装置リストを参照し、このリストに登録された他の受信装置から他受信異常検知情報を、通信手段を介して取得する。
これによって、受信装置は、受信異常を検知したときに、この受信異常が、受信装置が配置された場所の周辺に地域に共通して発生した地域依存型の障害によるものかどうかを自律的に分析することができる。
請求項4に記載の受信装置は、請求項3に記載の受信装置において、受信障害判定手段が、取得した当該他受信異常検知情報を解析し、異常があることを示す他受信異常検知情報が予め定めた数を超えたときに、自受信異常検知情報及び取得した他受信異常検知情報を集約した受信障害情報を作成するとともに、通信情報処理手段が、当該受信障害情報を受信障害が発生した位置の受信装置に関する受信障害情報を収集する障害情報収集装置に通信手段を介して送信する構成とした。
かかる構成によれば、受信装置は、受信障害判定手段によって、取得した当該他受信異常検知情報が解析され、異常があることを示す他受信異常検知情報が予め定めた数を超えたときに、自受信異常検知情報及び取得した他受信異常検知情報を集約した受信障害情報を作成する。そして、通信情報処理手段によって、作成した受信障害情報を受信障害が発生したチャンネルに関する受信障害情報を収集する障害情報収集装置に通信手段を介して送信する。
これによって、受信装置は、周辺地域内に設置された複数の受信装置の内の代表のみが、他の受信装置から収集した情報を集約してサーバである障害情報収集装置に送信するため、障害情報収集装置は少ない通信量で、かつ迅速に広範な受信装置からの情報を収集することができる。
請求項5に記載の受信装置は、請求項1乃至請求項4の何れか一項に記載の受信装置おいて、受信装置リスト格納手段が、当該受信装置と同じ機種の他の受信装置のリストである機種依存受信装置リストを予め格納し、受信異常判定手段が他の受信装置から受信異常検知情報を要求される前に受信異常を検知したときには、前記通信情報処理手段は、前記機種依存受信装置リストに登録された他の受信装置から他受信異常検知情報を前記通信手段を介して取得する構成とした。
かかる構成によれば、受信装置は、受信異常判定手段が他の受信装置から受信異常検知情報を要求される前に受信異常を検知したときには、受信装置は通信情報処理手段によって、受信装置リスト格納手段に格納された機種依存受信装置リストを参照し、このリストに登録された他の受信装置から他受信異常検知情報を通信手段を介して取得する。
これによって、受信装置は、受信異常を検知したときに、この受信異常が受信装置の機種に共通して発生した機種依存型の障害によるものかどうかを自律的に分析することができる。
請求項6に記載の受信装置は、請求項5に記載の受信装置において、受信障害判定手段が、取得した当該他受信異常検知情報を解析し、異常があることを示す他受信異常検知情報が予め定めた数を超えたときに、自受信異常検知情報及び取得した他受信異常検知情報を集約した受信障害情報を作成するとともに、通信情報処理手段は、当該受信障害情報を受信障害が発生した機種の受信装置に関する受信障害情報を収集する障害情報収集装置に通信手段を介して送信する構成とした。
かかる構成によれば、受信装置は、受信障害判定手段によって、取得した当該他受信異常検知情報を解析し、異常があることを示す他受信異常検知情報が予め定めた数を超えたときに、自受信異常検知情報及び取得した他受信異常検知情報を集約した受信障害情報を作成する。そして、通信情報処理手段によって、作成した受信障害情報を受信障害が発生した機種の受信装置に関する受信障害情報を収集する障害情報収集装置に通信手段を介して送信する。
これによって、受信装置は、複数の同一機種の受信装置の内の代表のみが、他の受信装置から収集した情報を集約してサーバである障害情報収集装置に送信するため、障害情報収集装置は少ない通信量で、かつ迅速に障害の発生した特定機種の受信装置からの情報を収集することができる。
請求項7に記載の受信装置は、請求項1乃至請求項6の何れか一項に記載の受信装置において、通信情報処理手段が、受信異常判定手段により受信状態の異常を検出した際に、他受信異常検知情報に基づいて、受信が正常な他の受信装置が保持している障害復旧のためのデータを取得するように構成した。
かかる構成によれば、受信装置は、通信情報処理手段によって、障害復旧のためのデータを、受信装置間で送受信することができる。これによって、複数の受信装置で自律的に障害復旧を行うことが可能になる。
請求項8に記載の受信装置は、請求項7に記載の受信装置において、通信情報処理手段が、受信障害情報を収集する障害情報収集装置から、障害の発生していない他の受信装置の情報を取得し、当該他の受信装置から、障害復旧のためのデータを取得する構成とした。
かかる構成によれば、受信装置は、通信情報処理手段によって、障害の発生していない他の受信装置の情報を障害情報収集装置から取得することで、障害復旧のためのデータを他の受信装置から取得する。これによって、例えば、地域的に発生している障害を復旧させることができる。例えば、受信装置のソフトウェアの不具合など、受信装置の機種に依存して発生する障害の復旧や、降雨減衰や放送事業者の設備障害など、受信装置の設置している地域に依存して発生する障害時に本来受信すべきであったコンテンツの補完を実現することができる。
また、複数の受信装置の内の代表のみが、他の受信装置から収集した情報を分析して障害の発生状況を分析し、分析結果である受信障害情報を、他受信異常検知情報を取得した他の受信装置に送信するため、複数の受信装置間において、少ない通信量で障害情報を共有することができる。
請求項9に記載の受信装置は、請求項1乃至請求項8の何れか一項記載の受信装置おいて、提示手段を備える構成とした。
かかる構成によれば、受信装置は、受信異常を検知したとき又は受信障害を解析したときに、提示手段によって、それぞれ受信異常を検知した旨又は受信障害の解析内容を視覚的又は聴覚的若しくは視聴覚的に再生して、視聴者に提示する。
これによって、受信装置は、異常や障害が発生したときに、自律的にその異常を検知し、又は障害を分析して視聴者にその内容を知らせることができる。
請求項1,2に記載の発明によれば、情報を集約した受信装置のみが、サーバである障害情報収集装置に対して障害情報を通知するため、サーバへのアクセスの負荷を抑制することができる。
また、放送の受信異常のみならず、異常が発生した際にそれが受信装置の設置方法のミスや受信装置単体の故障といった受信装置の個別の障害であるのか、例えば、放送事業者の設備障害や降雨減衰、受信装置のソフトウェアの不具合といった広範囲に及ぶ障害であるのか、といった原因を自律的に把握することができる。これによって、受信装置の個別の障害である場合には、放送事業者などへの問い合わせを抑制することができる。
また、受信装置での放送波の受信レベルの測定は、専用の測定機器を用いた測定と比較すると一般的には精度が劣るが、複数の受信装置からの情報に基づいて分析を行うことで、分析した障害情報の信頼性を担保することができる。
更に、複数の受信装置とサーバである障害情報収集装置とから構成される、システムとしてはクライアント−サーバ型のネットワーク構成をとりながら、受信装置間で情報交換して障害分析する際の協調動作に関しては受信装置同士が相互に通信するように動作する。このため、広範囲に影響が及ぶ受信障害が発生したときにも、例えば、放送事業者や受信装置メーカーの障害情報収集装置に障害が発生しても、受信装置のみでも障害を分析して把握することができる。
請求項3,4に記載の発明によれば、発生した異常が受信装置の個別の障害ではなく、広範囲に及ぶ障害である場合に、障害発生地域を特定することができ、例えば、放送事業者の設備障害か降雨減衰かなどを推定することができる。
請求項5,6に記載の発明によれば、受信装置が自律的に機種に依存する障害かどうかを判定することができるため、適切に、かつ迅速に、例えば受信装置メーカーに問い合わせをするなどの障害の対応を講じることができる。
請求項7,8に記載の発明によれば、受信装置間で自律的に障害を復旧させることができ、放送事業者や受信装置メーカーの障害に対する復旧対応作業を軽減させることができる。
請求項9に記載の発明によれば、検知した異常や分析した障害内容を視聴者に提示するため、視聴者は迅速に受信異常の原因を知ることができ、また、視聴者はその対応を講じることができる。
以下、本発明の実施形態について適宜図面を参照して詳細に説明する。
まず、図1を参照して、本発明による受信装置が使用される受信障害解析システムSの一例について説明する。ここで、図1は、受信障害解析システムの構成を示すブロック図である。
図1に示した受信障害解析システムSは、放送の送信領域内に配置された複数の受信装置1、1、…と、受信装置1、1、…から送信される放送に関する障害情報を収集するために放送事業者2が運用する障害情報収集装置Xと、この放送事業者2が運用する送信設備を介して発信する放送プログラムを、地上デジタル放送によって送信する基幹局送信設備3と、同じく地上デジタル放送によって送信する中継局送信設備4と、同じくBS/110度CSデジタル放送によって送信する放送衛星5と、受信装置1、1、…から送信される受信装置1、1、…自体に関する障害情報を収集するために受信装置メーカー6が運用する障害情報収集装置Xと、から構成されている。また、受信装置1、1、…、障害情報収集装置X及び障害情報収集装置Xは、インターネット7を介して互いに通信可能に接続されている。
受信装置1、1、…における放送プログラムの受信障害としては、アンテナや機器の不適切な設置方法や故障など、受信装置単体の問題に起因したものがある一方で、放送事業者の送信設備の設備障害や、衛星放送における降雨減衰、受信装置の機種に依存した不具合など、広範囲に影響がおよぶものもある。本発明においては、各受信装置1、1…が検知した受信状態の異常に関する情報を、インターネット7を経由して他の受信装置1、1、…とやり取りすることで、設備障害や降雨減衰、受信装置の機種に依存した不具合による受信障害の原因の特定を自動化する。
また、放送事業者2や受信装置メーカー6においても、受信障害に関する情報を収集するためのサーバである障害情報収集装置Xや障害情報収集装置Xを設置することにより、インターネット7を経由して設備障害や降雨減衰、受信装置の機種に依存した不具合に該当する受信障害の情報を受信装置1、1、…から収集し、迅速な分析や対応のために活用する。また、障害情報収集装置Xや障害情報収集装置Xから受信装置1、1、…に対して障害情報の取得要求を出すことで、より詳細な障害の分析を実現する。
なお、図中の受信装置1、1、…において、破線で囲んだ領域1a、領域1b、領域1c及び領域1d内の受信装置1、1、…、受信装置1、1、…、受信装置1、1、…及び受信装置1は、それぞれ降雨減衰、中継局送信設備4の設備障害、ある特定機種の受信装置1、1、…の不具合及び受信装置1単体の故障などの障害によって受信状態に異常を検知していることを示している。
[受信装置の構成]
次に、図2を参照(適宜図1参照)して、本発明の受信装置1の構成について説明する。図2は、本発明の実施形態における受信装置の構成を示すブロック図である。
図2に示した受信装置1は、地上/BS/110度CSデジタル放送を受信するための一般的な構成要素である、地上デジタル放送チューナ11と、BS/110度CSデジタル放送チューナ12と、OFDM(Orthogonal Frequency-Division Multiplexing、直交周波数分割多重)復調手段13と、TC−8PSK(Trellis Coded 8 Phase Shift Keying、トレリス符号化8相位相変調)復調手段14と、デスクランブラ15と、B−CAS(ビーエス・コンディショナルアクセスシステムズ社の提供する限定受信システム)カード16と、MPEG(Moving Picture Experts Group)デコーダ17と、映像信号処理手段18と、音声信号処理手段19と、ディスプレイ20と、スピーカ21と、時計22と、通信手段23と、制御手段24と、入力手段25と、外部機器入出力手段26と、受信障害を検知・解析・通知するための構成要素である、障害情報処理手段30と、通信情報処理手段40と、記憶手段50と、を備えて構成されている。
地上デジタル放送チューナ11は、UHF波の受信アンテナ11aを介して地上デジタル放送の信号を入力し、所望の特定チャンネルの周波数帯域の放送信号を選局してOFDM復調手段13に出力するとともに、選局中のチャンネルに関する情報を障害情報処理手段30に出力する。また、地上デジタル放送チューナ11は、制御手段24によって制御信号を介して、他の構成要素とともに同期的に動作を制御される。
なお、後記するように制御手段24は、受信装置1の構成要素の各部と接続し同期的に制御するため、以降に説明する構成要素については、制御手段24との接続については適宜説明を省略する。
BS/110度CSデジタル放送チューナ12は、BS/CS放送波の受信アンテナ12aを介してBS/110度CSデジタル放送の信号を入力し、所望の特定チャンネルの周波数帯域の放送信号を選局してTC−8PSK復調手段14に出力するとともに、選局中のチャンネルに関する情報を障害情報処理手段30に出力する。
OFDM復調手段13は、地上デジタル放送チューナ11から、OFDM変調された地上デジタル放送の放送信号を入力し、入力した放送信号を復調してデスクランブラ15及び障害情報処理手段30に出力する。
TC−8PSK復調手段14は、BS/110度CSデジタル放送チューナ12から、TC−8PSK変調されたBS/110度CSデジタル放送の放送信号を入力し、入力した放送信号を復調してデスクランブラ15及び障害情報処理手段30に出力する。
デスクランブラ15は、OFDM復調手段13及びTC−8PSK復調手段14から入力された復調後の、スクランブル(暗号化)された放送信号を、B−CASカード16から供給されるスクランブル鍵を用いて復号し、MPEGデコーダ17に出力する。
B−CASカード16は、スクランブルされた放送信号を復号するためのスクランブル鍵をデスクランブラ15に供給する。
MPEGデコーダ17は、デスクランブラ15から入力されたMPEG符号化された放送信号を復号し、復号した放送信号中の映像信号及び音声信号を、それぞれ映像信号処理手段18及び音声信号処理手段19に出力する。
映像信号処理手段18は、MPEGデコーダ17から入力された映像信号及び障害情報処理手段30から入力された受信異常検知情報や受信障害情報などを、ディスプレイ20で表示可能な形式の映像信号に変換してディスプレイ20に出力する。
音声信号処理手段19は、MPEGデコーダ17から入力された音声信号及び障害情報処理手段30から入力された受信異常検知情報や受信障害情報などを、スピーカ21で再生可能な形式の音声信号に変換してスピーカ21に出力する。
ディスプレイ20及びスピーカ21(提示手段)は、それぞれ映像信号処理手段18から入力された映像信号及び音声信号処理手段19から入力された音声信号を視聴者が視聴可能なように再生して提示する提示手段である。
時計22は、時刻情報を制御手段24に供給する。受信装置1の構成要素の各部は、制御手段24を介して時刻情報を取得することができる。また、時計22は、通信手段23を介しインターネット7を経由して時刻情報提供サーバなどから時刻情報を取得して時刻の校正を行うことができる。また、時計22は、デジタル放送の放送信号に含まれるPSI/SIのTOT(Time Offset Table)から時刻情報を取得して時刻の校正を行うこととしてもよい。
通信手段23は、通信情報処理手段40から入出力される情報をインターネット7(図1参照)に接続して入出力する通信インターフェースであり、インターネット7を経由して、他の受信装置1、障害情報収集装置X及び障害情報収集装置Xとの間で情報の送受信をする。
制御手段24は、受信装置1を構成する各部を同期的に統括制御する制御回路であり、CPU(中央演算処理回路)を含むコンピュータである。
入力手段25は、リモコン、キーボード、マウスなどの入力装置であり、視聴者などの操作によって入力信号を発生し、発生した入力信号を制御手段24に出力する。
外部機器入出力手段26は、図示しない降雨センサーをはじめとする受信装置1の設置場所の環境を測定するためのセンサーなどの外部機器と障害情報処理手段30との間で情報の入出力をするための入出力インターフェースである。外部機器入出力手段26は、障害情報処理手段30から入力される制御信号に従い外部機器を制御して、降雨量などの環境測定データを取得し、障害情報処理手段30に出力する。
障害情報処理手段30は、受信レベルを測定することで受信状態の異常を検知して受信異常検知情報を作成するとともに、他の受信装置1から収集した受信異常検知情報や降雨量などの環境データを解析して受信障害の原因を判定して受信障害情報を作成し、作成したこれらの情報を通信情報処理手段40に出力するとともに記憶手段50に記録する。また、障害情報処理手段30は、作成したこれらの情報を、映像信号処理手段18及び音声信号処理手段19を介して、ディスプレイ20及びスピーカ21によって視聴者が視聴可能なように提示する。
そのために、障害情報処理手段30は、地上デジタル放送チューナ11及びBS/110度CSデジタル放送チューナ12から選局中のチャンネルに関する情報を入力するとともに、OFDM復調手段13及びTC−8PSK復調手段14から復調された選局中のチャンネルの放送信号を入力する。また、障害情報処理手段30は、前記したように外部機器入出力手段26を介して降雨量などの環境データと入力する。そして、障害情報処理手段30は、通信情報処理手段40との間で、受信異常検知情報や受信障害情報などの情報を入出力するとともに、記憶手段50との間で、受信異常検知情報や受信障害情報などの各種情報を適宜入出力して情報の記憶及び参照をする。
なお、障害情報処理手段30の詳細な構成については後記する。
通信情報処理手段40は、障害情報処理手段30によって作成された受信異常検知情報や受信障害情報の送信先を決定するとともに、他の受信装置1などから受信した受信異常検知情報や受信障害情報の種別を解析して、障害情報処理手段30に出力し、また、種別に解析した情報を適宜記憶手段50に記憶する。
そのために、通信情報処理手段40は、障害情報処理手段30によって作成された受信異常検知情報や受信障害情報を、記憶手段50に記憶された受信障害通知先情報などを適宜参照して、通信手段23を介しインターネット7を経由して他の受信装置1や障害情報収集装置X、障害情報収集装置Xに送信するとともに、記憶手段50に記憶する。
また、通信情報処理手段40は、通信手段23を介しインターネット7を経由して受信した他の受信装置1や障害情報収集装置X、障害情報収集装置Xから送信された受信異常検知情報や受信障害情報などの情報を入力し、入力した情報を障害情報処理手段30に出力するとともに、記憶手段50に記憶する。
なお、通信情報処理手段40の詳細な構成については後記する。
記憶手段50は、受信異常検知情報及び障害情報検知情報などの受信障害に関する情報や、受信装置リスト及び受信障害情報の通知先情報などの各種情報を記憶する記憶装置である。
そのために、記憶手段50は、障害情報処理手段30によって作成された受信異常検知情報や受信障害情報、通信情報処理手段40によって受信が管理される受信異常検知情報や受信障害情報、受信異常検知情報を要求するときに要求先となる他の受信装置リストや受信障害の通知先情報などを記憶する。また、記憶手段50に記憶された情報は、障害情報処理手段30及び通信情報処理手段40によって適宜読み出される。
なお、記憶手段50の詳細な構成については後記する。
次に、図3を参照(適宜図1、図2参照)して、受信障害を検知・解析・通知するための構成要素である、障害情報処理手段30、通信情報処理手段40及び記憶手段50の詳細な構成について説明する。ここで、図3は、障害情報処理手段、通信情報処理手段及び記憶手段の詳細な構成を示すブロック図である。
障害情報処理手段30は、受信状態測定手段31aと選局情報検知手段31bと受信異常検知手段31cと受信異常発生源解析手段31dと受信異常検知情報作成手段31eとを有する受信異常判定手段31と、通信情報解析手段32aと受信障害解析手段32bと受信障害情報作成手段32cとを有する受信障害判定手段32と、を備えて構成されている。
通信情報処理手段40は、送信先決定手段41と、情報送信手段42と、情報受信手段43と、を備えて構成されている。
記憶手段50は、受信状態情報記録DB(データベース)51と、放送休止情報格納手段52と、EPG(Electronic Program Guide、電子番組表)格納手段53と、属性情報格納手段54と、受信障害情報記録DB55と、受信異常検知情報記録DB56と、受信装置リスト格納手段57と、受信障害情報通知先格納手段58と、受信障害対応データ格納手段59と、を備えて構成されている。
以下、各構成要素の機能について順次説明する。
まず、障害情報処理手段30の各部の構成について説明する。
受信状態測定手段31aは、OFDM復調手段13及びTC−8PSK復調手段14でそれぞれ復調した地上デジタル放送及びBS/110度CSデジタル放送の放送信号を入力し、放送信号の受信レベルを測定する。ここで受信レベルとは放送信号のC/N(Carrier to Noise ratio、搬送波対雑音比)が相当する。受信状態測定手段31aは、測定した受信レベルを、時刻情報及び後記する選局情報とともに受信状態情報として受信状態情報記録DB51に記録する。なお、測定時刻は、受信状態測定手段31aが受信レベルを測定したときに時計22によって供給される時刻情報を参照して取得する。
また、受信状態測定手段31aは、受信装置1が視聴中は、定期的に視聴中(選局中)の放送信号の受信レベルを測定し、受信状態情報として受信状態情報記録DB51に蓄積する。
選局情報検知手段31bは、地上デジタル放送チューナ11及びBS/110度CSデジタル放送チューナ12で受信した放送信号を入力し、選局中のメディアとチャンネルを検知する。選局情報検知手段31bは、検知したメディア及びチャンネルを示す選局情報を通信情報解析手段32aに出力し、また、前記した受信状態測定手段31aで測定された受信レベル及び時刻情報とともに受信状態情報記録DB51に記録される。
なお、ここでメディアとは、地上デジタル放送、BS放送、110度CS放送のように、放送媒体の種別を指すものとする。
ここで、図4を参照(適宜図1〜図3参照)して、受信状態情報D1のデータ構造について説明する。図4は、受信状態情報のデータの一例を示す図である。
受信状態情報D1は、後記する受信異常検知情報、受信正常情報及び受信障害情報とともに、受信装置1の内部及び他の受信装置1などとの間の処理で利用する情報の一つであり、これらの情報は、複数の受信装置1におけるデータの解釈の統一を図るために共通のフォーマットを用いている。また、汎用的な言語であるXML(eXtensible Markup Language、拡張可能なマーク付け言語)形式で情報を記述されている。なお、受信状態情報D1は原則的には受信装置1の内部で使用するが、障害情報収集装置X、障害情報収集装置Xより取得要求がある場合には、受信装置1の外部に送信される。
図4に示したように、受信状態情報D1は、データの種類を区別するために、データの先頭に「種別」が記述されている。そして、「メディア」、「チャンネル」、「受信レベル」、「測定時刻」が記述されている。
ここで、「メディア」及び「チャンネル」は、それぞれ受信状態を測定したときに選局中の放送媒体の種別及びチャンネルを示し、「受信レベル」及び「測定時刻」は、受信状態を測定した測定データ及び測定時刻を示す。
図3に戻って(適宜図1、図2参照)、受信障害を検知・解析・通知するための構成要素の説明を続ける。
受信異常検知手段31cは、受信状態情報記録DB51に記録されている受信状態情報中の受信レベルの測定データを定期的に参照する。受信異常検知手段31cは、受信レベルの正常な値として予め規定した一定値と測定データとを比較することで、受信状態の異常の有無を検知する。受信異常検知手段31cは、異常を検知したときには、受信障害情報記録DB55から、現在発生中の異常と関連性があると見られる受信障害情報を検索する。
ここで、検知した受信状態の異常が、現在発生中の異常と関連性があると見られるかどうかは、異常を検知したメディア及びチャンネルと測定時刻の時間帯とが一致する障害が記述された受信障害情報が、受信障害情報DB55に記憶されているか否かを確認して判断する。
受信異常検知手段31cは、該当する受信障害情報が存在するときには、ある範囲にわたって受信障害が発生中である旨のメッセージと問い合わせ先の情報を、また、受信障害情報が存在しないときには、受信装置1の自己診断を行うか否かを受信装置1の視聴者に選択させるメッセージを、映像信号処理手段18及び音声信号処理手段19に出力するとともに、受信異常発生源解析手段31dに受信状態情報を出力する。
また、受信異常検知手段31cは、放送休止情報格納手段52から放送休止情報を取得して、放送休止のために受信レベルが低下している状態を異常であると誤検知することを防ぐようになっている。
受信異常発生源解析手段31dは、受信異常検知手段31cから受信状態情報を入力するとともに、制御手段24から自己診断の要求を入力し、自己診断を実行する。自己診断では、その受信装置1が受信できるメディア及びチャンネルの受信状態の検査を実行する。なお、自己診断実行の要否情報は、視聴者がキーボードやマウスなどの入力手段25を用いて入力され、制御手段24を介して受信異常発生源解析手段31dに入力される。
受信異常検知手段31cから取得した受信状態情報に記述されている以外のメディアやチャンネル、すなわち受信状態の異常が検知された該当チャンネル以外のメディア及びチャンネルの受信状態をチェックするために、受信異常発生源解析手段31dは、制御手段24を介して地上デジタル放送チューナ11及びBS/110度CSデジタル放送チューナ12の選局を制御する。更に、受信異常発生源解析手段31dは、複数のメディアやチャンネルの受信状態情報を受信異常発生源解析手段31d内に設けられたキャッシュメモリに蓄積して解析することで、A:全メディアの全チャンネルが異常、B:あるメディア内の全チャンネルが異常、C:一部のチャンネルが異常、D:全メディア全チャンネルに異常なし、の四つに受信異常が発生している箇所を分類し、分類コードとともに異常のあったメディア及びチャンネルの情報を受信異常検知情報作成手段31eに出力する。
受信異常検知情報作成手段31eは、属性情報格納手段54から受信装置1の属性である「受信装置ID(IDentifier、識別子)」、「受信装置メーカー」、「機種」、「位置情報」を取得してヘッダ情報とし、受信異常発生源解析手段31dから入力された受信異常発生源の分類コードと、異常を検知したメディアやチャンネルの情報と、送信先を決定するために利用する受信装置リスト格納手段57に格納されている受信装置のリスト名と、を含む受信異常検知情報又は受信正常情報を作成し、作成した受信異常検知情報又は受信正常情報を送信先決定手段41に出力するとともに、受信異常検知情報記録DBに記録する。
ここで、図5及び図6を参照(適宜図1〜図3参照)して、受信異常検知情報D2及び受信正常情報D3のデータ構造について説明する。図5は、受信異常検知情報のデータの一例を示す図であり、図6は、受信正常情報のデータの一例を示す図である。
受信異常検知情報D2は、受信異常発生源解析手段31dが自己診断を実行して、少なくとも一つのチャンネルに異常が検知された場合に、生成した分類コードと、異常を検知したメディア及びチャンネル、属性情報格納手段54から取得したヘッダ情報を元に、受信異常検知情報作成手段31eよって作成される。
また、受信正常情報D3は、他の受信装置1からの受信異常検知情報の要求を受けて、受信異常発生源解析手段31dが自己診断を実行して、全メディアの全チャンネルから異常が検知されなかった場合に、受信異常検知情報作成手段31eによって作成される。
なお、前記したように、受信異常検知情報D2及び受信正常情報D3は、XML形式によって共通のフォーマットで情報が記述されている。
図5に示したように、受信異常検知情報D2は、先頭にデータの種類を区別する「種別」が記述されている。次に、ヘッダ情報として、「受信装置ID」、「受信装置メーカー」、「機種」、「位置情報」及び「測定時刻」が記述されている。次に、「分類コード(A〜C)」と、異常が検知されたチャンネル情報として、「メディア」及び「チャンネル」の組が列挙されている。そして、最後に受信障害の原因を調査するために利用する、問い合わせ先が登録された他の受信装置1のリストである「利用リスト」が記述されている。
ここで、「受信装置ID」は異常を検知した受信装置1を識別する識別子を示す。「受信装置メーカー」及び「機種」は、その受信装置1の、それぞれ製造業者及び機種名を示す。「位置情報」は、受信装置1が設置された場所(本例では、GPS(Global Positioning System、全地球測位システム)データ)を示す。
また、「メディア」及び「チャンネル」は、それぞれ受信状態を測定したときに選局中の放送媒体の種別及びチャンネルを示し、「受信レベル」及び「測定時刻」は、受信状態を測定した測定データ及び測定時刻を示す。
更に、「利用リスト」は、受信装置リスト格納手段57に格納された受信装置リストの中から、受信異常検知情報作成手段31eが、作成した受信異常検知情報の送信先を決めるために選択した受信装置リストの種別を示す。
また、図6に示したように、受信正常情報D3は、受信異常検知情報D2と同様に、先頭にデータの種類を区別する「種別」が記述されている。次に、ヘッダ情報として、「受信装置ID」、「受信装置メーカー」、「機種」、「位置情報」及び「測定時刻」が記述されている。そして、最後に全メディア及び全チャンネルの受信が正常であることを示す“D”が記述されている。受信異常検知情報D2と異なり、メディア及びチャンネルや利用リストは含まれていない。
なお、本実施形態では受信異常検知情報と受信正常情報とを異なる種別の情報として取り扱ったが、受信正常情報を「分類コード」が“D”である受信異常検知情報に一つとして取り扱うようにしてもよい。また、受信状態情報、受信異常検知情報、受信正常情報、受信障害情報の形式は、本実施形態で用いたデータ構造に限られるものではなく、記述言語もXML形式に限られるものではない。
図3に戻って(適宜図1、図2参照)、受信障害を検知・解析・通知するための構成要素の説明を続ける。
通信情報解析手段32aは、情報受信手段43から受信異常検知情報を入力し、入力した受信異常検知情報と同一と見られる異常情報を含む受信異常検知情報を、受信異常検知情報記録DB56から検索する。通信情報解析手段32aは、一致する異常情報が存在する場合は、受信障害解析手段32bにその受信異常検知情報を出力する。一方、存在しない場合は、通信情報解析手段32aは、選局情報検知手段31bから現在視聴者が選局中のメディアやチャンネルを入力して確認し、視聴者の視聴を妨げない範囲において、受信異常検知情報に記述された異常を検知したメディアやチャンネルに、地上デジタル放送チューナ11又はBS/110度CSデジタル放送チューナ12を選局するように制御手段24に要求する。
受信障害解析手段32bは、通信情報解析手段32aから受信異常検知情報を入力し、入力した受信異常検知情報を、受信障害解析手段32b内に設けられたキャッシュメモリに一定時間蓄積し、定期的に参照する。
受信障害解析手段32bは、一定時間内に同一の異常と見られる他の受信装置1からの受信異常検知情報が予め定めた一定数を超えたら、ある範囲に影響のある受信障害が発生している判定し、受信障害情報作成手段32cに判定の根拠となった受信異常検知情報を出力する。ここで、受信異常検知情報が同一の異常と見られるか否かは、受信異常検知情報に記述されたメディア及びチャンネルと測定時刻の時間帯とが一致しているかどうかを確認して判断する。
一方、受信障害解析手段32bは、一定時間内に一定数を超えない場合は、その受信装置単体に生じた個別の受信障害と判定する。受信障害解析手段32bは、何れの場合も視聴者に提示するために、判定結果に基づき、受信障害の原因及び問い合わせ先などの情報を映像信号処理手段18及び音声信号処理手段19に出力する。問い合わせ先の情報については受信障害情報通知先格納手段58から取得する。また、受信障害解析手段32bは、降雨センサーをはじめ、受信装置1の設置場所の環境を測定するためのセンサーなど外部機器(不図示)からの情報を、外部機器入出力手段26を介して取得することで、障害の原因の特定に活用する。
受信障害情報作成手段32cは、受信障害解析手段32bから受信異常検知情報を入力するとともに、送信元情報として属性情報格納手段54から当該受信装置1の属性情報を取得し、入力した複数の受信異常検知情報を集約して送信元情報を含む受信障害情報を作成する。受信障害情報作成手段32cは、作成した受信障害情報を受信障害情報記録DB55に記録するとともに、送信先決定手段41に出力する。
ここで、図7を参照して、受信障害情報D4のデータ構造について説明する。図7は、受信障害情報のデータの一例を示す図である。
受信障害情報D4は、受信障害解析手段32bが、ある一定の範囲における複数の受信装置1に影響する受信障害が発生したと判定したときに、受信障害情報作成手段32cによって複数の受信異常検知情報D2(図5参照)を集約して作成される。
なお、前記したように、受信障害情報D4は、XML形式によって共通のフォーマットで情報が記述されている。
図7に示したように、受信障害情報D4は、先頭にデータの種類を区別する「種別」が記述されている。次に、当該受信障害情報D4を作成して送信する、送信元となる受信装置1の属性情報が「送信元情報」として記述されている。送信元情報は、「受信装置ID」、「受信装置メーカー」、「機種」及び「位置情報」から構成されている。
そして、受信異常の発生状況を示す「分類コード」、「障害発生チャンネル」情報として「メディア」及び「チャンネル」、受信障害の解析のために利用した他の受信装置1のリストである「利用リスト」が記述され、最後に障害が発生した受信装置1の属性情報が「障害発生機器」情報として列挙されている。
ここで、「受信装置ID」、「受信装置メーカー」、「機種」及び「位置情報」は、受信障害情報作成手段32cが、受信障害情報を作成時に属性情報格納手段54から取得した属性情報である。また、「測定時刻」、「メディア」、「チャンネル」及び「利用リスト」は、受信障害情報作成手段32cが、集約した受信異常検知情報から抜粋して得た情報である。
図3に戻って(適宜図1、図2参照)、通信情報処理手段40の各部の構成について説明する。
送信先決定手段41は、受信異常検知情報や受信障害情報などの障害に関する情報の送信先を決定し、当該情報とともに、決定した送信先の情報を情報送信手段42に出力する。詳細には、送信先決定手段41は、受信異常検知情報作成手段31eから受信異常検知情報を入力し、入力した受信異常検知情報の送信先となる受信装置1を、当該受信異常検知情報の利用リストに記述された種別のリストを受信装置リスト格納手段57から取得し、取得したリストから適切な受信装置1を選択して決定する。
このとき、送信先決定手段41は、まず位置情報依存受信装置リストを参照し、地理的に近い場所に存在するいくつかの受信装置1を送信先に決定する。また、送信先決定手段41は、受信障害が地理的な原因に起因していないと把握した場合においては、機種依存受信装置リストを参照し、同一の機種のいくつかの受信装置1を送信先に決定する。
送信先決定手段41は、受信異常検知情報を、決定した送信先のアドレス情報とともに情報送信手段42に出力する。ここで、アドレス情報とは、IP(Internet Protocol、インターネットプロトコル)アドレスか、IPアドレスを認識するための情報を指すものとする。
また、送信先決定手段41は、受信障害情報作成手段32cから受信障害情報を入力し、入力した受信障害情報の送信先となる放送事業者2の障害情報収集装置X又は受信装置メーカー6の障害情報収集装置X、及び受信装置1を、それぞれ受信障害情報通知先格納手段58及び受信装置リスト格納手段57に格納されたリストを参照して決定する。
このとき、送信先決定手段41は、放送に起因した障害が発生している場合であれば、そのメディアやチャンネルを保有する放送事業者2の障害情報収集装置Xを送信先に決定し、受信装置1の機種に依存した障害であればその受信装置メーカー6の障害情報収集装置Xを送信先に決定する。また、当該受信装置1から受信異常検知情報をいくつかの他の受信装置1に送信して、その回答として取得した受信異常検知情報又は受信正常情報に基づいて、受信障害解析手段32bによって、ある範囲での障害の発生を認識した場合においては、送信先決定手段41は、それらの受信装置1も受信障害情報の送信先に決定する。送信先が決定すると、送信先決定手段41は、受信障害通知情報を、決定した送信先のアドレス情報とともに情報送信手段42に出力する。
また、受信異常検知情報を他の受信装置1より受信し、その情報をもとに当該受信装置1の受信状態を調査し、回答として受信異常検知情報又は受信正常情報を送信する場合には、送信先決定手段41は、送信先を、当該受信異常検知情報を送信してきた他の受信装置1に決定する。そして、送信先決定手段41は、自己の受信異常判定手段31によって作成した受信異常検知情報又は受信正常情報を、決定した送信先のアドレス情報とともに情報送信手段42に出力する。
情報送信手段42は、送信先決定手段41又は情報受信手段43から入力される各種情報及び送信先の情報を、通信手段23を介しインターネット7を介して、他の受信装置1や情報収集装置X又は情報収集装置Xなどに出力する。
詳細には、情報送信手段42は、送信先決定手段41から入力された受信異常検知情報、受信正常情報又は受信障害情報と送信先のアドレス情報とを、通信手段23に出力することで、通信手段23を介しインターネット7を経由して、これらの情報を入力されたアドレスに送信する。
また、情報送信手段42は、情報受信手段43から通信手段23を介して受信した障害情報収集装置X又は障害情報収集装置Xからの受信状態情報の取得要求に対する回答として、受信状態情報と要求元の障害情報収集装置X又は障害情報収集装置Xのアドレス情報とを情報受信手段43から入力し、入力した受信状態情報とアドレス情報とを通信手段23に出力することで、通信手段23を介しインターネット7を経由して当該受信状態情報を、入力したアドレスに送信する。
情報受信手段43は、通信手段23を介して他の受信装置1や障害情報収集装置X又は障害情報収集装置Xから受信した各種情報を分類し、通信情報解析手段32aに出力するとともに、記憶手段50の各部に適宜記憶する。また、情報受信手段43は、障害情報収集装置X又は障害情報収集装置Xから受信状態情報の取得要求を受信した場合には、対応する受信状態情報と、当該取得要求の送信元である障害情報収集装置X又は障害情報収集装置Xのアドレス情報とを、情報送信手段42に出力する。
詳細には、情報受信手段43は、通信手段23を介して他の受信装置1から受信した情報を、受信異常検知情報と受信正常情報と受信障害情報とに分類して、受信異常検知情報と受信正常情報とを受信異常検知情報記録DB56に記録し、受信障害情報は受信障害情報記録DB55に記録する。また、情報受信手段43は、受信異常検知情報を受信した場合は、当該受信異常検知情報を通信情報解析手段32aに出力する。
また、情報受信手段43は、放送事業者2の障害情報収集装置Xや受信装置メーカー6の障害情報収集装置Xから受信状態情報の取得要求を受信した場合に、受信状態情報記録DB51を参照して要求された受信状態情報を取得し、要求元の障害情報収集装置X又は障害情報収集装置Xのアドレス情報とともに情報送信手段42に出力する。
次に、記憶手段50の各部の構成について説明する。
受信状態情報記録DB51は、受信状態測定手段31aで測定した放送信号の受信レベルと、選局情報検知手段31bで検知した受信レベルを測定したメディア及びチャンネルとを含む受信状態情報を記録し、蓄積、管理するデータベースである。この受信状態情報記録DB51に記録された受信状態情報は、受信異常検知手段31c及び情報受信手段43によって参照される。
放送休止情報格納手段52は、EPG格納手段53に蓄積されたSI(Service Information、番組配列情報)、PSI(Program Specific Information、番組特定情報)を参照して、各メディアのチャンネルごとに放送休止時間を抽出し、管理する記憶装置である。放送休止情報格納手段52に格納された放送休止情報は受信異常検知手段31cによって参照され、放送休止期間中の受信レベルの測定データを異常であると誤検知しないために利用される。
EPG格納手段53は、EPGをユーザに提示するために必要な、SI、PSIを蓄積、管理する記憶装置である。EPG格納手段53に格納されたSI、PSIは、放送休止情報格納手段52によって参照され、放送休止時間の抽出に使用される。
属性情報格納手段54は、当該受信装置1を識別する「受信装置ID」、受信装置1の製造業者である「受信装置メーカー」、受信装置1の「機種」及び受信装置1が設置された「位置情報」を含む属性情報を管理する記憶装置である。「受信装置ID」、「受信装置メーカー」及び「機種」の各情報は、受信装置1が工場出荷される時に決定され、属性情報格納手段54に記憶される。また、「位置情報」は受信装置1の設置場所を示し、GPSデータや郵便番号、住所などであり、受信装置1が販売されたとき、あるいは視聴者が受信装置1を家庭などに設置したときに設定され属性情報格納手段54に記憶される情報である。位置情報は二次元の位置情報だけでなく設置場所の高度を含めた三次元の位置情報であってもよい。この属性情報格納手段54に格納された属性情報は、受信異常検知情報作成手段31e及び受信障害情報作成手段32cによって参照される。
受信障害情報記録DB55は、受信障害情報を記録し、蓄積、管理するデータベースである。当該受信装置1が受信障害情報作成手段32cで作成した受信障害情報と、通信手段23を介して情報受信手段43で他の受信装置1、障害情報収集装置X又は障害情報収集装置Xから受信した受信障害情報とを記録する。この受信障害情報記録DB55に記録された受信障害情報は、受信異常検知手段31c及び受信障害解析手段32bによって参照される。
受信異常検知情報記録DB56は、受信異常検知情報及び受信正常情報を記録し、蓄積、管理するデータベースである。当該受信装置1が受信異常検知情報作成手段31eで作成した受信異常検知情報及び受信正常情報と、通信手段23を介して情報受信手段43が受信した受信異常検知情報及び受信正常情報とを記録する。この受信異常検知情報記録DB56に記録された受信異常検知情報及び受信正常情報は、通信情報解析手段32aによって参照される。
受信装置リスト格納手段57は、受信異常検知情報や受信障害情報の送信先となる他の受信装置1のリストを記憶し、管理する記憶装置である。受信装置リスト格納手段57は、当該受信装置1の設置場所から地理的に近い受信装置1のリストである位置情報依存受信装置リストと、当該受信装置1と同じ機種の受信装置1のリストである機種依存受信機リストとを格納している。各リストには登録された受信装置1の問い合わせ先であるアドレス情報が含まれている。このリストは、工場出荷時や販売時などに予め受信装置リスト格納手段57に格納されているが、必要に応じて放送事業者2や受信装置メーカー6からインターネット7を経由し通信手段23を介して入手して格納するように構成してもよい。この受信装置リスト格納手段57に格納された受信装置1のリストは、受信異常検知情報作成手段31e及び送信先決定手段41によって参照される。
受信障害情報通知先格納手段58は、受信障害情報の送信先となる障害情報収集装置X及び障害情報収集装置Xのアドレス情報や、受信障害発生時や受信異常検知時の住所や電話番号などの問い合わせ先の情報を記憶し、管理する記憶装置である。各放送事業者2と当該受信装置1の受信装置メーカー6に関する情報が格納されている。この受信障害情報通知先格納手段58に格納されたアドレス情報や問い合わせ先情報は、受信障害解析手段32b及び送信先決定手段41によって参照される。
受信障害対応データ格納手段59は、情報受信手段43が、他の受信装置1、放送事業者2や受信装置メーカー6のホームページなどからインターネット7を経由し通信手段23を介して取得した受信装置1の不具合を修正するソフトウェアや受信障害のために受信障害のために受信できなかった放送プログラムを補完する補完データなど、受信障害に対応するための各種データを格納する記憶装置である。受信装置1は、制御手段24によって、これらのデータを用いて受信障害からの自律的な復旧を行うことができる。また、受信障害対応データ格納手段59に格納されたデータは、情報送信手段42によって参照され、他の受信装置1の障害復旧のために、通信手段23を介して他の受信装置1に送信される。
ここで、受信障害が発生したときに、他の受信装置1と協働した自律的な障害の復旧について説明する。特に、2011年以降にサービス提供が検討されているISDB−Tmm方式によるモバイル端末向けサーバ型放送及び高度BSデジタル放送におけるダウンロードサービスといった蓄積型放送において有用である。
蓄積型放送において受信障害が発生すると、放送プログラムのコンテンツは、一部のパケットが欠落した状態で受信装置1に蓄積されることとなり、番組コンテンツであれば視聴者は番組の一部を視聴できなくなることが考えられる。そこで、蓄積型放送におけるダウンロードコンテンツの欠落の補完方法について説明する。
コンテンツのパケットの欠落については、まず、受信装置1の放送信号の受信レベルが、欠落の発生する可能性のある閾値を超えたことを検知すると、その時刻にダウンロードを実行していたコンテンツにパケットの欠落があるか否かを確認する。欠落を確認すると、受信装置リスト格納手段57に格納されている位置情報依存受信装置リストを参照して地理的に近い他の受信装置1を選択し、選択した受信装置1に問い合わせを実施し、当該他の受信装置1におけるパケットの欠落の発生について確認する。地域(位置情報)に依存したパケットの欠落が確認できれば、放送事業者2の障害情報収集装置Xに通知を行う。障害情報収集装置Xは、パケットの欠落が発生していない地域の受信装置1についての情報を、通知を行ってきた受信装置1に対して通知し、欠落の発生した受信装置1はそこから欠落分のパケットを取得し、コンテンツの補完を行う。受信装置1単体の個別の障害で欠落が発生した場合でも、当該受信装置1が認識している他の受信装置1から欠落分のパケットを取得することで、コンテンツの補完を行うことができる。例えば、高度BSデジタル放送のダウンロードサービスで降雨減衰によりパケットの欠落が発生した場合、障害情報収集装置Xは晴天の地域を受信装置1に通知し、受信装置1はその地域に設置された受信装置1から欠落分のパケットの取得し補完を行うことで効率的な補完を実現することができる。
次に、図8を参照(適宜図1〜図3参照)して、障害情報収集装置Xの構成について説明する。図8は、障害情報収集装置の構成を示すブロック図である。
[障害情報収集装置の構成]
図8に示した障害情報収集装置Xは、放送事業者2及び受信装置メーカー6に設置され、受信装置1からの受信障害情報を収集して分析を行い、視聴者やユーザへの迅速な通知と対策に資する装置である。また、受信装置1のソフトウェアの不具合を解消するために受信装置メーカー6が修正ソフトウェアを配布する、といったように、受信障害への対応をとるためのデータの配信も行う。
障害情報収集装置Xは、通信手段101と、受信障害情報蓄積DB102と、受信障害情報合成手段103と、受信障害情報分析手段104と、受信障害情報通知手段105と、外部装置入出力手段106と、ディスプレイ107と、スピーカ108と、障害DB109と、情報表示手段110と、DB検索手段111と、情報入力手段112と、受信状態情報取得要求手段113と、受信状態情報蓄積DB114と、受信障害対応データ蓄積DB115と、を備えて構成されている。
次に、各部の機能について説明する。
通信手段101は、インターネット7に接続して受信装置1などとの間で情報の送受信を行う通信インターフェースである。通信手段101は、受信装置1から送信される受信障害情報及び受信状態情報を受信し、それぞれ受信障害情報蓄積DB102及び受信状態情報蓄積DB114に出力し記憶する。
また、通信手段101は、受信状態情報取得要求手段113から入力される受信状態情報取得要求を受信装置1に送信する。
受信障害情報蓄積DB102は、通信手段101を介して取得した受信装置1から送信された受信障害情報と、受信障害情報合成手段103によって合成された受信障害情報とを記憶し、蓄積、管理するデータベースである。この受信障害情報蓄積DBに蓄積された受信障害情報は、受信障害情報合成手段103、受信障害対応データ蓄積DB115、情報表示手段110、DB検索手段111及び受信状態情報取得要求手段113によって参照される。
受信障害情報合成手段103は、受信障害情報蓄積DB102に蓄積された受信障害情報を参照して、同一の障害により作成されたと推定できる受信障害情報を合成する。受信障害情報合成手段103は、合成した受信障害情報を、受信障害情報蓄積DB102に記憶するとともに、受信障害情報分析手段104に出力する。
ここで、受信障害情報が同一か否かは、受信障害情報に記述されたメディア及びチャンネルと、異常を検知したときの受信レベルの測定時刻の時間帯とが相互に一致しているかどうかを確認して推定する。
受信障害情報分析手段104は、受信障害情報合成手段103によって合成された受信障害情報と、外部装置入出力手段106を介して放送設備障害通信装置140などの外部装置から取得した障害情報と、受信状態情報蓄積DB114に蓄積された受信装置1の受信状態情報とを参照して障害内容の分析を行う。受信障害情報分析手段104は、例えば、位置情報依存受信装置リストに基づいて収集された受信障害情報と、放送設備障害通知装置より取得した障害情報により、障害原因と詳細な障害発生地域の特定を行う。
受信障害情報分析手段104は、分析の結果得られた障害に関する情報に基づき、受信障害情報を作成して受信障害情報通知手段105に出力するとともに、障害DB109に記憶する。
受信障害情報通知手段105は、受信装置1や、放送番組送出装置120や放送事業者2や受信装置メーカー6が運用するホームページ作成装置130などの外部装置に対して通知するための、現在発生中の受信障害情報を作成する。受信障害情報通知手段105は、作成した受信障害情報を、外部装置入出力手段106を介して放送番組送出装置120やホームページ作成装置130などの外部装置に送信する。
外部装置入出力手段106は、放送番組送出装置120、ホームページ作成装置130及び放送設備障害通信装置140などの外部装置との通信インターフェースである。外部装置入出力手段106は、受信障害情報通知手段105から入力された受信障害情報を、外部装置である放送番組送出装置120及びホームページ作成装置130に送信し、外部装置である放送設備障害通信装置140から送信される障害情報を受信し、受信した障害情報を受信障害情報分析手段104に出力する。
ディスプレイ107及びスピーカ108は、受信障害情報通知手段105から入力された受信障害情報を、それぞれ視覚的及び聴覚的に、障害情報収集装置Xのオペレータや管理者が視聴可能なように再生して提示する。
障害DB109は、受信障害情報分析手段104によって分析した障害情報を記憶し、蓄積、管理するデータベースである。障害DB109に記憶された障害情報は、情報表示手段110及びDB検索手段111によって参照される。また受信障害対応データ蓄積DB115との間で情報の参照がされる。
情報表示手段110は、受信障害情報蓄積DB102及び障害DB109に記憶されている情報を参照して、当該情報を表示する。また、情報表示手段110は、受信状態情報取得手段113から入力された受信状態情報に取得要求情報を表示する。
DB検索手段111は、情報入力手段112及び受信状態情報取得要求手段113から入力された検索条件情報に基づいて、受信障害情報蓄積DB102及び障害DB109に記憶された情報を検索する。
情報入力手段112は、キーボードやマウスなどの情報入力装置であり、検索条件である検索クエリーを入力し、DB検索手段111へ出力する。また、情報入力手段112は、受信状態情報取得要求手段113から要求を送信する受信装置1の選択と決定に関する情報を入力し、受信状態情報取得要求手段113に出力する。
受信状態情報取得要求手段113は、情報入力手段112から入力された、要求を送信する受信装置1の選択と決定に関する情報に基づき、受信障害情報蓄積DB102を検索して、受信状態情報の取得要求先となる受信装置1を決定し、当該受信装置1のアドレス情報を通信手段101に出力し、インターネット7を経由して受信装置1に取得要求を送信する。
受信状態情報蓄積DB114は、受信状態情報の取得要求先の受信装置1から通信手段101を介して受信した受信状態情報を記憶し、蓄積、管理するデータベースである。この受信状態情報蓄積DB114に記憶された受信状態情報は、受信障害情報分析手段104によって参照される。
受信障害対応データ蓄積DB115は、受信障害情報蓄積DB102及び障害DB109に蓄積されている障害に関する情報を参照して、受信障害の発生している受信装置1に対して対応をとるための受信障害対応データを蓄積するデータベースである。受信障害対応データ蓄積DB115に蓄積されている受信障害対応データは、通信手段101を介して、受信障害対応データを要求する受信装置1に対して送信される。
放送番組送出装置120は、放送プログラムを基幹局送信設備3や放送衛星5などの送信設備に送出する。送信設備に送出された放送プログラムは当該送信設備によって放送され、受信装置1によって視聴可能に再生することができる。
放送番組送出装置120は、障害情報収集装置Xから通知された障害情報を、例えば、放送プログラムに組み込んで放送波を介して視聴者に提供することができる。
ホームページ作成装置130は、放送事業者2や受信装置メーカー6が運用するサーバであり、インターネット7に接続されている。
ホームページ作成装置130は、障害情報収集装置Xから通知された障害情報を、ホームページに閲覧可能に掲載する。これによって、インターネット7に接続した視聴者に対して受信障害情報の提供を迅速に行うことができる。
放送設備障害通信装置140は、基幹局送信設備3や中継局送信設備4に付随して設置され、対応する放送の送信設備に障害が発生したときに、障害情報を障害情報収集装置Xに送信する。障害情報収集装置Xは、これによって受信障害に加えて、送信障害の情報も収集し、障害の原因をより迅速に、またより正確に分析することができる。
次に、適宜図面を参照して、本発明の実施形態における受信装置1の動作について説明する。
まず、図9を参照(適宜図1〜図3参照)して、複数の受信装置1A〜1Cと、障害情報収集装置Xとの間の受信障害に関する情報の流れについて説明する。ここで、図9は、複数の受信装置及び障害情報収集装置の間の障害情報に関する情報の送受信の流れを示すシーケンス図である。
[受信装置間の協調動作]
図9に示したシーケンス図においては、最初に受信装置1A〜受信装置1Cの間の情報のやり取りによる協調動作の様子を示している。受信装置1A〜受信装置1Cの間でやり取りする情報は、“受信異常検知情報”、“受信正常情報”、“受信障害情報”、の三種類である。3台の受信装置1A〜受信装置1Cの内で、受信異常を最初に検知するのは受信装置1Aであり、受信装置1Bからは受信装置1Aと同一の受信異常が検知され、受信装置1Cからは受信異常は検知されないものとしている。
また、受信装置1A〜受信装置1C及び障害情報収集装置Xは、お互いのIPアドレスなどの情報の送信先を認識しているものとする。
まず、当該受信装置1Aが異常な受信を検知すると(ステップS10)、受信異常検知情報を作成する。受信装置1Aは、周辺の複数の受信装置1B及び受信装置1Cに受信異常検知情報を送信する(ステップS11、ステップS12)。
なお、ステップS11とステップS12は、何れを先に実行してもよい。
受信異常検知情報を受信した受信装置1Bは、自身に異常が発生しているか否かの検査を実施する(ステップS13)。異常を検知した受信装置1Bは(ステップS14)、受信異常検知情報を作成し、作成した受信異常検知情報を受信装置1Aに送信する(ステップS15)。すなわち、受信異常を検知していない状態の受信装置1Bにとって、受信装置1Aから送信された受信異常検知情報は、当該受信異常検知情報に記述された異常と同一の異常が生じていないか否かの情報を要求する受信異常検知情報取得要求に相当する。
なお、受信装置1Bは、受信装置1Aから送信された受信異常検知情報の受信後であって、かつ、その受信を起点とする受信異常の検査の実行前に異常を検知した場合も、同一の異常であれば、受信異常検知情報を作成し、受信装置1Aからの受信異常検知情報取得要求に対する回答として受信異常検知情報を受信装置1Aに送信する。このため、受信装置1Bは、受信装置1A以外の受信装置1Cに対しては受信異常検知情報を送信しない。
一方、受信装置1Cは、受信装置1Aからの受信異常検知情報の受信を起点として、自身に異常が発生しているか否かの検査を実行し(ステップS16)、受信状態が正常であることを確認すると(ステップS17)、受信正常情報を作成して受信装置1Aに送信する。
受信装置1Aは、受信異常検知情報の送信から一定時間、受信異常検知情報の受信を待ち、受信異常検知情報が、予め定めた一定数を超えると、ある一定範囲に影響する受信障害が発生していると判定して(ステップS19)、受信障害情報を作成する。受信装置1Aは、作成した受信障害情報を障害情報収集装置Xに送信する(ステップS20)。更に、ステップS15で受信異常検知情報を送信した受信装置1Bに対しても受信障害情報を送信する(ステップS21)。
また、障害情報収集装置Xは、より詳細な障害情報を取得するために、受信装置1Bに、詳細な障害情報の取得要求を送信する(ステップS22)。詳細な障害情報の要求を受信した受信装置1Bは、受信状態情報を要求元の障害情報収集装置Xに送信する(ステップS23)。
なお、本例では障害情報収集装置Xは、受信異常を検知した受信装置1Bに詳細な障害情報を要求したが、任意の受信装置を選択して、詳細な障害情報の取得要求を送信し、障害情報を取得するようにしてもよい。
以上、説明したように、受信異常を検知した受信装置1Aは、自身の設置場所の周辺に設置された複数の他の受信装置1B及び受信装置1Cなどから情報を収集し、受信障害の原因を解析する。これにより、障害情報収集装置Xのようなサーバを介さずに受信装置1Aが自律的に受信障害の情報を把握することができる。
また、設置場所の周辺に設置された受信装置1A〜受信装置1Cなどの内で、一番最初に異常検知した受信装置1Aのみが代表して、他の受信装置1B及び受信装置1Cなどから情報を収集し、かつ収集した情報を解析して把握した受信障害情報を、受信装置1Aが代表して障害情報収集装置Xに送信するため、障害情報収集装置Xに多くの受信装置からの通信情報が輻輳して支障が生じることを防止し、障害情報収集装置Xのアクセス負荷を低減することができる。
また、代表となった受信装置1Aが、受信異常の発生している他の受信装置1Bに分析した障害情報を送信し、受信装置同士で障害情報の共有ができる。このとき、受信装置1A〜受信装置1Cの間においても、必要以上に情報の通信が行われないため、通信回線の通信量の増大を防止することができる。
また、障害発生時に対応策をとる場合、障害情報収集装置Xから受信障害対応データを障害の発生している受信装置に送信する。受信障害対応データを受信した受信装置は、受信障害対応データを用いて、障害からの復旧を自律的に行うようにすることができる。
このとき、すべての障害発生受信装置に送信するのではなく、一部の受信装置に送信し、受信障害対応データを受信した受信装置(例えば1A)は、障害の内容に基づき近傍の同一障害発生受信装置(例えば1B)に対して同じデータを送信する。このようにして受信障害対応データを配布することで、ネットワークや障害情報収集装置Xへのアクセス集中を分散することができる。
次に、図10を参照(適宜図1〜図3参照)して、受信装置1が受信状態の異常を検知して、視聴者に全メディア及び全チャンネルについて自己診断を行うかどうかの判断を促すまでの動作について説明する。ここで、図10は、受信装置が受信状態の異常を検知して、視聴者に全メディア及び全チャンネルについて自己診断を行うかどうかの判断を促すまでの処理の流れを示すフロー図である。
[受信装置の動作]
図10に示したように、本発明の実施形態における受信装置1は、選局情報検知手段31bによって、選局中(視聴中)のメディア及びチャンネルを検知する(ステップS30)。そして、受信状態測定手段31aによって、選局中のチャンネルの受信レベルを測定して(ステップS31)、受信状態情報記録DB51に記録する(ステップS32)。また、受信装置1は、受信異常検知手段31cによって受信状態情報記録DB51に記録された受信状態情報を参照し(ステップS33)、受信状態情報に含まれる受信レベルの測定データが予め定めた一定値よりも低い異常データがあるか否かを検査する(ステップS34)。
測定データ中に異常データがないときは(ステップS34でNo)、ステップS30に戻り、ステップS30からステップS33を実行して、新たな受信レベルの測定データを受信状態情報記録DB51に記録するとともに、受信異常検知手段31cによって受信状態情報記録DB51に記録された測定データ中に異常データがあるか否かを検査する(ステップS34)。
このように、受信装置1は、視聴者が放送プログラムを視聴しているとき、つまり、受信装置1の電源が投入されているときには、定期的に受信状態測定手段31aによって受信レベルの測定をし、選局情報検知手段31bによって検知したメディアとチャンネルを含む受信状態情報を受信状態情報記録DB51に記録するとともに、受信異常検知手段31cによって受信状態情報記録DB51に記録された受信状態情報を定期的に参照することで、受信レベルの異常の検査を繰り返す。
また、受信状態測定手段31aによる受信レベルの測定間隔を短くすることで、ほぼリアルタイムに情報を取得することもできる。
受信装置1は、受信異常検知手段31cによって異常データがあること検知したときは(ステップS34でYes)、受信異常検知手段31cによって受信障害情報記録DB55を参照して現在発生中の受信障害情報があるか否かを確認し、検知した受信状態の異常が当該現在発生中の受信障害に起因する異常と一致するか否かを判定する(ステップS35)。
ここで、検知した受信状態の異常が、現在発生中の受信障害に起因する異常と一致すると判定した場合は(ステップS35でYes)、受信装置1は、受信異常検知手段31cによって受信障害情報を映像信号処理手段18及び音声信号処理手段19に送信し、ディスプレイ20及びスピーカ21から障害情報の内容を視聴可能に再生して視聴者に提示する(ステップS39)。そして、ステップS30に戻り、受信状態の検査を繰り返す。
一方、現在発生中の受信障害がないか、検知した受信状態の異常が現在発生中の受信障害に起因する異常と一致しない場合は(ステップS35でNo)、受信装置1は、受信異常検知手段31cによって放送休止情報格納手段52を参照して、異常データが含まれる受信状態情報中の測定時刻が放送休止時間帯と一致するか否かを確認する(ステップS36)。放送事業者2は、設備の整備や点検などにより放送を休止することがある。このようなときに受信異常であると誤検知することを防止するために、EPG格納手段53に格納されたSIやPSIから放送休止情報を抽出し、その情報を参照して活用する。
測定時刻が放送休止時間帯と一致する場合は(ステップS36でYes)、受信装置1は、受信異常検知手段31cによって、この測定データの異常は、受信障害によるものではなく、見かけの異常であると判断して、ステップS30に戻って、再び受信状態の検査を繰り返す。
また、測定時刻が放送休止時間帯と一致しない場合は(ステップS36でNo)、受信装置1は、受信異常検知手段31cによって、受信状態に異常を検知したと判断し、受信異常検知手段31cによって受信状態の異常を検知した旨のメッセージを映像信号処理手段18及び音声信号処理手段19に送信し、ディスプレイ20及びスピーカ21から受信異常の内容を視聴可能に再生して視聴者に提示するとともに(ステップS37)、受信異常の発生状況の自己診断を実行するか否かのメッセージを映像信号処理手段18及び音声信号処理手段19を介してディスプレイ20及びスピーカ21によって提示し(ステップS38)、入力手段25を介して視聴者から実行の要否の選択情報が入力されるのを待つ。
続いて、図11を参照(適宜図1〜図3参照)して、受信装置1が全メディア及び全チャンネルについて自己診断を行う動作について説明する。ここで、図11は、受信装置による自己診断の処理の流れを示すフロー図である。
自己診断の実施をしない場合には(ステップS50でNo)、受信異常検知時の処理は一旦終了する。
また、自己診断を実施する場合は(ステップS50でYes)、受信装置1は、異常データが含まれる受信状態情報を受信異常検知手段31cから受信異常発生源解析手段31dに出力し、受信異常発生源解析手段31dに全メディア及び全チャンネルにおける異常の発生状況について解析を要求する(ステップS51)。受信異常発生源解析手段31dは、当該受信状態情報を異常データとしてキャッシュメモリに一時的に記憶するとともに、受信状態情報に記述されている既に異常が検知されたメディアの当該チャンネル以外の、他の全メディア及び全チャンネルについての受信状態を検査するために、受信装置1を統括的に制御する制御手段24に対して、必要となる各部の制御を要求する。
まず、受信装置1の制御手段24は、地上デジタル放送チューナ11又はBS/110度CSデジタル放送チューナ12に対して、受信状態情報に記述されている以外のメディア及びチャンネルを選局するように要求する(ステップS52)。選局を要求された地上デジタル放送チューナ11又はBS/110度CSデジタル放送チューナ12は、所望のメディア及びチャンネルに選局を変更する(ステップS53)。そして、受信装置1は、受信状態測定手段31a、選局情報検知手段31b、受信状態情報記録DB51及び受信異常検知手段31cによって、新たに選局されたチャンネルの受信状態の検査を行う(ステップS54)。ここで、ステップS54の受信状態の検査を行う処理は、図10に破線部で示したステップS30乃至ステップS33からなるステップS200に相当するので、詳細な説明は省略する。
続いて、受信装置1は、受信異常検知手段31cによって、ステップ54で参照した新たに選局したチャンネルの受信状態情報中に異常データがあるか否かを検査する(ステップS55)。異常データがある場合には(ステップS55でYes)、受信装置1は、受信異常検知手段31cによって放送休止情報格納手段52を参照して、異常データが含まれる受信状態情報中の測定時刻が放送休止時間帯と一致するか否かを確認する(ステップS56)。測定時刻が放送休止時間帯と一致しない場合は(ステップS56でNo)、当該チャンネルの受信状態に異常を検知したと判断し、受信装置1は、当該受信状態情報を受信異常検知手段31cから受信異常発生源解析手段31dに出力し、受信異常発生源解析手段31dは当該受信状態情報を異常データとして受信異常発生源解析手段31d内のキャッシュメモリに一時的に蓄積し(ステップS57)、ステップS58に進む。
一方、受信状態情報中に異常データがない場合(ステップS55でNo)及び測定時刻が放送休止時間帯と一致する場合は(ステップS56でYes)、受信装置1は、当該受信状態情報を受信異常検知手段31cから受信異常発生源解析手段31dに出力し、受信異常発生源解析手段31dは当該受信状態情報を正常データとしてキャッシュメモリに一時的に蓄積し(ステップS61)、ステップS58に進む。
一つのチャンネルについて異常状態の検査が終了すると(ステップS57又はステップS61)、受信装置1は、他に未検査のメディア及びチャンネルがないか確認し(ステップS58)、未検査のメディア及びチャンネルがある場合には(ステップS58でYes)、ステップS52に戻って、他のメディア及びチャンネルについて受信状態の検査を繰り返す。
一方、未検査のメディア及びチャンネルがない場合には(ステップS58でNo)、受信装置1は、受信異常発生源解析手段31dによって、受信異常発生源解析手段31dのキャッシュメモリに正常データと異常データとに区分けされ蓄積されている全メディア及び全チャンネルについての受信状態情報を参照して、受信異常が発生しているメディアやチャンネルを特定し、A:全メディアの全チャンネルが異常、B:あるメディア内の全チャンネルが異常、C:一部のチャンネルが異常、D:全メディア全チャンネルに異常なし、の四つに分類する(ステップS59)。
そして、受信装置1は、ステップS59で分類した分類コード(A〜D)及び受信異常発生源解析手段31dのキャッシュメモリに蓄積されている異常データに区分された受信状態情報を、受信異常発生源解析手段31dから受信異常検知情報作成手段31eに出力する(ステップS60)。
続いて、図12を参照(適宜図1〜図3参照)して、受信装置1が受信異常検知情報検知情報又は受信正常情報を作成し、他の受信装置1に受信異常検知情報の取得要求を送信するまでの動作について説明する。ここで、図12は、受信装置が受信異常検知情報検知情報又は受信正常情報を作成し、他の受信装置に受信異常検知情報の取得要求を送信するまでの処理の流れを示すフロー図である。
まず、受信装置1は、受信異常検知情報作成手段31eによって、属性情報格納手段54を参照して、当該受信装置1の属性情報である「受信装置ID」、「受信装置メーカー」、「機種」及び「位置情報」をヘッダ情報として取得する(ステップS70)。
受信装置1は、受信異常検知情報作成手段31eによって、ステップS59(図11参照)で受信異常発生源解析手段31dによって分類された分類コードを参照し(ステップS71)、分類コードがA〜Cでない場合、すなわちDの場合は(ステップS71でNo)、受信障害の自己診断の結果を他の受信装置1に送信するためのデータとして、分類コード“D”と、ステップS70で取得したヘッダ情報とを記述した受信正常情報を作成し(ステップS79)、作成した受信正常情報を受信異常検知情報記録DB56に記録して(ステップS80)、処理を終了する。すなわち、受信正常情報を作成した場合には、当該情報を受信異常検知情報記録DB56に記録するだけで、他の受信装置1には送信しない。
一方、分類コードがA〜Cの場合は(ステップS71でYes)、受信障害の自己診断の結果を他の受信装置1に送信するためのデータとして、障害の自己診断により分類されたA〜Cのコードと、異常が発生しているメディアやチャンネルの情報、ステップS70で取得したヘッダ情報と、受信異常検知情報の送信先を決定するために利用するリスト名とを記述した受信異常検知情報を作成し(ステップS72)、作成した受信異常検知情報を受信異常検知情報記録DB56に記録する(ステップS73)。
次に、受信装置1は、受信異常検知情報作成手段31eによって、ステップS72で作成した受信異常検知情報を、送信先決定手段41に出力する(ステップS74)。
なお、受信異常検知情報及び受信正常情報には、受信装置1の属性情報をヘッダ情報として付加することで、どの受信装置1からの情報であるかということを明確にすることができる。
受信装置1は、送信先決定手段41によって、受信異常検知情報作成手段31eから入力された受信異常検知情報に記述された利用リストを参照し、受信装置リスト格納手段57に格納されているリストを選択する(ステップS75)。そして、選択したリストに登録された受信装置1の中から適切な受信異常検知情報の送信先を選択する(ステップS76)。
受信異常検知情報の送信先の受信装置1の選択については、まずは、発信元となる当該受信装置1が設置された位置と地理的に近い位置に設置された受信装置1を位置情報依存受信装置リストより選択する。そして、受信障害が地理的な原因でないと判断した場合には、当該受信装置1と同じ機種の受信装置1を機種依存受信装置リストより選択し、受信装置1の機種に起因した障害かどうかの確認を行う。受信異常検知情報中の利用リストの記述は、受信異常検知情報の送信の目的を明確にするためである。
なお、それぞれのリストは、近隣に設置された受信装置1及び同一機種の受信装置1のリストであるから、選択したリスト中から更に送信先の受信装置1を選択せずに、登録されたすべての受信装置1に送信先を決定するようにしてもよい。
受信装置1は、送信先決定手段41によって、ステップS76で選択した受信装置1を送信先に決定し、受信異常検知情報と、送信先となるこれらの受信装置1のアドレス情報とを情報送信手段42に出力する(ステップS77)。そして、受信異常検知情報は情報送信手段42によって、通信手段23を介しインターネット7を経由してアドレス情報で指定された受信装置1に送信される(ステップS78)。
次に、図13を参照(適宜図1〜図3参照)して、受信装置1が、他の受信装置1から情報を受信したときの動作について説明する。ここで、図13は、受信装置が、他の受信装置から情報を受信したときの処理の流れを示すフロー図である。
なお、受信装置1は他の受信装置1との間で、受信異常検知情報、受信正常情報及び受信障害情報の三種類の情報を送受信する。
受信装置1は、情報受信手段43によって、通信手段23を介して他の受信装置1から情報を受信すると(ステップS90)、受信した情報のデータ種別を確認して受信異常検知情報又は受信正常情報か否かを確認し(ステップS91)、受信異常検知情報又は受信正常情報の何れでもない場合は(ステップS91でNo)、受信障害情報を受信したと判断し、受信した受信障害情報を受信障害情報記録DB55に記録して(ステップS101)、処理を終了する。
一方、受信異常検知情報又は受信正常情報の場合は(ステップS91でYes)、受信装置1は、情報受信手段43によって、受信した受信異常検知情報又は受信正常情報を受信異常検知情報記録DB56に記録するとともに、通信情報解析手段32aに出力する(ステップS92)。
次に、受信装置1は、通信情報解析手段32aによって、受信異常検知情報記録DB56を検索し、受信した受信異常検知情報と同一の障害に起因すると見られる受信異常検知情報が記録されていないかを調査する(ステップS94)。ここで、同一の障害に起因すると見られるかどうかは、当該受信装置1においても、異常を検知したチャンネルや測定時刻の時間帯が同一の異常を検知しているか否かを確認することによって判断する。
そして、同一の障害に起因すると見られる受信異常検知情報がない場合には(ステップS94でNo)、受信装置1は、受信した受信異常検知情報は、他の受信装置1を起点として他の受信装置1から受信異常検知情報の要求を受信したものと判断し、自身の受信装置1の自己診断を実施する。そして、受信装置1は、受信異常検知情報又は受信正常報を作成して要求元の他の受信装置1に送信する。この処理の詳細については後記する。
一方、同一の障害に起因すると見られる受信異常検知情報がある場合には(ステップS94でYes)、受信装置1は、通信情報解析手段32aによって、受信した受信異常検知情報は、当該受信装置1自身を起点として他の受信装置1に送信した受信異常検知情報の要求の回答であると判断し、受信障害解析手段32bのキャッシュメモリに記憶して蓄積する(ステップS95)。
また、受信装置1は、受信障害解析手段32bによって、前記した他の受信装置1への受信異常検知情報の要求を送信してから一定の時間内は、受信障害解析手段32bのキャッシュメモリに蓄積された受信異常検知情報を定期的に参照して(ステップS96)、蓄積された受信異常検知情報の数が、予め定めた一定数を超えたかどうかを確認し(ステップS97)、前記した一定の時間内に一定数を超えない場合には(ステップS97でNo)、当該受信装置1の単体に発生した個別の障害であると判定する。この場合の受信装置1の処理については後記する。
一方、受信異常検知情報の数が一定数を超えた場合には(ステップS97でYes)、すなわち一定の時間内に複数の受信異常検知情報を一定数以上受信すると、受信装置1は、受信障害解析手段32bによって、ある一定範囲の地域など複数の受信装置1が影響する範囲において受信障害が発生していると判定する。
そして、次には、受信障害解析手段32bによって、その受信障害が受信装置1の設置された位置情報(地域)に依存する障害か、受信装置1の機種に依存する障害かを解析する(ステップS98)。
例えば、ある特定のチャンネルにおいて地理的に近い場所に設置された受信装置1からの受信異常検知情報(分類コード:C)を大量に受信した場合は、当該地域を放送エリアとする放送事業者2の基幹局送信設備3や中継局送信設備4などの異常が考えられる。 また、BSデジタル放送の全チャンネルにおいて地理的に近い場所に設置された受信装置1からの受信異常検知情報(分類コード:B)を大量に受信した場合は、当該地域において降雨減衰が発生している可能性が考えられる。
解析した結果、位置情報に依存すると判定した場合には(ステップS99でYes)、受信装置1は、受信障害解析手段32bによって、受信異常検知情報を送信してきた他の受信装置1の設置場所の分布に基づいて障害の発生地域を特定する。詳細な解析を行わない場合には、受信異常検知情報を取得するために利用した位置情報依存受信装置リストに登録された受信装置1の設置場所の全地域を障害発生地域と特定することができる。
また、本発明では、受信装置単位で受信レベルの測定を行うため、本発明の受信装置1が普及することにより、例えば、アメダスよりも分解能の高い情報を取得することができる。このため、受信装置1は、より精密に障害発生地域の特定をすることができる。
一方、受信装置1は、受信障害解析手段32bによって、障害が機種に依存すると判定した場合には(ステップS99でNo)、当該受信装置1と同一の機種を障害発生機種であると特定する(ステップS102)。
次に、図14を参照(適宜図1〜図3参照)して、図13に示したステップS100又ステップS102で受信障害の範囲を特定した後の受信装置1の動作について説明する。ここで、図14は、受信障害の範囲を特定した後の、受信装置の処理の流れを示すフロー図である。
受信装置1は、受信障害解析手段32bによって、解析結果に基づき、受信障害の発生状況が位置情報に依存又は機種に依存したものである旨のメッセージと、放送事業者2又は受信装置メーカー6の適切な問い合わせ先の情報とを映像信号処理手段18及び音声信号処理手段19に出力し、ディスプレイ20及びスピーカ21によって当該メッセージ及び情報を視聴可能に再生して視聴者に提示する(ステップS110)。
なお、ステップS110の処理は、後記するステップS111以降の処理と並行して実行するようにしてもよい。
受信装置1は、受信障害情報作成手段32cによって、受信障害解析手段32bのキャッシュメモリに蓄積された受信異常検知情報を集約する。そして、受信装置1は、受信障害情報作成手段32cによって、属性情報格納手段54から当該受信装置1の属性情報を送信元情報として取得し、集約した受信異常検知情報に付加して受信障害情報を作成して受信障害情報記録DB55に記録するとともに(ステップS111)、作成した受信障害情報を送信先決定手段41に出力する(ステップS112)。
そして、受信装置1は、送信先決定手段41によって、送信先を、位置情報依存の障害の場合には該当するチャンネルの放送事業者2、機種依存の障害の場合には当該機種の受信装置メーカー6に決定し、受信障害情報通知先格納手段58を参照して、それぞれ放送事業者2が運用する障害情報収集装置Xのアドレス情報又は受信装置メーカー6が運用する障害情報収集装置Xのアドレス情報を取得する(ステップS113)。
更に、受信装置1は、送信先決定手段41によって、受信障害情報に障害発生器機として列挙された他の受信装置1,すなわち受信障害の解析に利用した受信異常検知情報を取得した他の受信装置1についても、受信障害情報の送信先と決定し、受信装置リスト格納手段57に格納されている該当リストを参照して、送信先に決定した受信装置1のアドレス情報を取得する(ステップS114)。
ここで、受信障害情報の送信先の受信装置1として、受信異常検知情報を送信してきた受信装置1のみとし、受信正常情報を送信してきた受信装置は送信先に含めないことで、正常に放送を受信している視聴者が、情報の提示によって放送プログラムの視聴が妨げられることはない。
なお、ステップS114の処理とステップS113の処理は、実行する順序を入れ替えてもよいし、並行に実施してもよい。
送信先が決定すると、受信装置1は、送信先決定手段41によって、受信障害情報と、ステップS113及びステップS114で取得した送信先のアドレス情報とを、情報送信手段42に出力し(ステップS115)、通信手段23を介しインターネット7を経由してアドレス情報で指定された障害情報収集装置X又は障害情報収集装置X及び他の受信装置1に送信する(ステップS116)。
次に、図15を参照(適宜図1〜図3参照)して、図13に示したステップS97で受信障害が受信装置1の単体に発生した個別の障害であると判定した後の受信装置1の動作について説明する。ここで、図15は、受信障害が受信装置単体に発生した個別の障害であると判定した後の、受信装置の処理の流れを示すフロー図である。
受信装置1は、受信障害解析手段32bによって、受信障害情報通知先格納手段58を参照して、受信装置メーカー6の問い合わせ情報を取得し(ステップS130)、受信装置単体の障害である旨のメッセージと、取得した問い合わせ情報とを映像信号処理手段18及び音声信号処理手段19に出力し、ディスプレイ20及びスピーカ21によって当該メッセージ及び情報を視聴可能に再生して視聴者に提示する(ステップS131)。
次に、図16を参照(適宜図1〜図3参照)して、図13に示したステップS97で、他の受信装置1から受信異常検知情報の要求を受信したものと判断した後の、受信装置1の動作について説明する。ここで、図16は、他の受信装置から受信異常検知情報の要求を受信した後の、受信装置の処理の流れを示すフロー図である。
図16に示した処理は、他の受信装置1の要求(依頼)に基づく受信状態の確認処理である。他の受信装置1から受信異常検知情報を受信し、当該受信装置1がその異常を確認していないときに処理が実行される。例えば、受信異常検知情報に記述されている異常が発生したチャンネルの受信状態を、他の受信装置1における異常発生時刻に、当該受信装置1では別のチャンネルが選局されていたために把握していなかった場合が該当する。
受信装置1は、通信情報解析手段32aによって、受信状態情報記録DB51を検索し、他の受信装置1から送信された受信異常検知情報に記述された異常検知時刻の受信状態情報を参照する(ステップS150)。
なお、本実施形態の受信装置1は、受信状態測定手段31aによって、視聴中のチャンネルの受信レベルを定期的に測定して、受信状態情報として受信状態情報記録DB51に蓄積しているため、前記した異常検知時刻と同時刻又は近い時刻に測定された受信状態情報を参照することができる。
そして、受信装置1は、通信情報解析手段32aによって、該当する受信状態情報のメディア及びチャンネル情報を参照して、他の受信装置1から送信された受信異常検知情報に記述されたメディア及びチャンネルと一致するかどうかを確認する(ステップS151)。同一のチャンネルであった場合は(ステップS151でYes)、受信異常検知情報記録DB56に、対応する受信異常検知情報の記録が存在しないことがわかっているので(ステップS94でNo(図13参照))、異常なしと判断する。そして、受信装置1は、受信異常検知情報作成手段31eによって、属性情報格納手段54を参照して当該受信装置1の属性情報をヘッダ情報として取得し(ステップS158)、分類コード“D”に、取得したヘッダ情報を付加して受信正常情報を作成し(ステップS159)、受信異常検知情報記録DB56に記録する(ステップS160)。
一方、同一のチャンネルでなかった場合は(ステップS151でNo)、ユーザが放送プログラムを視聴していれば、受信装置1は、選局情報検知手段31bによって視聴中(選局中)のチャンネルを確認し(ステップS152)、その視聴を妨げない範囲において、受信した受信異常検知情報に記述されている異常発生したメディア及びチャンネルに選局する(ステップS153)。
なお、当該選局がユーザの視聴を妨げる場合は、処理を保留又は中断するようにしてもよい。また、受信装置1が複数の同種のチューナを搭載している場合には、視聴に使用されているチューナの選局はそのままとし、他のチューナを所望のチャンネルに選局するようにすれば、ユーザの視聴を妨げることなく受信状態の調査をすることができる。
続いて、受信装置1は、受信異常発生源解析手段31dなどによって、選局したチャンネルを始めとして、全メディア及び全チャンネルに対して受信状態の自己診断を行う(ステップS154)。このステップS154は、図11において破線部で示したステップS52乃至ステップS61からなるステップS210に相当する処理であるため、詳細な説明は省略する。
続いて、受信装置1は、受信異常検知情報作成手段31eによって、ステップS154の自己診断で判定した分類コードに必要な情報を付加して受信異常検知情報又は受信正常情報を作成する(ステップS155)。このステップS155は、図12において破線部で示したステップS70乃至ステップS73、ステップS79及びステップS80からなるステップS220に相当する処理であるため、詳細な説明は省略する。
次に、受信装置1は、送信先決定手段41によって、ステップS90(図13参照)で受信した受信異常検知情報の送信元である他の受信装置1のアドレス情報と、ステップS155で作成した受信異常検知情報又は受信正常情報若しくはステップS160で作成した受信正常情報とを情報送信手段42に出力し(ステップS156)、通信手段23を介しインターネット7を経由してアドレス情報で指定された他の受信装置1に送信する(ステップS157)。
なお、他の受信装置1からの要求によって受信状態を調査して作成した受信異常検知情報は、要求元の他の受信装置1にのみ送信し、それ以外の他の受信装置1や障害情報収集装置X、障害情報収集装置Xには送信しない。
以上、説明したように、本発明の実施形態における受信装置1は、複数の受信装置1の協調動作により、受信装置1において受信障害を判定し視聴者に提示することで、受信障害の発生している放送プログラムを視聴している視聴者に、迅速かつ確実に障害の状況について通知することができる。このことにより、放送事業者2への受信障害についての問い合わせを低減するだけでなく、視聴者の放送に対する満足度を向上することができる。
また、受信障害の状況把握を、放送事業者2の障害情報収集装置Xを介さずに受信装置1のみで実行し、受信障害が広域に影響が及ぶ場合にのみ、受信状況を受信装置1の間で集約して放送事業者2に通知する。このため、大規模な受信障害が発生した場合であっても、放送事業者2が設置する障害状況を収集するためのサーバである障害情報収集装置Xなどの装置に多くの受信装置1からの情報が輻輳することを防止することができ、障害情報収集装置Xなどサーバのアクセス負荷を低減することができる。
更に、放送波の受信レベルを専用機器ではなく受信装置1によって測定するため、放送事業者2は視聴者が放送サービスを享受しているその場所での受信状況を容易に把握できる上に、受信装置1の普及台数を考慮すると、細かい地域の受信状況まで把握することが可能である。このことにより、放送事業者2は受信障害の問い合わせに対してより詳細な分析を行い、回答を提供することができる。また、衛星放送での降雨減衰への対策の一つであるフェーズドアレーアンテナによる降雨域へのビーム増力技術においては、現行のアメダスデータよりも高い分解能の情報を提供できることにより、より効率的かつ確実な運用を実現できる。
図1は、受信障害解析システムの構成を示すブロック図である。 図2は、本発明の実施形態における受信装置の構成を示すブロック図である。 図3は、障害情報処理手段、通信情報処理手段及び記憶手段の詳細な構成を示すブロック図である。 図4は、受信状態情報のデータの一例を示す図である。 図5は、受信異常検知情報のデータの一例を示す図である。 図6は、受信正常情報のデータの一例を示す図である。 図7は、受信障害情報のデータの一例を示す図である。 図8は、障害情報収集装置の構成を示すブロック図である。 図9は、複数の受信装置及び障害情報収集装置の間の障害情報に関する情報の送受信の流れを示すシーケンス図である。 図10は、受信装置が受信状態の異常を検知して、視聴者に全メディア及び全チャンネルについて自己診断を行うかどうかの判断を促すまでの処理の流れを示すフロー図である。 図11は、受信装置による自己診断の処理の流れを示すフロー図である。 図12は、受信装置が受信異常検知情報又は受信正常情報を作成し、他の受信装置に受信異常検知情報の取得要求を送信するまでの処理の流れを示すフロー図である。 図13は、受信装置が、他の受信装置から情報を受信したときの処理の流れを示すフロー図である。 図14は、受信障害の範囲を特定した後の、受信装置の処理の流れを示すフロー図である。 図15は、受信障害が受信装置単体に発生した個別の障害であると判定した後の、受信装置の処理の流れを示すフロー図である。 図16は、他の受信装置から受信異常検知情報の要求を受信した後の、受信装置の処理の流れを示すフロー図である。
符号の説明
1、1A、1B、1C 受信装置
1a、1b、1c、1d 障害が発生した受信装置グループ
2 放送事業者
3 基幹局送信設備
4 中継局送信設備
5 放送衛星
6 受信装置メーカー
7 インターネット
11 地上デジタル放送チューナ
11a 受信アンテナ
12 BS/110度CSデジタル放送チューナ
12a 受信アンテナ
13 OFDM復調手段
14 TC−8PSK復調手段
15 デスクランブラ
16 B−CASカード
17 MPEGデコーダ
18 映像信号処理手段
19 音声信号処理手段
20 ディスプレイ(提示手段)
21 スピーカ(提示手段)
22 時計
23 通信手段
24 制御手段
25 外部機器入出力手段
30 障害情報処理手段
31 受信異常判定手段
31a 受信状態測定手段
31b 選局情報検知手段
31c 受信異常検知手段
31d 受信異常発生源解析手段
31e 受信異常検知情報作成手段
32 受信障害判定手段
32a 通信情報解析手段
32b 受信障害解析手段
32c 受信障害情報作成手段
40 通信情報処理手段
41 送信先決定手段
42 情報送信手段
43 情報受信手段
50 記憶手段
51 受信状態情報記録DB
52 放送休止情報格納手段
53 EPG格納手段
54 属性情報格納手段
55 受信障害情報記録DB
56 受信異常検知情報記録DB
57 受信機リスト格納手段
58 受信障害情報通知先格納手段
59 受信障害対応データ格納手段
101 通信手段
102 受信障害情報蓄積DB
103 受信障害情報合成手段
104 受信障害情報分析手段
105 受信障害情報通知手段
106 外部装置入出力手段
107 ディスプレイ
108 スピーカ
109 障害DB
110 情報表示手段
111 DB検索手段
112 情報入力手段
113 受信状態情報取得要求手段
114 受信状態情報蓄積DB
115 受信障害対応データ蓄積DB
120 放送番組送出装置
130 ホームページ作成装置
140 放送設備障害通信装置
D1 受信状態情報
D2 受信異常検知情報
D3 受信正常情報
D4 受信障害情報
S 受信障害解析システム
X、X、X 障害情報収集装置

Claims (9)

  1. 放送の受信障害が発生したときに受信障害の発生原因を解析する受信装置であって、
    放送の受信状態に異常があるか否かを検知して、受信状態に異常があるか否かを示す情報を含む受信異常検知情報を作成する受信異常判定手段と、
    他の受信装置のリストを予め格納しておく受信装置リスト格納手段と、
    前記他の受信装置との間で前記受信異常検知情報及び前記受信障害情報を通信する通信手段と、
    前記受信異常判定手段が他の受信装置から受信異常検知情報を要求される前に受信異常を検知したときには、前記リストに登録された他の受信装置から、当該他の受信装置の受信異常検知情報である他受信異常検知情報を、前記通信手段を介して取得し、前記通信手段を介して他の受信装置から受信異常検知情報を要求されたときには、当該受信装置の受信異常検知情報である自受信異常検知情報を要求元の他の受信装置に前記通信手段を介して送信する通信情報処理手段と、
    取得した前記他受信異常検知情報を解析し、異常があることを示す他受信異常検知情報が予め定めた数を超えたときに、前記自受信異常検知情報及び取得した前記他受信異常検知情報を集約した受信障害情報を作成する受信障害判定手段と、
    を備え、
    前記通信情報処理手段は、前記受信障害情報に基づいて、他の受信装置との間で不足データの送受信を行うことで障害の復旧を行うことを特徴とする受信装置。
  2. 前記通信情報処理手段は、他の受信装置に受信異常検知情報を要求して他受信異常検知情報を取得した場合にのみ、前記受信障害判定手段が作成した受信障害情報を、当該受信障害情報を収集する障害情報収集装置に前記通信手段を介して送信することを特徴とする請求項1に記載の受信装置。
  3. 前記受信装置リスト格納手段は、当該受信装置が設置された位置を含む所定の地域内に設置された他の受信装置のリストである位置情報依存受信装置リストを予め格納し、
    前記受信異常判定手段が他の受信装置から受信異常検知情報を要求される前に受信異常を検知したときには、前記通信情報処理手段は、前記位置情報依存受信装置リストに登録された他の受信装置から他受信異常検知情報を、前記通信手段を介して取得することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の受信装置。
  4. 前記受信障害判定手段は、取得した当該他受信異常検知情報を解析し、異常があることを示す他受信異常検知情報が予め定めた数を超えたときに、前記自受信異常検知情報及び取得した前記他受信異常検知情報を集約した受信障害情報を作成するとともに、前記通信情報処理手段は、当該受信障害情報を受信障害が発生した位置の受信装置に関する受信障害情報を収集する障害情報収集装置に前記通信手段を介して送信することを特徴とする請求項3に記載の受信装置。
  5. 前記受信装置リスト格納手段は、当該受信装置と同じ機種の他の受信装置のリストである機種依存受信装置リストを予め格納し、
    前記受信異常判定手段が他の受信装置から受信異常検知情報を要求される前に受信異常を検知したときには、前記通信情報処理手段は、前記機種依存受信装置リストに登録された他の受信装置から他受信異常検知情報を、前記通信手段を介して取得することを特徴とする請求項1乃至請求項4の何れか一項に記載の受信装置。
  6. 前記受信障害判定手段は、取得した当該他受信異常検知情報を解析し、異常があることを示す他受信異常検知情報が予め定めた数を超えたときに、前記自受信異常検知情報及び取得した前記他受信異常検知情報を集約した受信障害情報を作成するとともに、前記通信情報処理手段は、当該受信障害情報を受信障害が発生した機種の受信装置に関する受信障害情報を収集する障害情報収集装置に前記通信手段を介して送信することを特徴とする請求項5に記載の受信装置。
  7. 前記通信情報処理手段は、前記受信異常判定手段により受信状態の異常を検出した際に、前記他受信異常検知情報に基づいて、受信が正常な他の受信装置が保持している障害復旧のためのデータを取得することを特徴とする請求項1乃至請求項6の何れか一項に記載の受信装置。
  8. 前記通信情報処理手段は、前記受信障害情報を収集する障害情報収集装置から、障害の発生していない他の受信装置の情報を取得し、当該他の受信装置から、前記障害復旧のためのデータを取得することを特徴とする請求項7に記載の受信装置。
  9. 前記受信異常を検知したとき又は前記受信障害を解析したときに、それぞれ受信異常を検知した旨又は受信障害の解析内容を提示する提示手段を備えたことを特徴とする請求項1乃至請求項8の何れか一項に記載の受信装置。
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