JP2010108896A - 高周波加熱用コイル - Google Patents

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Abstract

【課題】コイル部の内部に形成する冷却水通路を確実に形成するとともに、廉価で容易に製作できる高周波加熱用コイルを提供すること。
【解決手段】高周波コイル1は、2枚のコイル板11A、11Bを接合して形成するコイル部10と、焼入れ機に装着する装着部20と、を備える。コイル部10には、板圧方向に貫通するワークガイド孔12と、ワークガイド孔12とコイル板11における装着部側取付け部の一端側にわたって板厚方向に貫通する切欠溝13とが形成されている。各コイル板11A、11Bの接合面には、冷却水通路14を形成する。各コイル板11A、11Bを、各コイル板11A、11Bの材料を組織的に一体化する通電拡散接合方法によって接合する。コイル部10を装着部20に着脱可能に分割して形成する。
【選択図】図1

Description

本発明は、ワークの表面に熱処理を行うための高周波加熱用コイルに関する。
従来、ワークの表面に熱処理を行う場合、例えば、高周波焼入れや焼き戻し、あるいは焼き鈍し等が知られている。高周波焼入れの場合、一般的な高周波焼入れは、ワークの表面に螺旋状の高周波加熱用コイル(以下、高周波コイルともいう)を外嵌させて、ワークの表面を加熱する。ワークへの加熱は、高周波コイルに高周波電流を流して高周波コイルからワークに向かって高周波をあてることによって行われ、電磁誘導で発熱させてワークの表面を加熱させることになる。
高周波焼入れでは、加熱ワークを急冷するために、冷却水を使用することになる。高周波コイルをワークの外周面を相対的に移動させながら加熱する場合には、高周波コイルとともに相対的に移動する冷却水通路を配置する必要がある。
従来の高周波コイルは、冷却水通路を形成するためにパイプが使用されている。つまり、パイプ材を、ワークの形状に合わせて曲げながら合わせ面をロウ付けによって接合することによって、冷却水通路を有する高周波コイルが形成されることとなっていた。なお、高周波加熱用コイルの構成を示す従来の特許文献は発見されなかった。
しかし、パイプを使用してロウ付けで接合する高周波コイルでは、ロウ付けにかかる時間が多く作業効率が低下するとともに、高周波コイルがロウによって変形することもあった。また、ロウ付けによる接合は、その接合面を完全に密着することができずに接合するため、ロウがパイプ内に混入する虞があったり、また、冷却水が外部に漏れたりする虞があった。
また、パイプを曲げて高周波コイルを形成する場合、ワークが丸棒状に形成されている場合には、パイプを曲げること自体、それほど困難を要するものではないものの、ワークが角状であったり、複雑な形状であったりする場合には、短時間でその形状にすることは困難であり、又、パイプで高周波コイルを製作すること自体、できないこともあった。さらに、パイプを使用して高周波コイルを形成する場合、複雑な形状の冷却水通路は形成することができなかった。
一方、2枚の被接合材を密着した状態で接合できる技術が、本出願人の出願による公開特許公報(特開2006−315040公報)で知られている。これによると、この接合技術は、通電拡散接合方法と呼ばれ、互いに突合わされた被接合材を、抵抗体を介して電極間に挟持した状態で、電極間に所定の電流密度の交流又は直流電流を供給することによって行われる。そして、被接合材自身の通電による自己発熱と接合面の接触抵抗による発熱に、抵抗体の抵抗発熱による加熱を付加し、被接合材を接合温度まで加熱することにより拡散接合して、一対の被接合材が密着するように接合されることとなっていた。
本発明は、上述の課題を解決するものであり、廉価なコストで短時間に製作でき、また、内部に形成する冷却水通路を容易に加工することができて、冷却水の外部への漏れを防止できる高周波加熱用コイルを提供することを目的とする。
そのために、本発明に係る高周波加熱用コイルは、以下のように構成するものである。すなわち、
請求項1記載の発明では、ワークの表面を熱処理する高周波加熱用コイルであって、高周波電源に接続されて前記ワークを電磁誘導で発熱させるコイル部と、前記コイル部の一端側に配設されて熱処理機に装着する装着部と、を備えて構成され、前記コイル部が、複数枚のコイル板を、重合する方向に接合して形成され、前記コイル板には、前記ワークが挿通されるワークガイド孔と、前記ワークガイド孔の一端と前記コイル板における前記装着部の装着側端面とにわたって切り欠かれた切欠溝とが、接合された前記コイル板の板圧方向に貫通するように形成され、重合された前記コイル板の各接合面には、冷却水を流通させる冷却水通路が、前記ワークガイド孔の周りを囲うように形成され、前記接合面が、相互に密着して接合可能な接合手段により接合されていることを特徴とするものである。
本発明によれば、コイル板を接合する前に、コイル板の接合面に、予め、加工を施すことができる。つまり、コイル板の接合面には、直接、機械加工により自由な加工を施すことができることから、例えば、冷却水通路を屈曲して形成したり湾曲状に形成したりすることができる。そのため、加工が施された接合面どうしを合わせて接合すれば、内部に冷却水通路を設けたコイル部を形成することができる。しかも密着するように接合することによって、冷却水通路から水が漏れる虞がない。さらに短時間で製作できることから生産効率も向上でき、廉価な費用で製作することが可能となる。
また、この高周波加熱用コイルのコイル部は、ワークを挿通するワークガイド孔や、ワークガイド孔からコイル板の装着部側端面にわたって形成された切欠溝を設けているから、ワークの周りを囲う加熱コイル体として形成されることとなる。そのためワークガイド孔にワークを挿入した状態で、コイル板に高周波電流を流すことによって、ワークを電磁誘導で加熱させることができる。
請求項2記載の発明は、請求項1の発明に係るものであって、前記接合手段が、対向する一対の前記コイル板間に電流を供給して一対の前記コイル板を組織的に一体化させる通電拡散接合方法によって接合されていることを特徴としている。
本発明によれば、通電拡散接合方法によって、対向する一対の板部材どうしを組織的に一体化するように密着して形成することができる。密着して形成することによって、冷却水通路から、冷却水の漏れを防止できるとともに、従来のようなロウ付けでの作業を省略することができることから、作業効率の低いロウ付けによる作業をなくして短時間での製作が可能となる。なお、コイル部は、一対のコイル板の接合面を合わせて、上述したように、本出願人により開示された通電拡散接合方法によって一体的に接合して形成されている。
請求項3記載の発明は、請求項1乃至2の発明に係るものであって、前記コイル部と前記装着部とは、分割して形成されていることを特徴としている。
本発明によれば、コイル部が装着部と分割して形成されることによって、コイル部の交換を容易にすることができ、複雑な形状のワークであっても即座に対応することができる。
本発明における第1実施形態の高周波コイルを示す全体斜視図である。 図1の高周波コイルにおける一方のコイル板の接合面を示す平面図である 図1における装着部を示す正面図である。 同平面図である。 高周波コイルの第2の実施形態を示す平面図である。 同断面図である。 図5のコイル部における上側コイル板の接合面を示す詳細図である。 図5のコイル部における下側コイル板の接合面を示す詳細図である。
次に、本発明の高周波加熱用コイルの実施形態について、図面に基づいて説明する。なお、以下の説明にあっては、高周波加熱用コイルは、高周波焼入れ機に装着するもので説明するものであるが、焼き戻しや焼き鈍し等の熱処理機で使用する場合も適用するものである。
図1は、高周波加熱用コイル1の全体を示す斜視図であり、コイル部10と装着部20とを備えて構成されている。
第1の実施形態のコイル部10は、H字状のワークを熱処理するものであり、2枚のコイル板11(上側コイル板11A、下側コイル板11B)を接合して形成されている。コイル部10には、ワークWを挿通して加熱するワーク加熱部101が一端側に配置され、装着部20を装着する装着部側取付け部102が他端側に配置されている。
コイル板11には、ワーク加熱部101に配置されるとともにワークWの形状に合わせたワークガイド孔12が、接合された2枚のコイル板11の板圧方向に貫通して形成されている。また、ワークガイド孔12の一端からコイル板11の装着部側取付け部102の端面に向かって切欠溝13が、接合された2枚のコイル板11の板圧方向に貫通して形成されている。つまり、コイル板11は、コイル部10の装着部側取付け部102において、切欠溝13を間にして対向して配置される第1コイル板元部111と第2コイル板元部112と、コイル部10のワーク加熱部101に配置されて第1コイル板元部111と第2コイル板元部112とを連結するコイル板先端部113を備えて略U字状に形成されることとなる。したがって、コイル部10は、ワークWの周りを囲う一般の加熱コイル体として形成されることとなる。
なお、切欠溝13には図示しない絶縁体を配置して、切欠溝13内を間にして対向して配置されたコイル板11の対向面どうしを通電させないように構成することが望ましい。
ワークガイド孔12は、H字状のワークWの形状に沿ってH字状に形成されている。ワークガイド孔12とワークWとの間には全周面にわたって隙間が形成されている。ワークガイド孔12の周りのコイル板11の外周面には、ワークWを均等に加熱するために調整するスリット15が、それぞれ適宜の幅を有して複数箇所に形成されている。
上側コイル板11A、下側コイル板11Bの接合面には、図2に示すように、冷却水が通る半溝状の冷却水通路14が形成されている。冷却水通路14は、接合面から所定の深さで溝状に形成されるとともに、上側コイル板11A又は下側コイル板11Bの装着部側取付け部102の端面から、ワークガイド孔12の周りを囲むように形成されている。ワークガイド孔12を囲む冷却水通路14の一部は、H字状に形成されたワークガイド孔12の先端側に形成された凹状部121内に進出している。これは、加熱されたコイル板11を冷却する際に、均等に冷却できるようにするものである。
2枚のコイル板11A、11Bの接合は、通電拡散接合方法によって行われている。
この通電拡散接合方法は、「発明が解決しようとする課題」で述べているように、互いに突合わされた被接合材(上側コイル板11Aと下側コイル板11B)を、抵抗体を介して電極間に挟持した状態で、電極間に所定の電流密度の交流又は直流電流を供給することによって行われる。そして、被接合材(上側コイル板11Aと下側コイル板11B)自身の通電による自己発熱と接合面の接触抵抗による発熱に、抵抗体の抵抗発熱による加熱を付加し、被接合材を接合温度まで加熱することにより拡散接合して、一対の被接合材(上側コイル板11Aと下側コイル板11B)が密着するように接合される。
この通電拡散接合方法で接合された上側コイル板11Aと下側コイル板11Bは、上側コイル板11Aと下側コイル板11Bの材料が組織的に一体的に接合されることから、冷却水が外部に漏れることがない。
装着部20は、上側コイル板11Aと下側コイル板11Bが接合されたコイル部10の装着部側取付け部102の上面に装着されている。さらに、装着部20は、コイル部10の第1コイル板元部111上に取付けられた第1装着部20Aと、第2コイル板元部112上に取付けられた第2装着部20Bとに分割して配置されている。第1装着部20Aと第2装着部20Bとは、コイル部10の切欠溝13と略同幅寸法の隙間25を有して分割されている。
図3〜4に示すように、それぞれの装着部20(第1装着部20A、第2装着部20B)は、図示しない焼入れ機に装着する縦ベース板21と、コイル部10上に取付けられる横ベース板22と、縦ベース板21と横ベース板22とを連結して補強する略三角状の連結板23から構成されている。縦ベース板21には、焼入れ機に装着するためのボルト挿通孔211が形成され、横ベース板22には、コイル部10の装着部側取付け部102に取付けられるボルト挿通孔221が形成されている。また、連結板23には、第1装着部20Aと第2装着部20Bと連結するためのボルト挿通孔231が形成されている。
縦ベース板21と横ベース板22とは、コイル部10と同様、2枚の板状部材を通電拡散接合方法によって接合されている。そのため、例えば、図4に示すように、横ベース板22の一方の板状部材の接合面において、一部が屈曲した溝222を形成し、他方の板状部材の接合面において、溝222に連接する有底孔223を形成することができる。この溝222と有底孔223は、冷却水通路として形成すれば、例えば、コイル部10の冷却水通路14に連通することができる。したがって、装着部20側から冷却水を供給することができる。
なお、第1装着部20Aと第2装着部20Bとの間に形成される隙間25に図示しない絶縁体を挿入して、隙間25を間にして対向して配置された第1装着部20Aと第2装着部20Bの対向面どうしを通電させないように構成することが望ましい。
次に上述のように構成された高周波コイル1の作用について説明する。
図1に示すように、2枚のコイル板11を接合したコイル部10に装着部20をボルトBで締結して取り付けた状態で、装着部20の縦ベース板21のボルト挿通孔211にボルトを挿通させて焼入れ機に装着する。この場合、装着部20を予め焼入れ機に取付け、焼入れ機に取付けられた装着部20にコイル部10を取付けてもよい。
コイル板11の第1コイル板元部111又は第2コイル板元部112側の端部から高周波電流を流すことによって、高周波電流は、第1コイル板元部111(又は第2コイル板元部112)からコイル板先端部113を通って第2コイル板元部112に向かって流れる。この状態でワークWをワークガイド孔12内に挿通させると、ワークWが誘導されて誘導加熱が発生してワークW自体が発熱する。高周波電流によってワークWの表面付近は高密度のうず電流が発生し、そのジュール熱でワークWの表面を加熱することになる。
ワークWの表面の加熱が終了すると、ワークWを急冷工程に移動してワークWを急冷する。一方、加熱されたコイル部10は、冷却水を冷却水通路14に流すことによって冷却される。
次に、第2の実施形態におけるコイル部30について、図5〜8に基づいて説明する。
図5〜6に示すように、第2の実施形態のコイル部30は、円柱状のワークW1の表面を高周波焼入れするものであり、2枚のコイル板31(上側コイル板41、下側コイル板51)を、第1の実施形態と同様の接合方法により、接合して形成されている。コイル板31には、ワークW1を挿通して加熱するワーク加熱部311が一端側に配置され、第1の実施形態における装着部20を装着する装着部側取付け部312が他端側に配置されている。
また、コイル板31には、ワーク加熱部311に配置されるとともにワークWの形状に合わせたワークガイド孔32が、接合されたコイル板31の板圧方向に貫通して形成されている。ワークガイド孔32は、円柱状のワークW1の形状に沿って上部にテーパ部321と下部にワーク挿通部322とを備えた断面真円状に形成されている。ワークガイド孔32とワークW1との間には全周面にわたって隙間が形成されている。また、ワークガイド孔32の一端からコイル板31の装着部側取付け部312の端面に向かって切欠溝33が、接合されたコイル板31の板圧方向に貫通して形成されている。つまり、コイル板31は、コイル板31の装着部側取付け部312において、切欠溝33を間にして対向して配置される第1コイル板元部313と第2コイル板元部314と、コイル板31のワーク加熱部311に配置されて第1コイル板元部313と第2コイル板元部314とを連結するコイル板先端部315と、を備えて略U字状に形成されることとなる。
さらにコイル板31には、装着部側取り付け部312において、第1コイル板元部313と、第2コイル板元部314とに、それぞれ装着部20が装着されるボルト挿通孔34が各一箇所に形成され、冷却水を供給する冷却水供給孔35が第1コイル板元部313と、第2コイル板元部314とに、各一箇所に形成されている。
なお、切欠溝33には図示しない絶縁体を配置して、切欠溝33内を間にして対向して配置された第1コイル板元部313と、第2コイル板元部314の対向面どうしを通電させないように構成することが望ましい。
上側コイル板41は、図6、図7に示すように、一端側に配置されるワーク加熱部411と、他端側に配置される装着部側取付け部412とを備えている。上側コイル板41の接合面には、ワークガイド孔32のテーパ部321が形成されるとともに、冷却水供給孔35が形成され、ワークガイド孔32と冷却水供給孔35を連接するように冷却水通路42が形成されている。また、ワークガイド孔32の一端から装着部側取付け部412の端面に向かって切欠溝43が、上側コイル板41の板圧方向に貫通して形成されている。
また、上側コイル板41は、装着部側取付け部412において、切欠溝43を間にして対向して配置される第1コイル板元部413と第2コイル板元部414と、ワーク加熱部411に配置されて第1コイル板元部413と第2コイル板元部414とを連結するコイル板先端部415と、を備えて略U字状に形成されることとなる。装着部側取り付け部412において、第1コイル板元部413と、第2コイル板元部414とにそれぞれ1箇所にボルト挿通孔34が形成されている。
上側コイル板41の接合面に形成される、ワークガイド孔32のテーパ部321、ボルト挿通孔34、冷却水供給孔35、冷却水通路42、切欠溝43は、上側コイル板41の接合面から機械加工にて加工される。
下側コイル板51は、図6、図7に示すように、一端側に配置されるワーク加熱部511と、他端側に配置される装着部側取付け部512とを備えている。下側コイル板51の接合面には、ワークガイド孔32のワーク挿通部322が形成されるとともに、ワークガイド孔32と冷却水供給孔35を連接するように冷却水通路52が形成されている。また、ワークガイド孔32の一端から装着部側取付け部512の端面に向かって切欠溝53が、下側コイル板51の板圧方向に貫通して形成されている。
また、下側コイル板51は、装着部側取付け部512において、切欠溝53を間にして対向して配置される第1コイル板元部513と第2コイル板元部514と、ワーク加熱部511に配置されて第1コイル板元部513と第2コイル板元部514とを連結するコイル板先端部515と、を備えて略U字状に形成されることとなる。装着部側取付け部512において、第1コイル板元部513と、第2コイル板元部514とにそれぞれ1箇所にボルト挿通孔34が形成されている。また、ワーク挿通部322の周りには、冷却水通路52から連接された、冷却水噴射孔54が反接合面に向かって放射線方向に等角度で他数個に形成されている。各冷却水噴射孔54は、ワークガイド孔32の軸心に向かって噴射できるように斜め方向に形成されている。
下側コイル板51の接合面に形成される、ワークガイド孔32のワーク挿通部322、ボルト挿通孔34、冷却水供給孔35、冷却水通路52、切欠溝53、冷却水噴射孔54は、下側コイル板51の接合面から機械加工にて加工される。
このように構成されたコイル板31を装着部20に装着して、焼入れ機に装着する。このコイル板31の場合、ワークW1はコイル板31のワークガイド孔32内を摺動しながら加熱される。加熱後は、冷却水が冷却水噴射孔54から噴射されて、ワークW1は急冷されることとなる。
上述のように、実施形態の高周波コイル1のコイル部(10、30)は、2枚のコイル板(11A、11B)又はコイル板(41、51)を接合して形成することによって、ワーク(W、W1)の形状に合わせてワークガイド孔(12、32)を形成するとともに冷却水通路(14、32)を形成することができる。そのため、ワークガイド孔や冷却水通路が複雑な形状、例えばワーク(W、W1)が凹状部を含んだ形状であったり、又、冷却水通路(52)の冷却水噴射孔(54)を多数に形成したりしても、機械加工で自由に加工することができるから、短時間に容易に製作することができる。
しかも、2枚のコイル板(11A、11B又は41、51)の接合方法を、組織的に一体化できる通電拡散接合方法によって行うことから、冷却水の外部への漏れを確実に防止することができる。
さらに、高周波コイル1が、ワーク(W、W1)を加熱処理するコイル部(10、30)を焼入れ機に装着する装着部(20)に対して分割して構成するため、コイル部(10、30)の取替えを容易にすることができる。そのため形状の異なるワーク(W、W1)に対して即座に対応理することができる。
なお、本発明の高周波加熱用高周波コイルは、上述の形態に限定するものではない。例えば、一対のコイル板に供給する電流が交流電流であったり、又は直流電流であったりしてもよい。また、ワークWの形状は、上述の形態ではなくあらゆる形状のワークを対象にすることができる。また、ワークを加熱する際、ワークに対するコイル部を相対的に可動型にしてもよく、相対的に移動しない固定型であっても対応することができる。さらに、冷却水がコイル部を冷却するだけのものであったり、ワークに噴射するように構成されていたりしても、すべてに対応できるものである。
1、高周波コイル
10、コイル部
11、コイル板
11A、上側コイル板
11B、下側コイル板
12、ワークガイド孔
13、切欠溝
14、冷却水通路
15、スリット
20、装着部
21、縦ベース板
22、横ベース板
23、連結板
25、隙間
30、高周波コイル
31、コイル板
32、ワークガイド孔
33、切欠溝
41、上側コイル板
42、冷却水通路
51、下側コイル板
52、冷却水通路

Claims (3)

  1. ワークの表面を熱処理する高周波加熱用コイルであって、
    高周波電源に接続されて前記ワークを電磁誘導で発熱させるコイル部と、前記コイル部の一端側に配設されて熱処理機に装着する装着部と、を備えて構成され、
    前記コイル部が、複数枚のコイル板を、重合する方向に接合して形成され、
    前記コイル板には、前記ワークが挿通されるワークガイド孔と、前記ワークガイド孔の一端と前記コイル板における前記装着部の装着側端面とにわたって切り欠かれた切欠溝とが、接合された前記コイル板の板圧方向に貫通するように形成され、
    重合された前記コイル板の各接合面には、冷却水を流通させる冷却水通路が、前記ワークガイド孔の周りを囲うように形成され、
    前記接合面が、相互に密着して接合可能な接合手段により接合されていることを特徴とする高周波加熱用コイル。
  2. 前記接合手段が、対向する一対の前記コイル板間に電流を供給して一対の前記コイル板を組織的に一体化させる通電拡散接合方法によって接合されていることを特徴とする請求項1記載の高周波加熱用コイル。
  3. 前記コイル部と前記装着部とは、分割して形成されていることを特徴とする請求項1又は2記載の高周波加熱用コイル。
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