JP2010106969A - プラグとソケットとの封止構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】 操作性の低下を招くことなく、プラグとソケットとの間の封止性を向上させることができるプラグとソケットとの封止構造を提供する。
【解決手段】スライド筒26の先端部には、内周側シール部材31を設ける。内周側シール部材31の先端部には、テーパ部31aを形成する。テーパ部31aは、スライド筒26によって拘束されることがない自由端部とし、テーパ部31a自体の弾性によって拡縮径可能にする。テーパ部31aの外周面を第3シール部31bとする。この第3シール部31bをプラグ10の先端面と内周面との交差部に形成されたテーパ面16に押圧接触させる。
【選択図】 図2

Description

この発明は、互いに接続されたプラグとソケットとの間を封止するための封止構造に関する。
従来のこの種の封止構造としては、例えば下記特許文献1に記載のものがある。この公報に記載の封止構造は、図7に示すように、日本工業規格(JIS S 2135)に規定された迅速継手のプラグ1とソケットのスライド筒2との間を封止するためのものである。プラグ1は、その先端部に円筒部1aが設けられており、円筒部1aの先端面には、テーパ面(当接部)1b及び環状平面(当接部)1cが形成されている。ソケットは、筒状をなす本体部(図示せず)を有しており、本体部の内部には、スライド筒2が摺動可能に設けられている。スライド筒2は、付勢手段によって先端側(プラグ1側;図7において左側)に付勢されている。スライド筒2の先端部には、弾性材からなるシール部材3が設けられている。
プラグ1とソケットとを接続する場合には、プラグ1の円筒部1aをソケットの本体部に挿入する。すると、プラグ1のテーパ面1b及び環状平面1cがシール部材3に突き当たる。プラグ1をさらに挿入すると、スライド筒2が付勢手段の付勢力に抗して図7の右方へ押圧移動させられる。プラグ1を接続位置まで挿入すると、プラグ1が本体部に脱出不能に係止され、プラグ1とソケットとが接続される。接続状態では、シール部材3が付勢手段によってテーパ面1b及び環状平面1cに押圧接触させられる。この結果、円筒部1aとスライド筒2との先端部間が封止される。
特開平11−210948号公報
上記従来の封止構造では、円筒部1aとスライド筒2の先端部間の密封性をより向上させることが望まれている。そのような要望に応える方法の一つとして、付勢手段の付勢力を強くし、シール部材3のプラグ1に対する接触面圧を高めることが考えられる。しかし、付勢手段の付勢力を強くすると、プラグ1をソケットの本体部に大きな力で挿入しなければならず、操作性が悪化するという問題が生じる。また、シール部材3が大きく弾性変形させられるため、シール部材3が早期に劣化してしまうという問題がある。このため、密封性をより一層向上させるという要望には十分に応えることができなかった。
この発明は、上記の問題を解決するために、先端部に円筒部を有し、この円筒部の先端面の内周縁から外周側に離間した箇所に環状の当接部が形成されたプラグと、このプラグの円筒部が挿脱可能に挿入される筒状の本体部、この本体部の内周にその軸線方向へ移動可能に設けられたスライド筒、このスライド筒を上記プラグ側へ向かって付勢する付勢手段、及び上記スライド筒の上記プラグ側に位置する先端部に環状に設けられた弾性材からなるシール部材を有するソケットとを接続するために、上記円筒部が上記本体部に所定の接続位置まで挿入されると、上記シール部材が上記当接部に上記付勢手段の付勢力によって押圧接触させられ、それによって上記円筒部と上記スライド筒との間が封止されるプラグとソケットとの封止構造において、上記シール部材より内周側に位置する上記スライド筒の先端部に、弾性材によって環状に形成され、外周面が上記円筒部の先端面と内周面との交差部に上記付勢手段によって環状に押圧接触させられ、それによって上記円筒部と上記スライド筒との間を封止する内周側シール部材が設けられ、上記内周側シール部材の上記円筒部側に位置する先端部が弾性的に拡縮径することができるよう、上記内周側シール部材の先端部が上記スライド筒によって拘束されない自由端部とされ、この自由端部の上記スライド筒より先端側に位置する外周面が上記円筒部の先端面と上記内周面との交差部に押圧接触させられていることを特徴としている。
この場合、上記シール部材と上記内周側シール部材とが、互いに別体に、かつ互いに異なる材質で構成されていることが望ましい。
また、上記プラグの先端面と内周面との交差部に、テーパ面が形成され、このテーパ面に上記内周側シール部材の外周面が押圧接触させられていることが望ましい。
上記特徴構成を有するこの発明によれば、プラグの円筒部とソケットのスライド筒との間の封止箇所が内周側シール部材による封止箇所の分だけ増える。それによって、円筒部とスライド筒との間の密封性を向上させることができる。また、内周側シール部材は、その自由端部の外周面が円筒部の先端面と内周面との交差部に接触しているので、内周側シール部材の内部に存在するガスが内周側シール部材を拡径するように押圧して交差部に押圧接触させる。したがって、内周側シール部材を交差部に押圧接触させるために、付勢手段の付勢力をほとんど強くする必要がないか、強くするにしてもその程度を小さくすることができる。したがって、プラグをソケットに挿入する際の操作性が悪化するということもない。
以下、この発明を実施するための最良の形態を、図面を参照して説明する。
図1〜図3は、この発明の第1実施の形態を示す。この実施の形態のプラグ10及びソケット20は、日本工業規格(JIS S 2135)で示す形状を有している。すなわち、プラグ10は、その先端部にストレートに延びる円筒部11を有している。円筒部11の内部がガス通路12になっている。ガス通路12の少なくとも先端部は、断面円形に形成されている。ガス通路12の内部には、ガス通路12を開閉する弁体(図示せず)が先端側の閉位置と後端側の開位置との間を摺動可能に設けられている。弁体は、コイルばね等からなる付勢手段(図示せず)により開位置から閉位置に向かって付勢されている。円筒部11の外周面には、断面台形状をなす係合溝13が環状に形成されている。係合溝13は、円筒部11の先端面から後方へ所定距離だけ離間した位置に配置されている。円筒部11の先端面には、環状突出部14及び環状平面(当接部)15が円筒部11と同軸に形成されている。環状突出部14は、ガス通路12の内周面から所定距離だけ径方向外側に離間して配置されている。環状突出部14の外周面には、当接部14aが形成されている。この当接部14aは、後方へ向かって拡径するようにテーパ状に形成されている。環状平面15は、円筒部11の軸線と直交する平面として形成されており、当接部14aの外側にそれに続いて配置されている。円筒部11の先端面とガス通路12の内周面との交差部には、後方へ向かって小径になるテーパ面16が形成されている。円筒部11の先端面とガス通路12の内周面との交差部は、稜線としてもよい。
一方、ソケット20は、本体部21を有している。本体部21は、円筒状をなしており、プラグ10側の端部(以下、先端部という。)が開口し、逆側の端部(以下、後端部という。)が底部21aによって閉じられている。本体部21の内径は、円筒部11の外径とほぼ同径であり、本体部21の内部には、円筒部11が挿脱可能に挿入される。そして、円筒部11が図2に示す所定の接続位置まで挿入されると、後述するように、円筒部11が本体部21に脱出不能に係止され、ひいてはプラグ10とソケット20とが接続される。
本体部21の周壁部の先端部には、これを径方向に貫通する貫通孔21bが複数形成されている。複数の貫通孔21bは、本体部21の先端面から所定距離だけ離間した一つの円周上に周方向へ等間隔に配置されている。貫通孔21bには、鋼等からなる球体22が挿入されている。球体22の外径は、貫通孔21bの内径とほぼ同一に設定されている。したがって、球体22は、貫通孔21bの軸線方向、つまり本体部21の径方向へは移動可能であるが、本体部21の軸線方向及び周方向へは移動不能になっている。しかも、球体22の外径は、貫通孔21bが形成された部分における本体部21の周壁部の厚さより大きくなっている。したがって、球体22の外側の端部が本体部21の外周面上に位置すると、球体22の内側の端部が本体部21内周面から内側に突出する。逆に、球体22の内側の端部が本体部21の内周面上に位置すると、球体22の外側の端部が本体部21の外周面から外側に突出する。
図2に示すように、プラグ10の円筒部11を本体部21にその開口部から接続位置まで挿入すると、係合溝13が貫通孔21bと対向し、係合溝13に球体22の内側の端部が入り込む。これにより、円筒部11が本体部21にその軸線方向へ移動不能に係止される。つまり、円筒部11が本体部21に脱出不能に接続される。この接続状態では、本体部21の底部21aに形成されたロッド21cがガス通路12内に入り込み、ガス通路12内に設けられた弁体を付勢手段の付勢力に抗して閉位置から開位置まで移動させる。この結果、ガス通路12が開かれ、ガス通路内のガスが後述するスライド筒26を介して本体部21内に流入する。本体部21内に流入したガスは、底部21aに回動可能に設けられた継手23及びこの継手23に接続されたガス管(図示せず)を介してガス機器(図示せず)に供給される。球体22を本体部21の径方向外側へ移動させて係合溝13から脱出させると、円筒部11が本体部21の軸線方向へ移動可能になり、円筒部11が本体部21から抜き出し可能になる。円筒部11を本体部21から抜き出すと、ガス通路12内の弁体が付勢手段によって開位置から閉位置まで移動させられ、ガス通路12が閉じられる。
なお、プラグ10には、ガス通路12内に弁体が設けられないタイプのものもある。そのようなプラグ10に接続されるソケット20の場合には、ロッド21cが不要であるが、ガス通路12内に弁体が設けられるタイプと設けられないタイプとの両者のプラグ10に対してソケット20を用いることができるよう、ロッド21cを設けておくことが望ましい。ガス通路12に弁体が設けられないタイプのプラグにおいては、それより上流側に例えば手動で開閉操作される開閉弁が設けられる。
本体部21の外周面の先端部には、操作筒24が外挿されている。操作筒24の内周面には、後端側に小径孔部24aが形成され、先端側に大径孔部24bが形成され、それらの間に先端側へ向かって大径になるテーパ孔部24cが形成されている。小径孔部24aの内径は、本体部21の外径とほぼ同一であり、小径孔部24aには、本体部21の先端部が相対摺動可能に挿通されている。小径孔部24aが貫通孔21bと対向しているときには、小径孔部24aの内周面が球体22の外側の端部に突き当たっている。この結果、球体22の内側の端部が本体部21の内周面から内側に突出させられている。大径孔部24bの内径は、球体22の内側の端部が本体部21の内周面上に位置したとき、球体22の外周側の端部が本体部21の外周面から突出することを許容するような大きさに設定されている。したがって、大径孔部24bが貫通孔21bと対向しているときには、球体22の外側の端部が本体部21の外周面から外側へ突出可能である。
操作筒24は、コイルばね25によって本体部21の先端側に向かって付勢されている。操作筒24は、コイルばね25以外の弾性部材によって付勢してもよい。図1に示すように、ソケット20にプラグ10が接続されていないとき、つまり円筒部11が本体部21に接続位置まで挿入されていないときには、テーパ孔部24cの内周面がコイルばね25の付勢力によって球体22の外側の端部に突き当てられている。これによって、操作筒24が停止させられている。以下、このときの操作筒24の位置を解除位置という。図2に示すように、ソケット20にプラグ10が接続されているとき、つまり円筒部11が本体部21に接続位置まで挿入されているときには、操作筒24がコイルばね25によって本体部21の先端側へ移動させられ、テーパ孔部24cの内周面が本体部21の先端部外周面に形成された環状突出部21eに突き当てられている。それによって、操作筒24が停止させられている。以下、このときの操作筒24の位置を係合位置という、操作筒24が係合位置に位置しているときには、小径孔部24aの内周面が球体22の外側の端部に突き当たり、球体22の内側の端部を本体部21の内周面から内側に突出させている。
本体部21の内部には、スライド筒26が本体部21の軸線方向へ移動可能に設けられている。スライド筒26は、コイルばね(付勢手段)27によって本体部21の先端側に向かって付勢されている。スライド筒26は、コイルばね27以外の弾性部材によって付勢してもよい。スライド筒26の外周面の後端部には、突出部26aが形成されている。この突出部26aは、図1に示すように、ソケット20にプラグ10が接続されていないときには、本体部21の内周面に形成された突出部21dにコイルばね27の付勢力によって突き当てられている。突出部26aが突出部21dに突き当たると、スライド筒26が本体部21の先端側へそれ以上移動することができなくなって停止する。以下、このときのスライド筒26の位置を待機位置という。円筒部11が本体部21に接続位置より所定距離だけ手前の位置まで挿入されると、円筒部11の先端面が後述するシール部材29及び内周側シール部材31を介してスライド筒26に突き当たる。したがって、円筒部11が接続位置まで挿入されると、スライド筒26がコイルばね27の付勢力に抗して所定の位置まで後方へ移動させられる。以下、このときのスライド筒26の位置を連結位置という。スライド筒26は、連結位置を越えて後方へ移動可能であるが、実際には連結位置を越えて移動することがない。
スライド筒26の外周面の先端部には、筒状をなすガイド部材28が固定されている。ガイド部材28は、スライド筒26と同芯に配置されている。ガイド部材28の先端部の外径は、本体部21の内径とほぼ同一であり、ガイド部材28の先端部は、本体部21の内周面に摺動可能に嵌合されている。この結果、スライド筒26が本体部21の内周面にガイド部材28を介して摺動可能に設けられている。スライド筒26は、本体部21の内周面に直接摺動可能に設けてもよい。
スライド筒26が待機位置に位置しているときには、ガイド部材28の先端部外周面が貫通孔21bと対向し、球体22の内側の端部に接している。したがって、このときには、球体22の外側の端部が本体部21の外周面から外側に突出している。その一方、スライド筒26が連結位置に移動すると、ガイド部材28が貫通孔21bから後端側へ離間する。この結果、球体22が内側へ移動可能になり、球体22の内側の端部が本体部21の内周面から内側に突出する。
スライド筒26の先端部外周面とガイド筒28の先端部内周面との間には、環状の空間が形成されている。この環状の空間には、環状をなすシール部材29が挿入固定されている。シール部材29は、ゴム等の樹脂その他の弾性及び密封性を有する材質からなるものであり、先端部が環状の空間から前方に突出させられている。シール部材29の先端部には、第1シール部29a及び第2シール部29bが形成されている。第1及び第2シール部29a,29bは、環状をなしており、スライド筒26と同芯に形成されている。しかも、第1シール部29aが第2シール部29bより内側に配置されている。
第1及び第2シール部29a,29bは、円筒部11が本体部21に接続位置より所定距離だけ手前の位置まで挿入されると、円筒部11の当接部14a及び環状平面15にそれぞれほぼ同時に接触する。したがって、円筒部11が接続位置まで挿入されると、つまりプラグ10がソケット20に接続されると、第1及び第2シール部29a,29bがコイルばね27によって当接部14a及び環状平面15にそれぞれ押圧接触させられる。これにより、円筒部11の先端部とスライド筒26の先端部との間が気密に封止され、プラグ10の内部と本体部21の内部とがスライド筒26を介して接続(連通)される。
スライド筒26の内周面には、挟持筒30が嵌合固定されている。この挟持筒30の先端部の外径は、スライド筒26の先端部の内径より小径になっている。この結果、スライド筒26の先端部内周面と挟持筒30の先端部外周面との間には、環状の空間が形成されている。この環状の空間には、内周側シール部材31が挿入固定されている。内周側シール部材31は、ゴム等の樹脂その他の弾性及び密封性を有する材質によって構成されている。内周側シール部材31を構成する材質としては、シール部材29を構成する材質と同一のものを用いてもよいが、異なる材質を用いるのが望ましい。例えば、内周側シール部材31を構成する材質として、シール部材29を構成する材質より密封性は劣るが、耐劣化性に優れた材質を用いる。このようにすれば、密封性をシール部材29によって確保し、内周側シール部材30によって密封性の早期低下を防止することができるからである。勿論、他の性質を有する材質を用いてもよい。
内周側シール部材31の先端部には、前方へ向かって縮径するテーパ部(自由端部)31aが形成されている。このテーパ部31aは、環状の空間から前方に突出させられている。つまり、スライド筒26及び挟持筒30の両先端面より前方に位置させられている。したがって、テーパ部31aは、スライド筒26及び挟持筒30によって拘束を受けることのない自由端部になっており、テーパ部31a自体の弾性によって拡縮径可能である。
テーパ部31aの外周面は、第3シール部31bになっている。この第3シール部31bは、円筒部11の先端面と内周面との交差部であるテーパ面16と等しいテーパ角度を有しており、円筒部11が本体部21に接続位置の所定の距離だけ手前まで挿入されると、テーパ面16に突き当たる。したがって、円筒部11が接続位置まで挿入されると、第3シール部31bがコイルばね27の付勢力によりテーパ面16に押圧接触させられる。これにより、円筒部11の先端部とスライド筒26との間が気密に封止され、プラグ10の内部と本体部21の内部とがスライド筒26を介して接続される。
ここで、第3シール部31bとテーパ面16とは、円筒部11の当接部14a及び環状平面15が第1及び第2シール部29a,29bに押圧接触するのとほぼ同時に押圧接触する。ただし、必ずしもそのようにする必要はなく、第3シール部31bとテーパ面16とは、円筒部11の当接部14a及び環状平面15が第1及び第2シール部29a,29bに押圧接触した後、円筒部11が接続位置より所定距離だけ手前の位置に達したときに接触させるようにしてもよい。また、第3シール部31bのテーパ面16との接触箇所は、スライド筒26の軸線方向におけるテーパ部31aの中間部に位置している。つまり、テーパ部31aの基端部より前方に位置している。
次に、上記構成を有するプラグ10及びソケット20を着脱する場合について説明する。いま、図1に示すように、ソケット20からプラグ10が取り外されているものとする。このときには、操作筒24が解除位置に位置し、スライド筒26が待機位置に位置している。円筒部11を本体部21に所定の位置まで挿入すると、円筒部11の当接部14a、環状平面15及びテーパ面16が第1、第2及び第3シール部29a,29b,31bにそれぞれ突き当たる。したがって、円筒部11をさらに挿入すると、スライド筒26がコイルばね27の付勢力に抗して後端側へ移動させられる。円筒部11を接続位置まで挿入すると、ガイド部材28が貫通孔21bより後方へ移動するとともに、プラグ10の係合溝13が貫通孔21bと対向する。この結果、球体22が操作筒24のテーパ面24c及びコイルばね25によって内側へ移動させられ、球体22の内側の端部が係合溝13内に入り込む。これにより、プラグ10がソケット20に脱出不能に接続される。このときには、操作筒24がコイルばね25によって係合位置まで移動させられている。したがって、球体22が係合溝13から脱出することがない。
プラグ10がソケット20に接続された接続状態においては、プラグ10の内部と本体部21の内部とがスライド筒26を介して連通する。しかも、プラグ10(円筒部11)の先端部とスライド筒26の先端部とは、当接部14a、環状平面15及びテーパ面16がコイルばね27の付勢力により第1、第2及び第3シール部29a,29b,31bにそれぞれ押圧接触させられることによって気密に封止されている。つまり、円筒部11の先端部とスライド筒26の先端部とが、同芯状の3箇所において封止されている。したがって、円筒部11とスライド筒26との間からガスが漏れることを確実に防止することができる。
また、テーパ面16と第3シール部31bとによる封止の分だけ図7に示す従来の封止構造に比して封止箇所が増えているが、コイルばね27の付勢力をそれほど大きくする必要がない。すなわち、仮にシール部材29の第1及び第2シール部29a,29b以外の箇所を円筒部11の先端部に押圧接触させたものとすると、その接触箇所の分だけシール部材29の円筒部11に対する接触面性が増えるため、コイルばね27の付勢力を一定にしたものとすると、第1及び第2シール部29a,29bと当接部14a及び環状平面15との接触面圧が低下してしまう。そこで、コイルばね27の付勢力を大きくする必要がある。
しかるに、この発明に係る上記の封止構造では、第3シール部31bが自由端部たるテーパ部31aの外周面に形成されている。しかも、第3シール部31bのテーパ面16に対する接触箇所は、スライド筒26の軸線(=本体部21の軸線)方向における中間部に位置している。したがって、プラグ10とソケット20とが接続された状態では、ガスの圧力がテーパ部31aを拡径させるように作用し、ガス圧によって第3シール部31bがテーパ面16に押圧接触させられる。このように、第3シール部31bをテーパ面16に押圧接触させるための力としてガスの圧力を利用することができるので、その分だけコイルばね27の付勢力を小さくすることができる。したがって、円筒部11を本体部21に挿入する際には、大きな力を必要としない。よって、操作性が向上する。また、シール部材29及び内周側シール部材31に作用する付勢力を大きくする必要がないので、シール部材29及び内周側シール部材31の早期劣化を防止することができる。
プラグ10をソケット20から抜き出す場合には、操作筒24を係合位置から解除位置まで移動させる。すると、操作筒24の大径孔部24bが貫通孔21bと対向する。その結果、球体22が外側へ移動可能になり、球体22の内側の端部が係合溝13から脱出する。よって、プラグ10がソケット20から抜き出し可能になる。プラグ10をソケット20から抜き出すと、スライド筒26がコイルばね27によって連結位置から待機位置まで移動させられる。また、テーパ孔部24cの内周面が球体22の外側の端部に突き当たることにより、操作筒24が解除位置に位置させられる。
次に、図4〜図6に示すこの発明の第2実施の形態について説明する。なお、第2実施の形態については、上記第1実施の形態と異なる構成だけを説明することとし、第1実施の形態と同様な部分には同一符号を付してその説明を省略する。
第2実施の形態は、ガスをソケット20からプラグ10に向かって流すようにしたものであり、本体部21の両端部が開口されている。本体部21の後端開口部には、継手23が気密に嵌合固定されている。この継手23には、一次側ガス管(図示せず)が接続される。そして、一次側ガス管から本体部21内にガスが供給される。本体部21の内周面には、先端側へ向かって小径になるテーパ状の弁座21fが形成されている。
スライド筒26は、その後端部が底部26bによって閉じられている。スライド筒26の外周面の後端部には、Oリング等からなるシール部材32が設けられている。このシール部材32は、コイルばね27及び別のコイルばね33によって弁座21fに着座させられている。シール部材32が弁座21fに着座すると、本体部21の内部の弁座21fより上流側の部分(継手23側の部分)と下流側の部分とがスライド筒26によって遮断される。つまり、本体部21の内部がスライド筒26によって閉じられる。したがって、この実施の形態では、スライド筒26が弁体として用いられている。なお、シール部材32を弁座21fに着座させるための付勢力として、コイルばね27とコイルばね33とのいずれか一方の付勢力だけで十分であるときには、一方だけを用いてもよい。
スライド筒26は、上記の第1実施の形態と同様に、待機位置と連結位置との間を移動可能であり、シール部材32が弁座21fに着座したときのスライド筒26の位置が待機位置である。一方、接続位置まで挿入された円筒部11によって移動させられたときのスライド筒26の位置が連結位置である。
スライド筒26には、その周壁部を貫通する複数の通路孔26cが形成されている。この通路孔26cは、図5に示すように、ソケット20にプラグ10が接続されているとき、つまりスライド筒26が連結位置に位置しているときには、通路孔26cの少なくとも一部が弁座2fより後端側(ガスの流通方向においては上流側)に位置するように配置されている。したがって、スライド筒26が連結位置に位置すると、本体部21の内部の後端部に流入したガスが通路孔26cを通ってスライド筒26の内部に流入する。そして、スライド筒26からプラグ10のガス通路12内に流入する。なお、スライド筒26が連結位置に位置しているときには、弁座21fより下流側の本体部21の内周面とスライド筒26の外周面との間にもガスが流入する。そこで、弁座21fより下流側に位置するガイド部材28に、ガイド部材28の外周面と本体部21の内周面との間を封止するシール部材34が設けられている。
スライド筒26の先端部には、筒状の中間部材35が摺動可能に設けられている。この中間部材35の外周にガイド部材28が固定されている。そして、ガイド部材28と中間部材35との間に形成される環状の空間にシール部材29が挿入固定されている。また、この実施の形態では、ガスがソケット20からプラグ10に流れるので、ガス通路12には弁体が設けられていない。したがって、本体部21には、ロッド21cが設けられていない。さらに、この実施の形態では、当接部14a及び環状平面15が第1及び第2シール部29a,29bに突き当たった後、円筒部11が本体部21に所定距離だけさらに挿入されると、テーパ面16が第3シール部31bに突き当たるようになっている。勿論、当接部14a、環状平面15及びテーパ面16を第1〜第3シール部29a,29b,31bに同時に突き当たるようにしてもよい。
なお、この発明は、上記の実施の形態に限定されるものでなく、その要旨を逸脱しない範囲において適宜変更可能である。
例えば、上記の実施の形態においては、当接部14aに加えて環状平面15を当接部としているが、環状平面15については必ずしも形成する必要がない。
この発明の第1実施の形態をプラグとソケットとが接続される前の状態で示す断面図である。 同実施の形態をプラグとソケットとが接続された後の状態で示す断面図である。 同実施の形態の要部を示す拡大断面図である。 この発明の第2実施の形態をプラグとソケットとが接続される前の状態で示す断面図である。 同実施の形態をプラグとソケットとが接続された後の状態で示す断面図である。 同実施の形態の要部を示す拡大断面図である。 プラグとソケットとの封止構造の従来例の要部を示す断面図である。
符号の説明
10 プラグ
11 円筒部
14a 当接部
15 環状平面(当接部)
16 テーパ面
20 ソケット
21 本体部
24 操作筒
26 スライド筒
27 コイルばね(付勢手段)
29 シール部材
31 内周側シール部材

Claims (3)

  1. 先端部に円筒部を有し、この円筒部の先端面の内周縁から外周側に離間した箇所に環状の当接部が形成されたプラグと、このプラグの円筒部が挿脱可能に挿入される筒状の本体部、この本体部の内周にその軸線方向へ移動可能に設けられたスライド筒、このスライド筒を上記プラグ側へ向かって付勢する付勢手段、及び上記スライド筒の上記プラグ側に位置する先端部に環状に設けられた弾性材からなるシール部材を有するソケットとを接続するために、上記円筒部が上記本体部に所定の接続位置まで挿入されると、上記シール部材が上記当接部に上記付勢手段の付勢力によって押圧接触させられ、それによって上記円筒部と上記スライド筒との間が封止されるプラグとソケットとの封止構造において、
    上記シール部材より内周側に位置する上記スライド筒の先端部に、弾性材によって環状に形成され、外周面が上記円筒部の先端面と内周面との交差部に上記付勢手段によって環状に押圧接触させられ、それによって上記円筒部と上記スライド筒との間を封止する内周側シール部材が設けられ、
    上記内周側シール部材の上記円筒部側に位置する先端部が弾性的に拡縮径することができるよう、上記内周側シール部材の先端部が上記スライド筒によって拘束されない自由端部とされ、この自由端部の上記スライド筒より先端側に位置する外周面が上記円筒部の先端面と上記内周面との交差部に押圧接触させられていることを特徴とするプラグとソケットとの封止構造。
  2. 上記シール部材と上記内周側シール部材とが、互いに別体に、かつ互いに異なる材質で構成されていることを特徴とする請求項1に記載のプラグとソケットとの封止構造。
  3. 上記プラグの先端面と内周面との交差部に、テーパ面が形成され、このテーパ面に上記内周側シール部材の外周面が押圧接触させられていることを特徴とする請求項2に記載のプラグとソケットとの封止構造。
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