JP2010106209A - 潤滑剤 - Google Patents

Abstract

【課題】
車輪及びレールに長時間塗布した状態を保持することができ、車輪とレールの汚れ防止及び汚れの除去、スパークの発生を抑制して、長時間の走行安定性を確保することができる、小型の列車玩具に適した潤滑剤を提供する。
【解決手段】
潤滑剤は、潤滑液と、アルミニウム粉末とからなり、潤滑液とアルミニウム粉末を混合してペースト状に形成した。
【選択図】なし

Description

本発明は、列車玩具の車輪、レール等に塗布する潤滑剤に関する。

従来の列車玩具、特にＮゲージと呼ばれる小型の列車玩具は、レールに流れる電気を車輪から玩具本体内に取り込んで駆動モータを駆動し、車輪を回転させて走行を行う。従って、従来の列車玩具は、車輪とレールが汚れたり、車輪とレールに埃等のゴミが付着すると、電気が流れなくなり、走行を停止する場合がある。特に、車輪とレールは、通電状態にあるので、車輪がレールから離れるとスパークを起こす可能性がある。スパークが発生すると、埃等を燃やし、その煤が車輪とレールに付着するので、通電不良を引き起こし、走行状態が非常に不安定なものになる。従って、車輪とレールを１〜２時間毎に頻繁に掃除しなければ、走行安定性は確保することができない。上記した車輪及びレールの汚れ防止及び汚れの除去、スパーク発生の抑制、走行安定性の確保のため、車輪及びレールに塗布する潤滑液が存在する。

上記した従来の潤滑液は、列車玩具の走行中、撒き散らしたり、流れ落ちたりして、その塗布状態を長時間維持することができず、頻繁に塗布しなければならないという問題点があった。

本願発明は、上記問題点に鑑み案出したものであって、車輪及びレールに長時間塗布した状態を保持することができ、車輪とレールの汚れ防止及び汚れの除去、スパークの発生を抑制して、長時間の走行安定性を確保することができる、小型の列車玩具に適した潤滑剤を提供することを目的とする。

本願請求項１記載の潤滑剤は、上記目的を達成するため、潤滑液と、アルミニウム粉末とからなり、潤滑液とアルミニウム粉末を混合してペースト状に形成したことを特徴とする。

本願発明に係る潤滑剤は、小型の列車玩具に適しており、車輪及びレールに長時間塗布した状態を保持することができ、車輪とレールの汚れ防止及び汚れの除去、スパークの発生を抑制して、小型の列車玩具の長時間の走行安定性を確保することができるという効果がある。

以下、潤滑剤について説明をする。当該潤滑剤は、潤滑液と、アルミニウム粉末とからなり、潤滑液とアルミニウム粉末を混合してペースト状に形成している。
潤滑液は、２−メチルブタン、ペンタン、２，３−ビス（１−メチルエチル）−トランスオキシラン、２−エチル−３−プロピル−トランス−オキシラン、（Ｓ）−（＋）−３−プロモ−２−メチル−１−ブロバノール、２，３−ジメチルブタン、２−ユチルブチルアルデヒド、トリメチルオキシラン、２−メチルペンタン、シクロペンタン、ヘキサン、シクロヘキサン、トルエン、２−メチルデカン、３−メチルデカン、ウンデカン、ドデカン、２，３，８−トリメチルデカン、４−メチルオクタン、２，３−ジメチルデカン、テトラデシルオキシラン、３−メチルウンデカン、等の成分により構成されている。
アルミニウム粉末は、潤滑液と略同量で混合される。潤滑剤は、前記潤滑液と略同量のアルミニウム微粉末を混合後、攪拌することによりペースト状に形成される。

上記潤滑剤は、アルミニウム粉末が潤滑液より多すぎる場合には、粘性が高くなり、塗布し難くなる。この粘性の高い潤滑剤は、車輪及びレールに塗布した場合、走行抵抗が大きくなり、Ｎゲージ等の小型の列車玩具にあっては走行に障害が発生する。また、潤滑剤は、アルミニウム粉末が潤滑液より少なすぎる場合には、粘性が低いため、長時間塗布状態を維持することが難しい。上記潤滑剤は、潤滑液と略同じ重さのアルミニウム微粉末によって形成されており、塗布がし易く、塗布状態が約３０時間連続という長時間保持することができる程度の粘性を有し、その間クリーニングが不要となり、車輪とレールの汚れ防止及び汚れの除去を行うことができ、スパーク発生を抑制して、小型列車玩具の長時間の走行安定性を確保することができる。

本願発明は、小型列車玩具の車輪及びレールに塗布する潤滑剤として利用可能である。

Claims (1)

1. 潤滑液と、
   アルミニウム粉末とからなり、
   潤滑液とアルミニウム粉末を混合してペースト状に形成したことを特徴とする潤滑剤。