JP2010104890A - 押下ヘッド - Google Patents
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Abstract
【解決手段】頂壁部2、周壁部3及びノズル部4を有するヘッド本体5を備え、吐出器に装着されるヘッドであって、ノズル部は、周壁部に前方に向けて延設された第1ノズル筒部15と、第1ノズル筒部と連通すると共に第1ノズル筒部に下方に向けて延設され、下方に向けて開口するノズル孔16が形成された第2ノズル筒部17と、を備え、第2ノズル筒部内には、ノズル孔を閉塞する栓体20が上方付勢状態で挿通され、第1ノズル筒部内には、栓体を上側から支持する移動部材23が挿通され、ヘッド本体の押下により移動部材を後方に移動させると共に、押下の解除により移動部材を前方に移動させる移動機構26を備え、栓体は、移動部材の後方に向けた移動に伴いその上方付勢力により上方に向けて移動させられると共に、移動部材の前方に向けた移動に伴い下方に向けて押し込まれる押下ヘッド1を提供する。
【選択図】図1
Description
本発明に係る押下ヘッドは、頂壁部、この頂壁部の外周縁部から下方に向けて延設された周壁部、及びノズル部を有するヘッド本体を備え、上方付勢状態で押込み可能にステムを起立した吐出器に装着される押下ヘッドであって、前記ノズル部は、前記周壁部に前方に向けて延設された第1ノズル筒部と、前記第1ノズル筒部と連通すると共に前記第1ノズル筒部に下方に向けて延設され、下方に向けて開口するノズル孔が形成された第2ノズル筒部と、を備え、前記第2ノズル筒部内には、前記ノズル孔を閉塞する栓体が上方付勢状態で挿通され、前記第1ノズル筒部内には、前記栓体を上側から支持する移動部材が挿通され、前記ヘッド本体の押下により前記移動部材を後方に向けて移動させると共に、前記押下の解除により前記移動部材を前方に向けて移動させる移動機構を備え、前記栓体は、前記移動部材の後方に向けた移動に伴いその上方付勢力により上方に向けて移動させられると共に、前記移動部材の前方に向けた移動に伴い下方に向けて押し込まれることを特徴とするものである。
そして、前述の押下を解除することで、移動機構によって移動部材が前方に向けて移動させられ、この移動に伴い栓体が下方に向けて押し込まれる。これにより、栓体がノズル孔に接近し、ノズル孔が閉塞される。
また、この押下ヘッドでは、移動部材が前後方向へ移動し、更に栓体が上下方向へ移動しており、移動部材及び栓体いずれの移動も一定方向に沿った直線的な移動であるので、開閉動作における作動不良の発生を抑制することができる。
そして、前述の押下を解除することで、移動部材は、弾性部材の付勢力により前方に向けて移動される。
以上により、移動部材を確実に前後方向に移動させることが可能となり、ノズル孔の開閉動作における作動不良の発生を確実に抑制することができる。
図1は、本発明に係る押下ヘッドの一実施形態を示す縦断面図である。図2は、図1に示す押下ヘッドのヘッド本体を押下した状態を示す図である。
押下ヘッド1は、頂壁部2、この頂壁部2の外周縁部から下方に向けて延設された周壁部3、及びノズル部4を有するヘッド本体5を備え、上方付勢状態で押込み可能にステム6を起立した吐出器に装着されるものである。更に、本実施形態では、押下ヘッド1は、天壁部7、及びこの天壁部7の下面から下方に向けて延設されステム6に連結される装着筒8を有する装着筒部材9を備えている。
なお、図示の例では、ステム6の上端部は筒状に形成され、ヘッド本体5の周壁部3、装着筒8及びステム6の上端部は、それぞれの中心軸線が共通軸上に位置された状態で配設されている。以下、この共通軸を第1軸線L1と称し、第1軸線L1に沿って押下ヘッド1側を上側、ステム6側を下側と称する。
また、横筒10の後端壁10aには、貫通孔10bが前記第2軸線L2と同軸になるように形成されている。また、前記後端壁10aには、前方に向けてガイド筒12が延設されている。ガイド筒12は、前記第2軸線L2と同軸に配設されると共に、その内径が前記貫通孔10bより大きくなっている。また、ガイド筒12の外周面と横筒10の内周面との間には隙間があいている。
また、装着筒8および摺動筒14はそれぞれ、天壁部7の径方向中央部に形成された貫通孔7aの開口周縁部に配置され、摺動筒14は貫通孔7aを介してステム6の内部と連通している。
また、図示の例では、第1ノズル筒部15には、前記貫通孔3aの開口周縁部に当接する環状の鍔部15aが形成されている。
第1ノズル筒部15の前端部の下面には、連通孔15bが形成されており、本体筒部18は、この連通孔15bの中心軸線と同軸で、且つその内径が連通孔15bより大径に形成されている。また、図示の例では、本体筒部18の外周面の前側部分は、第1ノズル筒部15の前端面と面一に形成されている。つまり、第1ノズル筒部15と本体筒部18とは、全体として前端部が下方に屈曲されたL字状の筒状体に形成されている。なお、前記連通孔15b及び本体筒部18の共通軸を、以下では第3軸線L3と称する。
また、装着筒部19において嵌合部分19aより下側の部分は、本体筒部18の下端から下方に突出した突出部分19bとなっており、この突出部分19bの下端に前記ノズル孔16が形成されている。突出部分19bは、下方に向かうに連れて漸次縮径しており、ノズル孔16の内径は、前記嵌合部分19aの内径より小さくなっている。
図示の例では、栓体20は、上下方向に延びる棒状に形成されていると共に、前記第3軸線L3と同軸に配設されている。また、栓体20の下端部は、下方に向かうに従い漸次縮径していると共に、ノズル孔16を閉塞している。
また、栓体20の外径は、その上下方向の全域に亘って装着筒部19の嵌合部分19aの内径より小さくなっており、栓体20の外周面と装着筒部19の嵌合部分19aの内周面との間には、隙間があいている。
そして、これら支持片21と、装着筒部19の第2段部19dとの間には、コイルスプリング22が介装されており、このコイルスプリング22によって栓体20が上方付勢状態とされている。
移動部材23は、前記第2軸線L2と同軸に配設されている。また、図示の例では、第1ノズル筒部15内に挿通されている部分である挿通部分の外径は、前後方向の位置に寄らず一定であり、第1ノズル筒部15の前記縮径部分15dの内径と同等若しくは若干小さくなっている。
移動部材23における前記挿通部分の後端の外周面には、後方に向けて漸次拡径したスカート状部24が設けられ、更にこのスカート状部24の後端縁には、径方向外方に折り返されて前方に向けて延びる逆スカート状部25が連設されている。そして、この逆スカート状部25がガイド筒12の内周面に後退摺動可能に嵌合されている。
梃子部材28は、下方に向かうに従い前方に向けて屈曲させられてその下端部が天壁部7上に配置され、且つ装着筒部材9に対するヘッド本体5の押下時に移動部材23を後方に向けて移動させるように揺動可能に支持されている。
第2平板部30の下部において前記直交方向の中央部には、上下方向に貫通しかつ前方に向けて開口する第2切り欠き部33が形成されており、この第2切り欠き部33内に、装着筒部材9の摺動筒14およびヘッド本体5のシリンダ11が配置されている。
そして、一対の軸受34の各軸受け孔34aにピン部材31を各別に挿入することにより、梃子部材28がピン部材31回りに揺動するようになっている。
なお、取り付け板35には、梃子部材28の第1平板部29をピン部材31回りに前後方向に揺動可能に挿通させる窓孔35aが形成されている。
まず、ヘッド本体5の頂壁部2を指等で押圧し、ヘッド本体5を押下する。この際、装着筒部材9に対するヘッド本体5の押下抗力が、ステム6の押下抗力よりも小さくなっているので、装着筒部材9は動かずに、梃子部材28の第2平板部30の下端部が装着筒部材9の天壁部7の上面に当接した状態で梃子部材28のピン部材31が下降する。このため、梃子部材28は、その下端部が天壁部7上を前方に向けて摺動し且つ第1平板部29の上端部が後方に移動するようにピン部材31周りに揺動される。このとき、第1平板部29の第1切り欠き部32が移動部材23の凹溝23dに嵌合されているため、揺動する梃子部材28により移動部材23の後端部が後方に引っ張られ、移動部材23は、コイルスプリング22による前方への付勢力に抗して後方に向けて移動する。
また、移動部材23が後方に引っ張られたとき、移動部材23の逆スカート状部25が横筒10のガイド筒12の内周面上を摺動すると共に、移動部材23の前記挿通部分が第1ノズル筒部15の前記縮径部分15dの内周面上を摺動する。このため、移動部材23は、前記第2軸線L2方向に沿って後方に向けて移動する。
ここで、本実施形態では、前述の押下が解除された時点において第1傾斜面20aと第2傾斜面23aとが当接しているので、移動部材23の前方への移動に伴い、栓体20は、両傾斜面20a、23aを摺接させながら、コイルスプリング22による上方付勢力に抗して第2傾斜面23aに沿って摺り落ちるように下方に向けて押し下げられる。これにより、栓体20がノズル孔16に接近し、ノズル孔16が閉塞される。
また、コイルスプリング27及び梃子部材28からなる移動機構26を備えているので、移動部材23を確実に前後方向に移動させることが可能となり、ノズル孔16の開閉動作における作動不良の発生を確実に抑制することができる。
例えば、この押下ヘッド1を装着する吐出器としては、例えばシリンダやピストンを有するポンプやエアゾール式の吐出器等、その形態は適宜選択しても良い。
また、前記実施形態では、移動部材23及び栓体20をいずれも棒状としたが、これらに限られるものではない。例えば、栓体20が球状であっても良い。
また、前記実施形態では、装着筒部材9に案内筒13が備えられているものとしたが、案内筒13は無くても良い。また、案内筒13の形態は前記実施形態に示したものに限られず、例えば天壁部7の外周縁部から上方に延設された案内筒としても良い。
2 頂壁部
3 周壁部
4 ノズル部
5 ヘッド本体
6 ステム
7 天壁部
8 装着筒
9 装着筒部材
15 第1ノズル筒部
17 第2ノズル筒部
20 栓体
20a 第1傾斜面
23 移動部材
23a 第2傾斜面
26 移動機構
27 コイルスプリング(弾性部材)
28 梃子部材
Claims (3)
- 頂壁部、この頂壁部の外周縁部から下方に向けて延設された周壁部、及びノズル部を有するヘッド本体を備え、上方付勢状態で押込み可能にステムを起立した吐出器に装着される押下ヘッドであって、
前記ノズル部は、前記周壁部に前方に向けて延設された第1ノズル筒部と、前記第1ノズル筒部と連通すると共に前記第1ノズル筒部に下方に向けて延設され、下方に向けて開口するノズル孔が形成された第2ノズル筒部と、を備え、
前記第2ノズル筒部内には、前記ノズル孔を閉塞する栓体が上方付勢状態で挿通され、
前記第1ノズル筒部内には、前記栓体を上側から支持する移動部材が挿通され、
前記ヘッド本体の押下により前記移動部材を後方に向けて移動させると共に、前記押下の解除により前記移動部材を前方に向けて移動させる移動機構を備え、
前記栓体は、前記移動部材の後方に向けた移動に伴いその上方付勢力により上方に向けて移動させられると共に、前記移動部材の前方に向けた移動に伴い下方に向けて押し込まれることを特徴とする押下ヘッド。 - 請求項1に記載の押下ヘッドであって、
天壁部、及びこの天壁部の下面から下方に向けて延設され前記ステムに連結される装着筒を有する装着筒部材を備え、
前記移動機構は、前記移動部材を前方に向けて付勢する弾性部材と、前記移動部材の後端部に連結された梃子部材と、を備え、
前記梃子部材は、下方に向かうに従い前方に向けて屈曲させられてその下端部が前記天壁部上に配置され、且つ前記装着筒部材に対する前記ヘッド本体の押下時に前記移動部材を後方に向けて移動させるように揺動可能に支持されていることを特徴とする押下ヘッド。 - 請求項1又は2に記載の押下ヘッドであって、
前記移動部材は、前後方向に延びる棒状に形成され、
前記栓体の外面には、前側から後側に向かうに従い下方に向けて傾斜する第1傾斜面が形成され、
前記移動部材の前端部には、前側から後側に向かうに従い下方に向けて傾斜する第2傾斜面が形成され、
前記移動機構により前記移動部材が後方或いは前方に向けて移動させられるときに前記第1傾斜面と前記第2傾斜面とが当接することを特徴とする押下ヘッド。
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