JP2010104889A - モータ - Google Patents

モータ Download PDF

Info

Publication number
JP2010104889A
JP2010104889A JP2008278309A JP2008278309A JP2010104889A JP 2010104889 A JP2010104889 A JP 2010104889A JP 2008278309 A JP2008278309 A JP 2008278309A JP 2008278309 A JP2008278309 A JP 2008278309A JP 2010104889 A JP2010104889 A JP 2010104889A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
motor
rotor
insulating substrate
stator
coil
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2008278309A
Other languages
English (en)
Inventor
Katsutaka Yoshida
克享 吉田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kyocera Corp
Original Assignee
Kyocera Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kyocera Corp filed Critical Kyocera Corp
Priority to JP2008278309A priority Critical patent/JP2010104889A/ja
Publication of JP2010104889A publication Critical patent/JP2010104889A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Abstract

【課題】より小型のモータを提供する。
【解決手段】モータ(M1)は、回転子(1)と、回転子(1)を回転可能に支持する支持体(2)と、回転子(1)に対向するように、支持体(2)の周囲に設けられた固定子(3)とを備える。回転子(1)は、磁石(4)を有する。固定子(3)は、絶縁基板(5)と、該絶縁基板(5)の内部に形成された配線導体(6)からなるとともに、回転子(1)の回転方向に沿って配列された複数のコイル(7)とを有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、例えば携帯電話等に使用されるモータに関する。
近年、携帯電話、携帯用音楽プレイヤー、デジタル家電機器などの小型化、薄型化、高機能化は、めざましい発展を遂げている。
これら、IT 、AV、OA関連機器では、CD/DVDドライブ用や、HDD用途などに、小型で薄型のモータが採用されている。
また、携帯電話や、ゲーム機、コントローラーなどの通信機器では、機器を振るわせることにより、着信を知らせたり、ボタン操作やタッチパネル等の動作応答時に、ユーザーとのインターフェイスをとったりする振動機能がある。これらの振動機能は、小型の振動モータを駆動させることにより、振動力を機器のケースに伝えて、機器を振動させるのが一般的である。
そして、これらの通信機器に小型化が要求されているに伴い、これらの機器に使用されるモータ部品にも、更なる小型化が求められている。
これらの要求に対して、特開2000−262969号公報に示されるような、振動モータが公表されている。
特開2000−262969号公報
しかしながら、特許文献1にあるような振動モータの場合、巻線コイルを、固定子上に搭載している為、小型化、薄型化が十分に実現できない問題がある。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、より小型のモータを提供することにある。
本発明のモータは、回転子と、前記の回転子を回転可能に支持する支持体と、前記の回転子に対向するように、前記の支持体の周囲に設けられた固定子とを備え、前記の回転子は、磁石を有し、前記の固定子は、絶縁基板と、該絶縁基板の内部に形成された配線導体からなるとともに、前記の回転子の回転方向に沿って配列された複数のコイルとを有することを特徴とする。
また、前記のモータにおいて、好ましくは、前記の固定子は、前記の絶縁基板の前記の回転子に対向する表面とは反対側の表面と前記のコイルとの間に磁性遮断層を有することを特徴とする。
また、前記のモータにおいて、好ましくは、前記の固定子は、前記の絶縁基板の内部において前記のコイルの中心に磁性体を有することを特徴とする。
また、前記のモータにおいて、好ましくは、前記の回転子は、錘を有することを特徴とする。
また、前記のモータにおいて、好ましくは、前記の絶縁基板は、表面に凹部を有し、前記のモータは、該凹部内に配置され、前記のコイルに流れる電流を制御する電子素子を有することを特徴とする。
また、前記のモータは、好ましくは、前記の絶縁基板における前記の凹部の周囲にシールド導体部を有する。
本発明の一態様によれば、小型のモータが実現できる。
以下に、添付の図面を参照して、本発明の実施の形態について説明する。
(第一の実施の形態)
図1は、本発明の第一の実施の形態によるモータの構成例を示す。図1(a)は、本実施の形態のモータM1の断面図である。
図1に示されるように、モータM1は、回転子1と、回転子1を回転可能に支持する支持体2と、回転子1に対向するように、支持体2の周囲に設けられた固定子3とを備える。回転子1は、磁石4を有する。固定子1は、絶縁基板5と、絶縁基板5の内部に形成された配線導体6からなる複数のコイル7と実装端子8とを有する。実装端子8は、絶縁基板5における回転子1と対向する主面と反対側の主面に形成される。配線導体6は、実装端子8に電気的に接続される。
図1(b)は、支持体2および固定子3の上面図を示す。図1(b)に示すように、複数のコイル7は、回転子1の回転方向に沿って配列されている。回転子1が回するとき、磁石4は、各コイル7の中心部の上部を通る。回転子1は、絶縁基板5とカバー19とによって封止される。
支持体2は、軸部9と、軸部9が挿入される凹部を備えた軸受部10と、軸受部10の凹部に充填された含油メタル11と、軸受部10における凹部の底面に配置され、軸部9の一端が接続されるスラスト受12とを有する。軸部9の他端は、回転子1の中央に固着される。軸部9は、軸受部10により、回転可能に支持されている。
回転子1は、鉄若しくは銅などの金属で構成される。磁石4は、永久磁石が用いられ、合金磁石、フェライト磁石、若しくは希土類磁石等がある。合金磁石は、鉄を主成分とする合金で、代表的なものに、鉄−アルミニウム−ニッケルーコバルトからなるアルニコ磁石や、鉄−クロム−コバルト磁石などがある。鉄の酸化物であるフェライトを原料として作られた永久磁フェライト磁石や、希土類元素とコバルトあるいは鉄からなる金属間化合物を主成分とした希土類磁石があり、代表的なものに、サマリウム−コバルト磁石、ネオジム−鉄−ホウ素磁石等がある。
回転子1と磁石4、及び回転子1と支持体2とは、錫−銀系若しくは錫−銀−銅系等の半田、金−錫ろう等の低融点ろう材、銀−ゲルマニウム系等の高融点ろう材、エポキシ系若しくはレジン系などの樹脂接着材または低融点ガラス、あるいはシーム溶接・電子ビーム溶接、若しくはレーザ溶接等の溶接法により接合してもよい。また、磁石4の表面の一部に金属層を形成し、回転子1と金属間結合することにより、支持固定してもよい。
軸部9は、金属材料に加え、セラミック等の無機材料等を用いることにより、剛性と靭性とを両立させて、耐落下衝撃性を向上させることができる。
絶縁基板5は、例えば、酸化アルミニウム質焼結体、窒化アルミニウム質焼結体、ムライト質焼結体、炭化珪素質焼結体、窒化珪素質焼結体、若しくはガラスセラミックス焼結体等のセラミックス材料、ポリイミド、ガラスエポキシ、若しくはフッ素系樹脂等の有機樹脂材料、またはセラミックス、ガラス、若しくはその両方の無機粉末をエポキシ樹脂等の有機樹脂で結合して成る複合材等により形成される。
また、絶縁基板5は、実装端子8を通じて、他の回路基板と電気的に接合されることから、接合信頼性を高くするために、他の回路基板との熱膨張係数の差が小さい材料で形成することが好ましい。このような材料としては、例えば、セラミックス、ガラス、またはその両方の種類若しくは添加量を調整することにより熱膨張係数を他の回路基板に近似させるようにしたセラミック焼結体等がある。
また、絶縁基板5は、配線導体6により伝送される電気信号の遅延を抑制する場合、酸化アルミニウム−ホウ珪酸ガラス系若しくは酸化リチウム系等のガラスセラミック焼結体、ポリイミド、ガラスエポキシ若しくはフッ素系樹脂等の有機樹脂材料、またはセラミックス、ガラス、若しくはその両方の無機粉末をエポキシ樹脂等の有機樹脂で結合して成る複合材等の比誘電率の小さい材料で形成することが好ましい。
また、絶縁基板5は、モータM1の内部の発熱量が大きく、この熱の外部への放散性を良好とする場合、窒化アルミニウム質焼結体等の熱伝導率の大きな材料で形成することが好ましい。
配線導体6、コイル7、及び実装端子8は、例えば、銅、銀、金、白金、パラジウム、タングステン、モリブデン、マンガン、若しくはニッケル等の金属材料により形成される。この形成の手段としては、メタライズ層、めっき層、若しくは蒸着等の金属を薄膜層として被着させる手段を用いることができる。例えば、タングステンのメタライズ層から成る場合であれば、タングステンのペーストを絶縁基板5となるグリーンシートに印刷してこれをグリーンシートとともに焼成することにより形成される。
モータM1は、他の電子部品とは異なり、機構部品という要素が強く、磁石4や軸受部10、含油メタル11など、リフロー半田時の熱による影響を受けやすい部品が多いが、これらの部品の耐熱性を改善することで、リフロー可能なモータを実現することができる。
軸部9は、スラスト受12の摩耗を防止するべく、先端部分を円弧状等に形成してもよい。
スラスト受12には、軸部9と接する面に摩耗量の少ない摺動特性の優れたSUS鋼、鉄等の金属や樹脂等が使用されている。例えば、ナイロン系、PET系、PBT系、PAR系、PC系、POM系、PPS系、PTFE系、超高分子量PE系樹脂、ABS系、PI系等の熱可塑性樹脂、PI系、エポキシ系、DAP系およびそれらの複合樹脂、さらには各樹脂に対して木紛、アスベスト、グラファイト、ガラス繊維、カーボン繊維、ガラス質セラミック繊維系、アラミド繊維、硫化モリブデン、硫化鉄等の金属硫化物の固体潤滑材、油潤滑材等を充填した材料が用いられる。また、摺動時の摩擦熱により耐久性を向上させる為には、PTFE等のフッ素樹脂を混合した硬度が低く、摩擦係数の小さい材質を用いることが望ましい。
また、スラスト受12の強度を高めるため、必要に応じて繊維補強材(ガラス繊維、炭素繊維、チタン酸カリウム繊維、セラミック質繊維、アラミド繊維、ボロン繊維等)、粒状強化材(炭酸カルシウム、クレー、タルク、シリカ、マイカ、炭素粒子等)、導電性向上材(カーボン、酸化亜鉛、酸化チタン等)、熱伝導性向上剤(粉末状金属酸化物等)、酸化防止剤、熱安定剤、帯電防止剤、紫外線吸収剤、滑材、離型剤、染料、顔料、他の熱可塑性樹脂(ポリアミド系、ポリカーボネート系、ポリアセタール系、PET系、PBT系、ポリアリレート系、ポリフェニレンサルファイド系、ポリエーテルサルフォン系、ポリサルフォン系、ポリアリレート系、ポリエーテルイミド系、ポリイミド系、フッ素系、ポリエーテルニトリル系、液晶ポリマー系等)、熱硬化性樹脂(フェノール系、エポキシ系、ポリイミド系、シリコン系、ポリアミドイミド系等)を併用しても良い。
カバー19は、鉄、銅、鉛、若しくはタングステンなどの金属や、鉄、ニッケル、若しくはコバルト系合金等からなる金属キャップ、またはセラミックス若しくは有機材料からなる絶縁性キャップを用いることができる。また、このカバー19を用いて、所望の回転速度に合わせて、封止雰囲気を真空にすることにより、回転子1を封止してもよい。また、金属キャップまたは絶縁性キャップを用いて封止する際の封止材の材料は、錫−銀系、若しくは錫−銀−銅系等の半田、金−錫ろう等の低融点ろう材、銀−ゲルマニウム系等の高融点ろう材、導電性有機樹脂、あるいはシーム溶接・電子ビーム溶接等の溶接法による接合を可能とするような金属材料等がある。このようにカバー19にてキャップ封止することにより、信頼性の高いモータ性能を得ることができる。
このように、本実施の形態によるモータM1によれば、コイル7を絶縁基板5に内蔵していることから、モータの小型化、薄型化が実現できる。また、絶縁基板5の内部に配線導体6が形成されているため、マザーボードへの直接実装、及び、表面実装リフロー対応が可能となり、別途、ワイヤやリード線を接続し、他の回路基板に電気的に接続、実装する必要もなく、部材コストの低減を図ることができる。さらに、モータ性能を実現するための巻線コイルを個別に作製し、固定子3に半田付け等の導電性接合材で、個別に実装、電気接続する必要がないため、量産性が高く、また、導電性接合材のボリュームや実装温度の変化による、抵抗値のばらつきが小さくなり、モータの配線ロスの低減、モータ特性の向上、低消費電力化、応答速度の向上を図ることができる。
また、モータに、ワイヤやリード線を接続し、他の回路基板に電気的に接続、実装する場合は、モータの外部へ放熱する経路が、ワイヤやリード線のみになるため、放熱性が悪く、モータの性能、耐久性、および耐熱性が劣化してしまう。しかし、本実施の形態のモータM1によれば、マザーボードへ直接実装、及び表面実装リフローすることができるため、モータM1の内部から発生した熱を、絶縁基板5、配線導体6、および実装端子8などを介して、マザーボード又は筐体に、直接放熱することができる。すなわち、モータM1の内部から発生した、回転子1の回転により生じる熱、制御電子素子および電子部品から発生する熱、並びにコイルから発生するジュール熱等を、モータM1の外部へ放熱する経路が確保されている。よって、モータM1の性能、耐久性、および耐熱性の向上を図ることができる。
(第二の実施の形態)
図2は、本発明の第二の実施の形態によるモータの構成例を示す。図2(a)は、本実施の形態のモータM2の断面図であり、図2(b)は、支持体2および固定子3の上面図を示す。
図2に示されるように、モータM2の固定子3は、絶縁基板5の回転子1に対向する表面とは反対側の表面とコイル7との間に磁性遮断層13を有している。
磁性遮断層13は、銅、銀、金、白金、パラジウム、タングステン、モリブデン、マンガン、若しくはニッケル等の金属材料や、鉄、ニッケル、若しくはコバルト系合金等により形成されることが望ましい。この形成の手段としては、メタライズ層、めっき層、若しくは蒸着等の金属を薄膜層として被着させる手段を用いることができる。例えば、タングステンのメタライズ層から成る場合であれば、タングステンのペーストを絶縁基板5となるグリーンシートに印刷してこれをグリーンシートとともに焼成することにより形成される。また、鉄、ニッケル、若しくはコバルト系合金等により形成する場合は、錫−銀系若しくは錫−銀−銅系等の半田、金−錫ろう等の低融点ろう材、銀−ゲルマニウム系等の高融点ろう材、導電性有機樹脂、またはシーム溶接若しくは電子ビーム溶接等の溶接法により、絶縁基板5と磁性遮断層13とを接合してもよい。
これにより、コイル7で発生した磁界を効率よく回転子1側へ供給することができ、モータ特性が向上し、さらに、モータ底部の絶縁基板5を通して、磁界が漏洩することを防止し、モータM2周辺の部品や他の回路基板に与える悪影響を極力小さくすることができるため、モータM2の実装性、他の回路基板との親和性の向上を図ることができる。
(第三の実施の形態)
図3は、本発明の第三の実施の形態によるモータの構成例を示す。図3(a)は、本実施の形態のモータM3の断面図であり、図3(b)は、支持体2および固定子3の上面図を示す。
図3に示されるように、モータM3の固定子3は、絶縁基板5の内部においてコイル7の中心に磁性体14を有している。
磁性体14は、例えば、マンガンー亜鉛系フェライト,ニッケルー亜鉛系フェライト,若しくはマグネシウムーマンガン系フェライト等を用いることが望ましい。フェライトは、亜鉛、マンガン、ニッケル、カドミウム、モリブデン、若しくはマグネシウムなどが用いられ、それらの組合せを選ぶことにより、種々多様の材料を作製することができる。例えば、マンガンー亜鉛フェライトは、比抵抗が10〜数百Ω・cm程度の導電率を持っており、渦電流損があるので、低損失材料としては、数百kHzレベルの使用になるが、比透磁率は、600〜5,000程度となり、高い透磁率を得ることができる。ニッケルー亜鉛フェライトは、比透磁率は、10〜1,000程度であるが、比抵抗が10万Ω・cm以上と高く、渦電流損を無視できるので、低損失という利点がある。
これらフェライトを含んで成る磁性体14を形成するには、フェライト粉末に適当な有機溶剤、および溶媒を添加混合して得たフェライトペーストを、スクリーン印刷法等を用いて印刷充填した後、これを焼成すればよい。または、磁性体14を、プレス成形法や切削法にて、円柱、三角柱、若しくは多角柱など所望の形状に加工した後、絶縁基板5にキャビティ加工やレーザー加工を用いることにより、凹部を設けておき、その凹部に、予め用意しておいた磁性体14を実装してもよい。
これにより、コイル7の磁束密度が高くなり、磁界を強くすることができるので、コイル7の巻線数を増加させることなく、モータM3の駆動性能を高めることができる。また、コイル7の巻線数を必要最小限に設定することにより、配線導体6の抵抗を極小化できるため、モータM3の小型、薄型、低消費電力化と、反応性、耐久性、寿命の向上を図ることができる。
なお、本実施の形態によるモータM3に、磁性遮断層13を設けてもよい。
(第四の実施の形態)
図4は、本発明の第四の実施の形態によるモータの構成例を示す。図4(a)は、本実施の形態のモータ1の断面図であり、図4(b)は、支持体2および固定子3の上面図を示す。
図4に示されるように、モータM4の回転子1は、錘15を有している。この錘15により、モータM4は、振動モータとして動作する。
錘15は、鉄、銅、鉛、若しくはタングステンなどの金属およびそれを含む合金を使用することが望ましい。例えば、錘にタングステン及び銅を含む材料を用いた場合、比重が大きいため、大振動を得るのに適している。また、回転子1との溶接性が向上し、結合強度が向上するため、モータ及びそれを用いた機器の落下等による耐衝撃性、信頼性を向上することができる。
これにより、小型、薄型で、大振動の振動モータを構成することができる。
なお、本実施の形態によるモータM4に、磁性遮断層13および磁性体14の少なくとも一方を設けてもよい。
(第五の実施の形態)
図5は、本発明の第五の実施の形態によるモータの構成例を示す。図5(a)は、本実施の形態のモータM5の断面図であり、図5(b)は、支持体2および固定子3の上面図を示す。
図5に示されるように、モータM5の絶縁基板5は、表面に凹部16を有し、凹部16内に配置され、コイル7に流れる電流を制御する電子素子17を有する。
凹部16は、例えば、絶縁基板5にセラミックを用いる場合、セラミックグリーンシートを打ち抜き金型やNCパンチャー、レーザーなどを用いて穴加工し、絶縁基板5を構成する他のセラミックグリーンシートに積層され、それらのグリーンシートと同時焼成される。
電子素子17は、ホールICや、FETなどのトランジスタ素子を用いることが望ましい。特に、携帯機器用の振動モータでは、従来はブラシ付きが主流であったが、寿命に関する信頼性を確保するために、ブラシレスのコインタイプのモータが増加しつつある。ブラシレスモータであるため、モータ回転を制御するための電子素子17を搭載する必要がある。電子素子17は、金線、アルミニウム線、若しくは銅線などによるワイヤボンディングや、半田、金、又は金錫などを介して、フリップチップボンディングにより、絶縁基板5の配線導体6と、電気的に接続される。
これにより、コイル、制御用電子素子、および電子部品を、固定子3表面の凹部に搭載することができるため、モータの小型、薄型化が実現できる。また、凹部16がない場合に比べ、軸部9を極力短くすることができるため、部材コストの削減、部品の軽量化が図れると共に、軸部9へ与える負荷を最小限に抑えることができ、モータの反応性、耐久性、寿命の向上を実現することができる。
なお、本実施の形態によるモータM5によれば、モータM4の絶縁基板5に凹部16および電子素子17を設けた構成を示したが、モータM1〜M3の絶縁基板5に凹部16および電子素子17を設けてもよい。
(第六の実施の形態)
図6は、本発明の第六の実施の形態によるモータの構成例を示す。図6は、本実施の形態のモータM6の断面図である。
図6に示されるように、モータM6は、絶縁基板5における凹部16の周囲にシールド導体部18を有している。
シールド導体部18は、絶縁基板5の内部、若しくは他方主面に形成されている接地導体層と電気的に接続されていることが望ましい。かかる構成により、安定したグランドネットワークを形成することができるため、良好な電磁シールド性を得ることができ、磁石や錘などを搭載した回転子2が回転することにより発生する電磁ノイズ、および制御電子素子および電子部品から発生される電磁ノイズが、絶縁基板5から、モータM6の外部へ漏洩されることないことから、モータ周辺の回路基板や、システムに与える悪影響を極力小さくすることができる。また、モータ外部から、絶縁基板を通じて、モータ内部に侵入する電磁ノイズを効果的に遮断することができるので、モータ特性の向上と、モータ周辺部品、回路基板との親和性を高め、より実装性に優れたモータを提供することができる。
また、さらには、接地用貫通導体20を、絶縁基板5中に複数個、絶縁基板5の外周部を取り囲むように配置することにより、モータM6と外界とのシールド性を高めることができる。また、複数の接地用貫通導体20を絶縁基板5中に埋設するとともに、これら接地用貫通導体20間の距離を伝播する信号波長の1/2以下に設定しておくと、モータM6と外界とのシールド性をより高めることができる。
これにより、高周波グランドの不安定性から誘発される伝播モードのミスマッチが軽減され、安定したグランドネットワークが形成できるので、安定した接地状態とすることができ、良好なシールド性を得ることができる。
本発明の第一の実施の形態によるモータの構成例を示す図であり、(a)は断面図、(b)は、支持体および固定子の上面図である。 本発明の第二の実施の形態によるモータの構成例を示す図であり、(a)は断面図、(b)は、支持体および固定子の上面図である。 本発明の第三の実施の形態によるモータの構成例を示す図であり、(a)は断面図、(b)は、支持体および固定子の上面図である。 本発明の第四の実施の形態によるモータの構成例を示す図であり、(a)は断面図、(b)は、支持体および固定子の上面図である。 本発明の第五の実施の形態によるモータの構成例を示す図であり、(a)は断面図、(b)は、支持体および固定子の上面図である。 本発明の第六の実施の形態によるモータの構成例を示す図であり、(a)は断面図、(b)は、支持体および固定子の上面図である。
符号の説明
M1〜M6 モータ
1 回転子
2 支持体
3 固定子
4 磁石
5 絶縁基板
6 配線導体
7 コイル
8 実装端子
9 軸部
10 軸受部
11 含油メタル
12 スラスト受
13 磁性遮断層
14 磁性体
15 錘
16 凹部
17 電子素子
18 シールド導体層
19 カバー
20 接地用貫通導体

Claims (6)

  1. 回転子と、前記回転子を回転可能に支持する支持体と、前記回転子に対向するように、前記支持体の周囲に設けられた固定子とを備え、前記回転子は、磁石を有し、前記固定子は、絶縁基板と、該絶縁基板の内部に形成された配線導体からなるとともに、前記回転子の回転方向に沿って配列された複数のコイルとを有するモータ。
  2. 前記固定子は、前記絶縁基板の前記回転子に対向する表面とは反対側の表面と前記コイルとの間に磁性遮断層を有する請求項1に記載のモータ。
  3. 前記固定子は、前記絶縁基板の内部において前記コイルの中心に磁性体を有する請求項1又は請求項2に記載のモータ。
  4. 前記回転子は、錘を有する請求項1乃至請求項3のいずれかに記載のモータ。
  5. 前記絶縁基板は、表面に凹部を有し、
    該凹部内に配置され、前記コイルに流れる電流を制御する電子素子を有する請求項1から請求項4のいずれかに記載のモータ。
  6. 前記絶縁基板における前記凹部の周囲にシールド導体部を有する請求項5に記載のモータ。
JP2008278309A 2008-10-29 2008-10-29 モータ Pending JP2010104889A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008278309A JP2010104889A (ja) 2008-10-29 2008-10-29 モータ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008278309A JP2010104889A (ja) 2008-10-29 2008-10-29 モータ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2010104889A true JP2010104889A (ja) 2010-05-13

Family

ID=42294868

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008278309A Pending JP2010104889A (ja) 2008-10-29 2008-10-29 モータ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2010104889A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015220981A (ja) * 2014-05-15 2015-12-07 ドクター エンジニール ハー ツェー エフ ポルシェ アクチエンゲゼルシャフトDr. Ing. h.c.F. Porsche Aktiengesellschaft 電気機械、電気機械用コイル組立体、及び前記コイル組立体の製造方法
JP2016226269A (ja) * 2015-05-18 2016-12-28 ジョンソン エレクトリック ソシエテ アノニム 電気モータ及び電気ポンプ

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5851686U (ja) * 1981-10-02 1983-04-07 ミツミ電機株式会社 直流モ−タ
JPH0487545A (ja) * 1990-07-25 1992-03-19 Hitachi Ltd プリントコイルを使用したモータ
JPH054775U (ja) * 1991-07-03 1993-01-22 株式会社三協精機製作所 モータ
JPH08154352A (ja) * 1994-11-25 1996-06-11 Sony Corp 小型モータ
JP2001359251A (ja) * 2000-06-12 2001-12-26 Tdk Corp モーター用コイル装置及び高効率小型モーター
JP2004166427A (ja) * 2002-11-14 2004-06-10 Sony Corp 振動発生装置および電子機器
JP2005512483A (ja) * 2001-12-06 2005-04-28 J&J コーポレーション 偏平型無整流子振動モーター

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5851686U (ja) * 1981-10-02 1983-04-07 ミツミ電機株式会社 直流モ−タ
JPH0487545A (ja) * 1990-07-25 1992-03-19 Hitachi Ltd プリントコイルを使用したモータ
JPH054775U (ja) * 1991-07-03 1993-01-22 株式会社三協精機製作所 モータ
JPH08154352A (ja) * 1994-11-25 1996-06-11 Sony Corp 小型モータ
JP2001359251A (ja) * 2000-06-12 2001-12-26 Tdk Corp モーター用コイル装置及び高効率小型モーター
JP2005512483A (ja) * 2001-12-06 2005-04-28 J&J コーポレーション 偏平型無整流子振動モーター
JP2004166427A (ja) * 2002-11-14 2004-06-10 Sony Corp 振動発生装置および電子機器

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015220981A (ja) * 2014-05-15 2015-12-07 ドクター エンジニール ハー ツェー エフ ポルシェ アクチエンゲゼルシャフトDr. Ing. h.c.F. Porsche Aktiengesellschaft 電気機械、電気機械用コイル組立体、及び前記コイル組立体の製造方法
US9991037B2 (en) 2014-05-15 2018-06-05 Dr. Ing. H.C. F. Porsche Aktiengesellschaft Electrical machine, coil assembly for an electrical machine, and method for producing said coil assembly
JP2016226269A (ja) * 2015-05-18 2016-12-28 ジョンソン エレクトリック ソシエテ アノニム 電気モータ及び電気ポンプ

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6815807B2 (ja) 表面実装型のコイル部品
US6777895B2 (en) Vibrating linear actuator
US8288899B2 (en) Horizontal linear vibrator
US7224090B2 (en) Surface-mountable linear vibrator
US8227946B2 (en) Flat type vibration motor
US7781927B2 (en) Vibration motor
JP4730196B2 (ja) カード型情報装置
JP2007090349A (ja) 振動リニアアクチュエータ
KR101113804B1 (ko) 진동 발생 장치 및 전자 기기
CN209267412U (zh) 一种双弹簧线性马达
KR20120069243A (ko) 모터용 베이스 어셈블리 및 이를 포함하는 모터
JP2010104889A (ja) モータ
CN114829023A (zh) 直线振动电机、使用该直线振动电机的电子设备、振子和振子的制造方法
CN209267414U (zh) 一种具有法兰边结构的线性马达
JP2010219182A (ja) コイル部品
JP2006269970A (ja) 電子部品のはんだ接合方法
JPWO2012008248A1 (ja) 扁平形振動モータ
CN209267418U (zh) 一种具有叠焊结构的线性马达
US6950276B2 (en) Disk drive motor and disk drive storage device incorporating same
KR100360001B1 (ko) 코인형 진동모터 및 그 제조방법
CN109450213A (zh) 一种具有法兰边结构的线性马达
JP2003181376A (ja) 振動リニアアクチュエータ
CN209517618U (zh) 一种fpc板及应用其的线性马达
EP1755206A1 (en) Integral brush and vibration motor having the same
JP2016082815A (ja) モータ装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20110615

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120620

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120703

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120822

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20130226