JP2010103937A - 撮像装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】基板間の配線数を削減することができる撮像装置を提供する。
【解決手段】第1基板100には固体撮像素子104が配置されており、第1基板100は撮像光学系の光軸と略垂直な面内で任意の方向に移動可能である。第2基板200は筐体内に固定されている。第1基板100が所定の位置に移動したときに第1基板100と第2基板200が電気的に接続され、静止画および動画の撮像信号が第2基板200へ伝送される。制御部209は、第1基板100と第2基板200が電気的に接続されているとき、第1基板100が静止画の撮像信号を第2基板200へ出力する第1モードまたは固体撮像素子104が動画を撮像し第1基板100が動画の撮像信号を第2基板200へ出力する第2モードに動作モードを設定する制御を行う。
【選択図】図2
【解決手段】第1基板100には固体撮像素子104が配置されており、第1基板100は撮像光学系の光軸と略垂直な面内で任意の方向に移動可能である。第2基板200は筐体内に固定されている。第1基板100が所定の位置に移動したときに第1基板100と第2基板200が電気的に接続され、静止画および動画の撮像信号が第2基板200へ伝送される。制御部209は、第1基板100と第2基板200が電気的に接続されているとき、第1基板100が静止画の撮像信号を第2基板200へ出力する第1モードまたは固体撮像素子104が動画を撮像し第1基板100が動画の撮像信号を第2基板200へ出力する第2モードに動作モードを設定する制御を行う。
【選択図】図2
Description
本発明は、撮像素子を移動体として手振れ補正を行うよう構成された撮像装置に関する。
従来より、手振れによる光軸のずれを補正して鮮明な画像を得る手振れ補正技術が実用化されている。この手振れ補正技術には、撮像光学系を移動させるタイプと、撮像素子を移動させるタイプのものが知られている。この手振れ補正技術のうち、撮像素子を撮像光学系の光軸と略垂直な面内で移動させて補正するタイプは、使用する撮像光学系全てに対応することができる利点を有する。
この撮像素子を移動させるタイプでは、撮像素子のみを移動させるのではなく、撮像素子が配置された基板ごと移動させるのが一般的である。さらに、移動に必要な駆動負荷を低減させるために、撮像に係る基板を分割し、その間をフレキシブルプリント基板などで電気的に接続し、撮像素子が配置された基板のみを移動させる手振れ補正撮像装置が知られている(例えば特許文献1参照)。
特開2007−43129号公報
近年、撮像素子の多画素化および高速化に伴い、撮像素子の出力チャンネル数が増加している。また、撮像機能が多様化し駆動が複雑になり、制御信号なども増加している。特に、デジタル一眼レフカメラに使用される固体撮像素子では、多画素化しても静止画の連写コマ数を確保する必要があるため、全画素の信号を用いる静止画の撮像信号を高速に出力するために出力チャンネル数の増加が必須となっている。また、デジタル一眼レフカメラにおいては、動画の撮像信号を必要とするEVF(Electric View Finder)機能やライブビューモードを搭載するようになり、撮像機能が多様化している。
このように信号数を増加すると、上述したような撮像に係る基板を分割した場合においては、分割した基板間を電気的に接続するための配線数が増加し、撮像素子が配置された基板により大きな負荷がかかり、手振れ補正のための基板の移動が困難になってしまうという問題があった。
本発明は、上述した課題に鑑みてなされたものであって、基板間の配線数を削減することができる撮像装置を提供することを目的とする。
本発明は、上記の課題を解決するためになされたもので、撮像光学系により結像された被写体像を、2次元状に配列された複数の画素で光電変換することにより生成された撮像信号を出力する撮像素子が配置され、前記撮像光学系の光軸と略垂直な面内で任意の方向に移動可能な第1基板と、筐体内に固定され、前記撮像信号を処理する信号処理部が配置された第2基板と、前記第1基板が所定の位置に移動したときに前記第1基板と前記第2基板を電気的に接続し、静止画および動画の前記撮像信号を前記第2基板へ伝送する伝送手段と、前記伝送手段が前記第1基板と前記第2基板を電気的に接続しているとき、前記第1基板が静止画の前記撮像信号を前記第2基板へ出力する第1モードまたは前記撮像素子が動画を撮像し前記第1基板が動画の前記撮像信号を前記第2基板へ出力する第2モードに動作モードを設定する制御を行う制御手段と、を有する撮像装置である。
また、本発明の撮像装置において、前記制御手段はさらに、前記伝送手段が前記第1基板と前記第2基板を電気的に接続しているとき、前記撮像素子から信号が読み出される読出し領域を変更する電子ぶれ補正の制御を行うことを特徴とする。
本発明によれば、第1基板が所定の位置に移動したときに第1基板と第2基板が電気的に接続され、静止画の撮像信号の出力または動画の撮像・動画の撮像信号の出力が行われるので、常時接続する基板間の配線数を、静止画および動画の撮像信号の伝送を行う信号線の本数分削減することができるという効果が得られる。
以下、図面を参照し、本発明の実施形態を説明する。図1は、本実施形態によるデジタルカメラ101の構成を示している。図1に示すように、デジタルカメラ101は、カメラ本体102と、レンズなどを含む撮像光学系103と、手振れ補正機能を有する撮像装置105とから構成される。
撮像装置105には、2次元状に配列された複数の画素を有し、撮像光学系103により結像された被写体像を光電変換し撮像信号を出力する固体撮像素子104が設けられている。撮影中にデジタルカメラ101が動いた場合、動いたことによるブレを打ち消すように、図1中の矢印150が示す方向(X方向)および矢印151が示す方向(Y方向)に固体撮像素子104を移動させることにより、ぶれの影響のない被写体像を撮像できるようになる。
図2は、撮像装置105の構成を示している。図2に示すように撮像装置105内には、撮像に係る素子が配置された第1基板100と第2基板200が設けられている。第1基板100には、固体撮像素子104が配置されている。
第1基板100は、手振れ補正枠203上に配置されたy方向手振れ補正部201によって保持されている。y方向手振れ補正部201は、第1基板100をy方向に移動させることができる。さらに、手振れ補正枠203は、カメラ本体102に固定されたx方向手振れ補正部202によって保持されている。x方向手振れ補正部202は、手振れ補正枠203をx方向に移動させることができる。したがって、第1基板100に配置された固体撮像素子104は、y方向手振れ補正部201およびx方向手振れ補正部202により、撮像光学系103の光軸と略垂直な面内で移動することができる。
第2基板200には、信号処理部206と、電源208と、制御部209とが配置されている。信号処理部206は、固体撮像素子104から出力される撮像信号に対して、画像として保存や表示を行うための信号処理を行う。電源208は、撮像装置105の各部に供給する駆動電力を発生する。制御部209は、撮像装置105全体の動作を制御する。
第1基板100には第1接触端子204が設けられ、第2基板200には第2接触端子205が設けられている。第1接触端子204と第2接触端子205とを接触させることにより、第1接触端子204からは、固体撮像素子104で得られた撮像信号が出力され、第2接触端子205には、第1接触端子204から出力された撮像信号が入力される。クロック信号、電源、GNDなどの信号伝送は、基板間で常時接続されたフレキシブルプリント基板207を介して行われる。
図2に示す状態では、固体撮像素子104上の撮像領域の中心は撮像光学系103の光軸の中心と略一致している。また、第1接触端子204と第2接触端子205は接触していないので、撮像信号の伝送は行われない。図3は、第1接触端子204と第2接触端子205を接触させた状態を示している。図3に示すように、第1基板100に設けた第1接触端子204と第2基板200に設けた第2接触端子205とを接触させることにより、第1基板100と第2基板200間の撮像信号の伝送が行われる。
次に、図4を参照しながら、撮像装置105の動作を説明する。図4は、固体撮像素子104の位置および駆動モード(動作モード)と、第1基板100から第2基板200への信号伝送の状態とを示している。ここで、固体撮像素子104の位置について記した第1の位置は、第1基板100に設けた第1接触端子204と第2基板200に設けた第2接触端子205とが接触する位置を示している(図3の状態)。また、第2の位置は、撮像光学系103の光軸中心と固体撮像素子104の受光面中心が略一致し、静止画撮像および手振れ補正動作が可能な位置を示している(図2の状態)。
図4に示すように、デジタルカメラ101は、時刻t1までライブビューもしくはEVFの動画撮像モード状態にあり、その後、時刻t1で静止画撮像モード状態となり、静止画撮像の終了後、時刻t5で再び動画撮像モード状態となる。固体撮像素子104は、この動作に合わせて、時刻t1以前および時刻t5以降は、連続的に複数回の撮像を行う動画撮像モードで駆動され、動画撮像信号を出力する。また、制御部209は、時刻t1において動画撮像モードから静止画撮像モードに駆動モードを切り替え、時刻t5において静止画撮像モードから動画撮像モードに駆動モードを切り替える制御を行う。
時刻t1以前および時刻t5以降の期間では、固体撮像素子104は信号伝送可能な第1の位置にあり、動画撮像信号を出力する。この動画撮像信号は、第1接触端子204と第2接触端子205を介して固体撮像素子104から第2基板200上の信号処理部206に伝送される。このとき、撮像光学系103の光軸中心と固体撮像素子104の受光面中心は一致しないので、制御部209は、中心のずれを補正する処理、すなわち撮像光学系103の光軸中心に相当する位置を中心として画像を切り出す処理を動画撮像信号に施すように信号処理部206を制御する。また、この期間で手振れが発生した場合、制御部209は、手振れの方向およびぶれ量に応じて、固体撮像素子104から信号が読み出される読出し領域を変更する電子ぶれ補正の制御を行う。
時刻t1から時刻t5の期間では、固体撮像素子104は静止画撮像モードで駆動される。具体的には固体撮像素子104は、時刻t1から時刻t3の期間では、全画素のリセットを行う。この期間内の時刻t2において、制御部209がy方向手振れ補正部201およびx方向手振れ補正部202を制御することにより、固体撮像素子104は、静止画撮像および手振れ補正可能な第2の位置に移動される。
また、時刻t3から時刻t4の期間では、固体撮像素子104は露光を行う。露光期間中は、手振れが発生すると、それを打ち消す方向に固体撮像素子104を移動させるように、制御部209がy方向手振れ補正部201およびx方向手振れ補正部202を制御することにより、手振れ補正が実施される。露光が終了すると、制御部209がy方向手振れ補正部201およびx方向手振れ補正部202を制御することにより、固体撮像素子104は、信号伝送可能な第1の位置に移動される。
時刻t4から時刻t5の期間では、固体撮像素子104は静止画撮像信号を出力する。この静止画撮像信号は、第1接触端子204と第2接触端子205を介して第2基板200上の信号処理部206に伝送される。時刻t5で静止画撮像信号の出力が終了し、固体撮像素子104は再び動画撮像モードで駆動される。
上述したように、本実施形態によれば、静止画撮像時に出力された静止画撮像信号は、第1基板100が所定の位置に移動し第1基板100と第2基板200が電気的に接続されたときに伝送される。また、EVFやライブビューモードに用いられる動画撮像信号も、第1基板100と第2基板200が電気的に接続された状態で伝送される。したがって、第1基板100と第2基板200を常時接続する信号線が、撮像信号の伝送を行う信号線の本数分不要となる。これにより、手振れ補正時の第1基板100に係る負荷を低減することができる。
また、動画撮像モードにおいては、手振れの発生に応じて、固体撮像素子104から信号を読み出す画素の範囲を変える電子ぶれ補正を行うことによって、手振れ補正が可能となる。
撮像信号の伝送を行う際には、第1基板100と第2基板200が電気的に接続されていればよく、第1基板100と第2基板200が直接接触していなくてもよい。すなわち、誘導結合による信号伝送や、容量結合による信号伝送、発光素子と受光素子を用いた光による信号伝送などを利用して、第1基板100と第2基板200間の撮像信号の伝送を非接触で行ってもよい。また、静止画撮像信号と動画撮像信号を出力する画素は固体撮像素子104の全画素であってもよいし、高速動作を行うために、動画撮像信号を出力する画素を固体撮像素子104の全画素より少なくしてもよい。
以上、図面を参照して本発明の実施形態について詳述してきたが、具体的な構成は上記の実施形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等も含まれる。例えば、クロック信号、電源、GNDなどのための常時接続する配線としては、フレキシブルプリント基板に限られるものではなく、フラットケーブルや同軸ケーブルなどを用いてもよい。
また、各部材の位置は、発明の趣旨を満たすものであれば、上記実施形態に示した箇所のみに限らないことは言うまでもない。さらに、動画撮像時と静止画撮像時とでは撮像位置関係が異なるので、感度補正などのためのデータをそれぞれ別に持つことが望ましい。
100・・・第1基板、101・・・デジタルカメラ、102・・・カメラ本体、103・・・撮像光学系、104・・・固体撮像素子、105・・・撮像装置、200・・・第2基板、204・・・第1接触端子(伝送手段)、205・・・第2接触端子(伝送手段)、207・・・フレキシブルプリント基板(伝送手段)、209・・・制御部(制御手段)
Claims (2)
- 撮像光学系により結像された被写体像を、2次元状に配列された複数の画素で光電変換することにより生成された撮像信号を出力する撮像素子が配置され、前記撮像光学系の光軸と略垂直な面内で任意の方向に移動可能な第1基板と、
筐体内に固定され、前記撮像信号を処理する信号処理部が配置された第2基板と、
前記第1基板が所定の位置に移動したときに前記第1基板と前記第2基板を電気的に接続し、静止画および動画の前記撮像信号を前記第2基板へ伝送する伝送手段と、
前記伝送手段が前記第1基板と前記第2基板を電気的に接続しているとき、前記第1基板が静止画の前記撮像信号を前記第2基板へ出力する第1モードまたは前記撮像素子が動画を撮像し前記第1基板が動画の前記撮像信号を前記第2基板へ出力する第2モードに動作モードを設定する制御を行う制御手段と、
を有する撮像装置。 - 前記制御手段はさらに、前記伝送手段が前記第1基板と前記第2基板を電気的に接続しているとき、前記撮像素子から信号が読み出される読出し領域を変更する電子ぶれ補正の制御を行うことを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008275768A JP2010103937A (ja) | 2008-10-27 | 2008-10-27 | 撮像装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2008275768A JP2010103937A (ja) | 2008-10-27 | 2008-10-27 | 撮像装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2010103937A true JP2010103937A (ja) | 2010-05-06 |
Family
ID=42294128
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2008275768A Withdrawn JP2010103937A (ja) | 2008-10-27 | 2008-10-27 | 撮像装置 |
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JP (1) | JP2010103937A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2019017109A (ja) * | 2018-10-03 | 2019-01-31 | 株式会社ニコン | 撮像ユニット、撮像装置及び電子デバイス |
-
2008
- 2008-10-27 JP JP2008275768A patent/JP2010103937A/ja not_active Withdrawn
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2019017109A (ja) * | 2018-10-03 | 2019-01-31 | 株式会社ニコン | 撮像ユニット、撮像装置及び電子デバイス |
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