JP2010103784A - 拡声装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】スピーカとマイクロホンが離れていて相互の位置関係が定まらず、スピーカから発せられる音声が直接マイクロホンに入るような相対位置にあってもハウリングを防止することができる拡声装置を得る。
【解決手段】音声入力用の第1マイクロホン21と、第2マイクロホンに隣接して配置され第1マイクロホンの出力信号に対し逆位相の信号を出力する逆位相音声取り込み用の第2マイクロホン22と、操作することによって第2マイクロホン22の出力信号の位相を調整することができる位相調整部11と、第1マイクロホン21から出力される音声信号と位相調整部11から出力される音声信号を合成する信号合成部15と、信号合成部で合成される音声信号によって駆動されるスピーカ17と、を備えている。
【選択図】図1
【解決手段】音声入力用の第1マイクロホン21と、第2マイクロホンに隣接して配置され第1マイクロホンの出力信号に対し逆位相の信号を出力する逆位相音声取り込み用の第2マイクロホン22と、操作することによって第2マイクロホン22の出力信号の位相を調整することができる位相調整部11と、第1マイクロホン21から出力される音声信号と位相調整部11から出力される音声信号を合成する信号合成部15と、信号合成部で合成される音声信号によって駆動されるスピーカ17と、を備えている。
【選択図】図1
Description
本発明は、拡声装置に関するもので、特に、スピーカ付き拡声装置本体とマイクロホンが離れている形式の拡声装置において有効なハウリングキャンセル機能を備えていることを特徴とするものである。
音声をマイクロホンで電気信号に変換し、この音声信号を増幅してスピーカから大きな音声として出力する拡声装置では、しばしばハウリングが発生する。特に、スピーカ付き拡声装置本体とマイクロホンが離れている形式の拡声装置、例えばウェストポーチ型拡声器などにおいては、マイクロホンとスピーカの位置関係が不特定であることから、たまたまスピーカから出力される音声が直接的にマイクロホンに入るような相互の位置関係になるとハウリングを起こす。スピーカ付き拡声装置本体とマイクロホンが一体になった形式の拡声器であっても、スピーカから出た音声が壁などで跳ね返ってマイクロホンに入射するような環境条件の下においてはハウリングを起こすことがある。
拡声装置においてハウリングが発生した場合、ハウリングをキャンセルことは難しく、基本的には増幅器の出力を絞ってスピーカから出力される音圧を下げるという対策しかなかった。しかし、スピーカ出力を下げると拡声装置として充分に機能することができなくなる。
拡声装置あるいはこれに類する装置におけるハウリング防止に関する従来技術として以下のようなものがある。
特許文献1には、ハウジング内に配置されて音声入力信号によって駆動されるスピーカと、ハウジング内面とスピーカの表面側とで囲まれた前気室と、ハウジング内面とスピーカの裏面側とで囲まれた後気室と、集音面を前気室内に向けて配置した第1マイクロホンと、集音面をハウジング外に向けて配置した第2マイクロホンと、第2マイクロホンで集音した音声信号から第1マイクロホンで集音した音声信号を除去する音声処理部と、を備えることによりハウリングを防止する通信装置が記載されている。
特許文献1には、ハウジング内に配置されて音声入力信号によって駆動されるスピーカと、ハウジング内面とスピーカの表面側とで囲まれた前気室と、ハウジング内面とスピーカの裏面側とで囲まれた後気室と、集音面を前気室内に向けて配置した第1マイクロホンと、集音面をハウジング外に向けて配置した第2マイクロホンと、第2マイクロホンで集音した音声信号から第1マイクロホンで集音した音声信号を除去する音声処理部と、を備えることによりハウリングを防止する通信装置が記載されている。
特許文献2には、スピーカに向けて配置した第1マイクロホンと、スピーカの出力の向きと同じ向きに配置した第2マイクロホンを備え、信号処理部が、第1、第2のマイクロホンとスピーカとの各距離の差に相当するレベル調整を行ってスピーカからの音声に対する第1、第2マイクロホンの各出力レベルを一致させるレベル調整手段と、第1、第2のマイクロホンとスピーカとの各距離の差に相当する音波の伝達時間に応じて音声信号を遅延させて各マイクロホンの各音声信号の位相を一致させる遅延手段と、レベル調整手段、遅延手段を通過した第1、第2マイクロホンの音声信号の差を出力する作動手段を備えることによってハウリングの発生を防止する通話装置が記載されている。
特許文献3には、帰還音の音声信号の推定値を出力する適応フィルタを備え、マイクロホンから入力されA/Dコンバータから出力されるデジタル形式の音声信号であってユーザが入力する音声と帰還音を含む音声信号から、上記適応フィルタから出力されるデジタル形式の帰還音の音声信号の推定値を差し引く信号合成器を備えることによって、音声信号全体から帰還音の影響を除去することができる拡声器が記載されている。
特許文献4には、ワイヤレスマイクロホンからの無線信号を信号補足器で受信し、この受信信号から抽出した音声信号を増幅し、離間して設置された複数のスピーカから音響出力するワイヤレス拡声装置において、各スピーカに近接させて信号補足器を配置して受信強度を格別に検出し、ある信号補足器による受信強度が過大になった場合、その信号補足器の至近位置にあるスピーカについて、音声信号の音響出力を禁止または抑圧してハウリングの発生を防止した拡声装置が記載されている。
特許文献1、特許文献2に記載されている技術はスピーカとマイクロホンが本体に一体的に組み込まれていることを前提とした技術で、本発明のようにスピーカとマイクロホン相互の位置関係が定まらず、変化することを前提とした拡声装置におけるハウリング防止技術とは異なる。
特許文献3記載の技術は音声信号をデジタル信号に変換して処理するもので、A/Dコンバータ、適応フィルタ、信号合成器などを必要とし、回路構成が大掛かりになる難点がある。
特許文献3記載の技術は音声信号をデジタル信号に変換して処理するもので、A/Dコンバータ、適応フィルタ、信号合成器などを必要とし、回路構成が大掛かりになる難点がある。
特許文献4に記載されている技術は、スピーカとマイクロホンが離れていて相互の位置関係が変化するもの、例えばカラオケ装置などに適用される装置であって、複数のスピーカを備えていることを前提としている。そして、ハウリング防止のための具体的な手段は、信号補足器による受信強度が過大になるとその信号補足器に対応するスピーカからの出力を禁止または抑圧するものであって、本発明のように一つのスピーカを備えているものにおいても適用可能なものとは異なり、また、ハウリング防止のための具体的な手段も本発明とは異なる。
本発明は、以上説明したような従来技術の実情に照らして考えられたもので、スピーカとマイクロホンが離れていて相互の位置関係が定まらず、スピーカから発せられる音声が直接マイクロホンに入るような相対位置にあってもハウリングを防止することができる拡声装置を提供することを目的とする。
本発明はまた、簡単な構成ながら、ハウリングを有効に防止することができる拡声装置を提供することを目的とする。
本発明はまた、ハウリングの要因となる音声信号の位相をユーザが任意に調整することを可能にして、ハウリング発生条件の変化に柔軟に対応することができる拡声装置を提供することを目的とする。
本発明はまた、簡単な構成ながら、ハウリングを有効に防止することができる拡声装置を提供することを目的とする。
本発明はまた、ハウリングの要因となる音声信号の位相をユーザが任意に調整することを可能にして、ハウリング発生条件の変化に柔軟に対応することができる拡声装置を提供することを目的とする。
本発明は、音声入力用の第1マイクロホンと、第1マイクロホンに隣接して配置され第1マイクロホンの出力信号に対し逆位相の信号を出力する逆位相音声取り込み用の第2マイクロホンと、操作することによって第2マイクロホンの出力信号の位相を調整することができる位相調整部と、第1マイクロホンから出力される音声信号と位相調整部から出力される音声信号を合成する信号合成部と、信号合成部で合成される音声信号によって駆動されるスピーカと、を備えたハウリングキャンセル機能付きの拡声装置であることを最も主要な特徴とする。
第1マイクロホンと第2マイクロホンは一体化するとよい。
第1マイクロホンと第2マイクロホンは、出力信号ラインの極性が互いに逆に接続されることにより互いに逆位相の信号を出力するようにするとよい。
位相調整部はコンデンサと抵抗で構成されたフィルタ回路で構成するとよい。
コンデンサは可変容量コンデンサであって、外部から操作することにより上記可変容量コンデンサの容量を調整して第2マイクロホンの出力信号の位相を調整可能とするのが望ましい。
第1マイクロホンと第2マイクロホンは、出力信号ラインの極性が互いに逆に接続されることにより互いに逆位相の信号を出力するようにするとよい。
位相調整部はコンデンサと抵抗で構成されたフィルタ回路で構成するとよい。
コンデンサは可変容量コンデンサであって、外部から操作することにより上記可変容量コンデンサの容量を調整して第2マイクロホンの出力信号の位相を調整可能とするのが望ましい。
第1マイクロホンから出力される音声信号とこの音声信号に対し逆位相の第2マイクロホンから出力される音声信号が信号合成部で合成されることにより、双方の音声信号が互いに打ち消される。第1マイクロホンの音声信号出力レベルを第2マイクロホンの音声信号出力レベルよりも高くすることにより、第1マイクロホンの出力レベルと第2マイクロホンの出力レベルの差によってスピーカが駆動され、ハウリングの要因となるスピーカからの高い音圧の音声によってマイクロホンで変換された音声信号のレベルが抑制され、ハウリングを防止することができる。
二つのマイクロホンと、位相調整部と、信号合成部があればよく、これらは大掛かりな構成にはならず、また、デジタル信号に変換して処理する必要もないから、簡易な構成で、ハウリングを有効に防止することができる。
二つのマイクロホンと、位相調整部と、信号合成部があればよく、これらは大掛かりな構成にはならず、また、デジタル信号に変換して処理する必要もないから、簡易な構成で、ハウリングを有効に防止することができる。
第1マイクロホンと第2マイクロホンから互いに逆位相の信号を出力させるには、出力信号ラインの極性が互いに逆になるように接続すればよく、互いに逆位相の信号を出力させるための回路構成を簡略化することができる。
位相調整部はコンデンサと抵抗で構成されたフィルタ回路で構成し、コンデンサを可変容量コンデンサとすれば、ユーザは可変容量コンデンサを外部から操作することによって第2マイクロホンの出力信号の位相を調整することが可能になり、ハウリング発生条件の変化に対応してより適切にハウリング防止を図ることができる。
位相調整部はコンデンサと抵抗で構成されたフィルタ回路で構成し、コンデンサを可変容量コンデンサとすれば、ユーザは可変容量コンデンサを外部から操作することによって第2マイクロホンの出力信号の位相を調整することが可能になり、ハウリング発生条件の変化に対応してより適切にハウリング防止を図ることができる。
以下、本発明にかかる拡声装置の実施例を、図面を参照しながら説明する。
図1において、符号1は拡声器本体を、2はマイクロホン部を示す。マイクロホン部2は、音声入力用マイクロホン(以下「第1マイクロホン」という)21と差動マイクロホンすなわち第1マイクロホン21の出力信号に対し逆位相の信号を出力する逆位相音声取り込み用マイクロホン(以下「第2マイクロホン」という)22を有してなる。第1、第2マイクロホン21,22は互いに隣接して一体に設けられている。第1、第2マイクロホン21,22を一体化するための構成は、個別のマイクロホンを一体に結合してもよいし、1個のマイクロホンケース内に2つのマイクロホンユニットを組み込んで、実質的に2個のマイクロホンを一体化したものとしてもよい。第1、第2マイクロホン21,22の電気音響変換方式は任意で、コンデンサ型でも、ダイナミック型でもよく、第1マイクロホン21と第2マイクロホン22の方式が異なっていてもよい。第1、第2マイクロホン21,22の出力信号線は拡声器本体1に引き込まれている。第1マイクロホン21の出力信号ラインに対し、第2マイクロホン22の出力信号ラインの極性を逆にすることにより、第1、第2マイクロホン21,22音声信号出力に位相を互いに逆位相にすることができる。
図1において、符号1は拡声器本体を、2はマイクロホン部を示す。マイクロホン部2は、音声入力用マイクロホン(以下「第1マイクロホン」という)21と差動マイクロホンすなわち第1マイクロホン21の出力信号に対し逆位相の信号を出力する逆位相音声取り込み用マイクロホン(以下「第2マイクロホン」という)22を有してなる。第1、第2マイクロホン21,22は互いに隣接して一体に設けられている。第1、第2マイクロホン21,22を一体化するための構成は、個別のマイクロホンを一体に結合してもよいし、1個のマイクロホンケース内に2つのマイクロホンユニットを組み込んで、実質的に2個のマイクロホンを一体化したものとしてもよい。第1、第2マイクロホン21,22の電気音響変換方式は任意で、コンデンサ型でも、ダイナミック型でもよく、第1マイクロホン21と第2マイクロホン22の方式が異なっていてもよい。第1、第2マイクロホン21,22の出力信号線は拡声器本体1に引き込まれている。第1マイクロホン21の出力信号ラインに対し、第2マイクロホン22の出力信号ラインの極性を逆にすることにより、第1、第2マイクロホン21,22音声信号出力に位相を互いに逆位相にすることができる。
拡声器本体1内には、スピーカ17が拡声器本体1の外側に向けて取り付けられ、スピーカ17を駆動するパワーアンプ16が組み込まれている。また、第2マイクロホン22から出力される逆位相音声信号出力ラインにはコンデンサ12と抵抗13からなるCRハイパスフィルタ回路11が接続されている。このフィルタ回路11を構成する上記コンデンサ12は可変容量コンデンサ(「バリアブルコンデンサ」「バリコン」ともいう)からなり、ユーザが操作することができるように、操作部材が拡声器本体1の外面から突出している。可変容量コンデンサ12を操作してその容量を変化させることにより、第2マイクロホン22から入力される音声信号の位相を変化させることができる。フィルタ回路11を構成する上記抵抗13も可変抵抗となっていて、この可変抵抗13の調整によって、第1マイクロホン21から入力される音声信号レベルに対する逆位相音声信号のレベルが適宜設定される。上記可変抵抗13の調整は、拡声装置の組立工程中の調整工程において行われ、調整後はその調整状態が維持される。
フィルタ回路11からは、位相が調整され、また、フィルタ回路11の抵抗13によって信号レベルが調整された逆位相音声信号が出力される。この逆位相音声信号の出力ラインには、ハウリングキャンセルを有効または無効に切り換えることができるスイッチ14が設けられている。スイッチ14は開閉スイッチで、その操作部が拡声器本体1の外面から突出していて、ユーザが操作することにより、必要に応じてオン・オフすることができるようになっている。ハウリングが生じることのない環境条件下であれば、ユーザはスイッチ14をオフにし、ハウリングが生じるあるいはハウリングが発生しそうな環境条件化であれば、スイッチ14をオンにする。
第1マイクロホン21から出力される音声信号と、第2マイクロホン22から出力され、フィルタ回路11で位相が調整された逆位相音声信号は、スイッチ14がオンの場合に信号合成部15で合成され、合成信号が前記パワーアンプ16に入力されるように構成されている。
図2は、第1マイクロホン21から出力される音声信号Aと、第2マイクロホン22から出力され、フィルタ回路11で位相が調整された逆位相音声信号Bとの位相関係を示す。ここでは位相関係にのみ着目し、双方の信号のレベルは無視する。(a)は音声信号Aと逆位相音声信号Bとの位相が180度ずれている場合を示している。この状態であればハウリングキャンセルが有効に働く。(b)は上記信号AとBの位相が180度からずれた場合を示している。このような位相関係の信号AとBを合成しても、ハウリングキャンセルは働かない。そこで、前記可変容量コンデンサ12を操作してコンデンサ12の容量を変化させて信号Bの位相を変化させ、(c)に示すように信号AとBの位相が互いに180度ずれるように調整する。これによってハウリングの発生を防止することができる。第1マイクロホン21から出力される音声信号Aのレベル(電圧)よりも、第2マイクロホン22から出力され、フィルタ回路11で位相が調整された逆位相音声信号Bのレベルが低くなるように可変抵抗13で調整されていて、信号AとBのレベル差に相当する音声信号がパワーアンプ16に入力され、スピーカ17が駆動されるようになっている。
図3は、本発明にかかる拡声装置の外観の例を示す。符号1は拡声装置本体、2はマイクロホン部、21は音声入力用の第1マイクロホン、22は逆位相音声取り込み用の第2マイクロホン、12は前記可変容量コンデンサであってその操作部を、14はハウリングキャンセルを有効または無効に切り換えることができる前記スイッチであってその操作部を、17はスピーカをそれぞれ示している。図3に示す例は、拡声器本体1をユーザの胴体に装着するウェストポーチ型拡声器であって、マイクロホン部2はヘッドセット25の一部としてヘッドホンから一体に延びたアームによって支持されている。マイクロホン部2からの出力信号はコード26を通じて拡声器本体1に入力されるようになっている。
図3に示す例では、マイクロホン部2のユーザの口元に近い一端側に第1マイクロホン21が、第1マイクロホン21よりもユーザの口元から離れた他端側に第2マイクロホン22が取り付けられている。こうすることによって、第1マイクロホン21は主としてユーザの肉声を音声信号に変換し、第2マイクロホン22はスピーカ17からの放射音を音声信号に変換することができる。第1マイクロホン21には第2マイクロホン22よりも高い音圧でユーザの肉声が届き、第1マイクロホン21から出力されるユーザの音声信号レベルを、第2マイクロホン22から出力されるユーザの音声信号レベルよりも高くすることができる。仮に、第1、第2マイクロホン21,22から出力される音声信号レベルが同じであるとすれば、双方の信号を合成すると信号同士が打ち消しあい、ユーザの肉声もキャンセルされてしまう。もっとも、図1の回路例について説明したように、第2マイクロホン22の出力レベルを、可変抵抗13によって第1マイクロホン21の出力レベルよりも抑制しているので、ユーザが口から発する音声を拡声してスピーカ17から放音することができる。
ハウリングを起こす心配がなければスイッチ14をオフにする。ハウリングを現実に起こし、あるいは起こす恐れがある場合はスイッチ14をオンにしてハウリングキャンセル機能を有効にする。そして、可変容量コンデンサ12を調整して、ハウリングキャンセル効果が最も有効に機能するように前記逆位相音声信号Bの位相を調整する。一旦ハウリングキャンセル効果が最も有効に機能するように調整した後、スピーカ17とマイクロホン部2の相対位置関係を変えると、ハウリングが発生する条件が変わる。その場合は再度可変容量コンデンサ12を調整して、上記逆位相音声信号Bの位相を調整する必要がある。
本発明にかかる拡声装置は、図3に示す外観例に限定されるものではなく、例えば、スピーカとともにマイクロホンが拡声装置本体に一体的に組み込まれた拡声器にも適用可能である。しかしながら、本発明は、スピーカとマイクロホンの相対位置関係が容易に変わる拡声装置において、ハウリング防止効果をより有効に発揮することができる。
本発明にかかる拡声装置は、例えば、ウェストポーチ型拡声器など、本体とは別にマイクロホンが必要となる拡声装置において、環境条件や使用条件に制限されることなく、十分な音量をスピーカから出力することができる。したがって、拡声装置の性能を十分に生かすことができ、例えば、店頭販売などで大衆に大きな声でアピールするときの道具として有効である。また、不愉快なハウリングを起こす機会が減り、ユーザにとっても、拡声装置の音を聞く人にとってもメリットがある。
1 拡声装置本体
2 マイクロホン部
11 フィルタ回路
12 可変容量コンデンサ
13 可変抵抗
14 スイッチ
15 信号合成部
16 パワーアンプ
17 スピーカ
21 第1マイクロホン
22 第2マイクロホン
2 マイクロホン部
11 フィルタ回路
12 可変容量コンデンサ
13 可変抵抗
14 スイッチ
15 信号合成部
16 パワーアンプ
17 スピーカ
21 第1マイクロホン
22 第2マイクロホン
Claims (8)
- 音声入力用の第1マイクロホンと、
第1マイクロホンに隣接して配置され第1マイクロホンの出力信号に対し逆位相の信号を出力する逆位相音声取り込み用の第2マイクロホンと、
操作することによって第2マイクロホンの出力信号の位相を調整することができる位相調整部と、
第1マイクロホンから出力される音声信号と位相調整部から出力される音声信号を合成する信号合成部と、
信号合成部で合成される音声信号によって駆動されるスピーカと、を備えたハウリングキャンセル機能付き拡声装置。 - 第1マイクロホンと第2マイクロホンは一体化されている請求項1記載の拡声装置。
- 第1マイクロホンと第2マイクロホンは、出力信号ラインの極性が互いに逆に接続されることにより互いに逆位相の信号を出力する請求項1または2記載の拡声装置。
- 位相調整部はコンデンサと抵抗で構成されたフィルタ回路からなる請求項1記載の拡声装置。
- フィルタ回路はハイパスフィルタ回路である請求項4記載の拡声装置。
- コンデンサは可変容量コンデンサであって、外部から操作することにより上記可変容量コンデンサの容量を調整して第2マイクロホンの出力信号の位相を調整可能とした請求項4記載の拡声装置。
- 抵抗は可変抵抗であって、この可変抵抗の抵抗値を調整して第2マイクロホンの出力信号レベルを調整可能とした請求項4記載の拡声装置。
- 第2マイクロホンから信号合成部までの逆位相音声ライン中に、ハウリングキャンセルを有効または無効に切り換えることができるスイッチが設けられている請求項1または7のいずれかに記載の拡声装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008273735A JP2010103784A (ja) | 2008-10-24 | 2008-10-24 | 拡声装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008273735A JP2010103784A (ja) | 2008-10-24 | 2008-10-24 | 拡声装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2010103784A true JP2010103784A (ja) | 2010-05-06 |
Family
ID=42294007
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2008273735A Pending JP2010103784A (ja) | 2008-10-24 | 2008-10-24 | 拡声装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2010103784A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN103391496A (zh) * | 2013-07-16 | 2013-11-13 | 歌尔声学股份有限公司 | 应用于主动噪声消除anr耳机的啸叫抑制方法和装置 |
KR20210144164A (ko) * | 2020-05-21 | 2021-11-30 | 한국원자력연구원 | 방사성 폐기물 처분장용 시료의 물성 측정 장치 및 이를 이용한 방사성 폐기물 처분장용 시료의 물성 측정 방법 |
-
2008
- 2008-10-24 JP JP2008273735A patent/JP2010103784A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN103391496A (zh) * | 2013-07-16 | 2013-11-13 | 歌尔声学股份有限公司 | 应用于主动噪声消除anr耳机的啸叫抑制方法和装置 |
KR20210144164A (ko) * | 2020-05-21 | 2021-11-30 | 한국원자력연구원 | 방사성 폐기물 처분장용 시료의 물성 측정 장치 및 이를 이용한 방사성 폐기물 처분장용 시료의 물성 측정 방법 |
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