JP2010102614A - 携帯型装置 - Google Patents

携帯型装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2010102614A
JP2010102614A JP2008275253A JP2008275253A JP2010102614A JP 2010102614 A JP2010102614 A JP 2010102614A JP 2008275253 A JP2008275253 A JP 2008275253A JP 2008275253 A JP2008275253 A JP 2008275253A JP 2010102614 A JP2010102614 A JP 2010102614A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
user
force sense
motion
force
input
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2008275253A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroto Sugawara
宏人 菅原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Brother Industries Ltd
Original Assignee
Brother Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Brother Industries Ltd filed Critical Brother Industries Ltd
Priority to JP2008275253A priority Critical patent/JP2010102614A/ja
Priority to US12/606,741 priority patent/US8838170B2/en
Publication of JP2010102614A publication Critical patent/JP2010102614A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06FELECTRIC DIGITAL DATA PROCESSING
    • G06F1/00Details not covered by groups G06F3/00 - G06F13/00 and G06F21/00
    • G06F1/16Constructional details or arrangements
    • G06F1/1613Constructional details or arrangements for portable computers
    • G06F1/1633Constructional details or arrangements of portable computers not specific to the type of enclosures covered by groups G06F1/1615 - G06F1/1626
    • G06F1/1684Constructional details or arrangements related to integrated I/O peripherals not covered by groups G06F1/1635 - G06F1/1675
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06FELECTRIC DIGITAL DATA PROCESSING
    • G06F1/00Details not covered by groups G06F3/00 - G06F13/00 and G06F21/00
    • G06F1/16Constructional details or arrangements
    • G06F1/1613Constructional details or arrangements for portable computers
    • G06F1/1626Constructional details or arrangements for portable computers with a single-body enclosure integrating a flat display, e.g. Personal Digital Assistants [PDAs]
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06FELECTRIC DIGITAL DATA PROCESSING
    • G06F1/00Details not covered by groups G06F3/00 - G06F13/00 and G06F21/00
    • G06F1/16Constructional details or arrangements
    • G06F1/1613Constructional details or arrangements for portable computers
    • G06F1/1633Constructional details or arrangements of portable computers not specific to the type of enclosures covered by groups G06F1/1615 - G06F1/1626
    • G06F1/1684Constructional details or arrangements related to integrated I/O peripherals not covered by groups G06F1/1635 - G06F1/1675
    • G06F1/1694Constructional details or arrangements related to integrated I/O peripherals not covered by groups G06F1/1635 - G06F1/1675 the I/O peripheral being a single or a set of motion sensors for pointer control or gesture input obtained by sensing movements of the portable computer
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06FELECTRIC DIGITAL DATA PROCESSING
    • G06F3/00Input arrangements for transferring data to be processed into a form capable of being handled by the computer; Output arrangements for transferring data from processing unit to output unit, e.g. interface arrangements
    • G06F3/01Input arrangements or combined input and output arrangements for interaction between user and computer
    • G06F3/016Input arrangements with force or tactile feedback as computer generated output to the user
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04MTELEPHONIC COMMUNICATION
    • H04M2250/00Details of telephonic subscriber devices
    • H04M2250/12Details of telephonic subscriber devices including a sensor for measuring a physical value, e.g. temperature or motion

Abstract

【課題】ユーザにより直感的な入力操作を行わせることができるよう構成された携帯型装置を提供する。
【解決手段】ユーザが把持可能な筐体22と、筐体22を把持しているユーザに入力操作を促すための力覚を付与するよう動作する力覚発生手段4と、力覚発生手段4の動作を制御する制御手段31と、力覚発生手段4の動作中にユーザより筐体に与えられた運動を検知する運動検知手段34とを備え、制御手段31は運動検知手段34により検知された運動に基づいてユーザからの入力操作を知覚するよう構成されている。
【選択図】図5

Description

本発明は、例えば携帯インクジェットプリンタ、携帯電話、固定電話の子機、デジタルスチルカメラ、デジタルビデオカメラ、携帯ゲーム機、携帯音楽プレイヤー、据置型ゲーム機やテレビの操作器等のように、ユーザが携帯可能な携帯型装置に関する。
このような携帯型装置は液晶パネル等の表示装置やスピーカを備え、これらデバイスにより視覚や聴覚に訴えてユーザに各種の情報を提示することができる。また、筐体に並進力が発生しているとの擬似力覚をユーザに付与するよう動作する装置を利用し、力覚に訴えてユーザに情報を提示することも提案されている(例えば特許文献1,2参照)。
ユーザは情報の提示を受けると、その情報に応じて各種の入力操作を行うことができる。例えば従来の携帯電話は、ユーザが入力操作を行うためのインターフェースとして多数のプッシュボタンを備えている(例えば特許文献3参照)。
入力操作を行う場面についてより具体的にいうと、携帯電話の着信時には、表示装置やスピーカによってその旨を表す情報がユーザに提示される。上記プッシュボタンには着信の許可入力及び拒否入力の夫々に割り当てられた機能ボタンが含まれているため、ユーザはこれらボタンのいずれかを押下することで着信の許否を選択的に入力操作することができる。また、携帯電話の発信時には、ユーザはプッシュボタンに含まれている0〜9の数字ボタンを押下することで相手先の電話番号を入力操作することができるが、例えば内蔵のメモリに電話帳情報を登録する際には、これら数字ボタンが文字入力用の機能ボタンとして兼用され、ユーザは数字ボタンを適宜押下することで登録したい情報に見合った文字情報を入力操作することができる。
特開2008−28774号公報 特開2006−65665号公報 特開2001−186248号公報
従来の携帯型装置では、力覚に訴えて情報を提示可能ではあるものの、上記のとおり入力操作を行わせる手法がプッシュボタンの押下操作に限られているため、電子機器の取扱いに慣れたユーザでなければ装置を使いこなすことが難しい。このような事情から、情報を提示するための手法だけではなく、入力操作もより直感的に行わせることができるように構成された携帯型装置が求められている。
そこで本発明は、直感的な入力操作を行わせることができる構成の携帯型装置を提供することを目的としている。
本発明はかかる事情に鑑みてなされたものであり、本発明に係る携帯型装置は、ユーザが把持可能な筐体を備える携帯型装置であって、前記筐体を把持しているユーザに入力操作を促すための力覚を付与するよう動作する力覚発生手段と、前記力覚発生手段の動作を制御する制御手段と、少なくとも前記力覚発生手段の動作中に、ユーザより前記筐体に与えられた運動を検知する運動検知手段と、を備え、前記制御手段は、前記運動検知手段により検知された運動に基づいてユーザからの入力操作を知覚する構成であることを特徴としている。
このような構成とすることにより、力覚発生手段が動作して入力操作を促されたユーザは、これに応じて筐体を把持している手を振るなどして筐体にある種の運動を与れば、機器側がこの運動を入力操作として受け付けることとなる。このように、ユーザが自身に与えられた力覚に基づいた行動をとることにより入力操作が行われ得るようになり、例えば視聴覚に訴えて情報を提示されたのちにこれに応じてプッシュボタンを押下して入力操作が行われるといった従来の装置と比べ、ユーザは直感的な入力操作を行うことができるようになる。
前記力覚発生手段は所定方向に往復移動可能な錘を備え、前記錘に発生する正の加速度の絶対値と負の加速度の絶対値とを異ならせて前記錘を往復運動させることにより前記ユーザに対して前記所定方向一側又は他側への並進力の擬似力覚を選択的に付与する構成であってもよい。
このような構成とすることにより、ユーザに並進力を付与するよう構成される装置が容易に実現される。
前記制御手段は、ユーザからの入力操作を待機する条件下になるとユーザに所定方向への力覚を付与するよう前記力覚発生手段を駆動し、前記運動検知手段により検知された運動の方向が前記所定方向と実質的に同じであるか否かに従って、当該運動を種別の異なる複数の入力操作のいずれかとして知覚する構成であってもよい。
このような構成とすることにより、ユーザは筐体に与える運動の方向を異ならせるだけで、多様な入力操作を行うことができる。
前記制御手段は、前記力覚発生手段の動作開始後所定時間内に前記運動検知手段により運動が検知されたとき、及び、前記力覚発生手段の動作開始後前記運動検知手段により運動が検知されることなく前記所定時間が経過したときに、前記力覚発生手段の動作を停止する構成であってもよい。
このような構成とすることにより、入力操作が受け付けられると力覚発生手段の動作が終了し、ユーザが入力操作を促されている状況が継続していると誤認するのを防止することができる。
ユーザが前記筐体を把持していることを検知する把持検知手段をさらに備え、前記制御手段は、前記力覚発生手段の動作中に前記把持検知手段によりユーザが前記筐体を把持していることが検知された後に、前記運動検知手段により検知された運動に基づいてユーザからの入力操作を知覚する構成であってもよい。
このような構成とすることにより、ユーザが筐体を把持する前に筐体に運動が与えられるようなことがあっても、このような運動を入力操作であるとして誤認されるのを防止することができる。
前記制御手段は、イエス及びノーのいずれか一方を選択する入力操作をユーザに促すため、前記所定方向の一側への並進力の力覚がユーザに付与されるよう前記力覚発生手段を駆動し、前記力覚発生手段の動作中に前記運動検知手段により前記所定方向の前記一側と実質的に同じ側への並進運動が検知されると該運動をイエスの入力操作として知覚し、前記運動検知手段により前記所定方向の前記一側と実質的に反対側への並進運動が検知されると該運動をノーの入力操作として知覚する構成であってもよい。
このような構成とすることにより、ユーザは自身に付与される並進力の力覚に従って同方向に筐体を移動させればイエスの選択回答を行ったこととなり、並進力に逆らって筐体を移動させればノーの選択回答を行ったこととなる。このように、力覚発生手段の動作とあいまって、ユーザにイエス/ノーの選択回答の入力操作を直感的に行わせることができる。
前記制御手段は、文字の入力操作をユーザに促すため、入力されると予測される予測文字の筆順に従い、該筆順の所定ストローク毎に予め定められた方向への力覚がユーザに付与されるよう前記力覚発生手段を駆動し、各ストロークにおいて前記力覚発生手段よりユーザに付与する力覚の作用方向と、前記運動検知手段により検知される運動の方向とを比較し、各ストロークにおいて前記力覚の作用方向と前記運動の方向とが実質的に同一である場合に、当該ストロークに至るまでの運動軌跡に基づいて規定され得る字形の文字候補が前記予測文字のみに絞られたか否かを判断し、前記予測文字のみに絞られたときに前記予測文字が入力されたものとする構成であってもよい。
このような構成とすることにより、ユーザは、自身に付与される並進力に従って筐体を移動させると、全筆順に沿って筐体を移動させるまでもなく文字情報を入力することができる。このように、ユーザは直感的に文字情報の入力操作を行うことができるようになるとともに、その文字情報の入力を速やかに行うことができるようになる。
前記制御手段は、文字の入力操作をユーザに促すため、文字の並び方向を示す基準線の延在方向への並進力の力覚がユーザに付与されるよう前記力覚発生手段を駆動する構成であってもよい。
このような構成とすることにより、ユーザは力覚発生手段から付与される並進力の作用方向に沿って文字入力のために筐体を移動させればよい。
前記運動検知手段は、前記力覚発生手段の動作中及び動作停止からある時間が経過するまでの間に、ユーザより前記筐体に与えられた運動を検知する構成であってもよい。
このような構成とすることにより、機器の扱いに不慣れなユーザが、筐体を把持してからとまどって運動の付与が遅れたとしても、その運動を検知することができる。
以上のように、本発明によれば、直感的な入力操作を行わせることができるように構成された携帯型装置を提供することができる。
以下、本発明に係る実施形態について、添付の図面を参照しながら説明する。図1は本発明の実施形態に係る携帯型装置1の内部構造の要部を説明する模式的断面図、図2は図1のII−II線に沿って切断して示す携帯型装置1の模式的断面図である。図1及び図2に示す携帯型装置1は、例えば携帯インクジェットプリンタ、携帯電話、固定電話の子機、デジタルスチルカメラ、デジタルビデオカメラ、携帯ゲーム機、携帯音楽プレイヤー、据置型ゲーム機やテレビの操作器等のような、ユーザが携帯可能な電子機器である。この携帯型装置1は、図示しないユーザが把持して持ち運び容易なサイズに形成された筐体2を備えており、筐体2の内部空間3には、筐体2を把持しているユーザに力覚を付与するよう動作する力覚発生装置4(力覚発生手段)が設けられている。
まず、力覚発生装置4の構成について説明する。図1及び図2に示すように、力覚発生装置4は、筐体2の内部空間3に配設された並進運動機構5と、並進運動機構5を駆動するアクチュエータ6と、アクチュエータ6の動作を制御する力覚コントローラ7とを備えている。力覚コントローラ7に関しては機能的にブロックとして示すこととする。
並進運動機構5には、筐体2の内側面に取り付けられて一方向に延びるガイドレール8が設けられている。ガイドレール8には錘9が回転不能且つスライド可能に支持されており、錘9は筐体2内をガイドレール8の延在方向に沿って往復移動可能になっている。錘9には雌ネジ孔10が貫通形成されており、錘9がガイドレール8に支持されている状態において雌ネジ孔10の軸はガイドレール8の延在方向に向けられる。雌ネジ孔10には外面に雄ネジが切られたボールネジ11が螺入されており、このボールネジ11は筐体2内に取り付けられた軸受12によって回転可能に支持され、回転軸方向には直動不能となっている。
アクチュエータ6は例えばサーボモータやリニアモータなどの電動モータによって構成されている。アクチュエータ6には正逆回転可能な出力軸13が設けられており、出力軸13は継手14を介してボールネジ11の端部に連結されている。このアクチュエータ6が駆動されると、出力軸13が回転して出力軸13からの回転駆動力がボールネジ11に入力され、ボールネジ11が所定方向に回転駆動される。直動不能であるボールネジ11が回転すると、このボールネジ11の回転方向と弦巻方向に従って回転不能である錘9がガイドレール8の延在方向のうちいずれかの側に向けて直動する。
力覚コントローラ7はドライバ15を介してアクチュエータ6に接続されており、ドライバ15に制御指令を出力してアクチュエータ6の出力軸13の回転方向、回転速度及び回転加速度を制御する。これにより並進運動機構5のボールネジ11の回転方向、回転速度及び回転加速度が制御され、さらには錘9の位置、移動方向、速度、加速度が制御されることとなる。
次に、力覚発生装置4の基本動作について説明する。この説明の便宜上、錘9が往復移動する方向を図面に従って「上下方向」とし、錘9が上側へ移動するときの速度を正、その逆側を負としており、錘9に発生する加速度やこの加速度に基づいて作用する力に関しても、上下と正負の関係をこれに準ずるものとしている。
図3は図1に示す力覚発生装置4の基本動作を説明するタイミングチャートである。初期状態では、錘9が可動範囲の下端に位置して錘9の速度Vが0であると仮定する。図3に示すように、この初期状態から錘9が上向きに直動するときには、正の加速度a1が錘9に発生して錘9の速度Vが正側に加速する。この錘9の移動開始から所定時間t1が経過すると錘9が所定位置x1(図3の例示では可動範囲の中央位置)に達し、その後負の加速度a2が錘9に発生して錘9の速度Vが減速していく。加速度aが負に転じてから所定時間t2が経過すると、錘9の速度Vが0となって錘9は可動範囲の上端に位置する。引き続き錘9には負の加速度a2が発生し、錘9はその速度Vを負側に加速させながら下向きに移動する。錘9の移動方向が下向きに転じてから所定時間t3が経過すると錘9が上記の所定位置x1に達し、その後正の加速度a1が錘9に発生して錘9の速度Vが減速していく。加速度aが正に転じてから所定時間t4が経過すると、錘9の速度Vが0となって錘9は可動範囲の下端に戻る。力覚発生装置4はこの一連の錘9の往復移動が継続して行われるよう構成されている。
図4は図1に示す力覚発生装置4の基本動作の説明図であり、(a)が錘9に正の加速度a1が発生している状態(図3に示す時間t1,t4参照)、(b)が錘9に負の加速度a2が発生している状態(図3に示す時間t2,t3参照)を夫々示している。図4(a)に示すように、錘9に正の加速度a1が発生している状態では、筐体2にはその反作用で負(下向き)の力F1が発生し、筐体2を把持しているユーザの掌にはこの力F1に応じた下向きの並進力が筐体2より作用する。図4(b)に示すように、錘9に負の加速度a2が発生している状態では筐体2には正(上向き)の力F2が発生し、筐体2を把持しているユーザの掌にはこの力F2に応じた上向きの並進力が筐体2より作用する。図4(a)及び(b)に示す各力F1,F2は、錘9の質量をMとすると、次の運動方程式:F1=M・(−a1),F2=M・(−a2) より夫々求めることができる。
図3に戻ると、正の加速度a1の絶対値は負の加速度a2の絶対値よりも大きくなっており、負の力F1の絶対値が正の力F2の絶対値よりも大きくなる(|a1|>|a2|,|F1|>|F2|)。この錘9の動作が実現されるように、力覚コントローラ7は出力軸13の回転速度及び回転加速度を制御する構成となっている。これにより、ユーザには、大きさが異なる非対称の2つの力が交互に作用し続けることとなる。
ここで、人間は緩やかな力に対して鈍感となる知覚特性を有している。このように人間の知覚特性が非線形性を有している点は公知の事象であることから(例えば特許文献1,2参照)、本書においてはこの点についての詳細な説明を省略する。
結果、このような状況下にあるユーザは、自身の知覚特性に由来し、図3の最下段のチャートに示すように強い力である下向きの並進力のみが作用していると錯覚する。言い換えると、力覚発生装置4は、錘9を連続的に往復移動させるに際して錘9に発生する正の加速度の絶対値と負の加速度の絶対値とを異ならせるようアクチュエータ6を駆動することにより、筐体2を把持しているユーザに対し、錘9が移動する方向のうち何れか一側への並進力が筐体2より作用しているとの擬似力覚を付与することができる。
なお、図3に示す錘9の動作パターンは一例に過ぎず、ユーザにこの擬似力覚を付与し得る範囲内で適宜変更可能である。例えば負の加速度の絶対値を正の加速度の絶対値よりも大きくすると、ユーザが擬似的に知覚する並進力の向きは逆側となる。また、説明を単純化するために速度Vが線形に変化するパターンを例示したが、速度Vが非線形に変化して正の加速度の絶対値及び/又は負の加速度の絶対値が時間の経過とともに変化するようにしてもよい。このときには、錘9に発生する正の加速度の絶対値の最大値と負の加速度の絶対値の最大値とを異ならせるようにして錘9を往復移動させればよい。加速度aの正負が転換する錘9の位置x1も可動範囲の中央位置に限らず適宜変更可能であり、錘9が往復動作するのに必要な時間(t1+t2+t3+t4)も適宜値に設定可能である。
また、図1及び図2に示す力覚発生装置4の構成も適宜変更可能である。ボールネジ11が出力軸13と同期回転する構成を例示したが、出力軸13とボールネジ11との間に回転速度を変更したり回転方向を変換したり回転軸方向を変換する動力伝達機構が介在していてもよい。また、並進運動機構5はネジ機構を利用することでアクチュエータ6が発生する回転駆動力を錘9の並進運動に変換する構成となっているが、正負の加速度を異ならせて錘9を往復移動させることができるのであればどのような機構を利用してもよい。
次に、力覚発生装置4の動作によってユーザに入力操作を促し、これを受けたユーザに直感的な入力操作を行わせるための具体的構成について説明する。ここでは、本発明に係る携帯型装置に携帯電話を適用した場合を例にして説明する。
まず、第1の例として、ユーザが筐体に運動を与えるだけで「イエス」又は「ノー」の回答が選択的に入力されるよう構成した場合について説明する。
図5は本発明に係る携帯型装置の実施形態として例示する携帯電話21の正面図である。図5に示す携帯電話21の筐体22は略直方体状に形成され、その内部空間23には、前述した力覚発生装置4が設けられている。携帯電話21は、筐体22の正面上部に設けられた表示装置25、正面下部に設けられた入力操作用の多数のプッシュボタン26、正面上端部に設けられたスピーカ27、及び正面下端部に設けられたマイクロフォン28を備えている。
図6は図5に示す携帯電話21の構成を示すブロック図である。携帯電話21は、各種機能を統括的に制御する主制御部31(制御手段)を備えている。主制御部31は表示装置25及びプッシュボタン26に接続されている。主制御部31は表示装置25に適宜の画像情報を表示させる制御を実行することができ、また、プッシュボタン26が押下されると主制御部31には操作信号が入力されるようになっている。
また、主制御部31はスピーカ27及びマイクロフォン28に接続されているとともに、送受信部32を介してアンテナ29に接続されている。アンテナ29が図示しない基地局より受信高周波信号を受信すると送受信部32は主制御部31に信号を出力する。これにより制御モードが「着信モード」に移行し、主制御部31は発信者の電話番号を表す画像情報を表示装置25に表示させる等してユーザに着信がある旨の情報を提示し、着信の許否に関する入力操作を待機する。着信を許可する入力操作がなされると、制御モードが「通話モード」に移行し、送受信部32はアンテナ29を介して受信した基地局からの受信高周波信号を復調して主制御部31に出力し、主制御部31は送受信部32からの信号を処理してスピーカ27に出力する。他方、主制御部31はマイクロフォン28からの音声信号を処理して送受信部32に出力し、送受信部32は主制御部31からの信号を変調したのちに送信高周波信号に変換してアンテナ29に送信する。
さらに、主制御部31は力覚発生装置4の力覚コントローラ7に接続されている。力覚コントローラ7は、主制御部31からの指令に基づく方向への並進力の力覚がユーザに付与されるよう、アクチュエータ6を駆動制御して錘9(図1参照)を往復移動させる。
主制御部31には、筐体22に与えられた運動を検知する運動検知センサ34(運動検知手段)と、ユーザが筐体22を把持しているか否かを検知する把持センサ35(把持検知手段)とが接続されている。具体的には、運動検知センサ34は例えば、筐体22に発生した加速度とその方向を検知する加速度センサ等によって構成される。把持センサ35は例えば、筐体22の外面に作用する圧力を検知する圧力センサや、筐体22の傾斜角を検知する傾斜角センサや、筐体22の外面に取り付けられた極板を有し、ユーザが極板に接触しているときとそうでないときとの間の静電容量の違いに基づきユーザの接触を検知するタッチセンサ等によって構成される。なお、把持センサ35として傾斜角センサが採用されるときには、ユーザが携帯電話21を使用すべく表示装置25と対峙するのに適した筐体22の姿勢に応じた傾斜角を予め記憶しておく。そして、傾斜角センサが検知する傾斜角が、所定時間継続してこの記憶してある傾斜角周辺の角度範囲内に収まっていた場合に、主制御部31によってユーザが筐体22を把持しているものと判断されるよう構成すればよい。また、運動検知センサ34が、所定時間以上静止した状態から上方向の加速度を検出した場合に、テーブルなどに載置されていた筐体22をユーザが取り上げて手で把持したと判断してもよい。これにより、運動検知センサ34に把持センサ35を兼用させることができる。
次に、図7及び図8に基づいて主制御部31が実行する制御内容について説明する。図7は図6に示す主制御部31が実行する制御内容のうち、前述した「着信モード」に係る制御内容を説明するフローチャート、図8は図7に示す制御内容の実行中にユーザが行い得る入力操作の説明図である。
図7に示すように、主制御部31が送受信部32より受信高周波信号を受信した旨を表す信号を入力すると(ステップS1)、制御モードが待受モードから着信モードに移行する。着信モードに移行すると、主制御部31はユーザからの着信を許可する入力操作(イエスの入力操作)、又は拒否する入力操作(ノーの入力操作)を待機する。このとき主制御部31は、まず、発信者の電話番号その他を表す画像情報を表示装置25に表示させるとともに、予め定められた着信音信号をスピーカ27に出力する(ステップS2)。これにより、表示装置25により視覚に訴え、且つスピーカ27により聴覚に訴えて電話を着信している旨の情報がユーザに提示される。
同時に主制御部31は、力覚コントローラ7に指令を与え、力覚発生装置4の動作を開始する(ステップS2)。このとき、錘9に発生する正負の加速度各々の絶対値は図3に示したように互いに異ならせるようにし、筐体22には互いに大きさの異なる正の力F1(図4参照)と負の力F2(図4参照)を交互に発生させる。なお、図8の左側には、この着信モードにおいてユーザがその手Hに携帯電話21の筐体22を把持している状況が模式的に示されている。この状況では、ユーザには錘9(図4参照)の往復移動方向のうちいずれか一側(図8では上側)への並進力Fが作用しているとの擬似力覚が付与されることとなる。
次いで、力覚発生装置4の駆動開始から所定時間が経過したか否かが判断される(ステップS3)。この所定時間が経過していなければ(S3:NO)、把持センサ35からの入力に基づいてユーザが筐体22を把持しているか否かが判断される(ステップS4)。ユーザが筐体22を把持していない場合には(S4:NO)、ステップS3に戻り、ステップS3,S4が繰り返される。ユーザが筐体22を把持することなく所定時間が経過すると(S3:YES)、主制御部31は力覚発生装置4を停止し(ステップS23)、制御モードを着信モードから待受モードに移行する(ステップS24)。
所定時間内にユーザが筐体22を把持した場合には(S4:YES)、運動検知センサ34からの入力に基づいてユーザが筐体22に運動を与えたか否かが判断される(ステップS11)。運動が与えられていない場合には(S11:NO)、力覚発生装置4の駆動開始から所定時間が経過したか否かが判断される(ステップS12)。所定時間が経過していなければ(S12:NO)、ステップS11に戻って、ステップS11,S12が繰り返される。筐体22に運動が与えられることなく所定時間が経過すると(S12:YES)、前述同様にして主制御部31は力覚発生装置4を停止し(ステップS23)、制御モードを着信モードから待受モードに移行する(ステップS24)。
所定時間内に筐体22に運動が与えられた場合には(S11:NO)、その運動の方向が予め定めた許容範囲内に収まるものか否かが判断される(ステップS13)。この許容範囲は、ユーザに擬似的に付与されている並進力の作用方向に基づいて定められる。図8の例示では、付与される並進力の作用方向が筐体22の縦方向上側に向けられている。この場合、許容範囲は、例えばこの縦方向を基準とし、筐体22の中央位置を中心Cとした所定の角度範囲θに設定される。なお、図8には正面視における角度範囲が示されているが、平面視及び側面視においても同様の角度範囲が設定される。筐体22に与えられた運動の方向が例えば筐体22の横方向等でありこの許容範囲内に収まっていない場合には(S13:NO)、入力操作を行うとの意図の下で与えられた運動ではないとして、ステップS12、ステップS11に戻り、筐体22に運動が与えられるのを再度待機する。
筐体22に与えられた運動の方向が許容範囲内である場合には(S13:YES)、その運動の方向がユーザに擬似的に付与された並進力の作用方向と実質的に同じ側であるか実質的に反対側であるかが判断される(ステップS14)。つまり、図8の例示では、筐体22の中心位置から見て運動の方向が許容範囲内であって上側に向けられているのであれば、その運動の方向がこの「実質的に同じ側」であると判断され、その逆であれば「実質的に反対側」であると判断される。このようにステップS13の判断処理を介することによって、筐体22に与えられる運動の方向は、擬似的に付与した並進力の作用方向と完全に一致していたり丁度180度異なっていたりしている必要がない。
図8の右下側に示すように、ユーザが自身の手Hに作用している並進力に逆らって、並進力の作用方向とは実質的に反対側への並進運動を筐体22に与えた場合には(S14:NO)、主制御部31はこの運動を、着信を拒否する入力操作と知覚する。すなわち、主制御部31は力覚発生装置4を停止し(ステップS23)、制御モードが着信モードから待受モードに移行する(ステップS24)。
図8の右上側に模式的に示すように、ユーザが自身の手Hに作用している並進力に従って、並進力の作用方向と実質的に同じ側への並進運動を筐体22に与えた場合には(S14:YES)、主制御部31はこの運動を、着信を許可する入力操作と知覚する。すなわち、主制御部31は力覚発生装置4を停止し(ステップS21)、制御モードが着信モードから前述した通話モードに移行する(ステップS22)。
このように本例によれば、携帯電話21がユーザからの入力操作を待機する条件下になると、ユーザを把持しているユーザに対して力覚を付与して入力操作が促される。ユーザが自身に付与された並進力の作用方向に基づいて筐体22を運動すると、機器側はこの運動に基づいて入力操作を知覚する構成となっている。このため、ユーザはプッシュボタン26の押下操作に頼らず、直感的な入力操作を行うことができるようになる。
また、ユーザには並進力が作用しているとの力覚が付与されるようにし、ユーザは、この並進力の作用方向と同じ側に筐体22を移動させるだけでイエスの回答を入力操作したことになり、反対側に筐体22を移動させるだけでノーの回答を入力操作したこととなる。力覚発生装置4の動作と、イエス及びノーの回答の入力に対応する運動の方向とをこのようにして関連付けておくことにより、ユーザはイエス又はノーの入力操作を直感的に行うことができるようになる。
さらに、把持センサ35を利用しているため、ユーザが筐体22を把持していないときには、筐体22に運動が不意に与えられてもこの運動が入力操作として知覚されない。また、ユーザが筐体22を把持した後であっても運動の方向がユーザに付与される並進力の作用方向に基づいて定められた許容範囲内に収まっていないときには、この運動が入力操作として知覚されない。このような構成とすることにより、ユーザが意図せずに筐体22に与えられた運動に基づいて入力操作なされたものと主制御部31が誤認するのを防ぐことができる。
なお、所定時間内にユーザが筐体22を把持した場合(S4:YES)において、運動が与えらないまま(S11:NO)、所定時間が経過して(S12:YES)、力覚発生装置4を停止する(ステップS23)場合には、力覚発生装置4を停止した後であっても直ぐに待受モード(ステップS24)に移行せず、力覚発生装置4の停止からある一定時間が経過するまでの間だけ、ユーザからの入力を許容できるように筐体22に与えられた運動を検知できる状態で待機してもよい。こうすれば、機器の扱いに不慣れなユーザが、筐体22を把持してからとまどいしばらく後に運動を与えたとしても、その運動を検知することができる。
また、ここでは、イエス/ノーの回答の入力操作を行わせる場面として、電話に着信があったときにこれを許可して通話モードに移行させるのか拒否して待受モードに移行させるのかを選択する場面を例示したが、その他の場面にも好適に適用することができる。
次に、第2の例として、筆順に従って筐体21を振るだけで文字情報が入力されるよう構成した場合について説明する。ここでも、本発明に係る携帯型装置として図5及び図6に示すような携帯電話21が適用されるものとする。携帯電話21の使用に際してユーザが文字情報を入力する場面としては、メモリ33に電話帳情報を登録するとき、メール機能の利用時であって送信したい文章を入力するとき、ウェブ閲覧機能の利用時であってフォームに文字情報を入力するとき等がある。
但し、後述する制御内容を参照すればわかるとおり、本例においては、筐体22に作用する並進力の方向が縦方向のみならず、平面内で任意の方向に並進力を作用可能であることが好ましい。これを実現するには、筐体22内には図5に示す筐体の縦方向への並進力の力覚を付与するよう動作する力覚発生装置とは別に、筐体の横方向への並進力の力覚を付与するよう動作する力覚発生装置を追加するとよい。この2つの力覚発生装置を互いに独立して動作可能に構成するとともに、各力覚発生装置がユーザに付与する並進力の大きさを適宜異ならせることにより、図5に示す正面と平行な面内で任意の方向に並進力を付与することができる。
図6に示す携帯電話21の主制御部31は、ユーザが複数の文字情報を入力すると、頭文字から順に関連付けて入力された複数の文字情報をひと纏まりの単語情報或いは句情報としてメモリ33に記憶させるよう構成されている。このため、その後ユーザが以前に入力した複数の文字情報のうちの頭文字を入力したときに、主制御装置31はメモリ33を参照してこの複数の文字情報を読み出すことができるようになっている。
図9は図6に示す主制御装置31が実行する制御内容を説明するフローチャート、図10は図9に示す制御内容を説明する概念図である。図9には、ユーザが複数の文字情報を入力する場面であって、2文字目以降の文字情報を入力する場合に実行される制御内容が示されている。ここでは、ユーザが単語「ABILITY」を入力すべく、その頭文字「A」の文字情報の入力操作を終え、続いて「B」の文字情報を入力しようとする状況であると仮定して説明する。
図9に示すように、主制御装置31は、既に入力された文字情報「A」に関連付けられた単語情報(又は句情報)を参照して次に入力されると予測される文字(以下、単に「予測文字」と呼ぶ)を選出する(ステップS51)。この選出される文字の優先順位はどのように決められていてもよく、例えば直近に入力された単語情報が最優先して参照され、該最優先して参照される単語情報に基づいて予測文字を選出してもよい。ここでは、「ABROAD」が最優先して参照され、予測文字として「B」が選出されたものと仮定して説明する。
ここで、各文字の字形を所定のストローク毎に分割し、分割したストローク間を直線で結ぶと、その字形に曲線が含まれていたとしてもその字形を概ね近似することができる。メモリ33には、各文字に対し、その字形を分割して生成されるストローク情報が予め記憶されている。このストローク情報には、筆順に従って何番目のストロークであるのかを示す順位情報が関連付けられているとともに、当該ストローク間を字形に従って直線で結んだ場合における当該直線の延在方向の情報(以下、「直線方向情報」と呼ぶこととする)が関連付けられている。図10(a)を参照すると、文字情報「B」には34個のストローク情報が設定されている。そのうち一画目の縦線部分に相当する9個のストローク情報には、上から順に「1」〜「9」の順位情報がそれぞれ関連付けられているとともに、「鉛直下向き」を表す直線方向情報が関連付けられている。
そして、主制御部31は、選出した予測文字に関し、若い順位が割り当てられている順位情報と関連付けられたストローク情報(つまり、制御当初の処理は「1」の順位情報と関連付けられているストローク情報、その次の処理では「2」の順位情報と関連付けられているストローク情報)を選出し、該ストローク情報と関連付けられている直線方向情報に基づいて力覚発生装置4を駆動する(ステップS52)。つまり、力覚発生装置4は、筐体22を把持しているユーザに付与される並進力の作用方向が、この直線方向情報に表される方向と一致するよう駆動される。そして、主制御部31は、運動検知センサ34からの入力に基づいて筐体22に運動が与えられているか否かを検知し(ステップS53)、筐体22に運動が与えられていない場合には(S53:NO)、主制御部31は力覚発生装置4を継続して駆動する。
筐体22に運動が与えられると(S53:YES)、主制御部31は、運動検知センサ34が検知した運動の方向と、ユーザに付与された力の作用方向(すなわち、直線方向情報が表す方向)とを比較する(ステップS54)。この比較の結果、運動の方向がユーザに付与された力の作用方向と実質的に同じ側である場合には(S54:YES)、「1」の順位情報と関連するストロークから当該ストロークに至るまでの間で定まる字形の文字を候補文字として選出する(ステップS55)。そして、この候補文字が予測文字のみに絞られたか否かを判断する(ステップS56)。
なお、例えばステップS52において「9」の順位情報と関連するストローク情報に基づきユーザに力覚を付与し、その後ステップS55まで処理が進んだ場合、図10(a)に示すように、候補文字が予測文字「B」を含めて24個存在する。このように、候補文字が予測文字のみに絞られていない場合には(S56:NO)、次に若い順位が割り当てられている順位情報と関連するストローク情報を基づく処理に移行し(ステップS57)、当該ストローク情報についてステップS52から再び処理が実行される。
図10(b)には、この流れに沿って処理が繰り返され、「22」の順位情報と関連するストローク情報についてステップS55まで処理が進んだ状況が概念的に示されている。この状況においては、ステップS55において候補文字が予測文字「B」を含めて3個まで絞られるが、ステップS56の判断処理からステップS57へと進み、「23」の順位情報と関連するストローク情報についてステップS52から再び処理が実行されることとなる。
図10(c)には、「23」の順位情報と関連するストローク情報についてステップS55まで処理が進んだ状況が概念的に示されている。この状況においては、ステップS55において候補文字が予測文字「B」のみに絞られる。このように候補文字が予測文字のみに絞られた場合には(S56:YES)、主制御部31は、この予測文字が入力操作されたものと知覚し(ステップS58)、処理を終了する。
このように、ユーザは入力したい文字の全筆順に沿って筐体22を移動させるまでもなく、文字情報を入力操作することができるようになる。
なお、主制御部31が予測文字として「B」を選出している一方で、ユーザが入力しようとしている文字が「R」であった場合、図10(b)に示すように「23」の順位情報と関連するストロークに至るまでは、ステップS52からステップS55,ステップS57を介してステップS52に戻る処理を繰り返して実行することとなる。その後、ユーザは筐体22を斜め右下に向けて移動させることとなり、ステップS54の判断処理において、筐体22に与えられる運動の方向が、ユーザに付与される力の作用方向と実質的に異なるようになる。このような場合には(S54:NO)、運動検知センサ34が検知する筐体22に与えられた運動の方向を記憶し(ステップS61)、運動が終了したか否かを判断する(ステップS62)。運動が終了していない場合(S62:NO)には、ステップS61に戻る。すなわち、主制御部22は、運動が終了するまでの間、筐体22に与えられた運動の方向を記憶し続けることとなる。
筐体22に与えられる運動が終了した場合には(S62:NO)、メモリ33に格納されている各ステップの運動の方向に基づいて、筐体22に与えられる運動が開始したときからこの運動が終了するまでにおける筐体22の運動軌跡に基づいて、この運動軌跡によって規定され得る字形の文字を選出する(ステップS63)。そして、主制御部31は、このように選出した文字を文字情報として入力操作されたものと知覚し(ステップS64)、処理を終了する。
このようにして、ユーザは自身に付与される力に逆らって自身が入力したい文字の筆順に沿って筐体22を移動させ続けると、その筐体22の移動軌跡に従って入力したい文字情報を入力操作することができるようになる。
なお、ユーザに文字情報の入力操作を行わせるにあたっては、最初にユーザに文字の並び方向を教示してもよい。つまり、ユーザが文字情報の入力操作を行うにあたり、まずユーザに並進力が作用しているとの擬似力覚を付与する。ユーザはこれにより文字の並び方向が教示される。ユーザは擬似的に付与された並進力の作用方向に従って、文字が並ぶよう複数の文字情報を入力操作するようにしてもよい。
以上説明したように、本実施形態においては、力覚発生装置を動作させることによってユーザに入力操作を促し、ユーザは自身に付与された力覚に応じて筐体22に運動を与えることにより入力操作を行うことができるようになる。これにより、機器の操作性が向上し、電子機器の取扱いに不慣れなユーザであっても簡便に操作することができるようになる。
本発明は、ユーザに直感的に入力操作を行わせることができるという優れた作用効果を奏するものであり、上述した携帯電話に限られず、携帯インクジェットプリンタ、固定電話の子機、デジタルスチルカメラ、デジタルビデオカメラ、携帯ゲーム機、携帯音楽プレイヤー、据置型ゲーム機やテレビの操作器等のような、ユーザが携帯可能な電子機器に対して好適に適用することができる。
本発明に係る携帯型装置の内部構造の要部を示す携帯型装置の模式的断面図である。 図1のII−II線に沿って切断して示す携帯型装置の模式的断面図である。 図1に示す力覚発生装置の基本動作を説明するタイミングチャートである。 図1に示す力覚発生装置の基本動作の説明図であり、(a)が力覚発生装置の錘に正の加速度が発生している状態、(b)が該錘に負の加速度が発生している状態をそれぞれ示している。 本発明に係る携帯型装置の実施形態の一例として示す携帯電話の正面図である。 図5に示す携帯電話の構成を示すブロック図である。 図6に示す主制御部が実行する制御内容を説明するフローチャートである。 図7に示す制御内容の実行中においてユーザが行い得る入力操作を説明する説明図である。 図6に示す主制御部が実行する制御内容を説明するフローチャートである。 図9に示す制御内容を説明する概念図である。
符号の説明
1 携帯型装置
2 筐体
3 内部空間
4 力覚発生装置(力覚発生手段)
5 並進運動機構
6 アクチュエータ
7 力覚コントローラ
9 錘
11 ボールネジ
21 携帯電話(携帯型装置)
22 筐体
31 主制御部(制御手段)
34 運動検知センサ(運動検知手段)
35 把持センサ(把持検知手段)

Claims (9)

  1. ユーザが把持可能な筐体を備える携帯型装置であって、
    前記筐体を把持しているユーザに入力操作を促すための力覚を付与するよう動作する力覚発生手段と、
    前記力覚発生手段の動作を制御する制御手段と、
    少なくとも前記力覚発生手段の動作中に、ユーザより前記筐体に与えられた運動を検知する運動検知手段と、を備え、
    前記制御手段は、前記運動検知手段により検知された運動に基づいてユーザからの入力操作を知覚する構成であることを特徴とする携帯型装置。
  2. 前記力覚発生手段は所定方向に往復移動可能な錘を備え、前記錘に発生する正の加速度の絶対値と負の加速度の絶対値とを異ならせて前記錘を往復運動させることにより前記ユーザに対して前記所定方向一側又は他側への並進力の擬似力覚を選択的に付与する構成であることを特徴とする請求項1に記載の携帯型装置。
  3. 前記制御手段は、ユーザからの入力操作を待機する条件下になるとユーザに所定方向への力覚を付与するよう前記力覚発生手段を駆動し、前記運動検知手段により検知された運動の方向が前記所定方向と実質的に同じであるか否かに従って、当該運動を種別の異なる複数の入力操作のいずれかとして知覚する構成であることを特徴とする請求項1又は2に記載の携帯型装置。
  4. 前記制御手段は、前記力覚発生手段の動作開始後所定時間内に前記運動検知手段により運動が検知されたとき、及び、前記力覚発生手段の動作開始後前記運動検知手段により運動が検知されることなく前記所定時間が経過したときに、前記力覚発生手段の動作を停止する構成であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の携帯型装置。
  5. ユーザが前記筐体を把持していることを検知する把持検知手段をさらに備え、
    前記制御手段は、前記力覚発生手段の動作中に前記把持検知手段によりユーザが前記筐体を把持していることが検知された後に、前記運動検知手段により検知された運動に基づいてユーザからの入力操作を知覚する構成であることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の携帯型装置。
  6. 前記制御手段は、
    イエス及びノーのいずれか一方を選択する入力操作をユーザに促すため、前記所定方向の一側への並進力の力覚がユーザに付与されるよう前記力覚発生手段を駆動し、
    前記力覚発生手段の動作中に前記運動検知手段により前記所定方向の前記一側と実質的に同じ側への並進運動が検知されると該運動をイエスの入力操作として知覚し、前記運動検知手段により前記所定方向の前記一側と実質的に反対側への並進運動が検知されると該運動をノーの入力操作として知覚する構成であることを特徴とする請求項3乃至5のいずれか1項に記載の携帯型装置。
  7. 前記制御手段は、
    文字の入力操作をユーザに促すため、入力されると予測される予測文字の筆順に従い、該筆順の所定ストローク毎に予め定められた方向への力覚がユーザに付与されるよう前記力覚発生手段を駆動し、
    各ストロークにおいて前記力覚発生手段よりユーザに付与する力覚の作用方向と、前記運動検知手段により検知される運動の方向とを比較し、
    各ストロークにおいて前記力覚の作用方向と前記運動の方向とが実質的に同一である場合に、当該ストロークに至るまでの運動軌跡に基づいて規定され得る字形の文字候補が前記予測文字のみに絞られたか否かを判断し、前記予測文字のみに絞られたときに前記予測文字が入力されたものとする構成であることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の携帯型装置。
  8. 前記制御手段は、文字の入力操作をユーザに促すため、文字の並び方向を示す基準線の延在方向への並進力の力覚がユーザに付与されるよう前記力覚発生手段を駆動することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の携帯型装置。
  9. 前記運動検知手段は、前記力覚発生手段の動作中及び動作停止からある時間が経過するまでの間に、ユーザより前記筐体に与えられた運動を検知することを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項に記載の携帯型装置。
JP2008275253A 2008-10-27 2008-10-27 携帯型装置 Pending JP2010102614A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008275253A JP2010102614A (ja) 2008-10-27 2008-10-27 携帯型装置
US12/606,741 US8838170B2 (en) 2008-10-27 2009-10-27 Mobile apparatus

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008275253A JP2010102614A (ja) 2008-10-27 2008-10-27 携帯型装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2010102614A true JP2010102614A (ja) 2010-05-06

Family

ID=42118019

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008275253A Pending JP2010102614A (ja) 2008-10-27 2008-10-27 携帯型装置

Country Status (2)

Country Link
US (1) US8838170B2 (ja)
JP (1) JP2010102614A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013539118A (ja) * 2010-09-02 2013-10-17 クゥアルコム・インコーポレイテッド 移動デバイスにおけるジェスチャーベースのユーザ入力の検出のための方法および装置
JP2015228174A (ja) * 2014-06-02 2015-12-17 株式会社豊田中央研究所 入力装置
JP2017069612A (ja) * 2015-09-28 2017-04-06 京セラ株式会社 携帯電子機器

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US11822091B2 (en) * 2019-09-03 2023-11-21 Apple Inc. Head-mounted device with tension adjustment
KR20230004099A (ko) * 2021-06-30 2023-01-06 삼성전기주식회사 회전체 입력 감지 장치 및 이를 포함하는 전자기기

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006107140A (ja) * 2004-10-05 2006-04-20 Sony Corp 触覚機能付きの入出力装置及び電子機器
JP2006229549A (ja) * 2005-02-17 2006-08-31 Citizen Watch Co Ltd 携帯型電子機器
JP2007304988A (ja) * 2006-05-12 2007-11-22 Seiko Epson Corp モーションコマンド処理システム
JP2008028774A (ja) * 2006-07-21 2008-02-07 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 携帯情報端末装置及び携帯情報端末処理方法

Family Cites Families (20)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2533285B2 (ja) 1993-10-14 1996-09-11 コナミ株式会社 テレビゲ―ム機の光線銃
US7724278B2 (en) * 1995-05-30 2010-05-25 Maguire Francis J Jr Apparatus with moveable headrest for viewing images from a changing direction-of-view
JP3263012B2 (ja) * 1996-10-01 2002-03-04 株式会社ソニー・コンピュータエンタテインメント ゲーム機用操作装置
JPH114996A (ja) 1997-06-18 1999-01-12 Matsushita Electric Ind Co Ltd 脱水機の脱水蓋
JP2001186248A (ja) 1999-12-24 2001-07-06 Mitsubishi Electric Corp 携帯型電話機
JP3949912B2 (ja) * 2000-08-08 2007-07-25 株式会社エヌ・ティ・ティ・ドコモ 携帯型電子機器、電子機器、振動発生器、振動による報知方法および報知制御方法
JP2002346225A (ja) 2001-05-24 2002-12-03 Daijiro Koga 撃力発生装置及びその制御装置、制御方法並びにプログラム
US8611919B2 (en) * 2002-05-23 2013-12-17 Wounder Gmbh., Llc System, method, and computer program product for providing location based services and mobile e-commerce
US7072672B1 (en) * 2002-11-01 2006-07-04 Nokia Corporation Disposable mini-applications
AU2003292776A1 (en) * 2002-12-26 2004-07-22 Iai Corporation Driving unit
JP4111278B2 (ja) 2003-11-20 2008-07-02 独立行政法人産業技術総合研究所 触力覚情報提示システム
JP4413105B2 (ja) 2004-08-27 2010-02-10 日本電信電話株式会社 加速度発生装置及び擬似力覚発生装置
US7561740B2 (en) * 2004-12-10 2009-07-14 Fuji Xerox Co., Ltd. Systems and methods for automatic graphical sequence completion
JP2006074798A (ja) * 2005-09-05 2006-03-16 Olympus Corp 頭部装着型表示装置
WO2007086426A1 (ja) * 2006-01-24 2007-08-02 Nippon Telegraph And Telephone Corporation 加速度発生装置及び擬似力覚発生装置
US8335312B2 (en) * 2006-10-02 2012-12-18 Plantronics, Inc. Donned and doffed headset state detection
JP4478791B2 (ja) 2007-06-21 2010-06-09 独立行政法人産業技術総合研究所 力覚型ヒューマンナビゲーションシステム
JP5004752B2 (ja) * 2007-10-26 2012-08-22 キヤノン株式会社 頭部装着型機器
US20090280860A1 (en) * 2008-05-12 2009-11-12 Sony Ericsson Mobile Communications Ab Mobile phone with directional force feedback and method
JP4692605B2 (ja) * 2008-10-27 2011-06-01 ブラザー工業株式会社 携帯型装置

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006107140A (ja) * 2004-10-05 2006-04-20 Sony Corp 触覚機能付きの入出力装置及び電子機器
JP2006229549A (ja) * 2005-02-17 2006-08-31 Citizen Watch Co Ltd 携帯型電子機器
JP2007304988A (ja) * 2006-05-12 2007-11-22 Seiko Epson Corp モーションコマンド処理システム
JP2008028774A (ja) * 2006-07-21 2008-02-07 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 携帯情報端末装置及び携帯情報端末処理方法

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013539118A (ja) * 2010-09-02 2013-10-17 クゥアルコム・インコーポレイテッド 移動デバイスにおけるジェスチャーベースのユーザ入力の検出のための方法および装置
US9007304B2 (en) 2010-09-02 2015-04-14 Qualcomm Incorporated Methods and apparatuses for gesture-based user input detection in a mobile device
JP2015201217A (ja) * 2010-09-02 2015-11-12 クゥアルコム・インコーポレイテッドQualcomm Incorporated 移動デバイスにおけるジェスチャーベースのユーザ入力の検出のための方法および装置
US9513714B2 (en) 2010-09-02 2016-12-06 Qualcomm Incorporated Methods and apparatuses for gesture-based user input detection in a mobile device
JP2015228174A (ja) * 2014-06-02 2015-12-17 株式会社豊田中央研究所 入力装置
JP2017069612A (ja) * 2015-09-28 2017-04-06 京セラ株式会社 携帯電子機器

Also Published As

Publication number Publication date
US20100105432A1 (en) 2010-04-29
US8838170B2 (en) 2014-09-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8948826B2 (en) Electronic device and input interface switching method
JP2010102614A (ja) 携帯型装置
US20150141085A1 (en) Mobile computing device for blind or low-vision users
EP1841191A1 (en) Motion-based user input for a wireless communication device
US8237552B2 (en) Method and apparatus for controlling input/output interface
EP1724997B1 (en) Input device of mobile communication terminal with a moveable belt
JP4692605B2 (ja) 携帯型装置
TW200810501A (en) Electronic apparatus and method for symbol input
JP2006333355A (ja) 携帯情報処理装置およびその操作方法
KR20040089889A (ko) 휴대용 단말기의 회전키 장치 사용 방법
EP2461243B1 (en) Display processing apparatus
CN111093023A (zh) 视频拍摄方法及电子设备
JP5723832B2 (ja) 入力装置
JPWO2007032407A1 (ja) 携帯端末
JP4752896B2 (ja) 携帯型装置
JP2013250772A (ja) プログラム、情報処理装置、画像表示方法及び表示システム
CN1358046A (zh) 便携式移动单元
KR20120053430A (ko) 휴대단말기의 이미지 효과 제공 장치 및 방법
JP2014096848A (ja) 携帯電話機、電子機器、ならびに電子機器の文字入力方法およびプログラム
JP2011039765A (ja) 機能起動装置および機能起動方法
KR20060035148A (ko) 모바일 기기의 동작 인식 장치 및 이를 이용한 사용자의동작 인식 방법
JP2005142929A (ja) 携帯端末
JP5891324B2 (ja) 入力装置
KR101574750B1 (ko) 손가락 재활 장치 및 방법
KR100652632B1 (ko) 카메라를 구비한 이동 통신 단말기의 3d 게임 방향 전환장치 및 그 방법

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20100305

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100901

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100921

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20101122

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20110125