JP2010101061A - 車両用ドアロック装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】車両外からの不正な操作による操作ノブの切り換えを困難なものとし、車両内への不正侵入者の侵入を抑制することができる車両用ドアロック装置を提供する。
【解決手段】ドア2の内側に回動かつ進退可能に保持され、回動方向の操作によってドアロック機構6施錠・解錠するとともに、進退方向の操作によってドアラッチ機構を作動させるための操作ノブ3と、操作ノブ3の回動方向の操作によって回動し、ドアロック機構6に施錠・解錠用の回動力を伝達する第1伝達レバー4と、操作ノブ3の進退方向の操作によって回動し、ドアラッチ機構にドア開放用の回動力を伝達する第2伝達レバー5とを備え、操作ノブ3は、進退方向の操作が許容される位置と進退方向の操作が規制される位置との間に配置されている。
【選択図】図3

Description

本発明は、車両用ドアロック装置に関し、特に操作ノブの操作によってドアロック機構を施錠・解錠する機能を備えた車両用ドアロック装置に関する。
従来の車両用ドアロック装置として、車両の乗降口を開閉するドアと、ドアロック機構を施錠・解錠する操作ノブと、ドアを開放操作可能なインサイドハンドルとを備えたものがある(特許文献1)。
ドアは、ドアロック機構を内蔵するドアパネル、及びこのドアパネルの上方に位置するウインドガラスを有し、車両用のボディに回動可能に配置されている。そして、回動操作によって車両の乗降口を開閉するように構成されている。
操作ノブは、ドアパネルの内側に回動可能に配置されている。そして、ドアロック機構を施錠する位置又はドアロック機構を解錠する位置への回動操作による切り換えによってドアロック機構を施錠・解錠するように構成されている。
インサイドハンドルは、操作ノブの近傍に配置され、かつドアパネルに回動可能に取り付けられている。そして、ドアの閉状態及びドアロック機構の解錠状態においてドア開方向への回動操作によってドアを開放し得るように構成されている。
以上の構成により、ドアの閉状態においてドアロック機構を解錠する位置からドアロック機構を施錠する位置に操作ノブを切り換えると、ドアロック機構がドアの開放を不能とする施錠状態にされる。このため、インサイドハンドルをドアの開方向に回動操作してもドアが開放されることはない。
一方、ドアの閉状態においてドアロック機構を施錠する位置からドアロック機構を解錠する位置に操作ノブを切り換えると、ドアロック機構がドアの開放を可能とする解錠状態にされる。このため、インサイドハンドルをドアの開方向に回動操作してドアを開放することが可能となる。
ところで、この種の車両用ドアロック装置においては、操作ノブが単一方向への押圧操作力を受けて支点部の回りに回動するレバー部材によって形成されている。
このため、ドアロック機構を施錠する位置からドアロック機構を解錠する位置に、あるいはドアロック機構を解錠する位置からドアロック機構を施錠する位置に操作ノブを切り換えるには、操作ノブを押圧操作してその支点部の回りに回動させることにより行われる。
特開平11−182111号公報
しかしながら、レバー部材からなる操作ノブを備えた従来の車両用ドアロック装置によると、レバー部材の支点部から操作端部までの距離が比較的大きいため、レバー部材の操作端部に小さい力が加わっても比較的大きい回転力が発生する。この結果、車両外からの不正な操作によって操作ノブが切り換え易くなり、ドアロック機構の不正解錠により侵入者に車両内へ侵入される虞があった。
従って、本発明の目的は、車両外からの不正な操作による操作ノブの切り換えを困難なものとし、もって車両内への不正侵入者の侵入を抑制することができる車両用ドアロック装置を提供することにある。
(1)本発明は、上記目的を達成するために、ドアの内側に回動かつ進退可能に保持され、回動方向の操作によってドアロック機構を施錠・解錠するとともに、進退方向の操作によってドアラッチ機構を作動させるための操作ノブと、前記操作ノブの前記回動方向の操作によって回動し、前記ドアロック機構に施錠・解錠用の回動力を伝達する第1伝達レバーと、前記操作ノブの前記進退方向の操作によって回動し、前記ドアラッチ機構にドア開放用の回動力を伝達する第2伝達レバーとを備え、前記操作ノブは、前記進退方向の操作が許容される位置と前記進退方向の操作が規制される位置との間に配置されていることを特徴とする車両用ドアロック装置を提供する。
(2)本発明は、上記目的を達成するために、ドアの内側に回動かつ進退可能に保持され、回動方向の操作によってドアロック機構を施錠・解錠するとともに、進退方向の操作によってドアラッチ機構を作動させるための操作ノブと、前記操作ノブの前記回動方向の操作によって回動し、前記ドアロック機構に施錠・解錠用の回動力を伝達する第1伝達レバーと、前記操作ノブの進退方向の操作によって回動し、前記ドアラッチ機構を作動させるスイッチにドア開放用の回動力を伝達する第2伝達レバーとを備え、前記操作ノブは、前記進退方向の操作が許容される位置と前記進退方向の操作が規制される位置との間に配置されていることを特徴とする車両用ドアロック装置を提供する。
(3)本発明は、上記目的を達成するために、ドアの内側に回動かつ進退可能に保持され、進退方向の第1操作によってドアロック機構を施錠・解錠するとともに、進退方向の第2操作によってドアラッチ機構を作動させるための操作ノブと、前記操作ノブの前記第1操作による回動によって前記ドアロック機構を施錠・解錠するスイッチに施錠・解錠用の回動力を伝達するとともに、前記操作ノブの前記第2操作による回動によって前記ドアラッチ機構にドア開放用の回動力を伝達する伝達レバーとを備え、前記操作ノブは、前記進退方向の操作が許容される位置と前記進退方向の操作が規制される位置との間に配置されていることを特徴とする車両用ドアロック装置を提供する。
本発明によると、車両外からの不正な操作による操作ノブの切り換えを困難なものとし、車両内への不正侵入者の侵入を抑制することができる。
[第1の実施の形態]
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る車両用ドアロック装置が組み込まれた車両を示す斜視図である。図2は、本発明の第1の実施の形態に係る車両用ドアロック装置の一部を示す斜視図である。図3は、図2のA−A断面図である。図4は、図3のB−B断面図である。図5は、図3のC−C断面図である。図6は、図3のD−D断面図である。
〔車両用ハンドル装置の全体構成〕
図1〜図3において、符号1で示す車両用ドアロック装置は、自動車Aの乗降口を開閉するドア2と、ドア2の開放及びドアロック機構6の施錠・解錠を行うための操作ノブ3と、操作ノブ3の回動方向の操作によって施錠・解錠用の回動力をドアロック機構6に伝達する第1伝達レバー4と、操作ノブ3の進退方向の操作によってドア開放用の回動力をドアラッチ機構(図示せず)に伝達する第2伝達レバー5とから大略構成されている。
(ドア2の構成)
ドア2は、図1及び図2に示すように、ドアロック機構6を内蔵するドアパネル2A、及びこのドアパネル2Aの上方に位置するウインドガラス2Bを有し、自動車Aのボディaに回動可能に配置されている。そして、所定の回動範囲での回動操作によって自動車Aの乗降口を開閉するように構成されている。
ドアパネル2Aは、パネル内面部を形成するインサイドパネル20A、パネル外面部を形成するアウトサイドパネル21A、及びインサイドパネル20Aとアウトサイドパネル21Aとの間に介在する中間パネル22Aを有し、ドア2の下方部に配置されている。
インサイドパネル20Aには、そのパネル表裏面に開口する貫通孔200A、及びこの貫通孔200Aのパネル表面側開口周縁に突出する平面略弓形状のノブ押圧操作規制部201A,202Aが設けられている。
ノブ押圧操作規制部201A,202Aは、操作ノブ3の押圧操作を規制する位置に対応し、貫通孔200Aの円周方向に所定の間隔をもって配置されている。これにより、操作ノブ3がノブ押圧操作規制部201A,202Aに対向する位置に配置されると、操作ノブ3の押圧操作が規制される。
両ノブ押圧操作規制部201A,202A間には、操作ノブ3の押圧操作を許容する位置に対応する空間部203A,204Aが形成されている。これにより、操作ノブ3が空間部203A,204Aに対向する位置に配置されると、操作ノブ3の押圧操作が許容される。
アウトサイドパネル21Aには、ドアロック機構6を施錠・解錠するためのシリンダ錠210Aが取り付けられている。
ウインドガラス2Bは、ドア2の上方部に配置され、かつドアパネル2Aに昇降可能に取り付けられている。
(操作ノブ3の構成)
操作ノブ3は、図3及び図4に示すように、自動車A内に露出するノブ本体3A、及び中間パネル側に突出するノブ軸3Bを有し、ドア2の内側に回動かつ進退可能に保持され、かつ復帰用のスプリング7によって復帰習性が付与されている。そして、回動操作によってノブ押圧操作規制部201A,202Aと空間部203A,204Aとの間を回動し、この回動に連動した回動力を第1伝達レバー4に付与してドアロック機構6を施錠・解錠するように構成されている。また、操作ノブ3は、ノブロック部32A,33A(後述)が空間部203A,204Aに対向する位置に配置された状態において、押圧方向の操作によって進行し、この進行力を回動力として第2伝達レバー5に付与してドア2を開放する方向にドアラッチ機構を作動させるように構成されている。
ノブ本体3Aは、ノブ軸3Bの外径より大きい寸法に設定された外径をもつ円周面からなるノブ操作面30Aを有し、全体が略円筒体によって形成されている。ノブ本体3Aには、ノブ軸3Bの突出方向に開口する環状溝31A、及び操作ノブ3の回動操作によってノブ押圧操作規制部201A,202A又は空間部203A,204Aに対向するノブロック部32A,33Aが設けられている。ノブロック部32A,33Aは、環状溝31Aの円周方向に所定の間隔をもって配置されている。
ノブ軸3Bは、その外周面に周方向に沿って設けられた凹凸部30Bを有し、ノブ本体3Aの中心部に突出して配置され、かつインサイドパネル20Aの貫通孔200Aに回動かつ進退可能に挿通されている。また、ノブ軸3Bは、第2伝達レバー5に連結ピン100を介して回動可能に連結されている。そして、操作ノブ3の押圧操作によって進行し、また操作ノブ3の押圧操作解除によって退避するように構成されている。
ノブ軸3Bには、図5に示すように、それぞれが互いに連通して連結ピン100を挿通させる断面略扇形状のスロット31B,32Bを形成することにより、円周方向に所定の間隔をもって並列する断面略扇形状のストッパ33B,34Bが設けられている。これにより、操作ノブ3の第2伝達レバー5に対する回動操作が可能となり、この回動操作でドアロック機構6を施錠する位置又はドアロック機構6を解錠する位置に操作ノブ3が配置される。また、ノブ軸3Bには、操作ノブ3の操作側と反対側に第1伝達レバー4を抜け止めする止め輪8が装着されている。
(第1伝達レバー4の構成)
第1伝達レバー4は、図3に示すように、操作ノブ3に相対回転不能に保持され、かつドアロック機構6にワイヤ200を介して連結され、全体が平面略扇形状の板部材によって形成されている。そして、図4に示すように、ドアロック機構6を施錠する位置P1とドアロック機構6を解錠する位置P2との間を操作ノブ3の回動方向の操作によって回動し、ドアロック機構6に施錠・解錠用の回動力を伝達するように構成されている。
第1伝達レバー4の一方側端部には、ノブ軸3Bを挿通させるシャフト挿通孔40、及びシャフト挿通孔40の内周面でノブ軸3Bの凹凸部30Bに嵌合する凹凸部41が設けられている。第1伝達レバー4の他方側端部には、ワイヤ200を連結するワイヤ連結部42が設けられている。
(第2伝達レバー5の構成)
第2伝達レバー5は、図3及び図6に示すように、ドアパネル2Aの中間パネル22Aに枢支ピン300を介して回動可能に保持され、かつドアラッチ機構(図示せず)にワイヤ400を介して連結され、全体が平面略L字状の板部材によって形成されている。そして、ドア2を閉鎖する方向にドアラッチ機構を作動させる位置とドア2を開放する方向にドアラッチ機構を作動させる位置との間を枢支ピン300の回りに回動するように構成されている。
第2伝達レバー5の一方側端部には、連結ピン100を挿通させる長孔からなるピン挿通孔50が設けられている。伝達レバー5の他方側端部には、ワイヤ400を連結するワイヤ連結部51が設けられている。
〔車両用ドアロック装置1の動作〕
次に、本実施の形態に示す車両用ドアロック装置1の動作につき、図3及び図4と共に、図7(a),(b)及び図8を用いて説明する。図7(a)及び(b)は、本発明の第1の実施の形態に係る車両用ドアロック装置における操作ノブの動作を説明するために示す断面図である。図7(a)は操作ノブを操作側から見た状態を、図7(b)は操作ノブの操作側と反対側から見た状態をそれぞれ示す。図8は、本発明の第1の実施の形態に係る車両用ドアロック装置における第2伝達レバーの動作を説明するために示す断面図である。
先ず、ドア2の閉状態及びドアロック機構6の施錠状態において、操作ノブ3を回動操作し、図7(a)及び(b)に実線で示すように操作ノブ3の押圧操作を規制する位置から図7(a)及び(b)に2点鎖線で示すように操作ノブ3の押圧操作を許容する位置に切り換える。この場合、操作ノブ3の回動操作によって切り換えが行われると、第1伝達レバー4がドアロック機構6を施錠する位置P1(図4に示す)から回動してドアロック機構6を解錠する位置P2(図4に示す)に配置される。このため、施錠状態のドアロック機構6が解錠される。また、操作ノブ3の回動操作による切り換えによってノブロック部32A,33Aがインサイドパネル20Aのノブ押圧操作規制部201A,202Aから回動して空間部203A,204Aに対応する位置に配置される。このため、第2伝達レバー5にドア開放用の回動力を付与する方向に操作ノブ3を押圧操作することが可能となる。
次に、操作ノブ3をスプリング7の弾撥力に抗して押圧操作すると、操作ノブ3が進行して図8に実線で示す位置から図8に2点鎖線で示す位置に第2伝達レバー5を回動させる方向に押圧する。この場合、操作ノブ3の押圧操作によって第2伝達レバー5が反時計方向に回動し、この回動力がドア開放用の回動力としてワイヤ400を介してドアラッチ機構に伝達される。第2伝達レバー5の回動力がドア開放用の回動力としてドアラッチ機構に伝達されると、ドアロック機構8が解錠されているため、ドアラッチ機構がドア2を開放する方向に作動する。このため、ドア2が開方向に回動して開放される。
ここで、ドア2の閉状態及びドアロック機構8の施錠状態において、ドアロック機構6を不正に解錠するために、例えば操作ノブ3が押圧操作されると、そのノブロック部32A,33Aがノブ押圧操作規制部201A,202Aに当接し、操作ノブ3の押圧操作が規制される。このため、操作ノブ3を押圧操作することができず、ドアロック機構6がドア2の開放を可能とする解錠状態にされることはない。
一方、ドア2の閉状態及びドアロック機構6の解錠状態において、操作ノブ3を回動操作し、図7(a)及び(b)に2点鎖線で示すように操作ノブ3の押圧操作を許容する位置から図7(a)及び(b)に実線で示すように操作ノブ3の押圧操作を規制する位置に切り換える。この場合、操作ノブ3の回動操作によって切り換えが行われると、第1伝達レバー4がドアロック機構6を解錠する位置P(図4に示す)から回動してドアロック機構6を施錠する位置P(図4に示す)に配置される。このため、解錠状態のドアロック機構6が施錠される。また、操作ノブ3の回動操作による切り換えによってノブロック部32A,33Aがインサイドパネル20Aの空間部203A,204Aから回動してノブ押圧操作規制部201A,202Aに対応する位置に配置される。このため、第2伝達レバー5にドア開放用の回動力を付与する方向に操作ノブ3を押圧操作することが不能となる。
[第1の実施の形態の効果]
以上説明した第1の実施の形態によれば、次に示す効果が得られる。
(1)操作ノブ3の回転軸としてのノブ軸3Bからノブ操作面30Aまでの距離が比較的小さくなるため、操作ノブ3を回転操作するにはノブ操作面30Aに比較的大きい力を必要とする。これにより、自動車A外からの不正な操作による操作ノブ3の切り換えを困難なものとし、自動車A内への不正侵入者の侵入を抑制することができる。
(2)操作ノブ3の切り換え位置を自動車A内の乗員席から視認し易くなり、ドアロック機構における施錠・解錠状態の視覚による確認を従来と比べて容易に行うことができる。
[第2の実施の形態]
図9は、本発明の第2の実施の形態に係る車両用ドアロック装置を説明するために示す断面図である。図10は、本発明の第2の実施の形態に係る車両用ドアロック装置におけるドアの開放について説明するために示す断面図である。図11は、本発明の第2の実施の形態に係る車両用ドアロック装置におけるドアの開放について説明するために示すブロック図である。図9〜図11において、図1〜図8と同一又は同等の部材については同一の符号を付し、詳細な説明は省略する。
第2の実施の形態に示す車両用ドアロック装置21は、図9〜図11に示すように、操作ノブ3の押圧操作力を受け、ドア2を開放するためのスイッチ9Aに回動力を伝達する機能を第2伝達レバー5に備えた点に特徴がある。
このため、第2伝達レバー5には、スイッチ9Aの接触子90Aを押圧可能なスイッチ押圧部52が設けられている。
スイッチ9Aは、接触子90Aを有する押圧スイッチからなり、インサイドパネル20Aとアウタサイドパネル21Aとの間に配置され、かつコントローラ9Bに接続されている。そして、接触子90Aが第2伝達レバー5のスイッチ押圧部52から押圧力を受けてドア開放用のスイッチ信号をコントローラ9Bに出力するように構成されている。
コントローラ9Bは、自動車A内に配置され、かつスイッチ9A及びアクチュエータ9Cに接続されている。そして、スイッチ9Aからドア開放用のスイッチ信号を入力すると、アクチュエータ9Cにドア開放用の制御信号を出力するように構成されている。
アクチュエータ9Cは、自動車A内に配置され、かつコントローラ9B及びドアラッチ機構9Dに接続されている。そして、コントローラ9Bからドア開放用の制御信号を入力すると、ドアラッチ機構9Dにドア開放用の駆動信号を出力し、ドア2を開放する方向にドアラッチ機構9Dを作動させるように構成されている。
このように構成された車両用ドアロック機構21によると、ドア2の閉状態及びドアロック機構6の施錠状態において、ドア2を開放するには、第1の実施の形態に示す場合と同様に操作ノブ3を回動操作し、図7(a)及び(b)に実線で示すように操作ノブ3の押圧操作を規制する位置から図7(a)及び(b)に2点鎖線で示すように操作ノブ3の押圧操作を許容する位置に切り換える。この場合、操作ノブ3の回動操作によって切り換えが行われると、第1伝達レバー4がドアロック機構6を施錠する位置P1(図4に示す)から回動してドアロック機構6を解錠する位置P2(図4に示す)に配置される。このため、施錠状態のドアロック機構6が解錠される。また、操作ノブ3の回動操作による切り換えによってノブロック部32A,33Aがインサイドパネル20Aのノブ押圧操作規制部201A,202Aから回動して空間部203A,204Aに対応する位置に配置される。このため、第2伝達レバー5にドア開放用の回動力を付与する方向に操作ノブ3を押圧操作することが可能となる。
次に、操作ノブ3をスプリング7の弾撥力に抗して押圧操作すると、操作ノブ3が進行して第2伝達レバー5を図10に実線で示す位置から図10に2点鎖線で示す位置に回動させる方向に押圧する。この場合、操作ノブ3の押圧操作によって第2伝達レバー5が反時計方向に回動し、この第2伝達レバー5の回動によってそのスイッチ押圧部52がスイッチ9Aの接触子90Aを押圧する。これに伴い、スイッチ9Aの切り換えが行われるため、スイッチ9Aではドア開放用のスイッチ信号をコントローラ9Bに出力し、コントローラ9Bではドア開放用のスイッチ信号を入力してドア開放用の制御信号をアクチュエータ9Cに出力する。この後、アクチュエータ9Cではドア開放用の制御信号を入力してドア開放用の駆動信号をドアラッチ機構9Dに出力し、ドアラッチ機構9Dがアクチュエータ9Cからドア開放用の駆動信号を入力してドア2を開放する方向に作動する。ドアラッチ機構9Dがドア2を開放する方向に作動すると、ドアロック機構6が解錠されているため、ドア2が開放される。
[第2の実施の形態の効果]
以上説明した第2の実施の形態によれば、第1の実施の形態の場合と同様の効果が得られる。
[第3の実施の形態]
図12は、本発明の第3の実施の形態に係る車両用ドアロック装置を説明するために示す断面図である。図13は、本発明の第3の実施の形態に係る車両用ドアロック装置におけるドアロック機構の施錠・解錠について説明するために示すブロック図である。図14は、本発明の第3の実施の形態に係る車両用ドアロック装置におけるドアの開放について説明するために示す断面図である。図12〜図14において、図1〜図8と同一又は同等の部材については同一の符号を付し、詳細な説明は省略する。
第3の実施の形態に示す車両用ドアロック装置31は、図12〜図14に示すように、操作ノブ3の第1操作力を受けてドアロック機構6を施錠・解錠するスイッチ10Aに施錠・解錠用の回動力を伝達するとともに、操作ノブ3の第2操作力を受けてドアラッチ機構(図示せず)にドア開放用の回動力を伝達する伝達レバー11を備えた点に特徴がある。
このため、伝達レバー11は、ドアパネル2Aの中間パネル22Aに枢支ピン300を介して回動可能に保持され、かつドアラッチ機構(図示せず)にワイヤ400を介して連結され、全体が平面略L字状の板部材によって形成されている。そして、ドアロック機構6を施錠する位置と、ドアロック機構6を解錠してドア2を開放する方向にドアラッチ機構を作動させる位置との間を枢支ピン300の回りに回動するように構成されている。
伝達レバー11の一方側端部には、連結ピン100を挿通させる長孔からなるピン挿通孔110が設けられている。伝達レバー11の他方側端部には、ワイヤ400を連結するワイヤ連結部111が設けられている。伝達レバー11のレバー中間部には、スイッチ10Aの接触子100Aを押圧可能なスイッチ押圧部112が設けられている。
スイッチ10Aは、接触子100Aを有する押圧スイッチからなり、インサイドパネル20Aとアウタサイドパネル21Aとの間に配置され、かつコントローラ10Bに接続されている。そして、接触子100Aが伝達レバー11のスイッチ押圧部112から押圧力を受けて施錠・解錠用のスイッチ信号をコントローラ10Bに出力するように構成されている。
コントローラ10Bは、自動車A内に配置され、かつスイッチ10A及びアクチュエータ10Cに接続されている。そして、スイッチ10Aから施錠・解錠用のスイッチ信号を入力すると、アクチュエータ10Cに施錠・解錠用の制御信号を出力するように構成されている。
アクチュエータ10Cは、自動車A内に配置され、かつコントローラ10B及びドアロック機構6に接続されている。そして、コントローラ10Bから施錠・解錠用の制御信号を入力すると、ドアロック機構6に施錠・解錠用の駆動信号を出力し、ドアロック機構6を施錠・解錠するように構成されている。
このように構成された車両用ドアロック装置31によると、ドア2の閉状態及びドアロック機構6の施錠状態において、ドア2を開放するには、第1の実施の形態に示す場合と同様に操作ノブ3を回動操作し、図7(a)及び(b)に実線で示すように操作ノブ3の押圧操作を規制する位置から図7(a)及び(b)に2点鎖線で示すように操作ノブ3の押圧操作を許容する位置に切り換える。この場合、操作ノブ3の回動操作による切り換えによってノブロック部32A,33Aがインサイドパネル20Aのノブ押圧操作規制部201A,202Aから回動して空間部203A,204Aに対応する位置に配置される。このため、伝達レバー11にドア2を開放するための回動力を付与する方向に操作ノブ3を押圧操作することが可能となる。
次に、操作ノブ3をスプリング7の弾撥力に抗して押圧操作すると、操作ノブ3が進行して伝達レバー4を図14に実線で示す位置から図14に2点鎖線で示す位置に回動させる方向に押圧する。この場合、操作ノブ3の押圧操作によって伝達レバー11が反時計方向に回動し、この伝達レバー11の回動によってそのスイッチ押圧部112がスイッチ10Aの接触子100Aを押圧する。これに伴い、スイッチ10Aの切り換えが行われるため、スイッチ10Aではスイッチ信号をコントローラ10Bに出力し、コントローラ10Bではスイッチ信号を入力して解錠用の制御信号をアクチュエータ10Cに出力する。この後、アクチュエータ10Cでは解錠用の制御信号を入力して解錠用の駆動信号をドアロック機構6に出力し、ドアロック機構6がアクチュエータ10Cから解錠用の駆動信号を入力して解錠される。
そして、操作ノブ3をスプリング7の弾撥力に抗してさらに押圧操作すると、操作ノブ3が進行して図14に2点鎖線で示す位置から図14に1点鎖線で示す位置に伝達レバー11を回動させる方向に押圧する。この場合、操作ノブ3の押圧操作によって伝達レバー11が反時計方向に回動し、この回動力がワイヤ400を介してドアラッチ機構8に伝達される。伝達レバー11の回動力がドアラッチ機構に伝達されると、ドアロック機構6が解錠されているため、ドアラッチ機構がドア2を開放する方向に作動する。これにより、ドア2が開方向に回動して開放される。
なお、本実施の形態においては、操作ノブ3の押圧操作によってドアロック機構6の解錠が行われる場合について説明したが、本発明はこれに限定されず、操作ノブの引張操作によってドアロック機構を解錠するものでもよい。
ここで、ドア2の閉状態及びドアロック機構8の施錠状態において、例えば自動車A外からの不正な操作によって操作ノブ3がドアロック機構8を解錠する方向に押圧操作されると、そのノブロック部32A,33Aがノブ押圧操作規制部201A,202Aに当接し、操作ノブ3の押圧操作が規制される。このため、操作ノブ3を押圧操作することができず、ドアロック機構6がドア2の開放を可能とする解錠状態にされることはない。
[第3の実施の形態の効果]
以上説明した第3の実施の形態によれば、第1の実施の形態の場合と同様の効果が得られる。
以上、本発明の車両用ドアロック装置を上記の実施の形態に基づいて説明したが、本発明は上記の実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の態様において実施することが可能であり、例えば次に示すような変形も可能である。
(1)各実施の形態では、ノブ操作面30Aの略全体が自動車A内に露出する場合について説明したが、本発明はこれに限定されず、自動車内にノブ操作面の一部を露出させる場合であっても、本実施の形態と同様の効果を奏することができる。
(2)各実施の形態では、ノブ押圧操作規制部201A,202A及び空間部203A,204Aがそれぞれ1対である場合について説明したが、本発明はこれに限定されず、例えばノブ押圧操作規制部及び空間部をそれぞれ3個以上配置しても勿論よく、その個数は適宜変更することができる。
(3)各実施の形態では、操作ノブ3のノブ操作面30Aが円周面で形成されている場合について説明したが、本発明はこれに限定されず、ノブ操作面を多角形面で形成してもよい。ここで、「多角形面」とは、平面多角形状の操作ノブの辺に沿って形成される面の集合であって、その辺数と同数の面からなる集合面をいう。
(4)各本実施の形態では、自動車用ドアパネルにおけるドアロック機構の施錠・解錠を行う場合について説明したが、本発明はこれに限定されず、他の車両用ドアパネルにおけるドアロック機構の施錠・解錠を行う場合であってもよく、またドアロック機構以外のロック機構の施錠・解錠を行う場合にも本実施の形態と同様に適用可能である。
本発明の第1の実施の形態に係る車両用ドアロック装置が組み込まれた車両を示す斜視図。 本発明の第1の実施の形態に係る車両用ドアロック装置の一部を示す斜視図。 図2のA−A断面図。 図3のB−B断面図。 図3のC−C断面図。 図3のD−D断面図。 (a)及び(b)は、本発明の第1の実施の形態に係る車両用ドアロック装置における操作ノブの動作を説明するために示す断面図。 本発明の第1の実施の形態に係る車両用ドアロック装置における第2伝達レバーの動作を説明するために示す断面図。 本発明の第2の実施の形態に係る車両用ドアロック装置を説明するために示す断面図。 本発明の第2の実施の形態に係る車両用ドアロック装置におけるドアの開放について説明するために示す断面図。 本発明の第2の実施の形態に係る車両用ドアロック装置におけるドアの開放について説明するために示すブロック図。 本発明の第3の実施の形態に係る車両用ドアロック装置を説明するために示す断面図。 本発明の第3の実施の形態に係る車両用ドアロック装置におけるドアロック機構の施錠・解錠について説明するために示すブロック図。 本発明の第3の実施の形態に係る車両用ドアロック装置におけるドアの開放について説明するために示す断面図。
符号の説明
1,21,31…車両用ドアロック装置
2…ドア
2A…ドアパネル
20A…インサイドパネル、200A…貫通孔、201A,202A…ノブ押圧操作規制部、203A,204A…空間部
21A…アウタサイドパネル、210A…シリンダ錠
22A…中間パネル
2B…ウインドガラス
3…操作ノブ
3A…ノブ本体、30A…ノブ操作面、31A…環状溝、32A,33A…ノブロック部
3B…ノブ軸、30B…凹凸部、31B,32B…スロット、33B,34B…ストッパ
4…第1伝達レバー、40…シャフト挿通孔、41…凹凸部、42…ワイヤ連結部
5…第2伝達レバー、50…ピン挿通孔、51…ワイヤ連結部
6…ドアロック機構
7…移動復帰用のスプリング
8…止め輪
9A,10A…スイッチ、50,90A,100A…接触子
9B,10B…コントローラ
9C,10C…アクチュエータ
10D…ドアラッチ機構
11…伝達レバー、110…ピン挿通孔、111…ワイヤ連結部、112…スイッチ押圧部
100…連結ピン
200…ワイヤ
300…枢支ピン
400…ワイヤ
A…自動車
a…ボディ
1,P2…位置

Claims (3)

  1. ドアの内側に回動かつ進退可能に保持され、回動方向の操作によってドアロック機構を施錠・解錠するとともに、進退方向の操作によってドアラッチ機構を作動させるための操作ノブと、
    前記操作ノブの前記回動方向の操作によって回動し、前記ドアロック機構に施錠・解錠用の回動力を伝達する第1伝達レバーと、
    前記操作ノブの前記進退方向の操作によって回動し、前記ドアラッチ機構にドア開放用の回動力を伝達する第2伝達レバーとを備え、
    前記操作ノブは、前記進退方向の操作が許容される位置と前記進退方向の操作が規制される位置との間に配置されている
    ことを特徴とする車両用ドアロック装置。
  2. ドアの内側に回動かつ進退可能に保持され、回動方向の操作によってドアロック機構を施錠・解錠するとともに、進退方向の操作によってドアラッチ機構を作動させるための操作ノブと、
    前記操作ノブの前記回動方向の操作によって回動し、前記ドアロック機構に施錠・解錠用の回動力を伝達する第1伝達レバーと、
    前記操作ノブの進退方向の操作によって回動し、前記ドアラッチ機構を作動させるスイッチにドア開放用の回動力を伝達する第2伝達レバーとを備え、
    前記操作ノブは、前記進退方向の操作が許容される位置と前記進退方向の操作が規制される位置との間に配置されている
    ことを特徴とする車両用ドアロック装置。
  3. ドアの内側に回動かつ進退可能に保持され、進退方向の第1操作によってドアロック機構を施錠・解錠するとともに、進退方向の第2操作によってドアラッチ機構を作動させるための操作ノブと、
    前記操作ノブの前記第1操作による回動によって前記ドアロック機構を施錠・解錠するスイッチに施錠・解錠用の回動力を伝達するとともに、前記操作ノブの前記第2操作による回動によって前記ドアラッチ機構にドア開放用の回動力を伝達する伝達レバーとを備え、
    前記操作ノブは、前記進退方向の操作が許容される位置と前記進退方向の操作が規制される位置との間に配置されている
    ことを特徴とする車両用ドアロック装置。
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