JP2010100253A - 運転席用エアバッグ装置及びステアリングホイール - Google Patents
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Abstract
【課題】エアバッグがスムーズに展開することが可能な運転席用エアバッグ装置と、この運転席用エアバッグ装置が設置されたステアリングホイールを提供する。
【解決手段】エアバッグ11の膨張時には、第1のガイドクロス25及び第2のガイドクロスがエアバッグ11に先行して周囲に広がり出す。第1のガイドクロス25は、ステアリングパッド14の裏面を覆うように展開し、第2のガイドクロス26は、ステアリングホイール1の前面を覆うように展開する。これにより、エアバッグ11は、ステアリングパッド14の裏面の凹凸や周縁部14eの凸角部(エッジ)等、並びにステアリングホイール1の前面の凹凸等と干渉することなくスムーズに膨張展開する。
【選択図】図11
【解決手段】エアバッグ11の膨張時には、第1のガイドクロス25及び第2のガイドクロスがエアバッグ11に先行して周囲に広がり出す。第1のガイドクロス25は、ステアリングパッド14の裏面を覆うように展開し、第2のガイドクロス26は、ステアリングホイール1の前面を覆うように展開する。これにより、エアバッグ11は、ステアリングパッド14の裏面の凹凸や周縁部14eの凸角部(エッジ)等、並びにステアリングホイール1の前面の凹凸等と干渉することなくスムーズに膨張展開する。
【選択図】図11
Description
本発明は、車両のステアリングホイールに設置される運転席用エアバッグ装置に係り、特に、エアバッグの膨張時にステアリングパッドの少なくとも一部が乗員側へ移動し、該エアバッグは、少なくとも、この乗員側に移動したステアリングパッドの周縁部を取り囲むように展開するよう構成された運転席用エアバッグ装置に関する。また、本発明は、この運転席用エアバッグ装置が設置されたステアリングホイールに関する。
なお、本発明において、ステアリングパッドとは、エアバッグの折り畳み体の乗員側に配置され、このエアバッグの折り畳み体が車室内に露呈しないように覆っておくパッドである。このステアリングパッドは、エアバッグ膨張時には、少なくとも部分的に、ステアリングホイール側即ちエアバッグの折り畳み体を覆った位置から乗員側へ移動するように構成されている。エアバッグは、膨張時には、少なくとも、このステアリングパッドのうち乗員側へ移動した部分の周縁部を取り囲むように展開する。好ましくは、該エアバッグは、さらに、このステアリングパッドのうち乗員側へ移動した部分の周縁部を回り込み、このステアリングパッドのうち乗員側へ移動した部分の少なくとも一部の乗員側に展開する。保持手段は、このステアリングパッドのうち乗員側へ移動した部分をステアリングホイール側へ勾引保持するものである。
車両のステアリングホイールに設置される運転席用エアバッグ装置として、エアバッグと、該エアバッグを膨張させるインフレータと、該エアバッグの折り畳み体の乗員側に配置されたステアリングパッドとを備え、該エアバッグは、膨張時には、該ステアリングパッドの周縁部を回り込んで該ステアリングパッドの乗員側に展開するように構成された運転席用エアバッグ装置が特開平4−224438号公報に記載されている。
同号公報の運転席用エアバッグ装置においては、エアバッグは、折り畳まれて箱形容器状の収容部内に収容され、その乗員側がステアリングパッド(同号公報ではカバープレート10と称されている。)によって覆われている。このステアリングパッドは、ベルト状の保持部材(同号公報では捕捉ベルト11と称されている。)を介して収容部内に勾引保持されている。収容部の底部にインフレータが固定されている。
自動車事故の際には、インフレータからのガスによりエアバッグがステアリングホイール(同号では舵取りハンドル13と称されている。)の乗員側に膨張する。この際、ステアリングパッドは保持部材によって収容部内に勾引保持されており、このステアリングパッドによってエアバッグ中央部の乗員側への膨出が規制される。エアバッグは、ステアリングパッドとステアリングホイールとの間から該ステアリングパッドの周囲に広がり出すように膨張し、その外周側が該ステアリングパッドの周縁部を回り込んで該ステアリングパッドの乗員側に膨張展開する。
特開平4−224438号公報
エアバッグが膨張展開する場合、エアバッグがステアリングホイールの前面側及びステアリングパッドの裏面ないし周縁部の凹凸や凸角部(エッジ)等に干渉してスムーズに展開しにくいことがある。特に、上記特開平4−224438号公報のように、エアバッグがステアリングパッドとステアリングホイールとの間から広がり出すように膨張展開する場合には、このエアバッグがステアリングホイール及びステアリングパッドの凹凸や凸角部等に干渉し易い。
本発明は、ステアリングパッドがエアバッグ膨張時に少なくとも部分的に乗員側へ移動するように構成されており、エアバッグは、膨張時には、少なくとも、この乗員側へ移動したステアリングパッドの周縁部を取り囲むように展開するように構成されている運転席用エアバッグ装置において、該エアバッグがスムーズに展開することが可能な運転席用エアバッグ装置と、この運転席用エアバッグ装置が設置されたステアリングホイールを提供することを目的とする。
本発明(請求項1)の運転席用エアバッグ装置は、車両のステアリングホイールに設置される運転席用エアバッグ装置であって、エアバッグと、該エアバッグを膨張させるインフレータと、該エアバッグの折り畳み体の乗員側に配置されたステアリングパッドと、該エアバッグ装置をステアリングホイールに保持するためのブラケットと、該エアバッグの膨張時に該ステアリングパッドをステアリングホイール側に勾引保持する保持手段とを備え、該ステアリングパッドは、エアバッグ膨張時には、少なくとも部分的に乗員側へ移動するように構成されており、該エアバッグは、膨張時には、少なくとも、乗員側へ移動した該ステアリングパッドの周縁部を取り囲むように展開するよう構成されている運転席用エアバッグ装置において、該エアバッグの膨張時に少なくとも該エアバッグの反乗員側とステアリングホイールとの間に展開又は介在して該エアバッグの膨張を案内するガイド部材が設けられていることを特徴とするものである。
請求項2の運転席用エアバッグ装置は、請求項1において、前記ガイド部材は、前記エアバッグの反乗員側とステアリングホイールとの間に展開又は介在する第1のガイド部材と、該エアバッグの膨張時に該エアバッグの乗員側と前記ステアリングパッドとの間に展開又は介在する第2のガイド部材とを備えていることを特徴とするものである。
請求項3の運転席用エアバッグ装置は、請求項2において、前記第2のガイド部材は、エアバッグ膨張時には、少なくとも一部が、乗員側へ移動した前記ステアリングパッドの周縁部よりもエアバッグ外周側まで延在しうるように構成されていることを特徴とするものである。
請求項4の運転席用エアバッグ装置は、請求項1ないし3のいずれか1項において、前記エアバッグは、膨張時には、乗員側へ移動した前記ステアリングパッドの周縁部を回り込んで該ステアリングパッドの少なくとも一部の乗員側に展開するように構成されていることを特徴とするものである。
請求項5の運転席用エアバッグ装置は、請求項4において、前記エアバッグには、膨張した状態において乗員側から凹陥する凹部が形成されており、エアバッグ膨張時には、前記ステアリングパッドが少なくとも部分的に該凹部内に配置されることを特徴とするものである。
請求項6の運転席用エアバッグ装置は、請求項5において、前記エアバッグが膨張した状態において、該凹部の乗員側は1条のスリット状ないし複数条のスリットが組み合わされた形状となっていることを特徴とするものである。
請求項7の運転席用エアバッグ装置は、請求項5又は6において、前記エアバッグは、パネルを縫合してなり、少なくとも前記凹部とその周囲の面とが別体のパネルにて構成されていることを特徴とするものである。
請求項8の運転席用エアバッグ装置は、請求項5ないし7のいずれか1項において、前記エアバッグ内には、前記凹部の底部と該エアバッグの反乗員側とを連結する吊りパネルが設けられていることを特徴とするものである。
請求項9の運転席用エアバッグ装置は、請求項1ないし8のいずれか1項において、前記ステアリングパッドの反乗員側に保持手段接続部が設けられており、該保持手段接続部に前記保持手段が接続されており、該保持手段接続部は、該ステアリングパッドの乗員側に取り付けられたエンブレムと反対側に位置し、反乗員側に突設されていることを特徴とするものである。
本発明(請求項10)のステアリングホイールは、請求項1ないし9のいずれか1項に記載の運転席用エアバッグ装置が設置されたものである。
本発明(請求項1)の運転席用エアバッグ装置及びこの運転席用エアバッグ装置を備えた本発明(請求項10)のステアリングホイールにあっては、エアバッグの膨張時に少なくとも該エアバッグの反乗員側とステアリングホイールとの間に展開又は介在して該エアバッグの展開を案内するガイド部材が設けられている。そのため、エアバッグ膨張時には、少なくともステアリングホイールの乗員側の凹凸や凸角部等がこのガイド部材によって覆われるようになる。これにより、エアバッグがこれらの凹凸や凸角部等に干渉することが防止され、エアバッグがスムーズに膨張展開する。
このようにエアバッグの反乗員側とステアリングホイールとの間に展開又は介在して該ステアリングホイールの乗員側の凹凸や凸角部等を覆うガイド部材を設けることにより、前記特開平4−224438号のように箱形の収容部内にエアバッグを保持しなくとも、エアバッグは、ステアリングホイールの乗員側の凹凸や凸角部等に引っ掛かることなくスムーズに膨張展開することができる。これにより、エアバッグ装置は、このような箱形の収容部を備える必要がなく、エアバッグ装置の軽量化、コンパクト化及び低コスト化を図ることが可能となる。
なお、本発明において、ガイド部材がエアバッグの膨張時に少なくとも該エアバッグの反乗員側とステアリングホイールとの間に展開又は介在するとは、例えば、エアバッグの非膨張時にはガイド部材は折り畳まれており、エアバッグの膨張時にはガイド部材が少なくともステアリングホイールの乗員側に広がり出して(即ち展開して)少なくとも該ステアリングホイールの乗員側を覆うように構成されていてもよく、あるいは、ガイド部材がエアバッグの膨張前から少なくともステアリングホイールの乗員側を覆った状態にて設置されていてもよいことを示している。
本発明においては、エアバッグ膨張時には、ステアリングパッドの少なくとも一部が乗員側へ移動し、エアバッグは、少なくとも、このステアリングパッドのうち乗員側へ移動した部分の周縁部を取り囲むように膨張展開する。従って、少なくともこのステアリングパッドのうちエアバッグ膨張時に乗員側へ移動する部分には、開裂誘導用のテアラインを設けることが不要であるため、ステアリングパッドの前面にテアラインが透けて見えたりせず、エアバッグがステアリングパッドを開裂させて膨張展開するタイプの運転席用エアバッグ装置に比べてステアリングパッドの美観に優れる。また、このステアリングパッドのデザインの自由度も高いものとなる。即ち、ステアリングパッドの乗員側には、通常、エンブレムが設けられるが、本発明の運転席用エアバッグ装置にあっては、少なくともこのステアリングパッドのうちエアバッグ膨張時に乗員側へ移動する部分は開裂しないため、このエンブレムの大きさ、形状及び配置の自由度が高い。また、ステアリングパッドにホーンボタンや発光若しくは報知機能などを設けることも容易である。
請求項2の態様あっては、エアバッグ膨張時には、該エアバッグの反乗員側とステアリングホイールとの間に第1のガイド部材が展開又は介在すると共に、該エアバッグの乗員側とステアリングパッドとの間に第2のガイド部材が展開又は介在する。そのため、エアバッグ膨張時には、ステアリングホイールの乗員側の凹凸や凸角部等が第1のガイド部材によって覆われ、ステアリングパッドの裏面の凹凸や該ステアリングパッドの周縁部の凸角部等が第2のガイド部材によって覆われるようになる。これにより、エアバッグ膨張時に、該エアバッグの乗員側及び反乗員側がそれぞれステアリングパッド及びステアリングホイールの凹凸や凸角部等に干渉することが防止され、エアバッグがスムーズに膨張展開する。
請求項3の態様にあっては、エアバッグ膨張時には、第2のガイド部材が該エアバッグの乗員側とステアリングパッドとの間に展開すると共に、この第2のガイド部材の少なくとも一部がステアリングパッドの周縁部よりもエアバッグ外周側にまで延在するようになる。これにより、ステアリングパッドの周縁部が少なくとも部分的に第2のガイド部材によって覆われるため、エアバッグがステアリングパッドの周縁部の凸角部等に干渉することなく、スムーズに展開する。
請求項4の態様にあっては、エアバッグ膨張時には、ステアリングパッドのうち乗員側へ移動した部分の少なくとも一部が、膨張したエアバッグによって覆われるようになるため、このステアリングパッドに乗員が干渉することが防止ないし抑制される。
請求項5の態様においては、エアバッグが膨張した状態において、該エアバッグの乗員側に凹部が形成され、ステアリングパッドが少なくとも部分的にこの凹部内に配置される。そのため、エアバッグ膨張時において、エアバッグのうち、この凹部内に配置されたステアリングパッドよりも外周側が該ステアリングパッドの乗員側に回り込むように展開する。
請求項6の態様にあっては、エアバッグが膨張した状態において、該凹部の入口側は1条のスリット状ないし複数のスリットを組み合わせた形状となっている。そのため、エアバッグの膨張完了時には、該凹部の入口側が閉じてステアリングパッドが殆ど又は全く乗員側に露呈しなくなる。
請求項7の態様にあっては、エアバッグは、少なくとも該凹部とその周囲の面とが別体のパネルにて構成されている。このように構成することにより、例えば車種ごとにステアリングパッドの形状や大きさが異なるような場合でも、該凹部を構成するパネルと、スリットの組み合わせを変更することにより、ステアリングパッドの形状や大きさが変わっても確実な展開性能を有する。
請求項8の態様にあっては、エアバッグ内においてこの凹部の底部を該エアバッグの反乗員側に連結する吊りパネルが設けられている。エアバッグ膨張時には、この吊りパネルによって該底部が反乗員側に引っ張られることにより、エアバッグの乗員側面に所定深さの凹部が形成される。また、凹部の底面がステアリングパッドを乗員側へ向って押圧する押圧力も緩和される。
請求項9の態様にあっては、ステアリングパッドの反乗員側に保持手段接続部が設けられており、この保持手段接続部に、ステアリングパッドをステアリングホイール側に勾引保持するための保持手段が接続されているが、この保持手段接続部は、ステアリングパッドの乗員側に取り付けられたエンブレムと反対側に配置されている。そのため、例えばステアリングパッドを合成樹脂の成形品とした場合に、仮にこの保持手段接続部を形成したことによりステアリングパッドの乗員側面に樹脂のヒケが生じた場合でも、このヒケがエンブレムによって隠されるので、ステアリングパッドの見栄えが良好である。
以下に、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。
第1図は実施の形態に係る運転席用エアバッグ装置が設置されたステアリングホイールの正面図、第2図及び第3図はエアバッグ膨張途中時におけるステアリングホイールの正面図、第4図はエアバッグ膨張完了時におけるステアリングホイールの正面図、第5図はエアバッグ及びエアバッグ装置の分解斜視図、第6図は押えリング、ブラケット及びインフレータの分解斜視図、第7図はステアリングパッドの保持手段接続部付近の縦断面図、第8図は第7図のVIII−VIII線矢視図、第8図は第7図のIX−IX線に沿う断面図、第10図は運転席用エアバッグ装置設置前のステアリングホイールの斜視図、第11図は運転席用エアバッグ装置付きステアリングホイールのエアバッグ膨張完了時における縦断面図である。なお、第5図及び第11図においては、図を簡略化するために、保持手段としてのストラップ15が1本のみ図示されている。
以下の説明において、上下方向及び左右方向とはステアリングホイールを車両直進時の操舵姿勢とした状態において該ステアリングホイールを乗員側から見たときの該ステアリングホイール面内における上下方向及び左右方向をいう。また、反乗員側をリヤ側ということがある。第5〜7図、第9図及び第11図においては、ステアリングコラムの軸心線方向を図の上下方向としている。
第1,10図の通り、ステアリングホイール1は、この実施の形態では所謂3本スポークタイプのものであり、その中央のステアリングハブ部2から左右(所謂3時及び9時の方向)及び下方(所謂6時の方向)の三方に向ってそれぞれスポーク部3L,3R,3Dが延出し、各スポーク部3L,3R,3Dの先端側が該ステアリングホイール1の外周のリング部4に連なっている。該ステアリングハブ部2はステアリングシャフト(図示略)の先端に連結されている。符号2aは、該ステアリングシャフトが接続されるボス部を示している。また、該ステアリングハブ部2を裏側(乗員と反対側)から覆うように、バックカバー5が装着されている。
該ステアリングハブ部2の乗員側からエアバッグ装置取付用ステー6が立設されている。この実施の形態では、該ステアリングハブ部2の乗員側において左右に間隔をあけて1対のステー6が配設されている。各ステー6には、ボルト(図示略)が螺じ込まれる雌ねじ孔6aが設けられている。
該ステアリングハブ部2の乗員側に運転席用エアバッグ装置10が設置されている。
この運転席用エアバッグ装置10は、エアバッグ11と、該エアバッグ11を膨張させるためのインフレータ12と、該エアバッグ11をインフレータ12に連結するための押えリング13と、該エアバッグ11の折り畳み体の乗員側に配置されたステアリングパッド14と、エアバッグ11の膨張時に該ステアリングパッド14をステアリング1側に引き留めるための保持手段としてのストラップ15と、該インフレータ12をステアリングホイール1に保持するためのブラケット20と、エアバッグ11の膨張時に該エアバッグの反乗員側とステアリングホイール1との間に展開して該エアバッグの反乗員側の膨張を案内するための第1のガイド部材としての第1のガイドクロス25と、エアバッグ11の膨張時に該エアバッグの乗員側とステアリングパッド14との間に展開して該エアバッグの乗員側の膨張を案内するための第2のガイド部材としての第2のガイドクロス26等を備えている。
この実施の形態では、該第1のガイドクロス25と第2のガイドクロス26とにより、エアバッグ11の膨張を案内するガイド部材が構成されている。この実施の形態では、該ガイドクロス25,26は、それぞれ、柔軟に屈曲可能な基布(織布)により構成されている。
エアバッグ11は、その膨張時の乗員側面(フロント面)及び反乗員側面(リヤ面)をそれぞれ構成するフロントパネル16及びリヤパネル17と、その膨張時に該乗員側面に凹部11aを形成するためのテトラパネル18と、該テトラパネル18の底部をリヤパネル17側に連結する吊りパネル19等からなる。
該フロントパネル16及びリヤパネル17は、それぞれステアリングホイール1よりも大径の円形の基布よりなり、それらの周縁部同士が縫合(図示略)等により結合されることにより袋状とされている。なお、第11図においては、図を簡略化するために、これらのフロントパネル16及びリヤパネル17は一続きのものとして図示されている。
第5図に示すように、フロントパネル16には、エアバッグ11の膨張時に前記凹部11aの入口部分を形成するスリット16aが設けられている。この実施の形態では、該スリット16aは、上下方向及び左右方向にそれぞれ延在する2条のスリットがフロントパネル16の中心付近で交叉した如き略十字形状となっている。このスリット16aの上下方向及び左右方向の延在長さは、ステアリングパッド14の大きさにもよるが、それぞれ250〜400mm、特に350〜400mm程度であることが好ましい。
なお、凹部11aの入口部分の形状は略十字形状に限定されるものではない。例えば、この凹部11aの入口部分は、1条のスリットにより形成されてもよい。その場合、この1条のスリットは、一直線状に延在していてもよく、V字状やジグザグ状、蛇行状など、少なくとも一部が湾曲ないし屈曲して延在したものであってもよい。また、この凹部11aの入口部分は、放射状など、2条以上のスリットを種々組み合わせた形状であってもよい。あるいは、円形や楕円形、多角形など、スリット状以外の種々の形状とすることもできる。
リヤパネル17の中央付近にはインフレータ用開口17aが設けられている。また、このインフレータ用開口17aの周囲には、押えリング13のスタッドボルト13aが挿通されるボルト挿通孔17bが設けられている。この実施の形態では、インフレータ用開口17aの周囲に略等間隔にて計4個のボルト挿通孔17bが配設されている。ただし、ボルト挿通孔17bの個数及び配置はこれに限定されない。
エアバッグ11内に前記テトラパネル18が配置されている。このテトラパネル18は、第5図に示すように、凹部11aの入口側即ち乗員側が開放した袋状の縫製体とされている。このテトラパネル18により、凹部11aの上側面、下側面、左側面、右側面及び底面(凹部11aの奥側の面)がそれぞれ構成される。このテトラパネル18のうち、凹部11aの該底面を構成するボトム部18aの中央付近には、前記ストラップ15が挿通されるストラップ挿通孔18hが設けられている。
この実施の形態では、テトラパネル18は、第5図の通り、その前面開口がフロントパネル16のスリット16aに倣った略十字形状となるように構成されている。
このテトラパネル18は、エアバッグ11内において、その前面開口がスリット16aに重なり合うように配置され、その周囲のフラップ18j(第5図)がフロントパネル16の裏側からスリット16aの周縁部に縫合等により結合されている。符号16b(第11図)は、この縫合のシームを示している。これにより、テトラパネル18がフロントパネル16に連結されると共に、このテトラパネル18によって取り囲まれた空間がスリット16aを介してエアバッグ11の乗員側に開放したものとなる。エアバッグ11の膨張時には、このテトラパネル18によって囲まれた空間が該エアバッグ11の乗員側面から反乗員側に凹陥した凹部11aとなり、この凹部11a内にステアリングパッド14が配置される。
エアバッグ11内において、このテトラパネル18のボトム部18aとリヤパネル17とを連結するように前記吊りパネル19が設けられている。
この実施の形態では、該吊りパネル19は、リヤパネル17の中央付近に重なる基片部19aと、該基片部19aから左右に延出した1対の延出部19bとを有している。この実施の形態では、該吊りパネル19は、基片部19aと各延出部19bとが共通の基布により一連一体に構成されたものとなっているが、これらが別体に構成され、縫合等により結合されたものであってもよい。基片部19aには、リヤパネル17のインフレータ用開口17a及びボルト挿通孔17bとそれぞれ重なり合う位置関係にて、インフレータ用開口19c及びボルト挿通孔19dが設けられている。
各延出部19bの延出方向先端側は、それぞれ、テトラパネル18のボトム部18aに縫合等により結合されている。ただし、各延出部19bとテトラパネル18との結合位置や結合方法はこれに限定されない。
各延出部19bがリヤパネル17とテトラパネル18との間でピンと張った状態において、各延出部19bは10〜300mm、特に30〜150mmであることが好ましい。
インフレータ12は略円柱形状のものであり、その筒軸方向の前端側の側周面にガス噴出口12aが設けられている。インフレータ12は、これらのガス噴出口12aから放射方向にガスを噴出するよう構成されている。このインフレータ12の筒軸方向の途中部分(該ガス噴出口12aよりも後端側)の側周面からは、フランジ12bが突設されている。該フランジ12bには、リヤパネル17の各ボルト挿通孔17bと重なり合う位置関係にて(即ち、この実施の形態ではインフレータ12の周方向に略等間隔にて4個の)ボルト挿通孔12cが設けられている。
このインフレータ12に前方から被さるようにして前記ブラケット20が装着されている。このブラケット20は、第6図に示すように、インフレータ12の前端側を該インフレータ12の径方向に横断する横断片21と、該横断片21の両端側にそれぞれ連なり、インフレータ12の側面を通って反乗員側(該インフレータ12の後端側)に延在した脚片22等を有している。
該横断片21は、この実施の形態では、その延在方向の途中部がインフレータ12の前面中央部から乗員側へ浮き出すように離隔している。横断片21の両端側が該インフレータ12の前面に当接している。この横断片21の途中部に前記ストラップ15が掛け通されている。
第6図の通り、この実施の形態では、ブラケット20の各脚片22は、インフレータ12の中心を挟んで互いに反対側に配置され、且つフランジ12bの隣り合うボルト挿通孔12c,12c同士の中間付近を通るように配置されている。
各脚片22は、その延在方向の途中部22aがフランジ12bの前面に沿うようにクランク状に屈曲している。即ち、各脚片22は、その前端側(横断片21側)がインフレータ12のフランジ12bよりも前端側の側面に沿って前後方向に延在し、該途中部22aがフランジ12bの前面に沿ってインフレータ12の放射方向に延在し、後端側が途中部22aの該放射方向の先端側から略L字形に後方へ延出している。
各脚片22の後端側は、運転席用エアバッグ装置10をステアリングハブ部2の前面側に配置したときに各ステー6と重なり合う位置に配置されている。各脚片22の後端側には、各ステー6の雌ねじ孔6aと重なるボルト挿通孔22bが設けられている。
ステアリングパッド14は、少なくともその芯材などが合成樹脂の成形品よりなる。このステアリングパッド14は、エアバッグ11の折り畳み体を覆う主面部14aと、該主面部14aから左右及び下方へ張り出した張出部14b,14c,14dとを有している。各張出部14b,14c,14dは、それぞれ、ステアリングパッド14をステアリングハブ部2の前面側に配置したときに各スポーク部3L,3R,3Dの基端側に重なるように配置されている。
この実施の形態では、該ステアリングパッド14の前面側に、エンブレム設置用の凹所14fが形成され、この凹所14f内にエンブレム27が取り付けられている。なお、この実施の形態では、エンブレム27は、該凹所14f内に嵌め込まれ、溶着や閂留め等によりステアリングパッド14に固定されているが、エンブレム27のステアリングパッド14への固定方法はこれに限定されるものではなく、例えば接着剤等によりエンブレム27をステアリングパッド14に貼り付けてもよい。
この実施の形態では、ステアリングパッド14の裏面から保持手段接続部として突片28が突設されている。この突片28は、ステアリングパッド14と一体成形にて形成されたものである。この突片28には、前記ストラップ15が掛通されるストラップ掛通孔29が設けられている。また、この突片28の基端側とステアリングパッド14の裏面との交叉隅部には、これらを連結する補強用のリブ28aが複数個形成されている。
この実施の形態では、第7,8図の通り、該突片28及び各リブ28aは、凹所14fの裏側に形成されている。そのため、仮に、該突片28をステアリングパッド14と一体成形したことによりステアリングパッド14の前面側に樹脂のヒケが生じても、このヒケは凹所14f内に現れる。従って、エンブレム27をこの凹所14f内に取り付けることにより、ヒケがステアリングパッド14の前面側に露呈しないものとなる。
この実施の形態では、該突片28は、凹所14fの裏側を左右方向に横切るように延在している。第9図に示すように、この実施の形態では、該突片28の左右方向の中央付近に前後に間隔をあけて2個のストラップ掛通孔29が設けられていると共に、それよりも左方及び右方に1個ずつストラップ掛通孔29が設けられている。左右のストラップ掛通孔29は、それぞれ、該突片28の左右方向の中央から略等距離に位置すると共に、中央前側のストラップ掛通孔29よりもステアリングホイール1側であって且つ中央後側のストラップ掛通孔29よりも乗員側に位置している。即ち、この実施の形態では、第9図の通り、これらのストラップ掛通孔29は、対角線の延在方向を左右方向及び前後方向とした菱形の各頂点にそれぞれ位置する如く配置されている。
なお、突片28に設けられるストラップ掛通孔29の個数及び配置はこれに限定されない。
これらのストラップ掛通孔29にそれぞれストラップ15が掛け通されている。
この実施の形態では、第8図のように、複数のリブ28aが突片28から放射状に延在するように形成されているが、リブ28aの個数及び配置等の構成は、図示の構成に限定されない。
エアバッグ11のステアリングホイール1側には、前記第1のガイドクロス25が配置されている。この第1のガイドクロス25は、エアバッグ11の膨張に伴ってステアリングホイール1の前面に沿って展開し、該ステアリングホイール1の前面の凹凸部を覆うように構成されている。なお、第5図では、第1のガイドクロス25は円形の基布として図示されているが、第1のガイドクロス25の形状はこれに限定されない。
第1のガイドクロス25の中央付近には、リヤパネル17のインフレータ用開口17a及びボルト挿通孔17bとそれぞれ重なり合う位置関係にて、インフレータ用開口25a及びボルト挿通孔25bが設けられている。
エアバッグ11のステアリングパッド14側には、前記第2のガイドクロス26が配置されている。この第2のガイドクロス26は、エアバッグ11の膨張に伴ってステアリングパッド14の裏面に沿って展開し、該ステアリングパッド14の裏面の凹凸等を覆うように構成されている。
詳しくは、この実施の形態では、第5図に示すように、該第2のガイドクロス26は、平面視形状がステアリングパッド14と略々相似形で且つ該ステアリングパッド14よりも大面積のものとなっている。即ち、この第2のガイドクロス26は、展開した場合に、その周縁部が該ステアリングパッド14の周縁部14eから該ステアリングパッド14の周囲にはみ出しうる形状及び大きさとなっている。
エアバッグ11の膨張に伴って第2のガイドクロス26がステアリングパッド14の裏面に沿って展開した後、エアバッグ11がステアリングパッド14の周縁部14eを回り込んで該ステアリングパッド14の乗員側に膨張展開するのに伴い、この周縁部14eから周囲にはみ出した第2のガイドクロス26の周縁部も、該周縁部14eを回り込んでステアリングパッド14の乗員側に延在するようになる。
なお、この実施の形態では、該第2のガイドクロス26は、展開時にはその周縁部が全周にわたってステアリングパッド14の周縁部14eを回り込むように構成されているが、その周縁部が部分的にステアリングパッド14の周縁部14eを回り込むように構成されてもよい。
第2のガイドクロス26の形状は、図示の形状に限定されない。
この第2のガイドクロス26の中央付近には、前記ストラップ15が挿通されるストラップ挿通孔26aが設けられている。
エアバッグ11をインフレータ12に連結するに当っては、ブラケット20をインフレータ12の前端側に装着し、各脚片22の途中部22aをフランジ12bの前面に重ねる。また、吊りパネル19の基片部19a、リヤパネル17及び第1のガイドクロス25の各インフレータ用開口19c,17a,25aの周縁部同士を重ね合わせると共に、エアバッグ11の内側から、これらの各ボルト挿通孔19d,17b,25bにスタッドボルト13aをそれぞれ挿通しつつ、押えリング13を該吊りパネル19のインフレータ用開口19cの周縁部に重ね合わせる。
次いで、ブラケット20付きインフレータ12の前端側を各インフレータ用開口25a,17a,19cを介してエアバッグ11内に挿入すると共に、フランジ12bの各ボルト挿通孔12cにそれぞれスタッドボルト13aを挿通しつつ、エアバッグ11と反対側から第1のガイドクロス25のインフレータ用開口25aの周縁部に該フランジ12bを重ね合わせる。その後、各スタッドボルト13aにナット13bを締め付ける。これにより、押えリング13とフランジ12bとが結合されると共に、これらの間に各インフレータ用開口19c,17a,25aの周縁部及びブラケット20の各脚片22の途中部22aが挟持される。この結果、エアバッグ11及び第1のガイドクロス25がインフレータ12に連結される。また、吊りパネル19の各延出部19bは、一端側がテトラパネル18のボトム部18aに連なり、他端側がリヤパネル17に連なったものとなる。
このエアバッグ11が折り畳まれ、さらにこのエアバッグ11の折り畳み体を覆うように第1のガイドクロス25及び第2のガイドクロス26が折り畳まれた後、これらの折り畳み体が保形手段(図示略)によって保形されている。
ストラップ15は、細長い帯紐状のものである。なお、保持手段の形態はこれに限定されるものではなく、ワイヤ等の種々の形態とすることができる。この実施の形態では、該ストラップ15は、テトラパネル18のボトム部18aのストラップ挿通孔18hに引き通されてエアバッグ11の内外に延在している。また、エアバッグ11の外部において、このストラップ15は、第2のガイドクロス26のストラップ挿通孔26aに挿通されて該第2のガイドクロス26よりもステアリングパッド14側に延在している。
この実施の形態では、該ストラップ15は、一端側がエアバッグ11内においてインフレータ12の前面とブラケット20の横断片21との間に掛け通されると共に、他端側がステアリングパッド14の裏側において突片28の各ストラップ掛通孔29に掛け通され、これらの両端部同士が結合されてループ状とされることにより、該ブラケット20とステアリングパッド14とを連結したものとなっている。なお、ストラップ15によるブラケット20とステアリングパッド14との連結方法はこれに限定されない。
この実施の形態では、ストラップ15は、布等の柔軟に屈曲可能な材料にて構成されている。ただし、ストラップ15の材料はこれに限定されるものではなく、変形可能な金属や合成樹脂等により構成されてもよい。
ストラップ15がピンと張った状態となるまでステアリングパッド14が前方移動したときの該ステアリングパッド14と横断片21との間隔、即ちストラップ15の長さは、10〜200mm、特に20〜100mmであることが好ましい。
このように構成された運転席用エアバッグ装置10をステアリングホイール1に設置するに当っては、第11図に示すように、ブラケット20の脚片22の後端側をステアリングホイール1側に向けてエアバッグ11の折り畳み体をステアリングハブ部2の前面側に配置し、各脚片22の後端側を各ステー6に重ね合わせる。次いで、各脚片22のボルト挿通孔22bを介して各ステー6の雌ねじ孔6aにボルトを螺じ込み、各脚片22を各ステー6に固定する。これにより、インフレータ12がブラケット20を介してステアリングハブ部2に保持される。次に、ステアリングパッド14をエアバッグ11の折り畳み体の前面側に配置し、各張出部14b,14c,14dを各スポーク部3L,3R,3Dの基端側に重ね、該ステアリングパッド14をステアリングホイール1の前面側に係止させる。
この運転席用エアバッグ装置10の作動は次の通りである。
車両衝突時等には、インフレータ12がガス噴出作動し、このインフレータ12からのガスにより、エアバッグ11が膨張を開始する。第11図に示すように、この膨張を開始したエアバッグ11によってステアリングパッド14が前方へ押され、該ステアリングパッド14とステアリングホイール1との係合が解除される。これにより、ステアリングパッド14がエアバッグ11に押されて前方移動し、該ステアリングパッド14とステアリングホイール1との間に隙間が生じる。この実施の形態では、ステアリングパッド14の全体がステアリングホイール1から離反して乗員側へ移動する。エアバッグ11は、この隙間からステアリングパッド14の周囲及び乗員側に膨らみ出す。
この際、このエアバッグ11の折り畳み体を覆っていた第1のガイドクロス25及び第2のガイドクロスがエアバッグ11に先行して周囲に広がり出す。
該第1のガイドクロス25は、ステアリングホイール1の前面を覆うように展開する。これにより、エアバッグ11は、ステアリングホイール1の前面の凹凸や凸角部(エッジ)等と干渉することなくスムーズに膨張展開する。
また、第2のガイドクロス26は、ステアリングパッド14の裏面を覆うように展開する。この実施の形態では、該第2のガイドクロス26は、展開時の平面視形状がステアリングパッド14よりも大きなものとなっているため、その周縁部がステアリングパッド14の周縁部14eよりも側方へ広がり出す。そして、エアバッグ11が該ステアリングパッド14の周縁部14eを回り込んで乗員側へ展開するのに伴い、この第2のガイドクロス26の周縁部もステアリングパッド14の周縁部14eを回り込んで該ステアリングパッド14の乗員側にまで延在するようになる。これにより、エアバッグ11は、ステアリングパッド14の裏面の凹凸や周縁部14eの凸角部(エッジ)等とも干渉することなくスムーズに膨張展開する。
ステアリングパッド14が所定距離まで前方移動すると、ストラップ15がピンと張った状態となり、ステアリングパッド14のそれ以上の前方移動が規制される。ステアリングパッド14の前方移動が停止すると、エアバッグ11は、第3図の如く、このステアリングパッド14をフロントパネル16のスリット16aから凹部11a内に呑み込むようにしてこのステアリングパッド14よりも乗員側へ膨張する。その後、エアバッグ11は、第4,11図のように、ステアリングパッド14の前面側に回り込むように膨張展開する。
この実施の形態では、該凹部11aは、入口部分がスリット16aにより形成されているので、エアバッグ11の膨張完了時には、第4,11図のように、該凹部11aの入口部分が閉じてステアリングパッド14がエアバッグ11の乗員側に露呈しないものとなる。これにより、乗員がステアリングパッド14と干渉することが防止される。
この実施の形態では、凹部11aの底面即ちテトラパネル18のボトム部18aが吊りパネル19によってリヤパネル17に連結されているため、エアバッグ11の膨張時には、エアバッグ11の乗員側面に深い凹部11aが形成される。また、凹部11aの底面がステアリングパッド14を乗員側へ向って押圧する押圧力も緩和される。
この運転席用エアバッグ装置10にあっては、上記の通り、エアバッグ11の膨張時には第1のガイドクロス25によってステアリングホイール1の前面側の凹凸等が覆われ、これによりエアバッグ11がこのステアリングホイール1の凹凸等に干渉することなく展開することができるので、エアバッグ11、インフレータ12及びストラップ15を保持する箱形の収容部を有さずとも、展開性能を満足しうる。そのため、該運転席用エアバッグ装置10は、比較的軽量且つコンパクトなものとなっている。
従って、この運転席用エアバッグ装置10が設置されたステアリングホイール1は、この運転席用エアバッグ装置10が軽量であることから、慣性重量が小さく、これにより軽快に回転操作することができる。
この実施の形態では、エアバッグ11の膨張時には、ステアリングパッド14の全体が乗員側へ移動し、エアバッグ11は、このステアリングパッド14の周縁部を回り込んで乗員側へ膨張展開する。従って、このステアリングパッド14には、開裂誘導用のテアラインを設けることが不要であるため、ステアリングパッド14の前面にテアラインが透けて見えたりせず、エアバッグがステアリングパッドを開裂させて膨張展開するタイプの運転席用エアバッグ装置に比べてステアリングパッド14の美観に優れる。また、このステアリングパッド14のデザインの自由度も高いものとなる。即ち、ステアリングパッド14の乗員側にはエンブレム27が設けられているが、ステアリングパッド14はエアバッグ11の膨張時に開裂しないため、このエンブレム27の大きさ、形状及び配置の自由度が高い。
第12図は、別の実施の形態に係る運転席用エアバッグ装置のステアリングパッドの保持手段接続部付近の縦断面図である。
この実施の形態でも、ステアリングパッド14の裏面から保持手段接続部として突片28が突設されている。この実施の形態では、該突片28に、計7個のストラップ掛通孔29が設けられている。
第12図に示すように、この実施の形態では、該突片28の左右方向の中央付近且つ前後方向の中央付近に1個のストラップ掛通孔29が設けられ、それよりも左方及び右方にそれぞれ前後に間隔をあけて2個のストラップ掛通孔29が設けられ、それよりもさらに左方及び右方にそれぞれ1個のストラップ掛通孔29が設けられている。即ち、この実施の形態では、これらのストラップ掛通孔29は、第12図の通り、対角線を左右方向及び前後方向とし、且つ一頂点同士を突き合わせて左右に並んだ2個の菱形の各頂点にそれぞれ位置する如く配置されている。
これらのストラップ掛通孔29にそれぞれストラップ15が掛け通されている。
この実施の形態の運転席用エアバッグ装置のその他の構成は、第1〜11図の実施の形態と同様である。
なお、上記の第1〜11図の実施の形態では突片28に4個のストラップ掛通孔29が設けられ、この第12図の実施の形態では突片28に7個のストラップ掛通孔29が設けられているが、突片28に設けられるストラップ掛通孔29の個数はこれに限定されない。また、上記の各実施の形態では、ストラップ掛通孔29は、1個又は一頂点同士を突き合わせて並んだ複数個の菱形の各頂点にそれぞれ位置する如く配置されているが、ストラップ掛通孔29の配置はこれに限定されない。
第13図は、さらに別の実施の形態に係る運転席用エアバッグ装置のステアリングパッドの保持手段接続部付近の縦断面図である。
この実施の形態でも、ステアリングパッド14の裏面から保持手段接続部として突片28が突設されている。この実施の形態では、該突片28に、1個の長穴状のストラップ掛通孔29が設けられている。この実施の形態では、該長穴状ストラップ掛通孔29は、左右方向に所定長さにわたって延在したものとなっている。この長穴状ストラップ掛通孔29に1本又は複数本のストラップ15が掛け通されている。
この実施の形態の運転席用エアバッグ装置のその他の構成は、第1〜11図の実施の形態と同様である。
第14図はガイド部材の別の構成例を示す斜視図であり、第15図は第14図のガイド部材を備えた運転席用エアバッグ装置のエアバッグ膨張時における縦断面図である。
前述の実施の形態では、ガイド部材としてのガイドクロス25,26は、それぞれ、柔軟な基布にて構成され、エアバッグ11の非膨張時には該エアバッグ11と共に折り畳まれており、エアバッグ11の膨張時にはステアリングホイール1の乗員側及びステアリングパッド14の裏側に沿って展開して該ステアリングホイール1の乗員側並びにステアリングパッド14の裏側及び周縁部を覆うように構成されているが、本発明においては、ガイド部材は、エアバッグ11の膨張前から少なくともステアリングホイール1の乗員側を覆った状態にて設置されていてもよい。
第14図のガイド部材30は、このように予めステアリングホイール1の乗員側を覆った状態にて設置されるよう構成されたものである。このガイド部材30は、前述の第1〜11図の運転席用エアバッグ装置10において、第1のガイドクロス25の代わりにエアバッグ11のステアリングホイール1側に配置される。以下、このガイド部材30を第1のガイド部材と称する。
この第1のガイド部材30は、略椀形に成形されており、エアバッグ11のリヤパネル17の中央付近に重なる底面31と、該底面31の周縁部から乗員側へ立ち上がる周壁部32とを有している。該周壁部32は、乗員側ほどエアバッグ11の外周側(即ちステアリングホイール1の外周側)へ拡開するテーパ形状となっている。この周壁部32の内周面がエアバッグ11の展開を案内するガイド面となっている。底面31には、インフレータ用開口31a及びボルト挿通孔31bが設けられている。
この第1のガイド部材30は、ステアリングホイール1のうち、エアバッグ11の非膨張時においてステアリングパッド14によって隠蔽されている部分(即ちステアリングハブ部2、各スポーク部3L,3R,3Dの基端部並びに隣り合うスポーク部3L,3R,3Dの該基端部同士の間のスペース)の略全体を乗員側から覆いうる形状及び大きさとなっている。
この第1のガイド部材の平面視形状は、該ステアリングパッド14の平面視形状と略相似形状となっている。即ち、周壁部32は、各スポーク部3L,3R,3Dの基端部の乗員側面に沿うように左右及び下方へそれぞれ膨らみ出した膨出部32L,32R,32Dを有している。各膨出部32L,32R,32Dの膨出方向先端側の外周縁には、それぞれ、各スポーク部3L,3R,3Dの基端部に係合する爪33が設けられている。
この実施の形態では、該第1のガイド部材30は、合成樹脂の成形品や、鉄板のプレス部品などよりなる。この第1のガイド部材30の成形方法は任意であるが、例えば合成樹脂のブロー成形等により容易に成形することができる。なお、該第1のガイド部材30の材質及び製造方法はこれに限定されない。この第1のガイド部材30の各部の厚さ(肉厚)は、0.5〜2.0mm程度であることが好ましい。
この実施の形態の運転席用エアバッグ装置のその他の構成は、前述の第1〜11図の運転席用エアバッグ装置10と同様であり、第15図において第1〜11図と同一符号は同一部分を示している。
この実施の形態における運転席用エアバッグ装置の組み立て手順は以下の通りである。
まず、前述の実施の形態と同様、ブラケット20をインフレータ12の前端側に装着し、各脚片22の途中部22aをフランジ12bの前面に重ねる。また、吊りパネル19の基片部19a及びリヤパネル17の各インフレータ用開口19c,17aの周縁部同士を重ね合わせると共に、エアバッグ11の内側から、これらの各ボルト挿通孔19d,17bにスタッドボルト13aをそれぞれ挿通しつつ、押えリング13を該吊りパネル19のインフレータ用開口19cの周縁部に重ね合わせる。
次いで、ブラケット20付きインフレータ12の前端側を各インフレータ用開口17a,19cを介してエアバッグ11内に挿入すると共に、フランジ12bの各ボルト挿通孔12cにそれぞれスタッドボルト13aを挿通しつつ、該エアバッグ11のインフレータ用開口17aの周縁部にフランジ12bを重ね合わせる。
この実施の形態では、このインフレータ12の後端側から第1のガイド部材30を装着する。即ち、第1のガイド部材30のインフレータ用開口31aにインフレータ12の後端側を挿入すると共に、該第1のガイド部材30の各ボルト挿通孔31bにスタッドボルト13aをそれぞれ挿通しつつ、該インフレータ用開口31aの周縁部をフランジ12bに重ね合わせる。その後、各スタッドボルト13aにナット13bを締め付ける。これにより、押えリング13、フランジ12b及び第1のガイド部材30が結合されると共に、該押えリング13とフランジ12bとの間に各インフレータ用開口19c,17aの周縁部及びブラケット20の各脚片22の途中部22aが挟持される。なお、第1のガイド部材30は、インフレータ12のフランジ12bとエアバッグ11との間に配置されてもよい。
エアバッグ11が折り畳まれ、さらにこのエアバッグ11の折り畳み体を覆うように第2のガイドクロス26が折り畳まれた後、これらの折り畳み体が保形手段(図示略)によって保形される。なお、エアバッグ11及び第2のガイドクロス26の折り畳みは、運転席用エアバッグ装置の組み立て前に行われてもよい。
これにより、運転席用エアバッグ装置の組み立てが完了する。
この運転席用エアバッグ装置をステアリングホイール1に設置するに当っては、第15図の通り、第1のガイド部材30を、該ステアリングハブ部2並びに各スポーク部3L,3R,3Dの基端部を乗員側から覆うように配置し、この第1のガイド部材30の各膨出部32L,32R,32Dの外周側の爪33をそれぞれ各スポーク部3L,3R,3Dの基端部に係合させる。また、この際、ブラケット20の各脚片22の後端側を各ステー6に重ね合わせる。次いで、各脚片22のボルト挿通孔22bを介して各ステー6の雌ねじ孔6aにボルトを螺じ込み、各脚片22を各ステー6に固定する。次に、ステアリングパッド14をエアバッグ11の折り畳み体の前面側に配置し、各張出部14b,14c,14dを各スポーク部3L,3R,3Dの基端部に重ね、該ステアリングパッド14をステアリングホイール1に係止させる。これにより、この運転席用エアバッグ装置のステアリングホイール1への設置が完了する。
この運転席用エアバッグ装置の作動は、エアバッグ11が膨張する前から第1のガイド部材30がステアリングホイール1の乗員側を覆った状態となっていること以外は、第1〜11図の実施の形態と同様である。
この運転席用エアバッグ装置によっても、第1〜5図の実施の形態と同様の作用効果が奏される。即ち、この運転席用エアバッグ装置にあっても、エアバッグ11の膨張時には、第1のガイド部材30によってステアリングホイール1の前面側が覆われているので、該エアバッグ11は、このステアリングホイール1の前面の凹凸や凸角部(エッジ)等と干渉することなくスムーズに膨張展開する。また、この実施の形態でも、エアバッグ11の膨張時には、第2のガイドクロス26がステアリングパッド14の裏面及び周縁部を覆うように展開するので、エアバッグ11は、ステアリングパッド14の裏面の凹凸や周縁部14eの凸角部等とも干渉することなくスムーズに膨張展開する。
この実施の形態では、エアバッグ11が膨張する前から第1のガイド部材30がステアリングホイール1の乗員側を覆った状態となっているので、エアバッグ11の膨張時には、該エアバッグ11がステアリングホイール1の前面の凹凸や凸角部等と干渉することを確実に防止することができる。
上記の各実施の形態は、いずれも本発明の一例を示すものであり、本発明は上記の各実施の形態に限定されるものではない。
例えば、上記の実施の形態では、エアバッグ11の膨張時には、ステアリングパッド14の全体がエアバッグ11に押されて乗員側へ移動し、このステアリングパッド14の周縁部14eの全周を回り込んでエアバッグ11が該ステアリングパッド14の乗員側に展開するように構成されているが、本発明においては、ステアリングパッド14が部分的にエアバッグ11に押されて乗員側へ移動するように構成してもよい。
この場合、図示は省略するが、例えばステアリングパッド14の主面部14aと各張出部14b,14c,14dとの間にそれぞれテアライン(破断予定部)を設けておき、エアバッグ11が膨張時に主面部14aを押圧することにより、ステアリングパッド14が各テアラインに沿って破断して該主面部14aと各張出部14b,14c,14dとが分離するように構成してもよい。この場合、エアバッグ11の膨張時には、ステアリングパッド14のうち主面部14aが各張出部14b,14c,14dから分離して該エアバッグ11に押されて乗員側へ移動する。そして、該エアバッグ11は、この分離した主面部14aを凹部11a内に呑み込むようにして該主面部14aの周縁部を回り込んで該主面部14aの乗員側へ展開する。
なお、エアバッグの膨張時に部分的にエアバッグに押されて乗員側へ移動するステアリングパッドの構成は、これに限定されない。
上記の実施の形態では、エアバッグ11の膨張完了時には、凹部11a内に配置されたステアリングパッド14の乗員側面の全体が、膨張したエアバッグ11によって覆われるように構成されているが、この凹部11a内のステアリングパッド14の乗員側面が部分的に、膨張したエアバッグ11によって覆われるように構成してもよい。
本発明においては、エアバッグ11は、膨張時に、ステアリングパッド14の乗員側へ全く又は殆ど回り込まず、このステアリングパッド14の周囲を取り囲むように展開するものであってもよい。
上記の第14,15図の実施の形態では、第1のガイド部材30は、合成樹脂や鉄板等の硬質な材料により構成されているが、基布等の軟質な材料により構成されてもよい。
この場合、例えば、運転席用エアバッグ装置をステアリングホイール1に設置するに際し、この軟質材料よりなる第1のガイド部材30を、ステアリングハブ部2及び各スポーク部3L,3R,3Dの基端部を覆うようにステアリングホイール1の乗員側に広げ、その外周側を各スポーク部3L,3R,3Dの基端部等に留め付けて該ステアリングホイール1に固定する。
これにより、エアバッグ11の膨張前から、この軟質材料よりなる第1のガイド部材30によってステアリングホイール1の乗員側が覆われた状態となっているので、エアバッグ11の膨張時には、該エアバッグ11がステアリングホイール1の前面の凹凸や凸角部等と干渉することを防止することができる。
1 ステアリングホイール
2 ステアリングハブ部
3L,3R,3D スポーク部
4 リング部
5 バックカバー
6 ステー
10 運転席用エアバッグ装置
11 エアバッグ
11a 凹部
12 インフレータ
13 押えリング
14 ステアリングパッド
15 ストラップ
16 フロントパネル
16a スリット
17 リヤパネル
17a インフレータ用開口
18 テトラパネル
18h ストラップ挿通孔
19 吊りパネル
20 ブラケット
21 横断片
22 脚片
25 第1のガイドクロス
26 第2のガイドクロス
28 突片
29 ストラップ掛通孔
30 第1のガイド部材
2 ステアリングハブ部
3L,3R,3D スポーク部
4 リング部
5 バックカバー
6 ステー
10 運転席用エアバッグ装置
11 エアバッグ
11a 凹部
12 インフレータ
13 押えリング
14 ステアリングパッド
15 ストラップ
16 フロントパネル
16a スリット
17 リヤパネル
17a インフレータ用開口
18 テトラパネル
18h ストラップ挿通孔
19 吊りパネル
20 ブラケット
21 横断片
22 脚片
25 第1のガイドクロス
26 第2のガイドクロス
28 突片
29 ストラップ掛通孔
30 第1のガイド部材
Claims (10)
- 車両のステアリングホイールに設置される運転席用エアバッグ装置であって、
エアバッグと、
該エアバッグを膨張させるインフレータと、
該エアバッグの折り畳み体の乗員側に配置されたステアリングパッドと、
該エアバッグ装置をステアリングホイールに保持するためのブラケットと、
該エアバッグの膨張時に該ステアリングパッドをステアリングホイール側に勾引保持する保持手段と
を備え、
該ステアリングパッドは、エアバッグ膨張時には、少なくとも部分的に乗員側へ移動するように構成されており、
該エアバッグは、膨張時には、少なくとも、乗員側へ移動した該ステアリングパッドの周縁部を取り囲むように展開するよう構成されている運転席用エアバッグ装置において、
該エアバッグの膨張時に少なくとも該エアバッグの反乗員側とステアリングホイールとの間に展開又は介在して該エアバッグの膨張を案内するガイド部材が設けられていることを特徴とする運転席用エアバッグ装置。 - 請求項1において、前記ガイド部材は、
前記エアバッグの反乗員側とステアリングホイールとの間に展開又は介在する第1のガイド部材と、
該エアバッグの膨張時に該エアバッグの乗員側と前記ステアリングパッドとの間に展開又は介在する第2のガイド部材とを備えていることを特徴とする運転席用エアバッグ装置。 - 請求項2において、前記第2のガイド部材は、エアバッグ膨張時には、少なくとも一部が、乗員側へ移動した前記ステアリングパッドの周縁部よりもエアバッグ外周側まで延在しうるように構成されていることを特徴とする運転席用エアバッグ装置。
- 請求項1ないし3のいずれか1項において、前記エアバッグは、膨張時には、乗員側へ移動した前記ステアリングパッドの周縁部を回り込んで該ステアリングパッドの少なくとも一部の乗員側に展開するように構成されていることを特徴とする運転席用エアバッグ装置。
- 請求項4において、前記エアバッグには、膨張した状態において乗員側から凹陥する凹部が形成されており、エアバッグ膨張時には、前記ステアリングパッドが少なくとも部分的に該凹部内に配置されることを特徴とする運転席用エアバッグ装置。
- 請求項5において、前記エアバッグが膨張した状態において、該凹部の乗員側は1条のスリット状ないし複数条のスリットが組み合わされた形状となっていることを特徴とする運転席用エアバッグ装置。
- 請求項5又は6において、前記エアバッグは、パネルを縫合してなり、少なくとも前記凹部とその周囲の面とが別体のパネルにて構成されていることを特徴とする運転席用エアバッグ装置。
- 請求項5ないし7のいずれか1項において、前記エアバッグ内には、前記凹部の底部と該エアバッグの反乗員側とを連結する吊りパネルが設けられていることを特徴とする運転席用エアバッグ装置。
- 請求項1ないし8のいずれか1項において、前記ステアリングパッドの反乗員側に保持手段接続部が設けられており、該保持手段接続部に前記保持手段が接続されており、
該保持手段接続部は、該ステアリングパッドの乗員側に取り付けられたエンブレムと反対側に位置し、反乗員側に突設されていることを特徴とする運転席用エアバッグ装置。 - 請求項1ないし9のいずれか1項に記載の運転席用エアバッグ装置が設置されたステアリングホイール。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008275739A JP2010100253A (ja) | 2008-10-27 | 2008-10-27 | 運転席用エアバッグ装置及びステアリングホイール |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008275739A JP2010100253A (ja) | 2008-10-27 | 2008-10-27 | 運転席用エアバッグ装置及びステアリングホイール |
Publications (1)
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-
2008
- 2008-10-27 JP JP2008275739A patent/JP2010100253A/ja not_active Withdrawn
Cited By (2)
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JP2022073660A (ja) * | 2020-11-02 | 2022-05-17 | 本田技研工業株式会社 | 操舵装置および車両 |
JP7114672B2 (ja) | 2020-11-02 | 2022-08-08 | 本田技研工業株式会社 | 操舵装置および車両 |
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