JP2010099908A - ブック型携帯品の製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】堅牢で安価なブック型携帯品を、機械や道具を用いることなく、手作業で簡単に製造できる方法を提供する。
【解決手段】厚紙からなる一対の表紙材7,8と背表紙材9を覆うためのカバーシート1の裏面に、粘着剤2とこれを覆う裏当て材3とを付着させ、裏当て材3には表紙材7,8と背表紙材9とを貼り付けるべき貼り付け部分3a〜3cのみを手で剥がせるように切り目4A〜4Fを形成し、裏当て材3の貼り付け部分3a〜3cをカバーシート1から剥がして、その部分に表紙材7,8および背表紙材9を貼り付け、裏当て材3の他の部分を剥がして、カバーシート1の周縁部を表紙材7,8および背表紙材9の内面に折り重ねて貼り付けることにより、開閉自在なブック型携帯品22,24におけるカバー11を製造する。
【選択図】図2
【解決手段】厚紙からなる一対の表紙材7,8と背表紙材9を覆うためのカバーシート1の裏面に、粘着剤2とこれを覆う裏当て材3とを付着させ、裏当て材3には表紙材7,8と背表紙材9とを貼り付けるべき貼り付け部分3a〜3cのみを手で剥がせるように切り目4A〜4Fを形成し、裏当て材3の貼り付け部分3a〜3cをカバーシート1から剥がして、その部分に表紙材7,8および背表紙材9を貼り付け、裏当て材3の他の部分を剥がして、カバーシート1の周縁部を表紙材7,8および背表紙材9の内面に折り重ねて貼り付けることにより、開閉自在なブック型携帯品22,24におけるカバー11を製造する。
【選択図】図2
Description
本発明は、衣服のポケットやハンドバックに入れて常時携帯できる、例えばミニ絵本や小型のコンパクト(ミラー付き携帯用化粧用具)などのブック型携帯品を安価に製造する方法に関するものである。
ミニ絵本や小型コンパクトのようなブック型携帯品は、開くことにより、内容物を読んだり、使用したりでき、閉じることにより内容物をカバーで挟んで保護できることから、ポケットなどに入れて常時携帯する携帯品として、好ましい形態を有したものであり、従来から種々のものが市販されている。
前記ブック型携帯品は、常時携帯して手軽に使用できることを目的とした簡易な小型商品であることから、安価でありながら、長期間の使用にも耐えることができる堅牢なものが望まれている。
本発明は、堅牢で安価なブック型携帯品を、機械や道具を用いることなく、手作業で安価に製造できる方法を提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、本発明の一構成に係るブック型携帯品の製造方法は、厚紙からなる一対の表紙材とその間の背表紙材とを有する開閉自在なブック型携帯品を製造する方法であって、前記一対の表紙材および前記背表紙材を覆うためのカバーシートの裏面に、粘着剤とこれを覆う裏当て材とを付着させ、前記裏当て材には前記表紙材と背表紙材とを貼り付けるべき貼り付け部分のみを手で剥がせるように切り目が形成されており、前記貼り付け部分を前記カバーシートから剥がして、その部分に前記表紙材および背表紙材を貼り付け、前記裏当て材の他の部分を剥がして、前記カバーシートの周縁部を前記表紙材および背表紙材の内面に折り重ねて貼り付ける。
このブック型携帯品の製造方法によれば、カバーシートに粘着剤で付着された裏当て材の貼り付け部分のみを手で剥がして粘着剤を露出させ、この部分に、一対の表紙材と背表紙材を押し付けることにより、一対の表紙材と背表紙材がカバーシートの所定箇所に正確な位置決め状態で粘着剤により貼り付けられる。つづいて、裏当て材の他の部分を剥がしてカバーシートの周縁部に付着している粘着剤を露出させたのち、そのカバーシートの周縁部を、表紙材および背表紙材の内面に折り重ねることにより、粘着剤で貼り付けて、ブック型携帯品におけるカバーが出来上がる。この製造方法では、機械や特別な道具を一切用いることなく、簡単な手作業のみで製造できるので、例えば一般家庭の内職仕事でもブック型携帯品を容易に作ることができる。しかも、表紙材および背表紙材として安価で固い厚紙を用いることから、材料コストを低く抑えながらも堅牢なものとなる。
本発明の他の構成に係るブック型携帯品の製造方法は、厚紙からなる一対の表紙材とその間の背表紙材とを有する開閉自在なブック型携帯品を製造する方法であって、前記一対の表紙材と前記背表紙材を覆うためのカバーシートの裏面に、粘着剤とこれを覆う裏当て材とを付着させ、前記表紙材および背表紙材の寸法に合致した貫通部を有する型枠を用意し、前記カバーシートと型枠との相対位置を決める加工台を用意し、前記加工台に、前記裏当て材が剥がされた前記カバーシートを、その裏面を上にして載置し、つづいて、前記カバーシートの裏面の上に前記粘着剤に粘着しない前記型枠を載置して、前記貫通部を貫通させて前記表紙材および背表紙材を前記裏面に貼り付け、前記カバーシートの周縁部を前記表紙材および背表紙材の内面に折り重ねて貼り付ける。
このブック型携帯品の製造方法によれば、裏当て材を剥がして裏面全体に付着された粘着材を露出させたカバーシートを、その裏面を上にして加工台に載置したのち、このカバーシートの裏面の上に型枠を載置すると、型枠に形成された、一対の表紙材および背表紙材の寸法に合致した貫通部が、加工台によってカバーシートに対し所定の相対位置に位置決めされる。この状態で、一対の表紙材と背表紙材とを、型枠の貫通部に貫通させてカバーシートの裏面に押し付けると、一対の表紙材と背表紙材とが、カバーシートの所定箇所に正確な位置決め状態で粘着剤により貼り付けられる。つづいて、型枠をカバーシートから取り除いたのち、カバーシートの周縁部を、表紙材および背表紙材の内面に折り重ねることにより粘着剤で貼り付けて、カバーシートの裏面に一対の表紙材と背表紙材とが貼り付けられたブック型携帯品におけるカバーが出来上がる。
この製造方法においても、加工台と型枠を一組用意しておくだけで、その他に機械や特別な道具を一切用いることなく、簡単な手作業のみで製造できるので、例えば一般家庭の内職仕事で容易にブック型携帯品を作ることができる。しかも、表紙材および背表紙材として安価で固い厚紙を用いることから、材料コストを低く抑えながらも堅牢なものとなる。特に、この製造方法では、裏当て材に切り目を形成する工程が不要となる分だけ製造コストを更に低減できるとともに、切り目を機械加工で形成する場合に生じ易いカバーシートを損傷するおそれがなくなる。
本発明の他の構成に係るブック型携帯品の製造方法において、前記加工台に、前記型枠およびカバーシートのそれぞれの隣接する2辺を当接させることにより前記型枠とカバーシートの相対位置を決める規制突起を設けることが好ましい。これにより、カバーシートおよび型枠の隣接する2辺を規制突起に当接させるだけで、カバーシートと型枠の相対位置を容易を作業で正確に決めることができる。
本発明において、さらに、前記表紙材の内面に内容物を貼り付ければ、厚紙を用いた堅牢な一対の表紙材および背表紙材で内容物を覆って保護できるブック型携帯品を得ることができる。
本発明のブック型携帯品の製造方法によれば、厚紙からなる一対の表紙材および背表紙材を有する堅牢なカバーを持つブック型携帯品を、機械や特別な道具を一切用いることなく、簡単な手作業のみで安価に製造することができる。
以下、本発明の好ましい実施形態について図面を参照しながら詳述する。
図1ないし図4は、本発明の第1実施形態に係るブック型携帯品の製造方法を工程順に示したものである。先ず、図1(a)に示すように、長方形の四つの角部を三角形に除去した形状の紙または樹脂製のカバーシート1の裏面全体に粘着剤2を付着させるとともに、粘着剤2に粘着しない非粘着性素材からなりカバーシート1と同一形状に形成した裏当て材3により、粘着剤2の全体を覆い、容易に取り扱える状態とする。なお、カバーシート1および裏当て材3は共に厚さが1mm未満の薄いものであって、いずれも厚みの図示が困難なものであるが、裏当て材3については、これの後述する機能を明確に図示する便宜上、誇張した大きな厚さに図示してある。
図1ないし図4は、本発明の第1実施形態に係るブック型携帯品の製造方法を工程順に示したものである。先ず、図1(a)に示すように、長方形の四つの角部を三角形に除去した形状の紙または樹脂製のカバーシート1の裏面全体に粘着剤2を付着させるとともに、粘着剤2に粘着しない非粘着性素材からなりカバーシート1と同一形状に形成した裏当て材3により、粘着剤2の全体を覆い、容易に取り扱える状態とする。なお、カバーシート1および裏当て材3は共に厚さが1mm未満の薄いものであって、いずれも厚みの図示が困難なものであるが、裏当て材3については、これの後述する機能を明確に図示する便宜上、誇張した大きな厚さに図示してある。
裏当て材3には、後述する一対の表紙材および背表紙材を貼り付ける部分のみを手で剥がせるように、長辺と平行な2本の切り目4A,4Bと、中央部分で短辺と平行な4本の切り目4C〜4Fとを形成する。これら切り目4A〜4Fは連続したものでもよいし、破線状でもよい。裏当て材3におけるそれぞれ3本の切り目4A〜4Cと、4A,4B,4Fとで囲まれた長方形の部分は、一対の表紙材を貼り付けるべき貼り付け部分3a,3bであり、4本の切り目4A,4B,4D,4Eで囲まれた短冊状の部分は背表紙材を貼り付けるべき貼り付け部分3cである。裏当て材3における三つの貼り付け部分3a〜3cのみを手で剥がす。これにより、図1(b)に示すように、カバーシート1における一対の表紙材を貼り付けるべき表紙取付け部分1a,1bおよび背表紙材を貼り付けるべき背表紙取付け部分1cにそれぞれ付着された粘着剤2が露出する。
つぎに、図2(a)に示すように、厚紙からなる一対の表紙材7,8をカバーシート1の二つの表紙取付け部分1a,1bの粘着剤2に押し付け、一方、厚紙からなる背表紙材9を、短冊状の背表紙取付け部分1cの粘着剤2に押し付ける。図1(b)に示す表紙取付け部分1a,1bは同一の横寸法W1および縦寸法H1を有し、図2(a)の表紙材7,8も同一の横寸法W2および縦寸法H2を有しており、W1>W2、H1≒H2に設定されている。表紙材7,8の素材としては、厚さ1〜3mm、好ましくは1.2〜2.5mmのボール紙が使用される。
そこで、表紙材7,8の貼り付けにあたっては、一対の表紙材7,8の側縁を、裏当て材3の残存部分30の縁に合わせるようにして、位置決めする。すなわち、表紙材7の上、下側縁7a,7bと内側縁7cとを、表紙取付け部分1aを形成する残存部分30の左側の上、下縁30a,30bおよび内縁30c(図1(b)にそれぞれ合わせ、表紙材8の上、下側縁8a,8bと内側縁8cとを、表紙取付け部分1bを形成する残存部分30の右側の上、下縁30d,30eと内縁30f(図1(b))とにそれぞれ合わせる。
図1(b)の背表紙取付け部分1cと図2(a)の背表紙材9は、ほぼ同一の横寸法W3,W4および縦寸法H1,H2を有している(W3≒W4、H1≒H1)。したがって、背表紙材9は裏当て材3の残存部分30で囲まれた背表紙取付け部分1aに嵌め込んで貼り付ける。これにより、一対の表紙材7,8および背表紙材9は、裏当て材3の残存部分30をガイドとしてカバーシート1の所定箇所に正確に位置決めされた状態で粘着剤2により貼り付けられる。つづいて、図2(b)に示すように、裏当て材3の残存部分30を全て手で剥がしたのち、カバーシート1の両側の長辺に沿った二つの縁部1d,1eを表紙材7,8および背表紙材9の内面に折り重ねることにより、粘着材2で貼り付ける。
最後に、図3(a)に示すように、カバーシート1の短辺に沿った二つの縁部1f,1gを表紙材7,8および背表紙材9の裏面(図の上面)に折り重ねることにより、粘着材2で貼り付けたのち、補強紙10を中央部分に粘着剤で貼り付けると、表紙材7,8がそれぞれカバーシート1に貼り付けられてなる一対の表紙12,13と、その間の背表紙材9がカバーシート1に貼り付けられてなる背表紙14とを有するカバー11が出来上がる。補強紙10は、ブック型携帯品として使用するときの開閉時に屈曲される、図2(b)のカバーシート1における背表紙14とこれの両側の表紙12,13との間の部分を補強するとともに、カバーシート1に付着されて背表紙14とこれの両側の表紙12,13との間に露出している粘着剤2を隠蔽するよう機能する。このカバー11の半開きの状態を斜め上方から見た図を、図3(b)に示す。
この第1実施形態の製造方法では、裏当て材3を手で剥がす作業と、表紙材7,8および背表紙材9を粘着剤2に押し付けてカバーシート1に貼り付ける作業と、カバーシート1の周縁部を折り曲げて表紙材7,8および背表紙材9に貼り付ける作業とを行うことで、カバー11を作ることができる。すなわち、粘着剤2を予めカバーシート1の裏面に付着しておけば、その後の工程では、機械や特別な道具を一切用いることなく、簡単な手作業のみでカバー11を製造できる。したがって、内職仕事でも容易に作ることができるので、安価なカバー11を得ることができる。しかも、このカバー11は、表紙材7,8および背表紙材9として安価で固い厚紙を用いることから、材料コストを低く抑えながらも堅牢なものとなる。
図4に示すように、上述のような工程を経て出来上がったカバー11の一方の表紙12の内面に、ミラー17を内部に保持したミラー保持体18を、例えば両面テープで貼り付け、他方の表紙13の内面に、パフを収容するための凹所19とファンデーションを収容するための凹所19とが形成された収容体21を、例えば両面テープで貼り付けると、ブック型携帯品の一種である小型コンパクト22が出来上がる。ミラー保持体18および収容体21は、例えば、スチレンまたはウレタンで製作した本体部分の表面にタック紙からなる装飾用シートを貼り付けて製作する。タック紙からなる装飾用シートは、糊などを用いることなく能率的に表紙12,13に貼り付けることができる。
カバー11に貼り付けられる内容物である前記ミラー保持体18および収容体21のそれぞれの厚みは、背表紙14の幅W5の半分に設定する。これにより、ミラー保持体18および収容体21は、両表紙12,13を閉じたときに各々の表面が互いに密着状態に重ね合わされて背表紙14の幅と同じ厚みに合体され、小型コンパクト22が正確な直方体となる。この小型コンパクトは、上述のように安価に製造できるカバー11にミラー保持体18および収容体21を両面テープで貼り付けるだけで製作できるので、やはり安価なものになる。また、厚紙からなる表紙12,13および背表紙14を使用しているから、堅牢であり、内容物であるミラー保持体18および収容体21を十分保護できるので、長期間にわたり使用することができる。
また、図5に示すように、カバー11の一対の表紙12,13の各内面に、所要枚数からなる絵本内容物23の1番目の頁23aと最終頁23bの各々の外面を両面テープで貼り付けると、ブック型携帯品の一種である幼児向けのミニ絵本24が出来上がる。絵本内容物23の厚みは背表紙14の幅とほぼ同一に設定する。このミニ絵本24も、上述の小型コンパクト22と同様に、安価に製造できるとともに堅牢であり、絵本内容物23を十分に保護できるので、長期間にわたり使用することができる。
図6ないし図9は、本発明の第2実施形態に係るブック型携帯品の製造方法を工程順に示したものである。先ず、図6に示すように、第1実施形態と同一形状のカバーシート1の裏面全体に粘着剤2を付着するとともに、粘着剤2に粘着しない非粘着性素材からなりカバーシート1と同一形状に形成した裏当て材3により、粘着剤2の全体を覆う。ただし、裏当て材3には、第1実施形態に設けた切り目4A〜4Fを形成しない。ブック型携帯品の製造に際しては、裏当て材3を手で剥がして、カバーシート1の裏面全体に付着した粘着材2を露出させる。つぎに、図7に示すように、裏当て材3を剥がしたカバーシート1を、粘着剤3が付着された裏面を上にして加工台27上に載置したのち、カバーシート1の隣接する長辺および短辺を、加工台27上に互いに直交した配置で固定された二つの規制突起28,29の側面28a,29aに当接させる。
つづいて、図8に示すように、長方形状の平板の所定箇所に第1実施形態で示した一対の表紙材7,8および背表紙材9のそれぞれの外形寸法に合致した長方形状の三つの貫通孔31〜33が形成された型枠26を、これの隣接する長辺および短辺を二つの規制突起28,29に当接させる配置でカバーシート1上に載置する。型枠26は、粘着剤2に粘着しない裏当て材3と同一の非粘着性素材で形成されている。加工台27は、カバーシート1と型枠26のそれぞれの隣接する2辺を規制突起28,29に当接させることにより、カバーシート1と型枠26との相対位置を決めるものである。すなわち、加工台27は、型枠26の三つの貫通孔31,32,33がカバーシート1における一対の表紙材7,8を貼り付ける表紙取付け部分1a,1bおよび背表紙材9を貼り付ける背表紙取付け部分1cにそれぞれ位置するようにカバーシート1と型枠26との相対位置を決める。
上述のようにカバーシート1と型枠26との相対位置を決めた状態で、図9に示すように、一対の表紙材7,8および背表紙材9を対応する貫通孔31,32,33に貫通させて粘着剤2に押し付けることにより、一対の表紙材7,8および背表紙材9をカバーシート1の所定位置に正確に位置決めして貼り付けることができる。つづいて、型枠26を、これの一端部に設けた操作片34を摘んでカバーシート1の上方に持ち上げて取り除くと、図10に示すように、一対の表紙材7,8および背表紙材9が貼り付けられたカバーシート1が加工台27上に残される。
この後は第1実施形態と同様の作業を行ってカバー11を作る。すなわち、図10において、カバーシート1を加工台27から取り外したのち、図2(b)および図3(a)に示した工程を経て、第1実施形態と同様のカバー11が出来上がる。
この第2実施形態の製造方法では、裏当て材3を手で剥がす作業と、カバーシート1と型枠26との相対位置を加工台27によって決める作業と、表紙材7,8および背表紙材9を粘着剤2に押し付けて貼り付ける作業と、カバーシート1の周縁部を折り曲げて表紙材7,8および背表紙材9に貼り付ける作業とを行うことでカバー11を作ることができる。すなわち、粘着材2を予めカバーシート1の裏面に付着しておけば、その後の工程では、繰り返し使用できる加工台27と型枠26とを一組用意しておくだけで、機械や特別な道具を一切用いることなく、簡単な手作業のみでカバー11を製造できる。
したがって、第1実施形態の場合と同様に、内職仕事でも容易に作ることができるので、安価なカバー11を得ることができる。特に、この製造方法では、第1実施形態のように、図1(a)の裏当て材3に切り目4A〜4Fを形成する工程が不要となる分だけ製造コストを更に低減できるとともに、切り目4A〜4Fを機械加工で形成する場合に生じ易いカバーシート11の損傷がなくなる利点がある。
本発明は、前記実施形態で示した小型コンパクト22やミニ絵本23に限らす、他のブック型携帯品の製造にも適用することができる。さらに、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で、種々の追加、変更または削除が可能であり、そのようなものも本発明の範囲内に含まれる。
1 カバー
1a,1b 表紙取付け部分
1c 背表紙取付け部分
2 粘着剤
3 裏当て材
3a〜3c 貼り付け部分
4A〜4F 切り目
7,8 表紙材
9 背表紙材
18 ミラー保持体(内容物)
21 収容体(内容物)
22 小型コンパクト(ブック型携帯品)
23 絵本内容物(内容物)
24 ミニ絵本(ブック型携帯品)
26 型枠
27 加工台
28,29 規制突起
31〜33 貫通孔(貫通部)
1a,1b 表紙取付け部分
1c 背表紙取付け部分
2 粘着剤
3 裏当て材
3a〜3c 貼り付け部分
4A〜4F 切り目
7,8 表紙材
9 背表紙材
18 ミラー保持体(内容物)
21 収容体(内容物)
22 小型コンパクト(ブック型携帯品)
23 絵本内容物(内容物)
24 ミニ絵本(ブック型携帯品)
26 型枠
27 加工台
28,29 規制突起
31〜33 貫通孔(貫通部)
Claims (4)
- 厚紙からなる一対の表紙材とその間の背表紙材とを有する開閉自在なブック型携帯品を製造する方法であって、
前記一対の表紙材および前記背表紙材を覆うためのカバーシートの裏面に、粘着剤とこれを覆う裏当て材とを付着させ、
前記裏当て材には前記表紙材と背表紙材とを貼り付けるべき貼り付け部分のみを手で剥がせるように切り目が形成されており、
前記貼り付け部分を前記カバーシートから剥がして、その部分に前記表紙材および背表紙材を貼り付け、
前記裏当て材の他の部分を剥がして、前記カバーシートの周縁部を前記表紙材および背表紙材の内面に折り重ねて貼り付ける、
ブック型携帯品の製造方法。 - 厚紙からなる一対の表紙材とその間の背表紙材とを有する開閉自在なブック型携帯品を製造する方法であって、
前記一対の表紙材および前記背表紙材を覆うためのカバーシートの裏面に、粘着剤とこれを覆う裏当て材とを付着させ、
前記表紙材および背表紙材の寸法に合致した貫通部を有する型枠を用意し、
前記カバーシートと型枠との相対位置を決める加工台を用意し、
前記加工台に、前記裏当て材が剥がされた前記カバーシートを、その裏面を上にして載置し、
つづいて、前記カバーの裏面の上に前記粘着剤に粘着しない前記型枠を載置して、前記貫通部を貫通させて前記表紙材および背表紙材を前記裏面に貼り付け、
前記カバーの周縁部を前記表紙材および背表紙材の内面に折り重ねて貼り付ける、
ブック型携帯品の製造方法。 - 請求項2において、前記加工台に、前記型枠およびカバーシートのそれぞれの隣接する2辺を当接させることにより前記型枠とカバーシートの相対位置を決める規制突起を設ける、
ブック型携帯品の製造方法。 - 請求項1,2または3において、さらに、前記表紙材の内面に内容物を貼り付ける、
ブック型携帯品の製造方法。
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2008
- 2008-10-23 JP JP2008272719A patent/JP2010099908A/ja active Pending
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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Effective date: 20110906 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 |
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A977 | Report on retrieval |
Effective date: 20130218 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 |
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A131 | Notification of reasons for refusal |
Effective date: 20130305 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 |
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A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20130702 |