JP2010099162A - X線撮像装置 - Google Patents

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Toru Nakayama
徹 中山
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嘉章 三浦
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Abstract

【課題】モニタを吊り下げるための天井工事費用を削減し、天板の長手方向のスライドに伴い点滴台等のアクセサリーがモニタの後方を移動するX線撮像装置を提供する。
【解決手段】検診台5は、床面に設置され鉛直方向に伸縮可能な基台6と、その上方で天板基台7を介して水平方向にスライド可能に取り付けられた天板8で構成され、術者Dから見て天板8の対向側に配設された上レール8aにモニタ9を支持するモニタ台9aが滑動可能に跨架され、奥レール8bに点滴台11が固定されている。モニタ台9aにはタイミングベルト20が取り付けられており、該タイミングベルト20は天板8が天板長手方向にスライドした場合、反対方向に同じ距離だけ移動する構造を有しておりモニタ9は位置を変えない。
【選択図】 図1

Description

本発明は、X線撮像装置に係り、特に得られたX線透過像にしたがって被検者の施術を行う術者などがX線透過像を観察するためのモニタの配置に関する。
従来、例えばX線血管撮影検査などで使用されるX線撮像装置は、図8に示すとおり、撮像装置本体10と検診台75で構成される。撮像装置本体10はCアーム基台4に回動可能に支持されたCアーム3の両端にX線管1と例えばFPDなどで構成されるX線像検出器2を配設して構成されている。検診台75は、床面に設置され鉛直方向に伸縮可能な基台6と、その上方で天板基台77を介して水平方向にスライド可能に取り付けられた天板78で構成され、術者Dから見て天板78の対向側に配設された図示しないレールに点滴台81が保持され、点滴台81の後方には天井に取り付けられた支柱の下端に支持されたモニタ79が配設されている。X線管1とX線像検出器2を天板78に載置された被検者を挟んで対向配置させ、X線管1からX線を照射しX線像検出器2でX線透過像を得、該X線透過像はモニタ79に表示される。
一方、術者が画像表示モニタやモニタ台に妨げられることなく、X線透過像を手元で観察できるX線撮像装置が提供されている。当該X線撮像装置は、画像表示モニタとしてX線透過像の通常観察用に用いられるメイン画像表示モニタの他に、天板の側縁部に取り付けられたサブ画像表示モニタを備えているものである(例えば特許文献1参照)。
特開2006−109990号公報
図8に示すX線撮像装置は、モニタ79を吊り下げるために天井工事が必要となりコストが高くなる。また、天板78後部に取り付けられた点滴台81あるいは造影剤注入器等のアクセサリーが天板78の移動に伴いモニタ79と術者Dとの間を移動するため、X線透過像の観察の障害となる。
本発明は、天板に載置された被検者にX線を照射するX線管と、前記天板を天板長手方向にスライド可能に支持台に支持してなる検診台と、被検者を透過したX線を検出するX線像検出器と、得られたX線透過像を表示するモニタからなるX線撮像装置において、前記モニタを前記天板にて保持する保持手段を備える。さらに、前記モニタを前記天板が保持する保持手段は前記天板の長手方向のスライドに際し前記モニタの対床位置が一定となる位置固定手段を有する。さらに、前記天板に支持される前記モニタ以外の機器は被検者載置の天板のモニタに対して反対側において支持され、前記天板の長手方向のスライドとともに移動する。
前記天板の長手方向のスライドに際し前記モニタの対床位置が一定となる位置固定手段は、前記天板に配設される2個のプーリにより張架されたタイミングベルトと、前記タイミングベルトに固定され前記モニタを支持し滑動可能に前記レールに跨架されたモニタ台と、軸が回転可能に前記天板に支持され前記タイミングベルトと歯合する歯付プーリと、前記歯付プーリと軸を介して固着されるギヤと、前記ギヤと歯合し前記天板の長手方向のスライドに際し対床位置が一定となる天板基台に固定されるラックで構成される。
さらに、前記天板の長手方向のスライドに際し前記モニタの対床位置が一定となる位置固定手段は、前記天板の長手方向のスライドに際し対床位置が一定となる天板基台に配設される2個のプーリにより張架されたベルトと、前記ベルトに固定され前記モニタを支持し滑動可能に前記レールに跨架されたモニタ台と、前記天板基台に固定されるラックと、前記ラックに歯合するピニオンギヤと、前記ピニオンギヤが回転可能に支持され突起部が前記ベルトに固定されるブロックと、前記ブロックを摺動可能に内包し前記天板基台に固定されるガイドで構成される。
さらに、前記天板に支持される前記モニタ以外の機器の支持手段は、前記レールに固着される奥レールと、前記奥レールの任意の位置に固定され前記機器を支持する台で構成される。したがって、天井工事は必要なくアクセサリー(モニタ以外の機器)によるモニタ観察の障害は生起しない。
モニタを天板に支持するために天井工事が不必要となりコストが安くなる。また、点滴台あるいは造影剤注入器等のアクセサリーが術者から見てモニタの後方に取り付けられ天板の移動に伴いモニタの後方を移動するため、X線透過像の観察の障害となるものが無く検診が効率よく行われる。
タイミングベルトは背面に加えられるテンションに耐える構造を有する歯付ベルトで構成される。
本発明の実施例1について図1〜図4を参照して説明する。図1は、本発明の実施例1、2によるX線撮像装置の概略構成を示す図である。図2は、本発明の実施例1によるモニタ9の位置固定手段と保持手段を説明する図である。図3は、モニタ9と点滴台11の支持部の拡大図である。図4は、モニタ9の位置固定手段の主要部分の拡大図である。
本発明の実施例1によるX線撮像装置は、図1に示すとおり、撮像装置本体10と検診台5で構成される。撮像装置本体10はCアーム基台4に回動可能に支持されたCアーム3の両端にX線管1と例えばFPDなどで構成されるX線像検出器2を配設して構成されている。検診台5は、床面に設置され鉛直方向に伸縮可能な基台6と、その上方で天板基台7を介して水平方向にスライド可能に取り付けられた天板8で構成され、術者Dから見て天板8の対向側に配設された上レール8aにモニタ9を支持するモニタ台9aが滑動可能に跨架され、さらに奥レール8bには点滴台11が固定されている。X線管1とX線像検出器2を天板8に載置された被検者を挟んで対向配置させ、X線管1からX線を照射しX線像検出器2でX線透過像を得、該X線透過像はモニタ9に表示される。
検診台5を術者Dの反対側から見た図2において、下レール8cは図3に示すとおり天板8に固定された上レール8aの下方に位置し、該下レール8cには、プーリ21、22と、図4に示すとおり軸27を共有するギヤ23と歯付プーリ24と、アイドラー25がそれぞれ回転可能に支持されている。なおギヤ23と歯付プーリ24とは軸27を介して固着されている。外周面側にラック歯が付設されたエンドレスのタイミングベルト20はプーリ21、22により張架され、図4に示すとおりアイドラー25の付勢力を受けて歯付プーリ24と歯合するとともに、図3に示すとおりモニタ9を支持し滑動可能に上レール8aに跨架されたモニタ台9aの下端に固定される。ギヤ23は天板基台7に固定されるラック26と歯合する。点滴台11は上レール8aに固着された奥レール8bの任意の位置に固定される。なお、図3、図4において図1、図2と同じ符号で示す部品は図1、図2と同じものなので説明は省略する。
本発明の実施例1は以上の構成であるから、天板8を矢印aの方向にスライドすると、矢印aの方向に移動しない天板基台7に固定されたラック26に歯合するギヤ23が矢印bの方向に回転する。この回転に伴いギヤ23と軸27を介して固着された歯付プーリ24も矢印bの方向に回転しタイミングベルト20を移動させプーリ22を矢印cの方向に回転させる。ギヤ23と歯付プーリ24の径が同一であることから、前記天板8のスライドと前記タイミングベルト20の上部の移動の大きさは同じであり方向は逆である。
したがって術者Dから見ると、天板8を天板長手方向にスライドさせてもモニタ9は停止状態を保ち、点滴台11がモニタ9の後方を移動する。このため、X線透過像の観察の障害となるものが無く検診が効率よく行われる。また、モニタ9が支持されるモニタ台9aは上レール8aに跨架されるため、天井工事が不必要となりコストが安くなる。
図1、図4に示す実施例1では、ギヤ23と歯付プーリ24は軸27を共有する一体構造であり術者Dから見てモニタ9の位置の変更は困難であるが、ギヤ23と歯付プーリ24の間にクラッチを設け該クラッチが開放の時歯付プーリ24だけを回転させモニタ9の位置の変更をする構成でもよい。また、点滴台11の代わりに造影剤注入器等のアクセサリーで置き換えても本発明は適用可能であり、本発明はこれら変形例を包含する。
本発明の実施例2について図1、5、6、7を参照して説明する。図1は、本発明の実施例1、2によるX線撮像装置の概略構成を示す図である。図5は、本発明の実施例2によるモニタ9の位置固定手段と保持手段を説明する図である。図6は、モニタ9と点滴台11の支持部の拡大図である。図7は、モニタ9の位置固定手段の主要部分の拡大図である。
本発明の実施例2によるX線撮像装置は、図1に示すとおり、撮像装置本体10と検診台5で構成される。撮像装置本体10はCアーム基台4に回動可能に支持されたCアーム3の両端にX線管1と例えばFPDなどで構成されるX線像検出器2を配設して構成されている。検診台5は、床面に設置され鉛直方向に伸縮可能な基台6と、その上方で天板基台7を介して水平方向にスライド可能に取り付けられた天板8で構成され、術者Dから見て天板8の対向側に配設された上レール8aにモニタ9を支持するモニタ台9aが滑動可能に跨架され、奥レール8bに点滴台11が固定されている。X線管1とX線像検出器2を天板8に載置された被検者を挟んで対向配置させ、X線管1からX線を照射しX線像検出器2でX線透過像を得、該X線透過像はモニタ9に表示される。
検診台5を術者Dの反対側から見た図5において、天板基台7には、プーリ台59、60を介してプーリ51、52が回転可能に支持され、さらにラック56と、ガイド58が固定されている。ガイド58には図7に示すとおり摺動可能にブロック57が内包される。ブロック57には軸61を介して回転可能にピニオンギヤ53が支持され、該ピニオンギヤ53はラック56と歯合している。ベルト50はプーリ51、52により張架され、図7に示すとおりブロック57の突起部上端で固定され、図6に示すとおりモニタ9を支持し滑動可能に上レール8aに跨架されたモニタ台9aの下端で固定される。点滴台11は奥レール8bの任意の位置に固定される。なお、図6、図7において図1、図5と同じ符号で示す部品は図1、図5と同じものなので説明は省略する。
本発明の実施例2は以上の構成であるから、天板8を天板長手方向にスライドすると、同じ方向には移動しない天板基台7に固定されたラック56に歯合するピニオンギヤ53を保持するブロック57とガイド58の摺動抵抗が、モニタ台9aと上レール8aの摺動抵抗より大きいため、ベルト50は停止した状態を維持し、モニタ台9aと上レール8aの間で滑動が生起する。なお、ピニオンギヤ53に取り付けた図示しないハンドルを手動で回しモニタ9の位置を変更できる。
したがって術者Dから見ると、天板8を天板長手方向にスライドさせてもモニタ9は停止状態を保ち、点滴台11がモニタ9の後方を移動するため、X線透過像の観察の障害となるものが無く検診が効率よく行われる。また、モニタ9が支持されるモニタ台9aは上レール8aに跨架されているため、天井工事が不必要となりコストが安くなる。
図に示す実施例2では、ピニオンギヤ53をハンドルを介して回転させモニタ9の位置を変更しているが、ピニオンギヤ53をモータを介して回転させモニタ9の位置の変更をする構成でもよい。また、術者Dの操作側まで延長したレバーでピニオンギヤ53を移動させモニタ9の位置の変更をしても本発明は適用可能であり、本発明はこれら変形例を包含する。
本発明は、X線撮像装置に係り、特に得られたX線透過像にしたがって被検者の施術を行う術者などがX線透過像を観察するためのモニタの配置に関し利用の可能性がある。
本発明の実施例1、2によるX線撮像装置の概略構成を示す図である。 本発明の実施例1によるモニタの位置固定手段と保持手段を説明する図である。 モニタと点滴台の支持部の拡大図である。 モニタの位置固定手段の主要部分の拡大図である。 本発明の実施例2によるモニタの位置固定手段と保持手段を説明する図である。 モニタと点滴台の支持部の拡大図である。 モニタの位置固定手段の主要部分の拡大図である。 従来のX線撮像装置の概略構成を示す図である。
符号の説明
1 X線管
2 X線像検出器
3 Cアーム
4 Cアーム基台
5 検診台
6 基台
7 天板基台
8 天板
8a 上レール
8b 奥レール
8c 下レール
9 モニタ
9a モニタ台
10 撮像装置本体
11 点滴台
20 タイミングベルト
21 プーリ
22 プーリ
23 ギヤ
24 歯付プーリ
25 アイドラー
26 ラック
27 軸
50 ベルト
51 プーリ
52 プーリ
53 ピニオンギヤ
56 ラック
57 ブロック
58 ガイド
59 プーリ台
60 プーリ台
61 軸
75 検診台
77 天板基台
78 天板
79 モニタ
81 点滴台
D 術者

Claims (6)

  1. 天板に載置された被検者にX線を照射するX線管と、前記天板を天板長手方向にスライド可能に支持台に支持してなる検診台と、被検者を透過したX線を検出するX線像検出器と、得られたX線透過像を表示するモニタからなるX線撮像装置において、前記モニタを前記天板にて保持する保持手段を備えたことを特徴とするX線撮像装置。
  2. 前記モニタを前記天板が保持する保持手段は前記天板の長手方向のスライドに際し前記モニタの対床位置が一定となる位置固定手段を有することを特徴とする請求項1記載のX線撮像装置。
  3. 前記天板に支持される前記モニタ以外の機器はモニタに対して被検者載置の天板と反対側における天板に支持され、前記天板の長手方向のスライドとともに移動することを特徴とする請求項1記載のX線撮像装置。
  4. 前記天板の長手方向のスライドに際し前記モニタの対床位置が一定となる位置固定手段は、前記天板に配設される2個のプーリにより張架されたタイミングベルトと、前記タイミングベルトに固定され前記モニタを支持し滑動可能にレールに跨架されたモニタ台と、軸が回転可能に前記天板に支持され前記タイミングベルトと歯合する歯付プーリと、前記歯付プーリと軸を介して固着されるギヤと、前記ギヤと歯合し前記天板の長手方向のスライドに際し対床位置が一定となる天板基台に固定されるラックで構成されることを特徴とする請求項2記載のX線撮像装置。
  5. 前記天板の長手方向のスライドに際し前記モニタの対床位置が一定となる位置固定手段は、前記天板の長手方向のスライドに際し対床位置が一定となる天板基台に配設される2個のプーリにより張架されたベルトと、前記ベルトに固定され前記モニタを支持し滑動可能に前記レールに跨架されたモニタ台と、前記天板基台に固定されるラックと、前記ラックに歯合するピニオンギヤと、前記ピニオンギヤが回転可能に支持され突起部が前記ベルトに固定されるブロックと、前記ブロックを摺動可能に内包し前記天板基台に固定されるガイドで構成されることを特徴とする請求項2記載のX線撮像装置。
  6. 前記天板に支持される前記モニタ以外の機器の支持手段は、前記レールに固着される奥レールと、前記奥レールの任意の位置に固定され前記機器を支持する台で構成されることを特徴とする請求項3記載のX線撮像装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102309321A (zh) * 2010-06-30 2012-01-11 Ge医疗系统环球技术有限公司 床板驱动支撑装置及磁共振系统
WO2013089220A1 (ja) 2011-12-16 2013-06-20 瑞穂医科工業株式会社 診療兼手術台
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