JP2010099039A - 神経芽腫の検出方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】検体において、Lysosomal associated protein multispanning transmembrane 5(LAPTM5)遺伝子の活性化または不活性化、並びにMYCN遺伝子の増幅を検出することにより検体の悪性度および自然退縮経過を判定する、癌の検出方法。
【選択図】なし
Description
好ましくは、LAPTM5遺伝子の不活性化を、RT-PCR法、リアルタイムRT-PCR法、FISH法、アレイCGH法、MsSNuP法、Bsulfite Sequence法、又はCOBRA法を用いて検出する。
好ましくは、癌は神経芽腫である。
本発明によればさらに、Lysosomal associated protein multispanning transmembrane 5(LAPTM5)遺伝子、あるいはLAPTM5遺伝子によりコードされる蛋白質を含む、細胞増殖抑制剤が提供される。
本発明の癌の検出方法は、検体において、Lysosomal associated protein multispanning transmembrane 5(LAPTM5)遺伝子の活性化または不活性化、並びにMYCN遺伝子の増幅を検出することにより検体の悪性度および自然退縮経過を判定することを特徴とする。
この検体組織細胞は、検査等の結果、副腎や交感神経節に癌化が疑われる病変部が認められた場合の病変組織、または、神経芽腫であることが確定しているが、その悪性度や進行度を判定する必要がある神経芽腫の組織、等が主な対象となり得る。
LAPTM5遺伝子の欠失の検出を直接的におこなうことができる代表的な方法として、CGH(Comparative Genomic Hybridization)法とFISH(Fluorescence in situ hybridization)法を挙げることができる。この態様の本検出方法は、LAPTM5遺伝子を有するBAC(Bacterial Artificial Chromosome)DNA、YAC(Yeast Artificial Chromosome)DNA、PAC(P1−drived Artificial Chromosome)DNA(以下、BAC DNA等ともいう)を標識し、FISHをおこなうと、LAPTM5遺伝子の有無、すなわち欠失を検出することができる。
CpGリッチプロモーター並びにエキソン領域を密にメチル化すると転写不活性化が起こることが報告されている(Bird AP., et al., Cell,99,451−454,1999).癌細胞では、CpGアイランドはそれ以外の領域と比較すると高い頻度で密にメチル化されており、プロモーター領域の高度メチル化(Hypermethylation)は、癌での癌抑制遺伝子の不活性化に深く関与している(Ehrlich M., et al,Oncogene,21,6694−6702,2002)。
LAPTM5遺伝子の発現量が減少していることが判明した検体細胞(癌組織に由来するプライマリー癌細胞)に対して、脱メチル化剤(5−アザデオキシシチジンなど)を作用させて、遺伝子発現量の回復を検討することができる。すなわち、検体細胞に脱メチル化剤を作用させて、LAPTM5遺伝子の発現量が回復する場合には、検体細胞における遺伝子の抑制要因は、CpGアイランドのメチル化であり、検体提供者に、脱メチル化作用を有する薬剤を投与することにより、相応の抗腫瘍効果が期待される。
特異抗体を用いた腫瘍組織切片での免疫組織染色法を行うことにより、図2aに示すようなLAPTM5遺伝子が陽性の腫瘍細胞が存在し、かつ細胞の脱落を伴った、腫瘍変性部位が検出された場合、その腫瘍は、自然退縮過程の途中であることが考えられる。
本発明によればさらに、LAPTM5遺伝子、または、該LAPTM5遺伝子の発現産物である蛋白質をインビトロで細胞に導入することを含む、細胞の増殖を抑制する方法、並びに上記遺伝子又は蛋白質を含む細胞増殖抑制剤が提供される。
ヒト1番染色体短腕(1p)上でDNAメチル化を介して発現低下する神経芽腫抑制遺伝子を探索するために、2種の神経芽腫細胞株(IMR32細胞とGOTO細胞)から調製したゲノムDNAを用いて、1p36 contig BAC‐arrayを用いてBAMCA法による解析をおこなった(Toyota M.,et al.,Cancer Res,2005,10,2307−2312,Inazawa J., et al.,Cancer Sci,2004,95,559−563,Misawa A.,et al.,Cancer Res,2005,65,10233−10242,Sugino Y.,et al.,Oncogene,2007,26,7401−7413,Tanaka K.,et al,Oncogene,26,6456‐6468)。なお、対象として、stage-1の神経芽腫検体、または正常末梢血単核球細胞(PBMNCs)から調製したMCA(Methylated CpG island amplification、Toyota M.,et al.,Cancer Res,2005)産物をCy5で標識した。被検サンプルとして、IMR32細胞とGOTO細胞から調製したMCA産物をCy3で標識した。BAMCA法によるハイブリダイゼーションの後、アレイをGenePix 4000Bスキャナー(Axon Instruments、CA、USA)を用いてCy3及びCy5に由来する蛍光をモニタリングした(図6a)。得られた結果をGenePix Pro4.1イメージングソフトウエア(Axon Instruments、CA、USA)を用いて解析した。Cy3に由来する蛍光強度の平均とCy5に由来する蛍光強度の平均を同じ値に調整し、Cy3/Cy5のRatioを求めた。メチル化に差がない場合にはRatio値は1である。Ratio値が1.0より大きい時にメチル化の変化が認められると判定した。
特異抗体を用いた免疫組織染色解析の結果、LAPTM5の発現は、腫瘍変性部位(タイプ1;分化傾向を示す細胞群の脱落部位、タイプ2;未分化腫瘍細胞群の脱落部位)に存在する変性細胞において、活性化していることを同定した(図2a)。LAPTM5陽性の変性部位は、臨床的に発見された予後不良な腫瘍に比べて(17例中1例、5.9%)、マススクリーニングで発見された予後良好な腫瘍において(54例中42例、77.8%)、高頻度に出現していた(p<0.00001)(表3)。しかも、臨床的に発見されたLAPTM5陽性の腫瘍変性部位をもつ1例の検体では、病理学的にGNへの分化成熟過程であり、予後良好群に含まれることが考えられた。これらのように、LAPTM5は、神経芽腫の自然退縮における腫瘍変性に密接に関係すること明らかになった。そして、この遺伝子産物は神経芽腫細胞の細胞死に関与することが推測された。なお、神経芽腫の変性部位において、高発現していることが知られているH−ras遺伝子は、LAPTM5陽性の同じ変性部位において、共発現していることを確認した(図9)。
次に、LAPTM5誘導性細胞死において、オートファジーの特徴を有するかを調べた。まず、LAPTM5誘導細胞死により死滅している神経芽腫細胞の細胞質にLC3蛋白質がどのように局在しているのかを調査するため、神経芽腫細胞(GOTO細胞)へGFP-LC3発現ベクターをトランスフェクションし、3週間、Geneticin存在下で培養し、GFP−LC3安定発現株を樹立した。トランスフェクションにはLipofectamine2000(Invitrogen)を用い推奨プロトコールに従って実験をおこなった。GFP−LC3安定発現するGOTO細胞において、Ad−LAPTM5のインフェクションにより細胞死が誘導されたとき、Ad−LacZをインフェクションした細胞と比較して、細胞質内にGFP-LC3の点状な局在が顕著に増加していることを見出した(p=0.003、図2e)。さらに、ウエスタンブロット解析により、Ad‐LAPTM5をインフェクションしたGFP−LC3安定発現するGOTO細胞でLC3−II型の存在を検出した(図2f)。また、電子顕微鏡解析ではAd−LacZをインフェクションした細胞と比較して、Ad−LAPTM5をインフェクションしたほとんどのGOTO細胞で細胞質においてオートファジー関連小胞の存在を確認した(図2g)。さらに、一部の死細胞において、細胞質の空砲化および核の虎斑状模様といったネクローシスの特徴を示す細胞が認められた(図14)。
LAPTM5誘導性細胞死における、オートファジー小胞の出現の意義を検討するために、オートファジー小胞形成を抑制する薬剤(ウォルトマニン)またはsiRNA導入によるATG5遺伝子(オートファジー関連遺伝子)発現抑制の効果を検討した(図3a)。その結果、オートファジーを阻害してもLAPTM5誘導性細胞死は抑制されなかった。この結果は、LAPTM5誘導性細胞死におけるオートファジー小胞の出現は、オートファジー自体の活性化ではなく、未成熟なオートファジー小胞の蓄積に起因することが示唆された。さらに、ウエスタンブロット解析および蛍光染色法により、LAPTM5誘導性細胞死の際に、オートファジーによるタンパク分解を受けると考えられているp62/SQSTM1およびユビキチン化タンパク質の蓄積を認めた(図3b,c、図8)。その際、細胞死を起こした一部の細胞において、p62/SQSTM1およびユビキチン化タンパク質が共局在し、封入体を形成していた。また、過去の報告どおり、p62/SQSTM1とGFP−LC3との共局在も確認された(図3b)。さらに、界面活性剤(Triton−X)不溶性分画において、ユビキチン化タンパク質量が増加していることがウエスタンブトッティングにより確認されたので、このユビキチン化タンパク質は封入体を形成して蓄積していることが強く示唆された(図8b)。これらの結果は、LAPTM5誘導性細胞死の際に出現するオートファジー小胞は、オートファジー経路の遮断による未成熟なオートファジー小胞およびユビキチン化タンパク質の蓄積を示唆していることが分かった。
GOTO細胞において、アデノウイルスにより強制発現させたLAPTM5は蓄積しているように観察された。従って、LAPTM5はプロテアソームまたはリソソーム系のタンパク分解を受けるかどうか、またこのLAPTM5の蓄積が細胞死に重要かどうかを調べた。Ad−LAPTM5によるインフェクション1日後、プロテアソーム阻害剤(ALLNまたはMG132)またはリソソーム阻害剤(Bailomycin A1またはNH4Cl)により、さらに1日間処理を行った。その後、細胞を回収し、サンプルを調整しウエスタンブロット解析を行った。その結果、発現されたLAPTM5は、タンパク分解阻害剤処理により、顕著に蓄積していることが明らかになった(図4a)。さらに、この蓄積はLAPTM5抗体を用いた蛍光染色によっても確認された(図4b)。また、LAPTM5の蓄積に伴って、死細胞の頻度が有意に増加していた(図4c)。これらのことは、LAPTM5は、プロテアソームおよびリソソーム系によるタンパク分解を受けていること、そして、LAPTM5の蓄積が細胞死誘導に深く関与することが考えられた。次に、このLAPTM5の蓄積が細胞死誘導に必須かどうかを検討するために、LAPTM5に対するsiRNAのトランスフェクションの影響を検討した。その結果、LAPTM5に対するsiRNAのトランスフェクションした細胞において、Bafilomycin A1またはALLN処理によるLAPTM5の蓄積は、顕著に抑制されることをウエスタンブロッティング解析により確認した(図4d)。また、このとき、LAPTM5の蓄積による細胞死の頻度が、有意に低下することが分かった(図4e)。以上より、LAPTM5の蓄積は細胞死誘導に深く関与しており、LAPTM5発現抑制は、その細胞死を抑制することが出来ることを示唆している。
予後良好NB腫瘍の退縮におけるNB細胞の変性には、何が引き金になっているのかは、明らかになっていない。図3に示すように、パーキンソン病などの神経変性疾患で見られるようなユビキチン陽性の封入体が、in vivoでもin vitroにおいても、LAPTM5関連変性細胞で認められた。このことは、NB腫瘍退縮と神経変性疾患での細胞変性において、共通のメカニズムの存在が考えられた。ミトコンドリア障害と酸化ストレスは、神経変性疾患でのニューロンの変性に深く関与していることが知られているので、これらのストレスが、NB細胞株でのLAPTM5の発現活性化に関与するかどうかを検討した。ミトコンドリア障害を誘導するMPP+(1-methyl-4-phenylpridinium)または酸化ストレス1種であるH2O2により、GOTO細胞が処理されたとき、濃度依存的な細胞死の頻度の増加に伴い、LAPTM5の発現が活性化することが分かった(図5a)。また、興味深いことに処理に伴い、MYCNの発現は、低下することが分かった(図5b)。さらに、MYCN遺伝子増幅を持つ予後不良なNB腫瘍検体でのLAPTM5 mRNAレベルは、それを持たない検体に比べて、メチル化頻度に関わらず、低くなっていることが分かった(P=0.0005)(図5c)。MYCNタンパク質は、様々な標的遺伝子の転写を活性するだけでなく、抑制することができることが知られている。したがって、増幅により活性化したMYCNタンパク質は、ストレスにより誘導されるLAPTM5の転写活性化を抑制していると考えた。そこで、ChIP assayにより、LAPTM5遺伝子転写開始点近傍にMYCNが直接結合するかどうかを調べた。その結果、LAPTM5遺伝子のイントロン1内のMYCN結合配列候補を含む領域に結合していることが分かった(図5d)。一方で、IMR32細胞株は、レチノイン酸処理により、神経細胞に分化することが知られている。その際にLAPTM5の発現の活性化とMYCNの発現抑制が認められた(図13)。
Claims (9)
- 検体において、Lysosomal associated protein multispanning transmembrane 5(LAPTM5)遺伝子の活性化または不活性化、並びにMYCN遺伝子の増幅を検出することにより検体の悪性度および自然退縮経過を判定する、癌の検出方法。
- LAPTM5遺伝子の不活性化が、転写開始点近傍におけるCpG部位のメチル化による不活性化、LAPTM5遺伝子の欠失、又はMYCNによる転写抑制のいずれかによるものである、請求項1に記載の癌の検出方法。
- LAPTM5遺伝子の不活性化を、RT-PCR法、リアルタイムRT-PCR法、FISH法、アレイCGH法、MsSNuP法、Bsulfite Sequence法、又はCOBRA法を用いて検出する、請求項1又は2に記載の癌の検出方法。
- 検体において、Lysosomal associated protein multispanning transmembrane 5(LAPTM5)遺伝子から翻訳される蛋白質の量、並びにMYCN遺伝子の増幅を検出することにより検体の悪性度および自然退縮経過を判定する、癌の検出方法。
- LAPTM5遺伝子から翻訳される蛋白質の量を免疫組織化学的法により検出する、請求項4に記載の癌の検出方法。
- 検体が、神経堤由来の組織である、請求項1から5の何れかに記載の癌の検出方法。
- 癌が神経芽腫である、請求項1から6の何れかに記載の方法。
- Lysosomal associated protein multispanning transmembrane 5(LAPTM5)遺伝子、あるいはLAPTM5遺伝子によりコードされる蛋白質をインビトロで細胞に導入することを含む、細胞の増殖を抑制する方法。
- Lysosomal associated protein multispanning transmembrane 5(LAPTM5)遺伝子、あるいはLAPTM5遺伝子によりコードされる蛋白質を含む、細胞増殖抑制剤。
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