JP2010097735A - バックライト用インバータと、その制御方法 - Google Patents

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敦 新保
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彰 水谷
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Abstract

【課題】圧電トランスの出力電圧のパルスと発振回路の矩形波の位相間隔に基づいて、出力電圧を制御する。
【解決手段】ゼロクロス検出器10a,10bは、圧電トランス2a〜2dの出力電圧波形のゼロクロス点を基準としたパルスを出力する。パルス間隔検出部11は、ゼロクロス検出器からの出力パルスと、発振回路6からの矩形波パルスとのパルス間隔を検出する。周波数増減制御部82は、パルス間隔検出部11によって検出されたパルス間隔が、予め設定された基準範囲外となった場合に、発振回路6が出力する矩形波の周波数を増減して、前記パルス間隔を基準範囲内となるように制御する。デューティー増減制御部81は、検出されたパルス間隔、すなわち位相差が予め設定したパルス間隔の上限または下限に達した場合に、周波数を固定したままで、発振回路6から出力する矩形波のデューティーを増減し、圧電トランスの出力電圧を制御する。
【選択図】図1

Description

本発明は、圧電トランスを使用したバックライト用インバータ及びその制御方法に関するものであって、特に、圧電トランスの1次側と2次側で検出されるパルス間隔を監視し、圧電トランスの出力電圧が所定の範囲に入るように発振周波数及びデューティーを制御する技術に係るものである。
パソコンの液晶ディスプレイのバックライトとして冷陰極管などの蛍光灯が使用される。この蛍光灯を点灯するためのインバータとして、最近では、圧電トランスを使用したものが広く使用されている。このバックライト用インバータは、圧電トランスの周波数特性(共振特性)を利用して、駆動周波数を可変とすることにより、その出力電流を制御する。
このような圧電トランスを使用したインバータでは、負荷に対する出力電圧や出力電流が所望の値になるように制御する必要がある。そのための方法の1つとして、圧電トランスの入出力位相差−周波数特性に着目した位相差一定制御方式が知られている。中でも、特許文献1から特許文献3に示す従来技術は、圧電トランスの出力電圧波形と圧電トランスを駆動するために発振回路から出力される矩形波の波形(駆動信号の波形)の位相差を検出して、この位相差が一定範囲内になるように、発振回路から出力される矩形波の周波数を制御するものである。
特開平11−69826号公報 特開2001−126891号公報 特開2006−12720号公報
しかしながら、前記特許文献1から特許文献3の発明は、位相差に応じて発振回路から出力される矩形波の周波数を、単に位相差の大きさに応じて制御するものであり、制御する周波数の範囲に制限がないという問題があった。以下、その理由を説明する。
従来、この種の圧電トランスを使用したバックライト用インバータは、パソコンの液晶ディスプレイ用として広く使用されていたが、最近では、家庭用の液晶テレビなど家電製品のバックライト用インバータとしてもその使用が注目されている。
ところで、パソコンのバックライトでは電源電圧が24V程度であるため、FETに加わる電圧が低く、そのため、FETの周波数に対する耐性も高く、発振回路からの矩形波と出力電圧波形との位相差が大きい場合であっても、ある程度高い周波数を印加することが可能である。
一方、家電製品のバックライトでは、電源電圧として商用電源を400V程度に昇圧した方が高効率となるため、スイッチング素子であるFETに24Vの電源電圧を使用した場合に比較して、20倍程度の高電圧が印加されることになる。このような高電圧をFETに印加した場合に、スイッチング素子の開閉周波数を高くするとFETが破損する可能性が高い。例えば、400Vを3KVに昇圧すると、パソコンの24Vに比較して20倍程度の高電圧でFETをオン・オフすることになる。このような高電圧で、FETをオン・オフする場合、圧電トランスに印加する周波数(FETでオン・オフする周波数)を高くすると、FETが破損する可能性がある。また、圧電トランスは共振点近傍の効率が良いため、共振点から離れると効率低下、すなわち、発熱による不具合が発生する可能性がある。
さらに、従来技術では、周波数制御のみにより圧電トランスの出力電圧を制御しているため、共振特性の右側(高周波側)で制御する必要がある。仮に、左側だと、制御が反転してしまうためである。しかし、位相差によって単に周波数を制御するだけでは、周波数を減少して出力電圧を上昇させていくと、周波数が特性曲線の左側にまで下がってしまうおそれがあり、所望の出力電圧を得られなくなる現象が生じる。
本発明は、前記のような従来技術の問題点を解決したバックライト用インバータとその制御方法を提供することを目的とする。すなわち、本発明の第1の目的は、位相差によって制御する周波数の範囲の上限と下限とを予め設定し、検出された位相差によって制御する周波数が、予め設定された範囲にある場合には周波数を増減することで、所望の出力電圧を得ることにある。本発明の第2の目的は、位相差によって制御する周波数が予め設定した範囲の上限または下限に達した場合には、その周波数において発振回路から出力する矩形波のデューティーを増減することで、周波数を固定した状態で圧電トランスの出力電圧を調整することにある。
前記の目的を達成するために、本発明は、矩形波を発振する発振回路と、この発振回路が発振する矩形波の周波数及びデューティーを制御する周波数及びデューティー制御部と、前記発振回路から出力される矩形波によってオン・オフされる複数のスイッチング素子を有するスイッチ回路と、このスイッチ回路の入力側に接続された直流電源と、前記スイッチ回路の出力側に接続されて前記直流電源からの出力電圧が前記スイッチ回路を介して交流電圧として1次端子に印加される圧電トランスと、この圧電トランスの2次端子に接続された蛍光灯とを備えたバックライト用インバータにおいて、
前記圧電トランスの出力電圧波形のゼロクロス点を検出し、そのゼロクロス点を基準としたパルスを出力するゼロクロス検出器と、前記ゼロクロス検出器からの出力パルスと、前記発振回路からの矩形波パルスとのパルス間隔を検出するパルス間隔検出部とを備え、前記周波数及びデューティー制御部は、前記パルス間隔検出部によって検出されたパルス間隔が、予め設定された基準範囲外となった場合に、前記発振回路が出力する矩形波の周波数を増減して、前記パルス間隔を基準範囲内となるように制御する周波数増減制御部を備えていることを特徴とする。
本発明の一態様においては、前記圧電トランスまたは蛍光灯を流れる電流を検出する電流検出部を備え、前記周波数及びデューティー制御部の周波数増減制御部が、前記電流検出部において検出された電流値が予め設定された設定電流値と一致するように、前記発振回路が出力する矩形波の周波数を増減する。
本発明の他の態様においては、前記周波数及びデューティー制御部は、前記周波数増減制御部によって前記発振回路が出力する矩形波の周波数を増減し、前記パルス間隔が前記基準範囲の上限または下限に達した場合に、その上限または下限のパルス間隔において、周波数を固定したまま、前記発振回路から出力する矩形波のデューティーを増減し、圧電トランスの出力電圧を制御するデューティー増減制御部を有する。
更に、前記のようなバックライト用インバータを制御する方法も本発明の一態様である。
本発明によれば、周波数を一定の範囲内に収めた状態で位相差に基づいて出力電圧の制御を行うことができるので、FET及び圧電トランスに過度の負担がかかることがない。しかも、パルス間隔が上下限に達した後は発振回路からの矩形波のデューティーを増減することで、周波数を固定したまま、出力電圧の調整を行うことができるため、周波数の範囲が狭くても出力電圧自体の制御量は大きくすることができる。
[実施形態の構成]
以下、本発明の実施形態の構成について、図1〜3に従って具体的に説明する。図1において、符号1a,1bは点灯対象である蛍光灯、2a〜2dは蛍光灯1a,1bに対して点灯開始電圧及び点灯維持電圧を供給する圧電トランスである。この圧電トランス2a〜2dは、一対の1次端子3a,3bと一つの2次端子3cを有する。
圧電トランス2a〜2dの一対の1次端子3a,3bには、4個のFET4a〜4dを有するフルブリッジ回路で構成されたスイッチング回路5が接続されている。このスイッチング回路5の入力側は定電圧直流電源15に接続され、出力側は、FET4a〜4d及び圧電トランス2a〜2dの1次端子3a,3bを介して、接地されている。
このスイッチング回路5は、交互に開閉する2個のFET4a,4bと、同じく交互に開閉する2個のFET4c,4dとをそれぞれ直列に接続し、さらにこれら直列に接続された2組のFETを並列に接続したものである。このFET4aと4bの中間部及び4cと4dの中間部が、前記圧電トランス2a〜2dの1次端子3a,3bに接続されている。
このスイッチング回路5には発振回路6が接続され、この発振回路6からの高周波の矩形波電力により、FET4a,4bとFET4c,4dが交互に開閉する。すなわち、発振回路6の第1の出力端子からは、FET4aに対して図中(1)で示すような矩形波が供給され、FET4bに対して同じ矩形波(1)が反転器7bを介して反転された状態で供給される。発振回路6の第2の出力端子からは、FET4cに対して前記(1)の矩形波から180°位相がずれた図中(2)で示すような矩形波が供給され、FET4dに対して同じ矩形波(2)が反転器7aを介して反転された状態で供給される。
発振回路6から出力される矩形波(1)(2)により、スイッチング回路5によって圧電トランス2a〜2dの一対の一次端子3a,3bに入力電圧が入力される。圧電トランス2a〜2dは一対の一次端子3a,3bに入力される交流電圧の周波数に基づいて、2次端子3cから入力電圧に対応する出力電圧を出力する。
前記発振回路6には、周波数及びデューティー制御部8が接続されている。この制御部8は、発振回路6から出力される矩形波(1)(2)の周波数fとデューティーDutyを決定するものである。すなわち、本実施形態において、制御部8は、図2に示すような次の部分を有している。
(a)デューティー増減制御部81
予め定められた周波数において、矩形波のデューティーDutyを0%から△D(例えば0.1%)ずつ増減する。
(b)周波数増減制御部82
予め定められた起動周波数fから周波数を△f(例えば2Hz)ずつ増減する。その理由は、点灯状態では、制御精度を高くするためである。
(c)パルス間隔上下限比較部83
後述するパルス時間差選択部114で選択したパルスの時間差Ps(または時間差Pb)と、予め設定したパルス許容範囲Pth1〜Pth2とを比較し、パルスの時間差Psが許容範囲の下限または上限であるか否か、すなわち、パルスの時間差Ps(または時間差Pb)<Pth2または、時間差Ps(または時間差Pb)>Pth1を判定する。
(d)電流値比較部84
後述する電流検出部20によって検出した検出電流Iと、予め設定された蛍光灯の点灯を維持するために適切な設定値Ithとを比較する。
(e)起動信号入力部85
蛍光灯の点灯開始信号を受け付ける。
前記圧電トランス2a〜2d出力側には、圧電トランス2a〜2dの出力電圧の波形の位相を測定するために、ゼロクロス検出器10a,10bを配置する。このゼロクロス検出器10a,10bは、圧電トランス2a〜2bの出力電圧の波形の極性が反転する点(ゼロクロス点)を検出することにより、圧電トランス2a〜2dの出力電圧の波形の位相のゼロクロス点のタイミングに従った矩形波パルスを出力する。すなわち、ゼロクロス検出器10aは位相が等しい圧電トランス2a,2cの出力電圧のゼロクロス点を検出する。そのゼロクロス点に基づき、ゼロクロス検出器10aからは、検出したゼロクロス点のタイミングに従った矩形波パルス(3)が出力される。同様に、ゼロクロス検出器10bからは、位相の等しい圧電トランス2b,2dの出力電圧のゼロクロス点に従って矩形波パルス(4)が出力される。
ゼロクロス検出器10a,10bの出力側には、パルス間隔検出部11が接続されている。パルス間隔検出部11の入力には、ゼロクロス検出器10a,10bが検出したゼロクロス点に基づく矩形波パルス(3)(4)と、前記発振回路6から出力される矩形波パルス(1)(2)が入力される。パルス間隔検出部11は入力される矩形波パルス(1)〜(4)のパルス間隔を検出する。すなわち、本実施形態において、パルス間隔検出部11は、図3に示すような各部を有している。
(a)発振回路出力パルス測定部111
パルス間隔検出部11に入力される発振回路6から出力される矩形波のパルス(1)(2)の位相を測定する。
(b)圧電トランス出力パルス測定部112
パルス間隔検出部11に入力されるゼロクロス検出器10a,10bの検出したゼロクロス点に基づいて生成されたパルス(3)(4)の位相を測定する。
(c)パルス時間差演算部113
発振回路6から出力される矩形波の出力パルス(1)とゼロクロス検出器10aで生成されたパルス(3)との時間差P13を演算する。発振回路6から出力される矩形波の出力パルス(2)とゼロクロス検出器10bで生成されたパルス(4)との時間差P24を演算する。
(d)パルス時間差選択部114
パルス時間差演算部113で演算した矩形波の出力パルス(1)(2)とゼロクロス検出器10a,10bで生成されたパルス(3)(4)の時間差P13とP24のうち小さいほうを選択し、選択したパルスの時間差をPsとする。同様に、時間差P13とP24のうち大きいほうをPbとする。
スイッチング回路5の出力側(前記圧電トランスの1次端子側)には、その部分に流れる電流を検出する電流検出部20が接続されている。この電流検出部20によって検出された検出電流Iは、前記周波数及びデューティー制御部8の電流値比較部84において、予め設定された蛍光灯の点灯を維持するために適切な設定値Ithと比較され、その比較結果に応じて、発振回路6から出力する矩形波の周波数及びデューティーが制御される。
[実施形態の作用]
次に前記のような構成を有する本実施形態の作用を説明する。
(1)基本的な動作
周波数及びデューティー制御部8の起動信号入力部85に対して、蛍光灯の点灯開始指令が入力されると、制御部8のデューティー増減制御部81と周波数増減制御部82は、発振回路6に対して、所定の周波数とデューティーを有する矩形波(1)(2)を出力すべき旨の指令を出す。この指令に基づいて、発振回路6からは、スイッチング回路5の各FET4a〜4dを開閉するための矩形波(1)(2)と、これらの矩形波(1)(2)を反転した矩形波(1)'(2)'が出力され、これらの矩形波によって各FET4a〜4dがオン・オフする。
その結果、矩形波(1)がオン、矩形波(2)がオフになった状態では、FET4a,4dがオン、FET4b,4cがオフとなるので、定電圧直流電源15からの出力が、FET4a→圧電トランス2a〜2d→FET4d→接地の順に流れる。一方、矩形波(1)がオフ、矩形波(2)がオンになった状態では、反対にFET4c,4bがオン、FET4a,4dがオフとなるので、定電圧直流電源15からの出力が、FET4c→圧電トランス2a〜2d→FET4b→接地の順に流れる。
このように発振回路6からの矩形波(1)(2)が出力されると、その周波数に応じたタイミングで各FET4a〜4dがオン・オフし、スイッチ回路5からは図1中(a)(b)で示すような交流電圧が出力される。この交流電圧は、図示しないインダクタとコンデンサ、及び圧電トランス入力容量からなる共振回路で共振し、擬似正弦波となって圧電トランス2a〜2dの1次端子3a,3bに供給される(図中(a)(b)の点線の波形を参照)。
前記のような交流電圧が1次端子3a,3bに印加されると、その周波数と負荷インピーダンスで決定される出力電圧が圧電トランス2a〜2dの2次端子3cから出力され、これが蛍光灯1a,1bに印加されることで、蛍光灯が点灯する。デューティー増減制御部81及び周波数増減制御部82は、発振回路6に増減指令を出力し、この増減指令に基づいて発振回路6が所定の周波数とデューティーを有する矩形波を出力することで、スイッチング回路5が開閉し、点灯開始電圧を得たり、点灯継続電圧を維持する。
(2)パルス間隔に基づく周波数制御…図4
本実施形態ではこのような装置において、ゼロクロス検出器10a,10bからのパルス(3)(4)と発振回路6からのパルス(1)(2)とのパルス間隔を検出し、このパルス間隔により、周波数及びデューティー制御部8において、発振回路6から出力する矩形波の周波数及びデューティーを制御する。以下その処理を、図4のフローチャートで説明する。
初めに、ゼロクロス検出器10a,10bは、検出した圧電トランス2a〜2dの出力電圧の波形のゼロクロス点のタイミングに従った矩形波パルス(3)(4)を出力する。すなわち、ゼロクロス検出器10aでは、圧電トランス2a,2cからの波形のゼロクロス点を検出し、その波形のタイミングに従った矩形波(3)を出力する。圧電トランス2aと2cの特性差などにより変動はあるものの基本的には、この圧電トランス2a,2cの出力電圧は、前記発振回路6から出力された矩形波(1)に対応するものである。パルス間隔検出部11では、発振回路6から出力した矩形波(1)を発振回路出力パルス測定部111にて測定し、ゼロクロス検出器10aから出力された(3)を圧電トランス出力パルス測定部112にて測定し、両測定結果に基づいてパルス時間差演算部113にて矩形波(1)と矩形波(3)の時間差P13を演算する(ステップ1)。
ゼロクロス検出器10bでは、圧電トランス2b,2dからの波形のゼロクロス点を検出し、その波形のタイミングに従った矩形波(4)を出力する。この圧電トランス2b,2dの出力電圧は、前記発振回路6から出力された矩形波(2)に対応するものである。パルス間隔検出部11では、発振回路6から出力した矩形波(2)とゼロクロス検出器10bから出力された(4)を測定し、両測定結果に基づいて矩形波(2)と矩形波(4)の時間差P24を演算する(ステップ2)。
パルス時間差選択部114では、パルス時間差演算部113で求めた矩形波(1)と矩形波(3)の時間差P13及び矩形波(2)と矩形波(4)の時間差P24のうち、時間差の小さいほうを時間差Psとし(ステップ3)、時間差の大きいほうを時間差Pbとする(ステップ4)。このパルス時間差Ps,Pbを周波数及びデューティー制御部8に対して出力する。
蛍光灯を点灯させるための点灯維持電圧は、蛍光灯の点灯中は一定範囲内に維持される必要があり、通常は圧電トランスの出力電圧を検出して、その検出値を周波数検出器にフィードバックすることで圧電トランスに印加する周波数を増減する。本発明の場合には、蛍光灯の点灯維持範囲であるかを圧電トランスの出力電圧で検出するのではなく、パルス時間差選択部114で選択した発振回路6から出力した矩形波(1)(2)の波形とゼロクロス検出器10a,10bから出力した矩形波(3)(4)の波形との時間差Ps(または時間差Pb)により検出する。この時間差Ps(または時間差Pb)が蛍光灯の点灯維持範囲内にあるか否かを判定することにより、発振回路6から出力される矩形波の周波数またはデューティーを増減する。
すなわち、周波数及びデューティー制御部8のパルス間隔上下限比較部83では、時間差Ps(または時間差Pb)が、蛍光灯の点灯維持範囲の上限の時間差である時間差Pth1とを比較する(ステップ5)。この時間差Ps(または時間差Pb)が時間差Pth1より大きい場合には、時間差Ps(または時間差Pb)が蛍光灯の点灯維持範囲外にあるとし、周波数増減制御部82により周波数をΔf(例えば2Hz)だけ小さくする(ステップ5のY)。時間差Ps(または時間差Pb)が時間差Pth1より小さい場合には、時間差Ps(または時間差Pb)は蛍光灯の点灯維持範囲の上限の時間差より小さいとして、周波数を変化させない(ステップ5のN)。
同様に、パルス間隔上下限比較部83で、時間差Ps(または時間差Pb)が、蛍光灯の点灯維持範囲の下限の時間差である時間差Pth2とを比較する(ステップ7)。時間差Ps(または時間差Pb)が時間差Pth2より小さい場合には、蛍光灯の点灯維持範囲外にあるとし、周波数増減制御部82により周波数をΔf(例えば2Hz)だけ大きくする(ステップ7のY)。時間差Ps(または時間差Pb)が時間差Pth2より大きい場合には、時間差Ps(または時間差Pb)は蛍光灯の点灯維持範囲の下限の時間差より大きいとして、周波数を変化させない(ステップ7のN)。
蛍光灯の点灯後は、蛍光灯に流れる電圧が30分くらいの間に出力電圧が1kVから700Vに変化する。この制御はステップ5,7で、時間差Ps(または時間差Pb)が蛍光灯の点灯維持範囲の時間差内にあると1回判定されたとしても、制御を終了することはなく、蛍光灯が点灯している間は監視を続ける(ステップ9)。
(3)パルス間隔に基づく周波数制御+デューティー制御…図6
図4のフローチャートの処理は、ゼロクロス検出器10a,10bからのパルス(3)(4)と発振回路6からのパルス(1)(2)とのパルス間隔を検出し、このパルス間隔に基づいて、発振回路6から出力する矩形波の周波数を制御する処理である。しかし、周波数の増減により、パルス(1)(2)とパルス(3)(4)とのパルス間隔を適正な範囲に変化させる場合に、発振回路6の出力電圧の周波数を変化させたことにより、発振回路6の出力電圧の周波数が蛍光灯を点灯維持に好ましい周波数の範囲から外れてしまう場合がある。
図6のフローチャートの処理は、上記のような場合を想定した処理であり、発振回路6の出力電圧の周波数が、蛍光灯の点灯維持範囲の上限または下限の場合には、周波数を変化させるのではなく、発振回路6の出力電圧のデューティーを変化させる処理である。
すなわち、発振回路6からの矩形波のデューティーが小さい場合(例えば0.1%)には、その矩形波によってオン・オフされるスイッチング回路5のオンデューティーが短い。そのため、スイッチング回路5によってオン・オフされる定電圧直流電源15からの出力も短時間となり、スイッチング回路5からは、図1の(a)の実線で示すようなデューティーの小さい矩形波の交流が出力される。このデューティーの小さい矩形波交流は、共振回路で共振して擬似正弦波となるが、その波形は、図1の(a)の点線で示すように、波高が小さい(電圧が低い)ものとなる。
一方、発振回路6からの矩形波のデューティーが大きい場合(例えば33%)には、スイッチング回路5からの出力は、図1の(b)の実線で示すようなデューティーの大きな矩形波交流となる。そして、この矩形波交流により生成される擬似正弦波は、図1の(b)の点線で示すように、波高が高い(電圧が高い)ものとなる。そのため、前記のように起動周波数において、発振回路6からのデューティーを0%から徐々に増加していくと、圧電トランス2a〜2dには同一周波数(起動周波数)でしかも電圧が徐々に増加する擬似正弦波が印加されることになる。
このようにして、周波数が許容範囲の上限または下限に達した後も、発振回路6から出力する矩形波のデューティーを増減することで、周波数は固定したままで、圧電トランスの出力電圧を制御することができる。以下、この点を図6により説明する。
まず、図6の処理では、図4のフローチャートの処理と同様に、パルス間隔検出部11のパルス時間差演算部113で、発振回路6から出力した矩形波(1)(2)とゼロクロス検出器10a,10bから出力された(3)(4)より、矩形波(1)と矩形波(3)の時間差P13及び矩形波(2)と矩形波(4)の時間差P24のうち、時間差の小さいほうの時間差Psとし、時間差の大きいほうを時間差Pbとする(ステップ1〜4)。
次に、この時間差Ps(または時間差Pb)が、蛍光灯の点灯維持範囲の上限の時間差である時間差Pth1より大きいか否かをパルス間隔上下限比較部83において比較する(ステップ5)。時間差Ps(または時間差Pb)が時間差Pth1より大きい場合には、時間差Ps(または時間差Pb)が蛍光灯の点灯維持範囲外にあるとする(ステップ5のY)。時間差Ps(または時間差Pb)が時間差Pth1より小さい場合には、時間差Ps(または時間差Pb)は蛍光灯の点灯維持範囲の上限の時間差より小さいとして、周波数を変化させない(ステップ5のN)。
時間差Ps(または時間差Pb)が時間差Pth1より大きく、時間差Ps(または時間差Pb)が蛍光灯の点灯維持範囲外にあると判定した場合(ステップ5のY)、発振回路6からの出力電圧の周波数を減少させて、時間差Ps(または時間差Pb)を蛍光灯の点灯維持範囲にする。
一方、前記パルスの時間差Ps(または時間差Pb)が、蛍光灯の点灯を維持するのに適切な周波数の下限に相当する時間差Pth2に達したと判定された場合(ステップ31のY)には、それ以上周波数を下げるのではなく、周波数は固定したままで、発振回路6の出力される矩形波のデューティーをデューティー増減制御部81により△D(例えば0.1%)だけ増加させる(ステップ32)。前記パルスの時間差Ps(または時間差Pb)が、蛍光灯の点灯を維持するのに適切な周波数の下限に相当する時間差Pth2に達しないと判定された場合(ステップ31のN)には、発振回路6の出力電圧の周波数を下げることが可能であるから、周波数増減制御部82により周波数を△f(例えば2Hz)だけ小さくする(ステップ6)。
時間差Ps(または時間差Pb)が、蛍光灯の点灯維持範囲の下限の時間差である時間差Pth2より小さいか否かをパルス間隔上下限比較部83において比較する(ステップ7)。時間差Ps(または時間差Pb)が時間差Pth2より小さい場合には、時間差Ps(または時間差Pb)が蛍光灯の点灯維持範囲外にあるとする(ステップ7のY)。時間差Ps(または時間差Pb)が時間差Pth2より大きい場合には、時間差Ps(または時間差Pb)は蛍光灯の点灯維持範囲の下限の時間差より大きいとして、周波数を変化させない(ステップ7のN)。
時間差Ps(または時間差Pb)が時間差Pth2より小さく、時間差Ps(または時間差Pb)が蛍光灯の点灯維持範囲外にあると判定した場合(ステップ7のY)、発振回路6からの出力電圧の周波数を増加させて、時間差Ps(または時間差Pb)を蛍光灯の点灯維持範囲にする。
一方、前記パルスの時間差Ps(または時間差Pb)が、蛍光灯の点灯を維持するのに適切な周波数の上限に相当する時間差Pth1に達したと判定された場合(ステップ33のY)には、それ以上周波数を上げるのではなく、周波数は固定したままで、発振回路6の出力される矩形波のデューティーをデューティー増減制御部81により△D(例えば0.1%)だけ減少させる(ステップ34)。前記パルスの時間差Ps(または時間差Pb)が、蛍光灯の点灯を維持するのに適切な周波数の上限に相当する時間差Pth2に達しないと判定された場合(ステップ33のN)には、発振回路6の出力電圧の周波数を上げることが可能であるから、周波数増減制御部82により周波数を△f(例えば2Hz)だけ大きくする(ステップ8)。
以上により、パルス間隔、すなわち位相差が下限値であるにもかかわらず出力電圧を上げたい場合に、デューティーを上げ、逆に、位相差が上限値であるにもかかわらず出力電圧を下げたい場合に、デューティーを下げることで、出力電圧の制御を行うことができる。
(4)パルス間隔に基づく周波数制御+電流値制御…図5
図5のフローチャートの処理は、前記図4に示したゼロクロス検出器10a,10bからのパルス(3)(4)と発振回路6からのパルス(1)(2)とのパルス間隔を検出し、このパルス間隔に基づいて、発振回路6から出力する矩形波の周波数及びデューティーを制御する処理に、スイッチング回路5から出力させる電流Iに基づいて、発振回路6から出力する周波数を制御する処理を加えたものである。
スイッチング回路5から圧電トランスに流れる電流は、圧電トランスのリアクタンス成分により、大きさが変化する。通常圧電トランスの負荷接続時の周波数−電流特性の「周波数を低下させると圧電トランスを流れる電流は上昇する」部分で蛍光灯を継続して点灯するので、周波数を低下させる方が電流が大きくなる。蛍光灯を点灯させるための点灯維持電流は、蛍光灯の点灯中は適切な値に維持される必要があり、圧電トランスに流れる電流を検出して、その検出値を周波数及びデューティー制御部8にフィードバックすることで圧電トランスに印加する周波数を増減する。
スイッチング回路5から出力する電流Iを電流検出部9により検出し、その電流値を周波数及びデューティー制御部8に対して出力する(ステップ21)。周波数及びデューティー制御部8の電流値比較部84では、スイッチング回路5から出力する電流Iと、蛍光灯の点灯維持に適した電流の値である電流Ithとを比較する(ステップ22)。
スイッチング回路5から出力する電流Iが点灯維持に適した電流値である電流Ithより大きい場合(ステップ22のY)には、電流Iを適した電流値である電流Ithに近づけるために、周波数増減制御部82により周波数をΔf(例えば2Hz)だけ大きくする(ステップ24)。スイッチング回路5から出力する電流Iが点灯維持に適した電流値である電流Ithより小さい場合には、電流Iを適した電流値である電流Ithに近づけるために、周波数増減制御部82により周波数をΔf(例えば2Hz)だけ小さくする(ステップ22のN)。
その後、図4のゼロクロス検出器10a,10bからのパルス(3)(4)と発振回路6からのパルス(1)(2)とのパルス間隔を検出し、このパルス間隔に基づいて、発振回路6から出力する矩形波の周波数及びデューティーを制御する処理を行う(ステップ1〜8)。そして、蛍光灯が点灯している間は、前記の処理を繰り返す(ステップ9)。
(5)パルス間隔に基づく周波数制御+電流値制御+デューティー制御…図7
図7のフローチャートの処理は、前記図4に示したゼロクロス検出器10a,10bからのパルス(3)(4)と発振回路6からのパルス(1)(2)とのパルス間隔を検出し、このパルス間隔に基づいて、発振回路6から出力する矩形波の周波数及びデューティーを制御する処理に、前記図5に示したスイッチング回路5からの電流Iに基づいて、発振回路6から出力する周波数及びデューティーを制御する処理を加えたものである。
まず、ゼロクロス検出器10a,10bからのパルス(3)(4)と発振回路6からのパルス(1)(2)とのパルス間隔を検出し、このパルス間隔に基づいて、発振回路6から出力する矩形波の周波数及びデューティーを制御する処理を行う(ステップ1〜8)。
次に、スイッチング回路5から出力する電流Iを検出して、その検出値を周波数及びデューティー制御部8ににフィードバックすることで圧電トランスに印加する周波数を増減する処理を行う。すなわち、スイッチング回路5から出力する電流Iを電流検出部9により検出し、その電流値を周波数及びデューティー制御部8に対して出力する(ステップ21)。電流値比較部84では、スイッチング回路5から出力する電流Iが、蛍光灯の点灯維持に適した電流の値である電流Ithとを比較する(ステップ22)。
スイッチング回路5から出力する電流Iが点灯維持に適した電流の値である電流Ithより大きい場合(ステップ22のY)には、発振回路6からの出力電圧の周波数を増加させて、電流Iを蛍光灯の点灯維持に適した電流の値である電流Ithに近づける。
一方、発振回路6の出力電圧の周波数が、パルス間隔上下限比較部83により蛍光灯を点灯維持できる周波数の上限であると判定された場合は、周波数を上げるのではなく、発振回路6の出力電圧のデューティーをデューティー増減制御部81によりΔD(例えば0.1%)だけ減少させる(ステップ33のY)。また、発振回路6の出力電圧の周波数が、パルス間隔上下限比較部83により蛍光灯を点灯維持できる周波数の上限でないと判定された場合は、発振回路6の出力電圧の周波数を上げても、蛍光灯を点灯維持できるので周波数増減制御部82により周波数をΔf(例えば2Hz)だけ大きくする(ステップ24)。
スイッチング回路5から出力する電流Iが点灯維持に適した電流値である電流Ithより小さい場合(ステップ22のN)には、発振回路6からの出力電圧の周波数を減少させて、電流Iを蛍光灯の点灯維持に適した電流値である電流Ithに近づける。
一方、パルス間隔検出部114が検出したパルス間隔が、前記パルス間隔上下限比較部83により蛍光灯を点灯維持できるパルス間隔の下限であると判定された場合は、周波数を固定したまま、発振回路6の出力電圧のデューティーをデューティー増減制御部81によりΔD(例えば0.1%)だけ増加させる(ステップ31のY)。パルス間隔がパルス間隔上下限比較部83により蛍光灯を点灯維持できるパルス間隔の下限でないと判定された場合は、発振回路6の出力電圧の周波数を下げても蛍光灯を点灯維持できるので、周波数増減制御部82により周波数をΔf(例えば2Hz)だけ小さくする(ステップ23)。以下、蛍光灯が点灯している間は、前記の処理を繰り返す(ステップ9)。
これにより、電流値を設定値Ithに近づけることができ、しかも、パルス間隔が下限値であるにもかかわらず出力電流を上げたい場合にはデューティーを上げ、逆に、位相差が上限値であるにもかかわらず出力電流を下げたい場合にはデューティーを下げることで、出力電流の制御を行うことができる。
[実施形態の効果]
以上の通り、本実施形態によれば、出力電圧のゼロクロス点を基準としたパルスと、発振回路から出力される矩形波のパルスの位相を比較し、その位相差に基づいて周波数を増減することで、出力電圧を一定の範囲に制御することが可能になる。特に、本実施形態では、許容範囲と上限と下限の間で周波数を増減するので、増加した周波数によってFETに負担がかかることや、減少した周波数によって期待する出力電圧が得られなくなるような不都合が発生することがない。
また、位相差、すなわちパルス間隔が許容範囲の上限または下限に達した後は、周波数を固定したままで、発振回路から出力される矩形波のデューティーを増減することで、圧電トランスからの出力電圧を増減することができる。
更に、前記のようなパルス間隔による周波数やデューティーの制御に加えて、スイッチング回路5の出力電流値を検出し、その電流値が予め定めた設定値と等しくなるように周波数及び/またはデューティーを制御することで、蛍光灯に印加する電圧及び電流をよりきめ細かく制御することができる。
[他の実施形態]
本発明は、前記の実施形態に限定されるものではなく、実施形態に記載した蛍光灯、圧電トランス、ゼロクロス検出器の数は例示であって、本発明はこれに限定されるものではない。以下のような他の実施形態も包含する。
(a)電流の制御を単一の設定値と検出した電流値とを比較する代わりに、パルス間隔の比較の場合と同様に、一定の範囲を持たせて制御を行うことも可能である。
(b)パルス間隔上下限比較部83で比較する時間差は、パルス時間差演算部113で演算した発振回路6からの矩形波パルスと圧電トランス出力パルスの時間差P13とP24のいずれか片方に限定されるものではない。例えば、発振回路6からの矩形波パルスと圧電トランス出力パルスの時間差P13とP24の平均とすることもでき、この時間差の平均値に基づいて周波数またはデューティーを制御することもできる。
(c)ゼロクロス検出器10a,10bは、圧電トランス2a〜2dの出力電圧の波形の極性が反転する点(ゼロクロス点)を検出し、ゼロクロス点のタイミングに従って矩形波パルス(3)(4)を出力する。すなわち、前記実施形態では、矩形波パルス(3)は圧電トランス2aと2cの出力電圧のゼロクロス点を基準に生成し、矩形波パルス(4)は圧電トランス2bと2dの出力電圧のゼロクロス点を基準に生成しており、圧電トランス2aと2cの出力電圧の位相、圧電トランス2bと2dの出力電圧の位相がそれぞれ等しい。しかし、本発明は、このような場合に限定されるものでなく、圧電トランス2aと2cの出力電圧の位相または圧電トランス2bと2dの出力電圧の位相が異なる場合でも良い。
例えば、ゼロクロス検出器から出力される矩形波パルス(3)は、圧電トランス2aから出力される電圧波形のゼロクロス点のタイミングに従って出力する矩形波パルスと、圧電トランス2cから出力される電圧波形のゼロクロス点のタイミングに従って出力する矩形波パルスとの平均とすることもできる。また、矩形波パルス(3)として、圧電トランス2aから出力される電圧波形のゼロクロス点のタイミングに従って出力する矩形波パルスと圧電トランス2cから出力される電圧波形のゼロクロス点のタイミングに従って出力する矩形波パルスの両方を出力し、発振回路6から出力される矩形波(1)と個々に比較することもできる。また、矩形波パルス(4)と発振回路6から出力される矩形波(2)との比較の方法も同様である。
本発明の実施形態の構成を示すブロック図。 図1の実施形態における周波数及びデューティー制御部8の構成を示すブロック図。 図1の実施形態におけるパルス間隔検出部11の構成を示すブロック図。 図1の実施形態においてパルス間隔に基づいて周波数制御を行う場合の処理を示すフローチャート。 図1の実施形態においてパルス間隔及び電流値に基づいて周波数制御を行う場合の処理を示すフローチャート。 図1の実施形態においてパルス間隔に基づいて周波数制御とデューティー制御を行う場合の処理を示すフローチャート。 図1の実施形態においてパルス間隔及び電流値に基づいて周波数制御とデューティー制御を行う場合の処理を示すフローチャート。
符号の説明
1a,1b…蛍光灯
2a〜2d…圧電トランス
3a,3b…圧電トランスの1次端子
3c…圧電トランスの2次端子
4a〜4d…FET
5…スイッチング回路
6…発振回路
7…反転器
8…周波数及びデューティー制御部
81…デューティー増減制御部
82…周波数増減制御部
83…パルス間隔上下限比較部
84…電流値比較部
85…起動信号入力部
10a,10b…ゼロクロス検出器
11…パルス間隔検出部
111…発振回路出力パルス測定部
112…圧電トランス出力パルス測定部
113…パルス時間差演算部
114…パルス時間差選択部
15…定電圧直流電源
20…電流検出部

Claims (6)

  1. 矩形波を発振する発振回路と、
    この発振回路が発振する矩形波の周波数及びデューティーを制御する周波数及びデューティー制御部と、
    前記発振回路から出力される矩形波によってオン・オフされる複数のスイッチング素子を有するスイッチ回路と、
    このスイッチ回路の入力側に接続された直流電源と、
    前記スイッチ回路の出力側に接続されて前記直流電源からの出力電圧が前記スイッチ回路を介して交流電圧として1次端子に印加される圧電トランスと、
    この圧電トランスの2次端子に接続された蛍光灯とを備えたバックライト用インバータにおいて、
    前記圧電トランスの出力電圧波形のゼロクロス点を検出し、そのゼロクロス点を基準としたパルスを出力するゼロクロス検出器と、
    前記ゼロクロス検出器からの出力パルスと、前記発振回路からの矩形波パルスとのパルス間隔を検出するパルス間隔検出部とを備え、
    前記周波数及びデューティー制御部は、前記パルス間隔検出部によって検出されたパルス間隔が、予め設定された基準範囲外となった場合に、前記発振回路が出力する矩形波の周波数を増減して、前記パルス間隔を基準範囲内となるように制御する周波数増減制御部を備えていることを特徴とするバックライト用インバータ。
  2. 前記圧電トランスまたは蛍光灯を流れる電流を検出する電流検出部を備え、前記周波数及びデューティー制御部の周波数増減制御部が、前記電流検出部において検出された電流値が予め設定された設定電流値と一致するように、前記発振回路が出力する矩形波の周波数を増減するものであることを特徴とする請求項1に記載のバックライト用インバータ。
  3. 前記周波数及びデューティー制御部は、前記周波数増減制御部によって前記発振回路が出力する矩形波の周波数を増減し、前記両パルスの間隔が前記基準範囲の上限または下限に達した場合に、その上限または下限のパルス間隔において、周波数を固定したままで、前記発振回路から出力する矩形波のデューティーを増減し、圧電トランスの出力電圧を制御するデューティー増減制御部を有するものであることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のバックライト用インバータ。
  4. 矩形波を発振する発振回路と、
    この発振回路が発振する矩形波の周波数及びデューティーを制御する周波数及びデューティー制御部と、
    前記発振回路から出力される矩形波によってオン・オフされる複数のスイッチング素子を有するスイッチ回路と、
    このスイッチ回路の入力側に接続された直流電源と、
    前記スイッチ回路の出力側に接続されて前記直流電源からの出力電圧が前記スイッチ回路を介して交流電圧として1次端子に印加される圧電トランスと、
    この圧電トランスの2次端子に接続された蛍光灯とを備えたバックライト用インバータの制御方法において、
    前記圧電トランスの出力電圧波形のゼロクロス点を検出し、そのゼロクロス点を基準としたパルスを出力し、この出力電圧波形に基づくパルスと前記発振回路からの矩形波パルスとのパルス間隔を検出し、
    前記検出されたパルス間隔が、予め設定された基準範囲外となった場合に、前記発振回路が出力する矩形波の周波数を増減して、前記パルス間隔を基準範囲内となるように制御することを特徴とするバックライト用インバータの制御方法。
  5. 前記バックライト用インバータが前記圧電トランスまたは蛍光灯を流れる電流を検出する電流検出部を備え、前記電流検出部において検出された電流値が予め設定された設定電流値と一致するように、前記発振回路が出力する矩形波の周波数を増減することを特徴とする請求項4に記載のバックライト用インバータの制御方法。
  6. 前記発振回路が出力する矩形波の周波数を増減し、前記両パルスの間隔が前記基準範囲の上限または下限に達した場合に、その上限または下限のパルス間隔において、周波数を固定したままで、前記発振回路から出力する矩形波のデューティーを増減し、圧電トランスの出力電圧を制御することを特徴とする請求項4または請求項5に記載のバックライト用インバータの制御方法。
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