JP2010096920A - 画質調整方法、画像形成装置及びコンピュータプログラム - Google Patents

画質調整方法、画像形成装置及びコンピュータプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】必要十分な頻度で画質を随時調整することができる画質調整方法、画像形成装置及びコンピュータプログラムを提供する。
【解決手段】記録部300で記録シートに画像が記録される都度、画質調整部20は、直近の所定枚数の記録シートに係る平均印写率を算出し、算出した平均印字率が所定範囲以内である場合は、カウンタ221が計数した記録シートの記録枚数が、設定枚数M以上であるか否かを判定し、算出した平均印字率が所定範囲を外れている場合は、カウンタ221が計数した記録シートの記録枚数が、設定枚数Mより少ない設定枚数L以上であるか否かを判定し、記録枚数が設定枚数M,L以上である場合は、画像記録ジョブの終了後に、画質の調整を開始する。つまり、平均印字率が過大又は過小な値である場合は、画質が悪化し易い状態であるため、平均印字率が一般的な値である場合よりも頻繁に画質が調整される。
【選択図】図3

Description

本発明は、記録シートに記録すべき画像の画質を調整する画質調整方法、画像形成装置及びコンピュータプログラムに関する。
複写機、プリンタ、ファクシミリ装置等の電子写真方式の画像形成装置は、帯電させた感光体ドラムを露光して静電潜像を形成し、形成した静電潜像をトナーで現像してトナー像を形成し、形成したトナー像を記録用紙に記録して排出する画像記録ジョブを実行する。
画像形成装置が備える現像装置は、トナーを用いる1成分現像方式の現像装置と、非磁性トナー及び磁性を有するキャリアを含む2成分現像剤(以下、単に現像剤という)を用いる2成分現像方式の現像装置とに大別される。しかしながら、1成分現像方式は、現像装置のコンパクト化には適しているものの、高速現像には適さず、また、トナーの寿命が短いため、2成分現像方式が一般的に採用される。
2成分現像方式の現像装置で現像を行なうと、キャリアは消費されずに現像装置内部に残るが、非磁性トナーは消費されて、現像装置内部のトナー量が減少していく。トナー量の減少は画質の悪化を招くため、画質の高さを維持すべく、現像剤中のトナー濃度を一定に維持するようにして非磁性トナーが適宜補給される。
ところで、画像形成装置においては、感光体ドラム及び現像剤の劣化、温度又は湿度といった環境条件の変化等の影響を受けて、画質が変化する。
画質を高いレベルで安定させるべく、一般的な画像形成装置は、画質の調整(プロセス・コントロール。以下、プロコンという)を随時実施する。
画像形成装置では、プロコンを実施することによって、画質を調整するための画質調整値が調節される。画質調整値としては、感光体ドラムを帯電させる帯電器に印加される電圧の電圧値(以下、帯電制御値という)と、感光体ドラムを露光するための露光光源の出力値又は出力デューティ値(以下、露光制御値という)とが用いられる。
帯電制御値を調節するためには、感光体ドラムを露光せずに、数種類の帯電制御値を有する電圧を帯電器に印加することによって、感光体ドラムの一部を一色の非磁性トナーで塗り潰してなるパッチ画像(以下、ベタパッチ画像という)を数個形成し、形成したベタパッチ画像夫々の光学反射濃度を検出して、検出結果に基づいて、所定の光学反射濃度が得られる帯電制御値を算出する。
一方、中間調のガンマ特性を調節するためには、露光制御値を変更しつつ感光体ドラムを露光して、感光体ドラムに中間色(ハーフトーン)の画像を用いてなるパッチ画像(以下、中間パッチ画像という)を数十個形成し、形成した中間パッチ画像の光学反射濃度を検出して、検出結果に基づいて、所定のガンマ特性値が得られる露光制御値を算出する。
ところが、プロコンの所要時間は長時間である。しかも、プロコンの実施中は画像記録ジョブを実行することができないため、記録用紙に画像を記録させたいユーザが、プロコンが終了するまで長時間待たされることがある。また、プロコンを実施する際には、現像剤を多量に消費して、プロコン用のパッチ画像が感光体ドラムに形成されるため、現像剤不足を招くことがあり、更に、パッチ画像の形成によって感光体ドラムが劣化して、却って画質が悪化する虞がある。
つまり、画質の安定化を図りつつ、ユーザの利便性を向上し、現像剤を節約し、感光体ドラムの劣化を抑制するためには、必要且つ十分な頻度でプロコンを実施する必要がある。
従来の画像形成装置は、プロコン実施後に画像を記録した記録用紙の画像記録枚数を計数し、計数結果が所定記録枚数(500枚〜1000枚)以上に達した場合に、自動的にプロコンを開始する。又は、画像形成装置は、プロコン実施後に消費した現像剤の消費量を検出し、検出結果が所定量以上に達した場合に、自動的にプロコンを開始する。
また、プロコンを実施するタイミングをユーザが手動で設定することが可能な画像形成装置が提案されている(特許文献1参照)。
特許文献1に記載されている画像形成装置のユーザは、記録用紙に記録された画像の画質に基づいてプロコンを実施すべきか否かを判断し、実施すべきであると判断した場合に、プロコンを実施するよう画像形成装置に指示する。
画像形成装置は、プロコン実施後の画像記録枚数を計数し、更に、ユーザによってプロコンの実施を指示されたタイミングにおける画像記録枚数をプロコン実施枚数として記憶する。次回以降、画像形成装置は、計数した画像記録枚数がプロコン実施枚数に達した場合に、自動的にプロコンを開始する。
この結果、ユーザが画質に満足している間はプロコンが実行されず、画質に不満を持ち始める頃合いにプロコンが実施される。
特開2008−170799号公報
従来の画像形成装置においては、プロコンを実施するか否かを判定するための所定記録枚数は一定である。このため、画質が悪化していなくても、画像記録枚数が所定記録枚数に達すれば、プロコンが実施されるという問題がある。同じ理由で、画質が悪化していても、画像記録枚数が所定記録枚数に達するまでは、必要なプロコンが実施されないという問題がある。
特許文献1に記載の画像形成装置は、プロコン実施枚数を変更することによって、上述のような問題を解決している。
しかしながら、プロコン実施枚数を変更するためには、ユーザが画像形成装置にプロコンの実施を手動で指示する必要がある。また、プロコンの実施を手動で指示するために、画質の良否をユーザが判断する必要がある。即ち、特許文献1に記載された画像形成装置には、ユーザに負担を強いるため、利便性が悪いという問題がある。
本発明は斯かる問題を解決するためになされたものであり、その主たる目的は、画質調整後の記録枚数が、所定枚数分の平均印写率に基づいて設定された設定枚数以上である場合に、画質を調整することにより、ユーザに負担を強いることなく、必要十分な頻度で画質を調整することができる画質調整方法、画像形成装置及びコンピュータプログラムを提供することにある。
本発明に係る画質調整方法は、画像形成剤を用いて画像担持体に画像を形成する画像形成部と、該画像形成部によって前記画像担持体に形成された画像を記録シートに転写する転写部とを備える画像形成装置にて、前記画像形成部を制御して、記録シートに記録すべき画質を随時調整させる調整制御ステップを実行する画質調整方法において、画質を調整した後に前記転写部が記録シートに画像を転写する都度、直近の所定枚数の記録シートに係る平均印写率を算出する算出ステップと、画質を調整した後に前記転写部が画像を転写した記録シートの記録枚数が、前記算出ステップで算出した平均印写率に基づいて設定された設定枚数以上であるか否かを判定する枚数判定ステップとを実行し、前記調整制御ステップでは、前記枚数判定ステップで設定枚数以上であると判定した場合に、前記画像形成部を制御して画質を調整させることを特徴とする。
本発明に係る画像形成装置は、画像形成剤を用いて画像担持体に画像を形成する画像形成部と、該画像形成部によって前記画像担持体に形成された画像を記録シートに転写する転写部と、前記画像形成部を制御して、記録シートに記録すべき画質を調整させる調整制御手段とを備える画像形成装置において、前記転写部が画像を転写した記録シートの記録枚数を計数する枚数計数手段と、前記転写部が記録シートに画像を転写する都度、直近の所定枚数の記録シートに係る平均印写率を算出する算出手段と、該算出手段の算出結果に基づいて、設定枚数を設定する設定手段と、前記枚数計数手段が計数した記録枚数が、前記設定手段が設定した設定枚数以上であるか否かを判定する枚数判定手段とを備え、前記調整制御手段は、前記枚数判定手段が設定枚数以上であると判定した場合に、前記画像形成部を制御して画質を調整させるようにしてあることを特徴とする。
本発明に係る画像形成装置は、前記算出手段の算出結果が、所定範囲以内であるか否かを判定する範囲判定手段を更に備え、前記設定手段は、前記範囲判定手段が所定範囲内であると判定した場合は、所定の第1枚数を設定枚数として設定し、前記範囲判定手段が否と判定した場合は、前記第1枚数よりも少ない第2枚数を設定枚数として設定するようにしてあることを特徴とする。
本発明に係る画像形成装置は、前記第1枚数は、300枚以上、500枚以下の枚数であることを特徴とする。
本発明に係る画像形成装置は、前記算出手段は、平均印写率を百分率で算出するようにしてあり、前記範囲判定手段は、前記算出手段の算出結果が、2%以上、10%以下であるか否かを判定するようにしてあることを特徴とする。
本発明に係る画像形成装置は、前記画像形成部は、前記画像担持体へ供給される画像形成剤を収容する収容部と、該収容部から前記画像担持体へ画像形成剤が供給された場合に、供給された画像形成剤の量に対応する量の画像形成剤を前記収容部へ補給する補給部とを有し、前記画像担持体に付着している画像形成剤を除去する除去部と、前記算出手段の算出結果が所定率より少ないことが、所定回以上連続的に繰り返された場合、前記画像形成部を制御して、前記収容部に収容されている画像形成剤を前記収容部から前記画像担持体へ供給させる供給制御手段とを更に備えることを特徴とする。
本発明に係る画像形成装置は、前記転写部によって画像を転写された記録シートを搬出する搬出部と、該搬出部による記録シートの搬出が終了したか否かを判定する終了判定手段とを更に備え、前記調整制御手段は、前記枚数判定手段が設定枚数以上であると判定し、且つ、前記終了判定手段が終了したと判定した場合に、前記画像形成部を制御して画質を調整させるようにしてあることを特徴とする。
本発明に係るコンピュータプログラムは、画像形成剤を用いて画像担持体に画像を形成する画像形成部と、該画像形成部によって前記画像担持体に形成された画像を記録シートに転写する転写部とを有する画像形成装置に備えられ、記録シートに記録すべき画像の画質を随時調整するコンピュータを作動させるためのコンピュータプログラムであって、コンピュータに、画質を調整した後に前記転写部が記録シートに画像を転写する都度、直近の所定枚数の記録シートに係る平均印写率を算出させるステップと、コンピュータに、算出された平均印写率に基づいて、設定枚数を設定させるステップと、コンピュータに、画質を調整した後に前記転写部が画像を転写した記録シートの記録枚数が、設定された設定枚数以上であるか否かを判定させるステップと、コンピュータに、設定枚数以上であると判定された場合に、前記画像形成部を制御して画質を調整させるステップとを実行させることを特徴とする。
本発明にあっては、画像形成装置にて画質を調整し、画質調整後の記録枚数が、所定枚数分の平均印写率に基づいて設定された設定枚数以上である場合に、再び画質を調整する。このために、本発明に係る画像形成装置は、例えば一般的な画像形成装置と同様の画像形成部及び転写部を備え、本発明に係る画質調整方法に基づくコンピュータプログラムに従って作動する。
ここで、平均印写率とは、所定枚数の記録シート夫々に係る印写率の平均値である。また、印写率とは、印字率又は印刷率等ともいい、一般に、下記の(1)式で表される。
η=Sp /Ss ×100 ・・・(1)
ただし、ηは印写率[%]、Ss は1枚の記録シート全体の面積、Sp は1枚の記録シートに記録されている文字、絵柄等の画像の面積である。
画像形成装置の枚数計数手段は、画質を調整した後に転写部が画像を転写した記録シートの記録枚数を計数する。この枚数計数手段は、転写部が記録シートに画像を転写する都度、自身に記憶されている計数結果をインクリメントするカウンタか、又は、転写部が記録シートに画像を転写する都度、メモリに記憶されている計数結果をインクリメントするプロセッサ等である。
画像形成装置の算出手段は、直近の所定枚数の記録シートに係る平均印写率を算出する算出ステップを実行する。ただし、算出ステップは、画質を調整した後に転写部が記録シートに画像を転写する都度、実行される。
画像形成装置の設定手段は、算出された平均印写率に基づいて、設定枚数を設定し、枚数判定手段は、計数された記録枚数が、設定された設定枚数以上であるか否かを判定する枚数判定ステップを実行する。
画像形成装置の調整制御手段は、計数された記録枚数が設定枚数以上であると判定された場合に、画像形成部を制御して画質を調整させる調整制御ステップを実行する。このとき、画像形成剤を用いて画像担持体に画質調整用の画像が形成され、画質調整のための各種制御値が適切な値に調節される。
ところで、直近の所定枚数の記録シート夫々に係る印写率は、現時点の画質と密接な関係があると考えられる。また、所定枚数は設定枚数よりも少ない枚数であって、記録枚数が所定枚数未満である場合は、画像の記録枚数が少ないため、画質は高いレベルで安定していると考えられる。
直近の所定枚数の記録シートに係る平均印写率を算出するためには、直近の所定枚数の記録シート夫々に係る印写率が必要である。各印写率は、例えば画像担持体に画像を形成するための画像データに基づいて算出され、算出された印写率は、少なくとも直近の所定枚数分だけ、例えばメモリに記憶される。
仮に、平均印写率ではなく、所定枚数分の印写率に基づいて設定枚数を設定する場合、参照すべきデータの個数が多いため、設定処理が煩雑になる。換言すれば、平均印写率を用いることによって、簡易な処理で設定枚数を設定することができる。
また、仮に、画質を調整した後の全記録枚数分の平均印写率に基づいて設定枚数を設定する場合、平均印写率を算出するためのデータの個数が多いため、データを記憶するために大きな記憶容量のメモリを必要とする。しかも、直近の所定枚数の記録シートよりも前に画像が形成された記録シートに係る印写率は、現時点の画質にはあまり関係がない。還元すれば、小さな記憶容量のメモリを用い、現時点の画質と密接に関係する平均印写率に基づいて、設定枚数を設定することができる。
本発明にあっては、画像形成装置が、範囲判定手段を更に備える。
範囲判定手段は、算出された平均印写率が、所定範囲以内であるか否かを判定する。
所定範囲の最大値よりも平均印写率が大きい場合とは、画像形成剤を多量に消費して、画像担持体に画像を形成した場合である。このため、画像担持体が劣化して画質が悪化し易い。また、画像形成剤が多量に必要とされる分、画像担持体の各部(例えば感光体ドラムの周面各部)に供給される画像形成剤の濃度が大きくバラつき、形成される画像に濃度ムラが生じ易い。更に、例えばパドル状のアジテータで画像形成剤を撹拌しつつ画像担持体に供給する場合、画像形成剤が過剰に撹拌されて劣化し易くなる。
一方、所定範囲の最小値よりも平均印写率が小さい場合とは、画像形成剤がほとんど消費されておらず、古い画像形成剤が新しい画像形成剤に入れ替わり難い場合である。このため、画像形成剤が劣化して画質が悪化し易い。更に、画像形成剤を撹拌しつつ画像担持体に供給する場合、画像形成剤の撹拌が不足して固化し易くなる。
設定手段は、算出された平均印写率に基づいて設定枚数を設定するが、このとき、第1枚数と、第1枚数よりも少ない第2枚数とを用いる。
平均印写率が所定範囲以内である場合、画質が安定していると考えられるため、設定手段は、第1枚数を設定枚数として設定する。このため、画質の調整が実行されるまでの期間が長くなる(即ち、画質調整の頻度が低くなる)。
一方、平均印写率が所定範囲から外れている場合、画質が不安定になり易い(具体的には、悪化し易い)と考えられるため、設定手段は、第2枚数を設定枚数として設定する。このため、画質の調整が実行されるまでの期間が短くなる(即ち、画質調整の頻度が高くなる)。
以上の結果、記録される画像の画質に応じて、必要十分な頻度で画質を調整することができる。
本発明にあっては、設定手段は、算出された平均印写率に基づいて、設定枚数を設定するが、このとき、平均印写率が所定範囲以内である場合は、設定枚数を300枚以上、500枚以下の枚数に設定する。
一方、平均印写率が所定範囲から外れている場合、設定手段は、設定枚数を、平均印写率が所定範囲以内である場合の設定枚数よりも1枚以上少ない枚数に設定する。
ところで、平均印写率が所定範囲以内であっても、画質が悪化することがある。画質を調整せずに、500枚を越える枚数の記録シートに画像を形成した場合、例えば画像形成剤の帯電特性が低下して、画質が不安定になり易い。
一方、300枚未満の記録シートにしか画像を形成していないのに画質の調整を実施する場合、平均印写率が所定範囲以内であるため、まだ画質が安定している可能性が高いにも関わらず、画質の調整が頻繁に実施され、ユーザが画像形成装置を使用することができない時間が無駄に長くなる。
つまり、設定枚数を300枚以上、500枚以下の枚数に設定することによって、画質を高いレベルで安定させることができ、しかも、画質の調整が実施される頻度を必要最小限に抑えることができる。
本発明にあっては、算出手段は、直近の所定枚数の記録シートに係る平均印写率を百分率で算出する。また、範囲判定手段は、算出された平均印写率が、2%以上、10%以下であるか否かを判定する。
一般的な画像は、印写率が2%以上、10%以下の範囲内にあるため、画像形成装置は、2%以上、10%以下の印写率の画像を高画質で形成し易い。即ち、平均印写率が2%以上、10%以下の範囲内に収まっている間は、画質が安定している。従って、平均印写率がこの範囲以内である場合は第1枚数を設定枚数として設定し、この範囲から外れる場合は第2枚数を設定枚数として設定することによって、必要十分な頻度で画質の調整を実施することができる。
本発明にあっては、例えば、一般的な画像形成装置と同様の除去部を更に備え、一般的な画像形成部が有する収容部及び補給部を有する。また、画像形成装置は供給制御手段を更に備える。
算出された平均印写率が、所定回(例えば2回)連続で所定率(例えば2%)より少なかった場合、供給制御手段は、画像形成部を制御して、収容部に収容されている画像形成剤を収容部から画像担持体へ供給させる。このとき、補給部は、画像担持体へ供給された画像形成剤の量に対応する量の画像形成剤を収容部へ補給する。また、画像担持体へ供給されて画像担持体に付着した画像形成剤は、除去部によって除去される。換言すれば、収容部に対して画像形成剤が強制的に排出及び補給される。
過剰に低い平均印写率が連続的に算出された場合、画像形成剤の消費量が少な過ぎるため、新しい画像形成剤に入れ替わり難く、収容部に古い画像形成剤が残留し易い。
従って、2成分現像剤の場合、キャリア近傍に古い非磁性トナーが残留することによって、キャリアの表面に、非磁性トナーの成分である外添剤又はワックス等が付着し、キャリアの電気抵抗値が上昇するため、2成分現像剤の帯電特性が低下する。この結果、ベタ濃度が低下して、画質が悪化するという不都合が生じる。また、2成分現像剤の帯電特性が低下することによって感光体ドラムの帯電率が過剰に低くなると、帯電制御値を調節することが可能な範囲を超えてしまう虞がある。
このような不都合を解消するために、画像形成剤を強制的に排出及び補給することによって、収容部に残留している古い画像形成剤を、新しい画像形成剤に積極的に入れ替える。この結果、画像形成剤が画像形成に使用されずに消費されることになるが、収容部に残留している古い画像形成剤に起因する画質の悪化を抑制することができる。
本発明にあっては、画像形成装置が、例えば一般的な画像形成装置と同様の搬出部と、終了判定手段とを更に備える。
終了判定手段は、搬出部による記録シートの搬出が終了したか否かを判定する。つまり、終了判定手段は、例えばユーザの操作に従い、画像形成剤を用いて画像担持体に画像を形成し、形成された画像を記録シートに転写し、画像を転写された記録シートを搬出する一連の画像記録ジョブが終了したか否かを判定する。
調整制御手段は、計数された記録枚数が設定枚数以上であると判定された場合に、画像形成部を制御して画質を調整させるが、このとき、画像記録ジョブが終了するまでは画質の調整を実行させず、画像記録ジョブが終了したときに画質の調整を実行させる。
つまり、画質の調整よりも画像記録ジョブの実行を優先することができる。この結果、画像記録ジョブの実行途中で画質の調整が開始されて画像記録ジョブが中断する不都合を防止することができる。
ところで、計数された記録枚数が設定枚数以上に達しても、画質が即座に過剰に悪化することはまずないため、画像記録ジョブが終了するまで画質の調整の実施を延期しても問題はない。
仮に、画像記録ジョブの実行途中で画質の調整が開始された場合、ユーザは、画質の調整が終了し、次いで画像記録ジョブが終了するまで、長時間待たされるため、ユーザの利便性が悪化する。
本発明にあっては、本発明の画像形成装置が備える各種手段を、コンピュータのハードウェア要素を用いてソフトウェア的に実現させ、この画像形成装置を、本発明の画質調整方法で用いられる画像形成装置として機能させる。
本発明の画質調整方法及び画像形成装置による場合、画質の調整を開始するか否かの判定基準である設定枚数を、直近の所定枚数分の平均印写率、即ち画質の状態を忠実に反映している平均印写率に基づいて、簡易な処理で、適切に変更することができる。
このため、設定枚数を変更するための操作をユーザに強いることなく、必要十分な頻度で画質の調整を自動的に実施することができる。この結果、画質の安定化を図りつつ、ユーザの利便性を向上し、画像形成剤を節約し、感光体ドラム及び画像形成剤の劣化を抑制することができる。
本発明のコンピュータプログラムによる場合、例えば従来の画像形成装置を、本発明の画質調整方法で用いられる画像形成装置(即ち本発明の画像形成装置)として機能させることができる。従って、本発明の画像形成装置を製造して工場出荷する構成のみならず、既に工場出荷された画像形成装置を本発明の画像形成装置となすことができる。
以下、本発明を、その実施の形態を示す図面に基づいて詳述する。
図1は、本発明の実施の形態に係る画像形成装置100の内部構成を略示する正面図であり、図2は、図1における現像装置102a近傍の内部構成を略示する拡大正面図である。
画像形成装置100は、コピー機又はプリンタである。コピー機としての画像形成装置100は、自身が備える図示しない読取部で原稿用紙の画像を読み取ってなる画像データに基づいて、多色又は単色の画像を記録用紙(記録シート)に記録する。プリンタとしての画像形成装置100は、LAN、又は通信ケーブル等を介して外部から受信した画像データに基づいて、多色又は単色の画像を記録用紙に記録する。
このために、画像形成装置100は、露光ユニットE、画像形成ユニットpa,pb,pc,pd、中間転写ベルト11、二次転写ローラ14、定着装置15、用紙搬送路P1,P2,P3、給紙カセット16、手差し給紙トレイ17及び排紙トレイ18等を備える。
画像形成ユニットpa,pb,pc,pdにおいては、ブラック(K)、並びにカラー画像を色分解して得られる減法混色の3原色であるシアン(C)、マゼンタ(M)、及びイエロー(Y)の4色の各色相に対応した画像データを用いて画像形成が行なわれる。以下では、符号p,101,102,103,104,13,23(図3参照)について、ブラックに対応する場合はaを、シアンに対応する場合はbを、マゼンタに対応する場合はcを、及びイエローに対応する場合はdを、夫々付して区別する。
画像形成ユニットpa〜pdは、互いに略同様の構成であり、感光体ドラム101a〜101d、現像装置102a〜102d、帯電ローラ103a〜103d、クリーニングユニット104a〜104d、及び一次転写ローラ13a〜13d等を備える。
中間転写ベルト11は、厚さ100μm〜150μm程度のフィルムを用いてなり、感光体ドラム101a〜101dの上方で駆動ローラ11aと従動ローラ11bとの間に張架されてループ状の移動経路を形成している。
中間転写ベルト11の回転移動方向(副走査方向)には、画像形成ユニットpa〜pdが一列に配されている。従って、中間転写ベルト11の外周下面は、感光体ドラム101d、感光体ドラム101c、感光体ドラム101b及び感光体ドラム101aにこの順に対向する。この中間転写ベルト11を介在して感光体ドラム101a〜101d夫々に対向する位置に、一次転写ローラ13a〜13dが配置されている。以下では、中間転写ベルト11が感光体ドラム101a〜101dに対向する位置夫々を、一次転写位置という。
帯電ローラ103a〜103d夫々は、感光体ドラム101a〜101dの表面を所定の電位に均一に帯電させる接触方式の帯電器である。なお、帯電ローラ103a〜103dに代えて、帯電ブラシを用いた接触方式の帯電器、又は、帯電ワイヤを用いた非接触方式の帯電器を用いてもよい。
露光ユニットEは、図示しない半導体レーザ照射装置、ポリゴンミラー4、第1反射ミラー7、及び第2反射ミラー8等を備えており、ブラック、シアン、マゼンタ及びイエローの各色相の画像データによって変調されたレーザビームを感光体ドラム101a〜101d夫々に照射する。この結果、感光体ドラム101a〜101dの夫々には、ブラック、シアン、マゼンタ及びイエローの各色相の画像データによる静電潜像が形成される。
現像装置102a〜102d夫々は、画像形成剤である非磁性トナー(以下、単にトナーという)を含む現像剤を収容しており、静電潜像が形成された感光体ドラム101a〜101dの表面にトナーを供給し、静電潜像を現像することによってトナー像を形成する。現像装置102a〜102dは、ブラック、シアン、マゼンタ及びイエローの各色相のトナーを収納しており、感光体ドラム101a〜101d夫々に形成された各色相の静電潜像をブラック、シアン、マゼンタ及びイエローの各色相のトナー像に顕像化させる。
図2に示すように、現像装置102aは収容器105a,106aと、供給部107a,108a,109aとを備える。以下では、収容器105a,106a及び供給部107a,108a,109aを例示するが、これらに対応するものは、現像装置102b〜102d夫々にも備えられている。
収容器105aは、外部から補給されたトナーを含む現像剤を収容する容器であり、収容器106aは、収容器105aから供給された現像剤を収容する容器である。
供給部107a,108a夫々は、例えばパドル状のアジテータを用いてなり、回転することによって収容器105a,106a夫々に収容されている現像剤を攪拌する。
また、供給部108aが回転することによって、収容器106aに収容されている現像剤に含まれるトナーが供給部109aに供給される。
供給部109aは、感光体ドラム101aに対向配置されている。供給部109aは、感光体ドラム101aとは逆方向に回転するローラを用いてなり、供給部108aによって収容器106aから供給された現像剤の内、トナーが周面に付着する。供給部109aに付着したトナーが、感光体ドラム101aに供給されることによって、静電潜像が形成された感光体ドラム101aの表面にトナーが付着する。この結果、収容器105aに収容されている現像剤のトナー濃度が低下する。
そこで、供給部107aが回転することによって、収容器105aに収容されている現像剤が収容器106aに供給される。このとき、収容器105aから収容器106aへは、収容器106aから供給部109aを介して感光体ドラム101aに供給されたトナーの量に相当する量のトナーが補給されるようにしてある。
図1に示す感光体ドラム101a〜101dの表面に担持されているトナー像を中間転写ベルト11上に転写するために、トナーの帯電極性と逆極性の一次転写バイアスが、定電圧制御によって一次転写ローラ13a〜13d夫々に印加される。これによって、感光体ドラム101a〜101dに形成された各色相のトナー像は、中間転写ベルト11の外周面に順次重ねて転写され、中間転写ベルト11の外周面にフルカラーのトナー像が形成される。
このために、各一次転写ローラ13a〜13dは、直径8mm〜10mmの金属(例えばステンレス)を素材とする軸の表面を導電性の弾性材(例えばEPDMゴム又は発泡ウレタンゴム等)を用いて被覆することによって構成されており、導電性の弾性材によって中間転写ベルト11に均一に高電圧を印加する。
ただし、イエロー、マゼンタ、シアン及びブラックの色相の一部のみの画像データが入力された場合には、4つの感光体ドラム101a〜101dのうち、入力された画像データの色相に対応する一部の感光体ドラムのみにおいて静電潜像及びトナー像の形成が行なわれる。例えば、ブラックのモノクローム(以下、モノクロという)画像形成時には、ブラックの色相に対応した感光体ドラム101aのみにおいて静電潜像の形成及びトナー像の形成が行なわれ、中間転写ベルト11の外周面にはブラックのトナー像のみが転写される。
クリーニングユニット104a〜104d夫々は、現像・画像転写後における感光体ドラム101a〜101d上の表面に残留したトナーを除去・回収する。
感光体ドラム101a〜101d夫々の一次転写位置において中間転写ベルト11の外周面に転写されたトナー像は、中間転写ベルト11の回転移動によって、二次転写ローラ14との対向位置(以下、二次転写位置という)に搬送される。二次転写ローラ14は、画像形成時に、内周面が駆動ローラ11aの周面に接触する中間転写ベルト11の外周面に所定のニップ圧で圧接されている。給紙カセット16又は手差し給紙トレイ17から供給された記録用紙が、二次転写ローラ14と中間転写ベルト11との間(即ち二次転写位置)を通過する際に、二次転写ローラ14に、トナーの帯電極性とは逆極性の高電圧が印加される。これによって、中間転写ベルト11の外周面から記録用紙の表面にトナー像が転写される。
ここで、感光体ドラム101a〜101dから離脱して中間転写ベルト11に付着したトナーの内、記録用紙上に転写されずに中間転写ベルト11上に残存したトナーは、次工程での混色を防止するために、クリーニングユニット12によって回収される。
トナー像が転写された記録用紙は、定着装置15へ導かれ、加熱ローラ15aと加圧ローラ15bとの間を通過して加熱及び加圧を受ける。これによって、トナー像が、記録用紙の表面に堅牢に定着する。トナー像が定着した記録用紙は、排紙ローラ18aによって排紙トレイ18上へ排出される。
画像形成装置100には、給紙カセット16に収納されている記録用紙を二次転写位置及び定着装置15を経由して排紙トレイ18へ搬出するための略垂直方向の用紙搬送路P1が設けられている。用紙搬送路P1には、給紙カセット16内の記録用紙を一枚ずつ用紙搬送路P1内に繰り出すピックアップローラ16a、繰り出された記録用紙を上方に向けて搬送する搬送ローラr、搬送されてきた記録用紙を所定のタイミングで二次転写位置へ導くレジストローラ19、及び、記録用紙を排紙トレイ18へ排出する排紙ローラ18aが配されている。
また、画像形成装置100には、手差し給紙トレイ17からレジストローラ19に至る間に、手差し給紙トレイ17に載置されている記録用紙を一枚ずつ繰り出すピックアップローラ17a、及び繰り出された記録用紙を上方に向けて搬送する搬送ローラr,r,rを配置した用紙搬送路P2が形成されている。更に、排紙ローラ18aから用紙搬送路P1におけるレジストローラ19の上流側へ至る間に搬送ローラr,rが配されることによって、用紙搬送路P3が形成されている。
排紙ローラ18aは、正逆両方向に回転自在にされており、記録用紙の片面に画像を形成する片面画像形成時、及び、記録用紙の両面に画像を形成する両面画像形成における第2面画像形成時に正転方向に駆動されて記録用紙を排紙トレイ18へ排出する。一方、両面画像形成における第1面画像形成時には、排紙ローラ18aは、記録用紙の後端が定着装置15を通過するまで正転方向に駆動された後、記録用紙の後端部を挟持した状態で逆転方向に駆動開始されて記録用紙を用紙搬送路P3へ導く。これによって、両面画像形成時に片面のみに画像が形成された記録用紙は、表裏面及び前後端を反転した状態で用紙搬送路P1へ導かれる。
レジストローラ19は、給紙カセット16若しくは手差し給紙トレイ17から供給された記録用紙、又は、用紙搬送路P3を経由して搬送された記録用紙を、中間転写ベルト11の回転に同期したタイミングで二次転写位置へ導く。このため、レジストローラ19は、感光体ドラム101a〜101d及び中間転写ベルト11の動作開始時には回転を停止しており、中間転写ベルト11の回転に先立って供給又は搬送された記録用紙は、前端をレジストローラ19に当接させた状態で用紙搬送路P1内における移動を停止する。この後、レジストローラ19は、二次転写ローラ14と中間転写ベルト11とが圧接する位置で、記録用紙の前端部と中間転写ベルト11上に形成されたトナー像の前端部とが対向するタイミングで、回転を開始する。
ここで、画像形成ユニットpa〜pdの全てにおいて画像形成が行なわれるフルカラー画像形成時には、一次転写ローラ13a〜13dが中間転写ベルト11を感光体ドラム101a〜101dの全てに圧接させる。一方、画像形成ユニットpaのみにおいて画像形成が行なわれるモノクロ画像形成時には、一次転写ローラ13aのみが中間転写ベルト11を感光体ドラム101aに圧接させる。
以上のようにして、各色のトナーを用いて感光体ドラム101a〜101dの少なくとも1つに形成された画像が、記録用紙に転写されて、排紙トレイ18上へ排出される(画像記録ジョブ)。
以下では、フルカラーのカラー画像か、又は、ブラックのモノクロ画像が記録用紙に記録される場合を例示する。
図3は、画像形成装置100の要部構成を示すブロック図である。
図中300は記録部であり、記録部300は、図1で示した各部と、プロセッサを用いてなる記録制御部30と、カウンタ221,222と、反射濃度センサ23a〜23dとを含む。記録部300の動作は、記録制御部30によって制御される。また、図中301はシート搬送部であり、シート搬送部301は、図1で示した用紙搬送路P1,P2,P3を構成している各部(例えば搬送ローラr及び排紙ローラ18a等)を含む。
画像形成装置100は、プロセッサを用いてなる画質調整部20と、記憶部21とを更に備える。
記憶部21には、画質調整部20によって、後述する印字率が記憶され、また、各後述する所定枚数、設定枚数M,L、所定範囲、定数D、及びコンピュータプログラムが予め記憶されている。なお、記憶部21は、例えばEEPROMで構成されていてもよく、マスクROM及びRAMで構成されていてもよい。
画質調整部20は、記憶部21に記憶されているコンピュータプログラムに従って作動する。このプログラムは、本発明に係る画質調整方法に基づくコンピュータプログラム(即ち本発明に係るコンピュータプログラム)である。
このため、例えば、従来の画像形成装置に、本発明に係るコンピュータプログラムがインストールされている記憶部21及び画質調整部20等が組み込まれている制御基板を追加するか、又は、この制御基板と従来の画像形成装置が備える制御基板とを交換することによって、画像形成装置100は容易に構成される。従って、例えば既にユーザが購入した画像形成装置を画像形成装置100に変更することが容易である。
記録部300では、図示しないスタートボタンがユーザによって操作された場合に、又は、外部から画像データを受信した場合に、記録制御部30は、記録部300の各部を制御して、画像記録ジョブを実行する。
この結果、例えば、画像形成装置100が備える図示しない原稿搬送装置に載置された1枚又は複数枚の原稿用紙に記載されている画像の複製画像が、夫々上述したような手順で記録用紙に記録される。或いは、画像形成装置100が受信した1枚分又は複数枚分の画像データに基づく画像が、夫々上述したような手順で記録用紙に記録される。
1枚の記録用紙に画像を記録する都度、記録制御部30は、1枚の記録用紙にカラー画像又はモノクロ画像が記録されたことを示す画像記録信号を画質調整部20へ出力する。画像記録信号が入力された画質調整部20は、記録部300において画像記録ジョブが実行されている最中であると判定する。
画像記録ジョブが終了した場合、即ち、1回の画像記録ジョブにおいて原稿から読み取ってなる(又は外部から受信した)画像データに基づく画像が全て記録用紙に記録されて、シート搬送部301によって搬送される記録用紙が排紙トレイ18へ排出された場合、記録制御部30から画質調整部20へは、画像記録ジョブが終了したことを示すジョブ終了信号が出力される。ジョブ終了信号が入力された画質調整部20は、記録部300において実行されていた画像記録ジョブが終了したと判定する。
カウンタ221,222夫々は、記録制御部30に制御されて、二次転写位置へ供給された記録用紙の枚数を計数し、後述するプロコンを実施した場合に、画質調整部20によって、計数結果が“0”にリセットされる。つまり、カウンタ221,222は、プロコンの実施後に画像を記録した記録用紙の枚数(以下、記録枚数という)を計数する。ただし、カウンタ221はカラー画像についてのみ、カウンタ222はモノクロ画像についてのみ計数する。また、両面画像形成時には、記録用紙自体は1枚であっても、画像を記録した記録用紙の枚数は2枚であると計数される。
反射濃度センサ23a〜23dは、感光体ドラム101a〜101dに形成されている画像の光学反射濃度を検出する。
次に、プロコンについて説明する。
プロコンは、記録用紙に記録される画像の画質を安定させるために、記録枚数の多寡に応じて、適切なタイミングで実施される。何故ならば、記録枚数が多くなるに従って、感光体ドラム101a〜101d及び現像剤が劣化して、所望の画質が得られなくなるからである。更に詳細には、プロコンは、カラー画像の記録枚数を計数するカウンタ221の計数結果が、カラー画像に係る設定枚数M又は設定枚数L以上に達した場合に、画像形成ユニットpa〜pd全てに対して実施される。また、プロコンは、モノクロ画像の記録枚数を計数するカウンタ222の計数結果が、モノクロ画像に係る設定枚数M又は設定枚数L以上に達した場合に、画像形成ユニットpaのみに対して実施される。
本実施の形態では、設定枚数M(第1枚数)は、300枚以上、500枚以下の枚数である。また、設定枚数L(第2枚数)は、設定枚数MよりもA枚少ない。ここで、Aは自然数であり、本実施の形態では“100”である。
ところで、カラー画像に係る設定枚数Mは、モノクロ画像に係る設定枚数Mよりも少なく、カラー画像に係る設定枚数Lは、モノクロ画像に係る設定枚数Lよりも少ない枚数に設定されることが望ましい。何故ならば、一般に、カラー画像はモノクロ画像よりも高い画質が要求されるからである。
カラー画像(又はモノクロ画像)について、設定枚数Mと設定枚数Lとは、何れか一方が用いられる。具体的には、カラー画像(又はモノクロ画像)が記録された直近の所定枚数の記録用紙に係る平均印字率が、所定範囲以内である場合に、設定枚数Mが用いられ、平均印字率が所定範囲を外れている場合には、設定枚数Lが用いられる。
本実施の形態では、平均印字率は百分率で表され、所定範囲の最小値として2%が用いられ、最大値として10%が用いられる。また、所定枚数としては、B枚(Bは自然数であり、本実施の形態では“100”)が用いられる。
所定枚数分(即ちB枚分)の平均印字率を求めるために、カラー画像(又はモノクロ画像)が記録された直近の所定枚数の記録用紙夫々に係る印字率がB個、記憶部21に記憶される。換言すれば、カラー画像(又はモノクロ画像)が1枚分、記録用紙に記録される都度、このカラー画像(又はモノクロ画像)の印字率が記憶部21に記憶されるが、このとき、記憶部21に記憶されている印字率の個数がB個を超えないようにする。例えば、カラー画像について、記憶部21には、1枚目〜100枚目の記録用紙に係る印字率が記憶され、101枚目の記録用紙に画像を記録した場合、1枚目の記録用紙に係る印字率が消去されて、2枚目〜101枚目の記録用紙に係る印字率が記憶される。
このために、例えば印字率と、印字率を記憶した時刻とを関連付けて記憶部21に記憶させておき、印字率の個数がB個を超えた場合に、印字率の個数がB個に等しくなるまで、最も古い印字率から順に消去していく。又は、記憶部21に、印字率の記憶領域をB個分のみ設けておき、先入れ先出し方式で各記憶領域に印字率を記憶させる。
印字率の個数がB個未満である間は、画像を記録した枚数が少ない(B枚未満である)ため、プロコンを実施する必要はない。
本実施の形態における印字率とは、画像データに基づいて有色画素数と全画素数とを求め、有色画素数を全画素数で除算した百分率を算出したものである。この場合、記録用紙に記録される画像の面積を直接的に検出する必要がないため、処理が簡易である。
プロコンは、画像記録ジョブが終了した後で(換言すれば、画質調整部20にジョブ終了信号が入力された場合に)実施される。このとき、まず、高濃度用プロコンが実施され、次に、中間調プロコンが実施される。画像記録ジョブの実行中には、高濃度用プロコンも中間調プロコンも開始されない。
高濃度用プロコンとは、記録用紙に記録されるベタ画像の濃度を所定の濃度に維持するためのプロコンであり、画像形成ユニットpa〜pd全てに対して実施する場合は、画質調整値として、各感光体ドラム101a〜101dを帯電させる帯電ローラ103a〜103dに係る帯電制御値が調節される(後述する図6に示すS41〜S44参照)。画像形成ユニットpaのみに対してプロコンを実施する場合は、画質調整値として、感光体ドラム101aを帯電させる帯電ローラ103aに係る帯電制御値が調節される。
中間調プロコンとは、中間調のガンマ特性を所定のガンマ特性に維持するためのプロコンであり、画質調整値として、露光ユニットEに係る露光制御値が調節される(図6に示すS45〜S48参照)。
なお、プロコンは、記録枚数の多寡に関わらず、電源が投入された場合、及び放置モードから復帰した場合等に、画像形成ユニットpa〜pd全てに対して実施されてもよい。何故ならば、電源投入時、及び放置モードからの復帰時以前には、画像形成ユニットpa,pb,pc,pd等が往々にして長時間作動停止しているため、現像剤の攪拌及び帯電が行なわれておらず、また、温度及び湿度等の環境条件が変化している(例えば朝と昼との温湿度差がある)からである。
ところで、平均印字率がD回(本実施の形態では2回)以上連続で所定範囲の最小値(即ち2%)未満であった場合、D回分のトナー像形成によって消費されたトナーの量は、非常に少ない。このため、例えば現像装置102aについて、収容器106aに収容されているトナーは、収容器105aに収容されているトナー(即ち、まだ劣化していない新しいトナー)とほとんど入れ替わっておらず、劣化が進んでいる(即ち、古いトナーである)と考えられる。
従って、収容器106aに収容されている古いトナーを強制的に排出し、次いで、収容器105aに収容されている新しいトナーを、収容器106aから排出された量に対応する量だけ、収容器106aに補給する。
トナーの強制排出及び補給に要する時間は数十秒であるため、トナーの強制排出及び補給は、画像記録ジョブが終了した後で実行される。従って、トナーの強制排出及び補給を実行することによって画像記録ジョブの実行が中断されることはない。
また、プロコンが実施される場合は、トナーの強制排出及び補給は、画像記録ジョブの終了後、プロコンの実施前に実行される。このため、新しいトナーでプロコンを実施することができる。仮に、古いトナーでプロコンを実施しても、高濃度用プロコンを実施する際に形成されるベタ画像の濃度が低下するため、画質の大幅な向上は望めない。
収容器106aから排出されたトナーは、供給部109aを介して感光体ドラム101aに供給され、感光体ドラム101aの表面に付着するが、クリーニングユニット104aによって、除去・回収されるため、収容器106aから排出されたトナーによって、感光体ドラム101aにおけるトナー像の形成に支障を来たすことはない。
画像形成ユニットpa〜pd全てに対してプロコンが実施された場合、カウンタ221,222両方の計数結果が“0”にリセットされ、記憶部21に記憶されている印字率は、カラー画像の印字率もモノクロ画像の印字率も全部消去される。また、後述する変数Fについても、カラー画像に係る変数F及びモノクロ画像に係る変数Fの両方が“0”にリセットされる。
一方、画像形成ユニットpaのみに対してプロコンが実施された場合、カウンタ222の計数結果のみが“0”にリセットされ、記憶部21に記憶されているモノクロ画像の印字率のみが全部消去される。また、モノクロ画像に係る変数Fのみが“0”にリセットされる。
図4及び図5は、画像形成装置100で実行される画像形成処理の手順を示すフローチャートである。
図4に示すように、画質調整部20は、記録制御部30から画像記録信号が入力されたか否かを判定し(S11)、入力されていない場合(S11でNO)、S11の処理を繰り返し実行する。
ここで、画質調整部20に入力された画像記録信号がカラー画像に対応する画像記録信号である場合と、入力された画像記録信号がモノクロ画像に対応する画像記録信号である場合とで、S12以降の処理は概ね同様であるため、以下では、カラー画像に対応する画像記録信号が入力された場合(即ち、記録用紙に記録された画像がカラー画像である場合)を例示する。
記録制御部30から画質調整部20に画像記録信号が入力された場合(S11でYES)、記録部300で画像記録ジョブが実行されて、1枚の記録用紙にカラー画像が記録されたため、画質調整部20は、記録用紙に記録されたカラー画像の印字率を記憶部21に記憶させる(S12)。
ここで、記憶部21に記憶させるべき印字率とは、S11で入力された画像記録信号に対応する記録シートに記録された画像の印字率であり、この画像の画像データに基づいて画質調整部20が算出するか、又は、画質調整部20以外のプロセッサ(例えば記録制御部30)が算出した印字率を取得する。
S12の処理終了後、画質調整部20は、S12でカラー画像の印字率を記憶してもまだ、記憶部21に記憶されているカラー画像の印字率の個数がB個未満であるか否かを判定し(S13)、B個未満である場合(S13でYES)、後述するS14以降の処理を実行せずに、処理をS11へ戻す。この結果、画像形成枚数がB枚未満の場合は、無駄なプロコンが実施されない。
S12でカラー画像の印字率を記憶することによって、記憶部21に記憶されているカラー画像の印字率の個数がB個以上に達した場合(S13でNO)、画質調整部20は、記憶部21に記憶されているカラー画像の直近のB個の印字率に基づいて、平均印字率を算出する(S14)。S14における画質調整部20は、算出手段として機能する。
次いで、画質調整部20は、S14で算出した平均印字率が、記憶部21に記憶されている所定範囲以内であるか否か、即ち、算出した平均印字率が、所定範囲の最小値2%以上且つ最大値10%以下であるか否かを判定する(S15)。S15における画質調整部20は、範囲判定手段として機能する。
S14で算出した平均印字率が、所定範囲以内である場合(S15でYES)、画質調整部20は、カラー画像に係る変数Fを“0”にリセットする(S16)。
次いで、画質調整部20は、カウンタ221の計数結果、即ちカラー画像の記録枚数を取得し(S17)、取得した記録枚数が、記憶部21に記憶されている設定枚数M以上であるか否かを判定する(S18)。
S17で取得した記録枚数が設定枚数M未満である場合(S18でNO)、画質調整部20は、プロコンを実施せずに、処理をS11へ戻す。
S14で算出した平均印字率が、所定範囲から外れている場合、即ち、算出した平均印字率が、所定範囲の最小値未満であるか、又は最大値超過である場合(S15でNO)、画質調整部20は、S14で算出した平均印字率が、所定範囲の最小値未満であるか否かを判定する(S19)。
S14で算出した平均印字率が、所定範囲の最小値未満である場合(S19でYES)、画質調整部20は、最小値未満の平均印字率が連続したこと示す変数Fを“1”インクリメントする(S20)。
一方、S14で算出した平均印字率が、所定範囲の最大値超過である場合(S19でNO)、最小値未満の平均印字率が連続しなかったため、画質調整部20は、変数Fを“0”にリセットする(S21)。
S20又はS21の処理終了後、画質調整部20は、カウンタ221の計数結果、即ちカラー画像の記録枚数を取得し(S22)、取得した記録枚数が、記憶部21に記憶されている設定枚数L以上であるか否かを判定する(S23)。
S22で取得した記録枚数が設定枚数L未満である場合(S23でNO)、画質調整部20は、プロコンを実施せずに、処理をS11へ戻す。
ここで、S18及びS23夫々における画質調整部20は、設定手段及び枚数判定手段として機能する。
S17で取得した記録枚数が設定枚数M以上である場合(S18でYES)、又は、S22で取得した記録枚数が設定枚数L以上である場合(S23でYES)、プロコンを実施すべき条件が満たされたため、画質調整部20は、図5に示すS31以降の処理を実行する。
画質調整部20は、記録制御部30からジョブ終了信号が入力されたか否かを判定し(S31)、入力されていない場合は(S31でNO)、S31の処理を繰り返し実行するが、入力された場合(S31でYES)は、S32以降の処理を実行する。
つまり、画質調整部20は、画像記録ジョブが終了するまで待機し、画像記録ジョブの終了後に、後述するS34の処理で、画像形成ユニットpa〜pd全てに対するプロコンを実施する。S31における画質調整部20は、終了判定手段として機能する。
ところで、画像記録ジョブが終了する(記録制御部30からジョブ終了信号が入力される)までの間に、新たに画像が記録された(新たに画像記録信号が入力された)としても、S12〜S23の処理に相当する処理を実行する必要はない。何故ならば、画像形成ユニットpa〜pd全てに対するプロコンを実施すべき条件が満たされていることが既にわかっているからである。
ただし、S11で入力された画像記録信号がモノクロ画像に対応する画像記録信号である場合、S34の処理で実施すべきプロコンは画像形成ユニットpaのみに対するプロコンであるため、画像記録ジョブが終了するまでの間に新たに入力された画像記録信号がカラー画像に対応する画像記録信号である場合は、S12〜S23の処理に相当する処理を実行する必要がある。
ここで、画像形成ユニットpa〜pd全てに対するプロコンは、画像形成ユニットpaのみに対するプロコンよりも優先され、画像形成ユニットpa〜pd全てに対するプロコンを実施すべき条件と画像形成ユニットpaのみに対するプロコンを実施すべき条件とが両方満たされた場合は、画像形成ユニットpa〜pd全てに対するプロコンが実施され、画像形成ユニットpaのみに対するプロコンは実施されない。
S31でYESの場合、即ち、記録制御部30から画質調整部20にジョブ終了信号が入力された場合、画質調整部20は、変数Fが、記憶部21に記憶されている定数D以上であるか否かを判定する(S32)。
F≧Dである場合(S32でYES)、S14で算出された平均印字率が所定範囲の最小値未満であることがD回以上連続的に繰り返されたため、画質調整部20は、記録制御部30に所定の制御信号を出力することによって、現像装置102a〜102dにおけるトナーの強制排出及び補給を実行させる(S33)。ただし、S34の処理で画像形成ユニットpaのみに対するプロコンが実施される場合は、S33においては現像装置102aにおけるトナーの強制排出及び補給のみが実行される。
S33における画質調整部20は、供給制御手段として機能する。
S33の処理終了後、又は、F<Dである場合(S32でNO)、画質調整部20は、プロコン実施処理を行なうサブルーチン(図6参照)を呼び出し、実行する(S34)。S34における画質調整部20は、調整制御手段として機能する。
S34の処理終了後、画質調整部20は、カウンタ221,222両方の計数結果を“0”にリセットし(S35)、記憶部21に記憶されている印字率を全部消去し(S36)、カラー画像及びモノクロ画像夫々に係る変数Fを“0”にリセットして(S37)、処理をS11へ戻す。
図6は、画像形成装置100で実行されるプロコン実施処理手順のサブルーチンを示すフローチャートである。
以下では、帯電ローラ103aを例示するが、帯電ローラ103b〜103d夫々に対しても、同様に帯電制御値が調節される。
画像形成装置100の工場出荷時には、帯電ローラ103aに例えば、−1250Vが印加されるようにしてある。このとき、感光体ドラム101aの表面電位として−650Vが得られる。
画質調整部20は、記録制御部30を制御して、各30mm角の矩形状のベタパッチ画像を3個形成させる(S41)。3個のベタパッチ画像は、互いに濃度が異なる黒ベタ画像である。
S41の処理が実行された場合、記録制御部30は、まず、記録制御部30に設定されている帯電制御値(後述するS44参照)を有する電圧を帯電ローラ103aに印加させることによって、感光体ドラム101aの一部をブラックのトナーで塗り潰させる。この結果、1個目のベタパッチ画像が形成される。次いで、記録制御部30は、この帯電制御値に50V加算した帯電制御値を有する電圧を帯電ローラ103aに印加させることによって、感光体ドラム101aの他の一部をブラックのトナーで塗り潰す。最後に、記録制御部30は、この帯電制御値から50V減算した帯電制御値を有する電圧を帯電ローラ103aに印加させることによって、感光体ドラム101aの更に他の一部をブラックのトナーで塗り潰す。以上の結果、2個目及び3個目のベタパッチ画像が形成される。
ベタパッチ画像を形成させる場合、記録制御部30は、露光ユニットEによる感光体ドラム101aの露光を行なわない。
次に、画質調整部20は、反射濃度センサ23aの検出結果、即ち、感光体ドラム101aに形成されたベタパッチ画像の光学反射濃度を取得し(S42)、取得した光学反射濃度に基づいて、所定の光学反射濃度が得られる帯電制御値を、例えば直線近似で算出する(S43)。
最後に、画質調整部20は、S43で算出された帯電制御値(例えば−1280V)を、次回以降の画像形成時に帯電ローラ103aに印加される電圧の電圧値として記録部300に設定する(S44)。
更に詳細には、S43で算出された帯電制御値は、例えば記録部300が備える不揮発性のメモリに記憶され、記録制御部30は、このメモリに記憶されている帯電制御値を用いて帯電ローラ103aに印加される電圧を制御する。以上のようにして、帯電制御値が調節される。
S44の処理終了後、画質調整部20は、記録制御部30を制御して、中間パッチ画像を形成させる(S45)。
S45の処理が実行された場合、記録制御部30は、記録部300に設定されている帯電制御値を有する電圧を帯電ローラ103aに印加させ、また、露光ユニットEに、露光制御値を変更しつつ感光体ドラム101aを露光させることによって、感光体ドラム101aに数十個の中間パッチ画像を形成させる。
次に、画質調整部20は、反射濃度センサ23aの検出結果、即ち、感光体ドラム101aに形成された中間パッチ画像の光学反射濃度を取得し(S46)、取得した光学反射濃度に基づいて、所定のガンマ特性値が得られる露光制御値を算出する(S47)。
最後に、画質調整部20は、S47で算出された露光制御値を記録部300に設定し(S48)、処理を元のルーチンへ戻す。
ところで、画像形成装置100が備える感光体ドラム101a〜101dは、画像担持体として機能し、現像装置102a〜102d、帯電ローラ103a〜103d、及び露光ユニットEは、画像形成部として機能する。クリーニングユニット104a〜104dは、除去部として機能する。
また、中間転写ベルト11及び一次転写ローラ13a〜13dは転写部として機能し、シート搬送部301は搬出部として機能する。
更にまた、収容器106aは収容部として機能し、供給部107aは補給部として機能する。
更に、カウンタ221,222は、枚数計数手段として機能する。なお、画質調整部20が例えば記憶部21を用いて記録枚数を計数する構成でもよい。この場合、画質調整部20は、記録用紙に画像が記録される都度(即ち画像記録信号が入力される都度)、記憶部21に記憶されている記録枚数をインクリメントする。
以上のような画像形成装置100を用いる場合、プロコンを開始するか否かの判定基準である設定枚数M,Lを、直近の所定枚数分の平均印字率、即ち画質の状態を忠実に反映している平均印字率に基づいて、何れか一方に切り替えることができる。しかも、設定枚数Mは最大でも500枚であるためプロコンの頻度が少なすぎることはなく、最小でも300枚であるためプロコンの頻度が多すぎることはない。
また、平均印字率が過小又は過大な値(2%未満又は10%超過)である場合は、画質が悪化し易い状態であるため、平均印字率が所定の範囲以内(2%以上、10%以下)である場合よりも頻繁に画質が調整される。
更に、過小な平均印字率が連続的に算出された場合は、トナーが古くなっているものとして、新しいトナーに入れ替えることができる。
更にまた、画像記録ジョブが終了した場合にプロコンが実施されるため、画像記録ジョブの途中で画像記録ジョブが中断されることはない。
このため、設定枚数を変更するための操作をユーザに強いることなく、必要十分な頻度で画質の調整を自動的に実施することができる。この結果、画質の安定化を図りつつ、ユーザの利便性を向上し、画像形成剤を節約し、感光体ドラム及び画像形成剤の劣化を抑制することができる。
なお、画像形成装置100は、コピー機能及びプリント機能を両方有する複合機であってもよい。
また、本実施の形態では図4及び図5に示すような画像形成処理をソフトウェア的に実行したが、画像形成処理の一部又は全部をハードウェア的に実行する構成でもよい。この場合、画像形成装置100は、画質調整部20の代わりに、平均印写率を算出する算出部、カウンタ221,222夫々の計数結果が、算出部の算出結果に基づいて設定された設定枚数以上であるか否かを判定する判定部、判定部が設定枚数以上であると判定した場合に、記録部300を制御してプロコンを実施させる調整制御部等を備え、これらが相互に所要の演算結果を入出力することによって、画質調整部20と同様の機能が得られる。
更に、高濃度用プロコンにおける画質調整値として、本実施の形態では帯電制御値を例示したが、これに限らず、一次転写ローラ13aに印加される現像バイアス電圧値を適用してもよい。また、画像担持体として中間転写ベルト11を用い、中間転写ベルト11に形成されたパッチ画像の光学反射濃度を検出する構成でもよい。
以上のように、今回開示された実施の形態は、全ての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上述した意味ではなく、特許請求の範囲と均等の意味及び特許請求の範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。
また、本発明の効果がある限りにおいて、画像形成装置100に、本実施の形態に開示されていない構成要素が含まれていてもよい。
本発明の実施の形態に係る画像形成装置の内部構成を略示する正面図である。 図1における現像装置近傍の内部構成を略示する拡大正面図である。 本発明の実施の形態に係る画像形成装置の要部構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態に係る画像形成装置で実行される画像形成処理の手順を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態に係る画像形成装置で実行される画像形成処理の手順を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態に係る画像形成装置で実行されるプロコン実施処理手順のサブルーチンを示すフローチャートである。
符号の説明
100 画像形成装置
101a〜101d 感光体ドラム(画像担持体)
102a〜102d 現像装置(画像形成部)
103a〜103d 帯電ローラ(画像形成部)
104a〜104d クリーニングユニット(除去部)
106a 収容器(収容部)
107a 供給部(補給部)
11 中間転写ベルト(転写部)
14 二次転写ローラ(転写部)
20 画質調整部
301 シート搬送部(搬出部)
E 露光ユニット(画像形成部)

Claims (8)

  1. 画像形成剤を用いて画像担持体に画像を形成する画像形成部と、
    該画像形成部によって前記画像担持体に形成された画像を記録シートに転写する転写部と
    を備える画像形成装置にて、前記画像形成部を制御して、記録シートに記録すべき画質を随時調整させる調整制御ステップを実行する画質調整方法において、
    画質を調整した後に前記転写部が記録シートに画像を転写する都度、直近の所定枚数の記録シートに係る平均印写率を算出する算出ステップと、
    画質を調整した後に前記転写部が画像を転写した記録シートの記録枚数が、前記算出ステップで算出した平均印写率に基づいて設定された設定枚数以上であるか否かを判定する枚数判定ステップと
    を実行し、
    前記調整制御ステップでは、前記枚数判定ステップで設定枚数以上であると判定した場合に、前記画像形成部を制御して画質を調整させることを特徴とする画質調整方法。
  2. 画像形成剤を用いて画像担持体に画像を形成する画像形成部と、
    該画像形成部によって前記画像担持体に形成された画像を記録シートに転写する転写部と、
    前記画像形成部を制御して、記録シートに記録すべき画質を調整させる調整制御手段と
    を備える画像形成装置において、
    前記転写部が画像を転写した記録シートの記録枚数を計数する枚数計数手段と、
    前記転写部が記録シートに画像を転写する都度、直近の所定枚数の記録シートに係る平均印写率を算出する算出手段と、
    該算出手段の算出結果に基づいて、設定枚数を設定する設定手段と、
    前記枚数計数手段が計数した記録枚数が、前記設定手段が設定した設定枚数以上であるか否かを判定する枚数判定手段と
    を備え、
    前記調整制御手段は、前記枚数判定手段が設定枚数以上であると判定した場合に、前記画像形成部を制御して画質を調整させるようにしてあることを特徴とする画像形成装置。
  3. 前記算出手段の算出結果が、所定範囲以内であるか否かを判定する範囲判定手段を更に備え、
    前記設定手段は、前記範囲判定手段が所定範囲内であると判定した場合は、所定の第1枚数を設定枚数として設定し、前記範囲判定手段が否と判定した場合は、前記第1枚数よりも少ない第2枚数を設定枚数として設定するようにしてあることを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 前記第1枚数は、300枚以上、500枚以下の枚数であることを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。
  5. 前記算出手段は、平均印写率を百分率で算出するようにしてあり、
    前記範囲判定手段は、前記算出手段の算出結果が、2%以上、10%以下であるか否かを判定するようにしてあることを特徴とする請求項3又は4に記載の画像形成装置。
  6. 前記画像形成部は、前記画像担持体へ供給される画像形成剤を収容する収容部と、該収容部から前記画像担持体へ画像形成剤が供給された場合に、供給された画像形成剤の量に対応する量の画像形成剤を前記収容部へ補給する補給部とを有し、
    前記画像担持体に付着している画像形成剤を除去する除去部と、
    前記算出手段の算出結果が所定率より少ないことが、所定回以上連続的に繰り返された場合、前記画像形成部を制御して、前記収容部に収容されている画像形成剤を前記収容部から前記画像担持体へ供給させる供給制御手段と
    を更に備えることを特徴とする請求項2から5の何れかひとつに記載の画像形成装置。
  7. 前記転写部によって画像を転写された記録シートを搬出する搬出部と、
    該搬出部による記録シートの搬出が終了したか否かを判定する終了判定手段と
    を更に備え、
    前記調整制御手段は、前記枚数判定手段が設定枚数以上であると判定し、且つ、前記終了判定手段が終了したと判定した場合に、前記画像形成部を制御して画質を調整させるようにしてあることを特徴とする請求項2から6の何れかひとつに記載の画像形成装置。
  8. 画像形成剤を用いて画像担持体に画像を形成する画像形成部と、該画像形成部によって前記画像担持体に形成された画像を記録シートに転写する転写部とを有する画像形成装置に備えられ、記録シートに記録すべき画像の画質を随時調整するコンピュータを作動させるためのコンピュータプログラムであって、
    コンピュータに、画質を調整した後に前記転写部が記録シートに画像を転写する都度、直近の所定枚数の記録シートに係る平均印写率を算出させるステップと、
    コンピュータに、算出された平均印写率に基づいて、設定枚数を設定させるステップと、
    コンピュータに、画質を調整した後に前記転写部が画像を転写した記録シートの記録枚数が、設定された設定枚数以上であるか否かを判定させるステップと、
    コンピュータに、設定枚数以上であると判定された場合に、前記画像形成部を制御して画質を調整させるステップと
    を実行させることを特徴とするコンピュータプログラム。
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