JP2010095152A - 温度制御装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】エンジンまたは電動機の一方の熱を、他方の温度調整に利用することのできる温度制御装置を提供する。
【解決手段】車両に搭載され、かつ、燃料を燃焼させることにより、車輪に伝達する動力を発生するエンジンと、車両に搭載され、かつ、電気エネルギを運動エネルギに変換して車輪に伝達する動力を発生する電動機と、エンジンおよび電動機との間で熱交換をおこなう熱媒体が通る共通の媒体通路13とが設けられている、温度制御装置において、電動機に電力を供給して駆動させる電動機制御手段(ステップS1)と、電動機の温度が所定温度以上になったか否かを判断する温度判断手段(ステップS3)と、電動機の温度が所定温度以上になったと判断された場合は、電動機の熱を熱媒体を経由してエンジンに伝達することにより、エンジンの温度を上昇させる暖機手段(ステップS4)とを備えている。
【選択図】図1
【解決手段】車両に搭載され、かつ、燃料を燃焼させることにより、車輪に伝達する動力を発生するエンジンと、車両に搭載され、かつ、電気エネルギを運動エネルギに変換して車輪に伝達する動力を発生する電動機と、エンジンおよび電動機との間で熱交換をおこなう熱媒体が通る共通の媒体通路13とが設けられている、温度制御装置において、電動機に電力を供給して駆動させる電動機制御手段(ステップS1)と、電動機の温度が所定温度以上になったか否かを判断する温度判断手段(ステップS3)と、電動機の温度が所定温度以上になったと判断された場合は、電動機の熱を熱媒体を経由してエンジンに伝達することにより、エンジンの温度を上昇させる暖機手段(ステップS4)とを備えている。
【選択図】図1
Description
この発明は、駆動力源としてエンジンおよび電動機が搭載された車両における、温度制御装置に関するものである。
従来、駆動力源としてエンジンおよび電動機が搭載された車両では、エンジンおよび電動機が共に発熱するため、そのエンジンおよび電動機を冷却したり、あるいは、エンジンおよび電動機を、効率が良好となる温度となるように暖機することが知られており、その一例が、特許文献1に記載されている。この特許文献1に記載されたハイブリッド自動車用冷却システムは、エンジンと電動モータとを組み合わせて走行するハイブリッド自動車に適用されるものであり、エンジンおよび電動モータに共通する冷却水通路が形成されており、この冷却水通路は環状に構成されている。この冷却水通路には、複数のラジエータおよび複数のポンプが設けられており、かつ、冷却水の流れ方向を切り替える流量分配バルブが設けられている。そして、エンジンの発熱量が増大した場合は、冷却水により冷却され、電動モータが冷却された場合も冷却水により冷却される。さらに、ラジエータおよび冷却水通路を共用できるので、システムの小型化および簡素化を図ることができるものとされている。なお、車両用の冷却装置は特許文献2、特許文献3に記載され、車両の内燃機関を暖機する蓄熱システムは特許文献4に記載されている。
しかしながら、特許文献1に記載されている冷却システムでは、エンジンの熱を冷却水に伝達してエンジンを冷却し、電動モータの熱を冷却水に伝達して電動モータを冷却しているため、エンジンまたは電動機の熱を有効に利用しているとは言い得ず、その点で改善の余地が残されていた。
この発明は上記事情を背景としてなされたものであって、エンジンまたは電動機の一方の熱を、他方の温度調整に利用することのできる温度制御装置を提供することを目的としている。
上記目的を達成するため請求項1の発明は、車両に搭載され、かつ、燃料を燃焼させることにより、車輪に伝達する動力を発生するエンジンと、車両に搭載され、かつ、電気エネルギを運動エネルギに変換して車輪に伝達する動力を発生する電動機と、前記エンジンおよび前記電動機との間で熱交換をおこなう熱媒体が通る共通の媒体通路とが設けられている、温度制御装置において、前記電動機に電力を供給して駆動させる電動機制御手段と、前記電動機が駆動されて、この電動機の温度がその電動機の効率に基づいて予め定められた所定温度以上になったか否かを判断する温度判断手段と、この電動機の温度が前記所定温度以上になったと判断された場合は、前記電動機の熱を前記熱媒体により前記エンジンに伝達することにより、前記エンジンの温度を上昇させる暖機手段とを備えていることを特徴とするものである。
請求項2の発明は、車両に搭載され、かつ、燃料を燃焼させることにより、車輪に伝達する動力を発生するエンジンと、車両に搭載され、かつ、電気エネルギを運動エネルギに変換して車輪に伝達する動力を発生する電動機と、前記エンジンおよび前記電動機との間で熱交換をおこなう熱媒体が通る共通の媒体通路とが設けられている、温度制御装置において、前記電動機に電力を供給して駆動する要求があるときに、前記電動機の温度が、その電動機の効率に基づいて予め定めた所定温度以下であるか否かを判断する温度判断手段と、前記電動機の温度が前記所定温度以下であると判断された場合は、前記エンジンの熱を前記熱媒体により前記電動機に伝達することにより、前記電動機の温度を上昇させる暖機手段とを備えていることを特徴とするものである。
請求項1の発明によれば、電動機の温度が所定温度以上になった場合は、電動機の熱を熱媒体によりエンジンに伝達することにより、エンジンの温度を上昇させることができる。したがって、電動機の熱を有効使用して、エンジンを燃焼効率の良好な温度に保持することができ、燃費が向上する。
請求項2の発明は、電動機の温度が所定温度以下であると判断された場合は、エンジンの熱を熱媒体により電動機に伝達することにより、電動機の温度を上昇させることができる。したがって、エンジンの熱を有効に利用して電動機の温度を効率が良好な温度にすることができる。
つぎに、この発明の具体例を図面に基づいて説明する。図2は、この発明の対象である車両1の概念図である。この車両1は、前輪2および後輪3で駆動力を発生することのできる四輪駆動車である。まず、後輪3に伝達する動力を発生する駆動力源としてエンジン4が搭載されている。このエンジン4は、燃焼室に燃料を供給して燃焼させ、その熱エネルギを運動エネルギに変換して出力する動力装置である。このエンジン4としては、内燃機関、具体的には、ガソリンエンジン、ディーゼルエンジン、LPGエンジンなどを用いることができる。このエンジン4の出力軸から後輪3に至る動力伝達経路には、変速機5が設けられている。この変速機5は、入力回転数と出力回転数との比を変更可能である。変速機5としては、変速比を段階的(不連続)に変更可能な有段変速機、または、変速比を無段階(連続的)に変更可能な無段変速機を用いることができる。変速機5の入力要素がエンジン4の出力軸に連結され、変速機5の出力要素が、プロペラシャフト6を介在させて後輪3に連結されている。
ここで、有段変速機としては、遊星歯車式変速機、選択歯車式変速機、常時噛み合い式変速機などが挙げられる。無段変速機としては、ベルト式無段変速機、トロイダル式無段変速機、遊星歯車式無段変速機などが挙げられる。遊星歯車式無段変速機は、相互に差動回転可能な3つの回転要素を有しており、そのうちの入力要素にエンジンの出力軸が連結され、反力要素にモータ・ジェネレータ(図示せず)が連結され、出力要素にプロペラシャフト6が連結されている。そして、反力要素であるモータ・ジェネレータの回転数を制御することにより、遊星歯車式無段変速機の変速比が制御される。このプロペラシャフト6から後輪3に至る動力伝達経路には終減速機7が設けられており、その終減速機7と後輪3とが、アクスルシャフト8により連結されている。
さらに、前輪2に伝達する動力を発生する駆動力源としてモータ・ジェネレータ9が搭載されている。このモータ・ジェネレータ9は車体の下方に設けられており、左右の前輪2毎に、それぞれ別個のモータ・ジェネレータ9が設けられている。また、前記モータ・ジェネレータ9との間で電力の授受をおこなう蓄電装置10が、車両1に搭載されている。この蓄電装置10は、充電および放電をおこなうことのできる二次電池であり、蓄電装置10はバッテリまたはキャパシタの何れでもよい。
さらに、前記モータ・ジェネレータ9を冷却する冷却機構11が設けられている。この冷却機構11は、車両1の走行時に空気を取り込むダクト(通気管)を有しており、そのダクトの空気排出口がモータ・ジェネレータ9に向けられている。具体的には、モータ・ジェネレータ3の下方にはアンダーパネル(図示せず)が設けられており、そのダクトから排出された空気がアンダーパネルに接触する構成である。また、ダクトを通る空気量を調整する流量調整バルブ12が設けられている。この流量調整バルブ12は、例えばソレノイドバルブにより構成されており、電流値の制御によりダクトを通る空気量を調整できる。
そして、この実施例では、モータ・ジェネレータ9およびエンジン4および変速機5の温度を上昇または低下させることのできる温度制御装置が設けられている。この温度制御装置は、3つの媒体通路13,14,15を有している。まず、第1媒体通路13は、エンジン4が設けられた空間と、モータ・ジェネレータ9が設けられた空間との間で、熱媒体が行き来できる通路を形成するものである。この第1媒体通路13は、金属製のパイプ、あるいはゴム製のホースなどにより構成されている。また、第1媒体通路13において、前記エンジン2が配置された空間およびモータ・ジェネレータ9が配置された空間に配置される個所は、熱伝導性に優れた金属製のパイプにより形成されている。さらに、第1媒体通路13の途中には、熱媒体の流量を調整する流量調整バルブ16が設けられているとともに、熱媒体の輸送圧力を発生させるポンプ17が設けられている。流量調整バルブ17を開放し、かつ、このポンプ17が駆動させると、第1媒体通路13内の熱媒体を、エンジン4側からモータ・ジェネレータ9側に向けて輸送し、あるいは、モータ・ジェネレータ9側からエンジン4側に向けて輸送することができる。この第1媒体通路13を環状に構成すれば、熱媒体を第1媒体通路13内で循環させることができる。なお、流量調整バルブ16により第1媒体通路13を遮断すると、熱媒体が行き来できなくなる。
つぎに、エンジン4が設けられた空間と、変速機5が設けられた空間との間で、熱媒体が行き来できる通路を形成する第2媒体通路14について説明する。この第2媒体通路14は、金属製のパイプ、あるいはゴム製のホースなどにより構成されている。また、第2媒体通路14において、前記エンジン4が配置された空間および変速機5が配置された空間に配置される個所は、熱伝導性に優れた金属製のパイプにより形成されている。さらに、第2媒体通路14の途中には、熱媒体の流量を調整する流量調整バルブ18が設けられているとともに、熱媒体の輸送圧力を発生させるポンプ19が設けられている。流量調整バルブ18が開放され、かつ、ポンプ19が駆動させると、第2媒体通路14内の熱媒体を、エンジン4側から変速機5側に向けて輸送し、あるいは、変速機5側からエンジン4側に向けて輸送することができる。この第2媒体通路14を環状に構成すれば、熱媒体を第2媒体通路14内で循環させることもできる。なお、流量調整バルブ18により第2媒体通路14を遮断すると、熱媒体が行き来できなくなる。
さらに、モータ・ジェネレータ9が設けられた空間と、変速機5が設けられた空間との間で、熱媒体が行き来できる通路を形成する第3媒体通路15について説明する。この第3媒体通路15は、金属製のパイプ、あるいはゴム製のホースなどにより構成されている。また、第3媒体通路15において、前記モータ・ジェネレータ9が配置された空間および変速機5が配置された空間に配置される個所は、熱伝導性に優れた金属製のパイプにより形成されている。さらに、第3媒体通路15の途中には、熱媒体の流量を調整する流量調整バルブ20が設けられているとともに、熱媒体の輸送圧力を発生させるポンプ21が設けられている。流量調整バルブ20が開放され、かつ、ポンプ21が駆動させると、第3媒体通路15内の熱媒体を、モータ・ジェネレータ9側から変速機5側に向けて輸送し、あるいは、変速機5側からモータ・ジェネレータ9側に向けて輸送することができる。この第3媒体通路15を環状に構成すれば、熱媒体を第3媒体通路15内で循環させることもできる。なお、流量調整バルブ20により第3媒体通路15を遮断すると、熱媒体が行き来できなくなる。
前記の第1媒体通路13ないし第3媒体通路15内の熱媒体は、エンジン4およびモータ・ジェネレータ9および変速機5との間で、熱交換をおこなうことのできる圧縮性流体であり、熱媒体としては、例えば、水、オイルなどを用いることができる。さらに、車両1には電子制御装置22が設けられており、この電子制御装置22には、加速要求、車速、エンジン回転数およびエンジントルク、モータ・ジェネレータ9の回転数およびトルク、エンジン4の温度、モータ・ジェネレータ9の温度、変速機5の温度、蓄電装置10の充電量などを示す信号が入力される。エンジン4の温度は、エンジンルームの温度またはエンジン4を冷却する冷却水の温度から判断することができる。変速機5の温度は、変速機5が配置された空間の温度、または変速機5を収納したケーシング内に供給される潤滑油の温度から判断することができる。さらに、モータ・ジェネレータ9の温度は、モータ・ジェネレータ9が配置された空間の温度、モータ・ジェネレータ9が収容されたケーシングに供給される冷却水の温度から判断可能である。
これに対して、電子制御装置22からは、エンジン出力を制御する信号、モータ・ジェネレータ9の駆動および停止、さらにはモータ・ジェネレータ9の回転数およびトルクを制御する信号が出力される。変速機5が、電子制御装置22に記憶されている変速比制御マップに基づいて変速比を制御される構成であれば、電子制御装置22からは変速機5の変速比を制御する信号が出力される。また、電子制御装置22からは、流量調整バルブ12,16,18,20を制御する信号、ポンプ17,19,21を制御する信号が出力される。
つぎに、車両1で実行可能な制御例(モードA)を、図1のフローチャートに基づいて説明する。まず、車両1をモータ・ジェネレータ9の動力で発進させ、エンジン4を停止させる要求が生じているときは、モータ・ジェネレータ9に電力を供給して電動機として駆動させ、そのトルクを前輪2に伝達する(ステップS1)。また、このステップS2では、流量調整バルブ12を制御してダクトを閉じる。このようにして、モータ・ジェネレータ9の温度上昇が促進され、蓄熱効率が高められる。そして、モータ・ジェネレータ9の温度が、モータ・ジェネレータ9の効率が良好となるものとして、予め定められた所定温度以上になったか否かが判断される(ステップS3)。
このステップS3で肯定的に判断された場合は、エンジン4の運転に備えて、あるいは既に運転されているエンジン4を暖機するために、ポンプ17を駆動し、かつ、流量調整バルブ16を制御して、モータ・ジェネレータ9側に存在する熱媒体を、第1媒体通路13を経由してエンジン4側に輸送し、モータ・ジェネレータ9の熱をエンジン4に伝達して、エンジン4を暖機する制御をおこない(ステップS4)リターンする。このステップS4の処理により、エンジン4の暖機が促進され、エンジン4で燃費が向上する。前記ステップS3で否定的に判断された場合は、ステップS4をおこなわずにリターンする。なお、ステップS1およびステップS2は同時におこなってもよいし、ステップS2を先におこない、ステップS1を後におこなってもよい。さらに、図1の制御の実行時に、変速機4の温度は適正であるため、第2媒体通路14および第3媒体通路15を遮断する制御をおこなう。この図1は、請求項1に対応する例であり、図1に示された機能的手段と、この発明の構成との対応関係を説明すると、ステップS1が、この発明の電動機制御手段に相当し、ステップS3が、この発明の温度判断手段に相当し、ステップS4が、この発明の暖機手段に相当する。
つぎに、車両1で実行可能な他の制御例(モードB)を、図4のフローチャートに基づいて説明する。まず、エンジン4を運転させ、かつ、モータ・ジェネレータ9を電動機として駆動させる要求が生じているとき(ステップS11)、モータ・ジェネレータ9の温度が、効率が良好であるものとして予め定めた所定温度以下であるか否かが判断される(ステップS12)。このステップS12で肯定的に判断されるということは、モータ・ジェネレータ9の効率が相対的に低いため、流量調整バルブ11を制御してダクトを閉じる(ステップS13)。また、エンジン4の熱を第1媒体通路13を経由してモータ・ジェネレータ9に伝達して、モータ・ジェネレータ9を暖機する制御をおこない(ステップS14)、リターンする。この処理により、モータ・ジェネレータ9の温度が効率の良好な温度になる。なお、ステップS12で否定的に判断された場合は、ステップS14の処理をおこなわずにリターンする。さらに、図4の制御の実行時に、変速機4の温度は適正であるため、第2媒体通路14および第3媒体通路15を遮断する制御をおこなう。ここで、図4に示された機能的手段と、請求項2の発明の構成との対応関係を説明すると、ステップS12が、この発明の温度判断手段に相当し、ステップS14が、この発明の暖機手段に相当する。
さらに他の制御例(モードC)を説明する。これは、エンジン4を運転し、かつ、モータ・ジェネレータ9を電動機として駆動する場合において、モータ・ジェネレータ9の温度が適正であり、エンジン4の温度が高く、変速機5の温度が低温である場合に実行される。具体的には、エンジン4の熱を、第2媒体通路14を流れる熱媒体を経由させて変速機5に伝達して、その変速機5を暖機する制御をおこなう。また、第1媒体通路14および第3媒体通路15を遮断し、冷却機構11のダクトを閉じる制御をおこなう。これにより、変速機5の回転要素の回転による引き摺りが低減されて、動力損失が抑制される。したがって、エンジン4の燃費が向上する。
さらにまた、他の制御例(モードD)を説明する。これは、エンジン4を運転し、かつ、モータ・ジェネレータ9を電動機として駆動する場合において、モータ・ジェネレータ9の温度が適正であり、エンジン4の温度が低く、変速機5の温度が高温である場合に実行される。具体的には、変速機5の熱を、第2媒体通路14を流れる熱媒体を経由させてエンジン4に伝達して、そのエンジン4を暖機する制御をおこなう。また、第1媒体通路13および第3媒体通路15を遮断し、冷却機構11のダクトを閉じる制御をおこなう。これにより、エンジン4の暖機が促進されて燃費が向上する。
さらにまた、他の制御例(モードE)を説明する。これは、エンジン4を運転し、かつ、モータ・ジェネレータ9を電動機として駆動する場合において、エンジン4の温度が適正であり、変速機5の温度が低く、モータ・ジェネレータ9の温度が高温である場合に実行される。具体的には、モータ・ジェネレータ9の熱を、第3媒体通路15を流れる熱媒体を経由させて変速機5に伝達して、その変速機5を暖機する制御をおこなう。また、第1媒体通路13および第2媒体通路14を遮断し、冷却機構11のダクトを開放する制御をおこなう。これにより、変速機5の暖機が促進されて燃費が向上する。
さらにまた、他の制御例(モードF)を説明する。これは、エンジン4を運転し、かつ、モータ・ジェネレータ9を電動機として駆動する場合において、エンジン4の温度が適正であり、変速機5の温度が高く、モータ・ジェネレータ9が低温である場合に実行される。具体的には、変速機5の熱を、第3媒体通路15を流れる熱媒体を経由させてモータ・ジェネレータ9に伝達して、そのモータ・ジェネレータ9を暖機する制御をおこなう。また、第1媒体通路13および第2媒体通路14を遮断し、冷却機構11のダクトを閉じる制御をおこなう。これにより、モータ・ジェネレータ9の暖機が促進されて効率が向上する。
さらにまた、他の制御例(モードG)を説明する。これは、エンジン4を運転し、かつ、モータ・ジェネレータ9を電動機として駆動する場合において、エンジン4が高温であり、変速機5の温度が高く、モータ・ジェネレータ9が高温である場合に実行される。具体的には、冷却機構11のダクトを開放するとともに、第1媒体通路13および第2媒体通路14および第3媒体通路15を全て開放する。これにより、まず、ダクトから進入する空気によりモータ・ジェネレータ9が冷却される。そして、モータ・ジェネレータ9の温度がエンジン4の温度よりも低温になると、エンジン4の熱がモータ・ジェネレータ9側に伝達されて、エンジン4が冷却される。また、モータ・ジェネレータ9の温度が変速機5の温度よりも低温になると、変速機5の熱がモータ・ジェネレータ9側に伝達されて、変速機5が冷却される。この処理によりモータ・ジェネレータ9およびエンジン4および変速機5が全て冷却され、エンジン2の燃費が向上し、モータ・ジェネレータ9の過熱が抑制されて効率が向上する。
さらにまた、他の制御例(モードH)を説明する。これは、エンジン4を運転し、かつ、モータ・ジェネレータ9を電動機として駆動する場合において、エンジン4が低温であり、変速機5が低温であり、モータ・ジェネレータ9が低温である場合に実行される。具体的には、冷却機構11のダクトを閉じるとともに、第1媒体通路13および第2媒体通路14および第3媒体通路15を全て遮断する。これにより、モータ・ジェネレータ9およびエンジン4および変速機5が全て温度上昇し、エンジン2の燃費が良好な温度となり、モータ・ジェネレータ9の効率が良好な温度となる。
このように、図2および図3に示された車両1では、モータ・ジェネレータ9およびエンジン4を冷却または暖機するための媒体通路が共用化されている。さらに、モータ・ジェネレータ9および変速機5を冷却または暖機するための媒体通路が共用化されている。さらにまた、変速機5およびエンジン4を冷却または暖機するための媒体通路が共用化されている。なお、図2に示された車両では、モータ・ジェネレータ9の動力が伝達される車輪と、エンジン4の動力が伝達される車輪とが異なる構成であるが、エンジンの動力が伝達される車輪と、モータ・ジェネレータの動力が伝達される車輪とが同じ構成の二輪駆動車または四輪駆動車においても、上記の各制御を実行可能である。
1…車両、 2…前輪、 3…後輪、 4…エンジン、 9…モータ・ジェネレータ、 13…媒体通路、 22…電子制御装置。
Claims (2)
- 車両に搭載され、かつ、燃料を燃焼させることにより、車輪に伝達する動力を発生するエンジンと、車両に搭載され、かつ、電気エネルギを運動エネルギに変換して車輪に伝達する動力を発生する電動機と、前記エンジンおよび前記電動機との間で熱交換をおこなう熱媒体が通る共通の媒体通路とが設けられている、温度制御装置において、
前記電動機に電力を供給して駆動させる電動機制御手段と、
前記電動機が駆動されて、この電動機の温度が、その電動機の効率に基づいて予め定められた所定温度以上になったか否かを判断する温度判断手段と、
この電動機の温度が前記所定温度以上になったと判断された場合は、前記電動機の熱を前記熱媒体を経由して前記エンジンに伝達することにより、前記エンジンの温度を上昇させる暖機手段と
を備えていることを特徴とする温度制御装置。 - 車両に搭載され、かつ、燃料を燃焼させることにより、車輪に伝達する動力を発生するエンジンと、車両に搭載され、かつ、電気エネルギを運動エネルギに変換して車輪に伝達する動力を発生する電動機と、前記エンジンおよび前記電動機との間で熱交換をおこなう熱媒体が通る共通の媒体通路とが設けられている、温度制御装置において、
前記電動機に電力を供給して駆動する要求があるときに、前記電動機の温度が、その電動機の効率に基づいて予め定めた所定温度以下であるか否かを判断する温度判断手段と、
前記電動機の温度が前記所定温度以下であると判断された場合は、前記エンジンの熱を前記熱媒体を経由して前記電動機に伝達することにより、前記電動機の温度を上昇させる暖機手段と
を備えていることを特徴とする温度制御装置。
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