JP2010095136A - 物品収納ボックスの取り付け構造 - Google Patents

物品収納ボックスの取り付け構造 Download PDF

Info

Publication number
JP2010095136A
JP2010095136A JP2008267395A JP2008267395A JP2010095136A JP 2010095136 A JP2010095136 A JP 2010095136A JP 2008267395 A JP2008267395 A JP 2008267395A JP 2008267395 A JP2008267395 A JP 2008267395A JP 2010095136 A JP2010095136 A JP 2010095136A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
storage box
article storage
instrument panel
insertion direction
hook
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2008267395A
Other languages
English (en)
Inventor
Mitsuru Nakamura
満 中村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Suzuki Motor Corp
Original Assignee
Suzuki Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Suzuki Motor Corp filed Critical Suzuki Motor Corp
Priority to JP2008267395A priority Critical patent/JP2010095136A/ja
Publication of JP2010095136A publication Critical patent/JP2010095136A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Vehicle Step Arrangements And Article Storage (AREA)

Abstract

【課題】構造を簡素化でき、インストルメントパネルからの車両後方側への脱落を確実に回避することができ、外観を良くすることができ、工場での組み付け作業性や市場でのサービス性を向上させることができる物品収納ボックスの取り付け構造を提供する。
【解決手段】インストルメントパネル1の開口部11に物品収納ボックスを挿入し、インストルメントパネル1の被係合部に物品収納ボックスの係合部を係合させ、物品収納ボックスの奥部17Nの裏側に突出部を設けるとともに、突出端部26Tの上部にフック25を設け、インストルメントパネル1の壁部の貫通孔28に突出部を挿通させて、フック25を貫通孔28から挿入方向下手側J1に離間させ、物品収納ボックスが車両後方側に移動すると、フック25が貫通孔28の周りのインストルメントパネル1の奥壁部分に挿入方向下手側J1から係止する。
【選択図】図8

Description

本発明は、
インストルメントパネルに形成した車両後方側に開口する開口部に物品収納ボックスを挿入し、前記インストルメントパネルの被係合部に前記物品収納ボックスの係合部を係合させてある物品収納ボックスの取り付け構造に関する。
上記の物品収納ボックスの取り付け構造では、車両が衝突した場合等に、物品収納ボックスがインストルメントパネルから車両後方側に脱落しないことが望ましい。
そこで、従来、特許文献1に開示されているように、物品収納ボックスを車両前後方向に2分割して2部材の分割端部同士をせん断ピンで連結し、車両の衝突で車両前部が圧縮変形した場合、せん断ピンが破断して一方の部材が他方の部材内に入り込むようにしていた。
この構造によれば、物品収納ボックスを車両前後方向に2分割してあったために、部品点数が多くなり構造が複雑化していた。また、せん断ピンが破断する前にインストルメントパネルの被係合部に対する物品収納ボックスの係合部の係合が解除されて、物品収納ボックスがインストルメントパネルから車両後方側に脱落することがあった。
これらの問題を解消するために、物品収納ボックスの奥部の奥壁を、インストルメントパネルの奥部に形成した奥壁にスクリューで車両前方側から固定する第1の技術や、物品収納ボックスの裏側に締め付けボスを形成して、この締め付けボスをインストルメントパネルに固定する第2の技術や、インストルメントパネルのクリップ孔(被係合部の一例)に対する物品収納ボックスのクリップ(係合部の一例)の抜去力を強くして、クリップがクリップ孔から抜けにくくする第3の技術があった。
実公平3−15389号公報
しかしながら、上記従来の第1の技術によれば、インストルメントパネルの奥壁に形成したスクリュー用の取り付け座やスクリューが乗員から見えて見栄えが悪くなっていた。スクリューをキャップで覆い隠す手段もあるが、この手段では部品点数が増加して構造が複雑化し製作コストが高くなる。
また第2の技術によれば、締め付けボスの締め付け作業がインストルメントパネルの裏側からの作業になるために、工場での組み付け作業性や市場でのサービス性が低下していた。
そして第3の技術によれば、前記抜去力に比例して前記クリップ孔に対するクリップの挿入力が高くなって、工場での組み付け作業性や市場での取り外し作業性が低下していた。
本発明は上記実状に鑑みて成されたもので、その目的は、構造を簡素化でき、インストルメントパネルからの車両後方側への脱落を確実に回避することができ、外観を良くすることができ、工場での組み付け作業性や市場でのサービス性、市場での取り外し作業性を向上させることができる物品収納ボックスの取り付け構造を提供する点にある。
本発明の特徴は、
インストルメントパネルに形成した車両後方側に開口する開口部に物品収納ボックスを挿入し、前記インストルメントパネルの被係合部に前記物品収納ボックスの係合部を係合させてある物品収納ボックスの取り付け構造であって、
前記物品収納ボックスの奥部の裏側に、前記物品収納ボックスの挿入方向下手側に突出する突出部を設けるとともに、前記突出部の突出端部の上部に前記突出端部から延びるフックを設け、
前記開口部に挿入された物品収納ボックスよりも前記挿入方向下手側に位置する前記インストルメントパネルの奥部の奥壁に貫通孔を形成し、この貫通孔に前記突出部を前記挿入方向上手側から挿通させて、前記フックを前記貫通孔から前記挿入方向下手側に離間させ、
前記物品収納ボックスが車両前方側から力を受けて前記インストルメントパネルに対して車両後方側に移動すると、前記フックが前記貫通孔の周りの前記インストルメントパネルの奥壁部分に前記挿入方向下手側から係止するよう構成してある点にある。(請求項1)
この構成によれば、自動車の衝突等により物品収納ボックスが車両前方側から力を受けてインストルメントパネルに対して車両後方側に移動すると、物品収納ボックスのフックが前記貫通孔の周りのインストルメントパネルの奥壁部分に前記挿入方向下手側から係止する。
物品収納ボックスが前記衝突等により車両後方側に移動する前には、フックが前記貫通孔から挿入方向下手側に離間しているから、フックが前記貫通孔の周りのインストルメントパネルの奥壁部分に係止する前に、係合部と被係合部の係合が解除され始める。そして、物品収納ボックスが、自重によりその奥部側が上にボックス開口側が下になるように傾斜する。
前記突出部は物品収納ボックスの奥部の裏側に設けられて前記挿入方向下手側に突出しており、フックは、この突出部の突出端部の上部に設けられて前記突出端部から延びているから、物品収納ボックスの上記の傾斜に伴ってフックが上方に向かい、インストルメントパネルの奥壁部分に下方から係合する。
つまり、上方に係り代を備えたフックを、上方に向かわせることで、フックを奥壁部分に下方から確実に係合させることができる。これにより、インストルメントパネルからの物品収納ボックスの脱落を防止することができる。
従って、物品収納ボックスを2分割構造に構成する場合に比べて構造を簡素化することができる。そして、物品収納ボックスの奥部の奥壁を、インストルメントパネルの奥部に形成した奥壁にスクリューで車両前方側から固定する技術に比べると、インストルメントパネルの奥壁にスクリュー用の取り付け座を形成する必要がなく、スクリューも不要であることから、これらが奥壁に見えることがなくなって外観を良くすることができる。さらに、インストルメントパネルの裏側からの作業を不要にすることができて、工場での組み付け作業性や市場でのサービス性を向上させることができる。また、係合部と被係合部の抜去力(係合解除力)を必要以上に強くする必要がないことから、挿入力(係合力)も必要以上に強くなることがなく、工場での組み付け作業性や市場での取り外し作業性を向上させることができる。
また、物品収納ボックスの奥部の裏側に、前記物品収納ボックスの挿入方向下手側に突出する突出部を設けるとともに、前記突出部の突出端部の上部に前記突出端部から延びるフックを設けたことで、物品収納ボックスを樹脂により成形する場合に突出部及びフックの周りに樹脂収縮などによるヒケが生じても、インストルメントパネルの表側の面からは見えにくいことから外観を損なうことがない。(請求項1)
本発明において、
前記突出部の付け根部に下方に張り出すリブを一体に設け、
前記貫通孔に前記突出部の付け根部を前記リブごと内嵌させてあると、次の作用を奏することができる。(請求項2)
前記貫通孔に前記突出部の付け根部を前記リブごと内嵌させてあるから、自動車の衝突等で物品収納ボックスが車両後方側に移動し始めた初期には、突出部の付け根部及びリブの貫通孔に対する内嵌が解除されず、内嵌状態のまま物品収納ボックスが車両後方側に移動する。
そして、リブが貫通孔を抜け出て内嵌が解除されると、前記貫通孔の周りのインストルメントパネルの奥壁部分による物品収納ボックスの突出部の支持が解除されて、物品収納ボックスが自重で上記のように傾斜しやすくなる。その結果、フックを上方に向かわせやすくすることができて、インストルメントパネルの奥壁部分に下方からフックを確実に係合させることができ、インストルメントパネルからの物品収納ボックスの脱落を防止することができる。
また、リブは突出部の付け根部に設けられているから、突出部を補強することができるだけでなく、突出部を貫通孔に挿入する際には、突出部の先端部と貫通孔との間に空間を広く形成することができて突出部を貫通孔に容易に挿入することができ、取り付け作業の作業性を向上させることができる。従って、インストルメントパネルからの物品収納ボックスの脱落の防止と、物品収納ボックスの取り付け作業の作業性の向上とを両立させることができる。
さらに、前記貫通孔に前記突出部の付け根部を前記リブごと内嵌させることで、物品収納ボックスをインストルメントパネルに対して上下方向で位置決めすることができ、周辺部品との位置決め精度を向上させることができる。(請求項2)
本発明において、
前記被係合部を前記インストルメントパネルの開口部の開口周縁部に複数個分散配設し、
前記係合部を前記物品収納ボックスの前記挿入方向上手側の端部の周部に複数個分散配設してあると、係合部と被係合部の係合作業をインストルメントパネルの車両後方側の広い空間側から行うことができて、取り付け作業の作業性を向上させることができる。(請求項3)
本発明において、
下側の前記被係合部に対する下側の前記係合部の抜去力を、上側の前記被係合部に対する上側の前記係合部の抜去力よりも強くしてあると、次の作用を奏することができる。(請求項4)
自動車の衝突等で物品収納ボックスが車両後方側に移動した場合、上側の被係合部に対する上側の係合部の係合が、下側の被係合部に対する下側の係合部の係合よりも先に解除される。これにより、物品収納ボックスを、自重によりその奥部側が上にボックス開口側が下になるように傾斜させやすくすることができる。
その結果、フックを上方に向かわせやすくすることができて、インストルメントパネルの奥壁部分に下方からフックを確実に係合させることができ、インストルメントパネルからの物品収納ボックスの脱落を防止することができる。(請求項4)
本発明において、
前記物品収納ボックスの奥部の奥壁をステアリングサポートメンバーに車両後方側から対向させ、
前記奥壁から前記突出部を突出させてあると、車両が衝突したときに、ステアリングサポートメンバーから前記奥壁に押圧力を加わらせることができる。つまり、車両が衝突したときのフックの車両後方側への移動を、物品収納ボックスの変形やインストルメントパネルの変形の影響を受けにくくした状態で行わせることができて、フックをインストルメントパネルの奥壁部分に係合させやすくすることができる。(請求項5)
本発明において、
前記インストルメントパネルの前記貫通孔周りの奥壁部分を前記挿入方向下手側に筒状に膨出させ、
膨出した前記奥壁部分の上半部の外面を前記挿入方向上手側ほど上側に位置するように傾斜させ、
前記フックの係合面を前記挿入方向上手側ほど上側に位置するように傾斜させ、
前記物品収納ボックスが車両前方側から力を受けて前記インストルメントパネルに対して車両後方側に移動すると、前記フックの傾斜した係合面が前記奥壁部分の上半部の傾斜した外面に係合するよう構成してあると、次の作用を奏することができる。(請求項6)
係合部と被係合部の係合が解除されると、物品収納ボックスが、自重によりその奥部側が上にボックス開口側が下になるように回転(揺動)するが、前記フックの係合面と前記奥壁部分の上半部の外面とを上記の傾斜面に形成したことで、物品収納ボックスの回転力を、インストルメントパネルの奥壁部分の前記外面で回転方向下手側から受け止めることができる。これにより、フックの係合面と前記奥壁部分の上半部の傾斜した外面との係合状態を安定化することができ、インストルメントパネルからの物品収納ボックスの脱落をより確実に防止することができる。(請求項6)
本発明において、
膨出した前記奥壁部分の上半部の内面を前記挿入方向上手側ほど上側に位置するように傾斜させて、前記フックを前記貫通孔に挿入案内する前下がりの傾斜面に形成してあると、前記フックを前記貫通孔に挿入しやすくすることができて、フックの挿入作業の作業性を向上させることができる。(請求項7)
本発明において、
前記係合部と前記被係合部との係合が解除されてから前記フックが前記貫通孔に係止すると、物品収納ボックスの上記の傾斜に伴ってフックを確実に上方に向かわせることができ、インストルメントパネルの奥壁部分にフックを下方から確実に係合させることができる。その結果、インストルメントパネルからの物品収納ボックスの脱落をより防止しやすくすることができる。(請求項8)
本発明によれば、
構造を簡素化でき、インストルメントパネルからの車両後方側への脱落を確実に回避することができ、外観を良くすることができ、工場での組み付け作業性や市場でのサービス性、市場での取り外し作業性を向上させることができる物品収納ボックスの取り付け構造を提供することができた。
以下、本発明を実施するための最良の形態を図面に基づいて説明する。
図1に、樹脂材で成形された軽自動車のインストルメントパネル1を示してある。このインストルメントパネル1は、上面部2と、上面部2の車両後方側の端部から下方に延びる第1縦面部3と、第1縦面部3の下端から前斜め下方に延びる第2縦面部4とを備えている。運転者と助手席乗員との間の前方に位置する第2縦面部4のセンター部9は車両後方側に膨出している。
そして、助手席乗員の前方に位置する左側の上面部部分に助手席乗員用のエアバッグデバイスの収納部5を形成し、左側の第1縦面部部分に容量の大きい断面四角形状のアッパーボックス6(物品収納ボックスに相当)を収納し、左側の第2縦面部部分にグローブボックス7を収納してある。このように、特に軽自動車などでは、助手席乗員用のエアバッグデバイスの収納部5を前記左側の上面部部分に収納し、グローブボックス7の上側の空いた部分に容量の大きいアッパーボックス6を収納するレイアウトが主流になりつつある。
符号8はエアコン吹き出し口であり、複数個のエアコン吹き出し口8を第1縦面部3の長手方向(車幅方向)に間隔を空けて分散配置してある。前記センター部9にはオーディオ及びエアコン調整パネル部10を設けてある。
アッパーボックス6の取り付け構造について詳しく説明すると、図2〜図7に示すように、インストルメントパネル1の左側の第1縦面部部分に形成した車両後方側に開口する開口部11にアッパーボックス6を車両後方側(後ろ斜め上方側)から挿入し、第1縦面部部分の複数のクリップ孔12(被係合部に相当)に、アッパーボックス6の複数のクリップ22(係合部に相当)を各別に係合させるとともに、第1縦面部部分の複数の爪用係合部13(被係合部に相当)に、アッパーボックス6の複数の爪23(係合部に相当)を各別に係合させてある。
図2に示すように、インストルメントパネル1の開口部11の下側開口周縁部11Sから前斜め下方に下壁14が延び、この下壁14の先端部から前斜め上方に奥壁15が延びて、アッパーボックス収納空間Sを形成している。このアッパーボックス収納空間Sを形成するインストルメントパネル1の奥壁15には、車体側の車幅方向に沿うパイプ状のステアリングサポートメンバー16に対する円弧状の当接部27を形成してある。そして、この当接部27をステアリングサポートメンバー16に車両後方側(後ろ斜め上方側)から当接させて重ね合わせてある。
[アッパーボックス6の構造]
アッパーボックス6は、有底角筒状の大きな主ボックス17と、車両後方側から見て主ボックス17の右斜め下方に位置する有底角筒状の小さな副ボックス18と、主ボックス17よりも車両の左右中央側に位置し、かつ、副ボックス18の上方に位置する通風部19と、これら三者を開閉するリッド20とを備えている。主ボックス17と副ボックス18はいずれも深さ(開口部11へのアッパーボックス6の挿入方向(アッパーボックス6の軸芯方向)の長さ)が縦横の長さよりも長く設定されている。
図2に示すように、インストルメントパネル1へのアッパーボックス6の取り付け状態で、主ボックス17は、車両前方側Frほど下方に位置する前下がりに傾斜している。そして、主ボックス17の上壁57の水平方向に対する傾斜角を、主ボックス17の下壁67に対する傾斜角よりも大きく設定して、主ボックス17の上壁57と下壁67の間隔を車両前方側Fr(前斜め下方側)ほど狭く(少し狭く)してある。
通風部19は、深さ(前記開口部11へのアッパーボックス6の挿入方向(アッパーボックス6の軸芯方向)の長さ)が主ボックス17の深さよりも短い円筒部51と、前記円筒部51の前記挿入方向下手側J1の端部に連なる円形格子部52とを備えている。
図4に示すように、主ボックス17の開口17Kと副ボックス18の開口18Kは前記挿入方向でほぼ同じ位置に位置し、主ボックス17と副ボックス18の深さはほぼ同一になっている。また、図3に示すように、リッド20に円形の通風口20Hを形成してある。
図6に示すように、リッド20は前記挿入方向に間隔を空けて対向する一対の蓋部材20A,20Bから成る。そして、リッド20の上端部と、主ボックス17の上壁57の車両後方側の端部に張り出し形成したフランジ57Fとの間、及び、リッド20の上端部と、通風部19の上壁59の車両後方側の端部に張り出し形成したフランジ59Fとの間にヒンジ部40を設けて、前記リッド20を車幅方向に沿う上側のヒンジ軸芯O周りに揺動開閉自在に構成してある。主ボックス17の上壁57の車両後方側の端部に形成したフランジ57Fと、通風部19の上壁59の車両後方側の端部に形成したフランジ59Fとは車幅方向に対応する横方向に一直線状に連なっている。
主ボックス17の奥部17Nの奥壁41(アッパーボックスの奥部の奥壁に相当)は下側ほど車両後方側に位置するように傾斜しており、この奥壁41を、インストルメントパネル1の奥壁15を介してステアリングサポートメンバー16に車両後方側(後ろ斜め上方側)から対向させてある。
前記複数のクリップ22はアッパーボックス6の車両後方側の端部(前記挿入方向上手側J2の端部に相当)の周部に複数個分散配設されている。詳しくは、図4,図5,図6に示すように、主ボックス17の上壁57の車両後方側の端部に張り出し形成したフランジ57Fと、主ボックス17の下壁67の車両後方側の端部に張り出し形成したフランジ67Fとから前記クリップ22を前記挿入方向下手側J1にそれぞれ複数個ずつ突出させ、通風部19の上壁59の車両後方側の端部に張り出し形成したフランジ59Fから1個のクリップ22を前記挿入方向下手側J1に突出させてある。
前記複数の爪23もアッパーボックス6の車両後方側の端部の周部に複数個分散配設されている。詳しくは、主ボックス17の側壁61の車両後方側の端部に張り出し形成したフランジ61Fと、主ボックス17の上壁57の車両後方側の端部に張り出し形成したフランジ57Fと、副ボックス18の下壁62の車両後方側の端部に張り出し形成したフランジ62Fと、通風部19の円筒部51のうち車両の左右中央側に位置する円筒部部分51A(図4参照)の車両後方側の端部に張り出し形成したフランジ51Fとからそれぞれ1個ずつ、前記爪23を前記挿入方向下手側J1に突出させてある。この爪23の爪部23Aは、アッパーボックス6の径方向外方側に突出する断面三角形状の凸部に形成されている。
図6,図7に示すように、第1縦面部部分の複数のクリップ孔12は、前記複数のクリップ22の位置に対応するようにインストルメントパネル1の開口部11の開口周縁部11Sに分散配設されており、開口周縁部11Sに設けた後ろ斜め上方側を向く段差面45(図8参照)にそれぞれ形成されている。第1縦面部部分の複数の爪用係合部13も、前記複数の爪23の位置に対応するように開口部11の開口周縁部11Sに分散配設されている。
図11(a)に示すように、前記クリップ22は、径方向に弾性変形自在な先端部側の膨出部35と、クリップ孔12周りの段差面45に車両後方側から当接する後端部側の位置決めフランジ36とを備え、膨出部35に先窄まり部37を設けてある。位置決めフランジ36は前記挿入方向上手側J2に凸の傘状(円錐台形状)に形成されている。
そして、クリップ22をクリップ孔12に挿入するに伴って、前記膨出部35がクリップ孔12の内周からの押圧力で弾性変形して縮径し、膨出部35がクリップ孔12を通過すると弾性復元して、膨出部35の後端部35Bがクリップ孔12に係合するようにしてある。この状態で、位置決めフランジ36の車両前方側の外周縁がクリップ孔12周りの段差面45に車両後方側から当接して、アッパーボックス6の挿入方向下手側J1への移動を阻止している(図11(a)参照)。
また、下側のクリップ22の膨出部35を上側のクリップ22の膨出部35よりも大径に形成することで、下側のクリップ孔12に対する下側のクリップ22の抜去力を、上側のクリップ孔12に対する上側のクリップ22の抜去力よりも強くしてある。
図7,図8に示すように、下側のクリップ孔12とはインストルメントパネル1の開口部11の下側に位置するクリップ孔12、下側のクリップ22とは、主ボックス17の下壁67の車両後方側の端部に張り出し形成したフランジ67Fから前記挿入方向下手側J1に突出する複数個のクリップ22のことである。
そして、上側のクリップ孔12とは、インストルメントパネル1の開口部11の上側に位置するクリップ孔12、上側のクリップ22とは、主ボックス17の上壁57の車両後方側の端部に張り出し形成したフランジ57Fから前記挿入方向下手側J1に突出する複数個のクリップ22のことである。
下側のクリップ孔12に対する下側のクリップ22の抜去力を、上側のクリップ孔12に対する上側のクリップ22の抜去力よりも強くする手段として、上記の手段とは別の手段を採用することもできる。
図8,図9に示すように、主ボックス17の奥部17Nの裏側(アッパーボックス6の奥部の裏側)に、アッパーボックス6の挿入方向下手側J1に突出する左右一対の突出片26(突出部に相当)を設けてある。すなわち、主ボックス17の奥部17Nの奥壁41の下端部から前記挿入方向下手側J1に突出する突出片26を設け、突出片26の突出端部26Tの上部に突出端部26Tから後ろ斜め上方に延びる直線状のフック25を設けてある。このように、フック25の係り代は突出片26の上方に位置している。突出片26及びフック25は、縦断面において、横の長さが縦の長さよりも長い長方形状に形成されている(図5参照)。
また、図7〜図9に示すように、前記開口部11に挿入された主ボックス17の奥壁41よりも前記挿入方向下手側J1に位置するインストルメントパネル1の奥壁15に車両後方側から見て上下逆の台形状の貫通孔28を形成してある。
そして、前記貫通孔28に突出片26を前記挿入方向上手側J2から挿通させて、フック25を貫通孔28から前記挿入方向下手側J1に離間させ、自動車の衝突等により、アッパーボックス6が車両前方側Frから力を受けてインストルメントパネル1に対して車両後方側に移動すると、図10,図11(a),図11(b)に示すように、フック25が貫通孔28の周りのインストルメントパネル1の奥壁部分29に前記挿入方向下手側J1から係止するよう構成してある。前記フック25は、クリップ22とクリップ孔12との係合が解除され、爪23と爪用係合部13との係合が解除されてから前記貫通孔28に係止する。
また、前記突出片26の付け根部26Kに下方に張り出すリブ39を一体に設け、前記貫通孔28に突出片26の付け根部26Kを前記リブ39ごと内嵌させてある(図9参照)。このリブ39は突出片26の長手方向に長い長方形状に形成されている。
図8,図9に示すように、インストルメントパネル1の貫通孔28周りの奥壁部分29を前記挿入方向下手側J1に筒状に膨出させ、前記奥壁部分29を前記挿入方向下手側J1に窄まる角錐台状に形成して、前記奥壁部分29の上半部の外面29Gを前記挿入方向上手側J2ほど上側に位置するように傾斜させてある。そして、前記フック25の係合面25Mを前記挿入方向上手側J2ほど上側に位置するように傾斜させ、アッパーボックス6が車両前方側Frから力を受けてインストルメントパネル1に対して車両後方側に移動すると、フック25の傾斜した係合面25Mが前記奥壁部分29の上半部の傾斜した外面29Gに係合するよう構成してある。
前記挿入方向(アッパーボックス6の軸芯方向)に対する前記奥壁部分29の上半部の外面29Gの前記挿入方向に対する傾斜角と、前記フック25の係合面25Mの前記挿入方向に対する傾斜角とは同一(ほぼ同一であってもよい)に設定されている。また、膨出した前記奥壁部分29の内面を角錐台状の内面に形成して、上半部の内面29Nを、前記挿入方向上手側J2ほど上側に位置するように傾斜させることで、前記フック25を前記貫通孔28に挿入案内する前下がりの傾斜面に形成してある。
図10,図11(a),図11(b)に示すように、自動車の衝突等によりアッパーボックス6が車両前方側Frから力を受けてインストルメントパネル1に対して車両後方側に移動すると、上側のクリップ孔12に対する上側のクリップ22の係合と、爪用係合部13に対する爪23の係合とが解除され、アッパーボックス6が、下側のクリップ孔12及び下側のクリップ22の周りに自重で揺動して主ボックス17の奥部17Nの奥壁41が上昇するとともに、ボックス開口側が下降するように、アッパーボックス6が揺動(回転)する。
次に、下側のクリップ孔12に対する下側のクリップ22の係合が解除され、主ボックス17の奥壁41と一体に揺動しながら車両後方側に移動するフック25の傾斜した係合面25Mが、前記奥壁部分29の上半部の傾斜した外面29Gに前記挿入方向下手側J1から係合する。これにより、インストルメントパネル1からのアッパーボックス6の脱落を阻止することができる。
アッパーボックス6を通常のメンテナンス時に交換する場合、図11(b)に示すように、アッパーボックス6を所定の長さだけ前記挿入方向上手側J2に引き抜いて、貫通孔28と突出片26のリブ39との嵌合を解除し、その後に、アッパーボックス6を下げて引き抜けば、フック25を貫通孔28に引っ掛けることなく容易に引き抜くことができ、メンテナンス作業の作業性を向上させることができる。
[別実施形態]
上記の実施形態では突出片26及びフック25を主ボックス17の奥部17Nの奥壁41から前記挿入方向下手側J1に突出させたが、前記突出片26及びフック25を、例えば、主ボックス17の側壁61のうち主ボックス17の奥部17Nの側壁部分から前記挿入方向下手側J1に突出させてもよい。
インストルメントパネルの斜視図 インストルメントパネルの縦断側面図(1) 斜め前方から見たアッパーボックスの斜視図(リッドを閉じた状態) 斜め前方から見たアッパーボックスの斜視図(リッドを取り外した状態) 右斜め後方から見たアッパーボックスの斜視図 左斜め後方から見たアッパーボックスの斜視図 アッパーボックスを取り外した状態のインストルメントパネルの正面図(車両後方側から見た図) インストルメントパネルの縦断側面図(2) 図8のA部の拡大図 アッパーボックスをインストルメントパネルから取り外している状態を示すインストルメントパネルの縦断側面図 (a)は図10のB部の拡大図、(b)は図10のC部の拡大図
符号の説明
1 インストルメントパネル
6 物品収納ボックス(アッパーボックス)
11 開口部
11S 開口部の開口周縁部
12 クリップ孔(被係合部)
13 爪用係合部(被係合部)
15 奥部の奥壁(インストルメントパネルの奥部の奥壁)
17N 奥部
22 係合部(クリップ)
23 係合部(爪)
25 フック
25M フックの係合面
26 突出部(突出片)
26K 突出部の付け根部
26T 突出端部
28 貫通孔
39 リブ
29 奥壁部分
29G 奥壁部分の上半部の外面
29N 奥壁部分の上半部の内面
41 奥部の奥壁(物品収納ボックスの奥部の奥壁)
Fr 車両前方側
J1 挿入方向下手側
J2 挿入方向上手側

Claims (8)

  1. インストルメントパネルに形成した車両後方側に開口する開口部に物品収納ボックスを挿入し、前記インストルメントパネルの被係合部に前記物品収納ボックスの係合部を係合させてある物品収納ボックスの取り付け構造であって、
    前記物品収納ボックスの奥部の裏側に、前記物品収納ボックスの挿入方向下手側に突出する突出部を設けるとともに、前記突出部の突出端部の上部に前記突出端部から延びるフックを設け、
    前記開口部に挿入された物品収納ボックスよりも前記挿入方向下手側に位置する前記インストルメントパネルの奥部の奥壁に貫通孔を形成し、この貫通孔に前記突出部を前記挿入方向上手側から挿通させて、前記フックを前記貫通孔から前記挿入方向下手側に離間させ、
    前記物品収納ボックスが車両前方側から力を受けて前記インストルメントパネルに対して車両後方側に移動すると、前記フックが前記貫通孔の周りの前記インストルメントパネルの奥壁部分に前記挿入方向下手側から係止するよう構成してある物品収納ボックスの取り付け構造。
  2. 前記突出部の付け根部に下方に張り出すリブを一体に設け、
    前記貫通孔に前記突出部の付け根部を前記リブごと内嵌させてある請求項1記載の物品収納ボックスの取り付け構造。
  3. 前記被係合部を前記インストルメントパネルの開口部の開口周縁部に複数個分散配設し、
    前記係合部を前記物品収納ボックスの前記挿入方向上手側の端部の周部に複数個分散配設してある請求項1又は2記載の物品収納ボックスの取り付け構造。
  4. 下側の前記被係合部に対する下側の前記係合部の抜去力を、上側の前記被係合部に対する上側の前記係合部の抜去力よりも強くしてある請求項3記載の物品収納ボックスの取り付け構造。
  5. 前記物品収納ボックスの奥部の奥壁をステアリングサポートメンバーに車両後方側から対向させ、
    前記奥壁から前記突出部を突出させてある請求項1〜4のいずれか一つに記載の物品収納ボックスの取り付け構造。
  6. 前記インストルメントパネルの前記貫通孔周りの奥壁部分を前記挿入方向下手側に筒状に膨出させ、
    膨出した前記奥壁部分の上半部の外面を前記挿入方向上手側ほど上側に位置するように傾斜させ、
    前記フックの係合面を前記挿入方向上手側ほど上側に位置するように傾斜させ、
    前記物品収納ボックスが車両前方側から力を受けて前記インストルメントパネルに対して車両後方側に移動すると、前記フックの傾斜した係合面が前記奥壁部分の上半部の傾斜した外面に係合するよう構成してある請求項1〜5のいずれか一つに記載の物品収納ボックスの取り付け構造。
  7. 膨出した前記奥壁部分の上半部の内面を前記挿入方向上手側ほど上側に位置するように傾斜させて、前記フックを前記貫通孔に挿入案内する前下がりの傾斜面に形成してある請求項6記載の物品収納ボックスの取り付け構造。
  8. 前記係合部と前記被係合部との係合が解除されてから前記フックが前記貫通孔に係止する請求項1〜7のいずれか一つに記載の物品収納ボックスの取り付け構造。
JP2008267395A 2008-10-16 2008-10-16 物品収納ボックスの取り付け構造 Pending JP2010095136A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008267395A JP2010095136A (ja) 2008-10-16 2008-10-16 物品収納ボックスの取り付け構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008267395A JP2010095136A (ja) 2008-10-16 2008-10-16 物品収納ボックスの取り付け構造

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2010095136A true JP2010095136A (ja) 2010-04-30

Family

ID=42257122

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008267395A Pending JP2010095136A (ja) 2008-10-16 2008-10-16 物品収納ボックスの取り付け構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2010095136A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105365688A (zh) * 2014-08-29 2016-03-02 本田技研工业(中国)投资有限公司 车辆仪表板的储物盒构造
JP2018024274A (ja) * 2016-08-08 2018-02-15 スズキ株式会社 インストルメントパネル本体への仕様分け部品取り付け構造
CN110758258A (zh) * 2019-11-26 2020-02-07 金龙联合汽车工业(苏州)有限公司 客车风道行李架模块化结构

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105365688A (zh) * 2014-08-29 2016-03-02 本田技研工业(中国)投资有限公司 车辆仪表板的储物盒构造
JP2018024274A (ja) * 2016-08-08 2018-02-15 スズキ株式会社 インストルメントパネル本体への仕様分け部品取り付け構造
CN110758258A (zh) * 2019-11-26 2020-02-07 金龙联合汽车工业(苏州)有限公司 客车风道行李架模块化结构

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4535892B2 (ja) クリップ
JP6370798B2 (ja) カウルトップカバー
US8646827B2 (en) Vehicle interior assembly
US7651160B2 (en) Vehicle seat
JP5895948B2 (ja) クリップおよびピラーガーニッシュ取付構造
US7429058B2 (en) Passenger airbag door
JP2009126466A (ja) コンソールボックス構造
US9004583B2 (en) Structure for front portion of vehicle and method for manufacturing vehicle
JP2010095136A (ja) 物品収納ボックスの取り付け構造
JP6775445B2 (ja) インストルメントパネル構造
JP4563169B2 (ja) 蓋体
JP5404159B2 (ja) 内装部品
JP5267903B2 (ja) 車両のピラートリム取付構造
JP5574273B2 (ja) 車両のセンターコンソール
JP4359761B2 (ja) 自動車用バンパ構造
JP4691179B2 (ja) 車体後部構造
JP7552542B2 (ja) 車両用工具の収納構造
JP6203772B2 (ja) スクリューホール用キャップ
CN104066627A (zh) 气囊装置
WO2024180755A1 (ja) 車両のカーゴボックス
JP2009166544A (ja) エアバッグ装置を搭載した車両のフック付き内装部品の取付構造
JP5895923B2 (ja) クリップおよびピラーガーニッシュ取付構造
JP2009179227A (ja) 走行風巻込み防止装置用保持部材
JP4790048B2 (ja) 車体後部構造
JP2005280553A (ja) フードパネル