JP2010094768A - マニピュレータシステム - Google Patents

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Abstract

【課題】コンパクト化に適した無軌道方式でありながら、自走台車のような動作のタクトタイムのや移動位置制御の煩雑性の問題を回避し、広範囲で正確性と迅速性の高いワーク搬送やアクセス位置への移動等を、ロースペックで実現すること。
【解決手段】周辺装置7A〜7E等が配置されたエリア3の周辺に、周辺装置7A〜7E等に対する相対位置が固定されたベース9を配置する。外力の付加によりエリア3の床面3A上を走行移動する従動台車11とベース9との間に、パラレルリンク機構によるマクロマニピュレータ13を架設する。マクロマニピュレータ13により従動台車11を床面3A上で各周辺装置7A〜7E間に走行移動させて、従動台車11に設置された多関節型のマイクロマニピュレータ15を各周辺装置7A〜7E等にアクセスさせ、あるいは、マイクロマニピュレータ15により仕掛品5を移動させる。
【選択図】図1

Description

本発明は、自動生産システム等において使用可能なマニピュレータシステムに係り、詳しくは、ワークの搬送やワークの加工等のために、所定のアクセス位置に移動したり、複数のアクセス位置間を移動する等の動作を行うマニピュレータシステムに関するものである。
自動生産システム等においてマニピュレータがワークにアクセスする場合は、マニピュレータの先端のハンドやツールが届く範囲に、ワークや組立装置、部品供給装置、ラック等の周辺装置が配置される(例えば、特許文献1,2)。
この場合、マニピュレータのハンドやツールが届く範囲は、マニピュレータのリーチによって制約されるので、多くの周辺装置を必要とする作業や、大きなサイズのワークの広範囲な場所にアクセスする必要がある作業では、リーチを大きく取る必要がある。このため、マニピュレータのサイズが大型化し、システム全体のコンパクト化を図りにくくなる。
一般的にマニピュレータサイズが大型化するほどマニピュレータの可搬重量は大きくなり、可搬重量の増加に対してコストも増加する。そこで、マニピュレータとして適正な可搬重量のものを選定し、そのマニピュレータを周辺装置に対して移動可能とした移動式のマニピュレータを用いることで、上述したような点を解消することができる。最も単純な移動式のマニピュレータは、1軸の精密テーブルによる直線方向移動形のものであり(例えば、特許文献3)、XY平面での移動を要する場合は直交2軸の精密テーブルやガントリが用いられる(例えば、特許文献4)。
上述した精密テーブルやガントリは、マニピュレータを広範囲で作業させる場合に、マニピュレータを無用に長リーチ化する必要が無い利点がある。
その一方で、搬送するワークの変更や周辺装置のレイアウト変更等により、マニピュレータのアクセス範囲が変わると、その範囲をさらにカバーするように精密テーブルやガントリを追加敷設して既存の部分と接続しなければならない。この場合、マニピュレータのアクセス範囲がわずかに変化しただけでもそれを上回るスペースを精密テーブルやガントリの追加敷設のために確保しなければならないので、システム全体のコンパクト化の面で弱点がある。
また、精密テーブルやガントリにおいては、ラックピニオン機構やスクリューシャフトによるスライダ機構等の精密位置決め機構が用いられるが、これらの機構は広い占有面積を持ち、しかも、その精度を損なわないように慎重かつ精密に敷設する必要がある。そのため、非常に工数と手間がかかる敷設作業となってしまう。上述の変更に伴い、精密テーブルやガントリを追加敷設する場合の作業に至っては、既存の部分と精度良く接続しなければならないので、その作業にかかる工数と手間は、新規の敷設作業にも増して大きなものとなる。
そこで、上述した精密テーブルやガントリのような軌道方式の移動手段によりマニピュレータを周辺装置に対して移動可能とする代わりに、無軌道方式の自走台車上にマニピュレータを搭載して移動可能とすることが、注目されるに至った(例えば、特許文献5,6)。
自走台車は、障害物がない限り移動範囲に制約がなく広範囲に移動でき、しかも、無軌道方式であることから精密テーブルやガントリのような大型の固定設備も必要ない。そのため、自走台車にマニピュレータを搭載する上記の方式は、マニピュレータのアクセス範囲の自由度を高め、かつ、システム全体のコンパクト化を図る上で、一つの理想型と言ってもよい方式である。
しかし、自走台車の位置制御は、車輪等の走行機構部分の動作量を検出しそれに基づいて行うため、自走台車が走行面に対してスリップした場合等にはその精度が著しく悪化してしまう。そのような事態を招かないようにするためには、スリップ等を防止するため低速走行する必要があるが、そうすると、ワーク搬送やアクセス位置への移動のタクトタイムに制約が生じ、作業の迅速性を要求される場面での使用が困難になってしまう。
また、走行機構部分の動作量に基づく自走台車の位置制御は、通常、制御量として指示した走行機構部分の動作量を累積することによって行うものであるため、制御量と実際の動作量との間に誤差がある場合はその誤差が累積されることになる。この誤差が累積すると、制御量を累積した制御上の動作量と実際の動作量との間に大きな開きが生じることになる。
自走台車にマニピュレータを搭載してワークの搬送やアクセス位置への移動等を行う場合、マニピュレータをワークに対して常に正確にアプローチさせるためには、上述した誤差の累積への対策が必要になる。具体的には、例えば、自走台車の移動エリアのような位置座標が固定のものに対するハンドの相対位置をセンシングにより検出し、その結果により自走台車の正確な位置を把握して、以後の自走台車の位置制御に用いる制御量に補正をかける等の処理が必要になる。
また、場合によっては、ワークに対するハンドの相対位置をセンシングにより検出して、その結果に基づいて、以後の自走台車の位置制御に用いる制御量に補正をかける等の処理を併用する必要もある。このような処理は非常に複雑であり、それを実現する制御系のハードウェアにハイスペックなものを用いなければならない。
自走台車を用いずに無軌道方式でワーク搬送やアクセス位置への移動等を実現する方策としては、宇宙用作業機や高所作業機の分野で利用されているマクロ−マイクロシステムを採用することが考えられる。マクロ−マイクロシステムは、可動エリアの広いマクロ(大型)マニピュレータの先端に、可動エリアの狭いマイクロ(小型)マニピュレータを取り付けたものである(例えば、特許文献7,8)。
このマクロ−マイクロシステムでは、マクロマニピュレータによって大まかな位置制御を行い、マクロマニピュレータで発生した誤差の補償をマイクロマニピュレータにおいて行うことで、自走台車にマニピュレータを搭載してワークの搬送を行う場合よりも、制御系のハードウェアをロースペックなもので済ませることができる。
また、マクロ−マイクロシステムは無軌道方式であることから、マニピュレータの移動手段を軌道方式とする場合に比べて、設置作業の工数や手間を抑制し、かつ、システム全体のコンパクト化を図ることができる。
特開2004−299053号公報 特開2006−43844号公報 特開平6−106487号公報 特許第2569297号公報 特開2001−252883号公報 特開2006−159399号公報 特許第3302797号公報 特許第4005639号公報
但し、マクロマニピュレータの先端にマイクロマニピュレータを取り付けるマクロ−マイクロシステムでは、一連のマニピュレータを構成するマクロマニピュレータとマイクロマニピュレータの全荷重が、マクロマニピュレータの基端に集中してかかる。そのため、重力の影響を基本的に無視できる宇宙用作業機の分野ではともかく、それ以外の分野では、マクロマニピュレータとマイクロマニピュレータの全荷重に対応できる高出力の駆動源によってマクロマニピュレータの基端を回転させる必要がある。
この場合、作業エリアが地上から離れている高所作業機のような特殊分野では、作業を可能にすることが先決であるため問題にされないとしても、自動生産システム等の分野においては、ワーク搬送やアクセス位置への移動のタクトタイムを速くする上で、マクロマニピュレータを高速駆動させる要求は無視できない。
即ち、自動生産システム等の分野においてマクロ−マイクロシステムを採用するには、荷重に対応するための駆動源の高出力化に加えて、高速駆動に対応するためのさらなる駆動源の高出力化を実現しなければならない。しかし、その実現は実際には非常に困難である。
結局、宇宙用作業機の分野や高所作業機のような特殊分野で提案されているマクロ−マイクロシステムを、自動組立システムや自動搬入搬出システム等の分野にそのまま応用するのは、ワークの高速搬送という元来の要求を満たす上で現実的ではない。
本発明は前記事情に鑑みなされたもので、本発明の目的は、コンパクト化に適した無軌道方式でありながら、自走台車のようなワーク搬送やアクセス位置への移動のタクトタイムの問題や位置制御の煩雑性の問題を回避し、マニピュレータ単独では実現できない広範囲で正確性と迅速性の高いワーク搬送やアクセス位置への移動、アクセス位置間の移動等を、ロースペックで実現することができるマニピュレータシステムを提供することにある。
上記目的を達成するため、請求項1に記載した本発明のマニピュレータシステムは、ワークや所定のアクセス位置が周辺に配置されたエリアにおいて、前記ワークの搬送や前記アクセス位置への移動、前記アクセス位置間の移動等を行うマニピュレータシステムであって、前記エリアの周辺に固定して配置されたベースと、前記エリアに配置され、外力の付加により前記エリア内の床面上を走行移動可能な従動台車と、前記ベースと前記従動台車との間に架設され、前記ベースを起点として動作することで前記従動台車を前記床面上で走行移動させるマクロマニピュレータと、前記従動台車に設置され、該従動台車を起点とする所定の作業範囲内で前記ワークの搬送動作を行うマイクロマニピュレータとを備えることを特徴とする。
請求項1に記載した本発明のマニピュレータシステムによれば、ベースを起点とするマクロマニピュレータの動作によって、エリアの床面上で従動台車を走行移動させ、この従動台車に搭載されたマイクロマニピュレータの動作によって、ワークや所定のアクセス位置へのアクセス、アクセス位置間の移動等を行うことになる。
このため、マクロマニピュレータとマイクロマニピュレータとによるマクロ−マイクロシステムを構築して、無軌道方式の移動手段によるマニピュレータの移動を実現し、精密テーブルやガントリのような軌道方式の移動手段によりマニピュレータを移動させる場合に比べて、システム全体のコンパクト化を図ることができる。
また、マイクロマニピュレータを搭載した従動台車の位置制御の制御対象が、従動台車自身ではなく、固定されたベースを起点として動作するマクロマニピュレータであることから、従動台車が床面上でスリップ等を起こしたとしても、制御対象であるマクロマニピュレータの制御量と実際の動作量との間に大きな誤差が生じない。
このため、従動台車の正確な位置制御のために従動台車を低速走行させる必要がなく、従動台車の走行速度に起因してワーク搬送やアクセス位置への移動、アクセス位置間の移動等のタクトタイムに制約が生じないので、従動台車の位置制御の正確性を保ったまま従動台車の高速移動を可能として、ワーク搬送やアクセス位置への移動、アクセス位置間の移動等を迅速に行えるようにすることができる。
しかも、制御量と実際の動作量との間に大きな誤差が生じないマクロマニピュレータを従動台車の位置制御における制御対象とすることから、位置座標が固定のものに対する相対位置のセンシングに基づく複雑な処理による補正を、従動台車の位置制御において行う必要がない。このため、制御系のハードウェアをロースペックなもので済ませることができる。
さらに、マクロマニピュレータに連結される従動台車やそれに搭載されたマイクロマニピュレータの荷重が、従動台車が走行移動するエリアの床面とマクロマニピュレータとに分散してかかるので、従動台車とマイクロマニピュレータの全荷重に見合った駆動源をマクロマニピュレータで用いる必要がない。このため、マクロマニピュレータの高速動作を、現実的な駆動源の高出力化の範疇で実現させることができる。
以上の点を総合すると、請求項1に記載した本発明のマニピュレータシステムによれば、コンパクト化に適した無軌道方式でありながら、自走台車のような、車輪移動等での高速化の問題や位置制御の煩雑性の問題を回避し、マニピュレータ単独では実現できない広範囲で正確性と迅速性の高いワーク搬送やアクセス位置への移動、アクセス位置間の移動等を、ロースペックで実現することができる。
また、請求項2に記載した本発明のマニピュレータシステムは、請求項1に記載した本発明のマニピュレータシステムにおいて、前記マクロマニピュレータが、前記従動台車を走行移動させる方向を、前記床面に沿った直交2方向を少なくとも含む所定方向に制限することを特徴とする。
請求項2に記載した本発明のマニピュレータシステムによれば、請求項1に記載した本発明のマニピュレータシステムにおいて、エリアの床面上における従動台車の走行移動方向が、マクロマニピュレータの動作によって、エリアの床面に沿った直交2方向を少なくとも含む所定方向に制限されることになる。
このため、マイクロマニピュレータをワークや所定のアクセス位置にアクセスさせるために従動台車をエリアの床面上で走行移動させるマクロマニピュレータの構成を、一般的なマニピュレータのような5〜6軸(又は方向)に自由度を有する複雑な構成ではなく、少なくとも床面に沿った直交2方向に移動させるための機構さえ有していれば事足りる簡略なものとすることができる。よって、マクロマニピュレータ、ひいては、マニピュレータシステム全体の低コスト化を図ることができる。
さらに、請求項3に記載した本発明のマニピュレータシステムは、請求項2に記載した本発明のマニピュレータシステムにおいて、前記マクロマニピュレータがパラレルリンク機構を有しており、前記パラレルリンク機構が、前記従動台車と前記ベースとの間に並列接続された第1乃至第3リンクを有しており、前記第1及び第3リンクがそれぞれ、一端が前記従動台車に対して、他端が前記ベースに対して、前記床面に対する鉛直軸を中心に回転可能に各々枢支され、前記一端及び前記他端の間隔が変化するように駆動されるものであり、前記第2リンクが、一端が前記従動台車に対して、他端が前記ベースに対して、前記床面に対する鉛直軸を中心に回転可能に各々枢支され、前記ベースに対する前記他端の回転角度が変化するように駆動されると共に、前記第1及び第3リンクの駆動に従動して前記第2リンクの前記一端及び前記他端の間隔が変化することで、同一平面内の並進2軸の位置及び回転1軸の姿勢を変化させるものであることを特徴とする。
請求項3に記載した本発明のマニピュレータシステムによれば、請求項2に記載した本発明のマニピュレータシステムにおいて、第1リンク、第2リンク、及び、第3リンクをそれぞれ独立に駆動させることにより、従動台車の位置及び姿勢を平面3自由度(エリアの床面に沿った直交2方向、及び、床面に直交する鉛直軸を中心とする回転方向)で制御することができるので、従動台車の位置をエリア内で自由に変化させることができる。
なお、第1リンク及び第3リンクを駆動させるためには、それぞれに、一端と他端との間隔を変化させるためのモータやシリンダ等を設け、また、第2リンクを駆動させるためには、第2リンクをベースに対して回転させるためのモータを設ければよい。したがって、パラレルリンク機構を用いれば、エリアの床面に沿った直交2方向の駆動用に、別々の駆動源を設ける必要がない。
また、パラレルリンク機構を用いれば、第1乃至第3リンクの駆動状態によって、床面に直交する鉛直軸を中心とする回転方向における従動台車の姿勢(回転角度)を、独立した機構を用いることなく制御することができる。
このため、パラレルリンク機構を用いることで、平面3自由度を実現するマクロマニピュレータの機構を小型軽量化することができ、その結果、ワークの高速搬送を実現することができる。
また、請求項4に記載した本発明のマニピュレータシステムは、請求項1、2又は3に記載した本発明のマニピュレータシステムにおいて、前記マクロマニピュレータと前記従動台車とが、前記マクロマニピュレータの動作による前記従動台車の前記ベースに対する相対移動が可能な方向以外の方向において、所定の従動自由度を有して連結されていることを特徴とする。
請求項4に記載した本発明のマニピュレータシステムによれば、請求項1、2又は3に記載した本発明のマニピュレータシステムにおいて、マクロマニピュレータによりベースに対して従動台車を相対移動させた際に、マクロマニピュレータの動作によって従動台車を走行移動させることができる仮想平面に対して、実際のエリアの床面が精密な平行面でない場合であっても、それによって生じる従動台車のマクロマニピュレータに対する位置や姿勢のずれを、両者の連結部分において吸収することができる。
本発明のマニピュレータシステムによれば、コンパクト化に適した無軌道方式でありながら、自走台車のような、車輪移動等での高速化の問題や位置制御の煩雑性の問題を回避し、マニピュレータ単独では実現できない広範囲で正確性と迅速性の高いワーク搬送やアクセス位置への移動、アクセス位置間の移動等を、ロースペックで実現することができる。
具体的な例を交えて詳説すると、例えば、本発明のマニピュレータシステムを適用して組立セルを構成すると、人用の組立セルと完全に同じ、もしくは非常に近い形態で構成できるようになる。つまり、組立セルがそのように構成できるようになると、従動台車をマクロマニピュレータとの連結部分から外して作業員が押すことで、組立セルのエリアから外に従動台車を撤去できるようになる。
したがって、マニピュレータが重大な異常・故障等で停止してしまった場合や、品種変更等により必要となったマニピュレータへの再教示等を、通常通り生産を継続したい昼間を避けて夜間等に行いたい場合等に、エリアが平面空間であることから従動台車を組立セルから楽に撤去できる。また、撤去後のエリアをそのまま人用セルとして利用し、生産計画等に対してフレキシブルに対応できるというメリットもある。
以上は、本発明を組立セルに適用した場合の具体例であり、本発明を組立セル以外のマニピュレータシステムに適用した場合にも、当然に同様の効果が得られる。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら説明する。
図1は本発明の一実施形態に係るマニピュレータシステムの概略構成を示す平面図である。また、図2は図1のA−A線断面図である。
図1中引用符号1で示す本実施形態のマニピュレータシステムは、エリア3において仕掛品5(請求項中のワークに相当)の組み立てを行う組立セルに適用されたものである。この組立セルは、作業用のエリア3を有している。エリア3の床面3A上で走行移動する従動台車11と、この従動台車11をエリア3の床面3A上で走行移動させるマクロマニピュレータ13と、従動台車11に設置されたマイクロマニピュレータ15とを備えている。
エリア3の床面3Aの周辺部分には、5つの自動装置7A〜7Eが順次配置されており、自動装置7C,7Dの間に、ツール変更台7Fと作業台7Gとが配置されている。
ツール変更台7Fには、マイクロマニピュレータ15の先端に着脱されるツールの交換用アタッチメントが収納されている。作業台7Gは、マイクロマニピュレータ15のツールの変更作業を行うための台である。この作業台7Gは、ツールの交換作業をマイクロマニピュレータ15が行う間、搬送中の仕掛品5を仮置きする仮置台を兼ねている。
また、自動装置7A,7B,7Dの横には、それらの自動装置7A,7B,7Dにおいて仕掛品5に組み付ける部品をマイクロマニピュレータ15に供給する部品供給台7H〜7Jがそれぞれ配置されている。さらに、エリア3の周辺部分には、仕掛品5を搬入するための仕掛品搬入部8Aと、各自動装置7A〜7Eにおける仕掛品5への部品の組み付けや加工等を終えた完成品を搬出するための完成品搬出部8Bとがそれぞれ配置されている。
なお、上述した自動装置7A〜7Eや作業台7G、部品供給台7H〜7J、仕掛品搬入部8A、及び、完成品搬出部8Bは、請求項中の所定のアクセス位置に相当する。そして、これらに対する相対位置が固定となるように、エリア3の周辺部分にベース9が設けられている。
前記従動台車11は、基台11Aと、基台11Aを支持してエリア3の床面3Aに接地する3つの全方向車輪11Bとを備えている。基台11Aは円柱状に形成されており、3つの全方向車輪11Bは、基台11Aの周面の周方向に120度ずつ位相をずらした箇所にそれぞれ設けられている。図2に示すように、各全方向車輪11Bは、車輪の回転による移動方向だけでなく、それと直交する方向にも移動できるように構成されている。
図1に示すように、前記マクロマニピュレータ13は、従動台車11の基台11Aとベース9との間に架設されている。図3は、図1のマニピュレータシステムの拡大平面図である。
図3に示すように、前記マクロマニピュレータ13は、水平方向に並列に配列された第1乃至第3リンク13A〜13Cを有している。これらの第1乃至第3リンク13A〜13Cの一端は従動台車11の基台11Aの周面に取り付けてこれと一体化した出力部材13Dに対して、また、第1乃至第3リンク13A〜13Cの他端はベース9の側面に対して、それぞれ、床面3A(XY平面)に対する鉛直軸(Z軸)を介して回転可能に各々枢支されている。出力部材13Dやベース9による第1乃至第3リンク13A〜13Cの他端の枢支箇所は、エリア3の床面3Aの延在方向に等間隔をおいて配置されている。
前記第1及び第3リンク13A,13Cは、後述する第1及び第3アクチュエータ13F,13H(図4参照)によって伸縮駆動され、伸縮用の駆動源を持たない第2リンク13Bは、第1及び第3リンク13A,13Cの伸縮駆動に従動して伸縮される。また、第2リンク13Bの他端は、後述する第2アクチュエータ13G(図4参照)によってベース9に対して回転駆動され、回転用の駆動源を持たない第1及び第3リンク13A,13Cの両端と第2リンク13Bの一端は、第2リンク13Bの回転に従動して、基台11Aやベース9に対して回転する。
このように構成されたマクロマニピュレータ13においては、前記第2リンク13Bの他端を第2アクチュエータ13Gによりベース9に対して回転させる角度と、前記第1及び第3リンク13A,13Cを第1及び第3アクチュエータ13F,13Hにより伸縮させる伸縮長さとを、適切な組み合わせの値に設定する。
これにより、目的の自動装置7A〜7E、作業台7G、部品供給台7H〜7J、仕掛品搬入部8A、又は、完成品搬出部8Bにマイクロマニピュレータ15が相対するように、従動台車11を床面3A上で走行移動させ、かつ、従動台車11をマクロマニピュレータ13に対して回転させることができる。
なお、第1乃至第3リンク13A〜13Cの一端と出力部材13Dとは、両者の枢支軸である鉛直軸(Z軸)の軸方向において、若干の相対移動が可能な所定の従動自由度を有して連結されている。
また、第1乃至第3リンク13A〜13Cの一端と出力部材13Dとは、エリア3の床面3Aに沿った第1乃至第3リンク13A〜13Cの伸縮方向の中心軸(X軸)と、これと直交してエリア3の床面3Aに沿うY軸とのそれぞれの周りに、若干の相対回転可能に連結されている。つまり、両者は、X軸の周方向及びY軸の周方向にもそれぞれ所定の従動自由度を有して連結されている。
このように、Z軸方向とX軸及びY軸の各周方向とにそれぞれ所定の従動自由度を有する第1乃至第3リンク13A〜13Cの一端と出力部材13Dとの連結部分は、マクロマニピュレータ13によって従動台車11が移動される方向(床面3Aに沿った従動台車11の走行移動方向=X軸及びY軸、及び、マクロマニピュレータ13に対する姿勢の変化方向=Z軸の周方向)を除く、他の方向(X軸の周方向、Y軸の周方向、Z軸方向)について、マクロマニピュレータ13と従動台車11との位置誤差を吸収する誤差吸収機構13Eを構成している。
なお、マクロマニピュレータ13のシリンダ部分とベース9は、敷板23によって覆われている。この敷板23は、図2に示すように、床面3Aよりも一段高いエリア3の周辺部分と同じ高さに配置される。敷板23の上面は、任意の物品の配置スペースとして活用することができる。
前記マイクロマニピュレータ15は、従動台車11の基台11Aに設置されている。このマイクロマニピュレータ15は、多関節型アーム15Aの先端にフランジ15Cを有している。このフランジ15Cには、仕掛品5の搬送用のツールアタッチメント15Bが着脱される。このツールアタッチメント15Bは、必要に応じて、ツール変更台7Fの他のツールアタッチメント(図示せず)と交換することができる。
このように構成されたマイクロマニピュレータ15においては、多関節型アーム15Aに内蔵した不図示のロータリアクチュエータに、適切な制御値を与えることで、基台11Aに対して多関節型アーム15Aを適切な姿勢とする。
これにより、フランジ15Cに取り付けた搬送用のツールアタッチメント15Bが、目的の自動装置7A〜7E、作業台7G、部品供給台7H〜7J、仕掛品搬入部8A、又は、完成品搬出部8Bに相対するように、従動台車11上でマイクロマニピュレータ15を動作させることができる。
以上に説明した従動台車11、マクロマニピュレータ13、及び、マイクロマニピュレータ15を有する本実施形態のマニピュレータシステム1は、図1に示すように、仕掛品5を、仕掛品搬入部8Aから自動装置7A、自動装置7B、自動装置7C、作業台7G、自動装置7D、及び、自動装置7Eに順次搬送する。そして、それぞれにおいて仕掛品5に対する部品の組み付けや加工等が行われて完成品となった後に、その完成品を完成品搬出部8Bに搬出する。
そのために、マクロマニピュレータ13は、仕掛品搬入部8A、自動装置7A、自動装置7B、自動装置7C、作業台7G、自動装置7D、自動装置7E、完成品搬出部8Bの順に従動台車11を移動させる。また、マイクロマニピュレータ15は、従動台車11の各移動先との間で仕掛品5の受け渡しを行う(但し、仕掛品搬入部8Aでは仕掛品5の受け取りのみ、完成品搬出部8Bでは完成品の引き渡しのみ)。
このような動作を可能とするために、本実施形態のマニピュレータシステム1では、マクロマニピュレータ13及びマイクロマニピュレータ15の現在の位置及び姿勢を示す座標値を管理する。そして、この座標値に基づいて、マクロマニピュレータ13及びマイクロマニピュレータ15の次の位置及び姿勢を示す目標座標値を決定する。決定した目標座標値にマクロマニピュレータ13及びマイクロマニピュレータ15が実際に移動すると、以後はその目標座標値が、マクロマニピュレータ13及びマイクロマニピュレータ15の現在の座標値となる。
図4は、図1のマニピュレータシステムの電気的な概略構成を示すブロック図である。図1に示すマニピュレータシステム1の動作制御には、図4に示すコントローラ17、マクロマニピュレータ制御ユニット19、及び、マイクロマニピュレータ制御ユニット21が用いられる。
前記コントローラ17は、マニピュレータシステム1の位置と姿勢に関する全体制御を行う。そのために、コントローラ17は、マニピュレータシステム1の4つのポイントの座標値を管理する。この4つのポイントは、図3に示すマクロマニピュレータ原点O1、誤差吸収機構原点O2、マイクロマニピュレータ原点O3、及び、図2に示すツールセンターポイントTCPである。
このうち、マクロマニピュレータ原点O1は、図3に示すように、第2リンク13Bの他端及びベース9の枢支軸(Z軸)と、第2リンク13Bのシリンダロッドの中心軸(X軸)との交点である。また、誤差吸収機構原点O2は、第2リンク13Bのシリンダロッドの中心軸(X軸)と、第2リンク13Bの一端及び出力部材13Dの枢支軸(Z軸)との交点である。さらに、マイクロマニピュレータ原点O3は、従動台車11の基台11Aの中心軸(Z軸)と基台11Aの上面との交点である。最後に、ツールセンターポイントTCPは、図2に示すように、マイクロマニピュレータ15のフランジ15Cに装着されたツールアタッチメント15Bの代表点である。このツールセンターポイントTCPは、フランジ15Cに装着されるツールアタッチメントが変わると、そのツールアタッチメントに依存して位置が変わる場合がある。
また、コントローラ17は、上述した4つのポイントの座標値に基づいて、マクロマニピュレータ制御ユニット19やマイクロマニピュレータ制御ユニット21に対して、マクロマニピュレータ13やマイクロマニピュレータ15の制御上の目標値を供給する。マクロマニピュレータ13の目標値は、マクロマニピュレータ13の代表点である誤差吸収機構原点O2と、その前提となるマクロマニピュレータ原点O1との各目標座標値である。また、マイクロマニピュレータ15の目標値は、マイクロマニピュレータ15の代表点であるツールセンターポイントTCPと、その前提となるマイクロマニピュレータ原点O3との各目標座標値である。
そして、上述した管理や供給を行うために、図4に示すコントローラ17は、CPUやRAM及びROMを有するコンピュータによって構成される。このコントローラ17には、マクロマニピュレータ制御ユニット19やマイクロマニピュレータ制御ユニット21が接続される。
したがって、本実施形態では、コントローラ17が、仕掛品5の仕掛品搬入部8Aから自動装置7Aへの搬送、自動装置7Aから自動装置7Bへの搬送、自動装置7Bから自動装置7Cへの搬送、自動装置7Cから作業台7Gへの搬送、作業台7Gから自動装置7Dへの搬送、自動装置7Dから自動装置7Eへの搬送、そして、自動装置7Eから完成品搬出部8Bへの搬送のそれぞれを1つの動作単位として、マニピュレータシステム1の動作を単位毎に区切って制御する。
前記マクロマニピュレータ制御ユニット19は、マニピュレータシステム1のうちマクロマニピュレータ13の動作を制御する。そのために、マクロマニピュレータ制御ユニット19は、マクロマニピュレータ13の代表点である誤差吸収機構原点O2の座標値と、その前提となるマクロマニピュレータ原点O1の座標値とを管理する。
また、マクロマニピュレータ制御ユニット19は、コントローラ17からマクロマニピュレータ13の制御上の目標値として供給される誤差吸収機構原点O2と、その前提となるマクロマニピュレータ原点O1との各目標座標値に基づいて、マクロマニピュレータ13を駆動させる。そして、マクロマニピュレータ制御ユニット19は、マクロマニピュレータ13を駆動させた後のマクロマニピュレータ原点O1と誤差吸収機構原点O2との実座標値を管理する。
さらに、マクロマニピュレータ制御ユニット19は、マイクロマニピュレータ制御ユニット21から後述するようにして供給される、マイクロマニピュレータ15を駆動させた後のマイクロマニピュレータ原点O3とツールセンターポイントTCPとの実座標値や、自身が管理するマクロマニピュレータ原点O1と誤差吸収機構原点O2との実座標値を、マニピュレータシステム1の位置と姿勢に関する実測値として、コントローラ17に供給する。マイクロマニピュレータ原点O3とツールセンターポイントTCPとの実座標値は、マイクロマニピュレータ制御ユニット21からコントローラ17に直接供給するようにしてもよい。
そして、上述した管理や供給を行うために、マクロマニピュレータ制御ユニット19は、CPUやRAM及びROMを有するコンピュータによって構成される。このマクロマニピュレータ制御ユニット19には、コントローラ17やマイクロマニピュレータ制御ユニット21が接続される。
また、マクロマニピュレータ制御ユニット19には、マクロマニピュレータ13のストロークタイプの第1乃至第3アクチュエータ13F〜13Hのドライブ回路13I〜13Kと、第1及び第3アクチュエータ13F,13Hによる第1及び第3リンク13A,13Cの伸縮長さを検出するストロークセンサ13L,13Nと、ロータリタイプの第2アクチュエータ13Gによる第2リンク13Bのベース9に対する回転角度を検出するロータリセンサ13Mとが接続される。
さらに、マクロマニピュレータ制御ユニット19には、誤差吸収機構13Eにおいて吸収されたマクロマニピュレータ13と従動台車11との位置誤差を、X軸の周方向、Y軸の周方向、Z軸方向についてそれぞれ検出するための、誤差吸収機構13Eに設けられた2つのロータリセンサ13O,13Pと1つのストロークセンサ13Qとが接続される。
前記ストロークセンサ13L,13Nは、第1及び第3リンク13A,13Cのシリンダ側とロッド側とに発光側と受光側とをそれぞれ設けた光学的測距手段や、第1及び第3アクチュエータ13F,13Hにそれぞれ設けたエンコーダ等によって構成することができる。また、前記ロータリセンサ13Mは、第2アクチュエータ13Gに設けたロータリエンコーダ等によって構成することができる。また、誤差吸収機構13Eに設けられた2つのロータリセンサ13O,13Pと1つのストロークセンサ13Qも、それぞれ、ストロークセンサ13L,13Nやロータリセンサ13Mと同様の構成とすることができる。
前記マイクロマニピュレータ制御ユニット21は、マニピュレータシステム1のうちマイクロマニピュレータ15の動作を制御する。そのために、マイクロマニピュレータ制御ユニット21は、マイクロマニピュレータ15の代表点であるツールセンターポイントTCPの座標値と、その前提となるマイクロマニピュレータ原点O3の座標値とを管理する。
また、マイクロマニピュレータ制御ユニット21は、コントローラ17からマイクロマニピュレータ15の制御上の目標値として供給されるツールセンターポイントTCPと、その前提となるマイクロマニピュレータ原点O3との各目標座標値に基づいて、マイクロマニピュレータ15を駆動させる。そして、マイクロマニピュレータ制御ユニット21は、マイクロマニピュレータ15を駆動させた後のマイクロマニピュレータ原点O3とツールセンターポイントTCPとの実座標値を管理する。
さらに、マイクロマニピュレータ制御ユニット21は、自身が管理するマイクロマニピュレータ原点O3とツールセンターポイントTCPとの実座標値を、マイクロマニピュレータ15の位置と姿勢に関する実測値として、マクロマニピュレータ制御ユニット19に供給する。マクロマニピュレータ制御ユニット19に供給する代わりにコントローラ17に供給するようにしてもよい。
そして、上述した管理や供給を行うために、マイクロマニピュレータ制御ユニット21は、CPUやRAM及びROMを有するコンピュータによって構成される。このマイクロマニピュレータ制御ユニット21には、コントローラ17やマクロマニピュレータ制御ユニット19が接続される。
また、マイクロマニピュレータ制御ユニット21には、マイクロマニピュレータ15の多関節型アーム15Aを駆動するための第1乃至第6ロータリアクチュエータ15D〜15Iのドライブ回路15J〜15Oと、第1乃至第6ロータリアクチュエータ15D〜15Iにより駆動された多関節型アーム15Aやフランジ15Cの基台11Aに対する姿勢を検出するロータリセンサ15P〜15Uとが接続される。
図5は、本実施形態のマニピュレータシステム1において実行される処理の内容を示す機能ブロック図である。なお、図5中引用符号17の一点鎖線の枠内に記載されたブロックは、コントローラ17において実行される処理を示す。また、引用符号19の一点鎖線の枠内に記載されたブロックは、マクロマニピュレータ制御ユニット19において実行される処理を示す。さらに、引用符号21の一点鎖線の枠内に記載されたブロックは、マイクロマニピュレータ制御ユニット21において実行される処理を示す。
まず、マクロマニピュレータ13の制御上の目標値(目標位置・姿勢)としてコントローラ17からマクロマニピュレータ制御ユニット19に、マクロマニピュレータ原点O1と誤差吸収機構原点O2との各目標座標値が供給されると、逆運動学計算aによって、マクロマニピュレータ13の第1及び第3リンク13A,13Cの各伸縮駆動量と、第2リンク13Bの他端のベース9に対する回転駆動量とが、それぞれ計算される。
そして、マクロマニピュレータ駆動bにおいて、計算された伸縮駆動量で第1及び第3リンク13A,13を伸縮駆動させ、また、計算された回転駆動量で第2リンク13Bを回転駆動させるための駆動信号が、マクロマニピュレータ制御ユニット19から対応するドライブ回路13I〜13Kに出力され、対応する第1乃至第3アクチュエータ13F〜13Hが、計算された伸縮駆動量や回転駆動量に応じて駆動される。これにより、マクロマニピュレータ13が目標座標値に応じた位置、姿勢に変位するように駆動される。
さらに、マクロマニピュレータ13が目標座標値に応じた位置、姿勢に変位するように駆動される間、ストロークセンサ13L,13Nとロータリセンサ13Mからマクロマニピュレータ制御ユニット19への入力信号に基づいて、順運動学計算cによって、第1及び第3リンク13A,13Cの実際の伸縮量と、第2リンク13Bのベース9に対する実際の回転量とが、それぞれ計算される。また、計算された伸縮量及び回転量と、マクロマニピュレータ制御ユニット19において管理されているマクロマニピュレータ13の駆動前の座標値とに基づいて、マクロマニピュレータ原点O1と誤差吸収機構原点O2との各実座標値が、それぞれ計算される。
そして、差分計算dにおいて、計算されたマクロマニピュレータ原点O1及び誤差吸収機構原点O2の各実座標値と、コントローラ17から供給されたマクロマニピュレータ原点O1及び誤差吸収機構原点O2の各目標座標値との差分が、マクロマニピュレータ13の位置・姿勢誤差として計算される。
これらの処理と並行して、マクロ・マイクロマニピュレータ相対位置取得eにおいて、マクロマニピュレータ13とマイクロマニピュレータ15との相対位置として、マクロマニピュレータ制御ユニット19において管理されている誤差吸収機構原点O2とマイクロマニピュレータ原点O3との相対位置座標が取得される。
また、取得された相対位置座標から、順運動学計算fにおいて、誤差吸収機構原点O2とマイクロマニピュレータ原点O3との座標値の差が計算される。
そして、マイクロマニピュレータ原点位置・姿勢誤差計算gにおいて、順運動学計算fにおいて計算された誤差吸収機構原点O2とマイクロマニピュレータ原点O3との座標値の差を、差分計算dにおいて計算されたマクロマニピュレータ13の位置・姿勢誤差に応じて増減した値が、マイクロマニピュレータ原点O3の座標値の補正量として計算される。
以上に説明した逆運動学計算a、マクロマニピュレータ駆動b、順運動学計算c、差分計算d、マクロ・マイクロマニピュレータ相対位置取得e、順運動学計算f、及び、マイクロマニピュレータ原点位置・姿勢誤差計算gの各処理は、マクロマニピュレータ制御ユニット19によって実行される。
また、マイクロマニピュレータ15の制御上の目標値(目標位置・姿勢)としてコントローラ17からマイクロマニピュレータ制御ユニット21に、マイクロマニピュレータ原点O3とツールセンターポイントTCPとの各目標座標値が供給されると、マイクロマニピュレータ修正目標位置・姿勢計算hにおいて、マイクロマニピュレータ原点位置・姿勢誤差計算gにおいて計算された補正量に応じて、マイクロマニピュレータ原点O3とツールセンターポイントTCPとの各目標座標値の修正値が計算される。
このマイクロマニピュレータ原点位置・姿勢誤差計算gにおいては、誤差吸収機構13Eに設けたロータリセンサ13O,13Pとストロークセンサ13Qからマクロマニピュレータ制御ユニット19への入力信号に基づいて、誤差吸収機構13Eにおいて吸収されたマクロマニピュレータ13と従動台車11との位置誤差が、X軸の周方向、Y軸の周方向、Z軸方向についてそれぞれ計算される。そして、計算された誤差吸収機構13Eによるマクロマニピュレータ13と従動台車11との位置誤差の吸収量の分だけ、マイクロマニピュレータ原点位置・姿勢誤差計算gにおいて計算された補正量が補正される。
したがって、マイクロマニピュレータ原点位置・姿勢誤差計算gにおいては、再吸収機構13Eによる位置誤差吸収量の分だけ補正された後の、マイクロマニピュレータ原点位置・姿勢誤差計算gにおいて計算された補正量を用いて、マイクロマニピュレータ原点O3とツールセンターポイントTCPとの各目標座標値の修正値が計算される。
また、逆運動学計算iによって、マイクロマニピュレータ15の第1及び第2アームエレメント15A,15Bとフランジ15Cの各回転駆動量がそれぞれ計算される。
そして、マイクロマニピュレータ駆動jにおいて、計算された回転駆動量で第1及び第2アームエレメント15A,15Bとフランジ15Cを回転駆動させるための駆動信号が、マイクロマニピュレータ制御ユニット21から対応するドライブ回路15J〜15Oに出力され、対応する第1乃至第6ロータリアクチュエータ15D〜15Iが、計算された回転駆動量に応じて駆動される。これにより、マイクロマニピュレータ15が目標座標値に応じた位置、姿勢に変位するように駆動される。
さらに、マイクロマニピュレータ15が目標座標値に応じた位置、姿勢に変位するように駆動される間、ロータリセンサ15K,15L,15Mからマイクロマニピュレータ制御ユニット21への入力信号に基づいて、順運動学計算kによって、第1及び第2アームエレメント15A,15Bとフランジ15Cの実際の回転量がそれぞれ計算される。また、計算された回転量と、マイクロマニピュレータ制御ユニット21において管理されているマイクロマニピュレータ15の駆動前の座標値とに基づいて、マイクロマニピュレータ原点O3とツールセンターポイントTCPとの各実座標値が、それぞれ計算される。
以上に説明したマイクロマニピュレータ修正目標位置・姿勢計算h、逆運動学計算i、マイクロマニピュレータ駆動j、及び、順運動学計算kの各処理は、マイクロマニピュレータ制御ユニット21によって実行される。
そして、マクロ・マイクロマニピュレータ目標位置・姿勢計算lにおいて、順運動学計算cにおいて計算されたマクロマニピュレータ原点O1及び誤差吸収機構原点O2の各実座標値と、順運動学計算kにおいて計算されたマイクロマニピュレータ原点O3とツールセンターポイントTCPとの各実座標値とに基づいて、次のマクロマニピュレータ13やマイクロマニピュレータ15の制御上の目標値(目標位置・姿勢)として、マクロマニピュレータ原点O1と誤差吸収機構原点O2との各目標座標値や、マイクロマニピュレータ原点O3とツールセンターポイントTCPとの各目標座標値が、それぞれ計算される。このマクロ・マイクロマニピュレータ目標位置・姿勢計算lの処理は、コントローラ17によって実行される。
上述のように構成された本実施形態のマニピュレータシステム1では、ベース9を起点とするマクロマニピュレータ13の動作によってエリア3の床面3A上で従動台車11を走行移動させ、この従動台車11に搭載されたマイクロマニピュレータ15の動作によって、仕掛品搬入部8A、自動装置7A、自動装置7B、自動装置7C、作業台7G、自動装置7D、自動装置7E、完成品搬出部8Bの順に従動台車11を移動させる。そして、従動台車11の各移動先との間でマイクロマニピュレータ15が、仕掛品5の受け渡しを行う。
したがって、マクロマニピュレータ13とマイクロマニピュレータ15とによるマクロ−マイクロシステムを構築して、仕掛品5の無軌道方式による搬送を実現し、精密テーブルやガントリのような軌道方式の移動手段によりマニピュレータを移動させる場合に比べて、マニピュレータシステム1の全体のコンパクト化を図ることができる。
また、マイクロマニピュレータ15を搭載した従動台車11の位置制御の制御対象が、従動台車11自身ではなく、自動装置7A〜7E、作業台7G、仕掛品搬入部8A、及び、完成品搬出部8Bに対する相対位置が固定されたベース9を起点として動作するマクロマニピュレータ13であることから、従動台車11がエリア3の床面3A上でスリップ等を起こしたとしても、制御対象であるマクロマニピュレータ13の制御量と実際の動作量との間に大きな誤差が生じない。
このため、従動台車11の正確な位置制御のために従動台車11を低速走行させる必要がなく、従動台車11の走行速度に起因して仕掛品5の搬送のタクトタイムに制約が生じないので、従動台車11の位置制御の正確性を保ったまま従動台車11の高速移動を可能として、仕掛品5の搬送を迅速に行えるようにすることができる。
しかも、制御量と実際の動作量との間に大きな誤差が生じないマクロマニピュレータ13を従動台車11の位置制御における制御対象とすることから、位置座標が固定であるベース9に対する、マクロマニピュレータ原点O1、誤差吸収機構原点O2、マイクロマニピュレータ原点O3、及び、ツールセンターポイントTCPの相対位置の、各種センサ13L〜13N,15K〜15Mによる検出結果に基づく複雑な処理による補正を、従動台車11の位置制御において行う必要がない。
このため、制御系のハードウェアであるコントローラ17、マクロマニピュレータ制御ユニット19、及び、マイクロマニピュレータ制御ユニット21を、ロースペックなもので済ませることができる。
さらに、マクロマニピュレータ13に連結される従動台車11やそれに搭載されたマイクロマニピュレータ15の荷重が、従動台車11が走行移動するエリア3の床面3Aとマクロマニピュレータ13とに分散してかかるので、従動台車11とマイクロマニピュレータ15の全荷重に見合った駆動源を、マクロマニピュレータ13の第1乃至第3アクチュエータ13F〜13Hに用いる必要がない。このため、マクロマニピュレータ13の高速動作による仕掛品5の高速搬送を、現実的な第1乃至第3アクチュエータ13F〜13Hの高出力化の範疇で実現させることができる。
即ち、本実施形態のマニピュレータシステム1によれば、コンパクト化に適した無軌道方式でありながら、自走台車のような仕掛品5の搬送のタクトタイムの問題やマニピュレータの位置制御の煩雑性の問題を回避し、ロースペックで正確性と迅速性の高い仕掛品5の搬送を実現することができる。
なお、従動台車11をエリア3の床面3A上で走行移動させるだけでなく、従動台車11をマクロマニピュレータ13に対して回転させるための構成は、省略してもよい。
しかし、この構成を設ければ、マクロマニピュレータ13に対して従動台車11を回転させて、自動装置7A〜7E、作業台7G、仕掛品搬入部8A、及び、完成品搬出部8Bに対するマイクロマニピュレータ15の姿勢を変化させて、その分だけマイクロマニピュレータ15の移動範囲を広げ、マイクロマニピュレータ15による仕掛品5の搬送可能範囲を広げることができるので、有利である。
また、本実施形態では、マクロマニピュレータ13を、第1乃至第3リンク13A〜13Cによるパラレルリンク機構によって構成した。このため、第1乃至第3リンク13A〜13Cに対応する第1乃至第3アクチュエータ13F〜13Hによって、エリア3の床面3Aに沿った直交2方向(X軸方向、Y軸方向)と、床面3A(XY平面)に対する鉛直軸(Z軸)の周方向との各方向に、従動台車11及びマイクロマニピュレータ15を移動及び回転させることができる。
したがって、少ない駆動源によって従動台車11及びマイクロマニピュレータ15を平面3自由度のある移動体として構成することができ、マニピュレータシステム1の小型軽量化と、それによる従動台車11及びマイクロマニピュレータ15の高速移動を可能として、仕掛品5の高速搬送を実現することができる。
しかし、本発明の実施に当たっては、パラレルリンク機構でなくシリアルリンク機構によってマクロマニピュレータ13を構成することもできる。
例えば、図6に示すような、各節の一方の関節にロータリアクチュエータを設けた平行リンク機構13aや、図7に示すような、各関節にロータリアクチュエータを設けた多関節のスカラ型リンク機構13b、あるいは、図8に示すような、第1乃至第3リンク13A〜13Cと同様の伸縮シリンダとその両端のロータリアクチュエータをそれぞれ備えた関節とによる極座標型リンク機構13cによって、マクロマニピュレータ13を構成してもよい。
このように、平行リンク機構13aやスカラ型リンク機構13b、あるいは、極座標型リンク機構13cによって、平面3自由度(X軸方向、Y軸方向、z軸の周方向)を有するマクロマニピュレータ13を用いた場合にも、マクロマニピュレータ13の構成を、一般的なマニピュレータのような5〜6軸(又は方向)に自由度を有する複雑な構成ではなく、平面3自由度を実現するための機構さえ有していれば事足りる簡略なものとすることができる。よって、マクロマニピュレータ13、ひいては、マニピュレータシステム1全体の低コスト化を図ることができる。
また、マイクロマニピュレータ15についても、本実施形態のような多関節型のマニピュレータでなく、例えば図9に示すような、直交座標型のマニピュレータ15aをマイクロマニピュレータ15として用いる構成としてもよい。
さらに、本実施形態では、マクロマニピュレータ13と従動台車11との連結部分である第1乃至第3リンク13A〜13Cの一端と出力部材13Dとの連結部分に、誤差吸収機構13Eを設ける構成とした。そして、この誤差吸収機構13Eにより、マクロマニピュレータ13によって従動台車11が移動される方向(床面3Aに沿った従動台車11の走行移動方向=X軸及びY軸、及び、マクロマニピュレータ13に対する姿勢の変化方向=Z軸の周方向)を除く、他の方向(X軸の周方向、Y軸の周方向、Z軸方向)について、マクロマニピュレータ13と従動台車11との位置誤差を吸収する構成とした。
上述した誤差吸収機構13Eは必ずしも設ける必要はないが、本実施形態のようにこの構成を設ければ、マクロマニピュレータ13によりベース9に対して従動台車11を相対移動させた際に、マクロマニピュレータ13の動作によって従動台車11を走行移動させることができる仮想平面に対して、現実のエリア3の床面3Aが精密な平行面でない場合であっても、それによって生じる従動台車11のマクロマニピュレータ13に対する位置や姿勢のずれを、両者の連結部分において吸収することができるので、有利である。
また、従動台車11の全方向車輪11Bは、従動台車11の走行移動において支障がない限り、自在キャスタ等の他の構成によるフリーホイールに置き換えることができる。
本発明の第1実施形態に係るマニピュレータシステムの概略構成を示す平面図である。 図1のA−A線断面図である。 図1のマニピュレータシステムの拡大平面図である。 図1のマニピュレータシステムの電気的な概略構成を示すブロック図である。 図1のマニピュレータシステムにおいて実行される処理の内容を示す機能ブロック図である。 図1のマニピュレータシステムにおけるマクロマニピュレータの変形例を示す説明図である。 図1のマニピュレータシステムにおけるマクロマニピュレータの変形例を示す説明図である。 図1のマニピュレータシステムにおけるマクロマニピュレータの変形例を示す説明図である。 図1のマニピュレータシステムにおけるマイクロマニピュレータの変形例を示す説明図である。
符号の説明
1 マニピュレータシステム
3 エリア
3A 床面
5 仕掛品
7A〜7E 自動装置
7F ツール変更台
7G 作業台
7H〜7J 部品供給台
8A 仕掛品搬入部
8B 完成品搬出部
9 ベース
11 従動台車
11A 基台
11B 全方向車輪
13 マクロマニピュレータ
13A 第1リンク
13B 第2リンク
13C 第3リンク
13D 出力部材
13E 誤差吸収機構
13F 第1アクチュエータ
13G 第2アクチュエータ
13H 第3アクチュエータ
13I〜13K ドライブ回路
13L,13N,13Q ストロークセンサ
13M,13O,13P ロータリセンサ
13a 平行リンク機構
13b スカラ型リンク機構
13c 極座標型リンク機構
15 マイクロマニピュレータ
15A〜15 多関節型アーム
15B ツールアタッチメント
15C フランジ
15D 第1ロータリアクチュエータ
15E 第2ロータリアクチュエータ
15F 第3ロータリアクチュエータ
15G 第4ロータリアクチュエータ
15H 第5ロータリアクチュエータ
15I 第6ロータリアクチュエータ
15J〜15O ドライブ回路
15P〜15U ロータリセンサ
15a マニピュレータ
17 コントローラ
19 マクロマニピュレータ制御ユニット
21 マイクロマニピュレータ制御ユニット
23 敷板
O1 マクロマニピュレータ原点
O2 誤差吸収機構原点
O3 マイクロマニピュレータ原点
TCP ツールセンターポイント

Claims (4)

  1. 所定のアクセス位置が周辺に配置されたエリアにおいて、前記アクセス位置への移動や該アクセス位置間の移動等を行うマニピュレータシステムであって、
    前記エリアの周辺に固定して配置されたベースと、
    前記エリアに配置され、外力の付加により前記エリア内の床面上を走行移動可能な従動台車と、
    前記ベースと前記従動台車との間に架設され、前記ベースを起点として動作することで前記従動台車を前記床面上で走行移動させるマクロマニピュレータと、
    前記従動台車に設置され、該従動台車を起点とする所定の作業範囲内で前記ワークの搬送動作を行うマイクロマニピュレータと、
    を備えることを特徴とするマニピュレータシステム。
  2. 前記マクロマニピュレータは、前記従動台車を走行移動させる方向を、前記床面に沿った直交2方向を少なくとも含む所定方向に制限することを特徴とする請求項1記載のマニピュレータシステム。
  3. 前記マクロマニピュレータはパラレルリンク機構を有しており、
    前記パラレルリンク機構は、前記従動台車と前記ベースとの間に並列接続された第1乃至第3リンクを有しており、
    前記第1及び第3リンクはそれぞれ、一端が前記従動台車に対して、他端が前記ベースに対して、前記床面に対する鉛直軸を中心に回転可能に各々枢支され、前記一端及び前記他端の間隔が変化するように駆動されるものであり、
    前記第2リンクは、一端が前記従動台車に対して、他端が前記ベースに対して、前記床面に対する鉛直軸を中心に回転可能に各々枢支され、前記ベースに対する前記他端の回転角度が変化するように駆動されると共に、前記第1及び第3リンクの駆動に従動して前記第2リンクの前記一端及び前記他端の間隔が変化することで、同一平面内の並進2軸の位置及び回転1軸の姿勢を変化させるものである、
    ことを特徴とする請求項2記載のマニピュレータシステム。
  4. 前記マクロマニピュレータと前記従動台車とは、前記マクロマニピュレータの動作による前記従動台車の前記ベースに対する相対移動が可能な方向以外の方向において、所定の従動自由度を有して連結されていることを特徴とする請求項1、2又は3記載のマニピュレータシステム。
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