JP2010094728A - 型締装置 - Google Patents

型締装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2010094728A
JP2010094728A JP2008269981A JP2008269981A JP2010094728A JP 2010094728 A JP2010094728 A JP 2010094728A JP 2008269981 A JP2008269981 A JP 2008269981A JP 2008269981 A JP2008269981 A JP 2008269981A JP 2010094728 A JP2010094728 A JP 2010094728A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
mold clamping
flow rate
piston
tie bar
hydraulic
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2008269981A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5239732B2 (ja
Inventor
Junji Manabe
準治 真鍋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ube Machinery Corp Ltd
Original Assignee
Ube Machinery Corp Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ube Machinery Corp Ltd filed Critical Ube Machinery Corp Ltd
Priority to JP2008269981A priority Critical patent/JP5239732B2/ja
Publication of JP2010094728A publication Critical patent/JP2010094728A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5239732B2 publication Critical patent/JP5239732B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Abstract

【課題】安定した停止精度を実現して、型締動作のサイクルロスを最小化し、エネルギロスを防止できる、型締装置を提供する。
【解決手段】型締装置は、タイバー及びハーフナットと協働して金型を押圧する型締シリンダ25と、型締シリンダに作動油を供給する油圧回路40と、油圧回路40を制御する制御装置60とを備える。油圧回路は、電動サーボモータにより駆動される油圧ポンプ42を具備しており、油圧ポンプの吐出流量は可変である。型締シリンダを作動させて、タイバーとハーフナットとを嵌合させることにより、型締動作は可能になり、1番目の型締シリンダに対応する前記嵌合が実施されると、電動サーボモータの回転数を所定分減少するように制御する。2番目の型締シリンダの嵌合以降も同様な制御が実施される。
【選択図】図2

Description

本発明は、ダイカストマシンや射出成形機等用の型締装置に関する。
アルミニウムを成形するダイカストマシンにおいては、固定された固定プラテン(盤)に設置された固定型に、可動な可動プラテン(盤)に設置された可動型を組み合わせ、型締装置により固定型と可動型を型締した後、アルミニウム等の金属溶湯を型間のキャビティに射出する。可動型の移動は、大ストロークで小容量(力の小さい)機構で比較的長い型閉距離を移動させられた後、小ストロークで大容量の型締シリンダで移動させられ、型締めされる。大ストローク機構による型閉動作から、型締シリンダへの移行時に、型締シリンダが連結するタイバー(歯状又はネジ切り状に形成された)に、可動プラテンに設けたハーフナットを嵌合させる手順が必要になる。タイバーへのハーフナットの嵌合は一般的に、歯状の部分を噛み合わせることにより行われるが、金型によって寸法が変化するため、タイバーに対するハ−フナットの位置決めが必要になる。
このハーフナットに対するタイバーの位置決めを、型締シリンダ内でのピストンの中間位置を調整することによって行う種々の案が提案されている。例えば、特許文献1においては、型締油圧シリンダと直列になるように小型の油圧副シリンダを設け、位置決めの微調整が可能となる装置が提案されている。しかしこの文献には、油圧副シリンダに作動油を供給する油圧回路や供給方法は開示されていない。
また、特許文献2においては、油圧ポンプの回転速度を制御し、ゆっくりタイバーを動かしながら所望する位置に位置決めする方法が開示されている。しかし、この方法を用いるためには、複数のタイバー毎に油圧ポンプとモータを設ける必要があり、構造が複雑になるとともにコストアップにつながるという欠点がある。
さらに、特許文献3においては、油圧源から吐出された一定流量の作動油を方向切換弁を介して型締用油圧シリンダに供給しタイバーを動かす。そしてタイバーが所望する位置まで動くと方向切換弁を操作して作動油の供給をストップしタイバーを位置決めするという方法が開示されている。しかし、この方法であると、1つの油圧源を用いる場合は、油圧源から吐出された作動油を途中で分岐し、複数のタイバーに作動油を供給することになる。タイバーと接続する型締用シリンダのピストンに装置されているピストンパッキンは、それぞれ摺動抵抗が違うため、タイバーの移動速度に差が生じる。
そのため、所望する位置に到達する時間にも差が生じるので、1つのタイバーが所望する位置に到達し、方向切換弁が閉じられると、他の型締用油圧シリンダに供給される作動油の流量が多くなり移動速度が速くなっていく。位置決め途中のタイバーの移動速度が速くなると、位置決め精度が悪くなるので、ハーフナットとの噛み合わせに不具合が生じやすくなる。それを回避するために、歯のすき間を大きくすると、型締昇圧時にピストンが移動する時間が長くなり、サイクルタイムの増大につながる。
上記の従来案の欠点を回避するため、図3に示すような、従来案の油圧回路が考えられている。
図3に示す従来案の油圧回路(140)では、4基の型締シリンダを具備する型締装置において、型締シリンダの位置を検出し、更に型締シリンダに供給する作動油流量を調節して、型締シリンダの移動速度を調整して、型締シリンダの停止位置決めを行うことにより、ハーフナットとタイバーの嵌合を実施可能にする。図3に示す従来の型締装置は、4基の型締シリンダ(25)を具備しており、各型締シリンダの往復動(従って、型締、強力型開き)は、一定回転数の電動モータ141により駆動される油圧ポンプ142により作動油を各電磁弁(44)を介して供給することにより行われる。油圧ポンプ142は、一定回転数の電動モータ141により駆動されるので、概略一定流量で作動油を供給する。4基の型締シリンダ(25)は、油圧ポンプ142に並列に接続しており、概略同じ流量で作動油が供給されるが、正確には、ピストンパッキンの摺動抵抗や管路抵抗の相違により、各型締シリンダ(25)への作動油の供給流量にはバラツキが生じる。
このため図3の従来の型締装置では、各型締シリンダ(25)への作動油供給流量を等しくするために、各電磁弁(44)の前に可変流量調整弁(147)を備える。この場合、十分な供給流量を確保するために、油圧ポンプ142の流量は、各可変流量調整弁の合計流量より大きく設定し、過剰な流量は、電磁リリーフ弁145を介してタンク43へ戻す。各型締シリンダ(25)が、所定の位置に到達すると、そのことを位置検出センサ(51)により検知し、電磁弁(44)をブロック位置へ作動させて、型締シリンダを停止する。
この様な図3の従来の型締装置では、各電磁弁(44)の上流に可変流量調整弁(147)を設ける必要があり、またその調整に手間がかかる。更に、上記で説明したように、余剰の作動油は、ローディング中の電磁リリーフ弁145を介してタンクへ戻る際に熱を発生し、エネルギロスを生じる。
特許第3595367号 特開2002−225103号公報 特開2005−297020号公報
本発明は、複数の型締シリンダ内のピストンを作動させる場合に、それぞれに摺動抵抗や管路抵抗のバラツキが発生しても、移動速度及び停止位置を適切に制御することで、嵌合部の隙間を最小にすると共に、サイクルロスをなくすことが可能な簡素な油圧回路を有する型締装置を提供することを目的とする。更に、本発明は、流量制御弁により絞られて使用されない圧油がタンクへ戻る際に発生するエネルギロスを無くし、省エネを図ることができる型締装置を提供することを別の目的とする。
本発明の第1の形態では、型締装置(50)は上述した目的を達成するために、可動プラテン(4)に取付けられた可動型(5)と固定プラテン(2)に取付けられた固定型(3)が型閉した後に、タイバー(10)及びハーフナット(22)と協働して金型に型締力を負荷する複数の型締シリンダ(25)であって、往復動可能なピストン(27)を内部に有する型締シリンダ(25)と、型締シリンダ(25)に作動油を供給し且つそれから作動油が還流する油圧回路(40)と、油圧回路(40)を制御して、型締シリンダ(25)の型締力とピストン(27)の移動速度及び停止位置を調整する制御装置(60)と、ピストン(27)の位置を検知するための位置検出センサ(51)と、を備える。型締シリンダ(25)の内部にあるピストン(27)は、タイバー(10)と連結されて連動が可能である。タイバー(10)とハーフナット(22)の嵌合の位置合わせは、作動油を供給することにより型締シリンダ(25)内でピストン(27)を移動させ、作動油の供給を中止し、ピストン(27)を所定位置で停止させて位置決めすることにより実施可能である。油圧回路(40)は、一基の油圧ポンプユニット(35)と、各型締シリンダ(25)への作動油の供給方向を切り換え且つ供給を停止するための複数の電磁弁(44)とを具備しており、油圧ポンプユニット(35)の吐出流量は、可変である。油圧ポンプユニット(35)の吐出流量は、複数のピストン(27)の1基がタイバー(10)とハーフナット(22)の嵌合位置に達して停止すると、所定流量分だけ減少するように調整され、その後他のピストン(27)が前記嵌合位置に達すると、順次所定流量分だけ減少するように調整される。
型締シリンダ(25)の内部にあるピストン(27)は、ハーフナット(22)と連動可能に連結されても良い。好適な形態において、減少される所定流量分は、一定量であり、全ての型締シリンダ(25)を同時に作動させているときの流量を型締シリンダ(25)の数で割った値であることが好ましい。
油圧ポンプユニット(35)は、油圧ポンプ(42)と、サーボモータ等の、油圧ポンプ(42)を駆動する回転数可変の電動モータ(41)を具備することが好ましい。複数の型締シリンダ(25)の数量は、4基であることが好ましい。
本発明の第2の形態において、型締装置を制御する方法が提供されており、該方法は、ハーフナット(22)及びタイバー(10)のいずれか一方を、ピストン(27)を作動させることにより移動させて、それらを嵌合可能な所定位置で停止させて位置決めする位置決め手順と、油圧ポンプユニット(35)の吐出流量を、作動中の型締シリンダ(25)の数に合せて調整する調整手順と、を具備する。調整手順において、油圧ポンプユニット(35)の吐出流量は、複数の型締シリンダ(25)の1基がタイバー(10)とハーフナット(22)の嵌合位置に達して停止すると、所定流量分だけ減少するように調整される。
上記の本発明の説明において、カッコ()内の記号又は数字は、以下に示す実施の形態との対応を示すために添付される。
・本発明の型締装置によれば、嵌合位置での安定した停止精度を得ることで、タイバーとハーフナットの嵌合が誤作動なく運転できる。
・嵌合部の隙間を小さくできるので、型締力発生動作によるサイクルロスを最小にできる。
・油圧ユニットの吐出流量を、特には油圧ポンプの回転数を制御することで、必要量に制御できるので、作動油のタンクへの戻り量をなくすことにより、省エネを図ることができる。
以下、図面に基づいて本発明の第1の実施の形態の型締装置50を詳細に説明する。図1及び図2は、本発明に係るダイカストマシン用型締装置及びその油圧回路の第1の実施の形態を図解的に示しており、図1は、本発明の型締装置を含むダイカストマシンの概略的な構成を示し、図2は本発明の型締装置の油圧回路の第1の実施の形態を図解的に示す。
まず、ダイカストマシンの構成について、図1を参照して説明する。
図1に示すように、マシンンベース1の端部に、固定型3を支持する固定プラテン(盤)2が固定され、また、マシンベース1の上に、可動型5を支持する可動プラテン(盤)4が可動プラテン支持部材6aを介して、固定プラテン2に対して進退自在に配置されている。可動プラテン4の下端部には可動プラテン4を可動プラテン支持部材6a上で、固定プラテン2に対して進退させて型開閉を行なう型開閉装置24が取付けられている。そして、図1は、金型を開いた状態の型締装置50を示している。
固定プラテン2及び可動プラテン4のそれぞれ四隅には、タイバー挿通孔7、8が形成されて、該挿通孔7、8にタイバー10が挿通されている。なお、可動プラテン4のタイバー挿通孔7、8にはタイバーカバー10aが取付けられ、また、下側のタイバー挿通孔8の後方には、タイバー10を支持するサポート10bが配置されている。上側のタイバー10においては、可動プラテン側の端部寄りに、また、下側のタイバー10においては、中間部にタイバー挿通孔7、8に連結されたハーフナット(分割ナット装置)22の分割ナットと係合する係合部10x、10yがそれぞれ形成されている。そして、タイバー10の固定プラテン側端部は、固定ナット装置23のナットと係合する螺旋溝が形成された係合部10zを備え、タイバー10とピストン27は連結されている。
固定プラテン2のタイバー挿通孔7には、ピストン27を内蔵し、油室28、29を備えた型締シリンダ25(押圧手段)が配置され、固定ナット装置23がピストン27の端部に取付けられた構成となっている。また、型締シリンダ25は油室28内に作動油(圧油)を給排するポート25aが備えられている。型開閉装置50を駆動して型閉じ、タイバー10とハーフナット22を嵌合させた後に、油圧ポンプユニット35を操作して油室28に作動油を供給し、油室29から作動油を排出してピストン27を駆動する。このピストン27の駆動により、ピストン27の端部に緊密に接続され、かつ、タイバー10の係合部10zに係合されている固体ナット装置23は、固定プラテン2の反金型取付け面側(図1の右方向)の方向に駆動力を受けるので、型閉じ後の可動プラテン4は固定プラテン2にさらに押圧されて、型閉動作に続いて型締動作が遂行される。
以上説明したように、図1に示した実施の形態においては、固定プラテン2のタイバー挿通孔7、8部に型締シリンダ25を配設してタイバー10を型締方向に駆動して型締力が作用する構成としたが、例えば、固定プラテン2のタイバー挿通孔7、8部反金型取付け面側に固定ナット装置23を固着し、可動プラテン4のタイバー挿通孔7、8部反金型取付け面側とハーフナット22との間に型締シリンダ25を配設し、ハーフナット22とタイバー10を連結してタイバー10をハーフナット側(図1の左方向)に駆動して型締力を作用させる構成としても良い。
更に、図1において、ハーフナット22は、可動プラテン4側に設置されているが、ハーフナット22が、固定プラテン2側に設置される構成であっても良く、型締シリンダ25及びハーフナット22は、固定プラテン2及び可動プラテン4に対して上記以外の可能な配置であって良い。
図1において、符号30は、金型を型締した状態で金型内に成形材料である溶融金属を射出充填する射出装置である。射出プランジャー31は、該プランジャー31の先端に取付けた図示しないプランジャーチップとともに射出シリンダに駆動されて前進して溶融金属を金型内に射出充填する。
図2には、上記で説明したダイカストマシン用型締装置50を駆動するための、本発明の第1の実施の形態の油圧回路40の系統図が示される。油圧回路40は、電動モータ41により駆動される油圧ポンプ42を具備する。油圧ポンプ42は、油圧タンク43に貯蔵される作動油を吸引して、4基の型締シリンダ25へ、それぞれの電磁弁44を介して供給する。電動モータ41、油圧ポンプ42、油圧タンク43等により、油圧ポンプユニット35が構成される。前に述べたように、型締シリンダ25は、それぞれのタイバー10に固定ナット装置23を介して係合するピストン27を収納する。作動油は、型締シリンダ25の油室28又は29に供給されることにより、ピストン27を押圧して、ピストン27を左又は右方向に移動させることにより、その結果としてタイバー10を往復動させて、型締装置50の型締及び強力型開きを行う。
電磁弁44は、3つの位置を有しており、図2において左側にある場合(bソレノイド励磁)は、型締シリンダ25の右側の油室29に作動油を供給して(油室28の作動油は油圧タンク43に戻る)、ピストン27(即ち、タイバー10)を、図1において左方向に移動させ(強力型開き方向)、図2において右側にある場合(aソレノイド励磁)は、型締シリンダ25の左側の油室29に作動油を供給して、ピストン27(即ち、タイバー10)を、図1において右方向に移動させ(型締方向)、電磁弁44の中立位置(ソレノイド消磁)では、ピストンを停止する(油室28はタンクと連通し、油室29はブロックされる)。油圧ポンプ42の吐出側ラインからの分岐ラインには、逃し弁(又は、安全弁)45が設けられており、異常時など吐出ラインの圧力が所定圧力以上になった場合、作動油は、この逃し弁45を介して油圧タンク43へ還流する。
型締装置50は更に、タイバー10(又は、ピストン27)の位置を検出するための位置検出センサ51をそれぞれの型締シリンダ25に対応して具備する。位置検出センサ51は、タイバー10のストロークを検知可能であり、タイバー10の係合部10xとハーフナット22が、嵌合可能な位置(嵌合位置)を検出可能である。従って、電磁弁44を励磁してピストン27の移動中に、位置検出センサ51が、前記嵌合位置を検出すると、信号を型締装置50の制御装置60に送り、制御装置60は、電磁弁44を消磁して、ピストン27を停止し、それにより、タイバー10の係合部10xを位置決めして、ハーフナット22と嵌合可能な位置に停止させる。
次に、本実施の形態の型締装置50の作動について以下で説明する。
本実施の形態において、電動モータ41は、サーボモータ又はインバータ制御されたAC電動モータ又は直流モータ等の回転数制御が可能であるタイプである。従って、電動モータ41を制御装置60で制御することにより、電動モータ41の回転数が可変制御されるので、油圧ポンプ42の回転数も可変であり、油圧ポンプ42(即ち、油圧ユニット35)の吐出流量は可変である。油圧ポンプ42の吐出流量が可変であることにより、タイバー10の移動速度(ストローク速度)は、任意の値に制御可能である。型締の段階において、予め決められた位置に各タイバーが達するまでは、油圧ポンプ42を高速作動させ、その後油圧ポンプ42を制御して、タイバー10を低速で移動させる。この場合においても、実際には、各型締シリンダ25に関して摺動抵抗や管路抵抗等の相違により、各タイバー10の移動速度にバラツキが生じる。
しかし、もし1番目の型締シリンダ25のタイバー10が最初に所定の位置に達した場合には、これを位置検出センサ51が検出することにより、その型締シリンダに対応する電磁弁44を消磁し(中立位置にする)、このタイバー10を停止させる。この時同時に、油圧ポンプ42の吐出流量を所定流量分だけ減少させる(例えば、定流量分減少して、3/4の吐出流量にする)。これにより、残りの3本のタイバー10は、やはり同様な低速で移動する。もし油圧ポンプ42の流量が減少されなければ、残りのタイバー10の移動速度が速くなり停止精度が下がる。
更に工程が進んで、2番目の型締シリンダ25のタイバー10がハーフナット22との嵌合位置に達すると、それの位置検出センサ51がそのことを検知し、それの電磁弁44を消磁し、同時に油圧ポンプ42の流量を更に所定流量分だけ減少させる(例えば、定流量分減少して、1/2の吐出流量にする)。これにより、その後2本のタイバー10はやはり低速で移動する。
更に工程が進んで、3番目の型締シリンダ25のタイバー10がハーフナット22の嵌合位置に達すると、それの位置検出センサ51がそのことを検知し、それの電磁弁44を消磁し、同時に油圧ポンプ42の流量を更に所定流量分だけ減少させる(例えば、定流量分減少して、1/4の吐出流量にする)。
そして、4番目の型締シリンダ25のタイバー10がハーフナット22の嵌合位置に達し、それの位置検出センサ51がそのことを検知すると、それの電磁弁44をオフすると同時に電動モータ41の運転を停止し、工程を終了する。
このタイバー10とハーフナット22との嵌合位置を合わせる工程は、型が開き製品の取り出しを行う工程中に同時に行えば、サイクルタイムの短縮につながり好適である。
本発明の第2の実施の形態では、上記第1の実施の形態において、電動モータ41を、例えば、一定回転数の電動モータとして、油圧ポンプ42を、例えば、アキシャルピストンタイプ等の可変容量タイプとして、油圧ポンプの吐出流量を可変とする。第2の実施の形態の他の構成は、基本的に第1の実施の形態と同様である。
次に上記実施の形態の効果及び作用について説明する。
本発明の第1の実施の形態の型締装置により以下の効果が期待できる。
・電動モータ(従って、油圧ポンプ)の回転数を可変制御可能とすることで、速く且つ精度良く、ピストン及びタイバーを目的の所定位置まで、ストロークさせることが可能となるので、タイバーとハーフナットとの嵌合部の隙間を小さくでき、型締動作のサイクルロスを最小化できる(型締圧力まで昇圧するための作動油の供給量を小さくできる)。
・更に、電動モータ(従って、油圧ポンプ)の回転数を速度制御するので、従来の流量制御弁による速度制御のように、余剰の作動油を逃し弁から油圧タンクへ戻すことによる、熱の発生や、エネルギロスを防止でき、省エネを達成できる。
本発明の第2の実施の形態の型締装置により、第1の実施の形態と同様な効果が期待できる。
上記の説明において、本発明の型締装置は、4基の型締シリンダを具備するものとして記載されたが、該型締装置が、2基等の別の数の型締シリンダを有するものであっても良い。
また、図1に示した実施の形態において、開閉装置24は、ボールネジ式の電動装置のような機構として示されているが、この装置は、油圧シリンダタイプ等の別のタイプであっても良い。
また、本実施例では本発明がダイカストマシンに適用された例を示したが、射出成形装置等の他の成形装置に適用されても良く、本発明の適用対象はダイカストマシンに限定するものではない。
上記の実施の形態は本発明の例であり、本発明は、該実施の形態により制限されるものではなく、請求項に記載される事項によってのみ規定されており、上記以外の実施の形態も実施可能である。
図1は、本発明の第1の実施の形態の型締装置を含むダイカストマシンの構成を図解的に示す側面図である。 図2は、本発明の第1の実施の形態の型締装置の油圧回路の系統図である。 図3は、図2に対応する、従来の型締装置の油圧回路の系統図である。
符号の説明
2 固定プラテン(盤)
3 可動プラテン(盤)
4 固定型
5 可動型
10 タイバー
22 ハーフナット
23 固体ナット装置
25 型締シリンダ
27 ピストン
35 油圧ポンプユニット
40 油圧回路
41 電動モータ
42 油圧ポンプ
43 タンク
44 電磁弁
45 逃し弁(又は、安全弁)
50 型締装置
51 位置検出センサ
60 制御装置

Claims (9)

  1. 可動プラテン(4)に取付けられた可動型(5)と固定プラテン(2)に取付けられた固定型(3)が型閉した後に、タイバー(10)及びハーフナット(22)と協働して金型に型締力を負荷する複数の型締シリンダ(25)であって、往復動可能なピストン(27)を内部に有する型締シリンダ(25)と、
    前記型締シリンダ(25)に作動油を供給し且つそれから作動油が還流する油圧回路(40)と、
    前記油圧回路(40)を制御して、前記型締シリンダ(25)の型締力と前記ピストン(27)の移動速度及び停止位置を調整する制御装置(60)と、
    前記ピストン(27)の位置を検知するための位置検出センサ(51)と、
    を備えた型締装置(50)において、
    前記型締シリンダ(25)の内部にあるピストン(27)は、前記タイバー(10)と連結されて連動が可能であり、
    前記タイバー(10)と前記ハーフナット(22)の嵌合の位置合わせは、作動油を供給することにより前記型締シリンダ(25)内で前記ピストン(27)を移動させ、作動油の供給を中止し、前記ピストン(27)を所定位置で停止させて位置決めすることにより実施可能であり、
    前記油圧回路(40)は、一基の油圧ポンプユニット(35)と、各前記型締シリンダ(25)への作動油の供給方向を切り換え且つ供給を停止するための複数の電磁弁(44)とを具備しており、前記油圧ポンプユニット(35)の吐出流量は、可変であり、
    前記油圧ポンプユニット(35)の吐出流量は、前記複数のピストン(27)の1基が前記タイバー(10)と前記ハーフナット(22)の嵌合位置に達して停止すると、所定流量分だけ減少するように調整され、その後他のピストン(27)が前記嵌合位置に達すると、順次所定流量分だけ減少するように調整されることを特徴とする型締装置。
  2. 前記型締シリンダ(25)の内部にある前記ピストン(27)は、前記ハーフナット(22)と連結されて連動が可能であることを特徴とする請求項1に記載の型締装置。
  3. 減少される前記所定流量分は、一定量であり、全ての前記型締シリンダ(25)を同時に作動させているときの流量を前記型締シリンダ(25)の数で割った値であることを特徴とする請求項1又は2に記載の型締装置。
  4. 前記油圧ポンプユニット(35)は、油圧ポンプ(42)と、前記油圧ポンプ(42)を駆動する回転数可変の電動モータ(41)と、を具備することを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の型締装置。
  5. 前記電動モータ(41)は、サーボモータであることを特徴とする請求項4に記載の型締装置。
  6. 前記複数の型締シリンダ(25)の数量は、4基であることを特徴とする請求項1から5のいずれか一項に記載の型締装置。
  7. 可動プラテン(4)に取付けられた可動型(5)と固定プラテン(2)に取付けられた固定型(3)が型閉した後に、タイバー(10)及びハーフナット(22)と協働して金型に型締力を負荷する複数の型締シリンダ(25)であって、往復動可能なピストン(27)を内部に有する型締シリンダ(25)と、
    前記型締シリンダ(25)に作動油を供給し且つそれから作動油が還流する油圧回路(40)であって、吐出流量が可変な一基の油圧ポンプユニット(35)と、各前記型締シリンダ(25)への作動油の供給方向を切り換え且つ供給を停止するための複数の電磁弁(44)とを有する油圧回路(40)と、
    前記油圧回路(40)を制御して、前記型締シリンダ(25)の型締力と前記ピストン(27)の移動速度及び停止位置を調整する制御装置(60)と、
    前記ピストン(27)の位置を検知するための位置検出センサ(51)と、
    を備えた型締装置(50)を制御する方法であって、
    前記タイバー(10)及び前記ハーフナット(22)のいずれか一方と連結する前記ピストンを動作する、前記型締装置(50)を制御する方法において、該方法は、
    前記ハーフナット(22)及び前記タイバー(10)のいずれか一方を、前記ピストン(27)を作動させることにより移動させて、それらを嵌合可能な所定位置で停止させる位置決め手順と、
    前記油圧ポンプユニット(35)の吐出流量を、作動している前記型締シリンダ(25)の数に合せて調整する調整手順と、
    を具備しており、
    前記調整手順において、前記油圧ポンプユニット(35)の吐出流量は、前記複数の型締シリンダ(25)の1基が前記タイバー(10)と前記ハーフナット(22)の嵌合位置に達して停止すると、所定流量分だけ減少するように調整されることを特徴とする方法。
  8. 減少される前記所定流量分は、一定量であり、全ての前記型締シリンダ(25)を同時に作動させているときの流量を前記型締シリンダ(25)の数で割った値であることを特徴とする請求項7に記載の方法。
  9. 前記複数の型締シリンダ(25)の数量は、4基であることを特徴とする請求項7又は8に記載の方法。
JP2008269981A 2008-10-20 2008-10-20 型締装置 Active JP5239732B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008269981A JP5239732B2 (ja) 2008-10-20 2008-10-20 型締装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008269981A JP5239732B2 (ja) 2008-10-20 2008-10-20 型締装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2010094728A true JP2010094728A (ja) 2010-04-30
JP5239732B2 JP5239732B2 (ja) 2013-07-17

Family

ID=42256789

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008269981A Active JP5239732B2 (ja) 2008-10-20 2008-10-20 型締装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5239732B2 (ja)

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08267522A (ja) * 1995-03-28 1996-10-15 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 射出成形機の型締装置
JP2002225103A (ja) * 2001-01-29 2002-08-14 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 射出成形機の油圧型締装置及び型締方法並びに同装置と方法を用いた型厚調整装置及び方法
JP2005297020A (ja) * 2004-04-13 2005-10-27 Toshiba Mach Co Ltd 型締装置

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08267522A (ja) * 1995-03-28 1996-10-15 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 射出成形機の型締装置
JP2002225103A (ja) * 2001-01-29 2002-08-14 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 射出成形機の油圧型締装置及び型締方法並びに同装置と方法を用いた型厚調整装置及び方法
JP2005297020A (ja) * 2004-04-13 2005-10-27 Toshiba Mach Co Ltd 型締装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP5239732B2 (ja) 2013-07-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100680692B1 (ko) 형 체결 장치, 성형기 및 형 체결 방법
US9296144B2 (en) Molding method of injection molding machine
JP5324377B2 (ja) 射出発泡成形機
KR100806021B1 (ko) 클램핑 장치 및 클램핑 방법
US20090242161A1 (en) Injection device for die casting machine
JP5805031B2 (ja) 液圧源制御装置、および、射出成型装置
JP5757585B2 (ja) 射出成形機
US7938994B2 (en) Method of controlling an injection molding machine
JP2007069501A (ja) 射出成形機
JP5921736B2 (ja) 射出成形機および射出成形機の制御方法
JP2009226448A (ja) 成形機
US20110189333A1 (en) Injection moulding machine and hydraulic unit for this
JP5095317B2 (ja) 型締装置
KR100281433B1 (ko) 직압식금형체결장치에있어서의금형체결압력의제어방법및제어장치
JP5239732B2 (ja) 型締装置
JP2002225103A (ja) 射出成形機の油圧型締装置及び型締方法並びに同装置と方法を用いた型厚調整装置及び方法
JP3860999B2 (ja) 射出圧縮成形機の型締装置及び型締方法
JP2009255476A (ja) 射出成形機
CN109414859B (zh) 油压式注塑成型机的控制方法及驱动控制装置
JP4550874B2 (ja) 射出圧縮成形方法または射出プレス成形方法
JP5495388B2 (ja) 射出成形機および射出成形機の制御方法
JP4436104B2 (ja) ダイカストマシン
JP5040207B2 (ja) 型締装置
JP2010105291A (ja) トグル式型締装置の型締力制御方法
JP2006088463A (ja) 電気・油圧式射出装置の制御方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20110707

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20130117

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130305

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130318

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20160412

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 5239732

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250