JP2010094723A - 鋳抜きピンの冷却装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】鋳抜きピンへの組み付け性、メンテナンス性に優れ、かつ、冷却能力の高い鋳抜きピンの冷却装置を提供すること。
【解決手段】ヘッド部10の縦穴5はセパレータ板部3によって第1縦穴室51と第2縦穴室52に区画されており、一方が導入口101に連通し他方が排出口102に連通している。セパレータ板部3は、後端に形成された係止片部35を、閉塞部材19と押さえ部材6とによって挟持することによってヘッド部10に固定されている。延長パイプ部2の内部は、セパレータ板部3によって第1パイプ穴部531と第2パイプ穴部532とに区画されている。延長パイプ部2を内孔80に係合させた状態においては、パレータ板部3によって内孔8が第1内孔部541と第2内孔部542とに区画され、セパレータ板部3の先端31と内孔80の先端内壁88との間には先端間隙545が設けられる。
【選択図】図1

Description

本発明は、ダイカスト鋳造に用いられる鋳抜きピンを冷却するための冷却水を循環させる装置に関する。
ダイカスト鋳造によってアルミダイカスト製品等の鋳物を製造する場合には、鋳抜きピンを用いて鋳物を効率よく冷却する工夫がなされている。
鋳抜きピンは、細長いピン状の外形状を有し、その内部に細長い内孔が設けられている。従来より、その細長い内孔内に冷却水を供給して冷却効率を向上させる試みがなされている。従来の鋳抜きピンの冷却方法としては、たとえば特許文献1に記載の方法がある。
特許第4043502号公報
上記特許文献1の図5には、鋳抜きピンを冷却するための冷却水を循環させる構成が記載されている。この構成では、鋳抜きピンと冷却装置とが一体的に構成されており、組み付け性、メンテナンス性に劣る。特に、仕切り板50Eの基端側の固定は詳しい記載はないが溶接されていると認定でき、この部分の着脱や交換はほぼ不可能である。
本発明は、かかる従来の問題点に鑑みてなされたもので、鋳抜きピンへの組み付け性、メンテナンス性に優れ、かつ、冷却能力の高い鋳抜きピンの冷却装置を提供しようとするものである。
本発明は、先端側が閉塞され、後端側に開口する細長い内孔を有するダイカスト鋳造用の鋳抜きピンを冷却するための冷却装置であって、
該冷却装置は、冷却水の導入口と排出口とを有するヘッド部と、該ヘッド部に接続された延長パイプ部と、上記ヘッド部の内部及び上記延長パイプ部の内部を通って該延長パイプ部の先端から露出して配設されたセパレータ板部とを有してなり、
上記ヘッド部は、上記延長パイプ部の内部に連通する縦穴を有し、該縦穴は、上記延長パイプ部に連通する側とは反対側の後端部が閉塞されていると共に、該縦穴内に挿入された上記セパレータ板部によって径方向に二分されて第1縦穴室と第2縦穴室に区画されており、該第1縦穴室と第2縦穴室の一方が上記導入口に連通し他方が上記排出口に連通しており、
上記セパレータ板部は、上記ヘッド部に収容される後端に、略直角に折り返して形成された係止片部を設けてあり、上記ヘッド部の上記縦穴内において、該縦穴の後端を閉塞する閉塞部材と、上記縦穴内に配置される押さえ部材とによって上記セパレータ板部の上記係止片部を挟持し、かつ、上記押さえ部材を上記縦穴の先端側に固定される上記延長パイプ部の後端によって支持することによって、上記セパレータ板部が上記ヘッド部に固定されており、
上記延長パイプ部の内部は、上記セパレータ板部によって径方向に二分されて上記第1縦穴室に通じる第1パイプ穴部と上記第2縦穴室に通じる第2パイプ穴部とに区画されており、
上記延長パイプ部の先端は、上記鋳抜きピンの上記内孔の開口部に着脱可能に設けられており、
上記延長パイプ部を上記鋳抜きピンの上記内孔の開口部に係合させた状態においては、上記延長パイプ部の先端から露出した上記セパレータ板部が上記鋳抜きピンの上記内孔内に挿入配置され、該セパレータ板部によって上記内孔が径方向に二分されて上記第1パイプ穴部に通じる第1内孔部と上記第2パイプ穴部に通じる第2内孔部とに区画され、かつ、上記セパレータ板部の先端と上記内孔の先端内壁との間には冷却水流れが方向転換するための先端間隙が設けられ、
上記導入口から上記ヘッド部内に導入された冷却水が、上記第1縦穴室、上記第1パイプ穴部、上記第1内孔部、上記先端間隙、上記第2内孔部、上記第2パイプ穴部、上記第2縦穴室を結ぶ経路、または、その逆の経路を通って上記排出口から排出されるよう構成されていることを特徴とする鋳抜きピンの冷却装置にある(請求項1)。
本発明の鋳抜きピンの冷却装置は、上記のごとく、上記ヘッド部、上記延長パイプ部、及び上記セパレータ板部とにより構成されており、構造が簡単でありながら、鋳抜きピンへの組み付け性に優れ、メンテナンス性にも優れた構造とすることができる。
すなわち、上記冷却装置は、上記延長パイプ部の先端を上記鋳抜きピンの内孔の開口部に着脱可能な構成を有している。そのため、鋳抜きピンへの組み付け時には、延長パイプ部の先端から露出している上記セパレータ板部を鋳抜きピンの内孔内へ挿入し、延長パイプ部の先端を内孔の開口部に係合させるだけでよい。
そして、この状態でヘッド部に冷却水の導入管及び排出管を接続することにより、上記導入口から上記ヘッド部内に導入された冷却水が、上記第1縦穴室、上記第1パイプ穴部、上記第1内孔部、上記先端間隙、上記第2内孔部、上記第2パイプ穴部、上記第2縦穴室を結ぶ経路、または、その逆の経路を通って上記排出口から排出されることとなり、非常に効率よく鋳抜きピンを冷却することができる。
また、上記セパレータ板部は、上記ヘッド部に対して、後端に設けた係止片を上記閉塞部材と押さえ部材とによって挟持して固定してある。そのため、その挟持状態を解除すれば容易に分解することができ、メンテナンス性にも非常に優れる。また、セパレータ板部の固定が、挟持という機械的な固定方法で実現できるので、例えば溶接等により固定した場合よりも格段に分解・組立が容易である。
以上のように、本発明によれば、鋳抜きピンへの組み付け性、メンテナンス性に優れ、かつ、冷却能力の高い鋳抜きピンの冷却装置を提供することができる。
本発明の鋳抜きピンの冷却装置においては、上記のごとく、上記ヘッド部、上記延長パイプ部を貫通して突出した上記セパレータ板部を有している。このセパレータ板部の幅寸法は、少なくとも、上記延長パイプ部から突出した部分は、鋳抜きピンの内孔の内径に対応する寸法となっていることが好ましい。幅方向に多少の隙間があっても冷却水経路を区画する効果は得られるが、できる限り隙間は小さい方が好ましい。もちろん、多少のクリアランスがないと挿入性が低下する。
一方、上記パイプ部内及び上記ヘッド部内に位置する部分のセパレータ板部の幅寸法は、パイプ部やヘッド部に合わせて変更可能であるが、できる限り全長同じとすることが好ましい。これにより、セパレータ板部の製造及びヘッド部及び延長パイプ部への組み付けが容易となる。
また、上記延長パイプ部の先端には、Oリング等のシール部材が配設されていることが好ましい。これにより、冷却水の液漏れを防止することができる。
また、上記鋳抜きピンの内孔の開口部には、上記延長パイプ部の先端を収容できるように内孔の一般部よりも内径を大径化した大径部を設けることが好ましい。これにより、延長パイプ部の先端を上記開口部に挿入して両者を係合させることができる。そのため、両者の間の液密的なシール性も容易に高めることができると共に、延長パイプ部と鋳抜きピンとの接続状態を安定させることができる。なお延長パイプの先端には、シール性を高めるためのOリング等を配設することが好ましい。
また、上記セパレータ板部の上記係止片部は、軸方向に2つに分割され、それぞれ逆方向に略直角に折り返して形成されていることが好ましい(請求項2)。この場合には、上記係止片部を挟持する際の安定性が高まり、より強固にセパレータ板部を固定することができる。
また、上記ヘッド部の上記閉塞部材は着脱可能に設けられていることが好ましい(請求項3)。上記ヘッド部から上記セパレータ板部を取り外す際には、上記ヘッド部と上記延長パイプ部とを分離して上記縦穴の先端側から上記押さえ部材を取り出すことによって可能であるが、さらに、上記閉塞部材が上記ヘッド部の本体から分離できれば、その後端側から上記セパレータ板部を取り外すことも可能であり、よりメンテナンス性が向上する。
また、上記ヘッド部の上記第1縦穴室は、内部に配置された中実部材によって軸方向に二分されて上記延長パイプ部側に位置する第1開放穴部とその反対側に位置する第1閉塞穴部とに区画されており、
上記第1閉塞穴部内に位置する上記セパレータ板部には、上記第1閉塞穴部と上記第2縦穴室とを連通するための貫通穴が設けられており、
上記ヘッド部に設けられた上記導入口と上記排出口は、いずれも上記第1縦穴室に面するように設けられており、これらの一方は上記第1開放穴部に連通し、その他方は上記第1閉塞穴部及び上記貫通穴を介して上記第2縦穴室に連通しており、
上記延長パイプ部の上記シール部を上記鋳抜きピンの上記内孔の開口部に係合させた状態においては、
上記導入口から上記ヘッド部内に導入された冷却水が、上記第1開放穴部、上記第1パイプ穴部、上記第1内孔部、上記先端間隙、上記第2内孔部、上記第2パイプ穴部、上記第2縦穴室、上記貫通穴、及び上記第1閉塞穴部を結ぶ経路、または、その逆の経路を通って上記排出口から排出されるよう構成されていることが好ましい(請求項4)。
この場合には、上記ヘッド部に設ける上記導入口と上記排出口を同じ方向を向いて配置させることができる。そして、上記第1縦穴室を2つに分離するとと共に上記セパレータ板部に貫通穴を設けることによって、スムーズな冷却水経路形成することができる。これにより、冷却水の導入管及び排出管という配管の設置をまとめて行うことができ、スペース的にも優れた構成となる。
また、上記押さえ部材は、筒状形状を有し、その内周面に上記セパレータ板部の幅方向端部を挿入する左右一対の溝部を有すると共に、内周側と外周側とを貫通する連通孔を有する2つの円筒部材と、両者の間に配置され上記第1縦穴室を軸方向に分割するための断面略半円状の中実部材とを連結して構成されており、上記円筒部材のそれぞれの上記連通孔が上記導入口と上記排出口に対面するよう配置されている構成とすることができる(請求項5)。なお、これら3つの部品を一体品で構成することも可能である。
(実施例1)
本発明の実施例に係る鋳抜きピンの冷却装置につき、図1〜図8を用いて説明する。
本例の鋳抜きピンの冷却装置1は、図1に示すごとく、先端側が閉塞され、後端側に開口する細長い内孔を有するダイカスト鋳造用の鋳抜きピン8を冷却するための冷却装置である。
該冷却装置1は、冷却水の導入口101と排出口102とを有するヘッド部10と、該ヘッド部10に接続された延長パイプ部2と、ヘッド部10の内部及び延長パイプ部2の内部を通って該延長パイプ部2の先端から露出して配設されたセパレータ板部3とを有している。
図4〜図6に示すごとく、セパレータ板部3は、上記ヘッド部10に収容される後端に、略直角に折り返して形成された係止片部35を設けてある。本例の係止片部35は、軸方向に2つに分割され、それぞれ逆方向に略直角に折り返して形成されている。
上記ヘッド部10は、図2に示すごとく、上記延長パイプ部2の内部に連通する縦穴5を有し、上記延長パイプ部2に連通する側とは反対側の後端部が閉塞部材19により閉塞されている。本例では、この閉塞部材19はヘッド部10の本体に対して着脱可能に設けられている。
図1、図3に示すごとく、ヘッド部10の縦穴5内において、該縦穴5の後端を閉塞する閉塞部材19と、縦穴5内に配置される押さえ部材6とによって上記セパレータ板部3の係止片部35を挟持し、かつ、上記押さえ部材6を縦穴5の先端側に固定される延長パイプ部2の後端によって支持することによって、セパレータ板部3がヘッド部10に固定されている。
上記押さえ部材6は、図7、図8に示すごとく、2つの円筒部材61、62とこれらの間に配される中実部材65とにより構成されている。
円筒部材61、62は、図7に示すごとく、内穴610、620を有する筒状形状を有し、その内周面611、621に上記セパレータ板部の幅方向端部を挿入する左右一対の溝部615、625を有すると共に、内周側と外周側とを貫通する連通孔616、626を有する。
中実部材65は、断面半円状の中実部材よりなる本体部650における平面状の底面651に、セパレータ板部3を収容する溝部652を軸方向に向けて設けてある。また、本体部650の軸方向両端には、略半円状断面を有する突出端部653を有している。突出端部653の円弧状の外周部654は、上記円筒部材61、62の内穴610、620の内径に対応し、平面状の底部655は、上記溝部652の深さ位置に対応させてある。
図1、図3に示すごとく、これら円筒部材61、62及び中実部材65とからなる押さえ材6を、上記セパレータ板部3と共にヘッド部10の縦穴5内に収容することにより、円筒部材61、62のそれぞれの上記連通孔616、626が上記導入口101と排出口102に対面するよう配置される。
そして、上記縦穴5は、図1、図3に示すごとく、縦穴5内に挿入された上記セパレータ板部3によって径方向に二分されて第1縦穴室51と第2縦穴室52に区画されており、該第1縦穴室と第2縦穴室の一方が上記導入口101に連通し他方が上記排出口102に連通している。
より具体的には、ヘッド部10の第1縦穴室51は、内部に配置された中実部材65によって軸方向に二分されて延長パイプ部2側に位置する第1開放穴部512とその反対側に位置する第1閉塞穴部511とに区画されている。
第1閉塞穴部511内に位置するセパレータ板部3には、第1閉塞穴部511と上記第2縦穴室52とを連通するための貫通穴30(図4、図5参照)が設けられている。
そして、図1、図3に示すごとく、ヘッド部10に設けられた上記導入口101と上記排出口102は、いずれも上記第1縦穴室51に面するように設けられている。これらの一方である排出口102は第1開放穴部512に連通し、他方の導入口101は第1閉塞穴部511及び上記貫通穴30を介して上記第2縦穴室52に連通している。
図1に示すごとく、延長パイプ部2の内部は、上記セパレータ板部3によって径方向に二分されて上記第1縦穴室51に通じる第1パイプ穴部531と上記第2縦穴室52に通じる第2パイプ穴部532とに区画されている。
上記延長パイプ部2の先端は、上記鋳抜きピン8の上記内孔80の開口部81に着脱可能に設けられている。本例では、延長パイプ部2の先端には、Oリングよりなるシール部材37が配設されており、内孔80の開口部81との間のシール性を確保できるように構成されている。
延長パイプ部2を鋳抜きピン8の内孔80の開口部81に係合させた状態においては、延長パイプ部2の先端から露出したセパレータ板部3が鋳抜きピン8の内孔80内に挿入配置され、セパレータ板部3によって内孔80が径方向に二分される。内孔80は、第1パイプ穴部531に通じる第1内孔部541と第2パイプ穴部532に通じる第2内孔部542とに区画される。また、セパレータ板部3の先端31と上記内孔80の先端内壁88との間には冷却水流れが方向転換するための先端間隙545が設けられる。
そして、本例では、図1に示すごとく、延長パイプ部3を鋳抜きピン8の内孔80の開口部81に係合させた状態においては、導入口101からヘッド部10内に導入された冷却水9が、円筒部材61の貫通孔616を介して、第1閉塞穴部511に導入され、さらに、セパレータ板部3の貫通穴30を介して、第2縦穴室52に導入される。次いで、冷却水9は、ヘッド部10の第2縦穴室52から、第2パイプ穴部532、第2内孔部542、先端間隙545、第1内孔部541、第1パイプ穴部531を通り、ヘッド部10の第1開放穴部512に戻ってくる。そして、円筒部材62の貫通穴626を介して排出口102から冷却水9が排出されるよう構成されている。
なお、ヘッド部10の導入口101及び排出口102は、それぞれ図示しない冷却水供給装置の導入管及び排出管に接続される。接続手段は、市販の各種カップラなどの様々な配管接続手段が適用できる。
本例の鋳抜きピン8の冷却装置1は、上記のような構成を有しているので、鋳抜きピン8への組み付け性、メンテナンス性に優れ、かつ、冷却能力の高いものとなる。
すなわち、上記冷却装置1は、ヘッド部10、延長パイプ部2、及びセパレータ板部3とにより構成されており、構造が簡単である。そして、延長パイプ部2の先端を上記鋳抜きピン8の内孔80の開口部81に着脱可能な構成を有している。そのため、鋳抜きピン8への組み付け時には、延長パイプ部の先端から露出しているセパレータ板部3を鋳抜きピン8の内孔80内へ挿入し、延長パイプ部2の先端を内孔の開口部81に係合させるだけでよい。
そして、この状態でヘッド部10の上記導入口101及び排出口102に冷却水の導入管及び排出管を接続することにより、上述したように、鋳抜きピン8の内孔80内を直接冷却水の循環路とすることができ、非常に効率よく鋳抜きピンを冷却することができる。このような構成のため、冷却装置1全体も小型化することができ、また、鋳型の種類が変わっても、それらのサイズに応じて、延長パイプ部2の長さ及びセパレータ板部3の長さを変えるだけで容易に対応することができる。
また、上記セパレータ板部3は、ヘッド部10に対して、後端に設けた係止片35を閉塞部材19と押さえ部材6とによって挟持して固定してある。そのため、閉塞部材19を取り外して、その挟持状態を解除すれば容易に分解することができ、メンテナンス性にも非常に優れる。また、セパレータ板部の固定が、挟持という機械的な固定方法で実現できるので、例えば溶接等により固定した場合よりも格段に分解・組立が容易である。
以上のように、本例によれば、鋳抜きピン8への組み付け性、メンテナンス性に優れ、かつ、冷却能力の高い冷却装置を提供することができる。
実施例1における、鋳抜きピンの冷却装置の全体構成を示す説明図。 実施例1における、ヘッド部の構造を示す説明図。 実施例1における、ヘッド部の縦穴に各部品を収容した状態を示す説明図。 実施例1における、セパレータ板部の平面図。 実施例1における、セパレータ板部の後端を後端側から見た背面図(図4の矢印A方向から見た図)。 実施例1における、セパレータ板部の後端を側面側から見た側面図(図4の矢印B方向から見た図)。 実施例1における、円筒部材を示す斜視図。 実施例1における、中実部材を示す斜視図。
符号の説明
1 冷却装置
10 ヘッド部
101 導入口
102 排出口
19 閉塞部材
2 延長パイプ部
3 セパレータ板部
30 貫通穴
5 縦穴
51 第1縦穴室
511 第1閉塞穴部
512 第1開放穴部
52 第2縦穴室
531 第1パイプ穴部
532 第2パイプ穴部
541 第1内孔部
542 第2パイプ穴部
545 先端間隙
8 鋳抜きピン
80 内孔
9 冷却水

Claims (5)

  1. 先端側が閉塞され、後端側に開口する細長い内孔を有するダイカスト鋳造用の鋳抜きピンを冷却するための冷却装置であって、
    該冷却装置は、冷却水の導入口と排出口とを有するヘッド部と、該ヘッド部に接続された延長パイプ部と、上記ヘッド部の内部及び上記延長パイプ部の内部を通って該延長パイプ部の先端から露出して配設されたセパレータ板部とを有してなり、
    上記ヘッド部は、上記延長パイプ部の内部に連通する縦穴を有し、該縦穴は、上記延長パイプ部に連通する側とは反対側の後端部が閉塞されていると共に、該縦穴内に挿入された上記セパレータ板部によって径方向に二分されて第1縦穴室と第2縦穴室に区画されており、該第1縦穴室と第2縦穴室の一方が上記導入口に連通し他方が上記排出口に連通しており、
    上記セパレータ板部は、上記ヘッド部に収容される後端に、略直角に折り返して形成された係止片部を設けてあり、上記ヘッド部の上記縦穴内において、該縦穴の後端を閉塞する閉塞部材と、上記縦穴内に配置される押さえ部材とによって上記セパレータ板部の上記係止片部を挟持し、かつ、上記押さえ部材を上記縦穴の先端側に固定される上記延長パイプ部の後端によって支持することによって、上記セパレータ板部が上記ヘッド部に固定されており、
    上記延長パイプ部の内部は、上記セパレータ板部によって径方向に二分されて上記第1縦穴室に通じる第1パイプ穴部と上記第2縦穴室に通じる第2パイプ穴部とに区画されており、
    上記延長パイプ部の先端は、上記鋳抜きピンの上記内孔の開口部に着脱可能に設けられており、
    上記延長パイプ部を上記鋳抜きピンの上記内孔の開口部に係合させた状態においては、上記延長パイプ部の先端から露出した上記セパレータ板部が上記鋳抜きピンの上記内孔内に挿入配置され、該セパレータ板部によって上記内孔が径方向に二分されて上記第1パイプ穴部に通じる第1内孔部と上記第2パイプ穴部に通じる第2内孔部とに区画され、かつ、上記セパレータ板部の先端と上記内孔の先端内壁との間には冷却水流れが方向転換するための先端間隙が設けられ、
    上記導入口から上記ヘッド部内に導入された冷却水が、上記第1縦穴室、上記第1パイプ穴部、上記第1内孔部、上記先端間隙、上記第2内孔部、上記第2パイプ穴部、上記第2縦穴室を結ぶ経路、または、その逆の経路を通って上記排出口から排出されるよう構成されていることを特徴とする鋳抜きピンの冷却装置。
  2. 請求項1において、上記セパレータ板部の上記係止片部は、軸方向に2つに分割され、それぞれ逆方向に略直角に折り返して形成されていることを特徴とする鋳抜きピンの冷却装置。
  3. 請求項1又は2において、上記ヘッド部の上記閉塞部材は着脱可能に設けられていることを特徴とする鋳抜きピンの冷却装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項において、上記ヘッド部の上記第1縦穴室は、内部に配置された中実部材によって軸方向に二分されて上記延長パイプ部側に位置する第1開放穴部とその反対側に位置する第1閉塞穴部とに区画されており、
    上記第1閉塞穴部内に位置する上記セパレータ板部には、上記第1閉塞穴部と上記第2縦穴室とを連通するための貫通穴が設けられており、
    上記ヘッド部に設けられた上記導入口と上記排出口は、いずれも上記第1縦穴室に面するように設けられており、これらの一方は上記第1開放穴部に連通し、その他方は上記第1閉塞穴部及び上記貫通穴を介して上記第2縦穴室に連通しており、
    上記延長パイプ部を上記鋳抜きピンの上記内孔の開口部に係合させた状態においては、
    上記導入口から上記ヘッド部内に導入された冷却水が、上記第1開放穴部、上記第1パイプ穴部、上記第1内孔部、上記先端間隙、上記第2内孔部、上記第2パイプ穴部、上記第2縦穴室、上記貫通穴、及び上記第1閉塞穴部を結ぶ経路、または、その逆の経路を通って上記排出口から排出されるよう構成されていることを特徴とする鋳抜きピンの冷却装置。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項において、上記押さえ部材は、筒状形状を有し、その内周面に上記セパレータ板部の幅方向端部を挿入する左右一対の溝部を有すると共に、内周側と外周側とを貫通する連通孔を有する2つの円筒部材と、両者の間に配置され上記第1縦穴室を軸方向に分割するための断面略半円状の中実部材とを連結して構成されており、上記円筒部材のそれぞれの上記連通孔が上記導入口と上記排出口に対面するよう配置されていることを特徴とする鋳抜きピンの冷却装置。
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