JP2010094450A - ロッキング装置のロック機構 - Google Patents

ロッキング装置のロック機構 Download PDF

Info

Publication number
JP2010094450A
JP2010094450A JP2008270264A JP2008270264A JP2010094450A JP 2010094450 A JP2010094450 A JP 2010094450A JP 2008270264 A JP2008270264 A JP 2008270264A JP 2008270264 A JP2008270264 A JP 2008270264A JP 2010094450 A JP2010094450 A JP 2010094450A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
lock
swing
rocking
locking mechanism
support
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2008270264A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5460998B2 (ja
Inventor
Isao Okamoto
功 岡本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Takano Co Ltd
Original Assignee
Takano Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Takano Co Ltd filed Critical Takano Co Ltd
Priority to JP2008270264A priority Critical patent/JP5460998B2/ja
Publication of JP2010094450A publication Critical patent/JP2010094450A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5460998B2 publication Critical patent/JP5460998B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Chairs For Special Purposes, Such As Reclining Chairs (AREA)

Abstract

【課題】ロック状態でのがたつきを防止する。着座時にもスムーズな操作を可能にする。
【解決手段】脚1に支持された支持部材2に対して背もたれを支持する揺動部材3を揺動させることで背もたれを後傾させるロッキング装置のロック機構であって、支持部材2と揺動部材3のいずれか一方に揺動自在に連結され、揺動部材3が初期位置P1に移動している場合に、支持部材2と揺動部材3のいずれか他方との間に滑り込むロック位置P2と、支持部材2と揺動部材3のいずれか他方との間から外れるロック解除位置P3との間で揺動自在なロック部材4と、支持部材2と揺動部材3のいずれか他方に揺動自在に連結され、ロック部材4を揺動させる操作部材5と、操作部材5を、ロック部材4をロック位置P2に揺動させる第1の位置P4に保持する位置保持手段6を備えている。
【選択図】図1

Description

本発明は、ロッキング装置のロック機構に関する。更に詳しくは、本発明は、椅子の背もたれを起こした状態でロックするロッキング装置のロック機構に関するものである。
背もたれの後傾を可能にするロッキング装置には、背もたれを起こした状態で背もたれをロックするロック機構を備えるものがある。ロッキング装置のロック機構として、例えば特開平8−182564号公報に開示されたスライド式のものがある。このスライド式ロック機構を図6および図7に示す。スライド式ロック機構は、前後にスライド可能な操作レバー101の後端にロック体102を固着し、座受け体103の後端縁103aと背支持体104に固着された足部104aとの間にロック体102を挿入することで背もたれをロックするものである。
即ち、操作レバー101を前方にスライドさせてロック体102を後端縁103aと足部104aとの間から引き抜いている状態では、背支持体104は支軸105を中心に揺動して背もたれを後傾させることが可能である。一方、背もたれを起こしている状態、即ち背支持体104が初期位置に移動している状態で操作レバー101を後方にスライドさせ、後端縁103aと足部104aとの間にロック体102を挿入すると、足部104aがロック体102に当たることで背支持体104の揺動が禁止され、背支持体104を初期位置にロックする。これによって背もたれが後傾できなくなる。
また、別のタイプのロック機構として、例えば特開2007−130266号公報に開示された溝差し込み式のものがある。この溝差し込み式ロック機構を図8および図9に示す。溝差し込み式ロック機構は、例えば図示しない座受け部材にロック部材106をスライド可能に設け、図示しない背支桿に取り付けられたロック部材受け107の係合溝7にロック部材106を差し込むことで背もたれをロックするものである。
即ち、ロック部材106を係合溝108から引き抜いている状態では、背支桿は図示しない回動軸を中心に揺動して背もたれを後傾させることが可能である。一方、ケーブル109を操作してロック部材106を係合溝108に差し込むと、ロック部材受け107の揺動が禁止され、背支桿をその角度でロックする。これによって背もたれの傾動させることができなくなる。
ロック部材受け107には複数の係合溝108が設けられており、ロック部材106を差し込む係合溝108を変えることで背支桿をロックする角度を変えることができ、背もたれを固定する角度を調節することができる。
特開平8−182564号 特開2007−130266号
しかしながら、上記スライド式ロック機構では、座受け体103の後端縁103aと足部104aとの間にロック体102をスライドさせながら挿入するため、後端縁103aと足部104aとの間の間隔をロック体102の高さよりも広くしておく必要がある。そのため、後端縁103aと足部104aとの間にロック体102を挿入した状態で、即ち背支持体104を初期位置にロックした状態で後端縁103a又は足部104aとロック体102との間に隙間が発生し、背支持体104ががたつくことになる。
また、上記溝差し込み式ロック機構では、着座者の荷重によってロック部材106と係合溝108との位置関係がずれることがある。そのため、着座した状態で特に初期位置でロックしようとすると、位置関係のずれによってロック部材106をスムーズに差し込むことが困難な場合があり、操作性を悪化させることがある。
本発明は、ロック状態でのがたつきを防止すると共に、スムーズな操作が可能なロッキング装置のロック機構を提供することを目的とする。
かかる目的を達成するために、請求項1記載の発明は、脚に支持された支持部材に対して背もたれを支持する揺動部材を揺動させることで背もたれを後傾させるロッキング装置のロック機構において、支持部材と揺動部材のいずれか一方に揺動自在に連結され、揺動部材が初期位置に移動している場合に、支持部材と揺動部材のいずれか他方との間に滑り込むロック位置と、支持部材と揺動部材のいずれか他方との間から外れるロック解除位置との間で揺動自在なロック部材と、支持部材と揺動部材のいずれか他方に揺動自在に連結され、ロック部材を揺動させる操作部材と、操作部材を、ロック部材をロック位置に揺動させる第1の位置に保持する位置保持手段を備えるものである。
したがって、操作部材を揺動させると、ロック部材をロック位置とロック解除位置との間で揺動させることができる。いま、ロック部材が揺動部材に連結され、操作部材が支持部材に連結されている場合を例に説明する。揺動部材が揺動していない初期位置、即ち背もたれを起こしている位置に移動している状態で操作部材を第1の位置に揺動させると、ロック部材がロック位置に揺動される。ロック位置ではロック部材は支持部材との間に滑り込んで支持部材と揺動部材との間に詰められ、初期位置に在る揺動部材の揺動をできなくする。位置保持手段は操作部材を第1の位置に保持し、揺動部材がロック位置から外れるのを防止する。
また、請求項2記載のロッキング装置のロック機構は、位置保持手段が、操作部材が第1の位置に揺動された場合に操作部材に設けられた凹部又は凸部に嵌り込む凸部又は凹部を有する弾性部材で構成されている。したがって、操作部材を第1の位置に揺動させると、弾性部材である位置保持手段が弾性変形し、操作部材の凹部に位置保持手段の凸部が又は位置保持手段の凹部に操作部材の凸部が嵌り込んで操作部材を位置保持する。
さらに、請求項3記載のロッキング装置のロック機構は、ロック部材及び操作部材が樹脂製である。したがって、ロック部材及び操作部材が金属製の場合に比べて軽量化されると共に、低コストでの製造が可能になる。また、ロック部材及び操作部材が摺動し易いものとなる。
請求項1のロッキング装置のロック機構では、支持部材と揺動部材との間にロック部材を揺動させながら滑り込ませるようにして両者の間に詰めるようにするので、初期位置に揺動部材をロックしている状態で支持部材と揺動部材との両方に揺動部材が当たっており、支持部材又は揺動部材とロック部材との間に隙間を生じさせることがない。このため、ロック状態の揺動部材のがたつきを確実に防止することができる。また、支持部材と揺動部材との間にロック部材を揺動させながら滑り込ませるようにしているので、揺動部材が正確な初期位置から多少ずれて支持部材と揺動部材の間の間隔が多少変化した状態でも、両者間にロック部材をスムーズに滑り込ませることができる。このため、例えば着座者の体重等によってロック前の揺動部材が正確な初期位置から多少ずれていても、揺動部材をスムーズにロックすることができ、操作性を悪化させることがない。
また、請求項2記載のロッキング装置のロック機構では、位置保持手段の弾性力によって操作部材を第1の位置に保持することができるので、ロック部材がロック位置から不用意に外れてしまうのを防止することができる。また、凹凸の嵌め合いによって位置保持を行なうので、操作を行なう者が凹凸の嵌め合いを感じることで操作が確実に行なわれたことを認識することができる。
さらに、請求項3記載のロッキング装置のロック機構では、ロック部材及び操作部材が樹脂製であるので、ロック部材及び操作部材を軽量化することができると共に、低コストでの製造が可能になる。また、樹脂製にすることでロック部材及び操作部材の摺動性を向上させることができ、これらの動きをスムーズなものにすることができる。
以下、本発明の構成を図面に示す最良の形態に基づいて詳細に説明する。
図1〜図5に、本発明のロッキング装置のロック機構の実施形態の一例を示す。ロッキング装置のロック機構(以下、単にロック機構という)は、脚1に支持された支持部材2に対して図示しない背もたれを支持する揺動部材3を揺動させることで背もたれを後傾させるものであって、支持部材2と揺動部材3のいずれか一方に揺動自在に連結され、揺動部材3が初期位置P1に移動している場合に、支持部材2と揺動部材3のいずれか他方との間に滑り込むロック位置P2と、支持部材2と揺動部材3のいずれか他方との間から外れるロック解除位置P3との間で揺動自在なロック部材4と、支持部材2と揺動部材3のいずれか他方に揺動自在に連結され、ロック部材4を揺動させる操作部材5と、操作部材5を、ロック部材4をロック位置P2に揺動させる第1の位置P4に保持する位置保持手段6を備えるものである。本実施形態では、ロック部材4は揺動部材3に、操作部材5は支持部材2にそれぞれ連結されている。ただし、ロック部材4が支持部材2に、操作部材5が揺動部材3にそれぞれ連結されていても良い。
支持部材2は、椅子の脚1に直接的又は間接的に支持されているものである。本実施形態では、支持部材2は脚1に直接的に支持されている座受け部材である。ただし、座受け部材に限るものではなく、脚1に直接的又は間接的に支持され、揺動部材3を揺動側と考えた場合に揺動側を揺動自在に支持する固定側のものであれば良い。
揺動部材3は、背もたれを直接的又は間接的に支持するものである。本実施形態では、揺動部材3は背支桿である。ただし、背支桿に限るものではなく、背もたれを直接的又は間接的に支持し、支持部材2に対して背もたれの後傾に伴って揺動するものであれば良い。揺動部材3の前端は、第1の揺動軸7によって支持部材2に揺動自在に連結されている。揺動部材3は背もたれを起立させる方向に向けて図示しない反力機構によって常時付勢されている。揺動部材3の前端には度当たり部3aが設けられており、反力機構の付勢力によって度当たり部3aが支持部材2に設けられたストッパ8に度当たりするまで揺動可能となっている。度当たり部3aがストッパ8に度当たりし、揺動部材3が最も起立している位置が初期位置P1、即ち背もたれを起立させる位置となっている。本実施形態では、例えば左右一対の板状部材によって揺動部材3が構成されている。ただし、必ずしも左右一対の板状部材によって揺動部材3が構成されている必要はない。
ロック部材4は、揺動部材3に揺動自在に連結されたリンクである。本実施形態では、上から見た状態で揺動部材3の各板状部材の間にロック部材4が配置されている。したがって、ロック部材4は椅子の幅方向中央に配置されている。ロック部材4は、基端近傍を第2の揺動軸9によって揺動部材3に連結されている。ロック部材4の先端面4aは、支持部材2に設けられた第1の受け部11に摺動可能となっている。ロック部材4の先端面4aには第1の凸部10が設けられており、ロック部材4は先端面4aを第1の受け部11に摺動させながら第1の凸部10が第1の受け部11に当たるまで揺動可能となっている。第1の凸部10は、第1の受け部11にぴったりと当たる形状を成しており、部分的な隙間が出来てがたつくことがないようになっている。本実施形態では、ロック部材4の先端は二股状に分割されており、分割されたそれぞれの先端面4aは同一形状となっている。2つの分割部分4bの内側面には、先端面4aから連続する溝12がそれぞれ形成されている。2つの溝12は対向し、同一形状を成している。
ロック部材4の基端面4cは、揺動部材3に設けられた第2の受け部13に摺動可能となっている。ロック部材4の基端面4cには第2の凸部14が設けられており、基端面4cを第2の受け部13に摺動させながら揺動し、第1の凸部10が第1の受け部11に当たるのと同時に第2の凸部14も第2の受け部13に当たるようになっている。第2の凸部14は、第2の受け部13にぴったりと当たる形状を成しており、部分的な隙間が出来てがたつくことがないようになっている。
ロック部材4の先端面4aと基端面4cは、ロック部材4をロック解除位置P3(図4の位置)からロック位置P2(図1の位置)に向けて揺動させた場合に第1の受け部11又は第2の受け部13に徐々に近づいて接触し摺動する形状を成している。したがって、ロック部材4をロック位置P2に揺動させる場合、各端面4a,4cを各受け部11,13との間に楔のように機能させて滑り込ませることができる。
第1の受け部11と第2の受け部13との間にロック部材4が滑り込み、第1の凸部10が第1の受け部11に当たり、第2の凸部14が第2の受け部13に当たる位置が、ロック部材4のロック位置P2となっている。ロック位置P2では、椅子の幅方向から見て、第1の受け部11と第2の受け部13と第2の揺動軸9とが一直線上に並んでいる。また、支持部材2と揺動部材3との間からロック部材4が外れている位置がロック解除位置P3である。
第1の受け部11は、例えば支持部材2に対して椅子の幅方向に沿わせて固定されたシャフトである。ただし、第1の受け部11はシャフトに限るものではなく、第1の凸部10に度当たりしてその揺動を制限できるものであれば凸部等でも良い。本実施形態では、操作部材5を支持部材2に揺動自在に連結する第3の揺動軸15を第1の受け部11として使用し、部品の共有化によって部品点数の削減を行なっている。ただし、第3の揺動軸15を第1の受け部11として共有化せずに別々の部品としても良い。
第2の受け部13は、例えば揺動部材3に対して椅子の幅方向に沿わせて固定されたシャフトである。ただし、第2の受け部13はシャフトに限るものではなく、第2の凸部14に度当たりしてその揺動を制限できるものであれば凸部等でも良い。第2の受け部材13は第1の受け部材11よりも高い位置に配置されている。
ロック部材4の長さ、即ちロック位置P2において、第1の受け部11の横断面形状中心と第2の受け部13の横断面形状中心とを結ぶ直線に交差する両端面4a,4cの部位(P5点,P6点)の間隔は、第1の受け部11と第2の受け部13との間の間隔と同じ又は若干長くなっている。本実施形態では、第1の受け部11と第2の受け部13との間の間隔よりもロック部材4の長さを若干長くし、第1の受け部11と第2の受け部13との間を広げながらロック部材4をロック位置P2に滑り込ませるようにしている。ただし、ロック部材4の長さを第1の受け部11と第2の受け部13との間の間隔と同じにしても良い。
操作部材5は、支持部材2に揺動自在に連結されたリンクである。本実施形態では、ロック部材4の分割部分4bの間に操作部材5が配置されている。操作部材5は第3の揺動軸15によって支持部材2に揺動自在に連結されている。操作部材5は第3の揺動軸15に固定されている。操作部材5にはロック部材4に揺動自在に連結するための連結ピン5aが設けられている。本実施形態では、揺動部材3の両側面に連結ピン5aが設けられている。各連結ピン5aを各溝12に挿入し摺動させることで、操作部材5をロック部材4に揺動自在に連結することができる(図5)。
操作部材5は、ロック部材4をロック位置P2に揺動させる第1の位置P4と、ロック部材4をロック解除位置P3に揺動させる第2の位置P7とに揺動可能となっている。椅子の幅方向から見た場合、ロック部材4をロック位置P2に揺動させた状態、即ち操作部材5を第1の位置P4に揺動させた状態では、各連結ピン5aは第1の受け部11と第2の受け部13と第2の揺動軸9とが並ぶ直線よりも椅子の後方に位置している。
第3の揺動軸15には、図示しない操作レバーが連結されており、レバー操作によって回転されて操作部材5を揺動させることができる。
位置保持手段6は、例えば操作部材5が第1の位置P4に揺動された場合に操作部材5に設けられた凹部又は凸部に嵌り込む凸部又は凹部を有する弾性部材である。本実施形態では、位置保持手段6に凸部16が、操作部材5に凹部17が設けられている。ただし、位置保持手段6に凹部17を設け、操作部材5に凸部16を設けても良い。また、本実施形態では樹脂ばねよって位置保持手段6を構成している。ただし、樹脂ばね以外の弾性部材、例えばゴム製のばね、ばね鋼製のばね等によって位置保持手段6を構成しても良い。本実施形態では、操作部材5に2つの凹部17を形成し、操作部材5を第1の位置P4に位置保持する他、第2の位置P7にも位置保持可能となっている。ただし、必ずしも第1の位置P4と第2の位置P7との両方に位置保持可能にする必要はなく、少なくとも第1の位置P4に位置保持可能であれば良い。位置保持手段6は支持部材2の操作部材5の下方の位置に取り付けられている。
本発明のロック機構は、支持部材2の後端に設けられており、第1の揺動軸7から出来るだけ離されている。ロック機構を第1の揺動軸7から出来るだけ離すことで、ロック機構が設けられている位置における揺動部材3の動きを大きくすることができ、その分だけロック部材4や操作部材5を大きく形成することが可能となる。そのため、ロック部材4及び操作部材5を樹脂製にしても必要とされる部品強度の確保が可能となり、ロック部材4及び操作部材5として樹脂製のものの使用が可能となる。
また、ロック部材4は第1の受け部材11と第2の受け部材13との間に滑り込んで第2の受け部材13を下から支えて揺動部材3をロックする構造であり、着座者の体重等の荷重はロック部材4を圧縮する方向に作用することになる。そのため、曲げる方向等に荷重が作用する場合に比べて、ロック部材4として必要とされる部品強度が小さなものとなり、この事からもロック部材4として樹脂製のものの使用が可能となる。また、着座者の体重等の荷重は操作部材5には直接作用しないので、操作部材5については大きな荷重への対応を考慮する必要がなく、この事からも操作部材5として樹脂製のものの使用が可能である。
さらに、ロック部材4は椅子の幅方向中央に配置されているので、着座者の体重等の荷重がロック部材4を左右に倒そうとするモーメントとして作用することがない。そのため、ロック部材4及び操作部材5として必要とされる部品強度が小さなものとなり、この事からもロック部材4及び操作部材5として樹脂製のものの使用が可能となる。
以上より、本実施形態では樹脂製のロック部材4及び操作部材5を使用している。これにより、ロック部材4及び操作部材5を軽量化することができると共に、低コストでの製造が可能になる。また、樹脂製にすることでロック部材4及び操作部材5の摺動性を向上させることができ、これらの動きをスムーズなものにすることができる。ただし、金属製のロック部材4及び操作部材5を使用しても良い。
次に、ロック機構の作動について説明する。
操作レバーを操作して第3の揺動軸15を回転させ、操作部材5を揺動させると、連結ピン5aが溝12内を摺動しながらロック部材4を揺動させる。揺動部材3が初期位置P1に移動している状態で操作部材5を第1の位置P4に揺動させると、ロック部材4がロック位置P2に揺動し、支持部材2と揺動部材3との間に滑り込んで両者の間に詰められたつっかえ棒のように機能するので、揺動部材3を揺動させることができなくなる。これにより揺動部材3がロックされ、背もたれを後傾させることができなくなる(図1)。
ロック部材4はその両端面4a,4cを楔のように機能させて各受け部11,13の間に滑り込むので、たとえロック部材4の長さが各受け部11,13の間隔よりも長くても、各受け部11,13の間にロック部材4をスムーズに滑り込ませることができる。そのため、ロック部材4をロック位置P2にスムーズに揺動させることができる。同様に、着座者の体重等によって揺動部材3が正確な初期位置P1から若干沈み込み、各受け部11,13の間隔が短くなった場合であっても、ロック部材4を各受け部11,13の間にスムーズに滑り込ませることができ、ロック部材4をロック位置P2にスムーズに揺動させることができる。そのため、操作性を悪化させることがなく、椅子の使い勝手を向上させることができる。
また、各受け部11,13の間にロック部材4を滑り込ませるようにし、ロック位置P2では各受け部11,13とロック部材4との間に隙間が生じることがないので、初期位置P1における揺動部材3のがたつきを防止することができる。
操作部材5を第1の位置P4に揺動させると、位置保持手段6の凸部16が操作部材5の凹部17に入り込み、操作部材5を位置保持する。したがって、揺動部材3の初期位置P1へのロック、換言すると背もたれの起立状態でのロックが不用意に解除されるのを防止することができる。
この状態から、操作レバーを操作して操作部材5を第1の位置P4から第2の位置P7に揺動させると、ロック部材4がロック位置P2からロック解除位置P3へと揺動し、ロック部材4が各受け部11,13の間から外れて揺動部材3のロックが解除される(図4)。したがって、揺動部材3を揺動させて背もたれを後傾させることが可能になる(図5)。
操作部材5を第2の位置P7に揺動させてロック部材4をロック解除位置P3に移動させた状態では、連結ピン5aが溝12内を摺動することでロック部材4は揺動部材3に対して揺動可能となっている。したがって、操作部材5が第2の位置P7から動かなくてもロック部材4を揺動させながら揺動部材3を揺動させることができる。即ち、背もたれを後傾させることができる。
操作部材5を第2の位置P7に揺動させると、位置保持手段6の凸部16が操作部材5の別の凹部17に入り込み、操作部材5を位置保持する。したがって、ロック解除状態における操作部材5や操作レバーのがたつきを防止することができる。
なお、上述の形態は本発明の好適な形態の一例ではあるがこれに限定されるものではなく本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々変形実施可能である。
例えば、上述の説明では、ロック部材4の両端面4a,4cに各受け部11,13に当たる凸部10,14を設けることで、ロック部材4の揺動をロック位置P2までに制限したが、揺動を制限する手段はこれに限るものではない。例えば、各受け部11,13に凸部を設け、凸部がロック部材4に当ることでロック部材4の揺動をロック位置P2までに制限するようにしても良い。
また、上述の説明では、ロック位置P2において、ロック部材4の基端面4cを第2の受け部13に当てることでロック部材4から揺動部材3に作用する荷重を第2の受け部13によって受けるようにしていたが、第2の受け部13を省略し、第2の揺動軸9によってロック部材4から揺動部材3に作用する荷重を受けるようにしても良い。
本発明のロッキング装置のロック機構を示し、椅子の幅方向から見たロック状態の断面図である。 同ロッキング装置のロック機構を示し、椅子の後方から見た図である。 同ロッキング装置のロック機構を示し、椅子の後方から見た断面図である。 同ロッキング装置のロック機構を示し、椅子の幅方向から見たロック解除状態の断面図である。 同ロッキング装置のロック機構を示し、椅子の幅方向から見た揺動部材を揺動させた状態の断面図である。 従来のスライド式ロック機構を示し、ロックが解除されている状態の要部断面図である。 同スライド式ロック機構を示し、ロック状態の要部断面図である。 従来の溝差し込み式ロック機構を示し、ロック状態の要部断面図である。 同溝差し込み式ロック機構を示し、ロックが解除されている状態の要部断面図である。
符号の説明
1 脚
2 支持部材
3 揺動部材
5 操作部材
6 位置保持手段(弾性部材)
16 弾性部材に設けられた凸部
17 操作部材に設けられた凹部
P1 揺動部材3の初期位置
P2 ロック部材4のロック位置
P3 ロック部材4のロック解除位置
P4 操作部材の第1の位置

Claims (3)

  1. 脚に支持された支持部材に対して背もたれを支持する揺動部材を揺動させることで前記背もたれを後傾させるロッキング装置のロック機構において、前記支持部材と前記揺動部材のいずれか一方に揺動自在に連結され、前記揺動部材が初期位置に移動している場合に、前記支持部材と前記揺動部材のいずれか他方との間に滑り込むロック位置と、前記支持部材と前記揺動部材のいずれか他方との間から外れるロック解除位置との間で揺動自在なロック部材と、前記支持部材と前記揺動部材のいずれか他方に揺動自在に連結され、前記ロック部材を揺動させる操作部材と、前記操作部材を、前記ロック部材を前記ロック位置に揺動させる第1の位置に保持する位置保持手段を備えることを特徴とするロッキング装置のロック機構。
  2. 前記位置保持手段は、前記操作部材が前記第1の位置に揺動された場合に前記操作部材に設けられた凹部又は凸部に嵌り込む凸部又は凹部を有する弾性部材であることを特徴とする請求項1記載のロッキング装置のロック機構。
  3. 前記ロック部材及び前記操作部材は樹脂製であることを特徴とする請求項1記載のロッキング装置のロック機構。
JP2008270264A 2008-10-20 2008-10-20 ロッキング装置のロック機構 Active JP5460998B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008270264A JP5460998B2 (ja) 2008-10-20 2008-10-20 ロッキング装置のロック機構

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008270264A JP5460998B2 (ja) 2008-10-20 2008-10-20 ロッキング装置のロック機構

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2010094450A true JP2010094450A (ja) 2010-04-30
JP5460998B2 JP5460998B2 (ja) 2014-04-02

Family

ID=42256550

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008270264A Active JP5460998B2 (ja) 2008-10-20 2008-10-20 ロッキング装置のロック機構

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5460998B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013236771A (ja) * 2012-05-15 2013-11-28 Kokuyo Furniture Co Ltd 椅子
JP2017086696A (ja) * 2015-11-13 2017-05-25 タカノ株式会社 椅子のリンク部材

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4314514Y1 (ja) * 1964-02-09 1968-06-19
JPH079143U (ja) * 1993-07-27 1995-02-10 株式会社内田洋行 椅 子
JPH07289382A (ja) * 1994-04-25 1995-11-07 Tokai Kinzoku Kogyo Kk 椅子の傾動ストッパー構造
JPH11276287A (ja) * 1998-03-30 1999-10-12 Takano Co Ltd ロッキング装置

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4314514Y1 (ja) * 1964-02-09 1968-06-19
JPH079143U (ja) * 1993-07-27 1995-02-10 株式会社内田洋行 椅 子
JPH07289382A (ja) * 1994-04-25 1995-11-07 Tokai Kinzoku Kogyo Kk 椅子の傾動ストッパー構造
JPH11276287A (ja) * 1998-03-30 1999-10-12 Takano Co Ltd ロッキング装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013236771A (ja) * 2012-05-15 2013-11-28 Kokuyo Furniture Co Ltd 椅子
JP2017086696A (ja) * 2015-11-13 2017-05-25 タカノ株式会社 椅子のリンク部材

Also Published As

Publication number Publication date
JP5460998B2 (ja) 2014-04-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5632727B2 (ja) 車両用スライドレール装置
JP5181731B2 (ja) 乗物用シート
JP6012840B1 (ja) ヘッドレスト
JP6328228B2 (ja) チャイルドシート
JP5667807B2 (ja) 車両用チャイルドシート
JP2011245956A (ja) シートスライド装置
JP2009201783A (ja) 車両用シートリクライニング装置
JP6538829B2 (ja) 車両用シートのヘッドレスト
WO2014049724A1 (ja) ヘッドレスト
JP2004122798A (ja) 車両シートのウォークイン装置
JP5460998B2 (ja) ロッキング装置のロック機構
JP5505317B2 (ja) 車両用シート装置
JP2007126080A (ja) シートトラックのロック機構
JP6511515B2 (ja) 車両用シートのヘッドレスト
JP2009012629A (ja) シートバックのロック機構
JP5972952B2 (ja) アームレストのロック解除装置
JP5976190B1 (ja) ヘッドレスト
JP4503273B2 (ja) シートのリクライニングアジャスタ
JP2008080994A (ja) ウォークインシートの操作ペダル
JP2011093340A (ja) 乗物シート用リクライニング装置
JP2011131675A (ja) 車両用シート
WO2023032309A1 (ja) チャイルドシート
TWI377139B (en) Assembly of child safety seat and adjusting device thereof
JP2011098583A (ja) 乗物シート用リクライニング装置
JP2021109623A (ja) 車両用シート

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20110921

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20130412

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130423

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130624

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20140107

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20140115

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5460998

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150