JP2010094382A - 部分義歯 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 クラスプ11は、鉤歯の舌側に沿う舌側アーム、および鉤歯の頬側に沿う頬側アーム12を備え、舌側アームは、鉤歯に周回するようにあてがわれる鉤歯あてがい部13と、該鉤歯あてがい部の先側から出て、鉤歯の隣の歯にあてがわれる隣歯あてがい部14と、鉤歯あてがい部と隣歯あてがい部との間に位置して連続させる連続部15とを有し、連続部15の平均断面積は、鉤歯あてがい部13の中央部分の平均断面積の半分以上であることを特徴とする。
【選択図】 図1
Description
改訂新版オズボーン パーシャルデンチャー 医歯薬出版株式会社、1977年7月、p.166
(E1):本発明のように、舌側アームの先に隣歯あてがい部を、断面積が所定レベル以上ある連続部を付随させて形成すると、鉤歯あてがい部の先端部では剛性が増し、上記の着脱の際に、曲げ変形が集中することはなくなる。むしろ、舌側アームの先端部で剛性が高くなり、先端付近を変形させにくくなる結果、着脱の際、クラスプ全体または部分義歯としては、隣歯あてがい部を支点として隣歯の周りに回動しながら、他の部分を弾性変形させながら着脱する動きとなる。この結果、舌側アームの開き、そしてクラスプのゆるみは、生じなくなり、高い維持力、把持力および支持力を保持することができる。頬側アームは短く、ゆるみが生じることはないので、上記の舌側アームと協働して、高い把持作用も保持することができる。また、高い支持力の保持については次のとおりである。本発明またはプロトタイプの部分義歯は、義歯床を通じて顎堤粘膜によってほとんどの咬合圧を平均して負担する。上記の高い維持力および把持力によって、安定かつ堅固に部分義歯の位置が保持される結果、咬合圧は確実に安定して平均して顎堤粘膜で負担することができ、その結果、支持力についてもゆるみによる低下を防止することができる。
(E2):本発明の部分義歯のクラスプでは、舌側アームは鉤歯の豊隆部より根元側にあてがわれるのを原則とする。このことは、舌側アームの鉤歯あてがい部、および隣歯あてがい部にもいえることであり、鉤歯あてがい部は鉤歯の豊隆部の根元側に、また隣歯あてがい部は隣歯の豊隆部の根元側にあてがわれる。豊隆部といえる部分が明確に認められない歯牙であっても、歯牙根元部には、後退面をもつ部分または窪みがあり、そのような歯牙根元部に、鉤歯あてがい部等はあてがわれる。ここで、クラスプが鉤歯から離脱する方向に力(鉤歯の頂部方向の力)が加わった場合を想定する。
(E2−i)本発明の部分義歯の舌側アームでは、あてがい面と歯牙面(被あてがい歯牙面)との接触面積が増大することによって、離脱に対する抵抗の増大を得ることができる。舌側アームのあてがい面は、粗面とされている。このため、面接触によるずれ抵抗は高いものがある。接触面積の増大により、維持力だけでなく、面の向きにより把持力の向上も得ることができる。
(E2−ii)隣歯あてがい部は、鉤歯あてがい部の先に位置して、隣歯にあてがわれて、断面が確保された連続部を介在させて、鉤歯あてがい部の先端の補強をする。隣歯あてがい部は、隣歯を足場にして踏ん張り、鉤歯あてがい部の鉤歯頂部方向への抜け、および水平的な力に対して、変位や変形を阻止する作用を及ぼす。その阻止作用は、連続部の断面積が所定レベル以上あるので、連続部で弱められることはなく、直接的に、鉤歯あてがい部に効かせることができる。この結果、プロトタイプの舌側アームに比べて、先側部分で開き変形に対する阻止力を強化することができる。これによって、維持力だけでなく把持力をも強化することができる。上記(E2)の作用効果は、(E1)とは独立のものである。
(小要約):本発明者によるプロトタイプの部分義歯は、レストを持たず、また立体拘束アームをC字形状をなす2つのアームにより代行させる。このプロトタイプの部分義歯では、上述の繰り返し脱着に起因するクラスプのゆるみから、レストや立体的な拘束クラスプ等を備えないこともあり、維持力や把持力の不足が生じることがあった。上記の「鉤歯あてがい部+隣歯あてがい部+所定値以上の断面積をもつ連続部」は、上記(E1)により、維持力および把持力の不足の発生原因であるゆるみを防止した上で、それ自体(E2)によって維持力および把持力の強化をはかるものである。この結果、本発明の部分義歯は、上記の快適な装着感が得られるプロトタイプの部分義歯の長所を損なうことなく、維持力および把持力の強化を得ることができる。本発明におけるクラスプは、咬合時などにおいて、歯牙に負担をかけず、ほとんどフリーであり、維持力および把持力発揮のときには、歯牙の根元側で歯面に下方から中部に接触が生じるだけである。これによって、プロトタイプの部分義歯と同様に、快適な装着感を得ることができる。
レストおよび立体的な拘束クラスプは、鉤歯に非常に大きな負担をかけるものであるが、そのレストおよび立体拘束クラスプによる維持力および把持力の確保作用を、本発明における「鉤歯あてがい部+隣歯あてがい部+平均断面積が所定レベル以上の連続部」が十二分に代行することができる。
上記の(E1)および(E2)の作用効果において、連続部の平均断面積が確保されることが重要である。連続部の平均断面積は、鉤歯あてがい部の中央部分の平均断面積の半分以上あればよいが、より好ましくは、鉤歯あてがい部の中央部分と同等以上の平均断面積とするのがよい。
ただし、上記のあてがい面交差角部が大きく突き出す形状をとる場合、部分義歯の装着の安定度が高くなるあまり、脱着が難しくなる。とくに部分義歯に2つのクラスプを設けて、その2つとも舌側アームに、上記の隣歯あてがい部等を形成した場合には、脱着が難しくなる。このような場合には、上記のあてがい面交差角部の先端部を削除して、突き出し長さを短くするのがよい。この場合、歯牙面側を稜線状ではなく、巾を持たせて面状となる。
図1は、本発明の実施の形態1における部分義歯10を示す図である。この部分義歯10は上顎用の部分義歯であり、左5番〜7番、右5番〜7番が欠損している患者用である。義歯床31に、人工歯L5,L6,L7およびR5,R6,R7が固定されている。義歯床31は、左右2つの部分に分かれており、パラタルバー32(表面32a、裏面32b)で連結されている。義歯床31には、2つのクラスプ11,21が固定されている。右4番を鉤歯とするクラスプ21は、本発明者によるプロトタイプの部分義歯のクラスプと同じである。左4番を鉤歯とするクラスプ11には、鉤歯の頬側周面にあてがわれる頬側アーム12と、鉤歯の舌側周面にあてがわれる舌側アームとが形成されている。舌側アーム13,14,15は、次の部分で構成される。
(鉤歯あてがい部13):舌側アームの主要部分をなして鉤歯にあてがわれる。
(隣歯あてがい部14):その先から出て、鉤歯の隣に位置する隣歯にあてがわれる。
(連続部15):図1に示す舌側アームの連続部15では、鉤歯あてがい部13のあてがい面と隣歯あてがい部14のあてがい面とが近接して交差して角部を形成しており、連続部15は、とくに、あてがい面交差角部、となる。本実施の形態では、「あてがい面交差角部」を「連続部」と同じ意味で用いる。あてがい面交差角部15における、上記2つのあてがい面が交差して形成される、突き出すような交差角部は、歯牙面側は、歯軸方向に沿って延びており、線状(稜線状)または少し巾のある帯状の部分である。鉤歯と隣歯の歯牙根元の歯間が広い場合には、交差角部の歯牙側は、線ではなく、なだらかな尾根のような帯状となる。連続部15が、上述のあてがい面交差角部の形状をとり、その突き出し程度が大きいと、安定装着状態が過ぎるあまり脱着が難しくなる場合がある。このような場合、突き出し部分を削除して、上記の稜線状の歯牙面側を後退させて、帯状または面状の歯牙面側とするのがよい(図11参照)。この削除によって、連続部の歯牙面側は歯牙(鉤歯および隣歯)から離れるが、隣歯あてがい面が隣歯にあてがわれている限り、本発明の上記作用効果を得ることができる。
あてがい面交差角部15における歯牙面側15bは、特定が容易である。しかし、上記の歯牙面側15bに対応する表面側の部分および芯部などは、クラスプ設計の際に、線引きに巾があるので不明確である。このため、連続部をつぎのように定義しておく。図5に示すように、歯牙面側15bの巾を1mmとして、舌側アームの表面13a,14a側に延ばして1mm巾の断面をとる。連続部15の歯牙面側15bの巾は、連続部15の厚みとみることができる。この1mm厚みの板状部を連続部とする(図7(c)参照)。板状部の面(平行な上下面)は、鉤歯あてがい部の中心軸線(曲線)にほぼ直交するようにとる。歯牙面側15bの巾が1mmより狭い場合または広い場合にも、歯牙面側15bを中心に1mmの巾をとって、上記の板状部を連続部15とする。連続部の平均断面積は、その1mm厚みの板状部の厚み方向の平均値である。また、1mm巾の板状部の取り方に任意性がある場合には、その任意性の中で複数の1mm巾の板状部をとり、上述の連続部の断面積は、複数の板状部平均断面積のなかでの最小値をとることとする。上記の板状部の取り方に任意性は、その任意性の範囲内で、平均断面積が大きく変動する場合に問題とすべきであり、大きな違いが生じなければ、無視してもよい。上記の連続部の断面積等については、用語の細かい解釈に拘泥すべきではなく、本発明の趣旨に沿って解されるべきである。
図4に示すように、クラスプ11は、人工歯L5,L6の歯牙部分の根元とほぼ同じ高さ位置に固定されている。義歯床31は、顎堤粘膜(図示せず)にまたがるように配置され、その裏面31bで顎堤粘膜に接触する。パラタルバー32は、義歯床31の表面31aと裏面31bとの間の肉の部分に、その埋め込み部分を埋め込まれて、固定される。パラタルバー32は金属製なので、薄く、かつ巾狭にて十分な強度を持つ。このため、舌感が良好になる。パラタルバー32を用いずに、顎堤の舌側に沿わせて義歯床を延長した場合、義歯床の体積が増え、舌の自由な動きが阻害され、舌感は劣化する。
図7(a)は、患者の石膏模型の鉤歯L4と隣歯L3を示し、図7(b)はプロトタイプの舌側アーム64bを示し、また図7(c)は、本実施の形態の舌側アーム11を示す、図である。図7(a)に示すように鉤歯L4と隣歯L3とは、奥行きの深い歯間を形成し、中央部で密着している。仮に、プロトタイプの舌側アーム64bを用いた場合には、図7(b)に示す、先の尖った先端を歯間舌側部3にあて嵌める。ところで、鉤歯L4には、豊隆部5とその下方の根元部7にかけて後退する(窪む)、丸みを帯びたテーパ面が明確に形成されている。すなわち、テーパ面は、根元側で曲率半径が小さく、豊隆部で曲率半径が極大値をとるような傾きを持つ。このような豊隆部は、4番歯に特有の特徴である。また、隣歯L3についても、根元部に限れば、4番歯の豊隆部から根元部にかけて形成されるテーパと類似の傾き(根元にかけて後退する傾き)のテーパを持つ。
プロトタイプの舌側アーム64bは、その鉤歯あてがい面を鉤歯L4の根元部7にあてがって、上記の傾きのテーパ面によって十分大きい維持力および把持力を確保することができる。図7(b)に示す舌側アーム64bの場合、鉤歯あてがい部の表面とあてがい面との平面的に見た距離(厚み)は、大きな維持力および把持力確保のために、少し厚めにしている例である。鉤歯あてがい部の厚みを大きくすると、その厚みまたは段差に舌が触り、舌感が低下する。しかし、いくら厚みを大きくして開き変形を防止するといっても、プロトタイプの舌側アーム64bは、鉤歯L4の歯間部までで、それ以上の長さはない。そして、プロトタイプの舌側アーム64bの先端部は、厚みと巾にテーパをつけてゼロに終端させる。このために、上述のように、舌側アーム64bの先端部は変形しやすい。
これに対して、本実施の形態の部分義歯における舌側アーム11では、鉤歯あてがい部の先に連続部/隣歯あてがい部をもち、連続部の断面積は所定レベル以上確保されており、変形は確実に阻止される。また、隣歯あてがい部も隣歯にあてがわれて、鉤歯あてがい部と異なる方向に踏ん張る足場を持つので、維持力、把持力および支持力の強化に有効である。さらに、部分義歯の着脱に際して、上記の高い剛性によって、隣歯あてがい部が着脱の支点となる。この結果、部分義歯の着脱に際し、大きなひずみは、鉤歯あてがい部先端/連続部/隣歯あてがい部には生じない。この結果、着脱を繰り返しても、舌側アームの開きは生じず、安定度の高い装着状態を得ることができる。
図9は、図8におけるIX−IX線に沿う断面を示す図である。すなわち、鉤歯L4にあてがわれた状態の鉤歯あてがい部13の断面図である。豊隆部5から根元にかけて後退する傾きのテーパがついた歯牙面に、鉤歯あてがい部13はそのあてがい面13bを密着させている。隣歯L3の歯間部3側の根元部には、同様の傾きのテーパ面が形成されており、これに隣歯あてがい部14のあてがい面14bが密着している。このような形態で装着されている部分義歯10の舌側アーム11に離脱方向の力が作用した場合について考察する。
離脱方向の力が作用したとき、舌側アーム11の鉤歯あてがい部13は、図8に示す矢印Kの方向に開かないと、離脱は生じない。鉤歯あてがい部13が、図8に示す豊隆部5を越えてズリ上がるためには、豊隆部5に対応する大きな曲率半径へと、方向Kの方向に開く必要がある。しかし、図8に示すように、隣歯L3と隣歯あてがい面14bとは密着しており、鉤歯あてがい部13の方向Kの開きに対して、歯間奥に入り込んだ凹面の一部がつっかい棒になり、この開きを阻止する。この結果、鉤歯あてがい部13のK方向に開きは強く阻止され、その結果、より一層、維持力の強化をはかることができる。
上記のつっかい棒の作用は、あてがい面交差角部15の歯牙面側15bが大きく突き出して、鉤歯あてがい部13のK方向の変位に付随する、隣歯あてがい面14bの歯間奥側の一部の動きが、隣歯によって阻止される構造の場合に限られる。このような構造は、たとえ連続部15があてがい面交差角部を形成する場合でも、常に生じるわけではない。ただ、上記の構造の要件が満たされる場合には、強力な維持力強化作用を奏することができる。この場合、把持力および支持力についても強化されることは言うまでもない。
上記のような構造は、上述のように、過度な安定装着をもたらす結果、着脱の難しさをもたらす場合があるので、削合による調整等を行って、注意を払う必要がある。
図12は本発明の実施の形態2における部分義歯10を示す図である。本実施の形態では、前歯を鉤歯および隣歯とするクラスプ11を備える部分義歯10を例示する。部分義歯10は上顎用であり、残存歯は前歯の左右1番歯の2本だけである。クラスプ11は、左1番歯L1を鉤歯とし、右1番歯R1を隣歯とする。また、クラスプ21はプロトタイプのクラスプであり、右1番歯R1を鉤歯とする。義歯床31は、左右に分かれ、パラタルバー32により連結されている。
図14は、クラスプ11のあてがい面13b,14b,および連続部15の歯牙面側15bの拡大図である。この舌側アームでは、鉤歯あてがい面13bと隣歯あてがい面14bとを連続する連続部15の歯牙面側15bは、ある程度の巾をもって、歯間に面している。この連続部15についても、図5および図7(c)に示すように、歯牙面側15bについて稜線部を厚み中心に位置させた厚み1mmの板状部によって決めることができる。
図16は、上記患者の前歯2本を舌側から見た図である。豊隆部はないが、歯牙根元部の歯間3に根元側へと巾狭となる傾きのテーパが認められる。すなわち左右1番歯L1,R1では、歯牙根元部の歯間3に面する部分5がせり出し、その下方部7では後退または窪んでいる。図17は、そこにクラスプ11が装着された状態を舌側から見た図である。
図18は、図17に示すクラスプ装着状態における、歯牙L1,R1およびクラスプ11を含む断面図である。図18(a)は鉤歯L1の歯間側の断面図であり、(b)は隣歯R1の歯間側の断面図であり、(c)は歯間における連続部15の断面図である。これらの図によれば、盛り上がり面部Gは、鉤歯L1および隣歯R1の歯間サイドの下方部の窪みに嵌り込んで、歯牙とクラスプ11との間に係合が形成されている。
上述の(E1)、(E2−i)および(E2−ii)の作用に加えて、あてがい面13b,14b,15bにおける盛り上がり面部Gによって、歯牙との間に係合関係を形成することで、より一層、維持力および把持力を強化することができる。
図19は、本発明の実施の形態3における部分義歯10を示す図である。この部分義歯10は、本発明に特有の隣歯あてがい部14等をもつクラスプ11に加えて、フック51を備える点に特徴をもつ。部分義歯10では、リンガルバー32から延び出るようにフック51が、当該リンガルバー32と一体に形成されている。
図20は、図19の部分義歯10を患者の石膏模型に装着した状態を示す図である。部分義歯10は下顎用であり、クラスプ11は、右3番歯R3を鉤歯とし、右4番歯R4を隣歯とする。フック51は、左4番歯L4と5番歯L5との歯冠の間に懸けられる。また、プロトタイプのクラスプ21は、左3番歯L3を鉤歯とする。リンガルバー32の形状、位置および作用については、実施の形態1と同じことがいえる。
フック51は、リンガルバー32から延び出る部分51aと、そこから2つの残存歯の歯冠の間に接触する部分51bと、そこから歯冠トップ間に延びる歯冠トップ部51cとで形成される。歯冠トップ部51cは残存歯の舌側から頬側へ延びている。フック51の係止部は、歯冠トップ部51cで形成され、その先端部の突起Zは脱着の際、指先等で引っ掛けるために設けられている。フック51の係止部が審美性を害するおそれは小さい。
フック51の歯冠部51bには、2つの残存歯の歯冠の境界付近に形成される凹部に適合する凸部Yが設けられている。上記の凸部Yによれば、フック51は、2本の隣り合う残存歯の歯冠の間に生じる凹部に、凸部Yを嵌め込み、把持作用とくに歯列方向の把持作用を大きく向上させる。また、凸部Yの歯冠の間の凹部の嵌め込みにより、維持作用も向上する。したがって、フック51は、係止部だけでなく、歯冠部51bも、把持作用、維持作用および支持作用を向上するのに大きな役割を演じている。
フック51および隣歯あてがい部14等を有するクラスプ11を備えることで、本実施の形態における部分義歯10は、安定装着を長期間にわたって実現することができる。
1.プロトタイプの舌側アームに、隣歯あてがい部および連続部を付加することで、着脱に際して舌側アームの先端に、繰り返しひらき変形のひずみが蓄積されることを防止する。これは、隣歯あてがい部が着脱の支点になることで実現される。
2.維持作用、把持作用および支持作用を強化することができる。本発明では、これら作用の強化を、上述の非常に簡単な機構で実現することができる。
(i)もともと、プロトタイプの部分義歯においても、頬側アームと舌側アームとが、とくに舌側アームが、鉤歯をその根元側で、すなわち豊隆部より根元側のアンダーカット部で抱えるため、豊隆部と舌側アームとの接触が歯軸方向離脱の抑止力を発揮する。また、レストがないので咬合圧は人工歯にのみ加わり、その咬合圧は義歯床および大連結子を経由して、顎堤粘膜および歯肉により面的に負担される。本発明に係る部分義歯は、この作用効果(2.(i))を備える。
(ii)さらに、本発明の部分義歯では、とくに舌側アームに隣歯あてがい部および連続部が加えられたことで、強力な離脱阻止力を得ることができる。また、隣歯あてがい部14等の付加によって、舌側アームの把持力をも強化でき、傾き、回転、ずれ等の動きは阻止される。
上記より、部分義歯で基本的に必要とされる作用である(A1)咬合圧に抵抗する支持作用、(A2)離脱力に抵抗する維持作用、および(A3)義歯に加わる水平的な力に抵抗する把持作用は、いずれも問題なく確保されることが分かる。
本発明の部分義歯のクラスプ11については、上述のように、プロトタイプの部分義歯の特徴(快適な装着感、審美性、など)は変更するものではなく、プロトタイプの不足していた特性を補い、さらに促進させるものである。
Claims (4)
- 複数の人工歯と、前記人工歯を保持する義歯床と、該義歯床に取り付けられ、鉤歯により維持するための1つまたは2つ以上のクラスプとを備える部分義歯であって、
前記クラスプの少なくとも1つは、前記鉤歯の舌側に沿う舌側アーム、および前記鉤歯の頬側に沿う頬側アームを有し、
前記舌側アームは、前記鉤歯に周回するようにあてがわれる鉤歯あてがい部と、該鉤歯あてがい部の先側から出て、前記鉤歯の隣の歯にあてがわれる隣歯あてがい部と、前記鉤歯あてがい部と前記隣歯あてがい部との間に位置して連続させる連続部とを有し、
前記連続部の平均断面積は、前記鉤歯あてがい部の中央部分の平均断面積の半分以上であることを特徴とする、部分義歯。 - 前記鉤歯あてがい部の部分および前記隣歯あてがい部の部分、のあてがい面において、当該あてがい面の下方部分に、前記連続部を通って、凸状に盛り上がる、盛り上り面部分を備えることを特徴とする、請求項1に記載の部分義歯。
- 前記義歯床に連結する大連結子を備えることを特徴とする、請求項1または2に記載の部分義歯。
- 前記大連結子に交差するように延び出し、連続する2本の残存歯の歯冠トップ間に係止するフックを備えることを特徴とする、請求項3に記載の部分義歯。
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