JP2010094322A - 吸収性物品 - Google Patents

吸収性物品 Download PDF

Info

Publication number
JP2010094322A
JP2010094322A JP2008268098A JP2008268098A JP2010094322A JP 2010094322 A JP2010094322 A JP 2010094322A JP 2008268098 A JP2008268098 A JP 2008268098A JP 2008268098 A JP2008268098 A JP 2008268098A JP 2010094322 A JP2010094322 A JP 2010094322A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
absorbent article
longitudinal direction
side wall
main body
width direction
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2008268098A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5268555B2 (ja
Inventor
Kenji Nakaoka
健次 中岡
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Livedo Corp
Original Assignee
Livedo Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Livedo Corp filed Critical Livedo Corp
Priority to JP2008268098A priority Critical patent/JP5268555B2/ja
Publication of JP2010094322A publication Critical patent/JP2010094322A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5268555B2 publication Critical patent/JP5268555B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Absorbent Articles And Supports Therefor (AREA)

Abstract

【課題】吸収性物品の長手方向の端部近傍からの横漏れを防止する。
【解決手段】吸収性物品1では、本体部2の両側部上に設けられた一対の側壁部34がそれぞれ、長手方向の両端部において本体部2上に固定される2つの側壁端部341、および、2つの側壁端部341の間において本体部2から上側へと起立する起立部を備える。側壁端部341は、本体部2上に間接的に固定される固定部3411、および、固定部3411の幅方向における外側において起立部から連続するとともに長手方向に伸びる筒状空間3414を形成する空間形成部3413を備える。吸収性物品1では、起立部を伝わって側壁端部341に達した尿等の水分が筒状空間3414にて一時的に保持され、起立部を介して本体部2へと戻されて本体部2により吸収される。これにより、吸収性物品1の長手方向の端部近傍からの横漏れを防止することができる。
【選択図】図3

Description

本発明は、着用者からの排泄物を受ける吸収性物品に関する。
従来より、使い捨ておむつや下着に取り付けて使用される軽失禁用の吸収パッド等の吸収性物品では、両側部に着用者に向かって起立する一対の側壁部(いわゆる、立体ギャザー)が設けられており、これにより、尿等の排泄物が吸収性物品の側方から漏れることが防止されている。
このような吸収性物品では通常、側壁部の長手方向の両端部全体が吸収性物品の本体部の上面(例えば、トップシート)に固定されており、これらの固定された部位の間に設けられた弾性部材が収縮することにより、側壁部が着用者に向かって立ち上がる。例えば、特許文献1では、本体部の長手方向の端部において、防漏カフ形成用シートが本体部の側端部を上下から挟むように配置されて本体部の上下面に固定されている。
特開2006−141761号公報
ところで、特許文献1のような使い捨ておむつでは、側壁部の長手方向の端部(すなわち、本体部に固定された部位であり、以下、「側壁端部」という。)近傍では側壁部が立ち上がりにくく、側壁部の長手方向の中央部から側壁端部に達した尿等の水分が側方へと漏れてしまう(いわゆる、横漏れが生じる)おそれがある。
本発明は、上記課題に鑑みなされたものであり、吸収性物品の長手方向の端部近傍からの横漏れを防止することを目的としている。
請求項1に記載の発明は、着用者からの排泄物を受ける吸収性物品であって、バックシートとトップシートとの間に吸収コアが配置された略シート状の本体部と、前記本体部の両側部上において前記本体部の長手方向のほぼ全長に亘って設けられた一対のサイドシートとを備え、前記一対のサイドシートのそれぞれが、前記長手方向の全長に亘って設けられた折り曲げ線の一方側の部位であり、前記本体部に接合される帯状の接合部と、前記折り曲げ線の他方側の部位であり、一部が前記本体部から起立する側壁部とを備え、前記側壁部が、前記長手方向の両端部において前記本体部上に固定される2つの側壁端部と、前記2つの側壁端部の間において前記2つの側壁端部から連続するとともに前記折り曲げ線から起立する起立部と、前記起立部の前記長手方向のほぼ全長に亘って配置され、収縮することにより前記起立部を収縮させてギャザーを形成する弾性部材とを備え、前記2つの側壁端部のうちの一方の側壁端部が、前記起立部の上端部から前記長手方向に連続する部位であって前記起立部の上端から連続するエッジを前記長手方向に垂直な幅方向の内側に向けて前記本体部上に間接的または直接的に固定される固定部と、前記固定部の前記幅方向における外側において前記起立部から連続する部位であって、筒状に折り曲げられることにより、または、前記接合部もしくは前記本体部と非接合とされることにより、前記長手方向に伸びるとともに前記長手方向における端部が閉塞された筒状空間を形成する空間形成部とを備える。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の吸収性物品であって、前記筒状空間の前記幅方向における幅が、前記起立部から離れるに従って漸次減少する。
請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の吸収性物品であって、前記空間形成部にエンボス処理が施されている。
請求項4に記載の発明は、請求項1ないし3のいずれかに記載の吸収性物品であって、前記側壁部が、前記折り曲げ線である前記接合部の前記幅方向の内側のエッジにて前記幅方向の外側に向かって折り返され、さらに、前記幅方向の内側に向かって折り返されることにより、前記一方の側壁端部において筒状に折り曲げられた前記空間形成部が形成される。
請求項5に記載の発明は、請求項1ないし4のいずれかに記載の吸収性物品であって、前記2つの側壁端部のうちの他方の側壁端部が、前記起立部の前記上端部から前記長手方向に連続する部位であって前記起立部の前記上端から連続するエッジを前記幅方向の内側に向けて前記本体部上に間接的または直接的に固定される固定部と、前記固定部の前記幅方向における外側において前記起立部から連続する部位であって、筒状に折り曲げられることにより、または、前記接合部もしくは前記本体部と非接合とされることにより、前記長手方向に伸びるとともに前記長手方向における端部が閉塞された筒状空間を形成する空間形成部とを備える。
請求項6に記載の発明は、請求項1ないし5のいずれかに記載の吸収性物品であって、着用者が着用する外装物品の内側に取り付けられる軽失禁用の吸収パッドである。
本発明では、側壁端部に達した水分を筒状空間にて一時的に保持することにより、吸収性物品の長手方向の端部近傍からの横漏れを防止することができる。請求項2の発明では、筒状空間にて一時的に保持した水分を起立部を介して本体部へと速やかに戻すことができる。また、請求項3および4の発明では、筒状空間を大きくすることができる。
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る吸収性物品1を示す平面図であり、吸収性物品1は、着用者が着用する外装物品である下着の内側(すなわち、着用者側)に取り付けられて着用者からの尿等の排泄物を受ける軽失禁用の吸収パッドである。吸収性物品1は、パッケージ等における表示吸収量が約200ml(ミリリットル)以下である吸収パッドであり、本実施の形態では、吸収性物品1の表示吸収量は20ml以上40ml以下とされる。ただし、吸収性物品1の実際の吸収量は表示吸収量よりも大きい。図1では、着用者に接する面(以下、「上面」という)を手前側にして吸収性物品1を描いている。
図2は、吸収性物品1を図1中に示すA−Aの位置にて吸収性物品1の長手方向(すなわち、図1中の上下方向)に垂直な面で切断した断面図であり、図3は、吸収性物品1の図1中における上側の端部近傍の部位をB−Bの位置にて長手方向に垂直な面で切断した断面図である。吸収性物品1では、図1中における下側の端部近傍の部位も、図3に示す断面と同様の構造を有する。
図1および図2に示すように、吸収性物品1は、バックシート23、制臭シート24、吸収コア22およびトップシート21が下側(すなわち、着用者側とは反対側)から順に積層された略シート状の本体部2、並びに、本体部2の両側部上において(すなわち、長手方向に垂直な幅方向の両側において)本体部2の長手方向のほぼ全長に亘って設けられた一対のサイドシート3を備える。本体部2では、トップシート21とバックシート23との間に配置された吸収体である吸収コア22の着用者側の主面である上面がトップシート21により覆われ、吸収コア22の着用者側とは反対側の主面である下面がバックシート23により覆われる。トップシート21およびバックシート23は、ホットメルト接着剤等により吸収コア22および制臭シート24の周囲にて互いに接合される。図2では、図示の都合上、本体部2の各構成およびサイドシート3を分離して描いている(図3においても同様)。
トップシート21は透液性のシート材料、例えば、親水性繊維により形成された不織布であり、着用者からの排泄物の水分を速やかに捕捉して吸収コア22へと移動させる。トップシート21として利用される不織布は、例えば、ポイントボンド不織布やエアスルー不織布、スパンレース不織布であり、これらの不織布を形成する親水性繊維としては通常、セルロースやレーヨン、コットン等が用いられる。なお、トップシート21として、表面を界面活性剤により親水処理した疎水性繊維(例えば、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリエステル、ポリアミド、ナイロン)にて形成された透液性の不織布が利用されてもよく、また、開孔を有するプラスチックフィルムが利用されてもよい。
吸収コア22は、厚さ方向に積層された2層のコア部材221,222(図2参照)を備える。コア部材221,222はそれぞれ、2枚の不織布の間に粒状の高吸水性ポリマー(例えば、SAP(Super Absorbent Polymer))をホットメルト接着剤等により固定した上で当該2枚の不織布をホットメルト接着剤やヒートシール等により接合した構造とされ、トップシート21を透過した水分を吸収して速やかに固定する。各コア部材では、高吸水性ポリマーは、それぞれが長手方向に連続的に伸びる帯状であって幅方向に配列された複数の領域に固定され、当該複数の領域の隙間(すなわち、高吸水性ポリマーの非存在領域)において2枚の不織布がヒートシール等により接合されることにより、高吸水性ポリマーの複数の存在領域が個別に封止される。
なお、コア部材221,222の構造は上記構造には限定されず、各コア部材は、親水性繊維(例えば、粉砕したパルプ繊維やセルロース繊維)に粒状の高吸水性ポリマーを混合したものをティッシュペーパーや透液性不織布等の被覆シートにより包み込んで形成されてもよい。この場合、親水性繊維を包む被覆シートは、親水性繊維および高吸水性ポリマーとホットメルト接着剤により接合されて、親水性繊維の型崩れ、および、高吸水性ポリマーの脱落(特に、吸水後における脱落)を防止する。また、吸収コア22は、例えば、1つのコア部材により構成されてもよい。
バックシート23は、撥水性または不透液性のプラスチックフィルムであり、トップシート21を透過した排泄物が、本体部2の外部へとしみ出すことを防止する。吸収性物品1のムレを防止して着用者の快適性を向上するという観点からは、透湿性(すなわち、通気性)を有するプラスチックフィルムがバックシート23として利用されることが好ましい。バックシート23としては、撥水性または不透液性の不織布(例えば、スパンボンド不織布やメルトブロー不織布、SMS(スパンボンド・メルトブロー・スパンボンド)不織布)や当該不織布の上側に撥水性または不透液性のプラスチックフィルムが積層された積層シートが利用されてもよい。
制臭シート24は、制臭剤を含有する親水性のシート部材であり、制臭シート24を形成する親水性繊維としては、例えば、セルロースやパルプが用いられる。制臭剤としては、好ましくは金属(例えば、銀、銅、亜鉛、鉄、ニッケルコバルト、パラジウム、白金)を担持するゼオライト等の無機多孔結晶が用いられる。
一対のサイドシート3はそれぞれ、図1ないし図3に示すように、撥水性または不透液性のシート部材であるサイドシート本体31に、長手方向に伸びる弾性部材32が接合されることにより形成される。サイドシート本体31は、例えば、スパンボンド不織布、メルトブロー不織布、SMS不織布、または、エアスルー不織布により形成される。また、サイドシート本体31は、プラスチックフィルムや上記不織布とプラスチックフィルムとが積層された積層シートにより形成されてもよく、この場合、透湿性を有するプラスチックフィルムが利用されることにより、吸収性物品1のムレが防止されて着用者の快適性が向上される。弾性部材32は、帯状のポリウレタンフィルムであり、ホットメルト接着剤によりサイドシート本体31に接着される。弾性部材32としては、帯状の天然ゴム、弾性糸であるポリウレタン糸や糸状の天然ゴム等が用いられてもよい。
図1ないし図3に示すように、一対のサイドシート3はそれぞれ、長手方向の全長に亘って設けられた折り曲げ線39(図2および図3に示す。)の一方側の部位である帯状の接合部33、および、折り曲げ線39の他方側の部位である側壁部34を備える。接合部33は、本体部2の側方エッジ近傍において長手方向の全長に亘って本体部2の上側(すなわち、着用者側)にホットメルト接着剤を用いて接合される。図2および図3に示すように、側壁部34は、折り曲げ線39である接合部33の幅方向の内側のエッジにて幅方向の外側に向かって折り返され、さらに、幅方向の内側に向かって折り返されるとともにその一部が本体部2から起立する。換言すれば、サイドシート3が折り曲げ線39にて幅方向の外方へと折り返され、外方へと折り返された部位である側壁部34が、幅方向のおよそ中央にて幅方向の内方、かつ、着用者側へと折り返される。
各側壁部34は、図1および図3に示すように、長手方向の両端部において接合部33上に重ねられてヒートシールにより接合部33上に固定される2つの側壁端部341を備え、各側壁端部341は接合部33を介して本体部2上に間接的に固定される。側壁部34は、また、図1および図2に示すように、2つの側壁端部341の間において2つの側壁端部341から連続するとともに本体部2から上側へと起立する起立部342を備える。本実施の形態では、サイドシート3の側壁部34(すなわち、起立部342および側壁端部341)にエンボス処理が施されている。
図1および図2に示すように、側壁部34は、起立部342の長手方向のほぼ全長に亘って配置される帯状の弾性部材32を備える。吸収性物品1が着用者に装着される際には、各サイドシート3において、伸張状態にて起立部342に接合された弾性部材32が長手方向に収縮することにより、起立部342が長手方向に収縮してギャザーを形成するとともに、本体部2の側方エッジよりも内側に位置する折り曲げ線39から(すなわち、本体部2の側方エッジから内側に離れた本体部2上の位置にて)上側へと起立する。そして、起立部342が着用者の足の付け根近傍の肌に密着する。
図1および図3に示すように、2つの側壁端部341はそれぞれ、起立部342の上端部(すなわち、図2に示す起立部342の上端3421を含む上端3421近傍の部位)から長手方向に連続する部位であるとともにヒートシールにより接合部33上に固定される固定部3411を備える。固定部3411は、図3に示すように、起立部342の上端3421(図2参照)から連続するエッジ3417を幅方向の内側に向けて、接合部33を介して本体部2上に間接的に固定される。図1では、図の理解を容易にするために、一対の側壁部34の各固定部3411に平行斜線を付している(図8および図9においても同様)。
図1および図3に示すように、各側壁端部341は、また、固定部3411の幅方向における外側において起立部342から連続するとともに接合部33上において長手方向に伸びる筒状空間3414を形成する空間形成部3413をさらに備える。空間形成部3413は、接合部33および本体部2に非接合とされる。図3に示すように、空間形成部3413では、側壁部34が筒状に折り曲げられて上層3415および下層3416の2層に積層され(より詳細には、上層3415は互いに接合された2層の不織布により形成される。)、上層3415および下層3416が互いに非接合とされることにより、上層3415および下層3416の間に上述の筒状空間3414が形成される。図3では、図の理解を容易にするために、筒状空間3414の高さを実際よりも大きく、かつ、矩形状に描いている(図5および図7においても同様)。
図1に示すように、吸収性物品1を長手方向に伸張した状態において、空間形成部3413の幅方向における幅は起立部342から離れるに従って漸次減少する。したがって、筒状空間3414の幅方向における幅も、起立部342から離れるに従って漸次減少する。また、側壁端部341の長手方向の端部(すなわち、起立部342とは反対側の端部)では、固定部3411が側壁端部341の全幅に亘って設けられている。換言すれば、側壁端部341の上層3415および下層3416(図3参照)が、長手方向の端部において全幅に亘って互いに接合されるとともに接合部33にも接合されている。これにより、筒状空間3414の長手方向における端部が閉塞される。
以上に説明したように、吸収性物品1では、一対の側壁部34の長手方向の端部近傍において、側壁端部341に長手方向に伸びるとともに長手方向における端部が閉塞された筒状空間3414を形成する空間形成部3413が設けられることにより、起立部342を伝わって側壁端部341に達した尿等の水分が筒状空間3414にて一時的に保持される。筒状空間3414に保持された水分は、筒状空間3414から起立部342へと戻され、起立部342を介して本体部2へと戻されて本体部2により吸収される。これにより、側壁端部341まで伝わってきた水分が側壁部34を越えて側方へと漏れることが防止される。換言すれば、吸収性物品1の長手方向の端部近傍からの横漏れを防止することができる。吸収性物品1では、各側壁部34の2つの側壁端部341がそれぞれ、空間形成部3413および固定部3411を備えることにより、吸収性物品1の長手方向の両側の端部近傍からの横漏れを防止することができる。
上述の吸収性物品1の構造は、長手方向の長さが小さいため尿等の水分が吸収コアに吸収される前に長手方向の端部に到達する可能性が比較的高く、長手方向の端部近傍からの横漏れ防止の必要性が比較的高い小型の軽失禁用の吸収パッドに特に適している。また、吸収性物品1では、筒状空間3414にて一時的に保持された水分が、最初に本体部2に到達した水分がある程度吸収された後に本体部2に戻されるため、吸収性物品1の構造は、吸収速度が比較的小さい高吸水性ポリマーが吸収コアに利用される吸収性物品に特に適している。
吸収性物品1の側壁端部341では、筒状空間3414の幅方向における幅が起立部342から離れるに従って漸次減少することにより、筒状空間3414に一時的に保持された水分が、筒状空間3414の奥の方(すなわち、起立部342から離れた長手方向の端部側)へと入り込んで出てこなくなってしまうことが防止される。その結果、筒状空間3414に一時的に保持された水分を、起立部342を介して本体部2へと速やかに戻して本体部2の吸収コア22により、確実に固定することができる。
吸収性物品1では、上述のように、各サイドシート3の側壁部34にエンボス処理が施されている。各側壁端部341では、空間形成部3413にエンボス処理が施されることにより、空間形成部3413が柔らかくかつ嵩高とされるため、空間形成部3413により形成される筒状空間3414を大きく維持することができる。
各サイドシート3では、側壁部34が折り曲げ線39にて幅方向の外側に向かって折り返され、さらに、幅方向の内側に向かって折り返されることにより、側壁端部341において筒状に折り曲げられた空間形成部3413が形成される。空間形成部3413では、2層に積層された上層3415および下層3416が互いに非接合とされることにより筒状空間3414が形成され、下層3416が接合部33および本体部2に非接合とされることにより、空間形成部3413の形状の自由度が向上し(すなわち、平面的な形状から変形しやすくなり)、筒状空間3414が大きく形成される。
次に、本発明の第2の実施の形態に係る吸収性物品について説明する。図4および図5はそれぞれ、第2の実施の形態に係る吸収性物品1aの長手方向の中央部および一方の端部近傍の一部(すなわち、右半分)を示す断面図であり、上述の図2および図3に対応する。図4および図5に示すように、吸収性物品1aは、図1ないし図3に示す吸収性物品1のサイドシート3と形状が異なるサイドシート3aを備える。その他の構成は、図1ないし図3と同様であり、以下の説明において同符号を付す。なお、吸収性物品1aの左半分の形状は、図4および図5に示す右半分の形状と中心線に対して線対称となっており、また、吸収性物品1aの長手方向の他方の端部近傍の形状も図5に示すものとなる。
吸収性物品1aの各サイドシート3aは、図4に示すように、接合部33の幅方向の内側のエッジである折り曲げ線39にて折り曲げられ、折り曲げ線39の一方の部位である側壁部34に、幅方向の内側かつ上側(すなわち、着用者側)に向かって起立するとともに本体部2のトップシート21に対向する起立部342が設けられる。
また、各側壁端部341は、図5に示すように、起立部342(図4参照)の上端部から長手方向に連続する部位であるとともにヒートシールにより本体部2のトップシート21に固定される固定部3411、および、固定部3411の幅方向における外側において起立部342から連続するとともに本体部2と非接合とされることにより長手方向に伸びる筒状空間3414を本体部2との間に形成する空間形成部3413を備える。固定部3411は、起立部342の上端3421(図4参照)から連続するエッジ3417を幅方向の内側に向けて本体部2上に直接的に固定される。空間形成部3413では、筒状空間3414の長手方向における端部(すなわち、起立部342とは反対側の端部)が閉塞される。
第2の実施の形態に係る吸収性物品1aでは、第1の実施の形態と同様に、起立部342を伝わって側壁端部341に達した尿等の水分が筒状空間3414にて一時的に保持される。筒状空間3414に進入した水分は、筒状空間3414内において本体部2により吸収され、あるいは、筒状空間3414から起立部342を介して本体部2へと戻されて本体部2により吸収される。これにより、第1の実施の形態と同様に、吸収性物品1aの長手方向の端部近傍からの横漏れを防止することができる。また、吸収性物品1aでは、各側壁部34の2つの側壁端部341がそれぞれ、空間形成部3413および固定部3411を備えることにより、吸収性物品1aの長手方向の両側の端部近傍からの横漏れを防止することができる。
次に、本発明の第3の実施の形態に係る吸収性物品について説明する。図6および図7はそれぞれ、第3の実施の形態に係る吸収性物品1bの長手方向の中央部および一方の端部近傍の一部(すなわち、右半分)を示す断面図であり、上述の図4および図5に対応する。図6および図7に示すように、吸収性物品1bは、図1ないし図3に示す吸収性物品1のサイドシート3と形状が異なるサイドシート3bを備える。その他の構成は、図1ないし図3と同様であり、以下の説明において同符号を付す。なお、吸収性物品1bの左半分の形状は、図6および図7に示す右半分の形状と中心線に対して線対称となっており、また、吸収性物品1bの長手方向の他方の端部近傍の形状も図7に示すものとなる。
吸収性物品1bの各サイドシート3bは、図6に示すように、接合部33の幅方向の外側のエッジである折り曲げ線39にて幅方向の内側に向かって折り曲げられ、折り曲げ線39の一方の部位である側壁部34に、幅方向の内側かつ上側(すなわち、着用者側)に向かって起立するとともに接合部33に対向する起立部342が設けられる。
また、各側壁端部341は、図7に示すように、起立部342(図6参照)の上端部から長手方向に連続する部位であるとともにヒートシールにより接合部33に接合される固定部3411、および、固定部3411の幅方向における外側において起立部342から連続するとともに接合部33と非接合とされることにより長手方向に伸びる筒状空間3414を形成する空間形成部3413を備える。固定部3411は、起立部342の上端3421(図6参照)から連続するエッジ3417を幅方向の内側に向けて本体部2上に間接的に固定される。空間形成部3413では、筒状空間3414の長手方向における端部(すなわち、起立部342とは反対側の端部)が閉塞される。
第3の実施の形態に係る吸収性物品1bでは、第1の実施の形態と同様に、起立部342を伝わって側壁端部341に達した尿等の水分が筒状空間3414にて一時的に保持され、筒状空間3414から起立部342を介して本体部2へと戻されて本体部2により吸収される。これにより、吸収性物品1bの長手方向の端部近傍からの横漏れを防止することができる。また、吸収性物品1bでは、各側壁部34の2つの側壁端部341がそれぞれ、空間形成部3413および固定部3411を備えることにより、吸収性物品1bの長手方向の両側の端部近傍からの横漏れを防止することができる。
以上、本発明の実施の形態について説明してきたが、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、様々な変更が可能である。
上記実施の形態に係る吸収性物品では、例えば、図8に示す吸収性物品1cのように、各側壁端部341において、空間形成部3413により形成される筒状空間の幅方向の幅が、第1の実施の形態と同様に、起立部342から離れるに従って漸次減少するが、固定部3411が、長手方向に配列されるとともに起立部342から離れるに従って幅が段階的に大きくなる複数の略長方形領域の集合とされるため、筒状空間の幅は、起立部342から離れるに従って段階的に小さくなる。この場合も、第1の実施の形態と同様に、空間形成部に設けられた筒状空間により、吸収性物品1cの長手方向の端部近傍からの横漏れを防止することができる。また、吸収性物品1cでは、固定部3411の形状を簡素化することにより、吸収性物品1cの製造を簡素化することができる。また、吸収性物品では、筒状空間3414の幅方向における幅は必ずしも起立部342から離れるに従って漸次減少する必要はなく、図9に示す吸収性物品1dのように、各側壁端部341において、空間形成部3413の幅方向の幅が全長に亘ってほぼ一定とされ、空間形成部3413により形成される筒状空間の幅もほぼ一定とされてもよい。
上述の吸収性物品1,1a〜1dでは、各側壁部34において、2つの側壁端部341のうち一方の側壁端部341からの横漏れ防止の必要性が他方の側壁端部341に比べて高い場合等、一方の側壁端部341にのみ空間形成部3413が設けられ、他方の側壁端部341全体が接合部33上または本体部2上に接合されてもよい(すなわち、他方の側壁端部341全体が固定部3411とされてもよい。)。この場合であっても、吸収性物品の長手方向の一方の端部近傍からの横漏れが防止される。
上述の吸収性物品の構造は、軽失禁パッド以外にも、使い捨ておむつや使い捨ておむつの着用者側に取り付けて使用される補助吸収具、あるいは、生理用ナプキンやパンティライナー等の様々な吸収性物品に適用されてよい。
第1の実施の形態に係る吸収性物品の平面図である。 吸収性物品の断面図である。 吸収性物品の断面図である。 第2の実施の形態に係る吸収性物品の部分断面図である。 吸収性物品の部分断面図である。 第3の実施の形態に係る吸収性物品の部分断面図である。 吸収性物品の部分断面図である。 吸収性物品の他の例を示す平面図である。 吸収性物品の他の例を示す平面図である。
符号の説明
1,1a〜1d 吸収性物品
2 本体部
3,3a,3b サイドシート
21 トップシート
22 吸収コア
23 バックシート
32 弾性部材
33 接合部
34 側壁部
39 折り曲げ線
341 側壁端部
342 起立部
3411 固定部
3413 空間形成部
3414 筒状空間
3417 エッジ
3421 上端

Claims (6)

  1. 着用者からの排泄物を受ける吸収性物品であって、
    バックシートとトップシートとの間に吸収コアが配置された略シート状の本体部と、
    前記本体部の両側部上において前記本体部の長手方向のほぼ全長に亘って設けられた一対のサイドシートと、
    を備え、
    前記一対のサイドシートのそれぞれが、
    前記長手方向の全長に亘って設けられた折り曲げ線の一方側の部位であり、前記本体部に接合される帯状の接合部と、
    前記折り曲げ線の他方側の部位であり、一部が前記本体部から起立する側壁部と、
    を備え、
    前記側壁部が、
    前記長手方向の両端部において前記本体部上に固定される2つの側壁端部と、
    前記2つの側壁端部の間において前記2つの側壁端部から連続するとともに前記折り曲げ線から起立する起立部と、
    前記起立部の前記長手方向のほぼ全長に亘って配置され、収縮することにより前記起立部を収縮させてギャザーを形成する弾性部材と、
    を備え、
    前記2つの側壁端部のうちの一方の側壁端部が、
    前記起立部の上端部から前記長手方向に連続する部位であって前記起立部の上端から連続するエッジを前記長手方向に垂直な幅方向の内側に向けて前記本体部上に間接的または直接的に固定される固定部と、
    前記固定部の前記幅方向における外側において前記起立部から連続する部位であって、筒状に折り曲げられることにより、または、前記接合部もしくは前記本体部と非接合とされることにより、前記長手方向に伸びるとともに前記長手方向における端部が閉塞された筒状空間を形成する空間形成部と、
    を備えることを特徴とする吸収性物品。
  2. 請求項1に記載の吸収性物品であって、
    前記筒状空間の前記幅方向における幅が、前記起立部から離れるに従って漸次減少することを特徴とする吸収性物品。
  3. 請求項1または2に記載の吸収性物品であって、
    前記空間形成部にエンボス処理が施されていることを特徴とする吸収性物品。
  4. 請求項1ないし3のいずれかに記載の吸収性物品であって、
    前記側壁部が、前記折り曲げ線である前記接合部の前記幅方向の内側のエッジにて前記幅方向の外側に向かって折り返され、さらに、前記幅方向の内側に向かって折り返されることにより、前記一方の側壁端部において筒状に折り曲げられた前記空間形成部が形成されることを特徴とする吸収性物品。
  5. 請求項1ないし4のいずれかに記載の吸収性物品であって、
    前記2つの側壁端部のうちの他方の側壁端部が、
    前記起立部の前記上端部から前記長手方向に連続する部位であって前記起立部の前記上端から連続するエッジを前記幅方向の内側に向けて前記本体部上に間接的または直接的に固定される固定部と、
    前記固定部の前記幅方向における外側において前記起立部から連続する部位であって、筒状に折り曲げられることにより、または、前記接合部もしくは前記本体部と非接合とされることにより、前記長手方向に伸びるとともに前記長手方向における端部が閉塞された筒状空間を形成する空間形成部と、
    を備えることを特徴とする吸収性物品。
  6. 請求項1ないし5のいずれかに記載の吸収性物品であって、
    着用者が着用する外装物品の内側に取り付けられる軽失禁用の吸収パッドであることを特徴とする吸収性物品。
JP2008268098A 2008-10-17 2008-10-17 吸収性物品 Active JP5268555B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008268098A JP5268555B2 (ja) 2008-10-17 2008-10-17 吸収性物品

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008268098A JP5268555B2 (ja) 2008-10-17 2008-10-17 吸収性物品

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2010094322A true JP2010094322A (ja) 2010-04-30
JP5268555B2 JP5268555B2 (ja) 2013-08-21

Family

ID=42256432

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008268098A Active JP5268555B2 (ja) 2008-10-17 2008-10-17 吸収性物品

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5268555B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2022240199A1 (ko) * 2021-05-11 2022-11-17 주식회사 엘지화학 흡수성 물품

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005007076A (ja) * 2003-06-20 2005-01-13 Uni Charm Corp 生理用ナプキン
JP2007143697A (ja) * 2005-11-25 2007-06-14 Daio Paper Corp 吸収性物品
JP2008055108A (ja) * 2006-09-04 2008-03-13 Kao Corp 吸収性物品

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005007076A (ja) * 2003-06-20 2005-01-13 Uni Charm Corp 生理用ナプキン
JP2007143697A (ja) * 2005-11-25 2007-06-14 Daio Paper Corp 吸収性物品
JP2008055108A (ja) * 2006-09-04 2008-03-13 Kao Corp 吸収性物品

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2022240199A1 (ko) * 2021-05-11 2022-11-17 주식회사 엘지화학 흡수성 물품

Also Published As

Publication number Publication date
JP5268555B2 (ja) 2013-08-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5270292B2 (ja) 吸収性物品
AU2011277778B2 (en) Disposable diaper
JP2011072720A (ja) 吸収性物品
JP5977928B2 (ja) 吸収性物品
JP2011062363A (ja) 吸収性物品
JP2010115218A (ja) 吸収性物品
JP4522281B2 (ja) 使い捨ておむつ
JP5340696B2 (ja) 吸収性物品
JP5926904B2 (ja) 吸収性物品
JP2006341061A (ja) 使い捨ておむつ
JP2008136738A (ja) 吸収性物品
JP5052993B2 (ja) 吸収性物品
JP6044415B2 (ja) 使い捨ておむつ
JP6804208B2 (ja) 吸収性物品
JP4159539B2 (ja) 使い捨ておむつ
JP5268555B2 (ja) 吸収性物品
JP2013042881A (ja) 吸収性物品
JP5302775B2 (ja) 吸収性物品
JP5138441B2 (ja) 吸収性物品の製造方法
JP4515193B2 (ja) 吸収性物品
JP4459753B2 (ja) 吸収性物品
JP5183316B2 (ja) 吸収性物品
JP5514592B2 (ja) 吸収性物品
JP2018110731A (ja) 吸収性物品用シート部材および吸収性物品
JP6913466B2 (ja) 男性用軽失禁パッド

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20110913

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120924

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120927

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130425

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130507

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 5268555

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250