JP2010093121A - 太陽電池モジュール用充填材およびそれを用いた太陽電池モジュール - Google Patents
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Abstract
【解決手段】エチレン性不飽和シラン化合物およびポリオレフィン化合物を重合させてなるシラン変性樹脂を含む充填材用樹脂と、難燃剤とを含有し、透明な樹脂である太陽電池モジュール用充填材およびそれを用いた太陽電池モジュール11である。難燃剤が、ハイドロタルサイトであることが好ましく、充填材用樹脂が、難燃剤を含み、充填材用樹脂の水分量が0.1%以下であることが好ましい。
【選択図】図1
Description
<線燃焼速度の評価方法>
各試験片(13mm×125mm)の炎を当てる端から25mm及び100mmのところに長辺に垂直に縦線を入れて標線を引く。試験片は端をクランプで保持して水平に配置する。試験炎の高さは20mm、ガス流量は105mL/minに設定する。試験片のクランプでとめていない方の端にバーナを45°に傾けて当て着炎させる。燃焼炎の先端が25mm標線に達した時点で時間を測り始める。試験炎を遠ざけた後も試験片が燃え続ける場合には、25mm標線から100mm標線まで燃える時間と損傷を受けた距離を記録する。各試験片の燃焼速度Vは次の方程式、
V=60L/t
(式中、Vは線燃焼速度(mm/min)、Lは炎による損傷を受けた距離(mm)、tは時間(s)を表す)を用いて求める。
密度0.898g/cm3のメタロセン直鎖状低密度ポリエチレン100質量部に対し、ビニルトリメトキシシラン2.5質量部と、ラジカル発生剤(反応触媒)としてのジクミルパーオキサイド0.1質量部とを混合し、200℃で溶融、混練し、シラン変性樹脂を得た。
密度が0.920g/cm3のチーグラー直鎖状低密度ポリエチレンを粉砕したパウダー100質量部に対して、ヒンダードアミン系光安定化剤5質量部と、リン系熱安定化剤0.5質量部とを混合して溶融・加工しペレット化することにより、耐候性マスターバッチを調製した。
密度が0.920g/cm3のチーグラー直鎖状低密度ポリエチレンを粉砕したパウダー40質量部に対して、ハイドロタルサイトを60質量部混合して溶融・加工しペレット化した。さらにその後、90℃の乾燥オーブン中に10時間入れ、ペレットを乾燥し、水分量が0.08質量%であること確認した後、アルミ入り樹脂袋に密封梱包した。
前記マスターバッチAと同様の配合にてペレット化した後、乾燥オーブンに入れずにそのまま樹脂袋に梱包した。水分量が3.5質量%であることを確認した。
密度が0.920g/cm3のチーグラー直鎖状低密度ポリエチレンを粉砕したパウダー40質量部に対して、三酸化アンチモン(大日精化社製、ダイフネンEH−931)を60質量部混合して溶融・加工し、ペレット化したマスターバッチを得た。
密度が0.920g/cm3のチーグラー直鎖状低密度ポリエチレンを粉砕したパウダー40質量部に対して、水酸化マグネシウムを60質量部混合して溶融・加工し、ペレット化したマスターバッチを得た。
上記シラン変性樹脂20質量部に対して、上記耐候性マスターバッチ5質量部と、添加用ポリエチレンとしての密度0.905g/cm3のメタロセン直鎖状低密度ポリエチレン80質量部とを混合し、φ150mm押出し機、1000mm幅のTダイスを有するフィルム成形機を用いて、押出し温度230℃、引き取り速度2.3m/minで総厚600μmの裏面用太陽電池モジュール用充填材を作製した。
厚み3mmのガラス板(透明前面基板)と、上記の厚み600μmの太陽電池モジュール用裏面充填材と、多結晶シリコンからなる太陽電池素子と、以下の実施例1及び比較例1〜3の厚み600μmの太陽電池モジュール用表面充填材と、厚み38μmのポリフッ化ビニル系樹脂シート(PVF)、厚み30μmのポリエチレンテレフタレートシートおよび厚み38μmのポリフッ化ビニル系樹脂シート(PVF)からなる積層シート(裏面保護シート)とをこの順に積層し、太陽電池素子面を上に向けて、太陽電池モジュールの製造用の真空ラミネータにて150℃で15分間圧着して、太陽電池モジュールを作製した。
密度0.905g/cm3のメタロセン直鎖状低密度ポリエチレン80質量部と、上記耐候性マスターバッチ5質量部と、上記難燃剤マスターバッチA20質量部とを混合して、φ150mm押出し機、1000mm幅のTダイスを有する多層フィルム成形機を用いて、押出し温度230℃、引き取り速度2.3m/minで、厚み600μmの太陽電池モジュール用充填材を作製した。
実施例1で使用した難燃剤マスターバッチAの代わりに、難燃剤マスターバッチBを使用した以外は、実施例1と同様に製膜を行い、太陽電池モジュール用充填材を得た。
実施例1で使用した難燃剤マスターバッチAの代わりに、三酸化アンチモン系難燃剤マスターバッチを使用した以外は、実施例1と同様に製膜を行い、太陽電池モジュール用充填材を得た。
実施例1で使用した難燃剤マスターバッチAの代わりに、水酸化マグネシウム系難燃剤マスターバッチを使用した以外は、実施例1と同様に製膜を行い、太陽電池モジュール用充填材を得た。
実施例1、2および比較例1、2における太陽電池モジュール用充填材およびそれらを用いて作製した太陽電池モジュールについて、下記の試験を行った。各試験の測定結果を下記表1に示す。
上記Tダイスを有する単層フィルム成形機での製膜において、その製膜状況を目視にて確認し、結果を表1に示す。
JIS規格C8917に基づいて、上記実施例1、2および比較例1、2の太陽電池モジュール用充填材を用いて作製した太陽電池モジュールの初期発電効率(%)を測定し、結果を表1に示す。
JIS規格K7247に基づいて、上記実施例1、2および比較例1、2の太陽電池モジュール用充填材について、試験炎高さ20±1mm、ガス流量105mL/min、銅ブロックの温度上昇時間44±2秒の試験炎を用いて水平燃焼試験を行い、着火の有無を確認し、結果を表1に示す。
上記実施例1、2および比較例1、2の太陽電池モジュール用充填材について、UL94に基づいて、水平燃焼試験を行い、線燃焼速度を測定し、結果を表1に示す。ここで、水平燃焼試験での評価については、HB規格に従い、25mmと100mmの標線間の線燃焼速度が75mm/min以下で、かつ100mmの標線まで延焼しない場合を○、それ以外の場合を×とした。
12 裏面保護シート
13 裏面充填材シート
14 太陽電池素子
15 前面充填材シート
16 透明前面基板
Claims (9)
- エチレン性不飽和シラン化合物およびポリオレフィン化合物を重合させてなるシラン変性樹脂を含む充填材用樹脂と、難燃剤とを含有し、透明な樹脂であることを特徴とする太陽電池モジュール用充填材。
- 前記難燃剤が、ハイドロタルサイトである請求項1記載の太陽電池モジュール用充填材。
- 前記充填材用樹脂が、前記難燃剤を含み、前記充填材用樹脂の水分量が0.1質量%以下である請求項1または2記載の太陽電池モジュール用充填材。
- ポリエチレン系樹脂を含有する請求項1〜3のうちいずれか一項記載の太陽電池モジュール用充填材。
- Si(珪素)が、重合Si量として8〜3500ppmの範囲内で含有されている請求項1〜4のうちいずれか一項記載の太陽電池モジュール用充填材。
- 光安定化剤、紫外線吸収剤、熱安定化剤および酸化防止剤からなる群から選ばれる少なくとも1種の添加剤を含有する請求項1〜5のうちいずれか一項記載の太陽電池モジュール用充填材。
- ゲル分率が、30%以下である請求項1〜6のうちいずれか一項記載の太陽電池モジュール用充填材。
- 裏面保護シートと、
前記裏面保護シート上に形成された裏面充填材シートと、
前記裏面充填材シート上に形成された太陽電池素子と、
前記太陽電池素子上に形成された前面充填材シートと、
前記前面充填材シート上に形成された透明前面基板と、を有し、
前記前面充填材シートと前記裏面充填材シートのうち少なくとも1つが、請求項1〜7のうちいずれか一項記載の太陽電池モジュール用充填材であることを特徴とする太陽電池モジュール。 - 前記前面充填材シートが、請求項1〜7のうちいずれか一項記載の太陽電池モジュール用充填材である請求項8記載の太陽電池モジュール。
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