JP2010092823A - バックライト用インバータの異常検出装置及び方法 - Google Patents

バックライト用インバータの異常検出装置及び方法 Download PDF

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Abstract

【課題】放電等の異常時に発生する出力電圧の揺らぎを検出することのできるバックライト用インバータの異常検出装置及び方法に関する。
【解決手段】本発明のインバータは、矩形波を発振する発振回路6と、周波数及びデューティーを制御する周波数及びデューティー制御部8と、スイッチング回路5を介して交流電圧として1次端子に印加される圧電トランス2a〜2dと、この圧電トランス2a〜2dの2次端子に接続された蛍光灯1a,1bとを備える。圧電トランスの出力電圧を電圧検出部9に測定する。異常判定部10は、そこに設けた電圧揺らぎ検出部103及び電圧範囲検出部104において、電圧検出部9が測定した出力電圧と、電圧揺らぎ幅基準値及び蛍光灯の点灯維持可能範囲の上限値及び下限値とを比較して異常を検出する。
【選択図】図1

Description

本発明は、蛍光灯の駆動装置やテレビジョン受像器、電子複写機、携帯電話等の高圧発生装置に使用される圧電トランスを用いたバックライト用インバータを、放電等の異常時に発生する異常電圧から保護する異常検出方法並びに、その異常検出方法を備えたバックライト用インバータに関する。
液晶表示装置には、バックライト用光源に冷陰極管などの蛍光灯が使用され、その点灯装置にはインバータが使用されている。このインバータには輝度調整等のため、定電流回路が採用されており、蛍光灯は、定電流駆動により、例えば、1.5kV程度の高電圧、数mA程度の低電流で点灯させている。そして、インバータから交流出力が供給される蛍光灯を含む電流ルートは、トランスの高圧側端子から蛍光灯までの配線区間であり、トランスの端子、プリント配線板上の導体パターン、コネクタ、配線等、多数の部材を経由しているため長く、しかも、回路配線が細く、外圧により変形し易いものである。携帯電話機やノート型パーソナルコンピュータにあっては、蛍光灯点灯装置の設置空間はとりわけ狭く、インバータから蛍光灯に至る細い配線は外圧による変形を受け易い。
このようなインバータの電流ルートに断線やコネクタのルーズコンタクトが生じると、その箇所で電流が遮断されるが、その電流が高圧定電流であるため、蛍光灯の電流ルートには、断線時、電圧上昇が起こり、断線個所で生起した放電が継続して電流ルートが維持されるおそれがある。電流ルートが維持されると、管電流が流れ、蛍光灯の点灯が持続するため、点灯状態から動作異常を知ることができず、その動作異常の発見が遅れることになる。そこで、液晶表示装置のバックライト用蛍光灯等、各種負荷に交流出力を供給するインバータに関し、回路配線の断線放電、高低圧部間の破壊放電、地絡放電、短絡等の異常を検出する必要がある。
上記の問題に対して、直流入力を交流出力に変換し、該交流出力を蛍光灯等の負荷に供給するインバータにおいて、放電等による異常電圧を検出し、その異常電圧によって、直流入力を遮断する放電保護回路がある。(特許文献1参照。)この回路では、インバータの負荷に断線放電が生じると、インバータの負荷に異常電圧が印加され、この異常電圧によって、検出回路に設けられたツェナーダイオードとトランジスタを導通させ、上記の検出回路に流れる電流により、直流入力とインバータ制御回路間に設けられたトランジスタを非導通にして遮断することができる。
特開平05−168230号公報
しかしながら、前記の従来技術は、放電等による異常電圧を上記の検出回路で検出し、その検出回路に流れる電流で直流入力を遮断するため、専用の検出回路が必要になり、インバータの回路が複雑になるといった問題があった。しかも、従来技術では、出力電圧を予め設定した許容電圧の上限と下限とで比較することで、異常電圧の発生を検出しているが、出力電圧が許容電圧の範囲であっても、短時間に上下する、いわゆる揺らぎ電圧を検出することができなかった。この出力電圧の揺らぎは、圧電トランスのひび割れ、回路各部の接触不良、蛍光灯の劣化などにより発生するが、従来技術ではこれらの異常を発見することは不可能であった。
本発明は、上記のような種々の課題に鑑みなされたものであり、その目的は、上述した放電保護回路より簡易な回路で、放電等の異常時に発生する出力電圧の揺らぎを検出することのできるバックライト用インバータの異常検出装置及び方法を提供することにある。
前記の目的を達成するために、本発明のバックライト用インバータの異常検出装置では、矩形波を発振する発振回路と、この発振回路が発振する矩形波の周波数及びデューティーを制御する周波数及びデューティー制御部と、前記発振回路から出力される矩形波によってオン・オフされる複数のスイッチング素子を有するスイッチング回路と、このスイッチング回路の入力側に接続された直流電源と、前記スイッチング回路の出力側に接続されて前記直流電源からの出力電圧が前記スイッチング回路を介して交流電圧として1次端子に印加される圧電トランスと、この圧電トランスの2次端子に接続された蛍光灯とを備え、前記圧電トランスの出力電圧を検出する電圧検出部と、前記電圧検出部で検出した電圧が予め設定された基準範囲を超えた場合に異常と判定する異常判定部とを備え、前記異常判定部が、前記電圧検出部が検出した圧電トランスの出力電圧の短時間平均を演算する電圧短時間平均演算部と、前記電圧検出部が検出した圧電トランスの出力電圧の長時間平均を演算する電圧長時間平均演算部と、前記圧電トランスの出力電圧の短時間平均値と長時間平均値に基づく値が、予め設定された基準範囲を超えたことにより揺らぎを検出する電圧揺らぎ検出部を備えることを特徴とする。
特に、本発明の他の態様では、前記異常判定部が、前記電圧検出部が検出した圧電トランスの出力電圧の長時間平均と、蛍光灯の点灯を維持するに適切な下限の出力電圧及び上限の出力電圧に基づいて、前記電圧検出部が検出した出力電圧が、蛍光灯の点灯を維持するのに適切な電圧差の範囲内にあるか否かを検出する電圧範囲検出部とを備えることを特徴とする。
なお、前記の様なバックライト用インバータの異常検出装置を使用して、簡易な回路で、放電等の異常時に発生する電圧の揺らぎを検出する方法と、放電等の異常時に発生する電圧の揺らぎを検出する専用の検出回路を設ける必要がないバックライト用インバータ回路を遮断する方法も本発明の一態様である。
本発明によれば、簡易な回路で放電等の異常時に発生する電圧の揺らぎを検出することができる。すなわち、バックライト用インバータの回路では、発振回路から出力される矩形波の周波数とデューティーを決定するために、圧電トランスの出力電圧を検出するが、本発明では、その圧電トランスの出力電圧を利用しバックライト用インバータの回路の異常を検出することにより、異常の検出のために新たな回路や機器を設置する必要がなく、簡易な回路で放電等の異常時に発生する電圧の揺らぎを検出することができる。
[実施形態の構成]
以下、本発明の実施形態について、図1に従って具体的に説明する。図1において、符号1a,1bは点灯対象である蛍光灯、2a〜2dは蛍光灯1a,1bに対して点灯開始電圧及び点灯維持電圧を供給する圧電トランスである。この圧電トランス2a〜2dは、一対の1次端子3a,3bと一つの2次端子3cを有する。
圧電トランス2a〜2dの一対の1次端子3a,3bには、4個のFET4a〜4dを有するフルブリッジ回路で構成されたスイッチング回路5が接続されている。このスイッチング回路5の入力側は定電圧直流電源15に接続され、出力側は、FET4a〜4d及び圧電トランス2a〜2dの1次端子3a,3bを介して、接地されている。
このスイッチング回路5は、交互に開閉する2個のFET4a,4bと、同じく交互に開閉する2個のFET4c,4dとをそれぞれ直列に接続し、さらにこれら直列に接続された2組のFETを並列に接続したものである。このFET4aと4bの間、及び4cと4dの中間部が、前記圧電トランス2a〜2dの1次端子3a,3bに接続されている。
このスイッチング回路5には発振回路6が接続され、この発振回路6からの高周波の矩形波により、FET4a,4bとFET4c,4dが交互に開閉する。すなわち、発振回路6の第1の出力端子からは、FET4aに対して図中(1)で示すような矩形波が、FET4bに対して同じ矩形波(1)が反転器7bを介して反転された状態で供給される。発振回路6の第2の出力端子からは、FET4cに対して前記(1)の矩形波と位相が180度ずれた図中(2)で示すような矩形波が、FET4dに対して同じ矩形波(2)が反転器7aを介して反転された状態で供給される。
発振回路6から出力される矩形波(1)(2)により、スイッチング回路5によって圧電トランス2a〜2dの一対の一次端子3a,3bに入力電圧が入力される。圧電トランス2a〜2dは一対の一次端子3a,3bに入力される交流電圧の周波数に基づいて、2次端子3cから入力電圧に対応する出力電圧を出力する。
前記発振回路6には、周波数及びデューティー制御部8が接続されている。この制御部8は、発振回路6から出力される矩形波(1)(2)の周波数fとデューティーDutyを決定するものである。この周波数及びデューティー制御部8の入力側には、圧電トランス2a〜2dの出力電圧を検出する電圧検出部9が接続されている。
このような構成を有するバックライト用インバータに対して、次のような構成を有する本発明の異常検出装置が設けられている。電圧検出部9の出力側には、周波数及びデューティー制御部8の他に、異常判定部10が接続されている。異常判定部10は電圧検出部9で測定した電圧に基づき回路の異常を判定し、異常があれば発振回路6の出力を停止するものである。すなわち、本実施形態において、異常判定部10は、次のような処理を行うものであり、そのため図2に示すような各部を有している。
(a)電圧短時間平均演算部101
電圧検出部9で検出した電圧の短時間(例えば20msec)の平均値である短時間平均V1を求める。
(b)電圧長時間平均演算部102
電圧検出部9で検出した電圧の長時間(例えば200msec)の平均値である長時間平均V2を求める。
(c)電圧揺らぎ検出部103
電圧短時間平均演算部101が演算した圧電トランスの出力電圧の短時間平均V1と、電圧長時間平均演算部102が演算した圧電トランスの出力電圧の長時間平均V2の差の絶対値が、異常を判定するために予め定めておいた電圧揺らぎ幅基準値Vs1以上であるか否かを判定することにより電圧の揺らぎを検出する。
(d)電圧範囲検出部104
電圧長時間平均演算部102が演算した圧電トランスの出力電圧の長時間平均V2と、蛍光灯の点灯維持可能電圧の上限の電圧Vmaxと、点灯維持可能電圧の下限の電圧Vminとを比較することにより、圧電トランスの出力電圧が蛍光灯の点灯維持可能範囲であるかを検出する。
(e)停止信号出力部105
電圧揺らぎ検出部103で電圧の揺らぎを検出した場合や、電圧範囲検出部104にて、出力電圧が蛍光灯の点灯維持可能範囲外であると検出した場合に、発振回路6に対して停止信号を出力する。
[実施形態の作用]
次に前記のような構成を有する本発明の実施形態の作用を図3のフローチャートに従って説明する。
周波数及びデューティー制御部8に対して、蛍光灯の点灯開始信号が入力されると、制御部8は発振回路6に対して、所定の周波数とデューティーを有する矩形波パルス(1)(2)を出力すべき旨の信号を出す。この信号に基づいて、発振回路6からは、スイッチング回路5の各FET4a〜4dを開閉するための矩形波(1)(2)と、これらの矩形波(1)(2)を反転した矩形波(3)(4)が出力され、それによって各FET4a〜4dがオン・オフされる。
その結果、矩形波(1)がオン、矩形波(2)がオフになった状態では、FET4a,4dがオン、FET4b,4cがオフとなるので、定電圧直流電源15からの出力が、FET4a→圧電トランス2a〜2d→FET4d→接地の順に流れる。一方、矩形波(1)がオフ、矩形波(2)がオンになった状態では、反対にFET4a,4dがオン、FET4b,4cがオンとなるので、定電圧直流電源15からの出力が、FET4c→圧電トランス2a〜2d→FET4b→接地の順に流れる。
このように発振回路6からの矩形波(1)(2)が出力されると、その周波数のタイミングで各FET4a〜4dがオン・オフし、スイッチング回路5からは矩形波(1)と反転した矩形波(2)とが合成した波形と反転した矩形波(1)と矩形波(2)とが合成した波形が出力される。この出力波形は、図示しないインダクタとコンデンサ、及び圧電トランスの入力容量からなる共振回路で共振し、擬似正弦波となって圧電トランス2a〜2dの1次端子3a,3bに供給される。
前記のような交流電圧が1次端子3a,3bに印加されると、その周波数と負荷インピーダンスで決定される出力電圧が圧電トランス2a〜2dの2次端子3cから出力され、これが蛍光灯1a,1bに印加されることで、蛍光灯が点灯する。一方、圧電トランス2a〜2dの出力電圧は電圧検出部9によって検出され、この検出値は、周波数及びデューティー制御部8と異常判定部10に対して出力される。
本実施形態ではこのような装置において、電圧検出部9が測定した圧電トランス2a〜2dの出力電圧の長時間平均と短時間平均の差が、予め設定された基準範囲を超えた場合に異常と判定する処理を、図3のフローチャートで説明する。なお、これらのフローチャートにおいて、ステップ1の圧電トランスの出力電圧の検出は、電圧検出部9が行い、ステップ2の出力電圧の短時間平均の演算は電圧短時間平均演算部101が行い、ステップ3の出力電圧の長時間平均の演算は電圧長時間平均演算部102が行う。また、ステップ4の揺らぎ検出は電圧揺らぎ検出部103が行い、ステップ5,6の蛍光灯の点灯維持範囲であるか否かの検出は、電圧範囲検出部104が行う。
まず、圧電トランス2a〜2dのそれぞれの出力電圧を電圧検出部9により検出する。電圧検出部9は、それぞれの電圧の値を異常判定部10に対して出力する。(ステップ1)。異常検出部10では、電圧検出部9より入力された圧電トランス2a〜2dのそれぞれの出力電圧Vの短時間(例えば20msec)の平均値を演算する(ステップ2)。また、出力電圧Vの長時間(例えば200msec)の平均値を演算する(ステップ3)。
ステップ4では、圧電トランスの出力電圧Vに一定以上の揺らぎがあるかを判定する。すなわち、ステップ2,3において求めた出力電圧の短時間平均値V1及び出力電圧Vの長時間の平均値V2の差の絶対値を求め、その絶対値と電圧揺らぎ幅基準値Vs1との大小を判定する。絶対値が電圧揺らぎ幅基準値Vs1より大きい場合は、圧電トランスの出力電圧の揺らぎが大きい異常時であると判定する(ステップ4のY)。一方、絶対値が電圧揺らぎ幅基準値Vs1より小さい場合には、回路に異常はないと判定し、ステップ5に進む(ステップ4のN)。
ステップ5,6では、ステップ3で演算したVの長時間平均V2が蛍光灯の点灯維持可能範囲であるかを判定する。すなわち、ステップ5では、電圧範囲検出部104において、出力電圧Vの長時間平均V2と点灯維持可能電圧の上限の出力電圧Vmaxとの大小を判定する。Vの長時間平均V2が点灯維持可能電圧の上限の出力電圧Vmaxより大きい場合は、出力電圧が蛍光灯の点灯維持可能範囲外であることを検出したとして、圧電トランスの異常発熱、割れや蛍光灯のガス漏れなどの異常時であると判定しステップ7に進む(ステップ5のY)。一方、その絶対値が点灯維持可能電圧の上限の出力電圧Vmaxより小さい場合には、回路に異常はないと判定し、次のステップに進む(ステップ5のN)。
ステップ6では、ステップ5と同様にステップ3で選択したVの長時間平均V2が蛍光灯の点灯維持可能範囲であるかを判定する。ステップ6では、電圧範囲検出部104において、出力電圧Vの長時間平均V2と点灯維持可能電圧の下限の出力電圧Vminとの大小を判定する。Vの長時間平均V2が点灯維持可能電圧の下限の出力電圧Vminより小さい場合は、異常時であると判定しステップ7に進む(ステップ6のY)。一方、Vの長時間平均V2が点灯維持可能電圧の下限の出力電圧Vminより大きい場合には、回路に異常はないと判定し、ステップ1にもどり再度監視を続ける(ステップ6のN)。ステップ7では、ステップ4〜6で異常があると判定された場合に、停止信号出力部105において、発振回路6に対して停止信号を出力する。
[実施形態の効果]
上記の処理を行う本実施形態によれば、圧電トランスの異常発熱や割れ、蛍光灯のガス漏れ及びコネクタのルーズコンタクトにより放電が生じた場合などの異常が生じた場合には、圧電トランス2a〜2dの出力電圧に大きな変化が現れることになる。しかし、バックライト用インバータの回路は点灯時と点灯中では電圧が異なる。また、蛍光灯の点灯後は、蛍光灯に流れる電圧が30分くらいの間に出力電圧が1kVから700Vに変化する。このため、圧電トランスからの出力電圧が電圧揺らぎ幅内であるか蛍光灯の点灯維持可能範囲内であるか否かの判定をすると大きな誤差を生じることになる。本実施形態では、出力電圧の短時間平均V1及び長時間平均V2を求めて、その値と、電圧揺らぎ幅基準値や蛍光灯の点灯維持可能範囲の上限値及び下限値とを比較する。
また、一般に異常が生じた場合には、msecオーダで圧電トランスの出力電圧に揺らぎが生じる。本実施形態では、このmsecオーダで変化する揺らぎを検出するために、出力電圧V1の短時間(例えば20msec)の平均と、長時間(例えば200msec)の平均を比較する。すなわち、異常発生時には、先ず短時間平均V1に大きな変化が現れる。一方、長時間平均V2には、異常発生直後には短時間平均V1ほど大きな変化は現れない。
異常時には、大きく変化する短時間平均V1と影響が少ない長時間平均V2の差の絶対値が電圧揺らぎ幅基準値Vs1以内であるかを判定することにより、msecオーダの電圧の揺らぎを検出することができる。その結果、電圧の揺らぎが、電圧揺らぎ幅基準値Vs1以上であれば、インバータ回路で異常を検出したとして、発振回路6に停止信号を出力することにより、回路を安全に停止することができる。
一方、圧電トランスの出力電圧が蛍光灯の点灯維持可能範囲の内にあるか否かの判定においては、出力電圧Vの長時間平均V2と蛍光灯の点灯維持可能範囲の上限値及び下限の値を比較する。長時間平均V2には、異常発生直後には短時間平均V1ほど大きな変化は現れない。しかし、回路の異常が一時的なものでなければ、長時間平均V2にも回路の異常による電圧の変化の影響が現れる。この変化により、長時間平均V2が、蛍光灯の点灯維持可能範囲の値を外れた場合には、インバータ回路で異常を検出したとして、発振回路6に停止信号を出力することにより、回路を安全に停止することができる。
[他の実施形態]
本発明は、前記の実施形態に限定されるものではなく、実施形態に記載した蛍光灯、圧電トランスの数は例示であって、本発明はこれに限定されるものではない。以下のような他の実施形態も包含する。
(a)図1では、各電圧トランスの出力電圧を検出しているが、この場合、全ての圧電トランスの出力電圧について、その値と電圧揺らぎ幅基準値や蛍光灯の点灯維持可能範囲の上限値及び下限値とを比較し、その1つにでも異常があるならば異常と判定してもよい。また、複数の圧電トランスのいずれかの出力電圧のみを検出し、その出力電圧に異常があるかを判定することもできる。
(b)圧電トランスの出力電圧が、蛍光灯の点灯維持可能範囲の内にあるか否かの判定において、蛍光灯の点灯維持可能範囲の上限値及び下限の値と比較するのは、出力電圧Vの長時間平均V2でなくても良い。すなわち、出力電圧Vの長時間平均V2の代わりに出力電圧Vの短時間平均V1とすることもできる。回路異常時に起こる電圧の変化の影響を受けやすい出力電圧Vの短時間平均V1を蛍光灯の点灯維持可能範囲の上限値及び下限の値と比較することにより、短い時間の電圧の変化で異常があると判定し回路を停止することができるので、回路内の圧電トランスやFETなどに大きな負荷をかけることを防ぐことができる。
(c)本発明は、図3のフローチャートの順序に限定されるものではなく、ステップ5とステップ6(図3のAの部分)の順序を入れ替えることもできる。また、ステップ4とステップ5,6との順序を入れ替えることもできる(図3のBの部分)。図3のBの部分の順序を入れ替えた場合には、ステップ6の判断がYの場合はステップ7に進み、Nの場合にはステップ1に戻るのではなく、ステップ4へ進むことになる。
本発明の実施形態の構成を示すブロック図。 図1の実施形態における異常判定部10の内部構成を示すブロック図。 本実施形態の電圧の揺らぎによる異常検出の処理を示すフローチャート。
符号の説明
1a,1b…蛍光灯
2a〜2d…圧電トランス
3a,3b…圧電トランスの1次端子
3c…圧電トランスの2次端子
4a〜4d…FET
5…スイッチング回路
6…発振回路
7a,7b…反転器
8…周波数及びデューティー制御部
9…電圧検出部
10…異常判定部
15…定電圧直流電源

Claims (4)

  1. 矩形波を発振する発振回路と、
    この発振回路が発振する矩形波の周波数及びデューティーを制御する周波数及びデューティー制御部と、
    前記発振回路から出力される矩形波によってオン・オフされる複数のスイッチング素子を有するスイッチング回路と、
    このスイッチング回路の入力側に接続された直流電源と、
    前記スイッチング回路の出力側に接続されて前記直流電源からの出力電圧が前記スイッチング回路を介して交流電圧として1次端子に印加される圧電トランスと、
    この圧電トランスの2次端子に接続された蛍光灯とを備えたバックライト用インバータの異常検出装置において、
    前記圧電トランスの出力電圧を検出する電圧検出部と、
    前記電圧検出部で検出した電圧が予め設定された基準範囲を超えた場合に異常と判定する異常判定部とを備え、前記異常判定部が、
    前記電圧検出部が検出した圧電トランスの出力電圧の短時間平均を演算する電圧短時間平均演算部と、
    前記電圧検出部が検出した圧電トランスの出力電圧の長時間平均を演算する電圧長時間平均演算部と、
    前記圧電トランスの出力電圧の短時間平均値と長時間平均値に基づく値が、予め設定された基準範囲を超えたことにより揺らぎを検出する電圧揺らぎ検出部を備えることを特徴とするバックライト用インバータの異常検出装置。
  2. 前記異常判定部が、
    前記電圧検出部が検出した圧電トランスの出力電圧の長時間平均と、蛍光灯の点灯を維持するに適切な下限の出力電圧及び上限の出力電圧に基づいて、前記電圧検出部が検出した出力電圧が、蛍光灯の点灯を維持するのに適切な電圧差の範囲内にあるか否かを検出する電圧範囲検出部を備えることを特徴とする請求項1に記載のバックライト用インバータの異常検出装置。
  3. 矩形波を発振する発振回路と、
    この発振回路が発振する矩形波の周波数及びデューティーを制御する周波数及びデューティー制御部と、
    前記発振回路から出力される矩形波によってオン・オフされる複数のスイッチング素子を有するスイッチング回路と、
    このスイッチング回路の入力側に接続された直流電源と、
    前記スイッチング回路の出力側に接続されて前記直流電源からの出力電圧が前記スイッチング回路を介して交流電圧として1次端子に印加される圧電トランスと、
    この圧電トランスの2次端子に接続された蛍光灯とを備えたバックライト用インバータの異常検出方法において、
    前記圧電トランスの出力電圧を検出するステップと、
    前記電圧検出部で検出した電圧が予め設定された基準範囲を超えた場合に異常と判定するステップとを備え、前記異常を判定するステップが、
    前記電圧検出部が検出した圧電トランスの出力電圧の短時間平均を演算するステップと、
    前記電圧検出部が検出した圧電トランスの出力電圧の長時間平均を演算するステップと、
    前記圧電トランスの出力電圧の短時間平均値と長時間平均値に基づく値が、予め設定された基準範囲を超えたことにより揺らぎを検出するステップとを備えることを特徴とするバックライト用インバータの異常検出方法。
  4. 前記異常を判定するステップが、
    前記電圧検出部が検出した圧電トランスの出力電圧の長時間平均と、蛍光灯の点灯を維持するに適切な下限の出力電圧及び上限の出力電圧に基づいて、前記電圧検出部が検出した出力電圧が、蛍光灯の点灯を維持するのに適切な電圧差の範囲内にあるか否かを検出する電圧範囲検出部を備えることを特徴とする請求項3に記載のバックライト用インバータの異常検出方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2015039668A3 (en) * 2013-09-18 2015-11-12 Danmarks Tekniske Universitet Autonomous voltage load controller

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