JP2010092611A - 反射笠、及びこの反射笠を用いた照明装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】複数の照明装置を並べて床面を照明する場合でも、床面全体を均一に照明することができる照明装置用反射笠と、この反射笠を用いた照明装置を提供すること。
【解決課題】点状光源20を取付け可能な取付部11と、点状光源20が発する光を反射する反射部12とを備えた反射笠1において、反射部11の横断面形状を四角形状に形成した。
【選択図】図1
【解決課題】点状光源20を取付け可能な取付部11と、点状光源20が発する光を反射する反射部12とを備えた反射笠1において、反射部11の横断面形状を四角形状に形成した。
【選択図】図1
Description
本発明は、照明装置用反射笠、及びこの反射笠を用いた照明装置に関する。
周知のとおり、工場、体育館、ホール等の高天井には、放電ランプ等が発する高輝度光を反射笠で反射させて床面を照らす天井用照明装置が使用されている(例えば、下記の特許文献1参照)。
しかしながら、従来の天井用照明装置は、その反射笠の横断面形状が略円形状に形成されていたため、床面に対する照射領域の形状が略円形状となっていた。したがって、図9に示すように、複数の照明装置Lを用いて大面積の床面Fを照らす場合、所定の照度を満たした複数の照射領域Aが互いに重なり合う、重複領域Оが必然的に生じることとなり、たとえ個々の照明装置Lが床面を均一に照らすことができたとしても、複数の照明装置Lによって床面F全体を均一に照らすことができない難点があった。
特開2004−349235号公報
本発明は、従来の照明装置に上記のような難点があったことに鑑みて為されたもので、複数の照明装置を並べて大面積の床面を照明する場合であっても、床面全体を均一に照明することができる照明装置用反射笠と、この反射笠を用いた照明装置を提供することを課題とする。
本発明に係る反射笠は、点状光源を取付け可能な取付部と、該取付部に取り付けた点状光源が発する光を反射する反射部とを備えた照明装置用反射笠であって、前記反射部の横断面形状が四角形状に形成されていることを特徴としている。
なお、本明細書において、「点状光源」とは、直管形蛍光灯等の線状光源や、環形蛍光灯等の環状光源を除いた光源をいい、いわゆる電球形蛍光灯を含むものである。
また、本発明に係る反射笠は、前記反射部が、前記点状光源の光軸を囲むように並ぶ複数の反射素片が互いに連結されて構成されていることを特徴としている。
また、本発明に係る反射笠は、前記反射素片の側辺部に耳部が形成されており、各反射素片の耳部と該反射素片に隣り合う他の反射素片の耳部とが接合されていることを特徴としている。
また、本発明に係る反射笠は、前記反射部の横断面形状が長方形状に形成され、前記取付部が、複数の点状光源を該反射部の横断面形状の長辺方向に並べて取付け可能に形成されていることを特徴としている。
また、本発明に係る照明装置は、上記の反射笠と、この反射笠の取付部に取り付けられた点状光源と、を備えたことを特徴としている。
本発明に係る反射笠及び照明装置によれば、その反射部の横断面形状が四角形状に形成されているので、点状光源が発する光を床面に対して略正方形状に照射することができ、床面に対する照射領域の形状を略正方形状とすることができる。したがって、複数の照明装置を用いて大面積の床面を照らす場合であっても、所定の照度を満たす複数の照射領域同士が必然的に重なり合うようなこともなく、複数の照明装置によって床面全体を均一に照らすことが可能となる。
また、点状光源の光軸を囲むように並ぶ複数の反射素片が互いに連結されて反射部が構成された反射笠及び照明装置によれば、簡単に組み立てることができ、反射笠及び照明装置をより安価に市場に提供することができ、また、反射部の横断面形状の形状変更を簡単に行うことができる。
また、耳部同士が接合されて隣り合う反射素片同士が互いに連結された反射笠及び照明装置によれば、反射素片の鏡面に連結接合部が表れることがなく、連結接合部による反射効率の損失がない。
また、反射部の横断面形状が長方形状に形成され、取付部が複数の点状光源を該反射部の横断面形状の長辺方向に並べて取付け可能に形成された反射笠及び照明装置によれば、床面に対しより照度の高い長方形状の照射領域を得ることができる。
本実施形態の照明装置10は、図1に示すように、反射笠1と、点状光源2と、反射笠1に点状光源2を取り付けるための支持具3と、反射笠1を天井等に吊り下げるための吊下具4と、から構成されている。
反射笠1は、図1〜図5に示すように、点状光源2を取付け可能な取付部11と、取付部11に取り付けた点状光源2が発する光を反射する反射部12とから構成されている。取付部11は、反射部12の基端部に開設された取付開口部110から成り、また、反射部12の先端部には、点状光源2の光を放射する放射開口部120が形成されている。図1に示すように、照明装置10として構成したとき、反射部12の放射開口部120には、枠材13が取り付けられる。
本実施形態の反射笠1は、点状光源2の光軸C(図1参照)に対して軸対称に形成されている。即ち、図4の平面図に示すように、反射笠1の取付部11及び反射部12は、光軸Cに垂直な横断面形状が正方形状に形成され、取付開口部110及び放射開口部120の横断面形状も正方形状に形成されている。
また、本実施形態の反射笠1は、図4に示すように、光軸Cを囲むように並ぶ計4枚の同形状の反射素片121同士が互いに連結されて構成されている。各反射素片121は、図6の展開図に示すように、側辺部に複数の耳部122が形成されている。そして、各反射素片121は、所定位置で多段に曲げ加工され、図2に示すように、傾斜角度がそれぞれ異なる計5段の反射傾斜部121A〜121Eが形成されている。本実施形態の反射素片121は、アルミ板材から成り、その反射面はアルミ板材の表面にチタン・シリコンがコーティングされて鏡面として形成されている。また、反射素片121の反射傾斜部121A〜121Eの形状、大きさ、傾斜角度等は、設置すべき天井の高さや照明領域の大きさ等に応じて適宜に設定することができる。
これら計4枚の反射素片121が、各反射素片121の耳部122と、この反射素片121に隣り合う他の反射素片121の耳部122とがリベット123で接合されて互いに連結されている。こうして、計4枚の反射素片121により、反射笠1の取付部11及び反射部12が構成されている。
点状光源2は、上記反射笠1の取付部11に支持具3を介して取り付けられている。本実施形態では、点状光源2として、メタルハロゲンランプを使用しているが、点状光源2として、水銀ランプ、蛍光ランプ、キセノンランプ等の各種のランプを採択することができる。この点状光源2の種類、形状、大きさ等に応じて、最適な支持具3を適宜、反射笠1の取付部11に固定し、この支持具3を介して点状光源2を反射笠1に取り付ける。
また、本実施形態では、固定具3の上端部に、反射笠1を天井に吊り下げるための吊下具4を設けているが、吊下具4の代わりに、反射笠1を天井に埋め込み設置するための埋込具を設けるようにしてもよい。
このように本実施形態の反射笠1及び照明装置10によれば、その反射部12及び放射開口部120の横断面形状が正方形状に形成されているので、点状光源20から直接照射される光や反射部12で反射される光を、床面に対し略正方形状に放射することができ、床面に対する照射領域の形状を略正方形状とすることができる。したがって、図7に示すように、複数の照明装置10を用いて大面積の床面Fを照らす場合において、所定の照度を満たす複数の照射領域A同士が必然的に重なり合うようなこともなく、複数の照明装置10によって床面F全体を均一に照らすことが可能となる。
しかも、本実施形態の反射笠1は、光軸Cを囲むように並ぶ複数の反射素片121同士を互いに連結して構成することができるので、反射笠1を簡単に組み立てることができ、反射笠1及び照明装置10をより安価に市場に提供することができる。
また、本実施形態の反射笠1は、耳部122同士を重ねてリベット123で接合することによって、隣り合う反射素片121同士を連結しているので、反射素片121の反射傾斜部121A〜121Eの鏡面に、リベット123などの連結接合部が表れることがなく連結接合部による反射効率の損失がない。
以上、本実施形態の反射笠1及び照明装置10について説明したが、本発明はその他の形態でも実施することができる。
例えば、図8に示す反射笠5のように構成しても良い。反射笠5は、反射部52の横断面形状が長方形状に形成されている点に特徴がある。反射笠5は、上記実施形態の反射笠1を構成する計4枚の反射素片121のうちの互いに対向する計2枚の反射素片121の代わりに、反射素片121よりも横幅のみが大きく形成された計2枚の反射素片124を用いるだけで簡単に組み立てることができる。この反射笠5においても、上記実施形態の反射笠1と同様、反射素片121と反射素片124とは、耳部122同士がリベット123により接合されて互いに連結されている。
この反射笠5によれば、床面に対する照射領域の形状を略長方形状とすることができ、そして、この反射笠5を用いた照明装置を複数用いて大面積の床面を照らす場合においても、所定の照度を満たす複数の照射領域同士が必然的に重なり合うようなこともなく、複数の照明装置で床面全体を均一に照らすことができる。
また、図8に示すように、反射笠5の長方形状の取付部51に、反射部52の横断面形状(長方形状)の長辺方向に並べて複数の点状光源20を取り付けることもできる。このことで、より照度の高い長方形状の照射領域を得ることができる。
また、上記実施形態では、反射素片121を多段に曲げ加工して計5段の反射傾斜部121A〜121Eを形成しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、反射素片121を所定の曲率で湾曲加工するようにしてもよい。
また、本発明はその趣旨を逸脱しない範囲内で、当業者の知識に基づいて種々の改良、修正、変形を加えた態様で実施し得るものである。同一の作用又は効果が生じる範囲内でいずれかの発明特定事項を他の技術に置換した形態で実施しても良く、また、一体に構成されている発明特定事項を複数の部材から構成したり、複数の部材から構成されている発明特定事項を一体に構成した形態で実施してもよい。
10 照明装置
1、5 反射笠
11、51 取付部
12、52 反射部
121、124 反射素片
122 耳部
2 点状光源
C 光軸
A 照射領域
F 床面
1、5 反射笠
11、51 取付部
12、52 反射部
121、124 反射素片
122 耳部
2 点状光源
C 光軸
A 照射領域
F 床面
Claims (5)
- 点状光源を取付け可能な取付部と、該取付部に取り付けた点状光源が発する光を反射する反射部とを備えた照明装置用反射笠であって、
前記反射部の横断面形状が四角形状に形成されていることを特徴とした反射笠。 - 前記反射部が、前記点状光源の光軸を囲むように並ぶ複数の反射素片が互いに連結されて構成されている請求項1に記載の反射笠。
- 前記反射素片の側辺部に耳部が形成されており、各反射素片の耳部と該反射素片に隣り合う他の反射素片の耳部とが接合されている請求項2に記載の反射笠。
- 前記反射部の横断面形状が長方形状に形成され、
前記取付部が、複数の点状光源を該反射部の横断面形状の長辺方向に並べて取付け可能に形成されている請求項1〜請求項3のいずれかに記載の反射笠。 - 請求項1〜請求項4のいずれかに記載の反射笠と、該反射笠の取付部に取り付けられた点状光源と、を備えたことを特徴とする照明装置。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008258631A JP2010092611A (ja) | 2008-10-03 | 2008-10-03 | 反射笠、及びこの反射笠を用いた照明装置 |
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JP2008258631A JP2010092611A (ja) | 2008-10-03 | 2008-10-03 | 反射笠、及びこの反射笠を用いた照明装置 |
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WO2014097806A1 (ja) * | 2012-12-20 | 2014-06-26 | 独立行政法人産業技術総合研究所 | 照明方法および照明付き施設 |
JP2016009616A (ja) * | 2014-06-25 | 2016-01-18 | 国立研究開発法人産業技術総合研究所 | 照明方法および照明付き施設 |
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-
2008
- 2008-10-03 JP JP2008258631A patent/JP2010092611A/ja active Pending
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