JP2010091738A - 画像取得装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】マイクロプレートウエル3を載置するためのX−Yステージ1を備えた画像取得装置において、試料環境維持のために該X−Yステージ1と対物レンズ7はハウジング11により囲われているとともに、該ハウジング11には加熱空気の吹出口12と排気口13が設けられ、該吹出口12から前記ハウジング11内に入る加熱空気が、前記X−Yステージ1の上を流れる上層流と下を流れる下層流に分かれて該排気口13へ流れるように整流板23が設けられている。
【選択図】 図1
Description
本発明の画像取得装置は、マイクロプレートウエルを載置するためのX−Yステージを備えた画像取得装置において、試料環境維持のために該X−Yステージと対物レンズはハウジングにより囲われているとともに、ハウジングには加熱空気の吹出口と排気口が設けられ、吹出口からハウジング内に入る加熱空気が、X−Yステージの上を流れる上層流と下を流れる下層流に分かれて該排気口へ流れるように整流板が設けられている。
このようにすることにより、X−Yステージの上側と下側に温風が確実に分かれて通過するようになり、その結果X−Yステージの上側と下側の流れが一様となり、マイクロプレートウエルを常時均一に加熱することが可能となる。
平面視とは、図2の平面図に示すようにマイクロプレートの上方からX−Yステージを見たものをいう。
このようにすることにより、X−Yステージの上を流れる上層流と下を流れる下層流が確実に分離され、且つ、上層流と下層流がそれぞれ混ざらずにスムーズに排気口へ向けて流れるようになる。
X−Yステージ下の支持部材の間を流れるステージ下の流れと、ステージ上の広い平面に独立して安定した一様な流れを形成することにより、広いプレート全面を極めて安定的に加熱でき均一に温度調整できる。
このようにすることにより、加熱空気は循環することになり、熱の損失が少なく、緩やかで安定した温度制御が可能となる。
このようにすることにより、画像取得時以外はシャッタを閉じておくことによりハウジングに供給される加熱が不必要なところへ流れることを防止できる。
このようにすることにより、画像取得時以外はシャッタを閉じておくことによりハウジングに供給される加熱が不必要なところへ流れることを防止できる。また、撮像装置が無用に加熱されることがない。
このようにすることにより、X−Yステージの上側と下側にそれぞれ加熱空気を導き易くなる。
このようにすることにより、X−Yステージの上側と下側の加熱空気の流れがそれぞれ、吹出口から排気口へ向かって一様となり乱れることがない。
このようにすることにより、マイクロプレートウエル近傍の温度を測定でき、ハウジング内を所望の温度に制御することができる。
また、CO2チャンバー2には弾性チューブ部6が接続されていて、CO2チャンバー2内のCO2濃度と湿度が調整されるようになっている。この調整方法については、従来のものと同様である。なお、CO2チャンバー2を使用しない場合は、マイクロプレートウエル3をX−Yステージ1の上に直接載置する場合もある。CO2チャンバー2を使用するや否やは本発明では自由である。
整流板23の働きにより吹出口12から入った加熱空気は、X−Yステージ1の上側と下側にきれいに分かれ、上層流Uと下層流Lとしてそれぞれ一様の流れとなる。
なお、図示した例では上層流Uが吹出口12から排気口13へ直線的に流れ、下層流Uが直角に曲げられる例を示したが、この逆の流れであってもよい。また、第2整流板24や第3整流板25は図示したものに限るものではなく、吹出口12からの加熱空気を所望方向へ変更できるものであればどのようなものでもよく、その形状や数や配置位置は適宜選択できるものである。
先ず、X−Yステージ1に設けたCO2チャンバー2の上面部の蓋を開き、観察対象となる生きた細胞を入れたマイクロプレートウエル3をCO2チャンバー2内にセットする。CO2チャンバー2は、蓋を閉じるとマイクロプレートウエル3が所定位置に固定される位置決め手段を有しており、蓋の開閉によってマイクロプレートウエル3の所定位置へのセットと取り出しが可能になっている。なお、ハウジング11はCO2チャンバー2を出し入れできるように適宜箇所が開放できるようにしておく。
CO2チャンバー2には通常と同様に弾性チューブ6を接続し、チャンバー内がCO2濃度5%、湿度90%となるようにする。なお、CO2チャンバー2内に弾性チューブ6を経て供給される加湿したガスは、弾性チューブ6内、特に出口側での温度低下による結露を防ぐため、矢印で示すように、X−Yステージ1の上側を流れる上層流Uと同じ方向に流れるようにする。
対物レンズ7近傍に設置したセンサ9によりハウジング11内の温度を検出し、この温度に基づきヒータ21をPID制御して、対物レンズ7近傍に設置したセンサ9により検出される温度が一定となるようにする。
2 CO2チャンバー
3 マイクロプレートウエル
4,5,8,15,18 モータ
6 弾性チューブ
7 対物レンズ
9 センサ
10 温度調節コントローラ
11 ハウジング
12 吹出口
13 排気口
14 光源
16,19 シャッタ
17 撮像装置
20 循環パイプ
21 ヒータ
22 送風ファン
23 整流板
24 第2整流板
25 第3整流板
26 邪魔板
27 照明用電源
28 カメラコントローラ
29 モータコントローラ
30 制御装置
31 液浸水
32 弾性壁
U 上層流
L 下層流
Claims (8)
- マイクロプレートウエルを載置するためのX−Yステージを備えた画像取得装置において、
試料環境維持のために該X−Yステージと対物レンズはハウジングにより囲われているとともに、
該ハウジングには加熱空気の吹出口と排気口が設けられ、該吹出口から前記ハウジング内に入る加熱空気が、前記X−Yステージの上を流れる上層流と下を流れる下層流に分かれて該排気口へ流れるように整流板が設けられていることを特徴とする画像取得装置。 - 前記X−Yステージの上を流れる上層流と下を流れる下層流の流向が、平面視で直交するように整流板が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の画像取得装置。
- 前記排気口は前記吹出口とつながっており、前記排気口と前記吹出口の間にPID制御による空気加温装置と送風ファンが設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載の画像取得装置。
- 前記ハウジングと光源の間にはシャッタが設けられていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の画像取得装置。
- 前記ハウジングと撮像装置の間にはシャッタが設けられていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の画像取得装置。
- 前記吹出口及び前記排気口は前記ハウジングの側面に設けられていることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の画像取得装置。
- 前記吹出口及び前記排気口は前記ハウジングの側面に1箇所ずつ設けられていることを特徴とする請求項6に記載の画像取得装置。
- 前記ハウジング内の温度は、前記対物レンズの近傍に設けられたセンサの測定値に基づき吹き出し温度をコントロールすることにより行われることを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の画像取得装置。
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