JP2010091642A - 表示装置及び電子機器 - Google Patents

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Abstract

【課題】確実に補正動作を行うことができる表示装置を提供する。
【解決手段】セレクタ3は、信号電位Dataを供給する映像信号ライン51と、基準電位Vofsを供給する定電圧ライン52とを有する。又補正期間に合わせて各信号線SLを定電圧ラインVofsに接続して各信号線SLに基準電位Vofsを供給するスイッチ53を有する。更に、書込期間に先立って各信号線SLを映像信号ライン51に接続して各信号線SLに信号電位Dataを供給するスイッチ54を有する。加えて、補正期間の終了直前から直後の時間に渡って、信号線SLを基準電位Vofsから変化させて補正動作を正常に行うための調節部55とを有する。調節部55は、信号線SLと接地ラインとの間に接続した抵抗RとスイッチSWからなる。スイッチSWは補正期間の終了直前から直後の時間に渡って動作し、抵抗Rを介して信号線SLを接地ラインに接続する。
【選択図】図6

Description

本発明は発光素子を画素に用いたアクティブマトリクス型の表示装置に関する。またこのような表示装置を用いた電子機器に関する。
発光素子として有機ELデバイスを用いた平面自発光型の表示装置の開発が近年盛んになっている。有機ELデバイスは有機薄膜に電界をかけると発光する現象を利用したデバイスである。有機ELデバイスは印加電圧が10V以下で駆動するため低消費電力である。また有機ELデバイスは自ら光を発する自発光素子であるため、照明部材を必要とせず軽量化及び薄型化が容易である。さらに有機ELデバイスの応答速度は数μs程度と非常に高速であるので、動画表示時の残像が発生しない。
有機ELデバイスを画素に用いた平面自発光型の表示装置の中でも、とりわけ駆動素子として薄膜トランジスタを各画素に集積形成したアクティブマトリクス型の表示装置の開発が盛んである。アクティブマトリクス型平面自発光表示装置は、例えば以下の特許文献1ないし6に記載されている。
特開2003−255856 特開2003−271095 特開2004−133240 特開2004−029791 特開2004−093682 特開2007−310311
アクティブマトリクス型の平面自発光表示装置は、基本的に画素アレイ部とこれを駆動する駆動部とからなる。画素アレイ部は行状の走査線と、列状の信号線と、各走査線と各信号線とが交差する部分に配された行列状の画素とからなる。各画素は映像信号をサンプリングするサンプリングトランジスタ、サンプリングした映像信号を保持する画素容量、保持された映像信号に応じて発光素子を駆動するドライブトランジスタなどを含んでいる。更に高精度高輝度の画素には、ドライブトランジスタの閾電圧のばらつきを補正するための閾電圧補正機能などが組み込まれている。これに対し周辺の駆動部は、信号線に対して、映像信号の信号電位に加え閾電圧補正機能を実行するために必要な基準電位を供給するセレクタを備えている。
従来の表示装置は、閾電圧補正動作を行うときサンプリングトランジスタをオンして信号線から信号電位をドライブトランジスタのゲートに書き込んでいた。一旦サンプリングトランジスタをオフした後再びオンして信号線から信号電位をサンプリングしてドライブトランジスタのゲートに書き込む書込動作を行っていた。このように従来の表示装置は、駆動部のセレクタが単純に信号線を基準電位と信号電位で切り換えて補正動作と書込動作を順次行っている。しかしながら、単純に基準電位と信号電位を切り換えるだけでは、補正動作がうまくいかずに、画素が動作不良に陥る場合があり、解決すべき課題となっている。
上述した従来の技術の課題に鑑み、本発明は確実に補正動作を行うことができる表示装置を提供することを目的とする。係る目的を達成するために以下の手段を講じた。即ち本発明に係る表示装置は基本的に画素アレイ部とこれを駆動する駆動部とからなる。前記画素アレイ部は、行状の走査線と、列状の信号線と、これらが交差する部分に配された行列状の画素とを備えている。前記駆動部は、各走査線に割り当てられた補正期間に補正用の制御信号を供給し更に各走査線に割り当てられた書込期間に書込用の制御信号を供給するスキャナと、各信号線に対して該補正期間に合わせて所定の基準電位を供給し且つ該書込期間に合わせて信号電位を供給するセレクタとを有する。前記画素は、発光素子と、一方の電流端が該発光素子に接続し他方の電流端が電源に接続したドライブトランジスタと、一方の電流端が該信号線に接続し他方の電流端が該ドライブトランジスタの制御端に接続し制御端が該走査線に接続したサンプリングトランジスタと、該ドライブトランジスタの制御端と電流端との間に接続した画素容量とを含む。前記画素は、補正用の制御信号に応じて該サンプリングトランジスタがオンし該基準電位が該ドライブトランジスタの制御端に印加された状態で該ドライブトランジスタの補正動作を行い、書込用の制御信号に応じて該サンプリングトランジスタがオンしたとき該信号電位を該ドライブトランジスタの制御端に書込んで書込動作を行い、その後該書込まれた信号電位に応じた電流を該ドライブトランジスタから該発光素子に供給して発光動作を行う。前記セレクタは、信号電位を供給する映像信号ラインと、基準電位を供給する定電圧ラインと、該補正期間に合わせて各信号線を該定電圧ラインに接続して各信号線に該基準電位を供給するスイッチと、該書込期間に先立って各信号線を該映像信号ラインに接続して各信号線に該信号電位を供給するスイッチと、該補正期間の終了直前から直後の時間に渡って、該信号線を該基準電位から変化させて該補正動作を正常に行うための調節部とを有する。
好ましくは前記調節部は、該信号線と接地ラインとの間に接続した抵抗とスイッチからなり、該スイッチは該補正期間の終了直前から直後の時間に渡って動作し、該抵抗を介して該信号線を該接地ラインに接続する。又前記セレクタは、該補正期間の終了直前から直後の時間に渡って、該信号線を該基準電位から変化させて該ドライブトランジスタの制御端と電流端との間の電圧を閾電圧未満にする。又前記スキャナは、複数の補正期間に渡って該補正用の制御信号を該走査線に供給し、前記画素は、複数の補正期間に渡って該補正動作を時分割的に行い、前記セレクタは、前後する補正期間の間で補正動作に誤差が生じないように、前の補正期間の終了直前から直後の時間に渡って、該信号線を該基準電位から変化させる。
本発明によれば、セレクタは信号電位を供給する映像信号ラインと、基準電位を供給する定電圧ラインとを備えている。これら二本のラインを二個のスイッチで切り換えることにより、各信号線に対して適切なタイミングで信号電位と基準電位を供給している。一方のスイッチは、補正期間に合わせて各信号線を定電圧ラインに接続して各信号線に基準電位を供給する。他方のスイッチは、書込期間に先立って各信号線を映像信号ラインに接続して各信号線に信号電位を供給する。特徴事項としてセレクタは調節部を備えており、補正期間の終了直前から直後の限られた時間に限って、信号線を基準電位から変化させている。このように、限られた所定の時間だけ基準電位に変化を与えることで、補正動作を正常に行うことができる。特に本発明では、基準電位に変化を与えるために追加の電圧ラインは不要であり、セレクタ内部に設けた調節部の動作で、簡便に基準電位に変化を与えることができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態(以下実施形態とする)について説明する。なお説明は以下の順序で行う。
第一実施形態
第一参考形態
第二参考形態
応用形態
〈第一実施形態〉
[全体構成]
図1は、本発明に係る表示装置の全体構成を示すブロック図である。図示する様に本表示装置は、画素アレイ部1とこれを駆動する駆動部とからなる。画素アレイ部1は、行状の走査線WSと、列状の信号線SLと、両者が交差する部分に配された行列状の画素2と、画素2の各行に対応して配された給電線DSとを備えている。駆動部は、各走査線WSに順次制御信号を供給して画素2を行単位で線順次走査するライトスキャナ4と、この線順次走査に合わせて各給電線DSに高電位と低電位で切換わる電源電圧を供給するドライブスキャナ5と、この線順次走査に合わせて列状の信号線SLに映像信号となる信号電位と基準電位を供給する水平セレクタ3とを備えている。ここでライトスキャナ4とドライブスキャナ5がスキャナ部を構成し、水平セレクタ3が信号ドライバを構成している。
個々の画素2は、サンプリングトランジスタTr1とドライブトランジスタTrdと画素容量Csと発光素子ELとで構成されている。個々の発光素子ELはRGB三原色のいずれかの色で発光するようになっている。赤色発光素子を備えた画素(RED)と緑色発光素子を備えた画素(GREEN)と青色発光素子を備えた画素(BLUE)とで画素トリオを構成している。この画素トリオを画素アレイ部1上でマトリクス状に配列することによりカラー表示ができる。
[画素回路の構成]
図2は、図1に示した表示装置に含まれる画素2の具体的な構成及び結線関係を示す回路図である。図示する様に、この画素2は、有機ELデバイスなどで代表される発光素子ELと、サンプリングトランジスタTr1と、ドライブトランジスタTrdと、画素容量Csとを含む。サンプリングトランジスタTr1はそのゲートが対応する走査線WSに接続し、そのソース及びドレインの一方が対応する信号線SLに接続し、他方がドライブトランジスタTrdのゲートGに接続する。ドライブトランジスタTrdは、そのソースSが発光素子ELに接続し、ドレインが対応する給電線DSに接続している。発光素子ELのカソードは接地電位Vcathに接続している。なおこの接地配線は全ての画素2に対して共通に配線されている。画素容量Csは、ドライブトランジスタTrdのソースSとゲートGとの間に接続している。
基本的に各画素2は、少なくともサンプリングトランジスタTr1とドライブトランジスタTrdと発光素子ELと画素容量Csとを含む。サンプリングトランジスタTr1は、その制御端(ゲート)が走査線WSに接続し、その一対の電流端(ソース及びドレイン)が信号線SLとドライブトランジスタTrdの制御端との間に接続している。ドライブトランジスタTrdは一対の電流端(ソース及びドレイン)の一方が発光素子ELに接続し、他方が給電線DSに接続している。画素容量Csは、ドライブトランジスタTrdの制御端(ゲートG)とドライブトランジスタTrdの一対の電流端(ソース及びドレイン)の片方(ソースS)との間に接続している。
[タイミングチャート1]
図3は、図2に示した画素2の動作説明に供するタイミングチャートである。このタイミングチャートは、本発明による改良を加える前の動作を表している。このタイミングチャートは時間軸を共通にして、走査線WSの電位変化、給電線DSの電位変化、信号線SLの電位変化を表してある。またこれらの電位変化と並行に、ドライブトランジスタTrdのゲートG及びソースSの変化も表してある。
このタイミングチャートは、画素2の動作の遷移に合わせて期間を(0)〜(7)まで便宜的に区切ってある。まず発光期間(0)では、給電線DSが高電位Vccpにあり、ドライブトランジスタTrdが駆動電流Idsを発光素子ELに供給している。駆動電流Idsは高電位Vccpにある給電線DSからドライブトランジスタTrdを介して発光素子ELを通り、共通接地配線Vcathに流れ込んでいる。
続いて期間(1)に入ると、給電線DSを高電位Vccpから低電位Viniに切換える。これにより給電線DSはViniまで放電され、さらにドライブトランジスタTrdのソース電位はViniに近い電位まで遷移する。給電線DSの配線容量が大きい場合は比較的早いタイミングで給電線DSを高電位Vccpから低電位Viniに切換えると良い。
次に期間(2)に進むと、走査線WSを低レベルから高レベルに切換えることで、サンプリングトランジスタTr1が導通状態になる。このとき信号線SLは基準電位Vofsにある。よってドライブトランジスタTrdのゲート電位は導通したサンプリングトランジスタTr1を通じて信号線SLの基準電位Vofsとなる。これと同時にドライブトランジスタTrdのソース電位は即座に低電位Viniに固定される。以上によりドライブトランジスタTrdのソース電位が映像信号線SLの基準電位Vofsより十分低い電位Viniに初期化(リセット)される。具体的にはドライブトランジスタTrdのゲート/ソース間電圧Vgs(ゲート電位とソース電位の差)がドライブトランジスタTrdの閾電圧Vthより大きくなるように、給電線DSの低電位Viniを設定する。
以上の説明から明らかなように、期間(1)と期間(2)が閾電圧補正動作の準備過程となっている。即ちこの準備過程では、ドライブトランジスタTrdのゲートGである制御端を基準電位Vofsに保持する一方、ドライブトランジスタTrdのソースSとなる電流端の間のゲート/ソース間電圧Vgsを閾電圧Vthより大きく設定して、ドライブトランジスタTrdをオン状態にする。
次にVthキャンセル期間(3)に進むと、給電線DSが低電位iniから高電位Vccpに遷移し、ドライブトランジスタTrdのソース電位が上昇を開始する。やがてドライブトランジスタTrdのゲート/ソース間電圧Vgsが閾電圧Vthとなったところで電流がカットオフする。このようにしてドライブトランジスタTrdの閾電圧Vthに相当する電圧が画素容量(画素容量)Csに書き込まれる。これが閾電圧補正動作である。このとき電流が専ら画素容量Cs側に流れ、発光素子EL側には流れないようにするため、発光素子ELがカットオフとなるように共通接地配線Vcathの電位を設定しておく。
以上の説明から明らかなように、このVthキャンセル期間(3)が閾電圧補正動作の通電過程となっている。この通電過程では、ゲートGを基準電位Vofsに維持したままドライブトランジスタTrdに通電しドライブトランジスタTrdがカットオフしたときそのゲート/ソース間に現れる閾電圧相当の電圧を画素容量Csに保持する。
期間(4)に進むと、走査線WSが低電位側に遷移し、サンプリングトランジスタTr1が一端オフ状態になる。このときドライブトランジスタTrdのゲートGはフローティングになるが、ゲート/ソース間電圧VgsはドライブトランジスタTrdの閾電圧Vthに等しいためカットオフ状態であり、ドレイン電流Idsは流れない。但しこれは理想状態であって、実際にはドライブトランジスタTrdに電流リークがあるため、わずかではあるがドレイン電流Idsが流れる。これによりドライブトランジスタTrdのソース電位が変動し、これに伴ってフローティング状態にあるゲートGの電位も変動する、いわゆるブートストラップ現象が生じる。
続いて期間(5)に進むと、信号線SLの電位が基準電位Vofsからサンプリング電位(信号電位)Vsigに遷移する。これにより次のサンプリング動作及び移動度補正動作(信号書込み及び移動度μキャンセル)の準備が完了する。
信号書込み/移動度μキャンセル期間(6)に入ると、走査線WSが高電位側に遷移してサンプリングトランジスタTr1がオン状態となる。従ってドライブトランジスタTrdのゲート電位は信号電位Vsigとなる。ここで発光素子ELは始めカットオフ状態(ハイインピーダンス状態)にあるため、ドライブトランジスタTrdのドレイン‐ソース間電流Idsは発光素子容量及び補助容量Csubに流れ込み、充電を開始する。したがってドライブトランジスタTrdのソース電位は上昇を開始し、やがてドライブトランジスタTrdのゲート/ソース間電圧VgsはVsig+Vth−ΔVとなる。このようにして、信号電位Vsigのサンプリングと補正量ΔVの調整が同時に行われる。Vsigが高いほどIdsは大きくなり、ΔVの絶対値も大きくなる。したがって発光輝度レベルに応じた移動度補正が行われる。Vsigを一定とした場合、ドライブトランジスタTrdの移動度μが大きいほどΔVの絶対値が大きくなる。換言すると移動度μが大きいほど負帰還量ΔVが大きくなるので、画素ごとの移動度μのばらつきを取り除くことができる。
最後に発光期間(7)になると、走査線WSが低電位側に遷移し、サンプリングトランジスタTr1はオフ状態となる。これによりドライブトランジスタTrdのゲートGは信号線SLから切り離される。同時にドレイン電流Idsが発光素子ELを流れ始める。これにより発光素子ELのアノード電位は駆動電流Idsに応じて上昇する。発光素子ELのアノード電位の上昇は、即ちドライブトランジスタTrdのソース電位の上昇に他ならない。ドライブトランジスタTrdのソース電位が上昇すると、画素容量Csのブートストラップ動作により、ドライブトランジスタTrdのゲート電位も連動して上昇する。ゲート電位の上昇量はソース電位の上昇量に等しくなる。ゆえに発光期間(7)中ドライブトランジスタTrdのゲート/ソース間電圧VgsはVsig+Vth−ΔVで一定に保持される。ただしこれは上述したブートストラップのゲインが100%の理想的な場合である。なお以上の説明では、Vofs=Vcath=0VとしてVgsを計算している。
[タイミングチャート2]
図4は、同じく図2に示した画素2の動作説明に供するタイミングチャートである。図3に示したタイミングチャートと異なる点は、閾電圧補正動作(以下単に補正動作と呼ぶ場合がある)を2回に分けて繰り返し行っている点である。このように補正動作を複数回に分けて行う動作を、時分割補正動作と呼ぶ場合がある。時分割補正動作は、表示装置の線順次走査の高速化に伴い、1回の動作ではドライブトランジスタの閾電圧を補正しきれない場合などに採用される。
図示するように、1回目のVthキャンセル期間(3)に進むと、給電線DSが低電位Viniから高電位Vccpに遷移し、ドライブトランジスタTrdのソース電位が上昇を開始する。本例ではドライブトランジスタTrdのゲート/ソース間Vgsが閾電圧Vthに達する前に、1回目のVthキャンセル期間(補正期間)が終わってしまう。
続いてブートストラップ期間(4)に進むと、走査線WSが低電位側に遷移し、サンプリングトランジスタTr1が一旦オフ状態になる。このときドライブトランジスタTrdのゲートGはフローティングになるが、Vgsはまだ補正動作が完了していないため、Vthより大きい。換言するとドライブトランジスタTrdはゲートGがフローティングで且つオン状態にある。このとき発光素子ELに多少のリークがあると、オン状態にあるドライブトランジスタTrdにドレイン電流Idsが流れることになる。これによりドライブトランジスタTrdのソース電位が変動し、これに伴ってフローティング状態にあるゲートGの電位も変動する、所謂ブートストラップ現象が生じる。図示するように、ブートストラップ期間(4)では、ドライブトランジスタTrdのVgsは一定であるものの、そのソース電位及びゲート電位は共に上昇している。
2回目の補正期間(3)に入ると、再び走査線WSが高電位側に遷移し、サンプリングトランジスタTr1がオンする。このとき信号線は基準電位Vofsにあるため、ドライブトランジスタTrdのゲートGが再び基準電位Vofsに固定される。この状態でドライブトランジスタTrdのソース電位が再び上昇を開始する。やがてドライブトランジスタTrdのゲート/ソース間電圧Vgsが閾電圧Vthとなったところで、電流がカットオフする。このようにしてドライブトランジスタTrdの閾電圧Vthに相当する電圧が画素容量Csに書き込まれる。本例では、補正動作を2回繰り返すことで、閾電圧補正を確実に行っている。1回の補正動作は一水平期間(1H)内で行われる。これを複数の水平周期で行うことで、閾電圧Vthを確実に画素容量Csに書き込むようにしている。一方、信号線は1H毎に補正動作を行うため、1H内で基準電位Vofsと信号電位Vsigを切り換えるようにしている。
2回目の補正期間(3)が終わってブートストラップ期間(4)に入ると、走査線WSが低電位側に遷移しサンプリングトランジスタTr1が一旦オフ状態になる。このときドライブトランジスタTrdのゲートGはフローティングになるが、ゲート/ソース間電圧VgsはドライブトランジスタTrdの閾電圧Vthに等しいためカットオフ状態であり、ドレイン電流Idsが流れない。しかし実際にはドライブトランジスタTrdに電流リークがあるため、僅かではあるがドレイン電流Idsが流れる。これによりドライブトランジスタTrdのソース電位が変動し、これに伴ってフローティング状態にあるゲートGの電位も変動する、所謂ブートストラップ現象が生じる。
[タイミングチャート3]
図5は、同じく図2に示した画素2の動作説明に供するタイミングチャートである。このタイミングチャートは本発明の第一実施形態を表している。図4に示した時分割補正動作のタイミングチャートでは1回目のVth補正を行った後、サンプリングトランジスタTr1をオフすると、一時的にドライブトランジスタTrdのゲートGがフローティング状態になる。その際ブートストラップと同様の現象が起こり、ドライブトランジスタTrdのソース電位の上昇及びそれに伴うゲート電位の上昇が生じる。このブートストラップに伴うゲート電位やソース電位の変動のばらつきが画素毎に生じるため、結果的に画素容量Csに書き込まれるVgsにばらつきが生じる。これが発光時に筋ムラとなって認識されるという問題があった。また表示装置の高精細化により、1H期間が短くなる程Vth補正期間が減少し、Vthのばらつきを持ったままブートストラップをした場合、一層この問題が表れ走査線に平行な筋ムラが悪化する。
図5に示した第一実施形態は、この問題に対処した動作方式を提供するものである。理解を容易にするため、図4に示したタイミングチャートと同様の表記を採用している。図4に示したタイミングチャートと異なる点は、1回目の補正期間(3)の終了直前から直後の限られた時間に亘って信号線SLを基準電位Vofsから変化させていることである。これにより閾電圧補正動作を正常に行うことができ、上述したような筋ムラなどの不良が発生しない。具体的には、閾電圧補正期間(3)の直前に信号線SLに印加している基準電位Vofsを低下させることにより、ドライブトランジスタTrdのVgsを小さくし、ブートストラップを抑えている。Vgsを小さくするほどドライブトランジスタのオン抵抗が高くなるので、ドレイン電流Idsが流れにくくなりその分ソース電位の上昇と、これに伴うブートストラップを抑えることができる。例えば補正期間(3)の直前にVofsをドライブトランジスタTrdのVthを割り込む程度に低下させることで、完全にドライブトランジスタTrdをオフすることもできる。このようにすれば1回目の補正期間(3)の後の待機期間(4)でブートストラップを効果的に抑えることができる。
2回目の補正期間(3)に進むと再びサンプリングトランジスタTr1がオンして、ドライブトランジスタTrdのゲートGにVofsが書き込まれる。この後1回目の補正期間と同様に2回目の補正期間の終了直前でもVofsを下方変化させている。2回目の補正期間(3)の最後でサンプリングトランジスタTr1がオフする時点で、Vofsの下方変化したレベルがドライブトランジスタTrdのゲートGにラッチされることになる。これにより、後続の待機期間(4)でブートストラップは生じない。従ってドライブトランジスタTrdのソースSの電位は安定的に維持され、画素間でばらつくことがない。
[セレクタの構成]
図6は、第一実施形態に係る表示装置の駆動部に含まれるセレクタの構成を示す回路図及び動作を示すタイミングチャートである。この水平セレクタ3は、図5に示した時分割補正動作を実現するための構成となっている。図示するように、水平セレクタ3は、信号電位(Data)を供給する映像信号ライン51と、基準電位Vofsを供給する定電圧ライン52とを有する。補正期間に合わせて各信号線SLR,SLG,SLBを定電圧ライン52に接続して各信号線SLR,SLG,SLBに基準電位Vofsを供給するスイッチ53を有する。さらに書込期間に先立って各信号線SLR,SLG,SLBを映像信号ライン51に接続して各信号線SLR,SLG,SLBに信号電位(Data)を供給するスイッチ54を有する。更に、補正期間の終了直前から直後の時間に亘って信号線SLR,SLG,SLBを基準電位Vofsから変化させて補正動作を正常に行うための調節部55を有する。
図6の回路図では理解を容易にするため、3本の信号線SLR,SLG,SLBのみを表してある。信号線SLRは赤色画素の列に接続しており、信号線SLGは緑色画素の列に接続しており、信号線SLBは青色画素に接続している。一方映像信号ライン51及び定電圧ライン52は各信号線に対して共通に配線されている。換言すると、信号線SLは少なくとも数百本存在するのに対し、映像信号ライン51及び定電圧ライン52は二本のみを配線すればよい。なお図3乃至図5では、信号電位をVsigとアナログ的に表しているが、図6では元々階調を有するデータとして外部から供給されるので信号電位をDataと表してある。
一方スイッチ53,54及び調節部55は、各信号線SLR,SLG,SLBに対応して設けてある。本実施形態では、スイッチ53はNチャネル型のトランジスタからなり、一方の電流端が定電圧ライン52に接続し、他方の電流端が対応する信号線SLに接続し、制御端(ゲート)が制御線ofs gate1に接続している。スイッチ54はトランスミッションゲート素子からなり、一方の電流端(入力端)が映像信号ライン51に接続し、他方の電流端(出力端)が対応する信号線SLに接続し、その一対の制御端が制御線SEL,xSELに接続している。なお以下本明細書では制御線とこれに印加される制御信号を同じ符号で表すことにする。制御信号SELとxSELは互いに反対極性の制御信号である。制御信号xSELに含まれるxは、制御信号SELの反転信号であることを表している。特に信号線SLR用のスイッチ54は、その制御信号を表すためSELに記号Rを付加している。同様に信号線SLG用のスイッチ54に供給する制御信号はSEL G,xSEL Gで表してある。同様に信号線SLB用のスイッチ54に供給する制御信号は、SEL B,xSEL Bで表してある。
各信号線SL毎に設けた調節部55は、対応する信号線SLと接地ラインとの間に接続した抵抗Rと、スイッチSWとで構成されている。本実施形態ではこのスイッチSWはNチャネル型のトランジスタからなり、一方の電流端が接地ラインに接続し、他方の電流端が抵抗Rを介してスイッチ53に接続し、制御端(ゲート)には制御信号ofs gate2が印加される。このNチャネル型のトランジスタからなるスイッチSWは、補正期間の終了直前から直後の時間に亘って制御信号ofs gate2に応じて動作し、抵抗Rを介して信号線SLを接地ラインに接続する。これにより信号線SLの電位は、抵抗Rなどによって決まる時定数により接地ライン側に限られた時間だけ落ち込む。
引き続き図6のタイミングチャートを参照して、本実施形態に係る水平セレクタ3の動作を説明する。このタイミングチャートは制御信号WSEN1,WSEN2,SEL R,SEL G,SEL B,ofs gate1,ofs gate2を時間軸を揃えて表している。またこれらの制御信号と時間軸を合わせて信号電位Dataも表している。この信号電位Dataは外部から映像信号ライン51にシリアルに供給されるデータ信号である。併せてA点の電位変化も表している。このA点は定電圧ライン52と各スイッチ53を結ぶ配線の中点にあるノードである。このA点に抵抗RとスイッチSWからなる調節部55が接続している。なお、制御信号WSEN1は走査線WSに印加される制御信号の基になる波形で、特に補正期間にサンプリングトランジスタTr1のゲートに印加する制御信号の基になっている。換言すると制御信号WSEN1は補正期間を規定するパルスである。同様に制御信号WSEN2は書込期間にサンプリングトランジスタTr1のゲートに印加する制御信号の基になる波形である。換言すると制御信号WSEN2は書込期間を規定するパルスとなっている。
まず制御信号WSEN1がハイレベルに切り換わると補正期間に入る。この補正期間では制御信号ofs gate1がハイレベルとなってスイッチ53がオンする。これにより各制御線SLR,SLG,SLBには定電圧ライン52から基準電位Vofsが供給される。制御信号WSEN1が立ち上がって補正期間が終了するタイミングで、制御信号ofs gate2がオンする。これにより各信号線SLと定電圧ライン52を接続する中間点Aの電位が限られた時間だけ接地電位側に落ち込む。このようにして調節部55は補正期間の終了直前から直後の時間に亘って信号線SLR,SLG,SLBを基準電位Vofsから下方変化させて補正動作を正常に行うようにしている。好ましくは調節部55は、補正期間の終了直前から直後の時間に亘って信号線SLR,SLG,SLBを基準電位Vofsから下方変化させてドライブトランジスタTrdの制御端(ゲート)と電流端(ソース)との間の電圧Vgsを閾電圧Vth未満にしている。このように制御信号ofs gate2のパルスを調節部55のスイッチSWに印加したとき、信号線SLR,SLG,SLBが基準電位Vofsから降下する。よってVth補正終了直前にドライブトランジスタTrdのVgsが小さくなり、Vth補正終了後にドライブトランジスタTrdのソース電位及びゲート電位がブートストラップで上昇することを防止可能である。
補正期間が終わると制御信号SEL Rがハイレベルとなる。これによりスイッチ54がオンし信号線SLRに赤色画素に割り当てられたデータDataがラッチされる。続いて制御信号SEL Gがハイレベルとなり対応する信号線SLGに緑色画素のデータDataがラッチされる。さらに制御信号SEL Bがハイレベルとなり、信号線SLBに青色画素のデータDataがラッチされる。このようにして各色の信号線SLR,SLG,SLBにそれぞれ各色のデータDataがラッチされる。その後、制御信号WSEN2がハイレベルとなってサンプリングトランジスタTr1がオンし、信号線SLR,SLG,SLB側から各画素の画素容量CsにデータDataが書き込まれる。このように本発明は簡単な回路構成と単純なタイミングで信号線SLの基準電位Vofsを限られた時間だけ下方変化させることが可能である。
〈第一参考形態〉
[タイミングチャート]
図7は第一参考形態の動作説明に供するタイミングチャートである。理解を容易にするため、図5に示した第一実施形態のタイミングチャートと同じ表記を採用している。異なる点は、第一参考形態が二つの基準電位Vofs1及びVofs2を持ち、これらを切り換えて補正動作の安定化を図っていることである。二つの基準電位Vofs1及びVofs2を切り換えて用いるため、定電圧ラインの配線が複雑になると共に、回路構成も複雑化する。
最初の補正期間(3)で、ドライブトランジスタTrdのゲートGに基準電位Vofs1が印加され、Vth補正動作が行われる。1回目の補正期間(3)が終了する直前に信号線SLをVofs1からVofs2に切り換えて、ドライブトランジスタTrdのVthを圧縮している。これにより待機期間(4)におけるドライブトランジスタのソース電位及びゲート電位のブートストラップによる変動を防いでいる。同様に2回目の補正期間(3)の終了直前でも信号線SLをVofs1からこれよりも低いVofs2に切り換えることで、ドライブトランジスタのVgsを完全にVth未満に圧縮している。これにより後続する待機期間(4)でブートストラップによりドライブトランジスタのソース電位及びゲート電位が変動することを防いでいる。
[水平セレクタの回路構成及び動作]
図8は、第一参考形態に係る水平セレクタ3の回路構成及び動作を説明するための模式図である。図8の模式図は上段に回路図を含み、下段にタイミングチャートを含んでいる。
回路図に示すように、この水平セレクタ3は映像信号供給ライン51及び第一の定電圧ライン52に加え、第二の定電圧ライン56を含んでいる。第一の定電圧ライン52は第一の基準電位Vofs1を供給する一方、第二の定電圧ライン56は第二の基準電位Vofs2を供給している。
各信号線SLに信号電位(Data)をラッチするためスイッチ54が配されている。また各信号線SLに第一の基準電位Vofs1をラッチするためトランスミッションゲート素子からなるスイッチ53が配されている。さらに第二の定電圧ライン56から第二の基準電位Vofs2を各信号線SLにラッチするため、追加のトランスミッションゲート素子からなるスイッチ57が配されている。なおこの追加のスイッチ57の一対の制御端には制御信号ofs gate2とxofs gate2が印加される。
図8のタイミングチャートに示すように、制御信号WSEN1がローレベルからハイレベルに切り換わると、補正期間が開始する。この補正期間では制御信号ofs gate1がハイレベルとなってスイッチ53がオンする。これにより定電圧ライン52から第一の基準電位Vofs1が各信号線SLにラッチされる。さらに制御信号WSEN1が立ち下がって補正期間が終了する直前に、制御信号ofs gate2のパルスがスイッチ57の制御端子に印加され、スイッチ57がオンする。これにより定電圧ライン56から第二の基準電位Vofs2が信号線SLにラッチされる。このようにして、補正期間の終わる直前で、各信号線SLが基準電位Vofs1から更にこれより低いVofs2に切り換わる。
この後制御信号SEL R,SEL G,SEL Bに応じて順次各信号線SLR,SLG,SLBのスイッチ54がオンし、対応するデータDataが各信号線SLR,SLG,SLBにラッチされる。続いて制御信号WSEN2がハイレベルとなって各画素のサンプリングトランジスタがオンし、各信号線SLR,SLG,SLBにラッチされていた信号電位Dataが各画素に書き込まれる。
図6に示した第一実施形態に比べて、図8に示した第一参考形態は定電圧ラインが1本から2本に増えており、その分配線が複雑になると共に、回路構成も複雑になる。
〈第二参考形態〉
[回路構成並びに動作]
図9は、表示装置の第二参考形態を示す回路図及びタイミングチャートである。理解を容易にするため、図8に示した第一参考形態と対応する部分には対応する参照番号を付してある。異なる点は、定電圧ライン52及びこれと対応するスイッチ53を削除して、配線並びに回路構成を単純化したことである。一方、削除した定電圧ラインに変わって第一の基準電位Vofs1を各信号線SLに供給するため、映像信号ライン51を利用している。この結果映像信号ライン51は信号電位Dataに加え基準電位Vofs1を供給するため、信号処理プロセス及びタイミング制御が複雑化する。これに対し、本願発明は映像信号ライン51が信号電位Dataのみを供給するため、信号ドライバの構成や動作が複雑化することはない。
図9のタイミングチャートに示すように、WSEN1がハイレベルに切り換わると補正期間に入る。この補正期間では各画素のサンプリングトランジスタがオンする。このとき映像信号ライン51は信号電位Dataではなく基準電位Vofs1のレベルとなっている。また補正期間では制御信号SEL R,SEL G,SEL Bも一斉にハイレベルに切り換わる。各信号線SLの根元に設けたスイッチ54がオンするため、映像信号ライン51から基準電位Vofs1が各信号線SLR,SLG,SLBにラッチされる。ラッチされた基準電位Vofs1は各画素のサンプリングトランジスタがオンしているため直ちに各画素に書き込まれる。
制御信号WSEN1が立ち下がる直前のタイミングで、制御信号ofs gate2のパルスがスイッチ57の制御端に印加される。これによりスイッチ57がオンする。なおこの時点では制御信号SEL R,SEL G,SEL Bが既にローレベルに戻っているので、スイッチ54はオフしている。スイッチ57がオンすることで、定電圧ライン56から第二の基準電位Vofs2がラッチされ各信号線SLR,SLG,SLBに書き込まれる。この変化はサンプリングトランジスタがオフする時点でドライブトランジスタのゲートに伝達される。このようにして、補正期間の終了直前から直後の時間に亘って信号電位を第一の基準電位Vofs1からこれよりも低い第二の基準電位Vofs2に変換させて、閾電圧補正動作を正常に行わせている。
この後映像信号ライン51は基準電位Vofs1から信号電位Dataへ切り換わる。このタイミングに合わせて制御信号SEL R,SEL G,SEL Bが順にハイレベルに切り換わり、各信号電位Dataが対応する信号線SLR,SLG,SLBにラッチされる。そのあと制御信号WSEN2がハイレベルとなって書込期間となり、サンプリングトランジスタが再びオンする。これにより、各信号線SLR,SLG,SLBにラッチされた各色の信号電位Dataは対応する色の画素に書き込まれる。
〈応用形態〉
以下本発明に係る表示装置の応用形態を説明する。本発明にかかる表示装置は、図10に示すような薄膜デバイス構成を有する。図10はTFT部分がBottomゲート構造(ゲート電極がチャネルPS層に対して下にある)であるが、この他にTFT部分に関してはSandwichゲート構造(チャネルPS層を上下のゲート電極ではさむ)、Topゲート構造(ゲート電極がチャネルPS層に対して上にある)のようなバリエーションがある。
本図は、絶縁性の基板に形成された画素の模式的な断面構造を表している。図示するように、画素は、複数の薄膜トランジタを含むトランジスター部(図では1個のTFTを例示)、画素容量などの容量部及び有機EL素子などの発光部とを含む。基板の上にTFTプロセスでトランジスター部や容量部が形成され、その上に有機EL素子などの発光部が積層されている。その上に接着剤を介して透明な対向基板を貼り付けてフラットパネルとしている。
本発明にかかる表示装置は、図11に示すようにフラット型のモジュール形状のものを含む。例えば絶縁性の基板上に、有機EL素子、薄膜トランジスタ、薄膜容量等からなる画素をマトリックス状に集積形成した画素アレイ部を設ける。この画素アレイ部(画素マトリックス部)を囲むように接着剤を配し、ガラス等の対向基板を貼り付けて表示モジュールとする。この透明な対向基板には必要に応じて、カラーフィルタ、保護膜、遮光膜等を設けてもよい。表示モジュールには、外部から画素アレイ部への信号等を入出力するためのコネクタとして例えばFPC(フレキシブルプリントサーキット)を設けてもよい。
以上説明した本発明における表示装置は、フラットパネル形状を有し、様々な電子機器、例えば、デジタルカメラ、ノート型パーソナルコンピューター、携帯電話、ビデオカメラなどに適用される。本表示装置は、電子機器に入力された、若しくは、電子機器内で生成した駆動信号を画像若しくは映像として表示するあらゆる分野の電子機器のディスプレイに適用することが可能である。以下この様な表示装置が適用された電子機器の例を示す。電子機器は基本的に情報を処理する本体部と、本体部に入力する情報若しくは本体部から出力された情報を表示する表示部とを含む。
図12は本発明が適用されたテレビであり、フロントパネル12、フィルターガラス13等から構成される映像表示画面11を含み、本発明の表示装置をその映像表示画面11に用いることにより作製される。
図13は本発明が適用されたデジタルカメラであり、上が正面図で下が背面図である。このデジタルカメラは、撮像レンズ、フラッシュ用の発光部15、表示部16、コントロールスイッチ、メニュースイッチ、シャッター19等を含む。本発明の表示装置をその表示部16に用いることにより作製される。
図14は本発明が適用されたノート型パーソナルコンピュータであり、本体20には文字等を入力するとき操作されるキーボード21を含む。本体カバーには画像を表示する表示部22を含み、本発明の表示装置をその表示部22に用いることにより作製される。
図15は本発明が適用された携帯端末装置であり、左が開いた状態を表し、右が閉じた状態を表している。この携帯端末装置は、上側筐体23、下側筐体24、連結部(ここではヒンジ部)25、ディスプレイ26、サブディスプレイ27、ピクチャーライト28、カメラ29等を含む。本発明の表示装置をそのディスプレイ26やサブディスプレイ27に用いることにより作製される。
図16は本発明が適用されたビデオカメラである。本体部30、前方を向いた側面に被写体撮影用のレンズ34、撮影時のスタート/ストップスイッチ35、モニター36等を含む。本発明の表示装置をそのモニター36に用いることにより作製される。
本発明の第一実施形態に係る表示装置の全体構成を示すブロック図である。 第一実施形態に係る表示装置の画素構成を示す回路図である。 本発明を説明するためのタイミングチャートである。 同じく本発明を説明するためのタイミングチャートである。 第一実施形態に係る表示装置の動作説明に供するタイミングチャートである。 第一実施形態に係る表示装置に含まれる水平セレクタの構成並びに動作を示す模式図である。 第一参考形態を説明するためのタイミングチャートである。 第一参考形態に係る表示装置の水平セレクタの構成並びに動作を示す模式図である。 第二参考形態に係る表示装置に含まれる水平セレクタの構成並びに動作を示す模式図である。 本発明にかかる表示装置のデバイス構成を示す断面図である。 本発明にかかる表示装置のモジュール構成を示す平面図である。 本発明にかかる表示装置を備えたテレビジョンセットを示す斜視図である。 本発明にかかる表示装置を備えたデジタルスチルカメラを示す斜視図である。 本発明にかかる表示装置を備えたノート型パーソナルコンピューターを示す斜視図である。 本発明にかかる表示装置を備えた携帯端末装置を示す模式図である。 本発明にかかる表示装置を備えたビデオカメラを示す斜視図である。
符号の説明
1・・・画素アレイ部、2・・・画素、3・・・水平セレクタ、4・・・ライトスキャナ、5・・・ドライブスキャナ、51・・・映像信号ライン、52・・・定電圧ライン、53・・・スイッチ、54・・・スイッチ、55・・・調節部、Tr1・・・サンプリングトランジスタ、Trd・・・ドライブトランジスタ、EL・・・発光素子、Cs・・・画素容量

Claims (5)

  1. 画素アレイ部とこれを駆動する駆動部とからなり、
    前記画素アレイ部は、行状の走査線と、列状の信号線と、これらが交差する部分に配された行列状の画素とを備え、
    前記駆動部は、各走査線に割り当てられた補正期間に補正用の制御信号を供給し更に各走査線に割り当てられた書込期間に書込用の制御信号を供給するスキャナと、各信号線に対して該補正期間に合わせて所定の基準電位を供給し且つ該書込期間に合わせて信号電位を供給するセレクタとを有し、
    前記画素は、発光素子と、一方の電流端が該発光素子に接続し他方の電流端が電源に接続したドライブトランジスタと、一方の電流端が該信号線に接続し他方の電流端が該ドライブトランジスタの制御端に接続し制御端が該走査線に接続したサンプリングトランジスタと、該ドライブトランジスタの制御端と電流端との間に接続した画素容量とを含み、
    前記画素は、補正用の制御信号に応じて該サンプリングトランジスタがオンし該基準電位が該ドライブトランジスタの制御端に印加された状態で該ドライブトランジスタの補正動作を行い、書込用の制御信号に応じて該サンプリングトランジスタがオンしたとき該信号電位を該ドライブトランジスタの制御端に書込んで書込動作を行い、その後該書込まれた信号電位に応じた電流を該ドライブトランジスタから該発光素子に供給して発光動作を行い、
    前記セレクタは、信号電位を供給する映像信号ラインと、基準電位を供給する定電圧ラインと、該補正期間に合わせて各信号線を該定電圧ラインに接続して各信号線に該基準電位を供給するスイッチと、該書込期間に先立って各信号線を該映像信号ラインに接続して各信号線に該信号電位を供給するスイッチと、該補正期間の終了直前から直後の時間に渡って、該信号線を該基準電位から変化させて該補正動作を正常に行うための調節部とを有する表示装置。
  2. 前記調節部は、該信号線と接地ラインとの間に接続した抵抗とスイッチからなり、該スイッチは該補正期間の終了直前から直後の時間に渡って動作し、該抵抗を介して該信号線を該接地ラインに接続する請求項1記載の表示装置。
  3. 前記セレクタは、該補正期間の終了直前から直後の時間に渡って、該信号線を該基準電位から変化させて該ドライブトランジスタの制御端と電流端との間の電圧を閾電圧未満にする請求項1記載の表示装置。
  4. 前記スキャナは、複数の補正期間に渡って該補正用の制御信号を該走査線に供給し、
    前記画素は、複数の補正期間に渡って該補正動作を時分割的に行い、
    前記セレクタは、前後する補正期間の間で補正動作に誤差が生じないように、前の補正期間の終了直前から直後の時間に渡って、該信号線を該基準電位から変化させる請求項1記載の表示装置。
  5. 情報を処理する本体部と、該本体部に入力する情報若しくは該本体部から出力された情報を表示する表示部とを含み、
    前記表示部は、画素アレイ部とこれを駆動する駆動部とからなり、
    前記画素アレイ部は、行状の走査線と、列状の信号線と、これらが交差する部分に配された行列状の画素とを備え、
    前記駆動部は、各走査線に割り当てられた補正期間に補正用の制御信号を供給し更に各走査線に割り当てられた書込期間に書込用の制御信号を供給するスキャナと、各信号線に対して該補正期間に合わせて所定の基準電位を供給し且つ該書込期間に合わせて信号電位を供給するセレクタとを有し、
    前記画素は、発光素子と、一方の電流端が該発光素子に接続し他方の電流端が電源に接続したドライブトランジスタと、一方の電流端が該信号線に接続し他方の電流端が該ドライブトランジスタの制御端に接続し制御端が該走査線に接続したサンプリングトランジスタと、該ドライブトランジスタの制御端と電流端との間に接続した画素容量とを含み、
    前記画素は、補正用の制御信号に応じて該サンプリングトランジスタがオンし該基準電位が該ドライブトランジスタの制御端に印加された状態で該ドライブトランジスタの補正動作を行い、書込用の制御信号に応じて該サンプリングトランジスタがオンしたとき該信号電位を該ドライブトランジスタの制御端に書込んで書込動作を行い、その後該書込まれた信号電位に応じた電流を該ドライブトランジスタから該発光素子に供給して発光動作を行い、
    前記セレクタは、信号電位を供給する映像信号ラインと、基準電位を供給する定電圧ラインと、該補正期間に合わせて各信号線を該定電圧ラインに接続して各信号線に該基準電位を供給するスイッチと、該書込期間に先立って各信号線を該映像信号ラインに接続して各信号線に該信号電位を供給するスイッチと、該補正期間の終了直前から直後の時間に渡って、該信号線を該基準電位から変化させて該補正動作を正常に行うための調節部とを有する電子機器。
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