JP2010091611A - 電気泳動表示装置及び電子機器 - Google Patents

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Abstract

【課題】NBTIの影響を受けにくく、長期信頼性を確保することができる電気泳動表示装置を提供する。
【解決手段】本発明の電気泳動表示装置は、ラッチ回路70の転送インバータ70tを構成するP−MOSトランジスタ71のゲート幅が、ラッチ回路70の帰還インバータ70fを構成するP−MOSトランジスタ73のゲート幅よりも大きいことを特徴とする。
【選択図】図2

Description

本発明は、電気泳動表示装置及び電子機器に関するものである。
アクティブマトリクス型の電気泳動表示装置として、画素内にスイッチング用トランジスタとラッチ回路とを備えたSRAM(Static Random Access Memory)方式のものが知られている(特許文献1参照)。特許文献1記載の表示装置は、スイッチング用トランジスタや画素電極が形成された基板上に、帯電粒子を内蔵したマイクロカプセルが接着された構成を備え、マイクロカプセルを挟持する画素電極と共通電極との間に発生させた電界により帯電粒子を制御することで画像を表示する構成であった。
特開2003−84314号公報
画素内にラッチ回路を内蔵する方式では、キャパシタにより電位を保持する方式に比べ、画像書き換えの際の周辺回路の駆動が1回ですみ、また周辺回路の高耐圧化が不要であるため、低消費電力化が可能である。また、TFTの耐圧限界である15Vから30V程度の電圧振幅をほぼすべて電気泳動素子(マイクロカプセル)に印加することができ、表示品質(特にコントラスト)を確保できるという利点もある。
その一方で、ラッチ回路のP−MOSトランジスタには、電気泳動表示装置の電源投入期間のほとんどにおいて15Vから30V程度の電圧が印加されるため、素子の劣化が生じやすくなることが予想される。そこで本発明者は、NBTI(Negative Bias Temperature Instability)によるVthシフトが発生する場合のラッチ回路の動作を検証した。その結果、ラッチ回路の転送インバータ(画素の選択トランジスタと反対側に出力端子を有するインバータ)においてP−MOSトランジスタのVthシフトの影響が顕著であり、電気泳動表示装置の長期信頼性に大きな影響を与えることが判明した。
本発明は、上記従来技術の問題点に鑑み成されたものであって、NBTIの影響を受けにくく、長期信頼性を確保することができる電気泳動表示装置を提供することを目的の一つとする。
本発明は、上記課題を解決するために、一対の基板間に電気泳動粒子を含む電気泳動素子を挟持し、複数の画素からなる表示部を有し、前記画素ごとに、画素電極と、選択トランジスタと、前記画素電極と前記選択トランジスタとの間に接続されたラッチ回路と、前記ラッチ回路と前記画素電極との間に接続されたスイッチ回路とが設けられ、前記スイッチ回路に接続された第1及び第2の制御線を備えた電気泳動表示装置であって、前記ラッチ回路の転送インバータを構成するP−MOSトランジスタのゲート幅が、前記ラッチ回路の帰還インバータを構成するP−MOSトランジスタのゲート幅よりも大きいことを特徴とする。
この構成によれば、転送インバータのP−MOSトランジスタのゲート幅を大きくすることで当該P−MOSトランジスタのオン電流を大きくしている。これにより、P−MOSトランジスタのVthシフトによってラッチ回路へのデータ書き込み時間が長くなるのを抑制することができ、ラッチ回路の長期信頼性を確保することができる。また本発明に係る電気泳動表示装置のラッチ回路では、転送インバータを構成するP−MOSトランジスタのゲート幅のみを変更することとしている。これは、帰還インバータの出力端子がラッチ回路のデータ入力端子となるため、選択トランジスタを介して入力される画像信号によって強制的に電位が変更されるため、Vthシフトの影響を受けにくいためである。したがって、本発明によれば、ラッチ回路の素子面積の増加を最小限に抑えつつ、Vthシフトの影響を排除することができる。
このように本発明によれば、長期信頼性を確保でき、かつ高精細化にも適した電気泳動表示装置を提供することができる。
前記転送インバータのP−MOSトランジスタのゲート幅が、前記帰還インバータのP−MOSトランジスタのゲート幅の2倍以上であることが好ましい。
このような範囲とすることで、ラッチ回路へのデータ書き込み時間が長くなるのを抑制する効果を確実に得ることができる。
前記転送インバータのP−MOSトランジスタのゲート幅が、前記帰還インバータのP−MOSトランジスタのゲート幅の10倍以下であることが好ましい。
ゲート幅を大きくするほど、転送インバータのP−MOSトランジスタのオン電流(Ion)が大きくなるため、Vthシフトの影響をより小さくすることができる。その一方で、ゲート幅を過度に大きくしてもVthシフトの影響を排除する効果は変わらず、素子面積が大きくなるのみであるから、転送インバータのP−MOSトランジスタのゲート幅の上限は、帰還インバータのP−MOSトランジスタのゲート幅の10倍以下とすることが好ましい。
前記転送インバータのP−MOSトランジスタのゲート幅が、前記帰還インバータのP−MOSトランジスタのゲート幅の5倍以下であることが好ましい。
さらに、Vthシフトの影響を小さくする効果と、素子面積の増加とを勘案すれば、転送インバータのP−MOSトランジスタのゲート幅の実用的な範囲は2倍以上5倍以下である。
前記転送インバータのP−MOSトランジスタのゲート幅が、前記転送インバータのN−MOSトランジスタのゲート幅よりも大きいことが好ましい。
このような構成とすれば、N−MOSトランジスタの素子面積が大きくなることもなくなるので、ラッチ回路の素子面積の増加を抑え、高精細化に適した構成とすることができる。
前記スイッチ回路が、第1及び第2のトランスミッションゲートを有しており、前記第1のトランスミッションゲートと前記第1の制御線とが接続され、前記第2のトランスミッションゲートと前記第2の制御線とが接続されている構成であってもよい。
この構成によれば、トランスミッションゲートを介して第1の制御線又は第2の制御線の電位を画素電極に入力するため、第1及び第2の制御線の電位をほぼすべて電気泳動素子に印加することができ、高コントラストの表示を得ることができる。また、ラッチ回路の保持電位とは独立して、第1及び第2の制御線の電位により画素電極電位を制御できるため、画像の消去や反転に係る動作を迅速かつ低消費電力で実行することが可能である。
前記スイッチ回路が、第1のトランジスタと第2のトランジスタとを有しており、前記第1の制御線と前記第1のトランジスタとが接続され、前記第2の制御線と前記第2のトランジスタとが接続されている構成としてもよい。
この構成によれば、スイッチ回路を構成するトランジスタ数が最小になるため、画素の素子面積を小さくすることができ、高精細化に適した構成となる。
前記ラッチ回路に、前記帰還インバータに対する高電位側の電源入力をスイッチングする第1のスイッチングトランジスタと、前記帰還インバータに対する低電位側の電源入力をスイッチングする第2のスイッチングトランジスタとが設けられており、前記第1及び第2のスイッチングトランジスタの少なくとも一方のゲート端子に、前記選択トランジスタのゲート端子に入力される選択信号を反転させた反転選択信号を供給する反転走査線が接続されている構成としてもよい。
この構成によれば、第1及び第2のスイッチングトランジスタの動作により画像信号入力時に帰還インバータの電源を遮断することができるので、ラッチ回路に対する画像信号の書き込みを確実に実行できるようになる。また、選択トランジスタに大きなオン電流のトランジスタを用いる必要が無くなるため、選択トランジスタのゲート幅を狭くして画素の素子面積を小さくすることができる。
本発明の電気泳動表示装置は、一対の基板間に電気泳動粒子を含む電気泳動素子を挟持し、複数の画素からなる表示部を有し、前記画素ごとに、画素電極と、選択トランジスタと、前記画素電極と前記選択トランジスタとの間に接続されたラッチ回路とが設けられた電気泳動表示装置であって、前記ラッチ回路の転送インバータを構成するP−MOSトランジスタのゲート幅が、前記ラッチ回路の帰還インバータを構成するP−MOSトランジスタのゲート幅よりも大きいことを特徴とする。
このような構成とした場合にも、Vthシフトの影響を小さくし、長期信頼性を確保した電気泳動表示装置を得ることができる。また、転送インバータのP−MOSトランジスタのゲート幅のみを大きくするので、ラッチ回路の素子面積の増加を抑えることができ、高精細化に適した構成となる。
本発明の電子機器は、先に記載の電気泳動表示装置を備えたことを特徴とする。
この構成によれば、長期信頼性が確保された表示手段を具備した電子機器を提供することができる。
以下、図面を用いて本発明における電気泳動表示装置について説明する。なお本実施形態では、アクティブマトリクス方式により駆動される電気泳動表示装置について説明する。
なお、本実施形態は、本発明の一態様を示すものであり、この発明を限定するものではなく、本発明の技術的思想の範囲内で任意に変更可能である。また、以下の図面においては、図面を見やすくするために実際の構成とは適宜異ならせて表示している。
図1は、本実施形態に係る電気泳動表示装置100の概略構成図である。
電気泳動表示装置100は、複数の画素40がマトリクス状に配列された表示部5を備えている。表示部5の周辺には、走査線駆動回路61、データ線駆動回路62、コントローラ(制御部)63、及び共通電源変調回路64が配置されている。走査線駆動回路61、データ線駆動回路62、及び共通電源変調回路64は、それぞれコントローラ63と接続されている。コントローラ63は、上位装置から供給される画像データや同期信号に基づき、これらを総合的に制御する。
表示部5には走査線駆動回路61から延びる複数の走査線66と、データ線駆動回路62から延びる複数のデータ線68とが形成されており、これらの交差位置に対応して画素40が設けられている。
走査線駆動回路61は、m本の走査線66(Y1、Y2、…、Ym)を介して各々の画素40に接続されており、コントローラ63の制御のもと、1行目からm行目までの走査線66を順次選択し、画素40に設けられた選択トランジスタ41(図2参照)のオンタイミングを規定する選択信号を、選択した走査線66を介して供給する。
データ線駆動回路62は、n本のデータ線68(X1、X2、…、Xn)を介して各々の画素40に接続されており、コントローラ63の制御のもと、画素40の各々に対応する1ビットの画素データを規定する画像信号を画素40に供給する。
なお、本実施形態では、画素データ「0」を規定する場合にはローレベル(L)の画像信号を画素40に供給し、画素データ「1」を規定する場合はハイレベル(H)の画像信号を画素40に供給するものとする。
表示部5にはまた、共通電源変調回路64から延びる低電位電源線49、高電位電源線50、及び共通電極配線55が設けられており、それぞれの配線は画素40と接続されている。共通電源変調回路64は、コントローラ63の制御のもと、上記の配線の各々に供給すべき各種信号を生成する一方、これら各配線の電気的な接続及び切断(ハイインピーダンス(Hi−Z)化)を行う。
図2は、画素40の回路構成図である。
画素40には、選択トランジスタ(Thin Film Transistor)41(画素スイッチング素子)と、ラッチ回路(メモリ回路)70と、スイッチ回路80と、電気泳動素子32と、画素電極35と、共通電極37とが設けられている。電気泳動素子32は、画素電極35と共通電極37との間に挟持されている。画素40には、走査線66と、データ線68と、低電位電源線49と、高電位電源線50と、第1の制御線91と、第2の制御線92と、が接続されている。
画素40は、ラッチ回路70により画像信号を電位として保持するSRAM(Static Random Access Memory)方式の構成である。
選択トランジスタ41は、N−MOS(Negative Metal Oxide Semiconductor)トランジスタからなる画素スイッチング素子である。選択トランジスタ41のゲート端子は走査線66に接続され、ソース端子はデータ線68に接続され、ドレイン端子はラッチ回路70のデータ入力端子N1に接続されている。
ラッチ回路70は、転送インバータ70tと帰還インバータ70fとを備えている。転送インバータ70t及び帰還インバータ70fはいずれもC−MOSインバータである。
転送インバータ70tと帰還インバータ70fとは、互いの入力端子に他方の出力端子が接続されたループ構造を成しており、それぞれのインバータには、高電位電源端子PHを介して接続された高電位電源線50と、低電位電源端子PLを介して接続された低電位電源線49とから電源電圧が供給される。
転送インバータ70tは、それぞれのドレイン端子をデータ出力端子N2に接続されたP−MOS(Positive Metal Oxide Semiconductor)トランジスタ71とN−MOSトランジスタ72とを有している。P−MOSトランジスタ71のソース端子は高電位電源端子PHに接続され、N−MOSトランジスタ72のソース端子は低電位電源端子PLに接続されている。P−MOSトランジスタ71及びN−MOSトランジスタ72のゲート端子(転送インバータ70tの入力端子)は、データ入力端子N1(帰還インバータ70fの出力端子)と接続されている。
帰還インバータ70fは、それぞれのドレイン端子をデータ入力端子N1に接続されたP−MOSトランジスタ73とN−MOSトランジスタ74とを有している。P−MOSトランジスタ73及びN−MOSトランジスタ74のゲート端子(帰還インバータ70fの入力端子)は、データ出力端子N2(転送インバータ70tの出力端子)と接続されている。
ラッチ回路70のデータ出力端子N2はスイッチ回路80に接続されている。
スイッチ回路80は、第1のトランスミッションゲートTG1と、第2のトランスミッションゲートTG2とを備えて構成されている。
第1のトランスミッションゲートTG1は、P−MOSトランジスタ81とN−MOSトランジスタ82とからなる。P−MOSトランジスタ81及びN−MOSトランジスタ82のソース端子は第1の制御線91に接続され、P−MOSトランジスタ81及びN−MOSトランジスタ82のドレイン端子は画素電極35に接続されている。また、P−MOSトランジスタ81のゲート端子は、ラッチ回路70のデータ入力端子N1に接続され、N−MOSトランジスタ82のゲート端子は、ラッチ回路70のデータ出力端子N2に接続されている。
第2のトランスミッションゲートTG2は、P−MOSトランジスタ83とN−MOSトランジスタ84とからなる。P−MOSトランジスタ83及びN−MOSトランジスタ84のソース端子は第2の制御線92に接続され、P−MOSトランジスタ83及びN−MOSトランジスタ84のドレイン端子は、画素電極35に接続されている。また、P−MOSトランジスタ83のゲート端子は、ラッチ回路70のデータ出力端子N2に接続され、N−MOSトランジスタ84のゲート端子は、ラッチ回路70のデータ入力端子N1に接続されている。
以上の構成を備えた画素40において、ラッチ回路70にローレベル(L)の画像信号(画素データ「0」)が記憶され、データ出力端子N2からハイレベル(H)の信号が出力された場合、第1のトランスミッションゲートTG1がオン状態となり、第1の制御線91を介して供給される電位S1が画素電極35に入力される。
一方、ラッチ回路70にハイレベル(H)の画像信号(画素データ「1」)が記憶され、データ出力端子N2からローレベル(L)の信号が出力された場合、第2のトランスミッションゲートTG2がオン状態となり、第2の制御線92を介して供給される電位S2が画素電極35に入力される。
電気泳動表示装置100は、画素電極35に入力された電位S1、S2と、共通電極配線55(図1)を介して共通電極37に入力された電位Vcomとの電位差に基づいて電気泳動素子32を駆動し、表示部5に画像を表示する。
次に、図3(a)は、表示部5における電気泳動表示装置100の部分断面図である。電気泳動表示装置100は、素子基板(第1基板)30と対向基板(第2基板)31との間に、複数のマイクロカプセル20を配列してなる電気泳動素子32を挟持した構成を備えている。
表示部5において、素子基板30の電気泳動素子32側には、図1や図2に示した走査線66、データ線68、選択トランジスタ41、ラッチ回路70などが形成された回路層34が設けられており、回路層34上に複数の画素電極35が配列形成されている。
素子基板30は、ガラスやプラスチック等からなる基板であり、画像表示面とは反対側に配置されるため透明なものでなくてもよい。画素電極35は、Cu(銅)箔上にニッケルメッキと金メッキとをこの順番で積層したものや、Al(アルミニウム)、ITO(インジウム・スズ酸化物)などにより形成された電気泳動素子32に電圧を印加する電極である。
一方、対向基板31の電気泳動素子32側には複数の画素電極35と対向する平面形状の共通電極37が形成されており、共通電極37上に電気泳動素子32が設けられている。
対向基板31はガラスやプラスチック等からなる基板であり、画像表示側に配置されるため透明基板とされる。共通電極37は、画素電極35とともに電気泳動素子32に電圧を印加する電極であり、MgAg(マグネシウム銀)、ITO(インジウム・スズ酸化物)、IZO(インジウム・亜鉛酸化物)などから形成された透明電極である。
そして、電気泳動素子32と画素電極35とが、接着剤層33を介して接着されることで、素子基板30と対向基板31とが接合されている。
なお、電気泳動素子32は、あらかじめ対向基板31側に形成され、接着剤層33までを含めた電気泳動シートとして取り扱われるのが一般的である。製造工程において、電気泳動シートは接着剤層33の表面に保護用の離型シートが貼り付けられた状態で取り扱われる。そして、別途製造された素子基板30(画素電極35や各種回路などが形成されている)に対して、離型シートを剥がした当該電気泳動シートを貼り付けることによって、表示部5を形成する。このため、接着剤層33は画素電極35側のみに存在することになる。
図3(b)は、マイクロカプセル20の模式断面図である。マイクロカプセル20は、例えば50μm程度の粒径を有しており、内部に分散媒21と、複数の白色粒子(電気泳動粒子)27と、複数の黒色粒子(電気泳動粒子)26とを封入した球状体である。マイクロカプセル20は、図3(a)に示すように共通電極37と画素電極35とに挟持され、1つの画素40内に1つ又は複数のマイクロカプセル20が配置される。
マイクロカプセル20の外殻部(壁膜)は、ポリメタクリル酸メチル、ポリメタクリル酸エチルなどのアクリル樹脂、ユリア樹脂、アラビアゴムなどの透光性を持つ高分子樹脂などを用いて形成される。
分散媒21は、白色粒子27と黒色粒子26とをマイクロカプセル20内に分散させる液体である。分散媒21としては、水、アルコール系溶媒(メタノール、エタノール、イソプロパノール、ブタノール、オクタノール、メチルセルソルブなど)、エステル類(酢酸エチル、酢酸ブチルなど)、ケトン類(アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトンなど)、脂肪族炭化水素(ぺンタン、ヘキサン、オクタンなど)、脂環式炭化水素(シクロへキサン、メチルシクロへキサンなど)、芳香族炭化水素(ベンゼン、トルエン、長鎖アルキル基を有するベンゼン類(キシレン、ヘキシルベンゼン、ヘブチルベンゼン、オクチルベンゼン、ノニルベンゼン、デシルベンゼン、ウンデシルベンゼン、ドデシルベンゼン、トリデシルベンゼン、テトラデシルベンゼンなど))、ハロゲン化炭化水素(塩化メチレン、クロロホルム、四塩化炭素、1,2−ジクロロエタンなど)、カルボン酸塩などを例示することができ、その他の油類であってもよい。これらの物質は単独又は混合物として用いることができ、さらに界面活性剤などを配合してもよい。
白色粒子27は、例えば、二酸化チタン、亜鉛華、三酸化アンチモン等の白色顔料からなる粒子(高分子あるいはコロイド)であり、例えば負に帯電されて用いられる。黒色粒子26は、例えば、アニリンブラック、カーボンブラック等の黒色顔料からなる粒子(高分子あるいはコロイド)であり、例えば正に帯電されて用いられる。
これらの顔料には、必要に応じ、電解質、界面活性剤、金属石鹸、樹脂、ゴム、油、ワニス、コンパウンドなどの粒子からなる荷電制御剤、チタン系カップリング剤、アルミニウム系カップリング剤、シラン系カップリング剤等の分散剤、潤滑剤、安定化剤などを添加することができる。
また、黒色粒子26及び白色粒子27に代えて、例えば赤色、緑色、青色などの顔料を用いてもよい。かかる構成によれば、表示部5に赤色、緑色、青色などを表示することができる。
図4は、電気泳動素子の動作説明図である。図4(a)は、画素40を白表示する場合、図4(b)は、画素40を黒表示する場合をそれぞれ示している。
図4(a)に示す白表示の場合には、共通電極37が相対的に高電位、画素電極35が相対的に低電位に保持される。これにより、負に帯電した白色粒子27が共通電極37に引き寄せられる一方、正に帯電した黒色粒子26が画素電極35に引き寄せられる。その結果、表示面側となる共通電極37側からこの画素を見ると、白色(W)が認識される。
図4(b)に示す黒表示の場合、共通電極37が相対的に低電位、画素電極35が相対的に高電位に保持される。これにより、正に帯電した黒色粒子26が共通電極37に引き寄せられる一方、負に帯電した白色粒子27が画素電極35に引き寄せられる。その結果、共通電極37側からこの画素を見ると黒色(B)が認識される。
以上の構成を備えた本実施形態の電気泳動表示装置100では、図2に示すように、転送インバータ70tのP−MOSトランジスタ71のゲート幅が、帰還インバータ70fのP−MOSトランジスタ73のゲート幅W1の5倍の長さ(5W1)とされている。P−MOSトランジスタ71、73のゲート長は同一(L1)である。
ラッチ回路70のN−MOSトランジスタ72、74のゲート幅及びゲート長はそれぞれW1、L1であり、帰還インバータ70fのP−MOSトランジスタ73と同一である。
電気泳動表示装置100では、画素40のラッチ回路70に上記構成が採用されていることで、NBTI(Negative Bias Temperature Instability)によるVthシフトの影響を受けにくくなっており、これにより長期的信頼性を確保できる構成とされている。以下、図5から図7を参照してかかる作用効果について詳細に説明する。
図5は、P−MOSトランジスタにおけるVthシフトの概略説明図である。図6は、Vthシフトの経時変化を示すグラフである。図7は、本発明に係る画素40における動作シミュレーション結果を、比較例とともに示す図である。
NBTI(Negative Bias Temperature Instability)は、P−MOSトランジスタのゲートに負のバイアスを印加することにより発生する素子の劣化であり、図5に示すように、Id−Vgカーブの負電圧側へのシフトを引き起こす。つまり、P−MOSトランジスタの閾値電圧Vthが、負電圧側にシフトする。この現象は、トランジスタを構成する半導体層のSiからゲート絶縁膜へのホールの注入とトラッピング、及び界面準位の生成によるチャージの形成が主原因であると考えられている。
図6には、ゲート幅2μm、ゲート長5μmのTFTにおいて、ストレス電圧(Vgs)を15Vとしたときの閾値電圧Vthのシフト量(ΔVth)を算出した結果である。図6のグラフに引かれた直線のうち、温度条件「室温」に対応する直線A1〜A3は、図に示す複数のデータプロットを外挿した直線である。また、温度条件「80℃」に対応する直線B1は、温度条件「室温」の3本の直線A1〜A3を平均化した直線を「80℃」のデータプロットに適用したものである。
ここで、電気泳動表示装置100のラッチ回路70(Vdd:15V)におけるΔVthの限界値を、例えば1.5Vと設定し、図6にΔVth=1.5Vの直線(水平線)を示す。
室温条件の場合、直線A1〜A3とΔVth=1.5Vの直線との交点から、ΔVthが1.5Vに達する期間は10年(1.E+01)を大きく超えていることがわかる。しかし、80℃の温度条件では、直線B1はΔVth=1.5Vの直線と10年未満の位置で交差している。
図7には、Vthのシフト量を0V〜3Vの範囲で変化させてラッチ回路70のデータ入力端子N1の電位Outと、データ出力端子N2の電位Outbの動作時の電位を算出した結果が示されている。図7のグラフのうち、Outb(本発明)及びOut(本発明)のグラフは、図2に示した本実施形態のラッチ回路70のシミュレーション結果である。また、Outb(従来)及びOut(従来)のグラフは、図2に示したラッチ回路70において転送インバータ70tのP−MOSトランジスタ71のゲート幅を帰還インバータ70fのP−MOSトランジスタ73のゲート幅W1と同一とした場合(すなわち従来構成)のシミュレーション結果である。
図7に示すように、P−MOSトランジスタ71、73のゲート幅が同一である従来構成では、Outb(従来)のグラフに示されるように、Vthシフトが1.5Vの条件で電位Outbが5Vに飽和するまでの時間が10μs程度長くなっており、2V以上では書き込み時間が著しく長くなっている。
ところが、従来構成のラッチ回路のデータ入力端子N1の電位Out(従来)については、帰還インバータのP−MOSトランジスタにもVthシフトが生じているにもかかわらず、書き込み時間はVthシフトが生じていない場合と同程度である。
なお、Out(従来)のグラフでは、Vthシフト0V〜3Vの複数のプロットが全く重なっているため、一本の曲線に見えている。
このようにデータ入力端子N1の電位Outの遷移時間がVthシフトの影響を受けないのは、データ入力端子N1には選択トランジスタ41のドレイン端子が接続されているため、選択トランジスタ41を介して入力される画像信号によりデータ入力端子N1の電位Outが強制的に変更されるからである。
そこで本発明では、ラッチ回路70のP−MOSトランジスタのうち、Vthシフトの影響を大きく受ける転送インバータ70tのP−MOSトランジスタ71についてのみ、ゲート幅を大きくすることとしている。
このような構成とすることで、図7のOutb(本発明)のグラフに示されるように、データ出力端子N2の電位Outbに対するVthシフトの影響を小さくすることができる。すなわち、データ出力端子N2の電位Outbの遷移時間が、同等のVthシフト量の従来構成における遷移時間の半分程度となる。また本実施形態では、帰還インバータ70fのP−MOSトランジスタ73のゲート幅は変更していないが、図7のOut(本発明)のグラフに示されるように、データ入力端子N1の電位Outの遷移時間はVthのシフト量に関わらず影響を受けない。
このように本実施形態では、転送インバータ70tのP−MOSトランジスタ71のゲート幅を大きくすることでVthシフトの影響を小さくし、長期信頼性を確保することが可能である。本発明は、特に、1μs程度しか書き込み時間を確保できない点順次駆動方式の電気泳動表示装置に好適である。
さらに、帰還インバータ70fのP−MOSトランジスタ73にはゲート幅の小さいトランジスタを用いるため、素子面積の増加を抑えることができ、高精細化に適した構成となっている。
さらに本実施形態では、ラッチ回路70を構成する2つのN−MOSトランジスタ72、74のゲート幅も、転送インバータ70tのP−MOSトランジスタ71のゲート幅よりも小さい長さとされている。これにより、ラッチ回路70全体の素子面積の増加を抑えることができる。なお、本実施形態ではN−MOSトランジスタ72、74のゲート幅を帰還インバータのP−MOSトランジスタ73のゲート幅W1と同一としているが、N−MOSトランジスタ72、74のゲート幅を、P−MOSトランジスタ73のゲート幅W1より小さくしてもよい。
なお、本実施形態では、転送インバータ70tのP−MOSトランジスタ71のゲート幅を、帰還インバータのP−MOSトランジスタ73のゲート幅の5倍に設定したが、この構成に限定されるものではない。
少なくとも、転送インバータ70tのP−MOSトランジスタ71のゲート幅を、帰還インバータのP−MOSトランジスタ73のゲート幅よりも大きくすれば、Vthシフトの影響を小さくする効果を得ることができる。また、P−MOSトランジスタ71のゲート幅を、P−MOSトランジスタ73のゲート幅の2倍以上とすれば、上記の効果を確実に得ることができる。
さらに、ゲート幅を大きくするほど、P−MOSトランジスタ71のオン電流(Ion)が大きくなるため、Vthシフトの影響をより小さくすることができる。その一方で、ゲート幅を過度に大きくしてもVthシフトの影響を排除する効果は変わらず、素子面積が大きくなるのみであるから、P−MOSトランジスタ71のゲート幅の上限は、帰還インバータのP−MOSトランジスタ73のゲート幅の10倍以下とすることが好ましい。Vthシフトの影響を小さくする効果と、素子面積の増加とを勘案すれば、P−MOSトランジスタ71のゲート幅の実用的な範囲は2倍以上5倍以下であり、2倍以上3倍以下とすることがより好ましい。
(変形例)
上記実施形態では、第1及び第2のトランスミッションゲートTG1、TG2からなるスイッチ回路80を有する画素40を備えた電気泳動表示装置100について説明したが、本発明の技術範囲は上記実施形態に限定されるものではない。例えば、上記実施形態の電気泳動表示装置100において、図8から図10に示す画素40A〜40Cを採用することもできる。
なお、以下の説明において、図1から図7と共通の構成要素には同一の符号を付し、それらの詳細な説明は省略する。
[第1変形例]
図8は、第1変形例に係る画素40Aの回路構成図である。
画素40Aは、選択トランジスタ41と、ラッチ回路70と、スイッチ回路80Aと、画素電極35と、電気泳動素子32と、共通電極37とを備えている。画素40Aには、走査線66、データ線68、低電位電源線49、高電位電源線50、第1の制御線91、第2の制御線92が接続されている。
スイッチ回路80Aは、N−MOSトランジスタTR1(第1のトランジスタ)と、P−MOSトランジスタTR2(第2のトランジスタ)とを有する。
N−MOSトランジスタTR1のソース端子は第1の制御線91と接続され、ドレイン端子は画素電極35と接続されている。ゲート端子はラッチ回路70のデータ出力端子N2と接続されている。
P−MOSトランジスタTR2のソース端子は第2の制御線92と接続され、ドレイン端子は画素電極35と接続されている。ゲート端子はラッチ回路70のデータ出力端子N2と接続されている。
上記構成を備えた画素40Aでは、ラッチ回路70のデータ出力端子N2からハイレベル電位が出力されると、N−MOSトランジスタTR1がオン状態となって第1の制御線91と画素電極35とが接続され、画素電極35に第1の制御線91の電位S1が入力される。一方、データ出力端子N2からローレベル電位が出力されると、P−MOSトランジスタTR2がオン状態となって第2の制御線92と画素電極35とが接続され、画素電極35の第2の制御線92の電位S2が入力される。
このように、画素40Aは、図2に示した画素40と全く同様に動作させることができる。
ただし、第1及び第2の制御線91、92の電位と、データ出力端子N2の電位との組み合わせによっては、画素電極35に入力されるハイレベル電位がN−MOSトランジスタTR1の閾値電圧分低くなり、あるいは、ローレベル電位がP−MOSトランジスタTR2の閾値電圧分高くなる。
なお、画素40Aのスイッチ回路80Aは、2つのP−MOSトランジスタにより構成することもでき、2つのN−MOSトランジスタにより構成することもできる。また、N−MOSトランジスタTR1のソース端子に第2の制御線92を接続し、P−MOSトランジスタTR2のソース端子に第1の制御線91を接続した構成としてもよい。
[第2変形例]
図9は、第2変形例に係る画素40Bの回路構成図である。
画素40Bは、選択トランジスタ41と、ラッチ回路70Bと、スイッチ回路80と、画素電極35と、電気泳動素子32と、共通電極37とを備えている。画素40Bには、走査線66、データ線68、低電位電源線49、高電位電源線50、第1の制御線91、第2の制御線92、反転走査線93が接続されている。
ラッチ回路70Bは、転送インバータ70tと帰還インバータ70fとをループ接続した構成については図2に示したラッチ回路70と共通であるが、帰還インバータ70fに、P−MOSトランジスタ75(第1のスイッチングトランジスタ)と、N−MOSトランジスタ76(第2のスイッチングトランジスタ)とが接続されている。
P−MOSトランジスタ75は、帰還インバータ70fのP−MOSトランジスタ73と高電位電源端子PHとの間に接続されており、P−MOSトランジスタ75のゲート端子は、選択トランジスタ41のゲート端子とともに走査線66に接続されている。
N−MOSトランジスタ76は、帰還インバータ70fのN−MOSトランジスタ74と低電位電源端子PLとの間に接続されており、N−MOSトランジスタ76のゲート端子は、反転走査線93に接続されている。反転走査線93には、走査線66を介して画素40Bに入力される選択信号(Scan)を反転させた反転選択信号(Scanb)が入力される。
上記構成を備えた画素40Bでは、ラッチ回路70Bの画像信号入力に際して、選択トランジスタ41のゲート端子にハイレベルの選択信号が入力されると、P−MOSトランジスタ75がオフ状態となる。また、反転走査線93には、走査線66の選択信号の反転信号であるローレベルの信号が入力され、N−MOSトランジスタ76がオフ状態となる。
これにより、帰還インバータ70fが電源オフ状態となるので、選択トランジスタ41を介して入力される画像信号は、帰還インバータ70fのトランジスタのドレイン電位と競合することなく確実にラッチ回路70Bに入力される。さらに、本変形例では、ラッチ回路70Bに対する書き込みが容易になるため、選択トランジスタ41のオン電流が小さくてもよいため、選択トランジスタ41のゲート幅を狭くして画素の素子面積を小さくすることも可能である。
その後、走査線66がローレベル、反転走査線93がハイレベルに移行すると、P−MOSトランジスタ75及びN−MOSトランジスタ76がオン状態となって、帰還インバータ70fが動作する。これにより、ラッチ回路70Bは入力された画像信号を電位として保持する。
なお、画素40Bにおけるスイッチ回路80の動作は図2に示した画素40と同様である。
[第3変形例]
図10は、第3変形例に係る画素40Cの回路構成図である。
画素40Cは、選択トランジスタ41と、ラッチ回路70と、画素電極35と、電気泳動素子32と、共通電極37とを備えている。画素40Cには、走査線66、データ線68、低電位電源線49、高電位電源線50が接続されている。
画素40Cでは、ラッチ回路70と画素電極35との間にスイッチ回路80が設けられておらず、ラッチ回路70のデータ出力端子N2と画素電極35とが直接接続されている。
上記構成を備えた画素40Cにおいても、ラッチ回路70に画像信号を書き込むことで、ラッチ回路70のデータ出力端子N2から画素電極35に所定の電位を入力することができ、所望の階調の表示を得ることができる。
以上に詳細に説明した変形例に係る画素40A〜40Cにおいても、転送インバータ70tのP−MOSトランジスタ71のゲート幅を、帰還インバータ70fのP−MOSトランジスタ73のゲート幅よりも大きくすることで、P−MOSトランジスタにおけるVthシフトの影響を小さくすることができるので、ラッチ回路70、70Bの長期信頼性を確保することができる。
(電子機器)
次に、上記各実施形態の電気泳動表示装置100を、電子機器に適用した場合について説明する。
図11は、腕時計1000の正面図である。腕時計1000は、時計ケース1002と、時計ケース1002に連結された一対のバンド1003とを備えている。
時計ケース1002の正面には、上記実施形態の電気泳動表示装置100及びその変形例の電気泳動表示装置からなる表示部1005と、秒針1021と、分針1022と、時針1023とが設けられている。時計ケース1002の側面には、操作子としての竜頭1010と操作ボタン1011とが設けられている。竜頭1010は、ケース内部に設けられる巻真(図示は省略)に連結されており、巻真と一体となって多段階(例えば2段階)で押し引き自在、かつ、回転自在に設けられている。表示部1005では、背景となる画像、日付や時間などの文字列、あるいは秒針、分針、時針などを表示することができる。
図12は電子ペーパー1100の構成を示す斜視図である。電子ペーパー1100は、上記実施形態の電気泳動表示装置100及びその変形例の電気泳動表示装置を表示領域1101に備えている。電子ペーパー1100は可撓性を有し、従来の紙と同様の質感及び柔軟性を有する書き換え可能なシートからなる本体1102を備えて構成されている。
図13は、電子ノート1200の構成を示す斜視図である。電子ノート1200は、上記の電子ペーパー1100が複数枚束ねられ、カバー1201に挟まれているものである。カバー1201は、例えば外部の装置から送られる表示データを入力する図示は省略の表示データ入力手段を備える。これにより、その表示データに応じて、電子ペーパーが束ねられた状態のまま、表示内容の変更や更新を行うことができる。
以上の腕時計1000、電子ペーパー1100、及び電子ノート1200によれば、本発明に係る電気泳動表示装置100が採用されているので、長期信頼性に優れた表示手段を備えた電子機器となる。
なお、上記の電子機器は、本発明に係る電子機器を例示するものであって、本発明の技術範囲を限定するものではない。例えば、携帯電話、携帯用オーディオ機器などの電子機器の表示部にも、本発明に係る電気泳動表示装置は好適に用いることができる。
実施形態に係る電気泳動表示装置の概略構成図。 画素の回路構成図。 電気泳動表示装置及びマイクロカプセルの断面図。 電気泳動表示装置の動作説明図。 thシフトの説明図。 thシフトの経時変化を示すグラフ。 実施形態に係るラッチ回路のシミュレーション結果。 第1変形例に係る画素の回路構成図。 第2変形例に係る画素の回路構成図。 第3変形例に係る画素の回路構成図。 電子機器の一例である腕時計の正面図。 電子機器の一例である電子ペーパーの斜視図。 電子機器の一例である電子ノートの斜視図。
符号の説明
100 電気泳動表示装置、5 表示部、20 マイクロカプセル、32 電気泳動素子、35 画素電極、37 共通電極、40,40A,40B,40C 画素、70,70B ラッチ回路、71,73,75,TR2 P−MOSトランジスタ、72,74,76,TR1 N−MOSトランジスタ、80,80A スイッチ回路、TG1 第1のトランスミッションゲート、TG2 第2のトランスミッションゲート

Claims (10)

  1. 一対の基板間に電気泳動粒子を含む電気泳動素子を挟持し、複数の画素からなる表示部を有し、前記画素ごとに、画素電極と、選択トランジスタと、前記画素電極と前記選択トランジスタとの間に接続されたラッチ回路と、前記ラッチ回路と前記画素電極との間に接続されたスイッチ回路とが設けられ、前記スイッチ回路に接続された第1及び第2の制御線を備えた電気泳動表示装置であって、
    前記ラッチ回路の転送インバータを構成するP−MOSトランジスタのゲート幅が、前記ラッチ回路の帰還インバータを構成するP−MOSトランジスタのゲート幅よりも大きいことを特徴とする電気泳動表示装置。
  2. 前記転送インバータのP−MOSトランジスタのゲート幅が、前記帰還インバータのP−MOSトランジスタのゲート幅の2倍以上であることを特徴とする請求項1に記載の電気泳動表示装置。
  3. 前記転送インバータのP−MOSトランジスタのゲート幅が、前記帰還インバータのP−MOSトランジスタのゲート幅の10倍以下であることを特徴とする請求項1に記載の電気泳動表示装置。
  4. 前記転送インバータのP−MOSトランジスタのゲート幅が、前記帰還インバータのP−MOSトランジスタのゲート幅の5倍以下であることを特徴とする請求項1に記載の電気泳動表示装置。
  5. 前記転送インバータのP−MOSトランジスタのゲート幅が、前記転送インバータのN−MOSトランジスタのゲート幅よりも大きいことを特徴とする請求項1又は2に記載の電気泳動表示装置。
  6. 前記スイッチ回路が、第1及び第2のトランスミッションゲートを有しており、前記第1のトランスミッションゲートと前記第1の制御線とが接続され、前記第2のトランスミッションゲートと前記第2の制御線とが接続されていることを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の電気泳動表示装置。
  7. 前記スイッチ回路が、第1のトランジスタと第2のトランジスタとを有しており、前記第1の制御線と前記第1のトランジスタとが接続され、前記第2の制御線と前記第2のトランジスタとが接続されていることを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の電気泳動表示装置。
  8. 前記ラッチ回路に、前記帰還インバータに対する高電位側の電源入力をスイッチングする第1のスイッチングトランジスタと、前記帰還インバータに対する低電位側の電源入力をスイッチングする第2のスイッチングトランジスタとが設けられており、
    前記第1及び第2のスイッチングトランジスタの少なくとも一方のゲート端子に、前記選択トランジスタのゲート端子に入力される選択信号を反転させた反転選択信号を供給する反転走査線が接続されていることを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の電気泳動表示装置。
  9. 一対の基板間に電気泳動粒子を含む電気泳動素子を挟持し、複数の画素からなる表示部を有し、前記画素ごとに、画素電極と、選択トランジスタと、前記画素電極と前記選択トランジスタとの間に接続されたラッチ回路とが設けられた電気泳動表示装置であって、
    前記ラッチ回路の転送インバータを構成するP−MOSトランジスタのゲート幅が、前記ラッチ回路の帰還インバータを構成するP−MOSトランジスタのゲート幅よりも大きいことを特徴とする電気泳動表示装置。
  10. 請求項1から9のいずれか1項に記載の電気泳動表示装置を備えたことを特徴とする電子機器。
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