JP2010091325A - ロードセルユニット及び重量検査装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ロードセルと計量信号処理基板との双方の温度変化に対して、計量信号を適正に補償することができるロードセルユニット及び重量検査装置を提供する。
【解決手段】ロードセルユニット420は、ロードセル429の温度を計測する第1温度センサ428と、計量信号処理基板427の温度を計測する第2温度センサ427aとを有する。そして、演算部427iは、第1温度センサ428及び第2温度センサ427aの検出結果に基づいて、計量信号の補償を行う。このため、ロードセル429及び計量信号処理基板427の双方の温度変化に対して、計量信号を適正に補償することができる。
【選択図】図4

Description

本発明は、被計量物の重量を計量するロードセルユニット及びロードセルユニットを備えた重量検査装置に関する。
従来、物品の重量を計量するためのロードセルユニットが知られている。ロードセルユニットは、主として、被計量物の重量に応じて計量信号を得るロードセルと、ロードセルにおいて得られた計量信号を信号増幅器やA/D変換器等の電子素子を介して出力する計量信号処理基板とを備えている。
このような従来のロードセルユニットについては、例えば、特許文献1に開示されている。
特開2004−279209号公報
ロードセルユニットでは、ロードセル及び計量信号処理基板のそれぞれの温度変化が計量信号に影響する。すなわち、ロードセルにおいては、温度の変化に伴う計量特性の変化が検出信号に影響し、また、計量信号処理基板においても、温度の変化に伴う信号増幅器やA/D変換器の処理特性の変化が計量信号に影響する。
とりわけ近年では、ロードセルユニットの高機能化、コンパクト化、及び低コスト化の強い要請から、計量信号処理基板上に搭載される電子素子の高機能化や高密度化が進んでいる。このため、計量信号処理基板においては、信号増幅器やA/D変換器のそれ自体の発熱量が増加するとともに、同一の基板に搭載されたCPUや電源系デバイス等の発熱の影響も増大している。また、ロードセルにおいても、その近傍に発熱源となるモータや上記の計量信号処理基板が配置される場合が多く、これらの発熱の影響を受けやすい状況となっている。
特に、ロードセルユニットを起動させた直後には、ロードセル及び計量信号処理基板の温度が大きく変化するため、計量信号に対する温度変化の影響も大きい。
温度変化の計量信号への影響に関して、上記の特許文献1には、計量装置の周囲の気体温度を計測して重量信号の温度変化を補償することが記載されている。しかしながら、特許文献1の装置は、ロードセル自体の温度や計量信号処理基板自体の温度を計測するものではないため、計量信号を高精度に補償することはできない。また、特許文献1の装置は、単一の温度センサで温度の測定を行っているため、ロードセルと計量信号処理基板との双方の温度変化に対して計量信号を適正に補償することもできない。
本発明は、このような事情に鑑みなされたものであり、ロードセルと計量信号処理基板との双方の温度変化に対して、計量信号を適正に補償することができるロードセルユニット及び重量検査装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、請求項1に係る発明は、被計量物の重量を計量するロードセルユニットであって、被計量物の重量に応じて計量信号を得るロードセルと、前記ロードセルにおいて得られた計量信号を処理するための複数の電子素子を有する計量信号処理基板と、前記ロードセルの温度を計測する第1温度センサと、前記計量信号処理基板の温度を計測する第2温度センサと、前記第1温度センサの計測結果及び前記第2温度センサの計測結果に基づいて、計量信号の補償を行う演算手段と、を備えたことを特徴とする。
請求項2に係る発明は、請求項1に記載のロードセルユニットであって、前記複数の電子素子は、前記ロードセルにおいて得られた計量信号を増幅させる増幅器と、前記増幅器において増幅された計量信号をアナログ信号からデジタル信号に変換するA/D変換器と、を含むことを特徴とする。
請求項3に係る発明は、請求項2に記載のロードセルユニットであって、前記複数の電子素子は、CPUと、前記計量信号処理基板の各部に電力を供給する電力供給部と、を更に含むことを特徴とする。
請求項4に係る発明は、請求項3に記載のロードセルユニットであって、前記第2温度センサは、前記増幅器又は前記A/D変換器と、前記CPU又は前記電力供給部との間であって、かつ、前記CPU又は前記電力供給部よりも前記増幅器又は前記A/D変換器に近い位置に配置されていることを特徴とする。
請求項5に係る発明は、請求項2ないし請求項4のいずれかに記載のロードセルユニットであって、前記第2温度センサは、前記A/D変換器よりも前記増幅器に近い位置に配置されていることを特徴とする。
請求項6に係る発明は、請求項1ないし請求項5のいずれかに記載のロードセルユニットであって、前記ロードセルと、前記計量信号処理基板とは、単一の筐体の内部に収容されていることを特徴とする。
請求項7に係る発明は、請求項1ないし請求項6のいずれかに記載のロードセルユニットであって、前記ロードセルから前記電子素子に計量信号が入力される第1の状態と、所定の基準電圧が前記電子素子に入力される第2の状態とを切り替える切り替え手段を備えたことを特徴とする。
請求項8に係る発明は、請求項7に記載のロードセルユニットであって、前記基準電圧は0Vであることを特徴とする。
請求項9に係る発明は、請求項1ないし請求項8のいずれかに記載のロードセルユニットであって、前記演算手段は、無負荷状態あるいは一定の負荷が与えられた状態における計量信号と温度との相関データと、前記第1温度センサ及び前記第2温度センサの各計測結果とに基づいて、計量信号の補償を行う零点補償手段を有することを特徴とする。
請求項10に係る発明は、請求項1ないし請求項9のいずれかに記載のロードセルユニットであって、前記演算手段は、負荷に一定の変化を与えたときの計量信号の変化量と温度との相関データと、前記第1温度センサの計測結果とに基づいて、計量信号の補償を行う変化量補償手段を有することを特徴とする。
請求項11に係る発明は、請求項1ないし請求項10のいずれかに記載のロードセルユニットであって、前記ロードセルは、被計量物の重量に応じて歪曲する起歪体と、前記起歪体に貼付された少なくとも2つの歪みゲージとを有し、前記第1温度センサは、前記2つの歪みゲージの間に配置されていることを特徴とする。
請求項12に係る発明は、被計量物を搬送しつつ被計量物の重量を検査する重量検査装置であって、被計量物を搬送する搬送手段と、前記搬送手段により搬送される被計量物の重量を計量する請求項1ないし請求項11のいずれかに記載のロードセルユニットと、を備えたことを特徴とする。
請求項13に係る発明は、請求項12に記載の重量検査装置であって、前記ロードセルユニットに、前記搬送手段の駆動源となるモータが連結されていることを特徴とする。
請求項14に係る発明は、請求項13に記載の重量検査装置であって、前記モータと前記第1温度センサとは、前記ロードセルを挟んで反対側に配置されていることを特徴とする。
請求項1〜請求項14に記載の発明によれば、ロードセルユニットは、ロードセルの温度を計測する第1温度センサと、計量信号処理基板の温度を計測する第2温度センサと、第1温度センサの計測結果及び第2温度センサの計測結果に基づいて、計量信号の補償を行う演算手段と、を備える。このため、ロードセルと計量信号処理基板との双方の温度変化に対して、計量信号を適正に補償することができる。
特に、請求項2に記載の発明によれば、計量信号処理基板に搭載される複数の電子素子は、ロードセルにおいて得られた計量信号を増幅させる増幅器と、増幅器において増幅された計量信号をアナログ信号からデジタル信号に変換するA/D変換器と、を含む。このため、増幅器及びA/D変換器の温度変化に対して、計量信号を適正に補償することができる。
特に、請求項3に記載の発明によれば、計量信号処理基板に搭載される複数の電子素子は、CPUと、計量信号処理基板の各部に電力を供給する電力供給部と、を更に含む。このため、CPU及び電力供給部の発熱の影響による温度変化に対して、計量信号を適正に補償することができる。
特に、請求項4に記載の発明によれば、第2温度センサは、増幅器又はA/D変換器と、CPU又は電力供給部との間であって、かつ、CPU又は電力供給部よりも増幅器又はA/D変換器に近い位置に配置されている。このため、第2温度センサは、CPU又は電力供給部の発熱の影響を反映しつつ、増幅器又はA/D変換器の温度を計測することができる。
特に、請求項5に記載の発明によれば、第2温度センサは、A/D変換器よりも増幅器に近い位置に配置されている。このため、増幅器の温度変化をより重視した計量信号の補償を行うことができる。これにより、増幅前の計量信号に対する温度変化の影響を防止し、最終的に出力される計量信号の誤差を抑制することができる。
特に、請求項6に記載の発明によれば、ロードセルと、計量信号処理基板とは、単一の筐体の内部に収容されている。このため、ロードセルと計量信号処理基板とが相互に熱的影響を与えやすいところ、そのような熱的影響による温度変化に対して計量信号を適正に補償することができる。
特に、請求項7に記載の発明によれば、ロードセルユニットは、ロードセルから電子素子に計量信号が入力される第1の状態と、所定の基準電圧が電子素子に入力される第2の状態とを切り替える切り替え手段を備える。このため、第2の状態に切り替えることにより、ロードセルユニットの温度変化の影響を排除して、計量信号処理基板の温度と計量信号との相関データを取得することができる。
特に、請求項8に記載の発明によれば、基準電圧は0Vである。このため、計量信号処理基板に安定した基準電圧を供給することができる。
特に、請求項9に記載の発明によれば、演算手段は、無負荷状態あるいは一定の負荷が与えられた状態における計量信号と温度との相関データと、第1温度センサ及び第2温度センサの各計測結果とに基づいて、計量信号の補償を行う零点補償手段を有する。このため、無負荷状態あるいは一定の負荷が与えられた状態を零点として、零点の補償を行うことができる。
特に、請求項10に記載の発明によれば、演算手段は、負荷に一定の変化を与えたときの計量信号の変化量と温度との相関データと、第1温度センサの計測結果とに基づいて、計量信号の補償を行う変化量補償手段を有する。このため、計量信号の変化量に対する温度の影響を考慮しつつ、計量信号の補償を行うことができる。
特に、請求項11に記載の発明によれば、ロードセルは、被計量物の重量に応じて歪曲する起歪体と、起歪体に貼付された少なくとも2つの歪みゲージとを有し、第1温度センサは、2つの歪みゲージの間に配置されている。このため、2つの歪みゲージから得られる計量信号を適正に補償することができる。また、2つの歪みゲージの温度変化に時間差があるような場合にも、誤差を抑えつつ計量信号の補償を行うことができる。
特に、請求項12に記載の発明によれば、被計量物を搬送しつつ被計量物の重量を検査する重量検査装置において、ロードセルと計量信号処理基板との双方の温度変化に対して、計量信号を適正に補償することができる。
特に、請求項13に記載の発明によれば、ロードセルユニットに、搬送手段の駆動源となるモータが連結されている。このため、モータから伝導する熱によりロードセルの温度が変化し易いところ、そのような温度変化に対して計量信号を適正に補償することができる。
特に、請求項14に記載の発明によれば、モータと第1温度センサとは、ロードセルを挟んで反対側に配置されている。このため、第1温度センサは、モータからの放射熱を直接的に受けることなく、ロードセルの温度をより正確に計測することができる。
以下、図面を参照しつつ本発明の好適な実施形態について説明する。
<1.重量検査装置の全体構成>
図1は、本発明の一実施形態に係る重量検査装置1の正面図である。また、図2は当該重量検査装置1の側面図である。この重量検査装置1は、工場内の生産ラインにおいて上流側から供給される被計量物TRを下流側へ搬送しつつ、当該被計量物TRの重量を計測し、計測された重量が許容範囲内かどうかを検査するための装置である。図1および図2に示したように、重量検査装置1は、電装ボックス2と、上流側から供給される被計量物TRを取り込むための取り込み部3と、被計量物TRの重量を計測する計量部4と、電装ボックス2、取り込み部3、及び計量部4を支持する架台5とを備えている。
電装ボックス2は、計量部4の後方に配置された筐体である。電装ボックス2の内部には、重量検査装置1の各部の動作を制御するための制御部23が収容されている。制御部23は、例えば、CPUやメモリを有するコンピュータにより構成され、後述する駆動モータ311,411や計量信号処理基板427と電気的に接続されている。制御部23は、各駆動モータ311,411の動作を制御するとともに、計量信号処理基板427から出力された計量信号を受信し、計量信号により示される計量値が所定の許容範囲内にあるかどうかを判定する。
また、電装ボックス2の前面には、作業者からの操作入力を受け付けるための操作部20と、重量検査装置1の電源のオンオフを行う電源スイッチ21とが設けられている。本実施形態の操作部20は、タッチパネルディスプレイにより構成されており、制御部23における判定の結果を表示する表示部としての機能も有する。但し、電装ボックス2に操作部20とは別個に表示部が設けられていてもよい。
取り込み部3は、上流側から供給される被計量物TRを受け入れ、当該被計量物TRを計量部4へ搬送するための処理部である。取り込み部3は、被計量物TRを搬送する取り込みコンベア30と、取り込みコンベア30を駆動させる駆動部31とを備えている。
取り込みコンベア30は、コンベアフレーム300と、コンベアフレーム300の搬送方向上流側及び下流側にそれぞれ回転可能に取り付けられた駆動ローラ301a及び従動ローラ301bと、これらのローラ301a,301bの間に巻き掛けられた無端状の搬送ベルト302とを有している。コンベアフレーム300は、取り込みコンベア30の手前側及び奥側に配置された一対の支持部材33によって支持されている。また、支持部材33の下端部は、後述するモータボックス310に固定されている。
駆動部31は、駆動ローラ301aを回転させるための駆動モータ311と、駆動モータ311を収容するモータボックス310とを有している。モータボックス310は、架台5に支持された取り込みボックス32に吊下固定されている。また、取り込みボックス32の内部には、モータボックス310内の駆動モータ311に接続される電気配線が収容されている。
駆動モータ311を動作させると、駆動モータ311の駆動力が図示しないタイミングベルトを介して駆動ローラ301aに伝達し、駆動ローラ301aを主動回転させる。これにより、駆動ローラ301aと従動ローラ301bとの間で搬送ベルト302が回動し、搬送ベルト302上の被計量物TRが計量部4側へ搬送される。取り込み部3は、所定の速度で被計量物9を搬送することにより、計量部4に対する被計量物TRの供給間隔を調節することができる。
計量部4は、取り込み部3から搬送された被計量物TRを更に下流側へ搬送しつつ、被計量物TRの重量を計測するための処理部である。図3は、計量部4の詳細な構造を示した側面図である。なお、図3においては、計量ボックス42の内部構造を明示するため、計量ボックス42を縦断面で示している。図3に示したように、計量部4は、被計量物TRを搬送する計量コンベア40と、計量コンベア40を駆動させる駆動部41と、ロードセルユニット420を収容した計量ボックス42とを備えている。
計量コンベア40は、コンベアフレーム400と、コンベアフレーム400の搬送方向上流側及び下流側にそれぞれ回転可能に取り付けられた従動ローラ401a及び駆動ローラ401bと、これらのローラ401a,401bの間に巻き掛けられた搬送ベルト402とを有している。コンベアフレーム400は、計量コンベア40の手前側及び奥側に配置された一対の支持部材43によって支持されている。また、支持部材43の下端部は、後述するモータボックス410に固定されている。
駆動部41は、駆動ローラ401bを回転させるための駆動モータ411と、駆動モータ411を収容するモータボックス410と、支持部材43に沿って配設されたタイミングベルト413とを有している。モータボックス410は、計量ボックス42内の後述する取り付け部材423に吊下部材424を介して固定されている。
モータボックス410内の駆動モータ411を動作させると、駆動モータ411の駆動力がタイミングベルト413を介して駆動ローラ401bに伝達し、駆動ローラ401bを主動回転させる。これにより、駆動ローラ401bと従動ローラ401aとの間で搬送ベルト402が回動し、搬送ベルト402上の被計量物TRが下流側へ搬送される。すなわち、駆動モータ411は、計量コンベア40を動作させるための駆動源となる。
計量ボックス42は、ロードセルユニット420を内部に収容した筐体である。計量ボックス42は、架台5に固定されている。図3に示したように、計量ボックス42の内部には、支持部422が立設され、当該支持部422には、起歪体421の固定端部421aが固定されている。起歪体421は、固定端部421aと自由端部421bとを上下に平行な一対の梁部421cで連結したいわゆるロバーバル機構を有しており、自由端部421bに与えられた荷重に応じて歪曲する特性を有する。
起歪体421の自由端部421bには、略L字形状の取り付け部材423が固定されている。また、取り付け部材423の下面には、円柱状の吊下部材424を介してモータボックス410が固定されている。吊下部材424は、計量ボックス42の下面に形成された開口部を貫通し、当該開口部と吊下部材424の外周面との間は、ダイヤフラム425により閉塞されている。
起歪体421は、アルミ合金やステンレス等の金属ブロックに貫通孔が形成されたものである。起歪体421の固定端部421a及び自由端部421bと一対の梁部421cとの間の4つの連結箇所には、それぞれ、高さ方向の厚みが小さい薄肉部421dが形成されている。起歪体421の自由端部421bに荷重が与えられたときには、4箇所の薄肉部421dが主として歪むことにより、起歪体421が正面視において略平行四辺形状に歪曲する。
起歪体421の上側の2箇所の薄肉部421dの上面と、下側の2箇所の薄肉部421dの下面とには、それぞれ歪みゲージ426が貼付されている。4つの歪みゲージ426は図示しないブリッジ回路を構成しており、起歪体421が歪曲したときには、その歪曲量に応じた計量信号がブリッジ回路から出力される。本実施形態では、このような起歪体421と、4つの歪みゲージ426を有するブリッジ回路とにより、被計量物TRの重量に応じて計量信号を得るロードセル429が構成されている。
また、計量ボックス42の内部に配置された支持部422の前面には、計量信号処理基板427が固定されている。計量信号処理基板427は、歪みゲージ426において得られた計量信号に対して増幅、A/D変換、温度補償等の処理を行い、処理後の計量信号を制御部23へ出力するための基板である。
計量コンベア40上において被計量物TRを搬送する際、被計量物TRから計量コンベア40に与えられた荷重は、支持部材43、モータボックス410、吊下部材424、および取り付け部材423を介して起歪体421の自由端部421bに伝達される。起歪体421は、自由端部421bに伝達された荷重を受けて歪曲し、この歪曲に応じて、4つの歪みゲージ426が計量信号を取得する。歪みゲージ426において取得された計量信号は、計量信号処理基板427において、増幅、A/D変換、温度補償等の処理を受けた後、電装ボックス2内の制御部23に向けて出力される。制御部23は、計量信号処理基板427から計量信号を受信すると、当該計量信号により示される計量値が、予め設定された範囲内にあるかどうかを判定する。そして、制御部23は、計量値及び判定結果を操作部20に表示する。
図1及び図2に戻る。架台5は、被計量物TRの搬送方向に沿って延びる一対のレール状部材50と、当該レール状部材50の上流側及び下流側の端部に固定された一対の略U字形の脚部材51とを備えている。取り込み部3の取り込みボックス32及び計量部4の計量ボックス42は、一対のレール状部材50に固定されている。また、一対の脚部材51の下端部は床面に当接し、重量検査装置1の全体を支持している。
一対の脚部材51には、下端部の高さを調節する調節機構513が設けられている。脚部材51は、これらの調節機構513を調節することにより、取り込み部3や計量部4の高さ位置および水平状態を調整することができる。
また、架台5は、電装ボックス2を支持するための梁部53及び固定部材54を有している。梁部53は、一対の脚部材51の間に掛け渡されており、電装ボックス2の下端部は、ブラケット22を介して梁部53に固定されている。また、電装ボックス2の前面は、固定部材54を介して奥側のレール状部材50に固定されている。
<2.ロードセルユニットの電気的構成>
図4は、ロードセルユニット420における電気的構成を模式的に示したブロック図である。上述の通り、ロードセルユニット420は、起歪体421及び4つの歪みゲージ426を有するロードセル429と、計量信号処理基板427とを有する。
図4に示したように、起歪体421の上面には、ロードセル429の温度を計測するための第1温度センサ428が取り付けられている。第1温度センサ428は、例えば、温度により抵抗値が変化する感温抵抗により構成されている。
ロードセル429は、4つの歪みゲージ426の発熱や、取り付け部材423等を介して連結された駆動モータ411の発熱の影響により、動作時においてその温度が変化する場合がある。第1温度センサ428は、このようなロードセル429の温度変化に対して計量信号を補償するために、ロードセル429の温度を計測する。
第1温度センサ428は、起歪体421の上側の梁部421cの上面に貼付されている。また、第1温度センサ428は、起歪体421の上面に貼付された2つの歪みゲージ426の間に配置されている。このため、第1温度センサ428は、2つの歪みゲージ426の中間の位置において、計量信号の温度補償に適したロードセル429の温度を計測することができる。
特に、本実施形態では、起歪体421の自由端部421bに、取り付け部材423、吊下部材424、及びモータボックス410を介して駆動モータ411が取り付けられている。このため、自由端部421bの近傍と固定端部421aの近傍とでは、モータ411から伝導する熱の影響に差があるが、第1温度センサ428は、自由端部421bと固定端部421aとの中間の位置において、ロードセル429の平均的な温度を計測することができる。
また、本実施形態では、モータ411を収容したモータボックス410(図3参照)はロードセル429の下方に配置されている一方、第1温度センサ428はロードセル429の上部に配置されている。すなわち、本実施形態では、モータボックス410と第1温度センサ428とが、ロードセル429を介して反対側に配置されている。このため、第1温度センサ428は、モータボックス410からの放射熱を直接的に受けることなく、ロードセル429の温度をより正確に計測することができる。
計量信号処理基板427には、第2温度センサ427a、切り替え部427b、信号増幅器427c,427d,427e、A/D変換器427f,427g,427h、演算部427i、及び記憶部427jが設けられている。これらの各処理部427a〜427jは、それぞれ電子素子として計量信号処理基板427上に搭載されている。
第2温度センサ427aは、計量信号処理基板427の温度を計測するためのセンサである。第2温度センサ427aは、例えば、温度により抵抗値が変化する感温抵抗により構成されている。
切り替え部427bは、歪みゲージ426において取得された計量信号を信号増幅器427cに入力する第1の状態と、基準電圧として0Vを信号増幅器427cに入力する第2の状態とを、切り替える機能を有する。切り替え部427bは、例えば、信号増幅器427cの正負入力端子をロードセル429に接続した状態(第1の状態)と、正負入力端子をショートさせた状態(第2の状態)と、を切り替えるように構成されている。
切り替え部427bを第2の状態に切り替えたときには、演算部427iに入力される信号に対する、ロードセル429の温度変化の影響を排除することができる。後述する相関データの取得の際には、このように切り替え部427bを第2の状態とすることにより、ロードセル429の温度変化の影響を排除し、計量信号処理基板427の温度と出力信号との相関データg(tb)を取得する。
信号増幅器427cは、入力された信号を増幅させる処理を行う。そして、A/D変換器427fは、増幅後の信号をアナログ信号からデジタル信号に変換する処理を行う。また、信号増幅器427d及び信号増幅器427eは、それぞれ、第2温度センサ427a及び第1温度センサ428において取得された検出信号を増幅させる処理を行う。そして、A/D変換器427g及びA/D変換器427hは、それぞれ、増幅後の検出信号をアナログ信号からデジタル信号に変換する処理を行う。
演算部427iは、計量信号の温度補償を行うための処理部である。演算部427iは、計量信号の零点に対する温度変化の影響を補償する零点補償部427lと、計量信号の変化量に対する温度変化の影響を補償する変化量補償部427mとを有する。演算部427iは、例えばCPUにより構成され、所定のプログラムに従ってCPUが動作することにより、零点補償部427lや変化量補償部427mの機能が実現される。なお、演算部427iにおいて実行される温度補償の処理の詳細については、後述する。
記憶部427jは、演算部427iが温度補償の処理を行う際に参照する種々のデータを記憶するための部位である。記憶部427jは、例えば半導体メモリにより構成される。記憶部427jには、例えば、後述する相関データg(tb),h(tc),k(tc)が記憶される。演算部427iは、記憶部427jに記憶されたこれらの相関データを参照しつつ、計量信号の温度補償の処理を行う。
図5は、計量信号処理基板427上における複数の電子素子のレイアウトの一例を示した図である。図5中には、第2温度センサ427a、信号増幅器427c、及びA/D変換器427fと、演算部427iとして機能するCPUと、計量信号処理基板427の各部に電力を供給するための電力供給部427kと、のみを示しており、他のデバイスについては図示を省略している。
演算部427iとなるCPUや、電力供給部427kは、動作時に発熱を伴う性質を有する。また、信号増幅器427c及びA/D変換器427fは、演算部427iや電力供給部427kの発熱により加熱されるとともに、それ自体も動作時に発熱する性質を有する。そして、信号増幅器427cやA/D変換器427fの温度の変化は、信号増幅器427cやA/D変換器427fにおいて処理される計量信号に影響する。第2温度センサ427aは、このような計量信号処理基板427上の温度変化に対して計量信号を補償するために、計量信号処理基板427の温度を計測する。
図5の例では、第2温度センサ427aは、信号増幅器427c及びA/D変換器427fと、演算部427i及び電力供給部427kとの間であって、かつ、演算部427i及び電力供給部427kよりも信号増幅器427c及びA/D変換器427fに近い位置に配置されている。各電子素子のレイアウトは、必ずしも図5の通りでなくてもよいが、第2温度センサ427aは、信号増幅器427c又はA/D変換器427fと、演算部427i又は電力供給部427kとの間であって、かつ、演算部427i又は電力供給部427kよりも信号増幅器427c又はA/D変換器427fに近い位置に配置されていることが望ましい。このようにすれば、第2温度センサ427aは、演算部427i又は電力供給部427kの発熱の影響を反映しつつ、信号増幅器427c又はA/D変換器427fの温度を計測することができる。
また、図5の例では、第2温度センサ427aは、A/D変換器427fよりも信号増幅器427cに近い位置に配置されている。これは、増幅後の計量信号よりも、増幅前の計量信号の方が、温度変化の影響を相対的に大きく受けることを考慮したものである。すなわち、第2温度センサ427aは、A/D変換器427fよりも信号増幅器427cに近い位置において、温度の計測を行うことができる。これにより、信号増幅器427cの温度変化をより重視した計量信号の温度補償が可能となる。その結果、増幅前の計量信号に対する温度変化の影響を防止して、最終的に出力される計量信号の誤差を抑制することが可能となる。
<3.相関データの取得>
ロードセルユニット420の上記の記憶部427jには、演算部427iが温度補償の処理を行う際に参照する、温度と計量信号との相関データが予め記憶されている。温度と計量信号との相関データは、ロードセルユニット420の製造時に取得され、記憶部427jに書き込まれる。以下では、このような相関データの取得について、図6〜図9を参照しつつ説明する。
<3−1.標本値の取得>
相関データを取得するときには、まず、ロードセルユニット420の環境温度を異なる3つの温度T1,T2,T3に変化させ、各環境温度T1,T2,T3において図6に示した複数項目の標本値を取得する。具体的には、各環境温度T1,T2,T3において、次の(1)〜(5)の標本値を取得する。
(1)第1温度センサ428から出力される検出信号の値(ロードセル429の温度に対応する値)Tc1,Tc2,Tc3
(2)第2温度センサ427aから出力される検出信号の値(計量信号処理基板427の温度に対応する値)Tb1,Tb2,Tb3
(3)起歪体421の自由端部421bに荷重を与えない状態(無負荷状態)で、切り替え部427bを第1の状態としたときに、演算部427iに入力される計量信号の値Wc1,Wc2,Wc3
(4)切り替え部427bを第2の状態としたときに、演算部427iに入力される信号の値Wb1,Wb2,Wb3
(5)起歪体421の自由端部421bに所定の荷重Lを与えた状態で、切り替え部427bを第1の状態としたときに、演算部427iに入力される計量信号の値Wa1,Wa2,Wa3
なお、本実施形態では、3つの環境温度T1,T2,T3における標本値を取得しているが、これは、後述の相関データg(tb),h(tc),k(tc)を変数tb又はtcの2次関数と仮定して算出しているためである。すなわち、標本値を取得する際に変化させるべき環境温度の数は、後述の相関データg(tb),h(tc),k(tc)をどのように仮定するかによる。一般化すれば、相関データg(tb),h(tc),k(tc)を変数tb又はtcのn次関数と仮定する場合には、異なるn+1の環境温度T1,T2,…,Tn+1における標本値を取得するようにすればよい。
<3−2.無負荷状態における計量信号と温度との相関データ>
続いて、取得された上記の標本値に基づいて、無負荷状態における温度と計量信号との相関データを算出する。
ここでは、まず、切り替え部427bを第2の状態にしたときに演算部427iに入力される信号の値wbが、第2温度センサ427aから出力される検出信号の値(計量信号処理基板427の温度に対応する値)tbの二次関数
g(tb)=wb=a・tb^2+b・tb+c ・・・(数1)
であると仮定(近似)する。図7は、二次関数g(tb)の一例を示したグラフである。
次に、この二次関数g(tb)に、上記の3つの環境温度において取得された(2),(4)の標本値を代入する。すなわち、二次関数g(tb)中の(tb,wb)に、(Tb1,Wb1),(Tb2,Wb2),(Tb3,Wb3)をそれぞれ代入する。そして、これにより得られた3つの連立方程式を解くことにより、二次関数g(tb)中の係数a,b,cを算出し、二次関数g(tb)を求める。
二次関数g(tb)は、切り替え部427bを第2の状態にしたとき、すなわち、ロードセル429の影響を排除して信号増幅器427cに基準電圧として0Vを与えたときの、第2温度センサ427の検出信号の値tbと演算部427iに入力される信号の値wbとの相関関係を示すデータである。算出された二次関数g(tb)は、記憶部427jに書き込まれる。
続いて、起歪体421を無負荷の状態として、切り替え部427bを第1の状態にしたときに、演算部427iに入力される計量信号の値wcから上記のg(tb)の値を差し引いた値、すなわちwc−g(tb)が、第1温度センサ428から出力される検出信号の値(ロードセル429の温度に対応する値)tcの二次関数
h(tc)=wc−g(tb)=d・tc^2+e・tc+f ・・・(数2)
であると仮定(近似)する。図8は、二次関数h(tc)の一例を示したグラフである。
そして、この二次関数h(tc)に、上記の3つの環境温度において取得された(1),(3)の標本値と、g(tb)の値とを代入する。すなわち、二次関数h(tc)中の(tc,wc−g(tb))に、(Tc1,Wc1−g(Tb1)),(Tc2,Wc2−g(Tb2)),(Tc3,Wc3−g(Tb3))をそれぞれ代入する。そして、これにより得られた3つの連立方程式を解くことにより、二次関数h(tc)中の係数d,e,fを算出し、二次関数h(tc)を求める。
二次関数h(tc)は、無負荷状態の計量信号の値wc(いわゆる「零点」)から計量信号処理基板427の温度の影響g(tb)を差し引いた値と、第1温度センサ428の検出信号の値tcとの相関関係を示すデータである。算出された二次関数h(tc)は、記憶部427jに書き込まれる。
<3−3.計量信号の変化量と温度との相関データ>
また、更に、上記の標本値に基づいて、起歪体421への負荷に一定の変化を与えたときの計量信号の変化量と温度との相関データを算出する。
ここでは、無負荷状態の計量信号の値wcと、起歪体421の自由端部421bに所定の荷重Lを与えたときの計量信号の計量値waとの差sが、第1温度センサ428から出力される検出信号の値(ロードセル429の温度に対応する値)tcの二次関数
k(tc)=s=p・tc^2+q・tc+r ・・・(数3)
であると仮定(近似)する。図9は、二次関数k(tc)の一例を示したグラフである。
そして、この二次関数k(tc)に、上記の3つの環境温度において取得された(3),(5)の標本値の差と、(1)の標本値とを代入する。すなわち、二次関数k(tc)中の(s,tc)に、(Wa1−Wc1,Tc1),(Wa2−Wc2,Tc2),(Wa3−Wc3,Tc3)をそれぞれ代入する。そして、これにより得られた3つの連立方程式を解くことにより、二次関数k(tc)中の係数p,q,rを算出し、二次関数k(tc)を求める。
二次関数k(tc)は、起歪体421への負荷に一定の変化Lを与えたときの計量信号の変化量(いわゆる「スパン」)sと、第1温度センサ428の検出信号の値tcとの相関関係を示すデータである。算出された二次関数k(tc)は、記憶部427jに書き込まれる。
<4.計量信号の温度補償>
ロードセルユニット420の演算部427iは、以上のようにして取得された3つの相関データg(tb),h(tc),k(tc)を利用して、計量信号の温度補償の処理を行う。
温度補償の処理を行うときには、まず、演算部427iの零点補償部427lは、相関データg(tb),h(tc)を記憶部427jから読み出す。そして、A/D変換器427fから受信した計量信号の値wと、A/D変換器427gから受信した検出信号の値tbと、A/D変換器427hから受信した検出信号の値tcとを、次の補償式に代入することにより、計量信号の一次補償を行う。
w’=w−g(tb)−h(tc) ・・・(数4)
この補償式は、計量信号の値wから、計量信号処理基板427及びロードセル429の双方の温度の影響による「零点」の変動を差し引く、いわゆる零点補償を行うことを意味している。このように、本実施形態では、第1温度センサ428及び第2温度センサ427aの双方の検出信号に基づいて計量信号の零点補償を行う。このため、計量信号処理基板427及びロードセル429の双方の温度変化に対して、計量信号を適正に補償することができる。
また、零点補償後の計量信号の値w’が取得されると、次に、演算部427iの変化量補償部427mは、相関データk(tc)を記憶部427jから読み出す。そして、零点補償後の計量信号の値w’と、A/D変換器427hから受信した検出信号の値tcとを、次の補償式に代入することにより、計量信号の二次補償を行う。
w’’=w’・(Wa2−Wc2)/k(tc) ・・・(数5)
この補償式は、計量信号の変化量(感度)を、第1温度センサ428の検出信号の値がTc2のときの変化量に合わせる、いわゆる変化量補償を行うことを意味している。これにより、計量信号の変化量の温度による変動を防止することができる。このように、本実施形態では、計量信号の変化量補償も行うため、計量信号の変化量の温度による変動が大きい場合にも、計量信号を適正に補償することができる。
なお、上記の補償式では、計量信号の変化量を、第1温度センサ428の検出信号の値がTc2のときの変化量に合わせていたが、Tc1やTc3のときの変化量に合わせるようにしてもよい。また、荷重の変化量Lに対する計量信号の理想的な変化量Siが既知である場合には、(数5)の補償式に代えて、
w’’=w’・Si/k(tc) ・・・(数6)
の補償式を使用してもよい。
<5.変形例>
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上記の実施形態に限定されるものではない。
上記の実施形態では、起歪体421と、起歪体421に貼付された歪みゲージ426とを有するロードセル429を使用していたが、このような歪みゲージ式のロードセル429に代えて、他の方式のロードセルを使用してもよい。例えば、起歪体にフォースコイル及び変位検出機構を接続し、変位検出機構の検出値を一定に維持するようにフォースコイルに電流を供給して、当該電流値を出力する、いわゆる電磁平衡式のロードセルを使用してもよい。
また、上記の実施形態では、ロードセル429と計量信号処理基板427とがいずれも計量ボックス42の内部に収容されていたが、ロードセル429及び計量信号処理基板427の配置は、必ずしもこのような形態でなくてもよい。但し、ロードセル429と計量信号処理基板427とが単一の計量ボックス42の内部に収容されている場合には、ロードセル429と計量信号処理基板427とが相互に熱的影響を与えやすいため、本発明の技術的意義は特に大きい。
また、上記の実施形態では、切り替え部427bを第2の状態としたときに、基準電圧として0Vが信号増幅器427cに入力されていたが、基準電圧は必ずしも0Vでなくてもよい。例えば、0V以外の基準電圧を供給する基準電圧源を用意し、切り替え部427bにより、ロードセル429からの出力線を信号増幅器427cの入力端子に接続する第1の状態と、基準電圧源からの出力線を信号増幅器427cの入力端子に接続する第2の状態とを切り替えるようにしてもよい。
但し、上記の実施形態のように、第2の状態において、信号増幅器427cの一対の正負入力端子を短絡(ショート)させるように切り替え部427bを構成すれば、切り替え部427bとは別個のデバイスとして基準電圧源を設ける必要はない。また、信号増幅器427dに対してより安定した基準電圧を供給することができる。
また、上記の実施形態では、無負荷時の計量信号の値を「零点」として、零点の温度補償をしていたが、起歪体421に一定の負荷が与えられた状態における計量信号の値を「零点」として、零点の温度補償をしてもよい。例えば、取り付け部材423、吊下部材424、駆動部41、及び計量コンベア40の重量(いわゆる風袋重量)が与えられた状態における計量信号の値を「零点」として、零点の温度補償をしてもよい。
重量検査装置の正面図である。 重量検査装置の側面図である。 計量部の詳細な構造を示した側面図である。 ロードセルユニットにおける電気的構成を示したブロック図である。 計量信号処理基板上における複数の電子素子のレイアウトの一例を示した図である。 3つの環境温度において取得する標本値の項目を示した図である。 相関データg(tb)の一例を示したグラフである。 相関データh(tc)の一例を示したグラフである。 相関データk(tc)の一例を示したグラフである。
符号の説明
1 重量検査装置
2 電装ボックス
3 取り込み部
4 計量部
5 架台
23 制御部
40 計量コンベア
41 駆動部
42 計量ボックス
410 モータボックス
411 モータ
413 タイミングベルト
420 ロードセルユニット
421 起歪体
421a 固定端部
421b 自由端部
421c 梁部
421d 薄肉部
426 歪みゲージ
427 計量信号処理基板
427a 第2温度センサ
427b 切り替え部
427c,427d,427e 信号増幅器
427f,427g,427h A/D変換器
427i 演算部
427j 記憶部
427k 電力供給部
427l 零点補償部
427m 変化量補償部
428 第1温度センサ
429 ロードセル

Claims (14)

  1. 被計量物の重量を計量するロードセルユニットであって、
    被計量物の重量に応じて計量信号を得るロードセルと、
    前記ロードセルにおいて得られた計量信号を処理するための複数の電子素子を有する計量信号処理基板と、
    前記ロードセルの温度を計測する第1温度センサと、
    前記計量信号処理基板の温度を計測する第2温度センサと、
    前記第1温度センサの計測結果及び前記第2温度センサの計測結果に基づいて、計量信号の補償を行う演算手段と、
    を備えたことを特徴とするロードセルユニット。
  2. 請求項1に記載のロードセルユニットであって、
    前記複数の電子素子は、
    前記ロードセルにおいて得られた計量信号を増幅させる増幅器と、
    前記増幅器において増幅された計量信号をアナログ信号からデジタル信号に変換するA/D変換器と、
    を含むことを特徴とするロードセルユニット。
  3. 請求項2に記載のロードセルユニットであって、
    前記複数の電子素子は、
    CPUと、
    前記計量信号処理基板の各部に電力を供給する電力供給部と、
    を更に含むことを特徴とするロードセルユニット。
  4. 請求項3に記載のロードセルユニットであって、
    前記第2温度センサは、前記増幅器又は前記A/D変換器と、前記CPU又は前記電力供給部との間であって、かつ、前記CPU又は前記電力供給部よりも前記増幅器又は前記A/D変換器に近い位置に配置されていることを特徴とするロードセルユニット。
  5. 請求項2ないし請求項4のいずれかに記載のロードセルユニットであって、
    前記第2温度センサは、前記A/D変換器よりも前記増幅器に近い位置に配置されていることを特徴とするロードセルユニット。
  6. 請求項1ないし請求項5のいずれかに記載のロードセルユニットであって、
    前記ロードセルと、前記計量信号処理基板とは、単一の筐体の内部に収容されていることを特徴とするロードセルユニット。
  7. 請求項1ないし請求項6のいずれかに記載のロードセルユニットであって、
    前記ロードセルから前記電子素子に計量信号が入力される第1の状態と、所定の基準電圧が前記電子素子に入力される第2の状態とを切り替える切り替え手段を備えたことを特徴とするロードセルユニット。
  8. 請求項7に記載のロードセルユニットであって、
    前記基準電圧は0Vであることを特徴とするロードセルユニット。
  9. 請求項1ないし請求項8のいずれかに記載のロードセルユニットであって、
    前記演算手段は、無負荷状態あるいは一定の負荷が与えられた状態における計量信号と温度との相関データと、前記第1温度センサ及び前記第2温度センサの各計測結果とに基づいて、計量信号の補償を行う零点補償手段を有することを特徴とするロードセルユニット。
  10. 請求項1ないし請求項9のいずれかに記載のロードセルユニットであって、
    前記演算手段は、負荷に一定の変化を与えたときの計量信号の変化量と温度との相関データと、前記第1温度センサの計測結果とに基づいて、計量信号の補償を行う変化量補償手段を有することを特徴とするロードセルユニット。
  11. 請求項1ないし請求項10のいずれかに記載のロードセルユニットであって、
    前記ロードセルは、
    被計量物の重量に応じて歪曲する起歪体と、
    前記起歪体に貼付された少なくとも2つの歪みゲージとを有し、
    前記第1温度センサは、前記2つの歪みゲージの間に配置されていることを特徴とするロードセルユニット。
  12. 被計量物を搬送しつつ被計量物の重量を検査する重量検査装置であって、
    被計量物を搬送する搬送手段と、
    前記搬送手段により搬送される被計量物の重量を計量する請求項1ないし請求項11のいずれかに記載のロードセルユニットと、
    を備えたことを特徴とする重量検査装置。
  13. 請求項12に記載の重量検査装置であって、
    前記ロードセルユニットに、前記搬送手段の駆動源となるモータが連結されていることを特徴とする重量検査装置。
  14. 請求項13に記載の重量検査装置であって、
    前記モータと前記第1温度センサとは、前記ロードセルを挟んで反対側に配置されていることを特徴とする重量検査装置。
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