JP2010090745A - 自動車用燃料タンク - Google Patents

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Abstract

【課題】ガソリン−アルコール混合燃料に用いられ、構成の簡単な燃料タンクを提供する。
【解決手段】メインタンク2と、水タンク3と、分離タンク4とを備える燃料タンク1であって、混合燃料を分離タンク4に供給する混合燃料供給手段6と、水を分離タンク4に供給する水供給手段14と、分離タンク4におけるアルコール−水混合液面の上昇に伴って、ガソリンをメインタンク2に還流させる還流手段17とを備える。また、混合燃料をエンジンに供給する第1の供給手段6と、分離されたアルコール−水混合液をエンジンに供給する第2の供給手段21とを備えてもよい。分離されたガソリンはメインタンク2に還流する前に、ガソリンタンク32に貯留してもよい。また、混合燃料供給手段6と水供給手段14を停止する停止手段9を備えてもよい。また、アルコール濃度検出手段11と、供給水量制御手段9とを備えてもよい。
【選択図】図1

Description

本発明は、ガソリン−アルコール混合燃料に用いられる自動車用燃料タンクに関するものである。
近年、内燃機関の燃料として、ガソリンとアルコールとの混合燃料を用いることが知られている。前記混合燃料によれば、前記アルコールとして、植物性物質、例えばサトウキビ、トウモロコシ等の農作物の発酵、蒸留により得たエタノールを用いることにより、所謂カーボンニュートラル効果を得ることができると考えられている。前記カーボンニュートラル効果とは、前記エタノールとして植物性物質起源のものを用いるときには、原料となる植物自体が既に二酸化炭素を吸収しているので、係る植物性物質から得られたエタノールを燃焼させたとしても、排出される二酸化炭素の量は前記植物自体が吸収した二酸化炭素の量に等しく、総計としての二酸化炭素の排出量は理論的にはゼロになるというものである。
従って、ガソリンとエタノールとの混合燃料を自動車用燃料に用いることにより、二酸化炭素の排出量を削減し、地球の温暖化防止に寄与することができる。
そこで、前記混合燃料の利用方法として、該混合燃料に水を添加して、ガソリンとエタノール−水混合液とに分離し、ガソリンとエタノール−水混合液とをそれぞれ任意の割合で混合してエンジンに供給する内燃機関システムが知られている(例えば、特許文献1参照)。
エタノールは、ガソリンに比較して高いオクタン価を有している。そこで、前記分離したガソリンとエタノール−水混合液とを任意の割合で混合してエンジンに供給することにより、エンジンの要求負荷に応じたオクタン価を備える燃料を供給することができる。
前記従来の内燃機関システムに用いられる燃料タンクとして、ガソリン−エタノール混合燃料を収容する燃料タンクにさらに水を添加することにより、収容されているガソリン−エタノール混合燃料をガソリンとエタノール−水混合液とに分離するものが知られている(例えば、特許文献2参照)。
前記従来の燃料タンクでは、前記燃料タンク内において、比重が相対的に大きいエタノール−水混合液と比重が相対的に小さいガソリンとが、比重の大小に従って上下2層に分離して貯蔵されている。従って、前記ガソリンと前記エタノール−水混合液とを任意の割合に混合して、エンジンの要求負荷に応じたオクタン価とするためには、前記燃料タンクの上層に存するガソリンと、下層に存するエタノール−水混合液とをそれぞれ別に取り出す必要がある。
しかしながら、前記ガソリンは前記燃料タンクの上層に存するので、該ガソリンを取り出すためには、該ガソリンの液面に浮遊するフロートと、該フロートを介して該ガソリンを吸引する手段とが必要となり、装置が複雑になるという不都合がある。
特開2007−255329号公報 特開2007−255322号公報
本発明は、かかる不都合を解消して、ガソリン−アルコール混合燃料に用いられ、構成の簡単な自動車用燃料タンクを提供することを目的とする。
かかる目的を達成するために、本発明の自動車用燃料タンクの第1の態様は、ガソリン−アルコール混合燃料を収容するメインタンクと、水を収容する水タンクと、ガソリン−アルコール混合燃料に水を加えてガソリンとアルコール−水混合液とに分離する分離タンクとを備える自動車用燃料タンクであって、該メインタンク内のガソリン−アルコール混合燃料を該分離タンクに供給する混合燃料供給手段と、該水タンク内の水を該分離タンクに供給する水供給手段と、該分離タンクにおける該ガソリンと該アルコール−水混合液との界面の上昇に伴って、該ガソリンを、該分離タンクから該メインタンクに還流させる還流手段とを備えることを特徴とする。
本発明の自動車用燃料タンクの第1の態様によれば、前記混合燃料供給手段により、前記メインタンク内から供給されるガソリン−アルコール混合燃料と、前記水供給手段により、前記水タンク内から供給される水とが前記分離タンク内で混合する。
このようにすると、前記ガソリン−アルコール混合燃料を構成するガソリンは疎水性であり、前記アルコールは親水性であるので、該混合燃料は、前記ガソリンとアルコール−水混合液とに分離する。この結果、前記分離タンク内では、前記ガソリンと前記アルコール−水混合液とが2層に分離する。このとき、前記ガソリンと前記アルコール−水混合液とは、比重が相対的に大きいアルコール−水混合液が下層となり、比重が相対的に小さいガソリンが上層となる。
その後、前記分離が進むにつれて、前記分離タンクにおける前記ガソリンと前記アルコール−水混合液との界面が上昇し、該界面の上昇に伴って、前記還流手段により該ガソリンが該分離タンクから前記メインタンクに還流される。従って、前記分離タンクから前記ガソリンを取り出す装置が不要になるため、前記燃料タンクの構成を簡単なものにすることができる。
また、本発明の自動車用燃料タンクの第1の態様によれば、前記メインタンクの底部に設けられて前記ガソリン−アルコール混合燃料を吸入して、エンジンに供給する第1のポンプと、前記分離タンクの底部に設けられて前記アルコール−水混合液を吸入して、エンジンに供給する第2のポンプとを更に備えることが好ましい。
本発明の自動車用燃料タンクの第1の態様は、第1、第2のポンプを備えることより、前記ガソリン−アルコール混合燃料と、前記アルコール−水混合液とをそれぞれ独立に取り出し、任意の割合で混合してエンジンに供給することができる。
また、本発明の自動車用燃料タンクの第2の態様は、ガソリン−アルコール混合燃料を収容するメインタンクと、水を収容する水タンクと、ガソリン−アルコール混合燃料に水を加えてガソリンとアルコール−水混合液とに分離する分離タンクと、該ガソリンを収容するガソリンタンクとを備える自動車用燃料タンクであって、該メインタンク内のガソリン−アルコール混合燃料を該分離タンクに供給する混合燃料供給手段と、該水タンク内の水を該分離タンクに供給する水供給手段と、該分離タンクで分離された該ガソリンを該分離タンクから該ガソリンタンクに供給するガソリン供給手段とを備えることを特徴とする。
本発明の自動車用燃料タンクの第2の態様では、第1の態様と同一にして、前記分離タンク内で、前記混合燃料が前記ガソリンと前記アルコール−水混合液とに分離し、比重が相対的に大きいアルコール−水混合液が下層となり、比重が相対的に小さいガソリンが上層となる。
その後、前記分離が進むにつれて、前記分離タンクにおける前記ガソリンと前記アルコール−水混合液との界面が上昇し、該界面の上昇に伴って、前記ガソリン供給手段により該ガソリンが該分離タンクから前記ガソリンタンクに供給される。従って、前記分離タンクから前記ガソリンを単独で取り出す装置が不要になるため、前記燃料タンクの構成を簡単なものにすることができる。
また、本発明の自動車用燃料タンクの第2の態様は、前記分離タンクの底部に設けられて前記アルコール−水混合液を吸入して、エンジンに供給する第1のポンプと、前記ガソリンタンクの底部に設けられて前記ガソリンを吸入してエンジンに供給する第2のポンプとを更に備えることが好ましい。
本発明の自動車用燃料タンクの第2の態様は、第1、第2のポンプを備えることより、前記アルコール−水混合液と、前記ガソリンとをそれぞれ独立に取り出し、任意の割合で混合してエンジンに供給することができる。
また、本発明の自動車用燃料タンクの各態様において、前記分離タンクは、前記分離されたアルコール−水混合液によって満たされたときに、前記混合燃料供給手段によるガソリン−アルコール混合燃料の供給を停止する第1の停止手段と、前記水供給手段による水の供給を停止する第2の停止手段とを備えることが好ましい。
このようにすることで、前記分離されたアルコール−水混合液が、前記還流手段を通じて前記メインタンクに混入することを確実に防止することができる。前記メインタンク内に水が混入してしまうと、該メインタンクを腐食させる虞があり、また、前記メインタンクに収容されている前記ガソリン−アルコール混合燃料がガソリンとアルコール−水混合液とに分離してしまうことがある。
また、本発明の自動車用燃料タンクにおいて、前記メインタンクに収容されるガソリン−アルコール混合燃料のアルコール濃度を検出する検出手段と、該検出手段により検出された濃度の値により前記分離タンクに供給する水の量を制御する制御手段とを備えることが好ましい。前記検出手段により前記ガソリン−アルコール混合燃料のアルコール濃度を検出することで、前記メインタンク内にどのようなアルコール濃度のガソリン−アルコール混合燃料が収容されている場合でも、前記分離に必要な水の量を前記分離タンクに供給することができる。
次に、添付の図面を参照しながら本発明の実施の形態についてさらに詳しく説明する。図1は第1の実施形態の自動車用燃料タンクの構成を示す説明的断面図、図2は第2の実施形態の自動車用燃料タンクの構成を示す説明的断面図である。
本発明の第1の実施形態の燃料タンク1は、図1に示すように、ガソリン−アルコール混合燃料として、ガソリン−エタノール混合燃料を収容するメインタンク2と、水を収容する水タンク3と、ガソリン−エタノール混合燃料に水を加えてガソリンとエタノール−水混合液とに分離する分離タンク4とを備えている。各タンクの容量は、例えば、メインタンク2は50リットル、水タンク3は3リットル、分離タンク4は2リットルである。
メインタンク2は、上部に設けられている混合燃料供給口5と、メインタンク2内のガソリン−エタノール混合燃料を分離タンク4に供給する混合燃料ポンプユニット6とを備えている。混合燃料ポンプユニット6は、メインタンク2の底部に設けられた液圧が0.1MPa以下の低圧ポンプである混合燃料ポンプ7と、第1の導管8とを備えている。混合燃料ポンプ7は、制御装置9に電気的に接続されており、その駆動が制御される。第1の導管8は、下流側端部が第2の導管10に接続されており、第2の導管10は分離タンク4内に開口している。
また、メインタンク2の底部には、エタノール濃度検出手段11が設けられており、エタノール濃度検出手段11は、制御装置9と電気的に接続されている。
また、混合燃料ポンプユニット6は、図示しないエンジンに前記混合燃料を供給する混合燃料供給導管12を備えている。ここで、混合燃料供給導管12は、第1の導管8の途中から分岐しており、第1の導管8は、混合燃料供給導管12の分岐部の下流側に調整弁13を備えている。調整弁13は、制御装置9に電気的に接続されており、その開閉が制御される。
水タンク3は、収容している水を分離タンク4に供給する水ポンプユニット14を備えている。水ポンプユニット14は、水タンク3の底部に設けられた液圧が0.1MPa以下の低圧ポンプである水ポンプ15と、第3の導管16とを備えている。水ポンプ15は、制御装置9に電気的に接続されており、その駆動が制御される。第3の導管16は、下流側端部が第2の導管10に接続されている。
分離タンク4は、前記分離したガソリンをメインタンク2に還流させるため、最上部にメインタンク2に連通する連通管17を備えている。
また、分離タンク4は、ガソリンの比重より大きく、かつ、エタノール−水混合液の比重より小さくなるように構成されたフロート18を備えている。フロート18は、分離タンク4の上部に設けられたフロート位置検知手段19から鉛直方向下向きに垂下されたガイド部材20に沿って上下動自在であり、前記ガソリンと前記エタノール−水混合液との界面の上下に従って浮動することができる。フロート位置検知手段19は、制御装置9に電気的に接続されており、フロート18が最上部に達したことを検知すると、その検知信号を制御装置9に送信する。
また、分離タンク4は、図示しないエンジンに前記分離されたエタノール−水混合液を供給するため、エタノール−水ポンプユニット21を備えている。エタノール−水ポンプユニット21は、エタノール−水ポンプ22と、エタノール−水供給導管23とを備えている。エタノール−水ポンプ22は、制御装置9に電気的に接続されており、その駆動が制御される。
次に、第1の実施形態の自動車用燃料タンクの作動を説明する。
先ず、エタノール濃度検出手段11によって、メインタンク2に収容されている前記ガソリン−エタノール混合燃料のエタノール濃度が検出され、該検出されたエタノール濃度の値に応じて、制御装置9によって該ガソリン−エタノール混合燃料と水との混合比率が決定される。次に、前記決定された混合比率となるよう、制御装置9によって混合燃料ポンプ7及び水ポンプ15が制御され、所定量の前記ガソリン−エタノール混合燃料と水とが第1〜3の導管8,10,16を介して分離タンク4内に供給される。このとき、前記ガソリン−エタノール混合燃料及び水は、第2の導管10内で合流し、互いに混合されて分離タンク4内に供給される。
前記混合燃料を構成するエタノールは親水性であり、ガソリンは疎水性であるので、該混合燃料に水が混合されると、該混合燃料はガソリンとエタノール−水混合液とに分離し、比重が相対的に小さいガソリンが上層となり、比重が相対的に大きいエタノール−水混合液が下層となる。フロート18は、ガソリンの比重より大きく、かつ、エタノール−水混合液の比重より小さくなるように構成されているため、上下2層に分離している前記ガソリンとエタノール−水混合液との界面に位置する。
このように、前記混合燃料及び水の分離タンク4への供給が続けられ、該混合燃料の分離が進むと、前記ガソリン及びエタノール−水混合液により分離タンク4が満たされる。このとき、分離タンク4の最上部にはメインタンク2に連通する連通管17が備えられている。従って、さらに前記混合燃料及び水の供給が続けられ、該混合燃料の分離が進むと、分離されたガソリンとエタノール水混合液との界面が上昇するに伴い、該界面より上層に存するガソリンが下層のエタノール−水混合液により押し上げられ、連通管17を通じてメインタンク2内に還流される。
分離タンク4内のガソリンがメインタンク2に供給されると、相対的に分離タンク4内の前記エタノール−水混合液の量が増加し、フロート18の位置が上昇する。フロート18が最上部に達したことがフロート位置検知手段19により検知されると、制御装置9は、分離タンク4内が前記エタノール−水混合液で満たされたと判断する。すると制御装置9によって調整弁13が閉弁され、かつ、水ポンプ15が停止されて、分離タンク4への前記ガソリン−エタノール混合燃料及び水の供給が停止される。
上述のようにして分離タンク4内に貯留されたエタノール−水混合液は、エタノール−水ポンプ22により、エタノール−水供給導管23を介して、図示しないエンジンに供給される。また、メインタンク2に収容されているガソリン−エタノール混合燃料は、混合燃料ポンプ7により混合燃料供給導管12を介して、前記エンジンに供給される。
第1の実施形態の自動車用燃料タンク1によれば、エタノール−水ポンプ22及び混合燃料ポンプ7は、いずれも制御装置9により、その駆動が制御されている。従って、前記ガソリン−アルコール混合燃料と、前記エタノール−水混合液とをそれぞれ独立に取出すことができ、任意の割合で混合して前記エンジンに供給することができる。
また、第1の実施形態の自動車用燃料タンク1によれば、分離タンク4の最上部にメインタンク2に連通する連通管17を備えているので、連通管17により前記ガソリンが分離タンク4からメインタンク2に還流される。従って、分離タンク4から前記ガソリンを取り出すポンプや装置等が不要になり、燃料タンク1の構成を簡単なものにすることができる。
次に、本発明の第2の実施形態の燃料タンク31は、図2に示すように、ガソリン−アルコール混合燃料としてガソリン-エタノール混合燃料を収容するメインタンク2と、水を収容する水タンク3と、ガソリン−エタノール混合燃料に水を加えてガソリンとエタノール−水混合液とに分離する分離タンク4と、分離タンク4で分離された該ガソリンを収容するガソリンタンク32とを備えている。各タンクの容量は、例えば、メインタンク2は48リットル、水タンク3は3リットル、分離タンク4は2リットル、ガソリンタンク32は2リットルである。
メインタンク2は、上部に設けられている混合燃料供給口5と、メインタンク2内のガソリン−エタノール混合燃料を分離タンク4に供給する混合燃料ポンプユニット6とを備えている。混合燃料ポンプユニット6は、メインタンク2の底部に設けられた液圧が0.1MPa以下の低圧ポンプである混合燃料ポンプ7と、第1の導管8とを備えている。混合燃料ポンプ7は、制御装置9に電気的に接続されており、その駆動が制御される。第1の導管8は、下流側端部が第2の導管10に接続されており、第2の導管10は分離タンク4内に開口している。
また、メインタンク2の底部には、エタノール濃度検出手段11が設けられており、エタノール濃度検出手段11は、制御装置9と電気的に接続されている。
水タンク3は、収容している水を分離タンク4に供給する水ポンプユニット14を備えている。水ポンプユニット14は、水タンク3の底部に設けられた液圧が0.1MPa以下の低圧ポンプである水ポンプ15と、第3の導管16とを備えている。水ポンプ15は、制御装置9に電気的に接続されており、その駆動が制御される。第3の導管16は、下流側端部が第2の導管10に接続されている。
分離タンク4は、前記分離したガソリンをガソリンタンク32に供給するため、最上部にガソリンタンク32に連通する第1のガソリン供給管33を備えている。
また、分離タンク4は、ガソリンの比重より大きく、かつ、エタノール−水混合液の比重より小さくなるように構成されたフロート18を備えている。フロート18は、分離タンク4の上部に設けられたフロート位置検知手段19から鉛直方向下向きに垂下されたガイド部材20に沿って上下動自在であり、前記ガソリンと前記エタノール−水混合液との界面の上下に従って浮動することができる。フロート位置検知手段19は、制御装置9に電気的に接続されており、フロート18が最上部に達したことを検知すると、その検知信号を制御装置9に送信する。
また、分離タンク4は、図示しないエンジンに前記分離されたエタノール−水混合液を供給するため、エタノール−水ポンプユニット21を備えている。エタノール−水ポンプユニット21は、エタノール−水ポンプ22と、エタノール−水供給導管23とを備えている。エタノール−水ポンプ22は、制御装置9に電気的に接続されており、その駆動が制御される。
ガソリンタンク32は、上部にメインタンク2に連通する第2のガソリン供給管34を備えている。
また、ガソリンタンク32は、図示しないエンジンに前記分離されたガソリンを供給するガソリンポンプユニット35を備えている。ガソリンポンプユニット35は、ガソリンポンプ36とガソリン供給導管37とを備えている。ガソリンポンプ36は、制御装置9に電気的に接続されており、その駆動が制御される。
次に、第2の実施形態の自動車用燃料タンク31の作動を説明する。
先ず、エタノール濃度検出手段11によって、メインタンク2に収容されている前記ガソリン−エタノール混合燃料のエタノール濃度が検出され、該検出されたエタノール濃度の値に応じて、制御装置9によって該ガソリン−エタノール混合燃料と水との混合比率が決定される。次に、前記決定された混合比率となるよう、制御装置9によって混合燃料ポンプ7及び水ポンプ15が制御され、所定量の前記ガソリン−エタノール混合燃料と水とが第1〜3の導管8,10,16を介して分離タンク内に供給される。このとき、前記ガソリン−エタノール混合燃料及び水は、第2の導管10内で合流し、互いに混合されて分離タンク4内に供給される。
前記混合燃料を構成するエタノールは親水性であり、ガソリンは疎水性であるので、該混合燃料に水が混合されると、該混合燃料はガソリンとエタノール−水混合液とに分離し、比重が相対的に小さいガソリンが上層となり、比重が相対的に大きいエタノール−水混合液が下層となる。フロート18は、ガソリンの比重より大きく、かつ、エタノール−水混合液の比重より小さくなるように構成されているため、上下2層に分離している前記ガソリンとエタノール−水混合液との界面に位置する。
このように、前記混合燃料及び水の分離タンク4への供給が続けられ、該混合燃料の分離が進むと、前記ガソリンとエタノール−水混合液とにより分離タンク4が満たされる。このとき、分離タンク4の最上部にはガソリンタンク32に連通する第1のガソリン供給管33が備えられている。従って、さらに前記混合燃料及び水の供給が続けられ、該混合燃料の分離が進むと、分離されたガソリンとエタノール水混合液との界面が上昇するに伴い、該界面より上層に存するガソリンが下層のエタノール−水混合液により押し上げられ、第1のガソリン供給管33を通じてガソリンタンク32内に供給される。なお、分離されたガソリンにより、ガソリンタンク32が満たされたときには、該ガソリンは第2のガソリン供給管34を通じてメインタンク2内に還流される。
分離タンク4内のガソリンがガソリンタンク32に供給されると、相対的に分離タンク4内の前記エタノール−水混合液の量が増加し、フロート18の位置が上昇する。フロート18が最上部に達したことがフロート位置検知手段19により検知されると、制御装置9は、分離タンク4内が前記エタノール−水混合液で満たされたと判断する。すると制御装置9によって混合燃料ポンプ7及び水ポンプ15が停止されて、分離タンク4への前記ガソリン−エタノール混合燃料及び水の供給が停止される。
上述のようにして分離タンク4内に貯留されたエタノール水混合液は、エタノール−水ポンプ22により、エタノール−水供給導管23を介して、図示しないエンジンに供給される。また、ガソリンタンク32内に貯留されたガソリンは、ガソリンポンプ36によりガソリン供給導管37を介して、前記エンジンに供給される。
第2の実施形態の自動車用燃料タンク31によれば、エタノール−水ポンプ22及びガソリンポンプ36は、いずれも制御装置9によりその駆動が制御されている。従って、前記エタノール−水混合液と、前記ガソリンとをそれぞれ独立に取り出すことができ、任意の割合で混合して前記エンジンに供給することができる。
また、第2の実施形態の自動車用燃料タンク31によれば、分離タンク4の最上部にガソリンタンク32に連通する第1のガソリン供給管33を備えているので、第1のガソリン供給管33により前記ガソリンが分離タンク4からガソリンタンク32に供給される。従って、分離タンク4から前記ガソリンを取り出すポンプや装置等が不要になり、燃料タンク31の構成を簡単なものにすることができる。
なお、各実施形態の自動車用燃料タンク1,31において、分離タンク4は、導管13の内部に、例えば、混合促進旋回板、スタティックミキサー等を設けて、前記混合燃料と水との混合を促進するようにしてもよい。また、分離タンク4は、内部で前記混合燃料と水とを十分に混合するため、例えば、アスピレータまたはスターラーにより攪拌する手段、分離タンク4の下層に存する液体を上方に移送することで攪拌する手段、または分離タンク4に供給する前記混合燃料若しくは水を分離タンク4の上方から周方向に噴出することで攪拌する手段を備えてもよい。
また、各実施形態の自動車用燃料タンク1,31において、前記分離タンク4における前記混合燃料の分離処理は、分離タンク4がエタノール−水混合液で満たされたと判断されるまで行うようにしているが、これに限定するものではなく、エタノール−水混合液の量が所定の範囲となるまで行うようにしてもよい。
また、各実施形態の自動車用燃料タンク1,31において、ガソリン−エタノール混合燃料、水、ガソリン及びエタノール−水混合液の供給には低圧ポンプが用いられているが、これに限るものではなく、例えば、エンジンに燃料を供給した後のリターン経路を利用したものでもよく、エジェクター装置を利用したものであってもよい。
また、各実施形態の自動車用燃料タンク1,31において、水タンク3は、収容する水の凍結防止のため、ヒータ等を備えていてもよく、前記分離したエタノール−水混合液の一部を、水タンク3内に供給する手段を備えてもよい。
また、各実施形態の自動車用燃料タンク1,31において、水タンク3に収容される水は、エンジンの排ガスから分離したものを用いてもよく、ウインドウォッシャー液から分離したものを用いてもよい。
また、各実施形態の自動車用燃料タンク1,31において、前記混合燃料の分離は、内燃機関システムの運転とは独立して実行可能であり、また、自動車の使用開始前に予め行われるようにしてもよい。
第1の実施形態の自動車用燃料タンクの構成を示す説明的断面図。 第2の実施形態の自動車用燃料タンクの構成を示す説明的断面図。
符号の説明
1,31…燃料タンク、2…メインタンク、3…水タンク、4…分離タンク、6…混合燃料ポンプユニット、11…アルコール濃度検出手段、14…水ポンプユニット、17…連通管、21…エタノール−水ポンプユニット、32…ガソリンタンク、33…ガソリン供給管、35…ガソリンポンプユニット。

Claims (6)

  1. ガソリン−アルコール混合燃料を収容するメインタンクと、水を収容する水タンクと、ガソリン−アルコール混合燃料に水を加えてガソリンとアルコール−水混合液とに分離する分離タンクとを備える自動車用燃料タンクであって、
    該メインタンク内のガソリン−アルコール混合燃料を該分離タンクに供給する混合燃料供給手段と、
    該水タンク内の水を該分離タンクに供給する水供給手段と、
    該分離タンクにおける該ガソリンと該アルコール−水混合液との界面の上昇に伴って、該ガソリンを、該分離タンクから該メインタンクに還流させる還流手段とを備えることを特徴とする自動車用燃料タンク。
  2. 前記メインタンクの底部に設けられて前記ガソリン−アルコール混合燃料を吸入して、エンジンに供給する第1のポンプと、
    前記分離タンクの底部に設けられて前記アルコール−水混合液を吸入して、エンジンに供給する第2のポンプとを備えることを特徴とする請求項1記載の自動車用燃料タンク。
  3. ガソリン−アルコール混合燃料を収容するメインタンクと、水を収容する水タンクと、ガソリン−アルコール混合燃料に水を加えてガソリンとアルコール−水混合液とに分離する分離タンクと、該ガソリンを収容するガソリンタンクとを備える自動車用燃料タンクであって、
    該メインタンク内のガソリン−アルコール混合燃料を該分離タンクに供給する混合燃料供給手段と、
    該水タンク内の水を該分離タンクに供給する水供給手段と、
    該分離タンクにおける該ガソリンと該アルコール−水混合液との界面の上昇に伴って、該ガソリンを該分離タンクから該ガソリンタンクに供給するガソリン供給手段とを備えることを特徴とする自動車用燃料タンク。
  4. 前記分離タンクの底部に設けられて前記アルコール−水混合液を吸入して、エンジンに供給する第1のポンプと、
    前記ガソリンタンクの底部に設けられて前記ガソリンを吸入してエンジンに供給する第2のポンプとを備えることを特徴とする請求項3記載の自動車用燃料タンク。
  5. 前記分離タンクが、前記分離されたアルコール−水混合液によって満たされたときに、前記混合燃料供給手段によるガソリン−アルコール混合燃料の供給を停止する第1の停止手段と、前記水供給手段による水の供給を停止する第2の停止手段とを備えることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか1項記載の自動車用燃料タンク。
  6. 前記メインタンクに収容されるガソリン−アルコール混合燃料のアルコール濃度を検出するアルコール濃度検出手段と、
    該検出手段により検出された濃度の値により前記分離タンクに供給する水の量を制御する供給水量制御手段とを備えることを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか1項記載の自動車用燃料タンク。

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