JP2010090110A - N−置換−トランス−4−アジドピペリジン−3−オールの製造方法 - Google Patents

N−置換−トランス−4−アジドピペリジン−3−オールの製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】N−置換−トランス−4−アジドピペリジン−3−オールの製造方法を提供すること。
【解決手段】無機リチウム塩の存在下、式(I)
Figure 2010090110

(式中、Rは炭素数7〜24のアラルキル基または炭素数1〜12のアルキル基を表す。)
で示されるN−置換−3,4−エポキシピペリジンとアジ化ナトリウムとを反応させることにより、医薬中間体等として有用な式(II−1)
Figure 2010090110

(式中、R1は上記で定義された通り。)
で示されるN−置換−トランス−4−アジドピペリジン−3−オールが製造される。
【選択図】なし

Description

本発明は、N−置換−トランス−4−アジドピペリジン−3−オールの製造方法に関する。
ピペリジン環上の窒素原子がtert−ブトキシカルボニル基等のアルコキシカルボニル基で保護された3,4−エポキシピペリジンとアジ化ナトリウムとを反応させて、N−アルコキシカルボニル−トランス−4−アジドピペリジン−3−オールを製造する方法が、非特許文献1に記載されている。
J.Med.Chem.41,3563−3567(1998)
しかし、この方法によれば、アジド基導入の位置選択性が低く、副生する不要な位置異性体を除去する工程が必要であるという問題があった。
このような状況のもと、本発明者らは、上記課題を克服しうる製造方法について鋭意検討した結果、本発明に至った。
即ち、本発明は、無機リチウム塩の存在下に、式(I)
Figure 2010090110
(式中、Rは炭素数1〜12のアルキル基または炭素数7〜24のアラルキル基を表す。)
で示されるN−置換−3,4−エポキシピペリジンとアジ化ナトリウムとを反応させることにより、式(II−1)
Figure 2010090110
(式中、R1は上記で定義された通り。)
で示されるN−置換−トランス−4−アジドピペリジン−3−オールを製造する方法を提供する。
また本発明は、式(II−A)
Figure 2010090110
(式中、Rは炭素数7〜17のアラルキル基、炭素数1〜11のアルキル基、フェニル基または水素原子を表す。)
で示されるアジド化合物を還元して、式(III−A)
Figure 2010090110
(式中、Rは上記で定義された通り。)
で示されるアミノ化合物を製造する方法も提供する。
さらに本発明は、式(III−A)で示されるアミノ化合物のアミノ基を保護して式(IV−A)
Figure 2010090110
(式中、Rは上記で定義された通り。Aは炭素数1〜12のアルキル基を表す。)
で示されるカーバメート化合物を得た後、式(V−A)
Figure 2010090110
(式中、Aは上記で定義された通り。)
で示されるトランス−4−アルコキシカルボニルアミノピペリジン−3−オールを製造する方法も提供する。
本発明によれば、アジド基導入の位置選択性が高く、医薬中間体として有用な式(II−1)で示されるN−置換−トランス−4−アジドピペリジン−3−オールが選択的に得られるため、不要な位置異性体を除去する工程を必要としない。また、アジド基を還元することにより、アミノ化合物に導くことができる。
以下、本発明を詳細に説明する。
式(I)において、Rで示される炭素数1〜12のアルキル基としては、例えばメチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチル基、tert−ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、ヘプチル基、オクチル基、ノニル基、デシル基、ウンデシル基、ドデシル基等が挙げられる。炭素数7〜24のアラルキル基は、これら炭素数1〜12のアルキル基上に1以上のフェニル基やナフチル基等の芳香族炭化水素基を有する基であり、例えばベンジル基、1−フェニルエチル基、2−フェニルエチル基、1−ナフチルエチル基、1−フェニルプロピル基、2−フェニルプロピル基、3−フェニルプロピル基、1−フェニル−1−メチルエチル基、1−フェニルブチル基、2−フェニルブチル基、3−フェニルブチル基、4−フェニルブチル基、1−フェニル−1−メチルプロピル基、ジフェニルメチル基等が挙げられる。Rとしては、炭素数7〜24のアラルキル基が脱離の容易な点で好ましく、例えばベンジル基、1−フェニルエチル基等のアルキル基の1位がフェニル基で置換されたアラルキル基がより好ましく、ベンジル基が特に好ましい。
式(I)で示されるN−置換−3,4−エポキシピペリジン(以下、化合物(I)と略記する。)としては、例えば3−メチル−7−オキサ−3−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタン、3−エチル−7−オキサ−3−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタン、3−ベンジル−7−オキサ−3−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタン、3−(1−フェニルエチル)−7−オキサ−3−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタン、3−(2−フェニルエチル)−7−オキサ−3−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタン、3−プロピル−7−オキサ−3−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタン、3−イソプロピル−7−オキサ−3−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタン、3−ブチル−7−オキサ−3−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタン、3−(1−フェニルプロピル)−7−オキサ−3−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタン、3−(2−フェニルプロピル)−7−オキサ−3−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタン、3−(3−フェニルプロピル)−7−オキサ−3−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタン、3−(1−フェニル−1−メチルエチル)−7−オキサ−3−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタン、3−(1,1−ジフェニルメチル)−7−オキサ−3−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタン、3−ブチル−7−オキサ−3−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタン、3−イソブチル−7−オキサ−3−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタン等が挙げられる。また、化合物(I)はラセミ体であってもよいし、光学活性体であってもよい。化合物(I)は、例えば3−ベンジル−7−オキサ−3−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタン、3−(1−フェニルエチル)−7−オキサ−3−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタン等の置換基Rを容易に除去できるものが好ましく、特に3−ベンジル−7−オキサ−3−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタンが好ましい。化合物(I)は、例えばChem.Pharm.Bull.,29,3026(1981)等に記載の公知の方法にしたがって製造することができる。
無機リチウム塩としては、例えば、塩化リチウム、臭化リチウム、ヨウ化リチウム、過塩素酸リチウム、過ヨウ素酸リチウム、炭酸リチウム、硫酸リチウム、リン酸リチウム等が挙げられる。なかでも塩化リチウム、臭化リチウム、ヨウ化リチウム等のハロゲン化リチウム、過塩素酸リチウム、過ヨウ素酸リチウム等の過ハロゲン酸リチウムが好ましく、塩化リチウム、過塩素酸リチウムがより好ましい。無機リチウム塩は、市販のものを用いることもできるし、任意の公知の方法により調製して用いることもできる。
アジ化ナトリウムは市販のものを用いることもできるし、任意の公知の方法により調製して用いることもできる。
無機リチウム塩存在下での化合物(I)とアジ化ナトリウムとの反応において、無機リチウム塩の使用量は、化合物(I)1モルに対して、好ましくは0.1〜10モル、より好ましくは1〜5モルである。また、アジ化ナトリウムの使用量は、化合物(I)1モルに対して、好ましくは1〜3モル、より好ましくは1〜2モルである。
この反応は、溶媒中で行われることが好ましい。溶媒としては、反応に不活性なものであればよく、例えば、n−ペンタン、n−ヘキサン、イソヘキサン、n−ヘプタン、イソヘプタン、n−オクタン、イソオクタン、n−ノナン、イソノナン、n−デカン、イソデカン、n−ウンデカン、n−ドデカン、シクロペンタン、シクロヘキサン、メチルシクロヘキサン、tert−ブチルシクロヘキサン、石油エーテル等の脂肪族炭化水素溶媒;ベンゼン、トルエン、エチルベンゼン、イソプロピルベンゼン、tert−ブチルベンゼン、キシレン、メシチレン、モノクロロベンゼン、モノフルオロベンゼン、α,α,α−トリフルオロメチルベンゼン、1,2−ジクロロベンゼン、1,3−ジクロロベンゼン、1,2,3−トリクロロベンゼン、1,2,4−トリクロロベンゼン等の芳香族溶媒;テトラヒドロフラン、メチルテトラヒドロフラン、ジエチルエーテル、ジn−プロピルエーテル、ジイソプロピルエーテル、ジn−ブチルエーテル、ジn−ペンチルエーテル、ジn−ヘキシルエーテル、ジn−ヘプチルエーテル、ジn−オクチルエーテル、tert−ブチルメチルエーテル、シクロペンチルメチルエーテル、1,2−ジメトキシエタン、ジエチレングリコールジメチルエーテル、アニソール、ジフェニルエーテル等のエーテル溶媒;メタノール、エタノール、1−プロパノール、2−プロパノール、n−ブチルアルコール、イソブチルアルコール、tert−ブチルアルコール、1−ペンタノール、2−ペンタノール、イソペンチルアルコール、1−ヘキサノール、2−ヘキサノール、イソヘキシルアルコール、1−ヘプタノール、2−ヘプタノール、3−ヘプタノール、イソペプチルアルコール、エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノn−プロピルエーテル、エチレングリコールモノイソプロピルエーテル、エチレングリコールモノn−ブチルエーテル、エチレングリコールモノイソブチルエーテル、エチレングリコールモノtert−ブチルエーテル、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノn−プロピルエーテル、ジエチレングリコールモノイソプロピルエーテル、ジエチレングリコールモノn−ブチルエーテル、ジエチレングリコールモノイソブチルエーテル、ジエチレングリコールモノtert−ブチルエーテル等のアルコール溶媒;酢酸エチル、酢酸プロピル、酢酸イソプロピル、酢酸ブチル、酢酸イソブチル、酢酸tert−ブチル、酢酸アミル、酢酸イソアミル等のエステル溶媒;アセトニトリル、プロピオニトリル等のニトリル溶媒;ジメチルスルホキシド、スルホラン、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、N,N−ジメチルプロピオンアミド、N−メチルピロリドン、γ−ブチロラクトン、炭酸ジメチル、炭酸ジエチル、エチレンカーボネート、プロピレンカーボネート、1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン、1,3−ジメチル−3,4,5,6−テトラヒドロ−2(1H)−ピリジノン等の非プロトン性極性溶媒;水が挙げられる。これら溶媒は、単独でもよいし、混合物でもよい。ニトリル溶媒が好ましく、なかでもアセトニトリルがより好ましい。溶媒の使用量は、化合物(I)1kgに対して、好ましくは1〜50L、より好ましくは2〜15Lである。
反応温度は好ましくは0〜100℃、より好ましくは40〜80℃である。反応時間は、反応温度、反応試剤や溶媒の使用量等にもよるが、1〜10時間であることが好ましい。反応の進行は、薄層クロマトグラフィー、ガスクロマトグラフィー、高速液体クロマトグラフィー等の分析手段により確認できる。
反応試剤の混合順序は特に規定されず、例えば、化合物(I)またはその溶液に、アジ化ナトリウムと無機リチウム塩を、任意の順序で加えるという方法により実施できる。
反応終了後の混合物中には、式(II−1)で示されるN−置換−トランス−4−アジドピペリジン−3−オール(以下、化合物(II−1)と略記する。)が主生成物として含まれている。式(II−2)
Figure 2010090110
(式中、Rは上記で定義された通り。)
で示されるN−置換−トランス−3−アジドピペリジン−4−オール(以下、化合物(II−2)と略記する。)が副生物として含まれることもあるが、それらの生成比は、好ましくは、化合物(II−1):化合物(II−2)=95:5〜100:0の範囲内である。
化合物(II−1)を含む反応終了後の混合物に、例えば、濾過、抽出、水洗等の後処理を施し、次いで、蒸留や結晶化等の単離処理を施せば、化合物(II−1)を単独で、または化合物(II−2)との混合物として、取り出すことができる。このとき、化合物(II−1)を、塩酸、安息香酸、酒石酸等の任意の酸との塩として取り出してもよい。取り出された化合物(II−1)またはその塩は、再結晶;抽出精製;蒸留;活性炭、シリカ、アルミナ等への吸着処理;シリカゲルカラムクロマトグラフィー等のクロマトグラフィー法等の精製処理により、精製することができる。
化合物(II−1)としては、例えば、トランス−4−アジド−1−メチルピペリジン−3−オール、トランス−4−アジド−1−エチルピペリジン−3−オール、トランス−4−アジド−1−ベンジルピペリジン−3−オール、トランス−4−アジド−1−プロピルピペリジン−3−オール、トランス−4−アジド−1−イソプロピルピペリジン−3−オール、トランス−4−アジド−1−(1−フェニルエチル)ピペリジン−3−オール、トランス−4−アジド−1−(2−フェニルエチル)ピペリジン−3−オール、トランス−4−アジド−1−(1,1−ジフェニルメチル)ピペリジン−3−オール、トランス−4−アジド−1−ブチルピペリジン−3−オール、トランス−4−アジド−1−(1−フェニルプロピル)ピペリジン−3−オール、トランス−4−アジド−1−(2−フェニルプロピル)ピペリジン−3−オール、トランス−4−アジド−1−(3−フェニルプロピル)ピペリジン−3−オール、トランス−4−アジド−1−(1−フェニル−2−メチルエチル)ピペリジン−3−オール等が挙げられる。化合物(I)としてラセミ体を用いると、得られる化合物(II−1)もラセミ体であり、化合物(I)として光学活性体を用いると、得られる化合物(II−1)も光学活性体である。また、化合物(II−1)がトランス体であるとは、ピペリジン環に対して、アジド基と水酸基とが互いに反対側にあることを意味する。ピペリジン環に対して、アジド基と水酸基とが互いに同じ側にある化合物はシス体であるが、本発明ではシス体は生成しない。
本反応において、化合物(I)として式(I−A)
Figure 2010090110
(式中、Rは上記で定義された通り。)
で示される化合物(以下、化合物(I−A)と略記する。)を用いれば、化合物(II−1)として式(II−A)で示されるアジド化合物(以下、化合物(II−A)と略記する。)が得られる。
式(I−A)においてRで示される炭素数1〜11のアルキル基としては、例えばメチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチル基、tert−ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、ヘプチル基、オクチル基、ノニル基、デシル基、ウンデシル基等が挙げられる。炭素数7〜17のアラルキル基は、これら炭素数1〜11のアルキル基上に、1以上のフェニル基やナフチル基等の芳香族炭化水素基を有する基であり、例えばベンジル基、1−フェニルエチル基、2−フェニルエチル基、1−ナフチルエチル基、1−フェニルプロピル基、2−フェニルプロピル基、3−フェニルプロピル基、1−フェニル−1−メチルエチル基、1−フェニルブチル基、2−フェニルブチル基、3−フェニルブチル基、4−フェニルブチル基、1−フェニル−1−メチルプロピル基等が挙げられる。Rとしては、水素原子が好ましい。
化合物(I−A)としては、例えば、3−ベンジル−7−オキサ−3−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタン、3−(1−フェニルエチル)−7−オキサ−3−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタン、3−(1−フェニルプロピル)−7−オキサ−3−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタン、3−(1−フェニルブチル)−7−オキサ−3−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタン、3−(1−フェニル−2−メチルプロピル)−7−オキサ−3−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタン、3−(1,3−ジフェニルプロピル)−7−オキサ−3−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタン等が挙げられる。なかでも3−ベンジル−7−オキサ−3−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタンが好ましい。また、化合物(I−A)はラセミ体であってもよいし、光学活性体であってもよい。
化合物(II−A)としては、例えばトランス−4−アジド−1−ベンジルピペリジン−3−オール、トランス−4−アジド−1−(1−フェニルエチル)ピペリジン−3−オール、トランス−4−アジド−1−(1−フェニルプロピル)ピペリジン−3−オール、トランス−4−アジド−1−(1−フェニルブチル)ピペリジン−3−オール、トランス−4−アジド−1−(1−フェニル−2−メチルプロピル)ピペリジン−3−オール、トランス−4−アジド−1−(1,3−ジフェニルプロピル)ピペリジン−3−オール等が挙げられる。化合物(I−A)としてラセミ体を用いると、得られる化合物(II−A)もラセミ体であり、化合物(I−A)として光学活性体を用いると、得られる化合物(II−A)も光学活性体である。
次に、化合物(II−A)を還元して、式(III−A)で示されるアミノ化合物(以下、化合物(III−A)と略記する。)を得る工程をより詳細に説明する。この工程においては、化合物(II−A)のアジド基が還元されてアミノ基に変換される。
化合物(II−A)として、前述の反応終了後の混合物をそのまま用いてもよいし、後処理後に用いてもよい。また、単離された化合物(II−A)またはその塩を用いてもよいし、精製された化合物(II−A)またはその塩を用いてもよい。
アジド基の還元は、化合物(II−A)と還元剤とを反応させることにより行われる。還元剤としては、例えば水素、金属水素化物(例えば、リチウムアルミニウムハイドライド)、ホスフィン化合物(例えば、トリフェニルホスフィン)等が挙げられる。水素による還元は、例えばパラジウムカーボン(該パラジウムカーボンには硫黄が含まれていてもよい)の存在下で行われる。なかでも、硫黄を含むパラジウムカーボンの存在下での化合物(II−A)と水素との反応が好ましい。以下、この水素添加(hydrogenation)について説明する。
硫黄を含むパラジウムカーボンは、含水品であっても乾燥品であってもよい。パラジウムカーボン中のパラジウム原子の含有量は、好ましくは0.5〜50重量%、より好ましくは5〜15重量%であり、硫黄原子の含有量は、好ましくは0.01〜1重量%、より好ましくは0.05〜0.2重量%である。硫黄を含むパラジウムカーボンは市販のものを用いることもできるし、任意の公知の方法により調製して用いることもできる。硫黄を含むパラジウムカーボンの使用量は、化合物(II−A)1kgに対して、パラジウム原子が好ましくは0.1〜50g、より好ましくは1〜20g含まれる範囲内の量である。カーボンに担持されているパラジウムは、好ましくは0価であり、2価や4価のパラジウム化合物が担持されている場合は、常法により0価に還元して用いることが好ましい。
水素は、市販の水素ガスを用いることもできるし、任意の公知の方法により発生させて用いることもできる。反応時の水素圧力は好ましくは0.05〜5MPa、より好ましくは0.1〜0.5MPaである。また、窒素やアルゴン等の不活性ガスとの混合ガスとして用いることもでき、その場合の反応時の水素分圧は上記の水素圧力と同様である。
水素添加は、溶媒中で行われることが好ましい。溶媒としては、反応に不活性なものであればよく、例えば、n−ペンタン、n−ヘキサン、イソヘキサン、n−ヘプタン、イソヘプタン、n−オクタン、イソオクタン、n−ノナン、イソノナン、n−デカン、イソデカン、n−ウンデカン、n−ドデカン、シクロペンタン、シクロヘキサン、メチルシクロヘキサン、tert−ブチルシクロヘキサン、石油エーテル等の脂肪族炭化水素溶媒;テトラヒドロフラン、メチルテトラヒドロフラン、ジエチルエーテル、ジn−プロピルエーテル、ジイソプロピルエーテル、ジn−ブチルエーテル、ジn−ペンチルエーテル、ジn−ヘキシルエーテル、ジn−ヘプチルエーテル、ジn−オクチルエーテル、tert−ブチルメチルエーテル、シクロペンチルメチルエーテル、1,2−ジメトキシエタン、ジエチレングリコールジメチルエーテル等のエーテル溶媒;メタノール、エタノール、1−プロパノール、2−プロパノール、n−ブチルアルコール、イソブチルアルコール、tert−ブチルアルコール、1−ペンタノール、2−ペンタノール、イソペンチルアルコール、1−ヘキサノール、2−ヘキサノール、イソヘキシルアルコール、1−ヘプタノール、2−ヘプタノール、3−ヘプタノール、イソペプチルアルコール、エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノn−プロピルエーテル、エチレングリコールモノイソプロピルエーテル、エチレングリコールモノn−ブチルエーテル、エチレングリコールモノイソブチルエーテル、エチレングリコールモノtert−ブチルエーテル、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノn−プロピルエーテル、ジエチレングリコールモノイソプロピルエーテル、ジエチレングリコールモノn−ブチルエーテル、ジエチレングリコールモノイソブチルエーテル、ジエチレングリコールモノtert−ブチルエーテル等のアルコール溶媒;酢酸エチル、酢酸プロピル、酢酸イソプロピル、酢酸ブチル、酢酸イソブチル、酢酸tert−ブチル、酢酸アミル、酢酸イソアミル等のエステル溶媒;ジメチルスルホキシド、スルホラン、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、N,N−ジメチルプロピオンアミド、N−メチルピロリドン、γ−ブチロラクトン、炭酸ジメチル、炭酸ジエチル、エチレンカーボネート、プロピレンカーボネート、1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン、1,3−ジメチル−3,4,5,6−テトラヒドロ−2(1H)−ピリジノン等の非プロトン性極性溶媒;水が挙げられる。これら溶媒は、単独でもよいし、混合物でもよい。アルコール溶媒が好ましく、なかでもエタノールがより好ましい。溶媒の使用量は、化合物(II−A)1kgに対して、好ましくは1〜50L、より好ましくは2〜15Lである。
反応温度は、好ましくは−20〜80℃、より好ましくは0〜40℃である。反応時間は、反応温度、反応試剤や溶媒の使用量、水素圧力等にもよるが、好ましくは1〜5時間である。反応の進行は、薄層クロマトグラフィー、ガスクロマトグラフィー、高速液体クロマトグラフィー等の分析手段により確認できる。
反応試剤の混合順序は特に規定されず、例えば、化合物(II−A)またはその溶液と硫黄を含むパラジウムカーボンとを混合し、得られた混合物に水素を加える方法や、水素雰囲気下で硫黄を含むパラジウムカーボンに化合物(II−A)を加えていく方法等により実施できる。化合物(II−A)の溶液と硫黄を含むパラジウムカーボンとを混合し、混合物に水素を加える方法が好ましい。
反応終了後の混合物には化合物(III−A)が含まれており、かかる混合物に、例えば、濾過、抽出、水洗等の後処理を施し、次いで、蒸留や結晶化等の単離処理を施せば、化合物(III−A)を取り出すことができる。このとき、化合物(III−A)を、塩酸、安息香酸、酒石酸等の任意の酸との塩として単離してもよい。単離された化合物(III−A)またはその塩は、再結晶;抽出精製;蒸留;活性炭、シリカ、アルミナ等への吸着処理;シリカゲルカラムクロマトグラフィー等のクロマトグラフィー法等の精製処理により、精製するこができる。
化合物(III−A)としては、例えばトランス−4−アミノ−1−ベンジルピペリジン−3−オール、トランス−4−アミノ−1−(1−フェニルエチル)ピペリジン−3−オール、トランス−4−アミノ−1−(1−フェニルプロピル)ピペリジン−3−オール、トランス−4−アミノ−1−(1−フェニルブチル)ピペリジン−3−オール、トランス−4−アミノ−1−(1−フェニル−2−メチルプロピル)ピペリジン−3−オール、トランス−4−アミノ−1−(1,3−ジフェニルプロピル)ピペリジン−3−オール等が挙げられ、トランス−4−アミノ−1−ベンジルピペリジン−3−オールが好ましい。化合物(II−A)としてラセミ体を用いると、得られる化合物(III−A)もラセミ体であり、化合物(II−A)として光学活性体を用いると、得られる化合物(III−A)も光学活性体である。
次に、化合物(III−A)のアミノ基を保護して上記式(IV−A)で示される化合物(以下、化合物(IV−A)と略記する。)を得る工程と、該化合物を脱保護して上記式(V−A)で示されるトランス−4−保護アミノピペリジン−3−オール化合物(以下、化合物(V−A)と略記する。)を得る工程とについて説明する。
アミノ基を保護する工程に供される化合物(III−A)としては、これを含む前述の反応終了後の混合物をそのまま用いてもよいし、前述の後処理後に用いてもよい。もちろん、単離された化合物(III−A)またはその塩を用いてもよいし、精製された化合物(III−A)またはその塩を用いてもよい。
式(IV−A)においてAで示される炭素数1〜12のアルキル基としては、例えばメチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチル基、tert−ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、ヘプチル基、オクチル基、ノニル基、デシル基、ウンデシル基、ドデシル基等が挙げられる。エチル基、イソプロピル基、tert−ブチル基が好ましく、tert−ブチル基がより好ましい。
化合物(III−A)は、化合物(IV−A)に導かれることにより、アミノ基が保護される。化合物(III−A)の化合物(IV−A)への変換は、ハロ炭酸アルキルまたは炭酸ジアルキルと塩基の存在下で反応させることにより行われることが好ましい。ここで、ハロ炭酸アルキルは式(VI−1)
Figure 2010090110
(式中、Xは塩素原子、臭素原子等のハロゲン原子を表し、Aは上記で定義された通り。)
で示され、炭酸ジアルキルは式(VI−2)
Figure 2010090110
(式中、Aは上記で定義された通り。)
で示される。
塩基としては、例えば水酸化カリウム、水酸化ナトリウム、水酸化リチウム等のアルカリ金属水酸化物;炭酸カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸リチウム等のアルカリ金属炭酸塩;トリエチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン等の三級アミン化合物;ナトリウムメトキシド、ナトリウムエトキシド、ナトリウムtert−ブトキシド、カリウムtert−ブトキシド等のアルカリ金属アルコキシド;水素化ナトリウム、水素化カリウム等のアルカリ金属水素化物;水素化カルシウム等のアルカリ土類金属水素化物;n−ブチルリチウム等のアルキル金属化合物;リチウムジイソプロピルアミド、リチウムヘキサメチルジシラジド等のアルカリ金属アミド化合物が挙げられる。なかでも、三級アミン化合物が好ましい。
ハロ炭酸アルキルとしては、例えばクロロ炭酸メチル、クロロ炭酸エチル、クロロ炭酸イソプロピル、クロロ炭酸ブチルが挙げられる。炭酸ジアルキルとしては、例えば炭酸ジtert−ブチルが挙げられる。化合物(III−A)をカーバメート化合物に導くのに、炭酸ジアルキルを反応させるのが好ましく、特に炭酸ジtert−ブチルを反応させるのが好ましい。
塩基の使用量は、化合物(III−A)1モルに対して、好ましくは1〜10モル、より好ましくは1〜3モルである。ハロ炭酸アルキルまたは炭酸ジアルキルの使用量は、化合物(III−A)1モルに対して、好ましくは1〜5モル、より好ましくは1〜2モルである。これらの試薬は市販のものを用いることもできるし、公知の方法により調製して用いることもできる。
アミノ基の保護は、溶媒中で行われることが好ましい。かかる溶媒としては、反応に不活性なものであればよく、例えば、n−ペンタン、n−ヘキサン、イソヘキサン、n−ヘプタン、イソヘプタン、n−オクタン、イソオクタン、n−ノナン、イソノナン、n−デカン、イソデカン、n−ウンデカン、n−ドデカン、シクロペンタン、シクロヘキサン、メチルシクロヘキサン、tert−ブチルシクロヘキサン、石油エーテル等の脂肪族炭化水素溶媒;ベンゼン、トルエン、エチルベンゼン、イソプロピルベンゼン、tert−ブチルベンゼン、キシレン、メシチレン、モノクロロベンゼン、モノフルオロベンゼン、α,α,α−トリフルオロメチルベンゼン、1,2−ジクロロベンゼン、1,3−ジクロロベンゼン、1,2,3−トリクロロベンゼン、1,2,4−トリクロロベンゼン等の芳香族溶媒;テトラヒドロフラン、メチルテトラヒドロフラン、ジエチルエーテル、ジn−プロピルエーテル、ジイソプロピルエーテル、ジn−ブチルエーテル、ジn−ペンチルエーテル、ジn−ヘキシルエーテル、ジn−ヘプチルエーテル、ジn−オクチルエーテル、tert−ブチルメチルエーテル、シクロペンチルメチルエーテル、1,2−ジメトキシエタン、ジエチレングリコールジメチルエーテル、アニソール、ジフェニルエーテル等のエーテル溶媒;ジメチルスルホキシド、スルホラン、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、N,N−ジメチルプロピオンアミド、N−メチルピロリドン、γ−ブチロラクトン、炭酸ジメチル、炭酸ジエチル、エチレンカーボネート、プロピレンカーボネート、1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン、1,3−ジメチル−3,4,5,6−テトラヒドロ−2(1H)−ピリジノン等の非プロトン性極性溶媒;アセトニトリル、プロピオニトリル等のニトリル溶媒;水が挙げられる。これらの溶媒は、単独でもよいし、混合物でもよい。エーテル溶媒が好ましく、なかでもテトラヒドロフランがより好ましい。溶媒の使用量は、化合物1kgに対して、好ましくは1〜50L、より好ましくは2〜15Lである。
反応温度は好ましくは−30℃〜70℃、より好ましくは0℃〜50℃の範囲内である。反応時間は、反応温度や反応試剤の使用量等にもよるが、好ましくは1〜10時間である。反応の進行は、薄層クロマトグラフィー、ガスクロマトグラフィー、高速液体クロマトグラフィー等の分析手段により確認できる。
反応試剤の混合順序は特に規定されないが、化合物(III−A)と溶媒との混合物中に塩基を加え、続いてハロ炭酸アルキルまたは炭酸ジアルキルを加えるという順序で混合することが好ましい。
反応終了後の混合物中には化合物(IV−A)が含まれており、これをそのまま後述する脱保護に供してもよいし、例えば、濾過、抽出、水洗等の後処理に付した後に供してもよい。勿論、蒸留や結晶化等の単離処理により化合物(IV−A)を取り出してから供してもよいし、さらに、再結晶;抽出精製;蒸留;活性炭、シリカ、アルミナ等への吸着処理;シリカゲルカラムクロマトグラフィー等のクロマトグラフィー法等の精製処理により、精製してから供してもよい。また、化合物(IV−A)は、塩酸、安息香酸、酒石酸等の任意の酸との塩として取り出してもよい。
化合物(IV−A)としては、例えばメチル 1−ベンジル−トランス−3−ヒドロキシピペリジン−4−イルカーバメート、メチル 1−(1−フェニルエチル)−トランス−3−ヒドロキシピペリジン−4−イルカーバメート、メチル 1−(1−フェニルプロピル)−トランス−3−ヒドロキシピペリジン−4−イルカーバメート、メチル 1−(1−フェニル−2−メチルプロピル)−トランス−3−ヒドロキシピペリジン−4−イルカーバメート、エチル 1−ベンジル−トランス−3−ヒドロキシピペリジン−4−イルカーバメート、エチル 1−(1−フェニルエチル)−トランス−3−ヒドロキシピペリジン−4−イルカーバメート、エチル 1−(1−フェニルプロピル)−トランス−3−ヒドロキシピペリジン−4−イルカーバメート、エチル 1−(1−フェニル−2−メチルプロピル)−トランス−3−ヒドロキシピペリジン−4−イルカーバメート、イソプロピル 1−ベンジル−トランス−3−ヒドロキシピペリジン−4−イルカーバメート、イソプロピル 1−(1−フェニルエチル)−トランス−3−ヒドロキシピペリジン−4−イルカーバメート、イソプロピル 1−(1−フェニルプロピル)−トランス−3−ヒドロキシピペリジン−4−イルカーバメート、イソプロピル 1−(1−フェニル−2−メチルプロピル)−トランス−3−ヒドロキシピペリジン−4−イルカーバメート、tert−ブチル 1−ベンジル−トランス−3−ヒドロキシピペリジン−4−イルカーバメート、tert−ブチル 1−(1−フェニルエチル)−トランス−3−ヒドロキシピペリジン−4−イルカーバメート、tert−ブチル 1−(1−フェニルプロピル)−トランス−3−ヒドロキシピペリジン−4−イルカーバメート、tert−ブチル 1−(1−フェニル−2−メチルプロピル)−トランス−3−ヒドロキシピペリジン−4−イルカーバメート等が挙げられる。tert−ブチル 1−ベンジル−トランス−3−ヒドロキシピペリジン−4−イルカーバメートが好ましい。化合物(III−A)としてラセミ体を用いると、得られる化合物(IV−A)もラセミ体であり、化合物(III−A)として光学活性体を用いると、得られる化合物(IV−A)も光学活性体である。
化合物(IV−A)からピペリジン環を構成する窒素原子上の置換基を除去する工程は、カーバメートに対して不活性でベンジル型の保護基で保護されたアミノ基をフリーにする条件下で行われる。この工程では、水素添加反応が行われることが好ましく、例えば、パラジウムカーボン存在下で化合物(IV−A)と水素とを反応させる方法や水酸化パラジウム存在下で化合物(IV−A)と水素とを反応させる方法、液体アンモニア中で化合物(IV−A)とナトリウムとを反応させる方法が用いられる。なかでも、パラジウムカーボン存在下で化合物(IV−A)と水素とを反応させる方法が好ましい。
パラジウムカーボンは、含水品であってもよいし、乾燥品であってもよい。パラジウム原子の含有量は、好ましくは0.5〜50重量%、より好ましくは5〜20重量%である。かかるパラジウムカーボンは市販のものを用いることもできるし、任意の公知の方法により調製して用いることもできる。パラジウムカーボンの使用量は、化合物(IV−A)1kgに対して、パラジウム原子が好ましくは0.1〜50g、より好ましくは1〜20g含まれる範囲の量である。カーボンに担持されているパラジウムは、好ましくは0価であり、2価や4価のパラジウム化合物が担持されている場合は、常法により0価に還元して用いることが好ましい。
水素は、市販の水素ガスを用いることもできるし、任意の公知の方法により発生させて用いることもできる。反応時の水素圧力は好ましくは0.1〜5MPa、より好ましくは0.1〜1MPaである。また、窒素やアルゴン等の不活性ガスとの混合ガスとして用いることもでき、その場合の反応時の水素分圧は上記の水素圧力と同様である。
化合物(IV−A)と水素との反応は、溶媒中で行われることが好ましい。かかる溶媒としては、反応を阻害しないものであればよく、例えば、n−ペンタン、n−ヘキサン、イソヘキサン、n−ヘプタン、イソヘプタン、n−オクタン、イソオクタン、n−ノナン、イソノナン、n−デカン、イソデカン、n−ウンデカン、n−ドデカン、シクロペンタン、シクロヘキサン、メチルシクロヘキサン、tert−ブチルシクロヘキサン、石油エーテル等の脂肪族炭化水素溶媒;テトラヒドロフラン、メチルテトラヒドロフラン、ジエチルエーテル、ジn−プロピルエーテル、ジイソプロピルエーテル、ジn−ブチルエーテル、ジn−ペンチルエーテル、ジn−ヘキシルエーテル、ジn−ヘプチルエーテル、ジn−オクチルエーテル、tert−ブチルメチルエーテル、シクロペンチルメチルエーテル、1,2−ジメトキシエタン、ジエチレングリコールジメチルエーテル等のエーテル溶媒;メタノール、エタノール、1−プロパノール、2−プロパノール、n−ブチルアルコール、イソブチルアルコール、tert−ブチルアルコール、1−ペンタノール、2−ペンタノール、イソペンチルアルコール、1−ヘキサノール、2−ヘキサノール、イソヘキシルアルコール、1−ヘプタノール、2−ヘプタノール、3−ヘプタノール、イソペプチルアルコール、エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノn−プロピルエーテル、エチレングリコールモノイソプロピルエーテル、エチレングリコールモノn−ブチルエーテル、エチレングリコールモノイソブチルエーテル、エチレングリコールモノtert−ブチルエーテル、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノn−プロピルエーテル、ジエチレングリコールモノイソプロピルエーテル、ジエチレングリコールモノn−ブチルエーテル、ジエチレングリコールモノイソブチルエーテル、ジエチレングリコールモノtert−ブチルエーテル等のアルコール溶媒;酢酸エチル、酢酸プロピル、酢酸イソプロピル、酢酸ブチル、酢酸イソブチル、酢酸tert−ブチル、酢酸アミル、酢酸イソアミル等のエステル溶媒;ジメチルスルホキシド、スルホラン、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、N,N−ジメチルプロピオンアミド、N−メチルピロリドン、γ−ブチロラクトン、炭酸ジメチル、炭酸ジエチル、エチレンカーボネート、プロピレンカーボネート、1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン、1,3−ジメチル−3,4,5,6−テトラヒドロ−2(1H)−ピリジノン等の非プロトン性極性溶媒;水が挙げられる。これら溶媒は、単独でもよいし、混合物でもよい。アルコール溶媒が好ましく、なかでもエタノールがより好ましい。溶媒の使用量は、化合物1kgに対して、好ましくは1〜50L、より好ましくは2〜15Lである。
反応温度は、好ましくは0〜100℃、より好ましくは20〜70℃の範囲内である。反応時間は、反応温度、反応試剤の使用量、水素圧力等にもよるが、好ましくは1〜24時間である。反応の進行は、薄層クロマトグラフィー、ガスクロマトグラフィー、高速液体クロマトグラフィー等の分析手段により確認できる。
反応試剤の混合順序は特に規定されず、例えば、必要により溶媒の存在下で化合物(IV−A)とパラジウムカーボンを混合し、得られた混合物に水素を加える方法や、水素雰囲気下でパラジウムカーボンに化合物(IV−A)を加えていく方法等により実施される。溶媒の存在下で化合物(IV−A)とパラジウムカーボンを混合し、得られた混合物に水素を加える方法が好ましい。
反応終了後の混合物には化合物(V−A)が含まれており、かかる混合物に、例えば、濾過、抽出、水洗等の後処理を施し、次いで、蒸留や結晶化等の単離処理を施せば、化合物(V−A)を取り出すことができる。このとき、化合物(V−A)を、塩酸、安息香酸、酒石酸等の任意の酸との塩として取り出してもよい。取り出された化合物(V−A)またはその塩は、再結晶;抽出精製;蒸留;活性炭、シリカ、アルミナ等への吸着処理;シリカゲルカラムクロマトグラフィー等のクロマトグラフィー法の精製処理により、精製することができる。
化合物(V−A)としては、例えばメチル トランス−3−ヒドロキシピペリジン−4−イルカーバメート、エチル トランス−3−ヒドロキシピペリジン−4−イルカーバメート、イソプロピル トランス−3−ヒドロキシピペリジン−4−イルカーバメート、tert−ブチル トランス−3−ヒドロキシピペリジン−4−イルカーバメート等が挙げられる。tert−ブチル トランス−3−ヒドロキシピペリジン−4−イルカーバメートが好ましい。化合物(IV−A)としてラセミ体を用いると、得られる化合物(V−A)もラセミ体であり、化合物(IV−A)として光学活性体を用いると、得られる化合物(V−A)も光学活性体である。
以下、実施例により本発明をさらに詳細に説明するが、本発明はこれら実施例に限定されない。
参考例1:1−ベンジル−1,2,3,6−テトラヒドロピリジンの製造
ピリジン10g(126mmol)とトルエン20mLを混合し、混合物の内温を20℃に保ちながら、そこにベンジルブロマイド21.6g(126mmol)を滴下した。滴下終了後、得られた混合物を110℃の油浴で加熱しながら1時間攪拌した。反応混合物を室温付近まで冷却し、そこにエタノール400mLを加えて攪拌し、次いで、水素化ホウ素ナトリウム9.6g(253mmol)を50分かけて分割添加した。添加終了後、得られた混合物を室温で19.5時間攪拌した。反応混合物に水200mLを加え、不溶分を濾別した。不溶分を酢酸エチルで洗浄し、濾液と洗浄液とを合わせ、そこに酢酸エチル200mLを加えたが有機層と水層が分離しなかった。そこで、得られた混合物が有機層と水層に分離する程度に、該混合物からエタノールを減圧留去し、得られた残渣に酢酸エチルを300mL加えて抽出した。得られた有機層を飽和食塩水50mLで3回洗浄し、無水硫酸ナトリウムで脱水処理した後、溶媒を減圧留去して得られた残渣をシリカゲルカラムにより精製し、1−ベンジル−1,2,3,6−テトラヒドロピリジン15.5gを得た。収率71%。
参考例2:3−ベンジル−7−オキサ−3−アザ−ビシクロ[4.1.0]ヘプタンの製造
参考例1で得た1−ベンジル−1,2,3,6−テトラヒドロピリジン5.0g(28.9mmol)とトルエン7.5mLとを混合し、得られた混合物に水50mLを加え、さらにトリフルオロ酢酸4.9g(43.3mmol)を滴下した。滴下中、混合物の内温は24.7〜28.2℃であった。滴下終了後、得られた混合物を室温で0.5時間攪拌した後に分液して水層を取り出し、有機層を水5mLで抽出処理した。得られた水層を合わせ、10℃に調整し、そこに、N−ブロモコハク酸イミド9.3g(52.0mmol)を1時間かけて分割添加した。添加中、混合物の内温は12.0〜16.3℃であった。得られた混合物を室温で13時間攪拌した後、4℃まで冷却し、25重量%水酸化ナトリウム水溶液23.0g(145mmol)を滴下した。滴下する間、混合物の内温は4.4〜9.0℃であった。滴下終了後、得られた混合物を室温で3時間攪拌した後、トルエン100mLを加えて抽出し、得られた有機層を飽和食塩水30mLで洗浄した。得られた有機層を硫酸ナトリウムで脱水処理した後、溶媒を減圧留去して3−ベンジル−7−オキサ−3−アザ−ビシクロ[4.1.0]ヘプタン3.9gを得た。収率71%。
以下の実施例の化合物番号は、下式に付した番号に対応する。
Figure 2010090110
実施例1:(3RS,4RS)−4−アジド−1−ベンジルピペリジン−3−オール(化合物(1))の製造
参考例2で得た3−ベンジル−7−オキサ−3−アザ−ビシクロ[4.1.0]ヘプタン0.76g(4.0mmol)とアセトニトリル15mLを混合し、そこに過塩素酸リチウム0.85g(8.0mmol)とアジ化ナトリウム0.34g(5.2mmol)を加えた。得られた混合溶液を55〜65℃で5時間攪拌した。反応終了後、得られた混合物に水20mLを加えた後、酢酸エチル20mLを2回用いて抽出した。得られた有機層を合わせ、飽和食塩水20mLで洗浄した後、無水硫酸ナトリウムにて脱水処理した。得られた有機層を部分濃縮し、化合物(1)を含む酢酸エチル溶液2.2gを得た。
得られた溶液の一部を濃縮し、残渣のNMRを測定したところ、(3RS,4RS)−3−アジド−1−ベンジルピペリジン−4−オール、即ち、不要な位置異性体に対応するピークは認められなかった。
実施例2:(3RS,4RS)−4−アミノ−1−ベンジルピペリジン−3−オール(化合物(2))の製造
実施例1で得た化合物(1)を含む酢酸エチル溶液2.2gとエタノール20mLをオートクレーブ反応装置内で混合し、系内を窒素雰囲気とした。そこに、5重量%パラジウムカーボン(50重量%含水品、NX型、0.1重量%硫黄含有、エヌ・イー ケムキャット株式会社製、Lot.21A−040629)184mgを加えた後、系内を水素で置換し、水素圧0.1〜0.2MPaにて室温で2時間攪拌した。反応終了後、触媒を濾別し、得られた濾液を濃縮することにより、化合物(2)を含む混合物2.2gを得た。これ以上の精製は行わず、該混合物の全量をそのまま実施例3に用いた。
得られた溶液の一部を濃縮し、残渣のNMRを測定したところ、(3RS,4RS)−3−アミノ−1−ベンジルピペリジン−4−オール、即ち、不要な位置異性体に対応するピークは認められなかった。
実施例3:tert−ブチル (3RS,4RS)−1−ベンジル−3−ヒドロキシピペリジン−4−イルカーバメート((化合物(3))の製造
実施例2で得た化合物(2)2.2gとテトラヒドロフラン10mLを混合し、得られた混合物を氷冷し、そこにトリエチルアミン0.67mLおよびジtert−ブチルジカーボネート1.0mLを加え、得られた混合物を室温で4時間攪拌した。氷冷下で反応混合物に水20mLを加えた後、酢酸エチル20mLで2回抽出した。得られた有機層を合わせ、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで脱水処理した後、濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘプタン/酢酸エチル=1/1〜酢酸エチルのみ)により精製し、化合物(3)0.76gを得た。実施例1からの通算収率は、62%(3−ベンジル−7−オキサ−3−アザ−ビシクロ[4.1.0]ヘプタン基準)であった。
実施例4:tert−ブチル (3RS,4RS)−3−ヒドロキシピペリジン−4−イルカーバメート(化合物(4))の製造
実施例3で得た化合物(3)0.76g(2.5mmol)とエタノール10mLをオートクレーブ反応装置内で混合し、系内を窒素雰囲気とした。そこに、10重量%パラジウムカーボン(50重量%含水品、PE型、エヌ・イー ケムキャット株式会社製、Lot.217−013020)0.15gを加えた後、系内を水素で置換し、水素圧0.4〜0.6MPaにて45〜55℃で2時間攪拌した。反応終了後、触媒を濾別し、得られた濾液を濃縮することにより、化合物(4)0.49gを得た。収率91%。
比較例1
実施例1において、過塩素酸リチウムを使用しない以外は実施例1と同様に反応を行った。反応混合物を薄層クロマトグラフィーにて分析したところ、反応はほとんど進行していなかった。
比較例2
実施例1において、3−ベンジル−7−オキサ−3−アザ−ビシクロ[4.1.0]ヘプタンに替えて、同モル量のエチル 7−オキサ−3−アザ−ビシクロ[4.1.0]ヘプタン−3−カルボキシレートを使用した以外は実施例1と同様に反応を行った。反応混合物を濃縮し、残渣のNMRを測定したところ、エチル トランス−4−アジド−3−ヒドロキシピペリジン−1−カルボキシレートとエチル トランス−3−アジド−4−ヒドロキシピペリジン−1−カルボキシレート、即ち、不要な位置異性体との生成比は約1:1であった。
本発明により得られるN−置換−トランス−4−アジドピペリジン−3−オールは、医薬中間体等の各種化学品として有用であり(例えば、国際公開第2007/039462号等参照。)、本発明は、その製造方法として産業上利用可能である。

Claims (10)

  1. 無機リチウム塩の存在下、式(I)
    Figure 2010090110
    (式中、Rは炭素数7〜24のアラルキル基または炭素数1〜12のアルキル基を表す。)
    で示されるN−置換−3,4−エポキシピペリジンとアジ化ナトリウムとを反応させる工程を有する式(II−1)
    Figure 2010090110
    (式中、R1は上記で定義された通り。)
    で示されるN−置換−トランス−4−アジドピペリジン−3−オールの製造方法。
  2. 無機リチウム塩が、ハロゲン化リチウムまたは過ハロゲン酸リチウムである請求項1に記載される製造方法。
  3. 無機リチウム塩が、塩化リチウムまたは過塩素酸リチウムである請求項1に記載される製造方法。
  4. 式(I)で示されるN−置換−3,4−エポキシピペリジンが、式(I−A)
    Figure 2010090110
    (式中、Rは炭素数7〜17のアラルキル基、炭素数1〜11のアルキル基、フェニル基または水素原子を表す。)
    で示される化合物であり、式(II−1)で示されるN−置換−トランス−4−アジドピペリジン−3−オールが、式(II−A)
    Figure 2010090110
    (式中、Rは上記で定義された通り。)
    で示されるアジド化合物である請求項1〜3のいずれかに記載される製造方法。
  5. 式(I−A)および式(II−A)におけるRが、水素原子である請求項4に記載される製造方法。
  6. 無機リチウム塩の存在下、式(I−A)
    Figure 2010090110
    (式中、Rは炭素数7〜17のアラルキル基、炭素数1〜11のアルキル基、フェニル基または水素原子を表す。)
    で示されるN−置換−3,4−エポキシピペリジンとアジ化ナトリウムとを反応させ、式(II−A)
    Figure 2010090110
    (式中、Rは上記で定義された通り。)
    で示されるアジド化合物を得る工程と、前記式(II−A)で示されるアジド化合物を還元する工程と、を有する式(III−A)
    Figure 2010090110
    (式中、Rは上記で定義された通り。)
    で示されるアミノ化合物の製造方法。
  7. 式(I−A)、式(II−A)および式(III−A)におけるRが、水素原子である請求項6に記載される製造方法。
  8. 還元が、硫黄を含むパラジウムカーボンの存在下での式(II−A)で示されるアジド化合物と水素との反応である請求項6に記載される製造方法。
  9. 無機リチウム塩の存在下、式(I−A)
    Figure 2010090110
    (式中、Rは炭素数7〜17のアラルキル基、炭素数1〜11のアルキル基、フェニル基または水素原子を表す。)
    で示されるN−置換−3,4−エポキシピペリジンとアジ化ナトリウムとを反応させ、式(II−A)
    Figure 2010090110
    (式中、Rは上記で定義された通り。)
    で示されるアジド化合物を得る工程と、前記式(II−A)で示されるアジド化合物を還元して式(III−A)
    Figure 2010090110
    (式中、Rは上記で定義された通り。)
    で示されるアミノ化合物を得る工程と、前記式(III−A)で示されるアミノ化合物のアミノ基を保護して式(IV−A)
    Figure 2010090110
    (式中、Rは上記と同じ意味を表し、Aは炭素数1〜12のアルキル基を表す。)
    で示されるカーバメート化合物を得る工程と、前記式(IV−A)で示されるカーバメート化合物からピペリジン環を構成する窒素原子上の置換基を除去する工程と、を有する式(V−A)
    Figure 2010090110
    (式中、Aは上記で定義された通り。)
    で示されるトランス−4−アルコキシカルボニルアミノピペリジン−3−オールの製造方法。
  10. 式(IV−A)および式(V−A)におけるAが、tert−ブチル基である請求項9に記載される製造方法。
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